JP3034040B2 - 交互的な基準を用いた無線電話位置検出及びハンドオフ - Google Patents

交互的な基準を用いた無線電話位置検出及びハンドオフ

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JP3034040B2 JP4500120A JP50012092A JP3034040B2 JP 3034040 B2 JP3034040 B2 JP 3034040B2 JP 4500120 A JP4500120 A JP 4500120A JP 50012092 A JP50012092 A JP 50012092A JP 3034040 B2 JP3034040 B2 JP 3034040B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、セルラ移動無線電話システムにおける移動
局位置検出及びハンドオフに関し、特に交互的なハンド
オフ基準を用いたシステムに関する。
発明の背景 セルラ移動無線電話システムでは、それぞれ特定のサ
ービス・エリアを有するセル又は無線基地局の収集が地
理学的なエリアにわたり非常に多数の移動局を有する二
重無線通信が得られるように制御される。個々の基地局
のサービス・エリア即ちセルは、連続的なサービス・エ
リアが得られるようにオバーラップしている。オバーラ
ップしているエリアにおいて移動局の位置検出の責任
は、典型的に6角形で表わされた、オバーラップしてい
ない連続的なセルのパッチワークを実際に定めるよう
に、種種の基準に基づいて割り付けられる。基地局は移
動交換センタにリンクされ、また移動交換センタは公衆
電話システムにリンクされて無線電話システムが通常の
電話システムのエクステンションとして機能できるよう
にしている。
移動局へ又はこれからの呼の接続がセルからセルへ移
動局として中断されない状態を保持するためには、呼の
接続を取り扱うための責任は、一方のセルから他方のセ
ルへ「ハンドオフ」することになるであろう。このよう
なハンドオフを達成するためには、移動局を移動検出す
るように、又はセル境界との関連においてその位置をト
ラッキングする処理手順を設けなければならない。
移動無線電話システムでは、移動局を位置検出するた
めに種々の方法が知られている。特に重要とするこのよ
うな2方法には、それぞれ信号強度の監視、及び「経路
損失」の監視が含まれる。信号強度および経路損失は関
連しているが、別個の量である。信号強度は、受信した
無線周波信号電力の測定値である。経路損失は、送信機
から受信機まで無線周波信号を伝送する間にその無線周
波信号における電力低下の測定値である。経路損失は、
送信電力が既知であるならば、信号強度から計算するこ
とができる。
今日大抵の移動無線システムは移動局の位置検出をす
るために信号強度を用いる。例えば、移動局の信号強度
が特定のしきい値より低くなると、移動局は現在の責任
セルの境界を越えたとみなされる。移動局は、その移動
局にとって最高の信号強度を記録する近隣のセルに進入
したと判断される。
一つの移動無線システムとして、GSMシステムは、移
動局の位置を検出するために経路損失を用いること、お
よび信号強度を用いて位置検出技術上でいくつかの重要
な効果を得ていることが知られている。移動局は常時そ
の接続について最低の経路損失に至るセルに関連される
と仮定することにより、通信は最低可能電力を用いて達
成可能とされる。更に、基地局の送信電力は、信号強度
を用いるときに発生するであろうセルの境界に影響を与
えることなく、調整可能にされる(例えば、問題を発生
する基地局の電力を増加すると、移動局により正しく受
信される)。更に、信号強度を用いる代わりに、経路損
失を用いることにより、異なる電力レベルで送信してい
る移動局に対して均一なセル境界が適用可能である。信
号強度を用いることにより、高電力で送信している移動
局との呼の接続は、異なる電力クラスの移動局にとって
実効セル・サイズが異なるように、低電力で送信してい
る移動局との呼の接続よりも大きな距離で維持される。
しかし、移動局の位置検出をするためにのみ経路損失
を用いることは、ある場合では欠点にもなり得る。例え
ば、確立した呼の接続が殆ど又は全く信号強度マージン
(通信を保持するために必要とされる正味の最小限を超
える過度の信号強度)を満足しない場合、及び信号強度
と異なる基準を用いてハンドオフの必要性を判断させる
場合に、ハンドオフを準備することなく、その信号強度
マージンが満足されなくなったときは、呼の接続を中断
することができる。前記クラスの呼は制限付き信号強
度、又は制限付き「搬送波対雑音」(C/N)と呼ぶこと
ができる。呼の接続が制限付きC/Nでないときは、経路
損失基準を採用するのが有利である。このような呼は低
信号強度よりも他の呼から妨害を受け易く、制限付き
「搬送波対妨害」(C/I)と呼ぶことができる。経路損
失基準は、放射エネルギの最大可能量がその意図する方
向に確実に到達させることによって妨害を最小化させ
る。
その場合に必要とするのは、電力節約、低い妨害およ
び固定されたセル境界の利点を含め、経路損失を用いて
位置検出及びハンドオフ決定を行なうことの利点を利用
し、同時に可能とする呼の接続の中断及び呼の喪失を含
む経路損失の使用に関連した欠点のない移動無線システ
ムである。
