JP3033952B2 - 冷却塔 - Google Patents

冷却塔

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JP3033952B2
JP3033952B2 JP9190447A JP19044797A JP3033952B2 JP 3033952 B2 JP3033952 B2 JP 3033952B2 JP 9190447 A JP9190447 A JP 9190447A JP 19044797 A JP19044797 A JP 19044797A JP 3033952 B2 JP3033952 B2 JP 3033952B2
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    • Y10S261/00Gas and liquid contact apparatus
    • Y10S261/46Residue prevention in humidifiers and air conditioners

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水の循環経路の途
中に配置された熱交換器において水と空気とを接触さ
せ、その水の熱を放出させて冷却を行なうようにした冷
却塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、化学プロセス、空気調和
装置等の分野では、物質を冷却又は冷凍させるために冷
凍機を用いることが周知である。また、冷凍機における
凝縮器の水を循環して使用するためには、通常、冷却塔
が用いられる。凝縮器は、冷凍機において圧縮機より吐
出された高圧高温の冷媒ガスを水により冷却して、凝縮
(液化)させる。冷却塔は、凝縮器で温度上昇した水の
熱を大気に放出させることにより、その水を冷却する。
水としては、通常、カルシウムイオン、マグネシウムイ
オン、シリカイオン等の硬度成分を含んだ、工業用水、
井戸水、水道水等が使用されている。
【0003】この冷却塔によると、図4に示すように、
ハウジング51の外部の空気52は、ファン53の作動
により空気取込み口54からハウジング51内に取込ま
れる。空気52は充填材55を通った後、ハウジング5
1の上端開口部56から放出される。一方、冷凍機64
の凝縮器65で温度上昇した水57は配管66及び給水
管58を通り散水管59に送られ、ここから滴下され
る。滴下した水57は充填材55をつたってゆっくり流
下する。このとき、前述した空気52が水57に触れ、
水57の有する熱が空気52に放出される。この放出に
より水57の温度は20乃至40℃付近まで下がる。こ
のようにして冷却された水57は一旦水槽61に集めら
れ、排水管62を通ってハウジング51の外部へ導出さ
れる。その後、水57は配管66を通って凝縮器65に
戻される。
【0004】前記冷却塔63では、ハウジング51内の
水57の一部が水蒸気となって上端開口部56等から抜
け出ることから、循環経路を流れる水57が次第に減少
してゆく。この減少により、水57中の硬度成分の濃度
が上昇して析出し、凝縮器65や配管66にスケールと
して付着する。スケールは、凝縮器65の熱交換効率を
低下させる原因となる。また、高濃度の硬度成分を有す
る水57が凝縮器65や配管66に接触すると、それら
の接触面(金属表面)に部分的な電位差が発生する。こ
れにともないアノード(陽極)部で金属が溶解し、いわ
ゆる腐蝕が起きる。これに対しては、金属表面に保護皮
膜を形成し、アノード部での金属の溶解を防止すること
が望ましい。
【0005】そこで、従来は、ドレンバルブ67を開い
て水57を強制的に循環経路の外部へ排出させる、いわ
ゆるブローダウン(吹き出し)を行うとともに、循環経
路に補給水を供給して水57を入れ替え、水57中の硬
度成分の濃度を低くしている。さらに、正リン酸塩、重
合リン酸塩、ホスホン酸塩等の薬剤を水57に添加し、
凝縮器65や配管66の金属表面に保護皮膜を形成する
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の冷
却塔63では、空気取込み口54や上端開口部56にお
いてハウジング51の内部が大気に開放されている。こ
れらの開放部分を介して太陽光がハウジング51の内部
に照射可能となっている。ファン53の回転にともなう
吸引力のみによって外気をハウジング51内に取込む構
造なので、空気取込み口54を塞ぐことはできない。し
かも、冷却後の水57は、藻の生育に適した温度(20
乃至40℃付近)になっている。この温度は、レジオネ
ラ菌に代表されるバクテリアの繁殖にも適している。こ
のため、冷却塔63の長年の使用により、ハウジング5
1の内外で藻が生育したり、バクテリアが繁殖したりす
ることがある。この場合、薬剤で藻等を除去することに
なるが、除去された藻等が前記循環経路で目詰りすると
いう新たな不具合が生ずる。この不具合は、藻等が生育
する限り解消できない。このように、従来の冷却塔63
は衛生上好ましくないばかりか、屋内設置に適さないと
いう問題があった。
【0007】また、従来の冷却塔63ではスケールの付
着や腐蝕による弊害を防止するために、前述したように
水57中の硬度成分の濃度を下げたり、多量の薬剤を添
加したりしなければならず、それらの作業が面倒であ
る。これに対しては、ボイラー設備等の分野において周
知の軟水器を補給水の通路に配置し、硬度成分を軟水化
することも考えられる。しかし、屋外等の風通しのよい
場所に設置されて、空気52が空気取込み口54から直
接ハウジング51内に導入される従来の冷却塔63で
は、塵埃、異物等が空気52とともに空気取込み口54
からハウジング51内に入り込み、水57に混入するこ
とがある。従って、せっかく軟水器によって硬度成分を
軟水化しても、硬度成分や不純物が混入し十分な効果を
得ることが困難である。
【0008】そこで、本発明は藻の生育や菌の繁殖を防
止し、ハウジング内を清潔に保つことができ、ひいては
屋内にも設置することのできる冷却塔の提供を主な課題
とするものである。また、本発明は前記課題に加え、循
環経路を流れる水の量を略一定に保ちつつ、例えば、冷
凍機の凝縮器、配管等へのスケールの付着を抑制し、そ
の付着に起因する熱交換効率の低下を未然に防止できる
冷却塔の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第1の
発明は、水の循環経路の途中に配置され、空気との接触
