JP3033715B2 - 電界強度測定方式 - Google Patents

電界強度測定方式

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JP3033715B2
JP3033715B2 JP9201674A JP20167497A JP3033715B2 JP 3033715 B2 JP3033715 B2 JP 3033715B2 JP 9201674 A JP9201674 A JP 9201674A JP 20167497 A JP20167497 A JP 20167497A JP 3033715 B2 JP3033715 B2 JP 3033715B2
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俊博 月俣
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日本電気移動通信株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界強度測定方式に
関し、特に移動通信のサービスエリア内において基地局
から発射された電波の電界強度を測定する電界強度測定
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動通信のサービスエリア内にお
ける電界強度を測定する電界強度測定方式としては、特
開平8−278338号公報に示される電界強度測定方
式がある。この特開平8−278338号公報に示され
る電界強度測定方式では、電界強度を測定しようとする
移動通信のサービスエリア内に移動測定車を走行させな
がら、測定の開始地点から一定の走行距離ごとに設定さ
れた測定区間内で基地局からの電波の受信電界強度を複
数回測定し、上記測定区間内での電波の受信電界強度の
平均値を算出するようにしている。すなわち、上記測定
区間内での測定は所定の単位時間ごとに受信電界のサン
プリングを行って実施され、この単位時間より長い所定
の周期ごとに上記サンプリングにより得られたサンプル
データから平均的な電界強度の算出を行い記録するよう
にしている。このため、移動測定車に搭載したGPS衛
星からの情報を用いる位置測定装置より測定開始地点か
らの走行距離を出力させ、この走行距離に基づいて、あ
らかじめ決められた一定の走行距離ごとに設定された電
界強度の測定値の記録地点を検出し、その電界強度の測
定値を記録する。このとき、位置測定装置よりその電界
強度の記録地点の現在位置を緯度および経度で表わされ
た位置座標として出力させ、上記のように算出された電
界強度の平均値をその位置座標とともに、記録装置に記
録している。
【0003】なお、これまでの位置測定のためには、距
離パルスを取り出すための専用の距離センサを車両に取
り付けることが一般的であったが、この場合は車両の改
造等が必要となるなど不便な点があったので、これを改
善するために、上記の特開平8−278338号公報に
示される電界強度測定方式では、専用の距離センサを車
両に取り付ける必要のないようにするため、移動測定車
の走行距離の累積値(現在位置までの道のり)および現
在位置をGPS受信機等を用いた位置測定装置により求
めるようにしている。また、上記の特開平8−2783
38号公報に示される電界強度測定方式では、移動速度
が時間的に変化する状況下においても、上述したあらか
じめ決められた一定の走行距離ごとに設定された電界強
度の上記測定区間内での電界強度の平均値を正確に求め
ることが可能になっている。
【0004】しかし、最近の移動体通信システムにおい
てはデータ速度が高速化され、このためフェージングや
マルチパスなどの影響が大きくなり、一概に電界強度の
強弱だけではサービスエリアとしての品質を判断するこ
とが難しくなってきており、フェージングやマルチパス
などの影響を考慮すると、単に正確な電界強度値だけで
なくそのときの移動測定車の走行速度との関係を示す情
報、および電界強度を測定した場所の周辺の地形やどの
ような建物が建つているかの沿道の状況を示す情報等も
必要となってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電界強