本発明の概要 複数の移動局により無線有効範囲を提供する複数のセ
ルを有し、かつ複数の移動局を有するセルラ移動無線シ
ステムにおいて、セルの境界に関連した移動局の位置
が、移動局で、又はセルからの送信若しくは移動局から
の送信を選択したセルで実効された測定値を用いて識別
される。第1の無線信号基準に従って進行する呼の接続
に関する特定の基準を満足させるセルが発見されると、
異なる第2の無線信号基準に従ってハンドオフ候補のセ
ルが選択される。特定の基準を満足させるセルを発見し
ないときは、第1の無線信号基準に従ってセルが選択さ
れる。セルが当該呼を現在取り扱っていないときは、選
択されたセルに対してハンドオフが試行される。特に、
第1の無線信号基準は信号強度であってもよく、第2の
無線信号基準が経路損失であってもよい。信号強度基準
を満足するセルが発見されると、セルは、十分な信号強
度マージンを有するものと判断されるので、経路損失基
準を代わりに用いることができる。前述のように、経路
損失基準を使用すると、電力の節約、妨害の減少、実効
セル境界を固定したままにさせる利点がある。信号強度
基準を満足させるセルが発見されないときは、呼の接続
は、信号強度基準を用いて最大の信号強度を有するセル
を選択させるように、制限付き信号強度であると判断さ
れる。
図面の簡単な説明 本発明の前記及び他の特徴及び効果は、図面と関連し
て用いられる以下に記載した説明から、当該技術分野に
おいて通常に習熟する者には容易に明らかとなるであろ
う。
第1a図〜第1e図は経路損失のみに基づくハンドオフを
決定することに関連した欠点を説明する幾何学的な図で
ある。
第2図は移動無線システムの移動局部分のブロック図
である。
第3図は無線電話システムの基地局部分のブロック図
である。
第4図は第2図の基地局と第3図の基地局との間の通
信フォーマットの図である。
第5a図及び第5b図を含む第5図は、セルラ無線電話シ
ステムが実行する位置検出動作を表わすフローチャート
である。
第6図は第5図の位置検出動作の部分を詳細に示すフ
ローチャートである。
第7図は第6図のステップにより準備され、本発明に
よるハンドオフを決定するために用いられるセル・リス
トの図である。
好ましい実施例の詳細な説明 本発明の基礎をなす要旨は、第1e図を参照することに
より最も良く理解され得る。しかし、説明を簡単にする
ために、第1a図〜第1d図の参照とは別に第1e図の異なる
特徴をまず説明しよう。
第1a図はセルラ移動無線電話システムにおける2つの
基地局BS1およびBS2を示す。これらの基地局は想像線に
沿って配置されており、2つの基地局間を結ぶ想像線の
区間が横方向の想像線により2分されている。横方向の
想像線に沿った全ての点は基地局BS1およびBS2から等距
離である。経路損失は主として距離の関数であるので、
基地局BS1から送信された信号により発生する経路損失P
L1は、横方向の想像線に沿った全ての点で基地局BS2
ら送信された信号により発生する経路損失PL2に等し
い。基地局BS1及びBS2によりカバーされるべきセルが同
一サイズ(ハンドオフを考慮して)のものであるとする
と、横方向の想像線は経路損失基準に従ってセル1とセ
ル2との間の境界を形成することになる。
しかし、セル1及びセル2のように異なるサイズで隣
接するセルを備えると便利なことがしばしばある。従っ
て、第1a図における等経路損失の横方向線としてセル1
とセル2との間に境界を定める代わりに、境界は、第1b
図に示すように、基地局BS1から送信された信号により
発生する経路損失PL1と基地局BS2から送信された信号に
より発生する経路損失PL2との間のdBの差の値が定数K
である曲線Iにより定められる。この曲線は円形を有す
るものとなる。
一般的に、基地局から送信された信号の信号強度は、
基地局から等距離の、即ち円に沿った全ての点で等し
い。第1図において、このような2つの等信号強度円は
基地局BS1に関連して描かれており、また基地局BS2に関
連して対応するサイズで対応する2つの等信号強度円が
描かれている。この円が小さければ、良好な品質で呼を
受信できる十分な信号レベルを表わしているということ
ができる。この円が大きければ、かろうじて許容し得る
品質でしか呼を受信できない最小信号レベルを表わして
いるということができる。第1a図に関連して先に述べた
ように、2つのセルの間の経路損失は、基地局BS1及びB
S2を接続する線区間を二分する横方向線上で等しい。基
地局BS1の送信電力PWR1が基地局BS2の送信電力PWR2と同
一であるとすると、基地局BS1から送信された信号の信
号強度SS1も同一の横方向線上で基地局BS2から送信され
た信号の信号強度SS2に等しい。このような状況では、
セルの境界が経路損失基準に従って、又は信号強度基準
に従って定められ、その結果は同一である。
しかし、それぞれの基地局の送信電力は、等しくする
代わりに、隣接するセルを信号強度基準に従って異なる
サイズにするために設定されなければならない。第1d図
は、基地局BS1の送信電力PWR1が基地局BS2の送信電力PW
R2より小さい場合を示す。その結果、基地局BS1に関連
して十分な信号レベルを定める円IVの半径は、基地局BS
2に対して十分な信号レベルを定める対応の円VIの半径
より小さい。同様に、基地局BS1に対して最小信号レベ
ルを定める円Vの半径は、基地局BS2に対して最小信号