により、水及び空気間で熱交換を行なう熱交換器と、前
記熱交換器を密閉状態で収容するハウジングと、前記ハ
ウジングに接続された給気ダクト及び排気ダクトと、前
記給気ダクト内、ハウジング内及び排気ダクト内で空気
の流れを生じさせる送風手段とを具備する冷却塔におい
て、前記ハウジングは略円筒状をなし、前記給気ダクト
はハウジングの外周面に対し、その略接線方向へ延びる
ように斜めに接続されている。
【0010】上記第1の発明によると、水は循環経路内
を流れる途中で、ハウジング内の熱交換器を通過する。
一方、送風手段によって発生させられた風は給気ダクト
内、ハウジング内及び排気ダクト内を順に通過する。熱
交換器では水と空気とが互いに接触し、水の熱が空気に
放出される。この放出により水の温度が低下するととも
に、空気の温度及び湿度が高くなる。ところで、水の冷
却の行われるハウジングは密閉されていて、そのハウジ
ング内部にまでは太陽光が及ばない。このため、太陽光
を必要とする藻、苔、黴等の生育が阻止され、菌の繁殖
が抑制される。上記冷却塔においては、給気ダクトから
ハウジング内へ流入した空気は、そのハウジングの内壁
に沿って渦巻状に流れる。空気がハウジングの半径方向
内方へ向って真っ直ぐに流れる場合に比べ、ハウジング
内での空気の滞留時間、すなわち、水に対する空気の接
触時間が長くなる。
【0011】請求項2に記載の第2の発明は、水の循環
経路の途中に配置され、空気との接触により、水及び空
気間で熱交換を行なう熱交換器と、前記熱交換器を密閉
状態で収容するハウジングと、前記ハウジングに接続さ
れた給気ダクト及び排気ダクトと、前記給気ダクト内、
ハウジング内及び排気ダクト内で空気の流れを生じさせ
る送風手段とを具備する冷却塔において、前記給気ダク
トの途中に、除湿機能及び冷却機能の一方を有する空気
処理装置を配置している。
【0012】上記第2の発明によると、水は循環経路内
を流れる途中で、ハウジング内の熱交換器を通過する。
一方、送風手段によって発生させられた風は給気ダクト
内、ハウジング内及び排気ダクト内を順に通過する。熱
交換器では水と空気とが互いに接触し、水の熱が空気に
放出される。この放出により水の温度が低下するととも
に、空気の温度及び湿度が高くなる。ところで、水の冷
却の行われるハウジングは密閉されていて、そのハウジ
ング内部にまでは太陽光が及ばない。このため、太陽光
を必要とする藻、苔、黴等の生育が阻止され、菌の繁殖
が抑制される。上記冷却塔においては、空気は給気ダク
トを流れる途中で空気処理装置を通過する。同装置が除
湿機能を有する場合、前記通過にともない空気中の水分
が同装置によって除去され、温度が常に略一定の乾燥し
た空気がハウジング内に流入する。この乾燥した空気と
水との接触により、水の熱が多量に放出される。また、
空気処理装置が冷却機能を有する場合、前記通過にとも
ない空気が冷却される。この冷却の途中で空気中の水蒸
気が飽和状態となり、さらに冷却されると水蒸気が凝縮
を始める。このようにして空気中の水分が分離され、そ
の分、空気の湿度が下がる。温度及び湿度がともに低く
なった空気はハウジング内に入り込み、ハウジング内の
温度の高い水と接触する。水と接触した際に空気の温度
が上昇する。湿度については飽和状態になるまでの幅が
広くなり、それだけ多くの水分が空気中に取り込まれ
る。すなわち、水からより多くの蒸発潜熱が奪われる。
【0013】請求項3に記載の第3の発明は、水の循環
経路の途中に配置され、空気との接触により、水及び空
気間で熱交換を行なう熱交換器と、前記熱交換器を密閉
状態で収容するハウジングと、前記ハウジングに接続さ
れた給気ダクト及び排気ダクトと、前記給気ダクト内、
ハウジング内及び排気ダクト内で空気の流れを生じさせ
る送風手段とを具備する冷却塔において、前記排気ダク
トの途中に第1殺菌装置を配置している。
【0014】上記第3の発明によると、水は循環経路内
を流れる途中で、ハウジング内の熱交換器を通過する。
一方、送風手段によって発生させられた風は給気ダクト
内、ハウジング内及び排気ダクト内を順に通過する。熱
交換器では水と空気とが互いに接触し、水の熱が空気に
放出される。この放出により水の温度が低下するととも
に、空気の温度及び湿度が高くなる。ところで、水の冷
却の行われるハウジングは密閉されていて、そのハウジ
ング内部にまでは太陽光が及ばない。このため、太陽光
を必要とする藻、苔、黴等の生育が阻止され、菌の繁殖
が抑制される。
【0015】上記冷却塔においては、仮に、温度が上昇
し湿度が高くなったハウジング内でバクテリア等の菌が
繁殖し、その菌が空気とともに排気ダクトに流入して
も、菌は排気ダクトの途中の第1殺菌装置で殺菌され
る。菌が除去された清浄な空気が排気ダクトから大気へ
排出される。
【0016】請求項4に記載の第4の発明は、水の循環
経路の途中に配置され、空気との接触により、水及び空
気間で熱交換を行なう熱交換器と、前記熱交換器を密閉
状態で収容するハウジングと、前記ハウジングに接続さ
れた給気ダクト及び排気ダクトと、前記給気ダクト内、
ハウジング内及び排気ダクト内で空気の流れを生じさせ
る送風手段とを具備する冷却塔において、前記ハウジン
グ内に補給水を導く補給水通路と、前記補給水通路の途
中に設けられた軟水器とをさらに備えている。
【0017】上記第4の発明によると、水は循環経路内
を流れる途中で、ハウジング内の熱交換器を通過する。
一方、送風手段によって発生させられた風は給気ダクト
内、ハウジング内及び排気ダクト内を順に通過する。熱
交換器では水と空気とが互いに接触し、水の熱が空気に
放出される。この放出により水の温度が低下するととも
に、空気の温度及び湿度が高くなる。ところで、水の冷
却の行われるハウジングは密閉されていて、そのハウジ
ング内部にまでは太陽光が及ばない。このため、太陽光
を必要とする藻、苔、黴等の生育が阻止され、菌の繁殖
が抑制される。上記冷却塔においては、循環経路を循環
する水の一部はハウジング内で蒸発し、空気とともに排
気ダクトを通り外部へ排出される。この排出により、循
環経路内の水は少なくなってゆく。この減少分は、補給
水通路を通ってハウジング内に導かれた補給水によって
補われる。ここで、補給水として、工業用水、井戸水、
水道水等が用いられた場合には、その補給水中にカルシ
ウムイオン、マグネシウムイオン等の硬度成分が含まれ
ていることが多いが、これらの硬度成分は、補給水通路
の途中に設けられた軟水器によって軟水化される。従っ
て、硬度成分のない、あるいは少ない補給水がハウジン
グ内に導かれる。
