JP3033632B2 - カラーフィルターおよび液晶表示素子の製造方法 - Google Patents
カラーフィルターおよび液晶表示素子の製造方法Info
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- JP3033632B2 JP3033632B2 JP6152992A JP6152992A JP3033632B2 JP 3033632 B2 JP3033632 B2 JP 3033632B2 JP 6152992 A JP6152992 A JP 6152992A JP 6152992 A JP6152992 A JP 6152992A JP 3033632 B2 JP3033632 B2 JP 3033632B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーフィルターおよび
液晶表示素子の製造方法に関し、特に液晶表示素子等の
カラーディスプレイ用のカラーフィルターおよび液晶表
示素子の製造方法に関する。
液晶表示素子の製造方法に関し、特に液晶表示素子等の
カラーディスプレイ用のカラーフィルターおよび液晶表
示素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターには、いくつかの種類
が挙げられるが、その中でも比較的耐熱性に優れ、製造
工程の簡単な、感光性樹脂に着色材料を混合した着色樹
脂膜を用いる方式がよく知られている。
が挙げられるが、その中でも比較的耐熱性に優れ、製造
工程の簡単な、感光性樹脂に着色材料を混合した着色樹
脂膜を用いる方式がよく知られている。
【0003】従来、上記カラーフィルターを基板上に形
成するには、一般に、フォトリソ工程によりパターニン
グするが、このパターニングは通常塗布工程としてスピ
ンナー法、印刷法、ロールコーター法等の手段を用いて
着色樹脂を基板上に塗布し、その後ホットプレート、オ
ーブン等を用いて仮硬化(プリベーク)させ、次いでフ
ォトマスクを通して露光し、現像液に浸漬させて現像し
た後、前記仮硬化よりも高い温度で再度加熱して本硬化
(ポストベーク)させ、カラーフィルターのパターンを
形成している。
成するには、一般に、フォトリソ工程によりパターニン
グするが、このパターニングは通常塗布工程としてスピ
ンナー法、印刷法、ロールコーター法等の手段を用いて
着色樹脂を基板上に塗布し、その後ホットプレート、オ
ーブン等を用いて仮硬化(プリベーク)させ、次いでフ
ォトマスクを通して露光し、現像液に浸漬させて現像し
た後、前記仮硬化よりも高い温度で再度加熱して本硬化
(ポストベーク)させ、カラーフィルターのパターンを
形成している。
【0004】液晶表示素子の基板を製造するには、前記
の方法で形成したカラーフィルター上に主として平坦化
を目的とする透明な絶縁膜を成膜した後、透明電極、さ
らには金属電極等を成膜し、パターニングしてストライ
プ状の電極群を有するカラーフィルター付基板を得る。
の方法で形成したカラーフィルター上に主として平坦化
を目的とする透明な絶縁膜を成膜した後、透明電極、さ
らには金属電極等を成膜し、パターニングしてストライ
プ状の電極群を有するカラーフィルター付基板を得る。
【0005】又、前記透明な絶縁膜としては、SiO
2 ,TaOx 等の無機膜の他、透明樹脂膜、さらには感
光性透明樹脂膜等が用いられ、またパターニングが行わ
れる場合もある。
2 ,TaOx 等の無機膜の他、透明樹脂膜、さらには感
光性透明樹脂膜等が用いられ、またパターニングが行わ
れる場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、フォトリソ工程において、基板上に塗布した
着色樹脂を露光し、現像液にて現像する場合に、未露光
部の化学的な溶解速度が遅く、特に基板との界面近くで
は、光硬化部の着色樹脂と基板との密着性を向上させる
ために、着色樹脂中にカップリッグ剤が含有されている