レベルを定める対応の円VIIの半径より小さい。従っ
て、円IVと円Vとの間の距離は、比例的に円VIと円VII
との間の距離より短い。2つのセル間の等信号強度は、
第1c図のように直線で発生することはなく、円のうちで
対応するものの交点を通って描かれた緩やかな曲線III
に沿って発生する。
ここで、第1e図を参照すると、単にハンドオフを決定
する主基準として経路損失を用いることの欠点を説明し
よう。第1e図は第1b図及び第1d図を合成したものなの
で、これらの図の説明は第1e図に関連して同じように適
用される。しかし、完全にするために、前に説明した複
数部分を繰り返す。参照BS1及びBS2は点線の想像線によ
り表わす中線に沿って配置された基地局をそれぞれ指
す。基地局を隔てている距離は、水平の点線により2分
されている。理想的な環境にあり、かつ周波数が一定に
保たれていると仮定すると、経路損失は本質的に単なる
距離の関数となるので、水平方向の点線は基地局BS1
びBS2に関連して等経路損失線を表わす。
しかし、基地局BS1及びBS2に関連して異なるサイズの
セルを定義することは有用である。従って、曲線Iは、
基地局BS1に対する距離により割り算した基地局BS2から
の距離が一定となる点から集りを表わしており、その結
果はこれらの点から基地局BS2への測定した経路損失と
なり、これはこれらの点が基地局BS1までの経路損失よ
りXdB大きい。基地局BS1及びBS2に関連して、「十分」
かつ「最小」の信号レベルにより移動局が移動局信号を
受信できる距離を表わした一対の同心円(IV、V、VI及
びVII)もそれぞれ定義される。十分な信号レベルと
は、呼を良好な品質で受信できるレベルである。最小の
信号レベルとは呼をかろうじて許容し得る品質で受信で
きるレベルであり、−−それ以下の信号レベルでは呼を
継続することができない。前述のように、2つの基地局
の実際的なサービス・エリアは重なり合い、かつ重なり
合う領域B、C、Dにおける基地局間の選択はハンドオ
フ決定処理により支配される。
2対の同心円IV、VおよびVI、VII、並びに曲線I
は、異なる無線信号特性を有する領域を識別するために
用いられてもよく、異なる陰影により識別される。水平
方向の陰影により表わす領域Dでは、移動局の信号が各
基地局BS1及びBS2において十分なレベルで受信される。
これに対し、垂直方向の陰影により表わす領域Bでは、
移動局の信号が各基地局において最小レベルで受信され
る。左斜め陰影により表わす領域Cでは、移動局の信号
が基地局のうちの一つにおいて十分なレベル、かつ他の
基地局では最小のレベルで受信される。最後に、右斜め
陰影により表わす領域Aでは、移動局の信号が基地局BS
1において最小のレベル、かつ基地局BS2において十分な
又は最小のレベルで受信されることはない。これらの領
域Aでは、識別される他の領域B〜Dと異なり、移動局
からの信号は基地局のうちの一つによってのみ最小のレ
ベルで受信され得る。
領域Aの最下部の境界を参照すると、移動局が領域B
から領域Aへ境界を通過するに従って、基地局BS2が最
小のレベルで受信できる領域を抜け出し、基地局BS1
みが最小のレベルで受信できる領域に入る。しかし、領
域Aにおいて、移動局は経路損失基準に関連してハンド
オフのためにセルの境界を定める曲線Iにまだ到達して
いなかった。従って、経路損失基準が排他的に用いられ
るならば、移動局は基地局BS2を通過するが、基地局BS1
にハンドオフされないことになり、その結果、移動局の
呼の接続が遮断されることになる。
このような状況では、経路損失基準の代わりに信号強
度基準を選択的に用いることにより、このような結果を
避けることができる。特に、セル1とセル2との間の境
界を以下のように定義することができる。水平方向に陰
影を付けた領域Dでは、いずれかの基地局が許容し得る
結果をもって呼の接続を取り扱うことができる。ハンド
オフが可能ならばハンドオフを決定する経路損失基準を
用いると都合がよいので、セルの境界は、曲線IIと交差
するまで経路損失曲線Iとして定義され、基地局BS2
おいて十分な信号レベルを表わす円VIの一部分を形成す
る。この点から、セルの境界は、基地局BS1において十
分なレベルを表わす円IVとの交点まで曲線IIにより定義
される。垂直方向に陰影を付けた領域Bでは、呼は制限
付き信号強度である。従って、セルの境界はその領域で
等信号強度曲線IIIとして定義される。その結果、曲線
I、IIおよびIIIの組合わせにより定義された境界は、
重複したサービス・エリアにおける2つのセルを分割し
ている。
第2図は第1図の基地局BS1及びBS2のようなセルラ移
動無線システムにおける基地局を示す。この実施例は、
ディジタル通信システム、即ち基地局と移動局との間で
ディジタル化された音声情報を送信するシステムにおい
て用いることが可能な移動局に関する。更に、このシス
テムの動作は時分割多重アクセス(TDMA)システムにお
けるフル速度伝送との関連で説明され、このシステムで
はディジタル情報の各パケットがデータ・フレームにお
ける2スペースのタイム・スロットにインタリーブされ
る。しかし、本発明は、他の形式のセルラ無線システ
ム、例えば情報がアナログ形式で伝送されるもの、1/2
速度でディジタル的に伝送されるもの、又は周波数分割
多重アクセス(FDMA)または符号分割多重アクセス(CD