【0018】請求項5に記載の第5の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記給気ダクトの途中に、除湿機能及
び冷却機能の一方を有する空気処理装置を配置してい
る。
【0019】上記第5の発明によると、空気は給気ダク
トを流れる途中で空気処理装置を通過する。同装置が除
湿機能を有する場合、前記通過にともない空気中の水分
が同装置によって除去され、温度が常に略一定の乾燥し
た空気がハウジング内に流入する。この乾燥した空気と
水との接触により、水の熱が多量に放出される。また、
空気処理装置が冷却機能を有する場合、前記通過にとも
ない空気が冷却される。この冷却の途中で空気中の水蒸
気が飽和状態となり、さらに冷却されると水蒸気が凝縮
を始める。このようにして空気中の水分が分離され、そ
の分、空気の湿度が下がる。温度及び湿度がともに低く
なった空気はハウジング内に入り込み、ハウジング内の
温度の高い水と接触する。水と接触した際に空気の温度
が上昇する。湿度については飽和状態になるまでの幅が
広くなり、それだけ多くの水分が空気中に取り込まれ
る。すなわち、水からより多くの蒸発潜熱が奪われる。
【0020】請求項6に記載の第6の発明は、第1,
2,5のいずれか1つの発明の構成に加え、前記排気ダ
クトの途中に第1殺菌装置を配置している。
【0021】上記第6の発明によると、仮に、温度が上
昇し湿度が高くなったハウジング内でバクテリア等の菌
が繁殖し、その菌が空気とともに排気ダクトに流入して
も、菌は排気ダクトの途中の第1殺菌装置で殺菌され
る。菌が除去された清浄な空気が排気ダクトから大気へ
排出される。
【0022】請求項7に記載の第7の発明は、第1乃至
6のいずれか1つの発明の構成に加え、前記熱交換器に
より熱交換が行われた後の水を集めるための水槽を前記
ハウジングの底部に設け、さらにその水槽内に第2殺菌
装置を配置している。
【0023】上記第7の発明によると、熱交換器により
熱交換が行われた後の水はハウジング底部の水槽に集め
られる。仮に、この水槽に集められた水の中にバクテリ
ア等の菌が存在していても、その菌は第2殺菌装置によ
って殺菌される。
【0024】請求項8に記載の第8の発明は、第2又は
5の発明の構成に加え、前記給気ダクトの前記空気処理
装置よりも下流の位置と、前記排気ダクトとをバイパス
管により連通させている。
【0025】上記第8の発明によると、空気処理装置を
通過することにより湿度の低くなった(乾燥した)空気
の一部がバイパス管に入り込む。この空気はバイパス管
を流れた後、ハウジングを通過することなく、排気ダク
トに流入する。流入した空気は、ハウジングを経て排気
ダクトへ流入した空気と混合する。その結果、湿度の下
げられた空気が排気ダクトから排出される。このため、
排出された空気と外気とが混合しても、排気中の含有水
分のうち、外気との混合により凝縮される量が少なく、
白煙が発生しにくい。請求項9に記載の第9の発明は、
第1,2,3,5,6,7,8のいずれか1つの発明の
構成に加え、前記ハウジング内に補給水を導く補給水通
路と、前記補給水通路の途中に設けられた軟水器とをさ
らに備えている。上記第9の発明によると、循環経路を
循環する水の一部はハウジング内で蒸発し、空気ととも
に排気ダクトを通り外部へ排出される。この排出によ
り、循環経路内の水は少なくなってゆく。この減少分
は、補給水通路を通ってハウジング内に導かれた補給水
によって補われる。ここで、補給水として、工業用水、
井戸水、水道水等が用いられた場合には、その補給水中
にカルシウムイオン、マグネシウムイオン等の硬度成分
が含まれていることが多いが、これらの硬度成分は、補
給水通路の途中に設けられた軟水器によって軟水化され
る。従って、硬度成分のない、あるいは少ない補給水が
ハウジング内に導かれる。請求項10に記載の第10の
発明は、第4又は9の発明の構成に加え、前記循環経路
を流れる水にはモリブデン系防食剤が添加されている。
上記第10の発明によると、水に添加されたモリブデン
系防食剤は、金属材料からなり、かつ水が接触する箇
所、例えば水の循環経路の配管や、冷凍機の凝縮器の金
属表面と反応し、それらの表面にモリブデンと金属との
酸化物よりなる保護皮膜を形成する。この保護皮膜は、
正リン酸塩、重合リン酸塩、ホスホン酸塩等によって形
成される保護皮膜に比べて強力かつ緻密であり、より高
い防食効果を発揮する。従って、前述した軟水器によっ
て取り除けないイオン、例えば、シリカイオン、塩素イ
オン、硫酸イオン等が水に有害成分として残っていて
も、これらと金属表面との反応が保護皮膜により遮断さ
れる。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1実施形態) 以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1及び図2
に従って説明する。
【0027】化学プロセス、空気調和装置等に用いられ
る冷凍機は、圧縮機及び凝縮器を備えている。凝縮器
は、圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒ガスを水によ
り冷却する。この水は、工業用水、井戸水、水道水等か
らなり、循環経路を流れることによって繰り返し使用さ
れる。水の中には、カルシウムイオン、マグネシウムイ
オン、シリカイオン等の硬度成分が含まれている。水を
循環させて使用するためには、凝縮器での冷媒ガスとの
熱交換により温度上昇した水を冷却する必要がある。そ
こで、図1に示す冷却塔1が用いられている。
【0028】冷却塔1は密閉容器からなるハウジング2
を備えている。より詳しくは、ハウジング2は略円筒状
をなし、その上下両端が閉塞されている。ハウジング2
の上端部2aには給水管3が貫通している。給水管3
は、凝縮器の通過により温度上昇した水5をハウジング
2内に導入するための管である。給水管3の内端部3a
には散水管4が接続されており、この散水管4に開けら
れた多数の孔(図示略)から水5が滴下されるようにな
っている。ハウジング2の底部には水槽6が配設されて
おり、散水管4からの水5がこの水槽6に一旦集められ
る。ハウジング2の底部には排水管7が貫通しており、
その排水管7の内端部7aが水槽6に接続され、外端部
が前記凝縮器に接続されている。排水管7は、水槽6に
集められた水5を凝縮器へ導出する。そして、前述した
給水管3、散水管4及び排水管7は、水5の循環経路の
一部を構成している。ハウジング2内において散水管4