度測定方式は、一定区間内の平均的な電界強度を算出
し、移動速度が時間的に変化する状況下においても、区
間内での電界強度を正確に求めることが可能になってい
るが、単に正確な電界強度値だけでなくそのときの走行
速度との関係を示す情報、および電界強度を測定した場
所の周辺の地形やどのような建物が建つているかなどの
沿道の状況を示す情報を得ることができないという欠点
を有している。
【0006】本発明の目的は、電界強度の外に、測定時
の移動測定車の速度を示す情報、および電界強度を測定
した場所の周辺の地形や建物の有無などの沿道の状況を
示す情報を得ることができる電界強度測定方式を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電界強度測定方
式は、移動測定車に搭載されて前記移動測定車が道路を
走行中に、移動通信のサービスエリア内の電界強度を一
定の走行距離ごとに測定し、測定結果を測定時点の位置
座標とともに記録する電界強度測定方式において、前記
電界強度の測定と同時に沿道の状況を連続して複数回撮
影して、得られた複数の映像信号の分析から前記移動測
定車の速度を算出し、算出された前記速度と前記複数の
映像信号の最初の映像信号とを前記電界強度の測定結果
とともに記録するように構成される。
【0008】また、本発明の電界強度測定方式は、移動
測定車に搭載されて前記移動測定車が道路を走行中に、
移動通信のサービスエリア内の電界強度を一定の走行距
離ごとに測定し、測定結果を測定時点の位置座標ととも
に記録手段に記録する電界強度測定方式において、
(A)前記移動測定車の車側に取り付けられ、前記電界
強度の測定と同時に沿道の状況を連続的に2回撮影して
2回の撮影の映像信号を出力する撮影手段、(B)前記
撮影手段が出力した、前記2回の撮影の映像信号を比較
し、前記2回の撮影の映像のずれから前記測定時点での
前記移動測定車の速度を算出し出力する画像解析手段、
(C)前記画像解析手段で算出された前記速度のデータ
を前記電界強度の測定結果とともに記録し、同時に、前
記測定時点での前記沿道の状況を示す映像情報として前
記撮影手段から出力された最初の映像信号を前記位置座
標とともに前記記録手段に記録する制御手段、を備えて
構成される。
【0009】また、本発明の電界強度測定方式は、移動
測定車に搭載されて前記移動測定車が道路を走行中に、
移動通信のサービスエリア内の電界強度を一定の走行距
離ごとに測定し、測定結果を測定時点の位置座標ととも
に記録手段に記録する電界強度測定方式において、
(A)前記移動測定車の車側に取り付けられ、前記電界
強度の測定と同時に沿道の状況を撮影して第1の映像信
号を出力する第1の撮影手段、(B)前記第1の撮影手
段に対し所定の距離だけ離れた後方の同じ高さの位置に
取り付けられ、前記第1の撮影手段の撮影時刻より所定
の時間だけ遅れて前記沿道の状況を撮影して第2の映像
信号を出力する第2の撮影手段、(C)前記第1の映像
信号を画像圧縮処理して得られる第1の圧縮映像信号と
前記第2の映像信号を画像圧縮処理して得られる第2の
圧縮映像信号とを比較し、前記第1の圧縮映像信号と前
記第2の圧縮映像信号とのずれを検出し、検出された前
記第1および第2の圧縮映像信号のずれの大きさから前
記移動測定車の速度を算出し、前記第1の撮影手段の撮
影時点の前記移動測定車の速度として出力する画像解析
手段、(D)前記画像解析手段で算出された前記速度の
データを前記電界強度の測定結果とともに前記記録手段
に記録し、同時に、前記測定時点での前記沿道の状況を
示す映像情報として前記第1の撮影手段から出力された
映像信号を前記位置座標とともに前記記録手段に記録す
る制御手段、を備えて構成される。
【0010】また、本発明の電界強度測定方式は、表示
手段および操作入力手段を備え、前記制御手段は、前記
操作入力手段から入力された要求により前記表示手段に
前記測定時点の位置座標とともに前記電界強度の測定結
果を表示し、前記電界強度の測定時刻に測定した前記移
動測定車の速度のデータおよび前記電界強度の測定時刻
に前記第1の撮影手段が撮影した前記沿道の状況を示す
映像を、前記電界強度の測定結果表示画面に表示するよ
うに構成される。
【0011】また、本発明の電界強度測定方式は、前記
