JP3034326U - 融雪装置 - Google Patents

融雪装置

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JP3034326U
JP3034326U JP1996008497U JP849796U JP3034326U JP 3034326 U JP3034326 U JP 3034326U JP 1996008497 U JP1996008497 U JP 1996008497U JP 849796 U JP849796 U JP 849796U JP 3034326 U JP3034326 U JP 3034326U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小型のバーナーであっても大きな融雪
能力を発揮し、効率的に迅速に雪を溶かすことができる
ようにする。 【解決手段】 ケーシング1の中央に融雪槽10、前部
に熱交換槽20、後部に機械槽30を区画配置する。融
雪槽10には、上部開口から投入した雪、この雪を溶融
して得た融雪水中に浸漬状態となる燃焼室11を内部に
配装し、融雪水面WL上方に設定して外部に連通する排
水管5を設ける。熱交換槽20は融雪槽10と連通して
おき、燃焼室11、排気煙突36夫々に連通する循環水
管群ケース21を融雪水中に浸漬状態で内装し、加熱後
の融雪水を集水する集水管23を循環水管群ケース21
上方に配する。機械槽30には、燃焼室11に接続して
バーナー31を設け、集水管23に吸水部側を、融雪槽
10内に配置した噴出ノズル34A,34B及び攪拌ノ
ズル35に吐出部側を夫々接続した融雪水ポンプ32を
設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は寒冷地、降雪地域等にて積雪された雪を加熱及び低温水の噴射によ って効率的に溶かす融雪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から降雪地域にあっての積雪はその地域における交通事情のみならず、住 人の諸活動を大きく制約する故に降雪後ではその速やかな除去等が望まれている ものである。例えば自動車・歩行者等の交通往来の円滑な確保その他のために降 雪は道路脇上に掻き集められ、邪魔にならない場所に積み上げられて処理される も、大量にある場合にはそれが困難となることもある。そのために従来から各種 の融雪装置、除去装置、方法等が提案されており、例えば灯油バーナー等の加熱 によって溶かすものがある。
【0003】 この従来の灯油バーナー加熱式の融雪装置の一例は投入させた雪をバーナーに よって燃焼加熱される燃焼室の周囲で溶融して燃焼室周囲でいわばシャーベット 状となるようにして溶融した後にその融雪水を排水するようにしたものであり、 燃焼室内に多数の水管を配管してその水管内で効率的に融雪水が得られるように してある。そしてこの従来のバーナー加熱式の融雪装置にあっては、灯油バーナ ーが10,000Kcalの能力を有するものによると200Kg程度の雪を溶 融するにあたり1時間で1,540リットル程度の融雪水が得られたものである 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところがこの従来の灯油バーナー加熱式の融雪装置による場合には灯油バーナ ーの燃焼能力に比し得られる融雪水量は多くはなく、熱効率が悪く、効率的な処 理が図れないものであった。しかも灯油バーナー自体は大型のものであるから全 体の機器自体も大型なものとなり、例えば一般家庭において使用するにも極めて 不便なものであった。