と水槽6との間には、熱交換器としての充填材9が配置
されている。充填材9は、散水管4からの水5と空気8
との接触により、その水5の有する熱を空気8に放出さ
せるためのものである。ここでは水5と空気8との接触
面積を大きくすべく、充填材9はハニカム状に形成され
ている。
【0029】ハウジング2には、その内部へ空気8を導
入するための給気ダクト11が接続されている。より詳
しくは、給気ダクト11の下流部分は複数本に分岐さ
れ、各々の分岐部分11aがハウジング2の外周面に対
し略等角度毎に接続されている。各分岐部分11aは図
2に示すように、ハウジング2の外周面に対し、その略
接線方向へ延びるように斜めに接続されている。図1に
示すように給気ダクト11の途中には、電動モータ12
によって回転駆動される第1ファン13が配設されてい
る。給気ダクト11において第1ファン13よりも上流
には空気処理装置としての除湿器14が配設され、さら
にその上流にフィルタ15が取外し可能に装着されてい
る。
【0030】除湿器14は空気8中の湿分(水分)を除
去する装置であり、減湿器とも呼ばれる。除湿器14と
しては、冷却除湿器、圧縮除湿器、吸収式除湿器又は吸
着式除湿器を用いることができる。冷却除湿器は空気を
露点温度以下に冷却する。ここで、露点温度とは、冷却
により空気中の水蒸気が凝結し結露し始めるときの温度
である。前記冷却により、空気中の水分が冷却器の表面
に凝縮して水滴となり、凝縮水受に貯められる。水分の
分離により絶対湿度が下がった空気は暖められて冷却前
の温度に戻される。また、圧縮除湿器は空気を圧縮、冷
却、膨張する。膨張後には、0℃以下の露点温度を有す
る空気が得られる。このように除湿に際し、空気中の余
分な水分が凝縮させられる。吸収式除湿器は液体吸収除
湿器とも呼ばれるものであり、塩化リチウム、トリエチ
レングリコール等の液体吸収剤(脱湿剤)によって空気
中の水分を除去(除湿)する。吸着式除湿器は固体吸着
除湿器とも呼ばれるものであり、シリカゲル等の固体吸
着剤によって空気中の水分を吸着し、除湿を行う。
【0031】ハウジング2の上部中央部分には、前記熱
交換によって温度上昇した空気8をハウジング2の外部
へ導出するための排気ダクト16が接続されている。排
気ダクト16の途中には、電動モータ17によって回転
駆動させられる第2ファン18が配設されている。排気
ダクト16において第2ファン18よりも下流には第1
殺菌装置19が設けられている。第1殺菌装置19とし
ては、紫外線を照射して殺菌を行なうタイプ、例えば、
透過性の管内に紫外線殺菌ランプ(低圧水銀電灯)を配
置したものを用いることができる。このタイプには、加
熱や薬品処理によって殺菌する方法とは異なり、バクテ
リア等の菌に化学物質を加えることなく、短時間で効果
的に殺菌を行なうことができるという利点がある。
【0032】給気ダクト11の除湿器14よりも下流の
位置からはバイパス管21が分岐している。バイパス管
21はハウジング2を迂回し、排気ダクト16の第1殺
菌装置19よりも下流の位置に接続されている。そし
て、本実施形態では、上述した一対のファン13,18
及び一対の電動モータ12,17によって送風手段が構
成されている。
【0033】前記ハウジング2の全体、給気ダクト11
の大部分、排気ダクト16の大部分、及びバイパス管2
1の全体は、鋼板からなるカバー22によって覆われて
いる。給気ダクト11の空気取込み口11b及び排気ダ
クト16の空気排出口16bのみがカバー22から露出
している。カバー22の内面には、スポンジ、グラスウ
ール等からなる吸音材23が貼付けられている。
【0034】上記のように構成された冷却塔1の作動時
には、温度上昇した水5は給水管3を経てハウジング2
の内部へ入り、散水管4の多数の孔から滴下される。滴
下した水5は充填材9をつたって流下する。
【0035】一方、両ファン13,18の回転により、
給気ダクト11内、ハウジング2内、排気ダクト16内
において空気8の流れ(風)が強制的に発生させられ
る。すなわち、空気取込み口11bから給気ダクト11
内に空気が吸引される。この空気8はフィルタ15、除
湿器14、第1ファン13を順に通る。空気8がフィル
タ15を通過する過程で、その空気8中に含まれている
ごみ、塵埃等が捕捉され、清浄な空気8のみが除湿器1
4に導かれる。空気8が除湿器14を通過する過程で
は、その空気8中の水分の一部が除去され、湿度の低い
乾燥した空気8が第1ファン13に導かれる。第1ファ
ン13を通過した空気8の一部はバイパス管21に送り
込まれ、残りは給気ダクト11を介してハウジング2に
送り込まれる。
【0036】後者の空気8は、給気ダクト11の複数の
分岐部分11aからハウジング2内へ流入する。これら
の空気8はハウジング2の内壁に沿って渦巻状に流れ、
ハウジング2の中心部分に向う。空気8はこのように流
れる途中で、充填材9を伝わって流下してくる水5と接
触する。この空気8との接触により水5の熱が放出され
(熱交換が行なわれ)、水5の温度が20乃至40℃付
近まで低下するとともに空気8の温度が上昇する。この
とき、空気8が渦巻状に流れることから、半径方向内方
へ向って真っ直ぐに流れる場合に比較し、空気8のハウ
ジング2内での滞留時間、ひいては空気8の水5との接
触時間が長くなる。また、このときには空気がハウジン
グ2内で偏ることなく流れるので、水5が空気8に満遍
なく接触する。空気8がハウジング2内に滞留している
期間において、ハウジング2内で流れる全ての水5から
効率よく潜熱が奪われる。より多くの量の熱が放出さ
れ、水5が蒸発しやすく、結果として水5が効率よく冷
される。
【0037】また、除湿器14を通過した後の乾いた空
気8が水5と接触する。ここで、仮に除湿器14が設け
られていないとすると、水の蒸発量(熱の放出量)が外
気の湿度の変化によって影響を受け、水の温度が変動し
てしまう。一般には、外気の湿度が高くなるほど水の温
度が下がりにくくなる傾向にある。このように気象条件
によって水の冷却の効率がばらつく。しかし、本実施形
態では、除湿器14を通過した後の空気8の湿度は、外
気の湿度に左右されることなく略一定の安定した低い値
に抑えられている。このため、多く安定した量の水分を
蒸発させ、常に略一定の温度の低い水5を安定的に得る
ことができる。湿度の高い空気と水とが接触した場合に
比較し、水5の熱が多量に放出されることとなり、この
ことも水5の冷却効率向上に寄与している。
【0038】ここで、水5の冷却の行なわれるハウジン
グ2では、従来技術とは異なり上端部2aが閉塞されて