表示手段は、前記移動測定車の速度と前記電界強度の測
定時刻に前記第1の撮影手段が撮影した前記沿道の状況
を示す映像とを、前記電界強度の測定結果表示画面に表
示するとき、マルチウインドウ方式により前記電界強度
の測定結果の表示画面上を分割して同時に表示するよう
に構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0013】図1は、本発明の電界強度測定方式の実施
の一形態を示すブロック図である。
【0014】図1に示す本実施の形態の電界強度測定方
式は、移動測定車に搭載され、GPS衛星からの電波を
受信して移動測定車の走行距離の累積値および移動測定
車の現在位置を示す位置情報として緯度および経度で表
わした位置座標を出力するナビゲーションシステム1
と、基地局からの電波を受信する測定用アンテナ3と、
測定用アンテナ3を介して基地局からの電波を受信し、
受信地点での電波の強さを電界強度として測定して、得
られた電界強度の値を出力する電界強度測定器4と、移
動測定車の車側に取り付けられ沿道の状況を撮影しその
映像信号を出力するカメラ7aと、カメラ7aに対し所
定の距離だけ離れた後方の同じ高さの位置に取り付けら
れ、カメラ7aよりあらかじめ決められた時間だけ遅れ
て沿道の状況を撮影しその映像信号を出力するカメラ7
bと、カメラ7aが撮影し出力した映像信号を画像圧縮
処理して得られた画像信号Aと、カメラ7bが撮影し出
力した映像信号を画像圧縮処理して得られた画像信号B
とを比較して両方のカメラの撮影した映像のずれ、すな
わち、比較された両方の画像信号のずれを検出し、検出
された画像信号のずれの大きさから、カメラ7aの撮影
時点の移動測定車の速度を算出する画像解析部8と、電
界強度値,位置情報および速度情報のデータと画像信号
Aとを記憶する記録部12と、地図情報を格納する地図
データベース11と、地図データベース11の地図情報
を表示する表示部10と、一定の走行距離ごとに測定し
た電界強度をその時点での位置情報,速度情報のデータ
および画像信号Aとともに記録部12へ格納し、移動測
定車の走行後に、記録部12から取得したデータを読み
出して表示部10へ表示するとともに画像信号Aを読み
出し表示部10へ表示する制御部6と、操作入力指示を
制御部6へ入力する操作入力部9とから構成されてい
る。
【0015】また、ナビゲーションシステム1は、GP
S衛星からの電波を受信するGPSアンテナ13と、G
PSアンテナ13を介してGPS衛星からの電波信号に
基づいて移動測定車の現在位置を示す位置情報として緯
度および経度で表わした位置座標を出力するGPS受信
機14とから構成される。
【0016】次に、動作を説明する。
【0017】図1において、移動測定車に搭載されたナ
ビゲーションシステム1からは、制御部6へ移動測定車
(図示せず)の走行距離の累積値が出力される。また、
ナビゲーションシステム1は、GPS衛星(図示せず)
からの電波を受信し、移動測定車の現在位置を示す位置
情報として緯度および経度で表わした位置座標を制御部
6へ出力する。移動測定車の走行距離の累積値を送出さ
れた制御部6は、あらかじめ決められた一定の走行距離
ごとに設定された電界強度の測定値を記録する地点を検
出して移動測定車がその地点に達したときに、制御部6
からは、電界強度測定器4に電界強度の測定値の記録指
示が送出され、電界強度の値が制御部6によって記録部
12へ格納される。このとき、制御部6は、ナビゲーシ
ョンシステム1から取得した現在の位置情報によって決
定された測定地点の位置座標と電界強度の測定値とを対
応させて記憶装置に記憶させる。
【0018】また、制御部6は、ナビゲーションシステ
ム1から出力された現在の位置座標に基づき、地図デー
タベース11から現在位置に対応する地図データを読み
出して表示部10へ表示する。読み出された地図データ
は、図4に示すように、表示部10の表示画面16の地
図データ表示画面17に表示される。このとき、現在位
置を示す場所に移動測定車の位置を示すマーカが表示さ
れる。移動測定車が走行すると、ナビゲーションシステ
ム1から出力される位置座標が変り、それによって図4
に示すように表示部10の地図データ表示画面17に表