【0005】 そこでこの考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、従 来から一般的に使用されてきた大型の灯油バーナーのほぼ半分の燃焼能力を有す るものであっても従来のそれにほぼ匹敵する程度の融雪能力を発揮し、効率的に 迅速に雪を溶かすことができるばかりでなく、熱損傷を受け、また汚損されやす い熱交換部分を簡単に点検清掃でき、長期に亙る使用が可能な融雪装置を提供す ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、この考案にあっては、上部開口から内部に投入 された雪を溶融するよう雪によって埋め込まれ、また雪を溶融して得た融雪水中 に浸漬状態となるよう高さ調整されている燃焼室11をほぼ水平方向に沿って内 部に配装し、融雪水面WL上方に設定されて外部に連通する排水管5を設けてあ る融雪槽10と、この融雪槽10と連通していることで充満される融雪水中に浸 漬された状態で、燃焼室11及び排気煙突36夫々に連通する循環水管群ケース 21を内装してあると共に加熱後の融雪水を集水する集水管23を循環水管群ケ ース21上方に配してある熱交換槽20と、燃焼室11内で燃焼炎を形成するよ う燃焼室11に接続したバーナー31を設けると共に集水管23に吸水部側を、 融雪槽10内に配置した噴出ノズル34A,34B及び攪拌ノズル35に吐出部 側を夫々接続した融雪水ポンプ32を設けた機械槽30とを備えたものである。 そして融雪槽10、熱交換槽20、機械槽30は中央に配した融雪槽10の前 部に連通孔4が開口されている区画壁3を隔てて熱交換槽20を、また融雪槽1 0の後部に区画壁2を隔てて機械槽30を夫々配してケーシング1に区画形成す ることができる。 循環水管群ケース21は熱交換槽20内の融雪水中に浸漬された状態で適宜な 支持手段を介して支持されていると共に内部を燃焼室11及び排気煙突36夫々 に分離自在に連通させる連結部分を突設形成し、上方及び下方において熱交換槽 20内部の上下に開放連通している多数の循環水管22を内部に配管して構成し てある。 攪拌ノズル35は融雪槽10内の底部に配置されていて、融雪水中に低温水を 噴出させて融雪水を攪拌するようにしてある。
【0007】
【作用】
この考案に係る融雪装置にあって、融雪槽10内に雪が投入されるとバーナー 31の燃焼によって得られる燃焼室11内の加熱によって雪を溶融させ、シャー ベット状となって融雪槽10内に充満させられると、融雪水面WL面に到達した 融雪水を排水管5を経て融雪槽10外に逐次排水除去させる。 バーナー31によって得られる燃焼炎は熱交換槽20内における循環水管群ケ ース21内部に到達され、この循環水管群ケース21の上下で開放されているこ とで内部に配管した多数の循環水管22に融雪水を対流循環して効率的に加熱さ せ、加熱させて低温状態となっている融雪水を循環水管群ケース21上方に配置 させてある集水管23に至らせる。そして運転される融雪水ポンプ32は集水管 23を経て低温水の融雪水を集水汲み上げ、汲み上げた後に融雪槽10内に噴出 ノズル34A,34Bによって投入雪等に噴射させ、また攪拌ノズル35によっ てシャーベット状の融雪水中に噴出して融雪槽10内で攪拌対流させて夫々溶融 させる。 熱交換槽20内においての循環水管群ケース21は内部が燃焼室11及び排気 煙突36に夫々連通され、またこの循環水管群ケース21の上下が開放されてい る状態で多数の循環水管22が配管されていることで、熱交換槽20内部の融雪 水を加熱するときに大きな対流を生じさせ、融雪水に対する加熱を効率化させて 上方に低温水を速やかに発生させる。また燃焼室11内の燃焼炎は循環水管22 を介して融雪水を加熱させる一方ではその排気は熱交換槽20に設けた排気煙突 36から速やかに排出されることで循環水管群ケース21内にバックファイヤー 等を生じさせず、バーナー31を円滑継続的に燃焼させる。 熱交換槽20における循環水管群ケース21は、これに連通されている燃焼室 11、排気煙突36夫々と分離自在にされていることでこれらと分離しての内部 の点検、清掃を行なわせ、長期に亙る使用を可能にさせる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照してこの考案の実施の形態を説明するに、図において示され る符号1は後述の機械槽30、融雪槽10、熱交換槽20等に区画壁2,3を介 して内部が区画されているケーシングであり、投入された雪を加熱溶融する融雪 槽10はケーシング1の中央に、加熱するための灯油、重油等によるバーナー3 1の燃焼調整口、加熱された融雪水を循環噴射させる融雪水ポンプ32を備えて いる機械槽30は融雪槽10とは区画壁2を隔てて同様に後部に、また融雪槽1 0内で得られた融雪水を加熱する熱交換槽20は同様に融雪槽10とは区画壁3 を隔てて前部に配されているものである。