MA)のような他のアクセスモードにより伝送されるもの
にも同様に適用することができる。
第2図に示す移動局において、スピーチ・コーダ101
はマイクロホンが発生したアナログ信号を二進のデータ
・ストリームに変換する。このデータ・ストリームはTD
MA原理に従ってデータ・パケットに分割される。高速関
連制御チャネル(FACCH)発生器102は制御及び監視信号
メッセージを発生し、移動局から陸地基地システムへ送
信する。FACCHメッセージはユーザ・フレーム(スピー
チ/データ)を送信するときにこれを置換する。低速関
連制御チャネル(SACCH)発生器103は信号メッセージを
供給し、基地局と移動局との間及びその逆に情報を交換
するために連続チャネルを介して送信する。メッセージ
・トレーンの各タイム・スロットについて固定数のビッ
ト、例えば12ビットがSACCHに割り付けられている。チ
ャネル・コーダ104は、スピーチ・コーダ101、FACCH発
生器102及びSACCH発生器103にそれぞれ接続されて誤り
検出及び訂正のために着信データを処理させる。チャネ
ル・コーダ104に用いる技術は、好ましくは、スピーチ
・コード及びサイクリック・リダンダンシー・チェック
(CRC)において重要なデータ・ビットを保護するたた
き込み符号化であり、スピード・コード・フレームにお
いて知覚的に重要なビット、例えば12ビットは、7ビッ
ト・チェックを計算するために用いられる。
2バースト・インタリーバ106はスピーチ・コーダ101
と、FACCH発生器102とに関連したチャネル・コーダ104
にそれぞれ接続されている。2バースト・インタリーバ
106はマイクロプロセッサ・コントローラ130ににより制
御されており、従って適当な時点で、特定のスピーチ・
チャネル上のユーザ情報をFACCH上のシステム監視メッ
セージにより置換する。移動局により送信されるべきデ
ータは、独立した2つのタイム・スロットにインタリー
ブされる。1送信ワードを構成する260データ・ビット
のパケットは、2つの等しい部分に分割され、異なる2
つのタイム・スロットにインタリーブされる。レイリー
(LAYLEIGH)フェージン効果はこのようにして低減され
る。2バースト・インタリーバ106の出力はモジュロ2
加算器107の入力に供給されており、従って送信データ
が疑似ランダム・ビット・ストリームの論理的なモジュ
ロ2加算によりビット毎に暗号化される。
SACCH発生器103に関連するチャネル・コーダ104の出
力は、22バースト・インタリーバ108に接続されてい
る。22バースト・インタリーバ108はそれぞれ12ビット
の情報からなる22タイム・スロットにSACCHを介して送
信されたデータをインタリーブする。
移動局は、更に特定の接続に関連されるべき適当な同
期ワード(Syncワード)及びDVCC(ディジタル検定カラ
ー・コード)を供給する同期ワード/DVCC発生器109を備
えている。Syncワードはタイム・スロット及び識別のた
めに用いられる28ビットである。DVCCは8ビット・コー
ドであり、適当なチャネルをデコードされているのを確
認するために基地局から移動局へ、及びその逆に送出さ
れる。
バースト発生器110はメッセージ・バーストを発生し
て移動局により送信される。バースト発生器110は、モ
ジュロ2加算器107、22バースト・インタリーバ108、同
期ワード/DVCC発生器109、等化器114、及び制御メッセ
ージ発生器132の出力に接続されており、これら各ユー
ザからの種々の情報の断片を一つのメッセージ・バース
トに集約させる。例えば、出版された米国標準EIA/TIA
IS−54によると、メッセージ・バーストはデータ(26
0ビット)、SACCH(12ビット)、Syncワード(28ビッ
ト)、符号化されたDVCC(12ビット)、及び12区切りビ
ットの組合わせにより総計324ビットを備えている。マ
イクロプロセッサ130の制御により、バースト発生器110
により異なる2型式のメッセージ・バースト:制御チャ
ネル・メッセージ発生器132からのメッセージ・バース
ト及び音声/トラヒック・バーストを発生させる。制御
チャネル・メッセージは制御チャネルに対して予約され
たTDMタイム・スロットを用い、ここでSACCHと共に通常
的に発生したスピーチ・データを音声/トラヒック・バ
ーストに置換する。
1タイム・スロットに等価なバーストの送信は、情報
のフレームを一緒に構築する他のタイム・スロットの伝
送と同期される。例えば、米国標準により、フレームは
フル速度の3タイム・スロットを有する。各バーストの
送信は等化器114から供給されるタイミング制御に従っ
て調整される。時間分散のために、適応等価方法を備え
て信号の品質を改善させている。適応等化技術に関する
これ以上の情報は1989年2月27日に出願され、本出願人
に譲渡された米国特許出願第315,561号を参照すべきで
ある。要するに、マスタとして機能する基地局、及び移
動局はフレーム・タイミングに関してはスレーブとな
る。等化器114は基地局から着信するビット・ストリー
ムのタイミングを検出し、バースト発生器110を同期さ
せる。更に、等化器114は識別のために同期ワード及びD
VCCをチェックする動作が可能である。
バースト発生器110はフレーム・カウンタ111及び等化
器114に接続されている。フレーム・カウンタ111は送信