示された移動測定車の位置を示すマーカも移動する。
【0019】移動測定車が走行中に上記の電界強度の測
定が行われると、地図データ表示画面17上に示された
道路表示に沿ってマーカが移動すると同時に、表示部1
0の表示画面16の下部の測定データ表示画面18上に
一定の距離ごとに測定された電界強度の値(画面の縦軸
E)および移動測定車の走行速度の値(画面の縦軸V)
が移動測定車の走行に従って表示される。なお、測定デ
ータ表示画面18上に表示される横軸は走行距離を表わ
し、縦軸は電界強度の値および速度の値である。この測
定データ表示画面18で移動測定車の走行に伴って電界
強度がどのように変動するかを知ることができるととも
に走行速度も知ることができる。
【0020】一方、移動測定車の車側に取り付けられた
カメラ7aは、上記の電界強度測定時と同時に沿道の状
況を撮影し、電界強度を測定した瞬間の沿道の状況の映
像信号を画像解析部8へ出力する。このときのカメラ7
aが撮影する時刻は、画像解析部8を介して制御部6か
ら指示される。また、カメラ7aに対し所定の距離だけ
離れた後方の同じ高さの位置に取り付けられたカメラ7
bは、カメラ7aよりあらかじめ決められた時間だけ撮
影時刻を遅らて沿道の状況を撮影し映像信号を画像解析
部8へ出力する。このときのカメラ7bが撮影する時刻
も、画像解析部8を介して制御部6から指示される。
【0021】画像解析部8は、カメラ7aが撮影し出力
した映像信号を画像圧縮処理して画像信号Aとし、カメ
ラ7bが撮影し出力した映像信号を画像圧縮処理して画
像信号Bとして、得られた画像信号Aと画像信号Bとを
比較して、比較された両方の画像信号のずれ、すなわ
ち、両方の画像のずれを検出し、検出された画像信号の
ずれの大きさから、カメラ7aの撮影時点の瞬間の車速
度を算出し制御部6へ出力する。なお、上記の比較の際
に、画像圧縮された画像信号Aおよび画像信号Bを用い
ることにより、圧縮前の画像信号を比較し差を求めるよ
りも処理量を少なくすることができ、短時間に速度を求
めることができる。
【0022】制御部6は、取得した電界強度値を記録部
12へ格納するが、このときも、ナビゲーションシステ
ム1から取得した現在の位置情報によって決定された測
定時点の位置座標と、その位置での移動測定車の速度と
して算出された瞬間速度とを対応させて記憶装置に記憶
させる。
【0023】さらに、制御部6は、カメラ7aが撮影し
出力した映像信号を画像圧縮処理して得られた画像信号
Aを記憶装置に記憶させる。このときも、上記の位置座
標と対応させて記録部12へ格納する。
【0024】上記のように、電界強度の測定、移動測定
車の速度測定、位置情報,電界強度の値,および速度情
報のデータ等の記録部12への格納等の動作が、一定走
行距離ごとに繰返される。
【0025】次に、カメラ7a,7bの出力した画像信
号を処理して瞬間速度を算出する動作を説明する。
【0026】図2は、図1の電界強度測定方式のカメラ
の画像信号処理による速度算出方法を示す説明図であ
る。図2(a)は、電界強度の測定時刻(t)における
カメラ7a,7bの視野範囲を示している。また、図2
(b)は、電界強度測定時から極くわずかな時間(△
t)が経過した時刻(t+△t)におけるカメラ7a,
7bの視野範囲を示している。
【0027】図3は、図2に示すカメラの映像の推移を
示す説明図である。図3(a)は、カメラ7aの時刻
(t)から時刻(t+△t)へ時刻が推移したときの映
像に含まれる被写体の変化の様子を示しており、図3
(b)は、カメラ7bの時刻(t)から時刻(t+△
t)へ時刻が推移したときの映像に含まれる被写体の変
化の様子を示している。また、図3(c)は、時刻
(t)におけるカメラ7aの視野内の被写体c,dおよ
びeの位置と、時刻(t+△t)におけるカメラ7bの
視野内の被写体c,dおよびeの位置との差を示してい
る図である。
【0028】最初に、図2および図3を参照してカメラ
7a,7bの視野内の被写体がどのように変化するかを
説明する。図2(a)の図中の移動測定車15にはカメ
ラ7a,7bが搭載されている。カメラ7aとカメラ7
bは、例えば一定の距離20だけ離れて設置されている
ものとする。また、移動測定車15は進行方向21に向