いる。また、ハウジング2の外周には、従来技術におけ
る空気取込み口54が開口していない。ハウジング2は
給気ダクト11及び排気ダクト16に接続されているも
のの、実質的に密閉状態となっている。しかも、ハウジ
ング2の全体はカバー22によって覆われている。太陽
光のハウジング2内への入射が完全に遮断され、同ハウ
ジング2内は暗室と同等の状態となっている。このた
め、冷却後の水5の温度が藻の生育に好適な30乃至4
0℃付近であるにもかかわらず、太陽光を必要とする
藻、苔、黴等の生育を阻止し、菌の繁殖を抑制すること
ができる。ハウジング2の内部はもちろんのこと、それ
以外の箇所が藻等の生育によって汚れることがなく、冷
却塔1を常に衛生的な状態に保つことができる。藻類が
生育しないことから、これらを薬剤によって分解・除去
しなくてもすみ、これにともない分解物が排水管7に詰
るといった不具合の心配もなくなる。その結果、本実施
形態での冷却塔1は屋外に限らず屋内に設置することが
可能である。
【0039】一方、前記熱交換により温度の低下した水
5は水槽6に一旦集められる。この水5は排水管7を通
り、冷却塔1の外部へ導出される。このような一連の動
作により水5の冷却が行なわれる。
【0040】温度が上昇し、湿度が高められた空気8は
第2ファン18の回転による吸引力により上昇させら
れ、排気ダクト16に流入する。この空気8は排気ダク
ト16を流れる途中で第1殺菌装置19を通る。従っ
て、仮に、温度が上昇し湿度が高くなったハウジング2
内でバクテリア等の菌が繁殖し、その菌が空気8ととも
に排気ダクト16に流入しても、第1殺菌装置19での
紫外線照射により殺菌される。
【0041】殺菌により、バクテリア等の菌がほとんど
存在しなくなった清浄な空気8には、バイパス管21を
流れてきた乾いた空気8が混合する。この混合により、
温度及び湿度の下がった空気8が排気ダクト16から排
出される。このため、外気温度の低い冬期等において、
仮に温度や湿度の高い空気がそのまま大気へ放出される
と、その空気中の水分の一部が凝縮し、外気との混合に
よって霧となる。一般的に白煙と呼ばれる現象が生ず
る。これに対し本実施形態では、給気ダクト11内の乾
いた空気8の一部を排気ダクト16にバイパスさせるこ
とにより、ハウジング2を通過した湿った空気の湿度
を、同空気8が排気ダクト16から排出される以前に下
げている。このため、排気ダクト16からの空気8が外
気と混合しても凝縮される水分は少なくなる。従って、
冬期等の白煙の発生しやすい時期になっても白煙の発生
を抑制できる。
【0042】第1実施形態は上述した事項以外にも次に
示す特徴を有する。
【0043】(a)仮に、従来技術で説明したような空
気取込み口(54)がハウジング2に開口されていると
すると、ごみ、塵埃等が外気に乗って空気取込み口(5
4)からハウジング2内に入り込み、水槽6内に蓄積す
ることがある。この蓄積により水槽6や水5が汚れる。
これに対し、本実施形態では、たとえごみ、塵埃等が給
気ダクト11に入り込んだとしても、それらはフィルタ
15によって捕捉される。ごみ等がハウジング2内に入
り込むのを阻止し、水槽6や水5が汚れるのを防止する
ことができる。また、フィルタ15は給気ダクト11か
ら取外すことが可能であるので、ごみ等によりフィルタ
15が目詰りを起こしたら、そのフィルタ15を取外し
て掃除したり、新しい(目詰りしていない)フィルタ1
5と交換することができる。簡単な作業を行なうだけ
で、ごみ、塵埃等を給気ダクト11から除去することが
できる。
【0044】(b)本実施形態の冷却塔1の使用時に
は、電動モータ12,17の作動音が発生するが、この
作動音は吸音材23によって吸収され、カバー22によ
って遮られる。また、給気ダクト11や排気ダクト16
内で空気8の流れる音が発生したり、散水管4から水5
が滴下したり充填材9から流下したりする際に音が発生
するが、ハウジング2が密閉容器であり、しかもカバー
22で覆われていることから、これらの騒音も遮られ
る。このため、本実施形態の冷却塔1は前記各種騒音が
カバー22の外側にまで伝わりにくく、静粛性に優れ
る。
【0045】(c)白煙防止のために乾燥した空気8を
排気ダクト16に導くという観点からは、バイパス管2
1の出口21aを第1殺菌装置19よりも上流に接続し
てもよい。しかし、除湿器14を通過した後にバイパス
管21内に入り込んだ空気8は、ハウジング2内を通過
しておらず菌を含んでいない。このため、このような空
気8を殺菌する必要はない。第1殺菌装置19を通過す
る空気8の量がかえって多くなり、同装置19の仕事量
が増えてしまう。本実施形態では、バイパス管21の出
口21aを第1殺菌装置19よりも下流に接続している
ので、前述したような第1殺菌装置19の仕事量を増や
すことなく白煙の発生を抑制できる。
【0046】(d)仮に、冷却後の水を使用する機器、
設備等が例えば室内に設置されているとすると、冷却塔
が屋上等の屋外に設置されれば、その機器等と冷却塔と
を繋ぐ水の循環経路(配管)が長くなってしまう。本実
施形態では、前述したように冷却塔1が屋内に設置可能
である。従って、冷却水を用いる機器、設備等の近傍に
冷却塔1を設置すれば水5の循環経路(配管)を非常に
短くできる。また、冷却塔1の監視も容易となる。
【0047】(e)多量の冷却された水を必要とする工
場等では、多量の空気を確保しなければならない。この
場合、仮に従来技術のように1つのファン(53)によ
って空気を吸引する構成であるとすると、冷却塔内部に
広い空間が必要となり、結果として冷却塔全体が大型と
なる。これに対し、給気ダクト11及び排気ダクト16
にそれぞれファン13,18を設け、空気8をハウジン
グ2内に強制的に送り込む本実施形態では、多量の空気
8を確保できる。このため、冷却塔1の全体をコンパク
トに構成でき、設置スペースも小さくてすむ。
【0048】(f)空気取込み口54がハウジング51
の外周に開口されている従来技術では、充填材55から
滴下して跳ね返った水57が、空気取込み口54を通っ
てハウジング51の外部へ飛散することがある。その飛
散の分だけ水57の回収率が低下する。これに対し、本
実施形態では空気取込み口がハウジング2に開口されて
いないので、水5がハウジング2の外部へ飛散しない。
仮に、給気ダクト11側へ飛散しても、再びハウジング
2内へ戻される。このため、飛散による水5の損失を極
力少なくし、回収率を高めることができる。