【0009】 ケーシング1自体は図示のように例えば適宜肉厚の鋼板材を支柱材周囲に構枠 することで所定容積に設定されているほぼ直方体状に形成されており、例えば長 さが約2000mm、幅が約1000mm、高さが約800mm程度のものとし てある。
【0010】 中央に配置した融雪槽10は内部に投入された雪を溶融するよう雪によって埋 め込まれ、また融雪水中に浸漬状態となるように高さ調整されている燃焼室11 をほぼ水平方向に沿って配装してあって、この燃焼室11を除いた容積が雪の投 入、融雪容量に対応するようにしてあり、また溶融すべき雪が投入されるよう上 部が開口されていて、この上部開口には例えば揺動式に開閉する融雪槽蓋15を 備えている。
【0011】 燃焼室11は機械槽30内に配置したバーナー31による火炎が内部に充満さ れるものとしてあり、この火炎の加熱によって燃焼室11周囲に投入された雪を 溶融するものとし、この燃焼室11の燃焼調整口はドライエリアとなっている機 械槽30内に配置されている。燃焼室11自体は図示のようにケーシング1の前 部である熱交換槽20側の前部においては次第に小径に窄まる円筒錘体状を呈し 、熱交換槽20における後述の循環水管群ケース21とは連結フランジ12を介 して着脱自在に連結されるようにしてあり、また雪が溶融されることで得られる 融雪水は燃焼室11の周囲にシャーベット状態で充満されるから水密状に形成さ れている。なおこの燃焼室11は前部を小径に窄ませることなく後部から前部に 至るまで同径にして形成してもよく、更には断面で円筒形とせずに角筒形その他 のものとしたり、全体を錘体状に形成したり等とすることも可能である。
【0012】 なお図示を省略したが、融雪槽10内に燃焼室11とほぼ平行にして燃焼室1 1に比しやや高い位置に設定して循環水管群ケース21に連通する排気筒を配装 すると共にこの排気筒に機械槽30内に設けた排気煙突を連結することで熱交換 後の燃焼排気を融雪槽10内を経てケーシング1外に排気するようにすることも できる。こうすると、その排気熱をも溶融作用に利用して投入雪ないしシャーベ ット状融雪水を加熱するものとできる。またこの場合の排気筒は、熱交換槽20 側の後部から機械槽30側の前部に至るに伴ない次第に上がり勾配とすることで 排気が円滑に行われるように配慮し、この排気筒においても燃焼室11と同様に 後部側では連結フランジを介して循環水管群ケース21とは着脱自在に連結され るようにして循環水管群ケース21自体の点検、清掃を容易にしておくものであ る。
【0013】 熱交換槽20は融雪槽10における燃焼室11及び熱交換槽20の上壁自体に 立設配置した排気煙突36夫々に分離自在に連通する循環水管群ケース21を内 装してある。そしてこの熱交換槽20自体内に充満される融雪水を加熱し、加熱 後の融雪水を循環水管群ケース21上方に配した集水管23を経て機械槽30内 に配置した後述の融雪水ポンプ32による汲み上げによって融雪槽10内の投入 雪及びシャーベット状融雪水に加熱した低温水を噴射させるものとしてある。循 環水管群ケース21は融雪槽10と熱交換槽20とを区画している前記区画壁3 底部に開口した連通孔4によって融雪槽10と連通されている熱交換槽20内で 上方及び下方が開放された状態で適宜な支持手段を介して支持されており、この 循環水管群ケース21自体は融雪水に対して水密的に形成されている。そしてこ の循環水管群ケース21内部自体は燃焼室11及び排気煙突36夫々に連通して いる燃焼炎、排気等が充満する空洞となっており、上方及び下方において熱交換 槽20内部の上下に開放連通している多数の循環水管22が配管されていて、こ の循環水管22周囲に燃焼炎が到達することで循環水管22中に導入された融雪 水を加熱するものとしてあり、その結果熱交換槽20内の融雪水が低温状態とな るように加熱されるものとしてある。