けて走行しているものとする。図2(a)が示す電界強
度の測定時刻(t)におけるカメラ7aの視野内には、
図3(a)に示すように被写体c,dおよびeが入って
いる。また、カメラ7bの視野内には、図3(b)に示
すように被写体a,b,cおよびdが入っている。図2
(a)の電界強度の測定時刻(t)の状態から、移動測
定車15は、進行方向21に向け走行しているので、時
間(△t)後にはカメラ7aの視野内には、図3(a)
に示すように被写体d,e,fおよびgが入っており、
カメラ7bの視野内には、図3(b)に示すように被写
体c,d,およびeが入っていることになる。
【0029】次に、図3(c)に示すように、カメラ7
a,7bのそれぞれの視野の両端の間の距離をLとし、
時刻(t)におけるカメラ7aの視野内の被写体c,d
およびeの位置と、時刻(t+△t)におけるカメラ7
bの視野内の被写体c,dおよびeの位置との差を検出
して、この値から移動測定車の速度の算出を行う方法に
ついて説明する。
【0030】図3(c)に示すように、時刻(t)にお
けるカメラ7aの視野内の被写体c,dおよびeの位置
と、時刻(t+△t)におけるカメラ7bの視野内の被
写体c,dおよびeの位置との差を△Lとすると次式、 V=(α±△L)/△t で算出することができる。ここで、上記の式のαはカメ
ラ7aとカメラ7bとの距離20(図2参照)を示す。
また、カメラ7aで撮影された映像とカメラ7bで撮影
された映像とを比較し、カメラ7bで撮影された映像が
カメラ7aで撮影された映像より右側に位置している場
合は+、左に位置している場合は−となる。例えば、△
tを0.5秒とし、αを2mとした場合に、比較する映
像が全く同一であったならば、速度Vは、 V=2/0.5m/秒=4m/秒(時速14.4Km) となる。また、右側に△Lが10mと認識されれば、速
度Vは、 V=(2+10)/0.5m/秒=24m/秒(時速8
6.4Km) となる。
【0031】上記の説明で、移動測定車の走行中の電界
強度の測定および関連する速度情報のデータと画像信号
の取得動作の説明は終了するが、次に、電界強度の測定
の終了後に行われる測定データの分析のために、記録部
12へ格納していたデータを読み出して表示させる動作
を説明する。
【0032】オペレータが、取得データの再生を指示す
るため、操作入力部9から取得データの再生を指示する
該当区域を入力すると、制御部6は、地図データベース
11から指定された区域の地図データを読み出して地図
データ表示画面17上に道路地図を表示する。オペレー
タが、表示された地図データ上で、移動測定車が走行し
たルートのうち、測定データを表示したい個所のデータ
の表示の開始地点をマーカで表示すると、その道路地図
上のマーカの位置を始点として移動測定車が走行したル
ートがマーカにより表示され、同時に測定データ表示画
面18上に測定された電界強度および速度のデータが表
示される。また、必要に応じて操作入力部9から指示す
ると、制御部6は、取得した電界強度の値を表示部10
の地図データ表示画面17上に表示した地図上の測定地
点に測定した電界強度の数値を表示させる。さらに、こ
の電界強度値の分布地図に表示された電界強度値に異常
値があったときには、オペレータが、必要に応じて操作
入力部9から指示すると、電界強度値が異常値を示した
地点での道路周辺を撮影した画像信号Aを記録部12か
ら読み出し表示部10の沿道状況映像表示画面19へ表
示する。オペレータは、電界強度と一緒に表示される速
度情報や道路周辺を撮影した画像を参照して、電界強度
値の異常値の原因が移動測定車の瞬間速度のためか、あ
るいは、道路周辺にあった電波の遮蔽物等による電波の
乱れのためであるか否かなどの原因の究明を行うことが
できる。
【0033】上記の説明では、瞬間速度を測定する方法
として、2台のカメラで移動測定車が走行する沿道の状
況を撮影し2台のカメラから出力された映像信号を処理
して瞬間速度を容易に算出する方法を用いたが、このカ
メラを用いる方法は、カメラから出力される映像信号を
記録しておくことにより、後の測定データの分析の際に
必要に応じて参照することのできる映像情報として用い
ることもでき、電界強度測定システムを経済的に構成で
きるという効果を有している。