【0049】(第2実施形態) 次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図3
に従い前記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
主な相違点は、空気処理装置として除湿器14に代えて
冷却器25を用いている点と、水槽6に第2殺菌装置2
6を配置している点と、補給水導入管27及び軟水器3
1を追加している点と、循環経路を流れる水5にモリブ
デン系防食剤が添加されている点である。なお、図3に
おいて第1実施形態と同一の部材に関しては、同一の番
号及び符号を付して説明を省略する。
【0050】給水管3及び排水管7が水5の循環経路の
一部を構成していることは既に説明したが、同循環経路
のその他の部分は配管38によって構成されている。よ
り詳しくは、給水管3及び排水管7にはそれぞれ配管3
8が連結されている。そして、両配管38の間に冷凍機
36の凝縮器37が配置されている。これらの配管38
及び凝縮器37は、炭素鋼、ステンレス鋼、純銅、銅合
金等の金属材料によって形成されている。
【0051】冷却器25は空気8の温度を下げるために
その空気8から熱を奪う装置であり、ここでは、空気冷
却コイルを備えたタイプが用いられている。空気冷却コ
イルには、コイル内に冷媒液を通して冷媒を蒸発させる
ようにした直接膨張式コイルと、冷水を通すようにした
冷水式コイルとがある。冷却器25は、給気ダクト11
において、フィルタ15と第1ファン13との間に設け
られている。また、第2殺菌装置26は、充填材9から
の水5が集められる水槽6の底面に取付けられている。
第2殺菌装置26としては、前述した第1殺菌装置19
と同様に、紫外線を照射して殺菌を行なうタイプを用い
ることができる。
【0052】補給水導入管27は、工業用水、井戸水、
水道水等の補給水28をハウジング2内へ導くためのも
のであり、その内部空間は補給水通路を構成している。
補給水導入管27はカバー22、吸音材23、ハウジン
グ2等を貫通しており、その端部27aは水槽6の上部
において開口している。補給水導入管27の途中には、
これを開放及び閉鎖するための切替えバルブ29が設け
られている。また、軟水器31は補給水導入管27の途
中に設けられている。補給水導入管27における軟水器
31の配置箇所はカバー22の外部であっても内部であ
ってもよい。軟水器31は、ケース32と、その内部に
充填されたカチオン交換樹脂(陽イオン交換樹脂)33
とを備えている。同樹脂33としては、例えばナトリウ
ム型カチオン樹脂を用いることができる。ケース32に
は、再生剤としての塩化ナトリウム溶液を投入するため
の再生剤投入口34と、同溶液を排出するための再生剤
排出口35とがそれぞれ設けられている。
【0053】さらに、前記水槽61の底部にはドレン管
39が接続されている。ドレン管39は吸音材23及び
カバー22を貫通して、同カバー22の外部まで延びて
いる。ドレン管39には、これを開放及び閉鎖するため
のドレンバルブ40が設けられている。
【0054】上記構成の第2実施形態は前記第1実施形
態と同様の作用及び効果を奏する。そのほか、第2実施
形態は、冷却器25、第2殺菌装置26、補給水導入管
27、軟水器31及び防食剤が以下に示す(i)乃至(i
v) の作用及び効果を奏する。
【0055】(i)冷却器25は、給気ダクト11を流
れる空気8を冷却する。この冷却の途中で空気8中の水
蒸気が飽和状態となる。さらに冷却が行われて空気8が
露点温度以下になると、前記水蒸気が凝縮し始める。こ
のようにして空気8から水分が分離され、その分、空気
8の湿度が下がる。温度及び湿度がともに低くなった空
気8は、給気ダクト11を通ってハウジング2に送り込
まれるか、あるいはバイパス管21を通って排気ダクト
16へ送り込まれる。ハウジング2に送り込まれた空気
8は、温度の高い水5と接触する。この水5と接触した
瞬間に空気8の温度が上昇する。空気8の湿度に関して
は、飽和状態になるまでの幅が広くなり、それだけ多く
の水分が空気8中に取り込まれる。すなわち、水5から
より多くの蒸発潜熱を奪うことができ、水5の冷却効率
の向上を図ることができる。
【0056】また、バイパス管21を経由して排気ダク
ト16に送り込まれた空気8は第1殺菌装置19を通過
した空気と混合する。この混合により、温度及び湿度の
ともに低い空気8が排気ダクト16から排出されること
となり、この場合にも、第1実施形態と同様に、冬期等
の白煙の発生しやすい時期における白煙の発生を抑制で
きる。
【0057】さらに、ハウジング2内の水5が加熱手段
として機能する。従って、前述した第1実施形態におい
て、除湿器14として冷却除湿器を用いた場合には、冷
却により湿度の下げられた空気を冷却前の温度に戻すた
めの加熱手段が必要であるが、本実施形態ではこの加熱
手段を特別設けなくてもよくなり、その分、空気処理装
置の構造が簡単となる。このことは、空気処理装置のコ
スト、ひいては冷却塔1全体のコストを下げるうえで有
利である。
【0058】(ii)第2殺菌装置26は、充填材9を通過
して水槽6に集められた水5に紫外線を照射する。この
照射により、水5中のバクテリア等の菌が殺菌される。
従って、菌が水槽6内で繁殖するのを防止できる。この
第2殺菌装置26による殺菌と、前述した第1殺菌装置
19による殺菌との相乗効果により、排気ダクト16か
らの菌の排出をより一層防止できる。
【0059】(iii) 冷却塔1内では水5を蒸発させるこ
とにより潜熱を奪って水5の温度を下げているので、こ
の蒸発により水5が濃縮される。この際、水5にカルシ
ウムイオン、マグネシウムイオン等の硬度成分が含まれ
ていれば、前記濃縮により硬度成分の含有比率が高ま
る。そして、飽和状態となると硬度成分が析出し、配管
38、凝縮器37等の金属表面(水との接触面)にスケ
ールとして付着する。この場合のスケールの成分は、炭
酸カルシウム(CaCO3 )、リン酸カルシウム(Ca
PO4 )、シリカ(SiO2 )、珪酸マグネシウム(M
gSiO3 )、硫酸カルシウム(CaSO4 )、硫酸マ
グネシウム(MgSO4 )等である。これらの成分は金
属に比べて熱伝導率が低いので、凝縮器37の熱交換効
率を低下させる原因となる。
【0060】これに対し、本実施形態では補給水導入管
27及び軟水器31を追加している。このため、切替え
バルブ29の開放時には、補給水28は補給水導入管2
7及び軟水器31を流れ、水槽6に導かれる。軟水器3
1では、補給水28がカチオン交換樹脂33を通過する