された各フレームについて、例えば20ms毎に1回、移動
局が用いる暗号コードを更新する。移動局が用いる暗号
コードを発生するために、暗号ユニット112が備えられ
ている。好ましくは、疑似ランダム・アルゴリズムが用
いられる。暗号ユニット112は各加入者に固有なキー113
により制御される。暗号ユニット112は暗号コードを更
新するシーケンサからなる。
バースト発生器110が発生するバーストはRF変調器122
に転送される。RF変調器122はπ/4−DQPSK方法(π/4シ
フト、差動符号化直交位相変移変調)に従って搬送周波
を変調する動作が可能である。この技術の使用は、情報
が差動符号化されていること、即ち2ビット・シンボル
が位相において4可能変化:±π/4及び3π/4として送
信されることを意味する。RF変調器122に供給された送
信機の搬送周波は、選択した送信チャネルに従い、送信
周波シンセサイザ124により発生される。変調された搬
送波がアンテナにより送信される前に、搬送波は電力増
幅器123により増幅されて時間スイッチ135に転送され
る。この電力増幅器のRF電力放射レベルはマイクロプロ
セッサ・コントローラ130によるコマンドにより選択さ
れる。
受信機の搬送周波は受信周波シンセサイザ125により
選択した受信チャネルに従って発生される。着信する無
線周波信号は受信機126により受信される。セルラ周波
の信号強度は信号レベル・メータ129により測定され
る。信号強度値はマイクロプロセッサ・コントローラ13
0に送出される。受信周波シンセサイザ125から受信機の
搬送周波信号及び受信機126からの無線周波信号を受信
するRF復調器127は、無線周波の搬送波信号を復調し、
従って中間周波を発生する。次いで、中間周波信号はIF
復調器128により復調されて、もとのπ/4−DQPSK−被変
調ディジタル情報を再生する。
IF変調器128から供給される再生ディジタル情報は、
等化器114に供給される。シンボル検出器115は等化器11
4から受信した2ビットシンボル・フォーマットのディ
ジタル・データを1ビット・データ・ストリームに変換
する。続いて、シンボル検出器115は独立した3つの出
力信号を発生する。制御チャネル・メッセージは制御メ
ッセージ検出器133に送出され、制御メッセージ検出器1
33は検出した制御チャネル情報をマイクロプロセッサ・
コントローラ130に供給する。モジュロ2加算器107及び
2バースト・デインタリーバ116は、2タイム・スロッ
トの受信データから情報をアッセンブリして再構成する
ことにより、スピーチ・データ/FACCHを再構築する。シ
ンボル検出器115はSACCHデータを22バースト・デインタ
リーバ117に供給する。22バースト・デインタリーバ117
は、連続する22フレームに広がっているSACCHデータを
再アッセンブリして再構築する。
2バースト・デインタリーバ116は2つのチャネル・
デコーダ118にスピーチ・データ/FACCHデータを供給す
る。畳み込み符号化データは前述の符号化原理の逆を用
いてデコードされる。受信したサイクリック・リダンダ
ンシー・チェック(CRC)ビットをチェックして誤りが
発生したかどうかを判断する。更に、FACCHチャネル・
デコーダはスピーチ・チャネルとFACCH情報との間の相
違を検出してチャネル・デコーダ118に導く。スピーチ
・デコーダ119はスピーチ・デコーダ・アルゴリズム
(例えば、VSELP)に従ってチャネル・デコーダ118から
受信したスピーチ・データを処理し、受信スピーチ信号
を発生する。このアナログ信号は最終的にフィルタリン
グ技術により強調される。高速関連制御チャネル上のメ
ッセージはFACCH検出器120により検出され、情報はマイ
クロプロセッサ・コントローラ130に転送される。
22バースト・デインタリーバ117の出力は別のチャネ
ル・デコーダ118に供給される。SACCH検出器121は出力
は低速関連制御チャネル上のメッセージを検出し、この
情報をマイクロプロセッサ・コントローラ130に転送す
る。
マイクロプロセッサ・コントローラ130は移動局及び
基地局の通信の活動を制御し、更に端末キー・ボード入
力及びディスプレイ出力131の取り扱いも行なう。マイ
クロプロセッサ・コントローラ130による判断は受信し
たメッセージ及び実行した測定値に従って行なわれる。
キー・ボード及びディスプレイ装置131はユーザと基地
局との間で情報の交換を可能にする。
第3図は本発明により動作するセルラ電話システムで
利用可能な基地局の実施例を示す。基地局は多数の部品
に関連しており、これらは第2図に示し、かつこれに関
連して説明した移動局の構造及び部品の機能がほぼ同一
である。このような同一の部品は第3図において移動局
の以上の説明で用いたものと同一番号により表わしてい
るが、プライム符号(′)表示により区別される。
しかしながら、移動局と基地局との間にはいくつかの
相違がある。例えば、基地局は2つの受信アンテナを有
する。これら受信アンテナのそれぞれに関連しているの
は、受信機126′、RF変調器127′及びIF変調器128′で
ある。更に、基地局は移動局において用いられているよ
うなユーザ・キー・ボード及びディスプレイ装置131を
備えていない。更に、ブロック図では、1周波が3タイ
ム・スロットを搬送し、各タイム・スロットがブロック