こともあり、光硬化部の表面に粗れが生じるまで現像液
中での浸漬時間を長くしても、未露光部の着色樹脂を完
全に除去することができず、基板との界面に残渣として
残ってしまう欠点があった。
来例では、フォトリソ工程において、基板上に塗布した
着色樹脂を露光し、現像液にて現像する場合に、未露光
部の化学的な溶解速度が遅く、特に基板との界面近くで
は、光硬化部の着色樹脂と基板との密着性を向上させる
ために、着色樹脂中にカップリッグ剤が含有されている
こともあり、光硬化部の表面に粗れが生じるまで現像液
中での浸漬時間を長くしても、未露光部の着色樹脂を完
全に除去することができず、基板との界面に残渣として
残ってしまう欠点があった。
【0007】この残渣は、溶剤等を用いた洗浄である程
度除去できるが、完全に除去することは非常に困難であ
り、基板表面にごく薄く残ってしまう。そして、この残
渣は、その後の工程で別の色の形成あるいは、透明電極
や金属電極を成膜し、パターニングする際に、それらの
膜と基板との密着性を悪くし、膜ハガレ等の原因にな
る。特に、液晶表示素子の液晶パネルと駆動用ドライバ
ーとを接続する実装部においては、基板上の実装電極に
物理的に大きな力が加わり易く、実装電極の基板からの
剥離が発生し、致命的欠陥となっていた。
度除去できるが、完全に除去することは非常に困難であ
り、基板表面にごく薄く残ってしまう。そして、この残
渣は、その後の工程で別の色の形成あるいは、透明電極
や金属電極を成膜し、パターニングする際に、それらの
膜と基板との密着性を悪くし、膜ハガレ等の原因にな
る。特に、液晶表示素子の液晶パネルと駆動用ドライバ
ーとを接続する実装部においては、基板上の実装電極に
物理的に大きな力が加わり易く、実装電極の基板からの
剥離が発生し、致命的欠陥となっていた。
【0008】本発明は、この様な従来技術の欠点を改善
し、フォトリソ工程における基板表面に残った着色樹脂
の残渣を完全に除去し、生産効率を向上させたカラーフ
ィルターおよび液晶表示素子の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
し、フォトリソ工程における基板表面に残った着色樹脂
の残渣を完全に除去し、生産効率を向上させたカラーフ
ィルターおよび液晶表示素子の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、透明な
感光性樹脂中に少なくとも着色材料を分散してなる着色
樹脂を基板上に塗布し、加熱して仮硬化した後、フォト
リソ工程における露光、現像を行い、次いで再度加熱し
本硬化してカラーフィルターを製造する方法において、
前記現像工程と本硬化工程の間に、基板表面に大気中に
て2〜20J/cm2の紫外線を照射し、現像工程で基
板表面に残った残渣を除去することを特徴とするカラー
フィルターの製造方法である。また、本発明は、一対の基板間に液晶が封入された液晶
表示素子の製造方法であって、 (A)透明な感光性樹脂中に少なくとも着色材料を分散
してなる着色樹脂を一方の基板上の表示部分及び該液晶
表示素子の駆動用ドライバICが実装される部分を含む
領域に塗布し、加熱して仮硬化した後、フォトリソにお
ける露光、現像を行い、続いて基板表面に大気中にて2
〜2OJ/cm2の紫外線を照射して現像時に基板表面
に残った残渣を除去し、更に再度加熱して本硬化を行い
カラーフィルターを形成する工程と、該カラーフィルタ
ー上にITO膜を形成及びパターニングする工程と、絶
縁膜を形成する工程と、配向膜を形成する工程と、 (B)他方の基板にITO膜を形成及びパターニングす
る工程と、絶縁膜を形成する工程と、配向膜を形成する
工程と、 (C)該一対の基板を貼り合せる工程と、該貼り合わさ
れた一対の基板間に液晶を注入し封口する工程と、該基
板に該駆動用ドライバICを実装する工程とを具備する
液晶表示素子の製造方法。
感光性樹脂中に少なくとも着色材料を分散してなる着色
樹脂を基板上に塗布し、加熱して仮硬化した後、フォト
リソ工程における露光、現像を行い、次いで再度加熱し