【0014】 なお循環水管群ケース21内部は融雪槽10側の側面に突設形成することで区 画壁3を貫挿した連結部分によって燃焼室11に連結フランジ12を介して分離 自在に連通するよう連結してあり、燃焼室11と分離解体することで循環水管群 ケース21自体の長期に亙る使用後の定期的な点検、清掃ができるようにしてあ る。
【0015】 また熱交換槽20及び融雪槽10夫々では前記区画壁3の連通孔4によって連 通されていることで同一の融雪水面(ウォーターレベル)WLに設定されており (図2参照)、循環水管22上部開口は融雪水中に浸漬されていて循環水管群ケ ース21自体の上下部で開放されている循環水管22及び循環水管群ケース21 側部周囲との間で融雪水を循環対流させながら熱交換槽20内で加熱するのであ る。
【0016】 排気煙突36は図に示すように、熱交換槽20自体の上部開口を閉塞している 上壁に着脱自在に設けられていて、循環水管群ケース21上部に連結した排気筒 となる連通部分に着脱自在に連結されており、この排気煙突36と循環水管群ケ ース21とを分離解体することで循環水管群ケース21自体の長期に亙る使用後 の定期的な点検、清掃ができるようにしてある。
【0017】 また集水管23は熱交換槽20内の融雪水中に浸漬された状態で循環水管群ケ ース21上方に配置形成してあり、図3に示すように熱交換槽20の前部側にケ ーシング1の前後方向に対してほぼ直交配置されていて、多数の小孔が開穿され ている集水部23Aと、ケーシング1の前後方向に沿って配置されて熱交換槽2 0内から融雪槽10内部をも経て機械槽30内に貫通していると共に融雪水ポン プ32に接続されている送水部23Bとから平面でほぼL字形を呈しており、熱 交換槽20内で加熱された融雪水が融雪水ポンプ32によって汲み上げられるよ うにしてある。
【0018】 また図中符号24は循環水管群ケース21上部に開閉自在に設けたダンパーで あり、バーナー31による燃焼中に燃焼室11内で不完全燃焼があったり、内部 を点検したり等するときに開放させ、不完全燃焼に伴なう爆燃の防止、清掃等が 容易に行えるようにしてある。
【0019】 機械槽30は投入された雪、融雪水等によって充満されることでウェットエリ アとなる融雪槽10及び熱交換槽20等とは異なり、機械的な操作機器その他を 格納するドライエリアとなっており、燃焼室11内を燃焼させるバーナー31、 加熱された融雪水を循環噴射させる融雪水ポンプ32が配置されている。バーナ ー31は灯油、重油等を燃料とする公知の一般的なものであり、その燃焼炎が燃 焼室11内に到達するように前部が燃焼室11後部に連結され、後部の燃焼調整 口が機械槽30内に位置されていてその燃焼調整が操作できるようにしてあり、 例えば5,500Kcal程度の燃焼能力を有するものの使用が予定されている 。
【0020】 融雪水ポンプ32は熱交換槽20内における加熱された融雪水を汲み上げて融 雪槽10内に噴射、噴出させることで投入された雪を溶融し、またシャーベット 状融雪水を攪拌するものである。そのためこの融雪水ポンプ32自体はこれの上 部に配置された吸水部側には集水管23の送水部23B端が接続されており、ま た下部に配置された吐出部側には融雪槽10に配置した噴出ノズル34A,34 B、攪拌ノズル35夫々に分岐されている供給管33が接続されている。図示に あって噴出ノズル34A,34Bは融雪槽10側壁に設置されて融雪槽10内の 投入雪、シャーベット状融雪水等に噴射させるものと、前記融雪槽蓋15の裏面 に設置されて融雪槽10上方で投入されて積み上げた雪等に噴射させるものとが あり、後者の噴出ノズル34Bは融雪槽蓋15の揺動開閉操作に追随するように フレキシブルなホース34Cが介在接続されている。また攪拌ノズル35は融雪 槽10底部におけるいずれか一方の側壁に他方の側壁側あるいは上方に向かって 噴出するようにして設置されており、その噴出によってシャーベット状融雪水が 融雪槽10内で対流攪拌されるようにしてある。