“1、2、3"のグループにより取り扱われるのを示し
た。
第2図の基地局と第3図の移動局との間のTDMA通信用
のスロット・フォーマットは第4a図及び第4b図に示すも
のが可能である。第4a図は移動局から基地局へのスロッ
ト・フォーマットを示し、一方第4b図は基地局から移動
局へのスロット・フォーマットを示す。第4a図のフィー
ルドの説明により進めると、各フィールドは指定された
情報を含む領域を表わし、フィールドGは前の送信バー
ストから現在のバーストを分離するための用いられるガ
ード時間を表わし、フィールドRは無線送信機を完全に
活性化するために必要なランプ時間を表わす。次いで、
短いデータ・フィールドが同期フィールドに先行し、再
び長いデータ・フィールドが続く。フィールドSACCHは
移動局と基地局との間で制御及び監視メッセージ送信用
の低速関連制御チャネルを実現するために用いられる。
フィールドDVCCはディジタル検定カラー・コードを送信
するために用いられ、このコードは移動無線システムに
おける異なるチャネルを区別するために用いられる。最
後のフィールドは再びデータ・フィールドである。ガー
ド・フィールド及びランプ・フィールドを除いて、基地
局対移動局のスロット・フォーマットはほぼ同一のフィ
ールドを含むが、いくらか構成が異なる。
本発明の好ましい実施例において、今説明しようとす
る、移動局がセルの境界に関連して位置検出される第5
図の位置検出機能は、センタ・プロセッサの制御により
移動サービス・センタにおいて実行される。基地局は、
単にハンドオフに関連して移動サービス・センタの判断
を得ようとする。しかし、このような作業の分割は本発
明を実現するために必要ではない。
更に、本発明の好ましい実施例によれば、経路損失を
算出できる信号強度の測定値は、主に移動局によりなさ
れ、低速関連制御チャネルSACCH上の基地局に中継され
る。移動局は基地局からSACCHを介してどのチャネルを
測定するのかについて指令される。このような構成は移
動支援付きハンドオフ(MAHO)として知られており、こ
れも本発明の実施には本質的なことではない。その代わ
りに、信号強度の監視を、今日の移動電話システムにお
いて広く実施されているように、近隣の基地局により実
行することができる。
第5図、特に第5a図を参照すると、移動サービス・セ
ンタの位置検出機能は、監視すべき特定の呼の接続を確
立する前に、最初はアイドル(SI)であると仮定する。
呼の接続の確立時に、監視を開始し(S3)、進行してい
る一連の測定評価時間における最初のものを待機する
(S5)。接続の確立時に、基地局は、移動局に近隣の基
地局の制御チャネルに対応する一組のチャネルを送出
し、MAHOに従って移動局にこれらのチャネルの監視を実
行させる。SACCHを介して移動局から受信した測定結果
について基地局による評価は、第5b図により判断された
間隔で実行される。本質的に、評価は“SACCHマルチフ
レーム”毎に、即ち第nのSACCHフィールドを受信する
度に実行される。例えば、一実施例において、第22のSA
CCHフィールドを受信する度に評価を実行する。しか
し、評価を実行せず、ハンドオフも許可されずに経過す
る前に、初期時間期限T INIT EVALを確立する。適当
な評価時点で、移動局から受信した信号強度の測定値が
基地局のプロセッサにより評価される。
特に、ステップ(S9)において、現在の基地局及び近
隣の基地局のために(基地局から移動局への)ダウン・
リンクの信号強度測定値に関する重み付け平均値が計算
され、移動サービス・センタに送出される。その結果の
値は実際の信号強度に最も近い予測値を表わす。何らか
の理由のために計画通りの値が得られないときは(S1
1)、位置検出ルーチンが戻って次の適当な評価時点迄
待機する。
信号強度値が得られると仮定すると、セル候補リスト
が準備されて、監視セルが経路損失および信号強度に従
って適格であるとされ、順位付けされる。セル候補リス
トの準備、及び結果のリストのフォームは第6図及び第
7図に関連して詳細に説明する。
セル候補リストが準備された後に、前にハンドオフを
試行したが不成功であったときは、ハンドオフ候補セル
において前のチャネル割り付けが失敗してからの時間T
ALLOC REPの指定された最小量のチェックを行なう
(S15)。次の割り付け試行迄は待機時間を主張するこ
とはその割り付け試行が成功する尤もらしさを増加させ
る。必要とする最小時間量が経過していないときは、位
置検出ルーチンが戻って次の適当な評価時間を待機す
る。
時間制限が満足されるものと仮定すると、位置検出ル
ーチンは、低い経路損失に関して更によいセルが存在す
るか、又は現在のセルより大きな信号強度が存在するか
を調べる(S17)。換言すれば、位置検出ルーチンは測
定したセルのうちで現在のセルが最高順位であるか、1
又はそれ以上のセルがその上に順位付けされているかを
調べる。現在のセルが最良のセルとして留まるのであれ
ば、位置検出ルーチンが戻って次の適当な評価時間を待
機する。
現在のセルが最良のセルでないときは、移動サービス
・センタは、割り付けが成功するまで、又は現在のセル
がその順位に従って次に最良のセルとなるまで、それら
の順位に従って更に良好な各セルにチャネルの割り付け
を試行する(S19)。チャネルが割り付けられないとき
は、次に割り付けを試行する前に、割り付け失敗時間が