際に、その補給水28中の硬度成分が同交換樹脂33に
吸着され、樹脂の持つイオン(ナトリウムイオン)に交
換される。すなわち、補給水28が軟水化される。従っ
て、水槽6には、硬度成分のない、あるいは少ない補給
水28が導かれることになる。このため、循環経路を循
環する水5は蒸発によって次第に少なくなってゆくが、
この減少分は、軟水化された補給水28によって補われ
る。また、配管38、凝縮器37等へのスケール(この
場合、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、珪酸マグネ
シウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム)の付着が
抑制され、その付着に起因する熱交換効率の低下が防止
される。
【0061】さらに、本実施形態によると、従来からス
ケールの付着防止のために行ってきた対策、すなわち、
ドレンバルブ40を開放させて水槽61内の水5を強制
的に排出(ブローダウン)させる量が少なくなり、冷却
塔1の維持・管理者にかかる負担が軽減される。また、
ハウジング2が実質的に密閉状態となっていることに加
え、給気ダクト11の途中にフィルタ15が配されてい
るので、外気中の塵埃、異物等がハウジング2内に入り
込み、水5に混入することがない。このため、屋外等の
風通しのよい場所に設置されて、外部の空気52が空気
取込み口54から直接ハウジング51内に導入される従
来の冷却塔63とは異なり、軟水器31によってせっか
く軟水化された水5が塵埃、異物等の混入により汚染さ
れて、その水5中の硬度成分の含有量が上昇する心配は
ない。
【0062】ところで、カチオン交換樹脂33には前述
したように硬度成分が吸着するが、再生材を用いて定期
的に洗浄することにより、その硬度成分を除去すること
ができる。この洗浄により、カチオン交換樹脂33を何
度でも再生させることが可能である。
【0063】(iv)水5中には、軟水器31によって取り
除けないイオン、例えば、シリカイオン、塩素イオン、
硫酸イオン等が有害成分として残る場合がある。これに
対しては、本実施形態ではモリブデン系防食剤を水5に
添加している。モリブデン系防食剤としては、例えば、
Na2 MoO4 ・(2H2 O)、ZnCl2 MoO4
用いることができる。
【0064】凝縮器37及び配管38が鉄を含んだ金属
材料によって形成されている場合、モリブデン系防食剤
の添加により、水5中のモリブデン酸イオンが、凝縮器
37や配管38の金属表面において第1鉄イオン(Fe
2+)と反応して、モリブデン酸第1鉄(FeMoO4
になる。モリブデン酸第1鉄は、水5中の溶存酸素によ
って酸化されてモリブデン酸第2鉄Fe2 (MoO4
3になる。このように、モリブデンと鉄との酸化物より
なる保護皮膜が金属表面に形成される。この保護皮膜
は、従来より採用されてきた正リン酸塩、重合リン酸
塩、ホスホン酸塩によって形成される保護皮膜に比べて
強力かつ緻密であり、より高い防食効果を発揮する。換
言すると、金属表面のアノード部での溶解を抑制する。
従って、軟水器31によって取り除けないイオンが水に
有害成分として残っていても、これらと金属表面との反
応が保護皮膜により遮断される。加えて、モリブデン系
防食剤がもともと有する以下の特徴、(I)薬剤が長期
間にわたり安定していること、(II)適用できる水のp
H領域が広いこと、(III) リンを含まないタイプであ
ること、は本実施形態においても同様に発揮される。
【0065】なお、前記各実施形態において、給気ダク
ト11をハウジング2に斜めに接続することを(ア)と
し、給気ダクト11に除湿器14又は冷却器25を配す
ることを(イ)とし、排気ダクト16に第1殺菌装置1
9を配することを(ウ)とし、水槽6内に第2殺菌装置
26を配することを(エ)とし、給気ダクト11の除湿
器14又は冷却器25よりも下流位置と排気ダクト16
とをバイパス管21によって連通させることを(オ)と
し、補給水導入管27及び軟水器31の付加を(カ)と
し、水5へのモリブデン系防食剤の添加を(キ)とす
る。第1実施形態では、事項(ア),(イ),(ウ),
(オ)を冷却塔1に適用し、第2実施形態では全事項
(ア)乃至(キ)を冷却塔1に適用したが、適宜省略し
て実行してもよい。具体的には、前記事項(ア)乃至
(キ)のいずれか1つを省略してもよいし、2つ以上組
合わせて省略してもよい。
【0066】また、ハウジング2内に流入する空気8の
湿度、流量、熱交換後の空気8の温度等を調整すること
により、水5の温度を任意の値に冷却することができ
る。電動モータ12,17、除湿器14、冷却器25等
の各作動をコンピュータによって制御すれば、前述した
水5の温度調整等の自動化も可能である。
【0067】さらに、本発明の冷却塔は、前述した凝縮
器に限らず、冷凍機における蒸発器、冷却器、放熱器等
で用いられる冷却水や、機械の駆動部に用いられる冷却
水を冷却する場合にも適用できる。加えて、本発明は、
蒸発式凝縮器を内蔵した冷却塔に具体化してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、藻、
苔、黴等の生育や、菌の繁殖を防止し、ハウジング内を
清潔に保つことができる。これにともない冷却塔を屋内
に設置することが可能となる。また、ハウジング内での
水に対する空気の接触時間を長くして水を効率よく冷却
することが可能となる。
【0069】第2の発明によれば、藻、苔、黴等の生育
や、菌の繁殖を防止し、ハウジング内を清潔に保つこと
ができる。これにともない冷却塔を屋内に設置すること
が可能となる。また、乾燥した空気を水に接触させるこ
とにより、その水を効率よく冷却することが可能とな
る。さらに、外気の湿度にかかわらず冷却後の水の温度
の変動を少なくすることが可能となる。
【0070】第3の発明によれば、藻、苔、黴等の生育
や、菌の繁殖を防止し、ハウジング内を清潔に保つこと
ができる。これにともない冷却塔を屋内に設置すること
が可能となる。また、バクテリア等の菌が排気ダクトか
ら排出されるのを防止できる。
【0071】第4の発明によれば、藻、苔、黴等の生育
や、菌の繁殖を防止し、ハウジング内を清潔に保つこと
ができる。これにともない冷却塔を屋内に設置すること
が可能となる。また、補給水の供給により、循環経路を
流れる水の量を略一定に保つことができる。さらに、補
給水中の硬度成分を軟水化することにより、例えば冷凍
機の凝縮器や配管へのスケールの付着を抑制し、その付
着に起因する熱交換効率の低下を未然に防止することが