【0021】 なおこの融雪水ポンプ32は熱交換槽20内においての融雪水が一定温度に到 達したときに運転を開始するように設定してあって、そのため熱交換槽20内の 上部に温度センサーを配置してあり、この設定された温度の低温水状態に融雪水 が到達すると融雪水ポンプ32が運転を開始して熱交換槽20内の低温水を汲み 上げて融雪槽10内に低温水を噴射、噴出するものとしてある。
【0022】 また融雪槽10の上部には融雪槽10内で生じた融雪水をケーシング1外に排 水する排水管5が設けられており、図示にあっての排水管5は融雪槽10内にお いて融雪水面WLに比しやや高い位置に設定されている排水開口を有すると共に 融雪槽10の側壁を貫挿して融雪槽10及び機械槽30夫々の側壁外部に沿わせ て自然落差が生じている下り勾配に設定して配管設置してあるものである。
【0023】 次にこれの使用の一例を説明すると、融雪槽蓋15を開放して融雪槽10及び 熱交換槽20内に融雪水面WLに至るまで予め水を注水してまた溶かすべき雪を 投入しておいてバーナー31を点火するのであり、この点火による燃焼に伴ない 融雪槽10内においての燃焼室11周囲の雪を溶かす一方熱交換槽20内の融雪 水を加熱し、この熱交換槽20内の融雪水が設定温度の低温水状態になるとこれ を温度センサーが検知して融雪水ポンプ32の運転を開始させる。すると熱交換 槽20内の低温水は融雪水ポンプ32によって集水管23を介して汲み上げられ て融雪槽10に投入された雪の上方から噴出ノズル34A,34Bを経て噴射さ れ、またシャーベット状になっている融雪水中に攪拌ノズル35を経て噴出され てこれを攪拌するのであり、燃焼室11によって加熱されることで融雪槽10内 の雪は溶かされるのである。そして融雪槽10内で溶かされて得られた融雪水が 融雪水面WLの高さ位置以上になると排水管5を経てケーシング1外に排水され るのである。
【0024】 このとき融雪槽10と熱交換槽20とでは区画壁3底部に開口した連通孔4に よって相互間で融雪水が流通して融雪水面WLが同一面となっており、また融雪 槽10と分離区画する区画壁3が熱交換槽20内の融雪水を循環水管群ケース2 1で循環させることで効率的に加熱している。そしてこの加熱された低温水は融 雪水ポンプ32の運転によって集水管23から汲み上げられ、その後に融雪槽1 0内における雪に対する低温水の噴射時、シャーベット状融雪水に対する低温水 の噴出による攪拌時等に雪を加温し燃焼室11による加熱を補助して雪を溶かす ものとなっている。
【0025】 長期に亙る使用に際し、循環水管群ケース21を燃焼室11、排気煙突36等 から分離解体して定期的に点検、清掃し、また点検時、不使用時等は融雪槽10 、熱交換槽20等の底部に設けた図示しない排水栓の開放によって融雪水等を排 水させるものである。
【0026】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成されており、これがため、バーナー31による雪 に対する燃焼室11を介しての加熱、この加熱に伴なう融雪水に対する加温によ って得た低温水の噴射による溶融及び同じく低温水の噴出によるシャーベット状 融雪水に対する攪拌による溶融効率の向上等によって燃焼能力が小さいバーナー 31であっても大型のバーナーを使用した従来のものに比しても何等の遜色もな い融雪作用が得られるものである。すなわち従来から一般的に使用されてきた大 型のバーナーのほぼ半分の燃焼能力を有するバーナー31であってもほぼそれに 匹敵する程度の融雪能力を発揮し、効率的に迅速に雪を溶かすことができるもの である。
【0027】 すなわちこれはこの考案において、ケーシング1の中央に融雪槽10、前部に 熱交換槽20、後部に機械槽30を区画配置し、融雪槽10には、上部開口から 投入した雪、この雪を溶融して得た融雪水中に浸漬状態となる燃焼室11を内部 に配装し、融雪水面WL上方に設定して外部に連通する排水管5を設け、また熱 交換槽20は融雪槽10と連通しておき、燃焼室11、排気煙突36夫々に連通 する循環水管群ケース21を融雪水中に浸漬状態で内装し、加熱後の融雪水を集 水する集水管23を循環水管群ケース21上方に配し、更に機械槽30には、燃 焼室11に接続してバーナー31を設け、集水管23に吸水部側を、融雪槽10 内に配置した噴出ノズル34A,34B及び攪拌ノズル35に吐出部側を夫々接 続した融雪水ポンプ32を設けたからであり、これによって比較的小型のバーナ ー31であっても熱交換機能が優れたものとなって大きな融雪能力を発揮し、効 率的に迅速に雪を溶かすことができるものである。