セットされて最小指定時間量が経過するのを確認する。
チャネルの割り付けが成功すると、対応するセルに対
するハンドオーバが試行される(S25)。現在の基地局
が待機してハンドオーバの試行の結果を知り、ハンドオ
ーバが成功であったときは(S29)、その成功者の基地
局のために基地局との通信を放棄する。ハンドオーバが
不成功のときは(S31)、基地局は先に使用したと同一
のチャネルを介して移動局と通信を再開する。次いで、
位置検出ルーチンが戻って次に適当な評価時間を待機す
る。
セル候補リストは、第6図に関連してここで説明した
ようにステップ(S13)により、第5a図における測定値
の評価から得られた値を用いて準備される。現在のセル
及びその近隣の各セルについて、ステップS41〜51が実
行され、その後にセルが順位付けられ、ステップS53〜S
57により完全なセル・リストが形成される。各セルにつ
いて経路損失が当該セルに関する信号強度値及びセルの
既知送信電力値を用いて計算される(S41)。経路損失
は、送信電力に対する受信信号強度の比として計算され
る。即ち、PL=PRX-DL/PTX-BS。ただし、PLは経路損失
を表わし、PRX-DLはダウン・リンクにおける受信信号強
度を表わし、PTX-BSはセル即ち基地局により送信される
電力を表わす。その後、アップ・リンク方向及びダウン
・リンク方向の両方におけるセルの受信信号強度が想定
される(S43)。通常、ダウン・リンク方向において信
号強度値は移動局により行なわれた測定値から得られ
る。しかし、前の信号強度値から現在の信号強度値を予
測又は補間することが必要となることがある。アップ・
リンクの信号強度値は、式PRX-UL=PL・PTX-MSに従い、
前に計算された経路損失及び移動局の既知送信電力に基
づいて予測することができる。ただし、PLは経路損失を
表わし、PRX-ULはアップ・リンク方向における受信信号
強度を表わし、PTX-MSは移動局により送信された電力を
表わす。
セルが適格としてセルの順位に参加させるために、セ
ルは移動局に関連された現在のセルでなければならな
い。そうでないときは、ステップS45において判断され
るように、アップ・リンク方向及びダウン・リンク方向
の両方におけるセルの信号強度が第1図に外円IV及びVI
により表わした最小しきい値を超えるものでなければな
らない。両リンクが第1図に示した十分なしきい値を更
に超えるときは(S47)、セルがその経路損失値と共に
経路損失リスト(以下Lリストと呼ぶ)に加えられる
(S49)。そうでないときは、セルが最も弱いセル・リ
ストと十分なレベルとの間の信号強度における差と共
に、信号強度リスト(以下、SSリストと呼ぶ)に加えら
れる(S51)。
現在セル及び全ての近隣セルについてこれらのステッ
プを実行した後、Lリストは経路損失に従って昇順に並
べられ、最小経路損失を有するセルがリストの先頭に来
る。次いで、前に計算された信号強度差に従ってSSリス
トが降順に並べられる。最後に、ポインタにより2つの
リストを結合させて、Lリスト及びSSリストを連結する
ことにより完全なセル・リストが作成される。
その結果のハンドオーバ候補リストを第7図に示す。
アップ・リンクおよびダウン・リンクの両方でそれぞれ
の十分レベルを超えた信号強度を有する候補は、増加す
る経路損失に従って並べられる。アップ・リンク又はダ
ウン・リンクでそれぞれの十分レベルを下回る信号強度
を有するが、両リンク上でそれぞれの最小レベルを超え
る信号強度を有する候補は、最も弱いリンク上で減少す
る受信信号強度に従って並べられる。アップ・リンク又
はダウン・リンクにおいて、それぞれの最小レベル以下
にある信号強度を有するセルは、ハンドオーバ候補とし
て考慮されない。
簡単のため、以上の説明はヒステリシスの説明を省略
した。ヒステリシスは移動局がセルの境界を最初に交差
するときに作られる経路損失又は信号強度値に対する小
さな人為的な調整を指し、これは移動局がセルの境界を
取り囲む狭い地理的な帯域に留まる限り、移動局が逆方
向でセルの境界と再び交差するときに有効なままであ
る。この調整は、移動局が境界に沿って移動するときに
ハンドオフが振動するのを防止する。ヒステリシスを設
けることは、当該技術分野に習熟する者には周知であ
る。
以上で説明した基本的な位置検出ルーチンに更に改善
を加えてもよい。例えば、信号強度、伝送品質及び時間
整合(後者はTDMAシステムの場合)に加えて、モニタに
は警報監視を加えてもよい。現在の基地局と移動局との
間の呼の接続品質が許容できない劣化をしたとき、又は
基地局からの移動局の距離が遠過ぎてしまい、その送信
が正規の時間フレーム内に基地局に到達するのを妨げる
ときは、警報を発生したハンドオフ手順を開始させる。
それ以外に警報の不存在でハンドオフ候補が考慮できな
いセルは、緊急性の場合に候補が考慮される。
更に、例えばハンドオーバ失敗、及びそれ以上の失敗
がないときに徐々に除去される超過時間でペナルティー
をセルに関連させることもできる。
本発明を、その精神又は本質的な特徴から逸脱するこ
となく、他の特定の形式により実施可能なことは、当該
技術分野に習熟する者によって理解されるであろう。従
って、ここで開示した実施例は、あらゆる観点で例示的
であり、かつ限定的ではないことが考えられる。本発明
の範囲は以上の説明ではなく、付記する請求の範囲によ