できる。
【0072】第5の発明によれば、第1の発明の効果に
加え、乾燥した空気を水に接触させることにより、その
水を効率よく冷却することが可能となる。また、外気の
湿度にかかわらず冷却後の水の温度の変動を少なくする
ことが可能となる。
【0073】第6の発明によれば、第1,2,5のいず
れか1つの発明の効果に加え、バクテリア等の菌が排気
ダクトから排出されるのを防止できる。
【0074】第7の発明によれば、第1乃至6のいずれ
か1つの発明の効果に加え、バクテリア等の菌の繁殖を
抑制でき、その菌がハウジングから排出されるのを防止
できる。特に、第3,6の発明における第1殺菌装置と
組み合わせて用いれば、両装置の相乗効果により、排気
ダクトの外へ排出される菌を著しく減少させることがで
きる。
【0075】第8の発明によれば、第2又は5の発明の
効果に加え、冬期等の白煙の発生しやすい時期になって
も、白煙の発生を抑制できる。第9の発明によれば、第
1,2,3,5,6,7,8のいずれか1つの発明の効
果に加え、補給水の供給により、循環経路を流れる水の
量を略一定に保つことができる。また、補給水中の硬度
成分を軟水化することにより、例えば冷凍機の凝縮器や
配管へのスケールの付着を抑制し、その付着に起因する
熱交換効率の低下を未然に防止することができる。第1
0の発明によれば、第4又は9の発明の効果に加え、水
中に、軟水器によって取り除けないイオンが有害成分と
して残っていても、そのイオンに起因する腐蝕やスケー
ル付着を、モリブデンと金属との酸化物からなる保護皮
膜によって防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における冷却塔を示す概
略構成図である。
【図2】図1のハウジング内部における空気の流れを上
方から見た説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態における冷却塔を示す概
略構成図である。
【図4】従来の冷却塔を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 5 水 6 水槽 8 空気 9 熱交換器としての充填材 11 給気ダクト 12,17 送風手段の一部を構成する電動モータ 13 送風手段の一部を構成する第1ファン 14 第1実施形態において空気処理装置を構成する除
湿器 16 排気ダクト 18 送風手段の一部を構成する第2ファン 19 第1殺菌装置 21 バイパス管 25 第2実施形態において空気処理装置を構成する冷
却器 26 第2殺菌装置 27 補給水通路を構成する補給水導入管 28 補給水 31 軟水器

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水の循環経路の途中に配置され、空気と
    の接触により、水及び空気間で熱交換を行なう熱交換器
    と、 前記熱交換器を密閉状態で収容するハウジングと、 前記ハウジングに接続された給気ダクト及び排気ダクト
    と、 前記給気ダクト内、ハウジング内及び排気ダクト内で空
    気の流れを生じさせる送風手段と を具備する冷却塔において、 前記ハウジングは略円筒状をなし、前記給気ダクトはハ
    ウジングの外周面に対し、その略接線方向へ延びるよう
    に斜めに接続されている ことを特徴とする冷却塔。
  2. 【請求項2】 水の循環経路の途中に配置され、空気と
    の接触により、水及び空気間で熱交換を行なう熱交換器
    と、 前記熱交換器を密閉状態で収容するハウジングと、 前記ハウジングに接続された給気ダクト及び排気ダクト
    と、 前記給気ダクト内、ハウジング内及び排気ダクト内で空
    気の流れを生じさせる送風手段とを具備する冷却塔にお
    いて、 前記給気ダクトの途中に、除湿機能及び冷却機能の一方
    を有する空気処理装置を配置することを特徴とする 冷却
    塔。
  3. 【請求項3】 水の循環経路の途中に配置され、空気と
    の接触により、水及び空気間で熱交換を行なう熱交換器
    と、 前記熱交換器を密閉状態で収容するハウジングと、 前記ハウジングに接続された給気ダクト及び排気ダクト
    と、 前記給気ダクト内、ハウジング内及び排気ダクト内で空
    気の流れを生じさせる送風手段とを具備する冷却塔にお
    いて、 前記排気ダクトの途中に第1殺菌装置を配置することを
    特徴とする 冷却塔。
  4. 【請求項4】 水の循環経路の途中に配置され、空気と
    の接触により 、水及び空気間で熱交換を行なう熱交換器
    と、 前記熱交換器を密閉状態で収容するハウジングと、 前記ハウジングに接続された給気ダクト及び排気ダクト
    と、 前記給気ダクト内、ハウジング内及び排気ダクト内で空
    気の流れを生じさせる送風手段とを具備する冷却塔にお
    いて、 前記ハウジング内に補給水を導く補給水通路と、 前記補給水通路の途中に設けられた軟水器とをさらに備
    えることを特徴とする 冷却塔。
  5. 【請求項5】 前記給気ダクトの途中に、除湿機能及び
    冷却機能の一方を有する空気処理装置を配置することを
    特徴とする請求項1に記載の冷却塔。
  6. 【請求項6】 前記排気ダクトの途中に第1殺菌装置を
    配置することを特徴とする請求項1,2,5のいずれか
    1つに記載の冷却塔。
  7. 【請求項7】 前記熱交換器により熱交換が行われた後
    の水を集めるための水槽を前記ハウジングの底部に設
    け、さらにその水槽内に第2殺菌装置を配置することを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の冷却
    塔。
  8. 【請求項8】 前記給気ダクトの前記空気処理装置より
    も下流の位置と、前記排気ダクトとをバイパス管により
    連通させることを特徴とする請求項2又は5に記載の
    却塔。
  9. 【請求項9】 前記ハウジング内に補給水を導く補給水
    通路と、前記補給水通路の途中に設けられた軟水器とを
    さらに備えることを特徴とする請求項1,2,3,5,
    6,7,8のいずれか1つに記載の冷却塔。
  10. 【請求項10】 前記循環経路を流れる水にはモリブデ
    ン系防食剤が添加されていることを特徴とする請求項4
    又は9に記載の冷却塔。
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