【0028】 また中央に融雪槽10、前部に熱交換槽20、後部に機械槽30を夫々区画し てケーシング1内に配置し、機械槽30内に配置のバーナー31、融雪水ポンプ 32夫々の操作によってこの考案装置を稼働でき、しかも融雪槽10内への雪の 投入量に対応して稼働させればよく、効率的に処理できるのである。そればかり でなく各槽10,20,30夫々の内部に装置した各機器相互間で各槽10,2 0,30に跨がっての着脱、連結自在構造のものとすることで互いの分解、組立 が可能となり、設置、点検、可搬、移動等の容易性が得られる。特に長期に亙っ て使用した後に煤煙等によって汚染、汚損され、また熱損傷を受ける循環水管群 ケース21は燃焼室11、排気煙突36等とは分離されるから、循環水管群ケー ス21自体を定期的に点検、清掃でき、長期的に使用できるものである。
【0029】 融雪槽10には、投入された雪によって埋め込まれ、また雪を溶融して得た融 雪水中に浸漬状態となるよう高さ調整されている燃焼室11をほぼ水平方向に沿 って内部に配装し、この燃焼室11は循環水管群ケース21における融雪槽10 側の側面に突設形成した連結部分に連通させてあるから、バーナー31の燃焼に よって得られる燃焼室11内の加熱によって融雪槽10内の投入雪を無駄なく溶 融できるのである。そしてシャーベット状となって融雪槽10内に融雪水が充満 されると、融雪水面WL上方に到達した融雪水を、融雪水面WL上方に設定され て外部に連通するように設けた排水管5を経て逐次融雪槽10外に自動的に排水 除去させることができる。
【0030】 熱交換槽20は融雪槽10と連通しているから融雪槽10内で得られた融雪水 が融雪槽10内と同一の融雪水面WLで充満されるものとなり、またこの融雪水 中で浸漬状態で上下を開放させた循環水管群ケース21を内装してあるから、内 部に配管した多数の循環水管22に融雪水を対流循環して効率的に加熱させるこ とができる。そのため加熱させて低温状態となっている融雪水は循環水管群ケー ス21上方に至らせるものとなり、循環水管群ケース21上方に配置させてある 集水管23周囲に低温水を充満させることで、融雪水ポンプ32による集水管2 3からの汲み上げによって融雪槽10内に低温水を確実に噴射、噴出させること ができる。
【0031】 機械槽30は燃焼室11内で燃焼炎を形成するよう燃焼室11に接続したバー ナー31を設けてあるからバーナー31の燃焼調整操作によって燃焼室11内を 加熱でき、しかも燃焼室11前方の熱交換槽20における循環水管群ケース21 の循環水管22を介して熱交換槽20内の融雪水を加熱できるのである。
【0032】 そしてこの機械槽30内には、集水管23に吸水部側を、融雪槽10内に配置 した噴出ノズル34A,34B及び攪拌ノズル35に吐出部側を夫々接続した融 雪水ポンプ32を設けてあるから、熱交換槽20内で加熱された低温状態の融雪 水を融雪槽10内に供給でき、溶ける前の投入雪に噴射することで溶けやすい状 態にすることができる。更に攪拌ノズル35は融雪槽10内の底部に配置されて いて、融雪水中に低温水を噴出させて融雪水を攪拌するようにしてあるから、融 雪槽10内にあるシャーベット状の融雪水を融雪槽10内で対流させ、雪を一層 効率的に溶かすことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施の一形態における斜視図であ
る。
【図2】同じく正断面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】同じく側断面図である。
【符号の説明】
WL…融雪水面 1…ケーシング 2…区画壁 3…区画壁 4…連通孔 5…排水管 10…融雪槽 11…燃焼室 12…連結フランジ 15…融雪槽蓋 20…熱交換槽 21…循環水管