り示されており、意味及びその等価なものの範囲内に含
まれる全ての変更は、これに包含されるべきことを意図
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボディン,スティッグ,ロランド スウェーデン国エス ― 163 56 ス ポーンガ,ソルヘムズ ハグベーグ 180 (56)参考文献 特開 昭62−213435(JP,A) 米国特許4718081(US,A) 米国特許4527284(US,A) 米国特許4696027(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地局により無線有効範囲をそれぞれ提供
    する複数のセルを有し、かつ前記セルのうちの一つにそ
    れぞれ関連された複数の移動局を有するセルラ移動無線
    電話システムにおける呼のハンドオフ方法であって、 無線信号強度基準(SS1=SS2)に従って指定された基準
    を満足するセル(B)が発見されるときは、無線信号経
    路損失基準(PL1=PL2)に従ってセルを選択するステッ
    プと、 前記指定された基準を満足するセルが発見されないとき
    は、前記無線信号強度基準に従ってセル(A)を選択す
    るステップと、 前記選択されたセルに対するハンドオフを試行するステ
    ップと を備えている呼のハンドオフ方法。
  2. 【請求項2】ハンドオフが決定されつつある移動局に対
    する候補セルからの無線リンクと、移動局から前記候補
    セルへの逆方向の無線リンクとが共に所定量の信号強度
    マージンを有することを前記指定された基準が必要とす
    る請求項1記載の呼のハンドオフ方法。
  3. 【請求項3】セルラ移動無線電話システムにおける呼の
    ハンドオフ方法であって、 無線信号強度基準に従って各セルを順位付けるステップ
    (S55)を含み、さらに 前記無線信号強度基準に従って指定された基準を1つ以
    上のセルが満足するときは、無線信号経路損失基準に従
    って前記1つ以上のセルを順位付けするステップ(S5
    3)と、前記指定された基準を満足しなかったセルに先
    行して前記1つ以上のセルを順位付けするステップ(S5
    7)と、 前記呼の接続を取り扱うセルが最高の順位付けでないと
    きは、最高順位のセルに対する前記呼の接続のハンドオ
    フを試行するステップと を備えていることを特徴とする呼のハンドオフ方法。
  4. 【請求項4】特定のサービス・エリアにそれぞれ情報を
    提供する多数の基地局及び移動局を含み、前記基地局が
    前記移動局と呼の情報を通信し、かつ一つのエリアに情
    報を提供する通信基地局(BS1)と、他のエリアに情報
    を提供する近隣の基地局(BS2)とを含み、前記一つの
    エリア及び一つの近隣のエリアは通信している基地局と
    前記移動局との間の通信及び近隣の基地局と前記移動局
    との間の通信が共に十分な信号レベルを有する共通のエ
    リアを有する、セルラ移動無線電話システムにおける移
    動局の位置決定方法であって、 (a)前記移動局が前記共通エリア内にあるときは第1
    の基準を用いるステップであって、前記第1の基準は前
    記通信している基地局(BS1)と前記移動局との間の無
    線信号の無線経路損失を判断するステップ(S13)を含
    むステップと、 (b)前記移動局が前記共通エリアの外側にあるときは
    第2の基準を用いるステップであって、前記第2の基準
    は前記通信する基地局(BS1)と前記移動局との間の信
    号強度を判断するステップ(S9)とを含むステップと を備えている、移動局の位置検出方法。
  5. 【請求項5】特定のサービス・エリアにそれぞれ情報を
    提供する多数の基地局及び移動局を含み、前記基地局が
    前記移動局と呼の情報を通信し、かつ一つのエリアに情
    報を提供する通信基地局(BS1)と、他のエリアに情報
    を提供する近隣の基地局(BS2)とを含み、前記通信す
    る基地局(BS1)は前記近隣の基地局(BS2)が前記他の
    エリアに情報を提供するよりも低無線信号電力(PWR1<
    PWR2)で前記1つのエリアに情報を提供し、前記一つの
    エリア及び一つの近隣のエリアは通信している基地局と
    前記移動局との間の通信、及び近隣の基地局と前記移動
    局との間の通信が共に十分な信号レベルを有する共通の
    エリアを有する、セルラ移動無線電話システムにおける
    移動局の位置決定方法であって、 (a)前記移動局が前記共通エリア内にあるときは第1
    の基準を用いるステップであって、前記第1の基準は前
    記通信している基地局(BS1)と前記移動局との間の無
    線信号の無線経路損失を判断するステップ(S13)を含
    むステップと、 (b)前記移動局が前記共通エリアの外側にあるときは
    第2の基準を用いるステップであって、前記第2の基準
    は前記通信する基地局(BS1)と前記移動局との間の信
    号強度を判断するステップ(S9)とを含むステップと を備えている、移動局の位置検出方法。
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