【0034】図1に示す本実施の形態の電界強度測定方
式では、電界強度の測定時に、移動測定車の速度および
移動車の周囲状況の映像を撮影し画像データとして記録
するようにしているが、この外に、基地局からの電波を
受信してビットレートを測定して記録し、必要に応じて
回線の品質データとして電界強度の測定結果の表示画面
上に表示するようにしてもよい。
【0035】上記の説明では、説明の便宜上、移動測定
車のカメラ7aの撮影した沿道の状況の映像情報を記憶
部12に記憶しておいて、後で参照することで説明した
が、測定した電界強度データの異常が見つかり、その原
因を調べるために参照するための沿道の状況を撮影した
映像としては、実際にはさらに移動測定車の反対側にも
カメラを1台搭載して映像を記録する必要があるので、
移動測定車の反対側のカメラ7aの位置に相当する位置
にもカメラを1台を搭載する。
【0036】また、時刻(t)と時刻(t+△t)にお
いて撮影に使用するカメラとしてカメラ7aとカメラ7
bとを使用することで説明したが、1台のカメラを用い
1箇所で時刻(t)と時刻(t+△t)との2度の撮影
を行い、時刻△tのずれの映像信号を得てもよい。ただ
し、この場合には、撮影移動測定車の走行速度が,使用
するカメラの動作速度に対し比較的遅いことを必要と
し、時刻(t)で撮影した映像信号と時刻(t+△t)
で撮影した映像信号との切り換え回路を設け、その切り
換え回路の動作速度を速くすることが必要である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電界強度
測定方式は、移動測定車の車側に取り付けられ、電界強
度の測定と同時に沿道の状況を連続的に2回撮影して2
回の撮影の映像信号を出力する撮影手段と、撮影手段が
出力した、2回の撮影の映像信号を比較し、2回の撮影
の映像のずれから測定時点での移動測定車の速度を算出
し出力する画像解析手段と、画像解析手段で算出された
速度のデータを電界強度の測定結果とともに記録し、同
時に、測定時点での沿道の状況を示す映像情報として撮
影手段から出力された最初の映像信号を位置座標ととも
に記録手段に記録する制御手段とを設けたことにより、
電界強度の値の外に、移動測定車の速度および測定時の
沿道の状況の表示が同時に可能となり、電界強度の値に
異常が見うけられたとき、移動測定車の速度および測定
時の沿道の状況の表示から測定時の状況の把握が容易に
でき、データを測定した人でなくてもデータの分析が可
能であり、第3者の測定したデータに基づいて移動通信
のサービスエリア内における電界強度の分析を容易に行
うことができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界強度測定方式の実施の一形態を示
すブロック図である。
【図2】図1の電界強度測定方式のカメラの画像信号処
理による速度算出方法を示す説明図である。
【図3】図2に示すカメラの視野の映像の推移状態を示
す説明図である。
【図4】図1の電界強度測定方式の表示画面上のデータ
表示の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーションシステム 3 測定用アンテナ 4 電界強度測定器 6 制御部 7a,7b カメラ 8 画像解析部 9 操作入力部 10 表示部 11 地図データベース 12 記録部 13 GPSアンテナ 14 GPS受信機 15 移動測定車 16 表示画面 17 地図データ表示画面 18 測定データ表示画面 19 沿道状況映像表示画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 29/08 G01P 3/36 H04B 17/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動測定車に搭載されて前記移動測定車
    が道路を走行中に、移動通信のサービスエリア内の電界
    強度を一定の走行距離ごとに測定し、測定結果を測定時
    点の位置座標とともに記録する電界強度測定方式におい
    て、前記電界強度の測定と同時に沿道の状況を連続して
    複数回撮影して、得られた複数の映像信号の分析から前
    記移動測定車の速度を算出し、算出された前記速度と前