本硬化してカラーフィルターを製造する方法において、
前記現像工程と本硬化工程の間に、基板表面に大気中に
て2〜20J/cm2の紫外線を照射し、現像工程で基
板表面に残った残渣を除去することを特徴とするカラー
フィルターの製造方法である。また、本発明は、一対の基板間に液晶が封入された液晶
表示素子の製造方法であって、 (A)透明な感光性樹脂中に少なくとも着色材料を分散
してなる着色樹脂を一方の基板上の表示部分及び該液晶
表示素子の駆動用ドライバICが実装される部分を含む
領域に塗布し、加熱して仮硬化した後、フォトリソにお
ける露光、現像を行い、続いて基板表面に大気中にて2
〜2OJ/cm2の紫外線を照射して現像時に基板表面
に残った残渣を除去し、更に再度加熱して本硬化を行い
カラーフィルターを形成する工程と、該カラーフィルタ
ー上にITO膜を形成及びパターニングする工程と、絶
縁膜を形成する工程と、配向膜を形成する工程と、 (B)他方の基板にITO膜を形成及びパターニングす
る工程と、絶縁膜を形成する工程と、配向膜を形成する
工程と、 (C)該一対の基板を貼り合せる工程と、該貼り合わさ
れた一対の基板間に液晶を注入し封口する工程と、該基
板に該駆動用ドライバICを実装する工程とを具備する
液晶表示素子の製造方法。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、透明な感光性樹脂中に少なくとも着色材料を分散し
てなる着色樹脂を基板上に塗布し、加熱して仮硬化した
後、フォトリソ工程における露光、現像工程を行ない、
再度加熱して本硬化してカラーフィルターを形成する方
法において、前記現像工程と本硬化工程の間に、基板表
面に大気中にて2〜20J/cm2 の紫外線(以下、U
V光と記す)を照射することにより、オゾンを発生さ
せ、前記現像工程で基板表面に残った残渣とオゾンとの
反応により、基板面の残渣を完全に除去するものであ
る。
は、透明な感光性樹脂中に少なくとも着色材料を分散し
てなる着色樹脂を基板上に塗布し、加熱して仮硬化した
後、フォトリソ工程における露光、現像工程を行ない、
再度加熱して本硬化してカラーフィルターを形成する方
法において、前記現像工程と本硬化工程の間に、基板表
面に大気中にて2〜20J/cm2 の紫外線(以下、U
V光と記す)を照射することにより、オゾンを発生さ
せ、前記現像工程で基板表面に残った残渣とオゾンとの
反応により、基板面の残渣を完全に除去するものであ
る。
【0011】本発明の方法により製造されたカラーフィ
ルターは、前記基板表面に残った残渣が完全に除去され
ているために、その後の工程で成膜、パターニングされ
た透明電極や金属電極等と基板との密着力が高くなり、
前記液晶パネルと駆動用ドライバーを接続する実装部等
においても、実装電極の基板からの剥離は発生せず、カ
ラーフィルター付基板を歩留まり良く製造することが可
能になる。
ルターは、前記基板表面に残った残渣が完全に除去され
ているために、その後の工程で成膜、パターニングされ
た透明電極や金属電極等と基板との密着力が高くなり、
前記液晶パネルと駆動用ドライバーを接続する実装部等
においても、実装電極の基板からの剥離は発生せず、カ
ラーフィルター付基板を歩留まり良く製造することが可
能になる。
【0012】また、本発明にいては、基板表面に大気中
にて2〜20J/cm2 の紫外線を照射するが、紫外線
の照射はオゾンの発生による基板表面の洗浄を目的と
し、そのためには、大気中にて2〜20J/cm2 の照
射エネルギーを必要とする。
にて2〜20J/cm2 の紫外線を照射するが、紫外線
の照射はオゾンの発生による基板表面の洗浄を目的と
し、そのためには、大気中にて2〜20J/cm2 の照
射エネルギーを必要とする。
【0013】図1は本発明のカラーフィルターの製造方
法の一例を示す工程図である。同図1において、本発明
のカラーフィルターの製造方法は、先ずガラス基板1上
にカラーフィルター材料塗布膜2をスピンナー方法にて
