JP3033957U - 切削用チップに溝を付けたチップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この考案は、切削用チップの左側面及び右側面
に溝を設ける。また上部に溝を設け鉄鋼材、非鉄金属等
を容易に切断、穴あけ等をすることに関するものであ
る。 【解決手段】切削用チップ（２）の左側面に溝（３）を
設け、右側面に溝（４）を設ける。また切削用チップの
上部に溝（５）を設けて切削工具本体に付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、動力でチップを付けた鋸に回転を与え鉄鋼材、非鉄金属等を切断、 又は穴あけ等の為の作業に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のチップを付けた鋸は、１枚のチップによる２つのエッヂの方法を取り鉄鋼 材、非鉄金属等の切断、又は穴あけ等の作業をしていたので切削する材料、材質 、形状等の違いによりチップ角度やチップ材質、又はチップ刃数を、変更しなけ ればならず不便であった。また切断、穴あけ等の時は、エッヂに最も負担がかか り、エッヂ部分の摩耗が早く、或はエッヂが欠ける等寿命が短く、これを補う為 に刃数を増やすと、チップの間隔が狭くなり切り粉の除去が円滑にできず、しか もチップが切断物に接触する時間が長くなり摩擦熱が生じ、チップの劣化の原因 により生産能率が低下する等安定性がなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は、その欠点を除いて、切削する材料、材質、形状等が変わってもチップの エッヂ数の選定だけで、切断時間の短縮、チップの材質、材料、形状等の簡便化 生産能率の向上等を図ろうとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

いま、その解決手段を図面を追いながら説明すれば、 （イ）切削用チップ２の、左側面に溝３を作り、 （ロ）切削用チップ２の、右側面に溝４を設ける。 （ハ）切削用チップ２の、上部に溝５を設ける。

【０００５】

【考案の実施の形態】

次に本案の実施の形態を述べると、動力によってチップを付けた鋸が回転しなが ら切断物となる鉄鋼材、非鉄金属等に接触し、最初にチップ２のエッヂ６及びエ ッヂ７によって鉄鋼材、非鉄金属等の切断を始め、続いてチップ２のエッヂ８と エッヂ９に接触し切断を深くしていく。従って最も負担がかかるエッヂ６とエッ ヂ７が摩耗したり、もしくは欠けてもエッヂ８とエッヂ９が補助エッヂとして作 用し作業に支障をきたさない。また左側面の溝３と右側面の溝４に空気や油が流 れ込む事により冷却の働きをし、尚且つ切り粉の除去にも役立つ。また実験結果 図４に示す如く切削用チップの上部に溝５を設けても同じ効果がある。しかも１ 枚のチップに左右側面の溝、又上部の溝を数ケ所設けた場合は相乗効果がある。

【０００６】

【考案の効果】

従って、従来切断物の種類によって角度が違ったチップを付けた鋸を選定してい たが、角度等は一定で良く、また難削材例えばステンレス、厚物等の切断の場合 には特に威力を発揮する。あるいはチップ刃数が少なくてすむので製造面におい てもコストを安くできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の左側面及び右側面に溝を設けた斜視図

【図２】本考案の左側面図

【図３】本考案の正面図

【図４】本考案の上部に溝を設けた斜視図

【符号の説明】

１は切削工具本体 ２は切削用チップ ３はチップの左側面の溝 ４はチップの右側面の溝 ５はチップの上部に設けた溝 ６はチップのエッヂ ７はチップのエッヂ ８はチップの補助となるエッヂ ９はチップの補助となるエッヂ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）切削用チップ２の左側面に溝３を設
   ける。 （ロ）切削用チップ２の右側面に溝４を設ける。 以上の如く構成された、切削用チップに溝を付けたチッ
   プ。
2. 【請求項２】切削用チップの上部に溝５を設けた、請求
   項１の切削用チップに溝を付けたチップ。