    記複数の映像信号の最初の映像信号とを前記電界強度の
    測定結果とともに記録する電界強度測定方式。
  2. 【請求項2】 移動測定車に搭載されて前記移動測定車
    が道路を走行中に、移動通信のサービスエリア内の電界
    強度を一定の走行距離ごとに測定し、測定結果を測定時
    点の位置座標とともに記録手段に記録する電界強度測定
    方式において、(A)前記移動測定車の車側に取り付け
    られ、前記電界強度の測定と同時に沿道の状況を連続的
    に2回撮影して2回の撮影の映像信号を出力する撮影手
    段、(B)前記撮影手段が出力した、前記2回の撮影の
    映像信号を比較し、前記2回の撮影の映像のずれから前
    記測定時点での前記移動測定車の速度を算出し出力する
    画像解析手段、(C)前記画像解析手段で算出された前
    記速度のデータを前記電界強度の測定結果とともに記録
    し、同時に、前記測定時点での前記沿道の状況を示す映
    像情報として前記撮影手段から出力された最初の映像信
    号を前記位置座標とともに前記記録手段に記録する制御
    手段、を備えたことを特徴とする電界強度測定方式。
  3. 【請求項3】 移動測定車に搭載されて前記移動測定車
    が道路を走行中に、移動通信のサービスエリア内の電界
    強度を一定の走行距離ごとに測定し、測定結果を測定時
    点の位置座標とともに記録手段に記録する電界強度測定
    方式において、(A)前記移動測定車の車側に取り付け
    られ、前記電界強度の測定と同時に沿道の状況を撮影し
    て第1の映像信号を出力する第1の撮影手段、(B)前
    記第1の撮影手段に対し所定の距離だけ離れた後方の同
    じ高さの位置に取り付けられ、前記第1の撮影手段の撮
    影時刻より所定の時間だけ遅れて前記沿道の状況を撮影
    して第2の映像信号を出力する第2の撮影手段、(C)
    前記第1の映像信号を画像圧縮処理して得られる第1の
    圧縮映像信号と前記第2の映像信号を画像圧縮処理して
    得られる第2の圧縮映像信号とを比較し、前記第1の圧
    縮映像信号と前記第2の圧縮映像信号とのずれを検出
    し、検出された前記第1および第2の圧縮映像信号のず
    れの大きさから前記移動測定車の速度を算出し、前記第
    1の撮影手段の撮影時点の前記移動測定車の速度として
    出力する画像解析手段、(D)前記画像解析手段で算出
    された前記速度のデータを前記電界強度の測定結果とと
    もに前記記録手段に記録し、同時に、前記測定時点での
    前記沿道の状況を示す映像情報として前記第1の撮影手
    段から出力された映像信号を前記位置座標とともに前記
    記録手段に記録する制御手段、を備えたことを特徴とす
    る電界強度測定方式。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電界強度測定方式にお
    いて、表示手段および操作入力手段を備え、前記制御手
    段は、前記操作入力手段から入力された要求により前記
    表示手段に前記測定時点の位置座標とともに前記電界強
    度の測定結果を表示し、前記電界強度の測定時刻に測定
    した前記移動測定車の速度のデータおよび前記電界強度
    の測定時刻に前記第1の撮影手段が撮影した前記沿道の
    状況を示す映像を、前記電界強度の測定結果表示画面に
    表示することを特徴とする電界強度測定方式。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電界強度測定方式におい
    て、前記表示手段は、前記移動測定車の速度と前記電界
    強度の測定時刻に前記第1の撮影手段が撮影した前記沿
    道の状況を示す映像とを、前記電界強度の測定結果表示
    画面に表示するとき、マルチウインドウ方式により前記
    電界強度の測定結果の表示画面上を分割して同時に表示
    することを特徴とする電界強度測定方式。
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