群ケース 22…循環水管 23…集水管 23A…集水部 23B…送水部 24…ダンパー 30…機械槽 31…バーナー 32…融雪水ポンプ 33…供給管 34A,34B…噴出ノズル 35…攪拌ノズ
ル 36…排気煙突

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口から内部に投入された雪を溶融
    するよう雪によって埋め込まれ、また雪を溶融して得た
    融雪水中に浸漬状態となるよう高さ調整されている燃焼
    室をほぼ水平方向に沿って内部に配装し、融雪水面上方
    に設定されて外部に連通する排水管を設けてある融雪槽
    と、この融雪槽と連通していることで充満される融雪水
    中に浸漬された状態で、燃焼室及び排気煙突夫々に連通
    する循環水管群ケースを内装してあると共に加熱後の融
    雪水を集水する集水管を循環水管群ケース上方に配して
    ある熱交換槽と、燃焼室内で燃焼炎を形成するよう燃焼
    室に接続したバーナーを設けると共に集水管に吸水部側
    を、融雪槽内に配置した噴出ノズル及び攪拌ノズルに吐
    出部側を夫々接続した融雪水ポンプを設けた機械槽とを
    備えたことを特徴とする融雪装置。
  2. 【請求項2】 融雪槽、熱交換槽、機械槽は中央に配し
    た融雪槽の前部に連通孔が開口されている区画壁を隔て
    て熱交換槽を、また融雪槽の後部に区画壁を隔てて機械
    槽を夫々配してケーシングに区画形成してある請求項1
    記載の融雪装置。
  3. 【請求項3】 循環水管群ケースは熱交換槽内の融雪水
    中に浸漬された状態で適宜な支持手段を介して支持され
    ていると共に内部を燃焼室及び排気煙突夫々に分離自在
    に連通させる連結部分を突設形成し、上方及び下方にお
    いて熱交換槽内部の上下に開放連通している多数の循環
    水管を内部に配管してある請求項1または2記載の融雪
    装置。
  4. 【請求項4】 攪拌ノズルは融雪槽内の底部に配置され
    ていて、融雪水中に低温水を噴出させて融雪水を攪拌す
    るようにしてある請求項1乃至3のいずれか記載の融雪
    装置。
  5. 【請求項5】 ケーシングの中央に融雪槽、この融雪槽
    とは連通孔が開口されている区画壁を隔てて前部に熱交
    換槽、同じく融雪槽とは区画壁を隔てて後部に機械槽を
    区画配置し、融雪槽には上部開口から内部に投入された
    雪を溶融するよう雪によって埋め込まれ、また雪を溶融
    して得た融雪水中に浸漬状態となるよう高さ調整されて
    いる燃焼室をほぼ水平方向に沿って内部に配装し、融雪
    水面上方に設定されて外部に連通する排水管を設け、熱
    交換槽には融雪槽と連通していることで充満される融雪
    水中に浸漬された状態で、燃焼室及び排気煙突夫々に連
    通する循環水管群ケースを内装してあると共に加熱後の
    融雪水を集水する集水管を循環水管群ケース上方に配し
    てあり、機械槽には燃焼室内で燃焼炎を形成するよう燃
    焼室に接続したバーナーを設けると共に集水管に吸水部
    側を、融雪槽内に配置した噴出ノズル及び攪拌ノズルに
    吐出部側を夫々接続した融雪水ポンプを設けてあり、前
    記循環水管群ケースは熱交換槽内の融雪水中に浸漬され
    た状態で適宜な支持手段を介して支持されていると共に
    内部を燃焼室及び排気煙突夫々に分離自在に連通させる
    連結部分を突設形成し、上方及び下方において熱交換槽
    内部の上下に開放連通している多数の循環水管を内部に
    配管してあり、前記攪拌ノズルは融雪槽内の底部に配置
    されていて、融雪水中に低温水を噴出させて融雪水を攪
    拌するようにしてあることを特徴とする融雪装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113832902A (zh) * 2021-08-31 2021-12-24 李小林 一种市政工程道路铺设结构

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