塗布し、仮硬化する(図1(a)参照)。次に、露光機
にてフォトマスク3を用いてUV光4を露光する(図1
(b)参照)。露光した後、現像・リンス・乾燥工程を
行なう(図1(c)参照)。この現像工程では、基板表
面に単分子層に近い残渣5が残っている。
法の一例を示す工程図である。同図1において、本発明
のカラーフィルターの製造方法は、先ずガラス基板1上
にカラーフィルター材料塗布膜2をスピンナー方法にて
塗布し、仮硬化する(図1(a)参照)。次に、露光機
にてフォトマスク3を用いてUV光4を露光する(図1
(b)参照)。露光した後、現像・リンス・乾燥工程を
行なう(図1(c)参照)。この現像工程では、基板表
面に単分子層に近い残渣5が残っている。
【0014】次に、該残渣5を除去するために、空気中
でUVランプ7から2〜20J/cm2 のUV光6を基
板表面に照射し残渣を分解・除去する(図1(d)参
照)。その後、ホットプレート8により再度加熱し本硬
化してカラーフィルターを形成する(図1(e)参
照)。R(赤),G(緑),B(青)を形成する為に
は、図1(a)〜(e)の工程を色分だけ繰り返す必要
がある。
でUVランプ7から2〜20J/cm2 のUV光6を基
板表面に照射し残渣を分解・除去する(図1(d)参
照)。その後、ホットプレート8により再度加熱し本硬
化してカラーフィルターを形成する(図1(e)参
照)。R(赤),G(緑),B(青)を形成する為に
は、図1(a)〜(e)の工程を色分だけ繰り返す必要
がある。
【0015】また、着色樹脂は、感光性樹脂中に少なく
とも着色材料を分散してなるものが用いられるが、感光
性樹脂はポリアミドを主体とした成分からなるものが好
ましい。着色材料には、特に制限する必要はなく広範囲
のものが用いられる。
とも着色材料を分散してなるものが用いられるが、感光
性樹脂はポリアミドを主体とした成分からなるものが好
ましい。着色材料には、特に制限する必要はなく広範囲
のものが用いられる。
【0016】基板上に着色樹脂を塗布する方法として
は、例えばスピンナー法、印刷法、ロールコーター法等
が用いられるが、特にスピンナー方法により塗布するの
が好ましい。
は、例えばスピンナー法、印刷法、ロールコーター法等
が用いられるが、特にスピンナー方法により塗布するの
が好ましい。
【0017】残渣の分解・除去の効果の確認に関して
は、簡易的には表面をこすることにより効果の有無がわ
かる。しかし、もう少し細かく見る為には、ガラス基板
表面の接触角を測定し、表面エネルギー(アンカリング
エネルギー)の状態で確認する手段を用いる。接触角測
定の内、最も簡易的な手法に絞り、例えば、H2 Oに
て、その差を見ると、素ガラス上の接触角が4.2度
(洗浄直後のガラス基板表面)であるのに対し、従来の
方法では、カラーフィルター材料を用い、塗布・露光・
現像後のカラーフィルターの残っていないはずの部分
で、接触角が46度もある。これは、カラーフィルター
材料もしくは現像液の成分が数10〜数100Åの単位
で残っていることを示す。
は、簡易的には表面をこすることにより効果の有無がわ
かる。しかし、もう少し細かく見る為には、ガラス基板
表面の接触角を測定し、表面エネルギー(アンカリング
エネルギー)の状態で確認する手段を用いる。接触角測
定の内、最も簡易的な手法に絞り、例えば、H2 Oに
て、その差を見ると、素ガラス上の接触角が4.2度
(洗浄直後のガラス基板表面)であるのに対し、従来の
方法では、カラーフィルター材料を用い、塗布・露光・
現像後のカラーフィルターの残っていないはずの部分
で、接触角が46度もある。これは、カラーフィルター
材料もしくは現像液の成分が数10〜数100Åの単位
で残っていることを示す。
【0018】本発明においては、該残渣の成分が特定で
きない為、仮にカラーフィルター材料の残渣成分と記述
する。なお、残渣成分は、図1(d)に示す様に、UV
光に当てることより分解洗浄され、接触角がほぼ素ガラ
スと同等になることで確認した。
きない為、仮にカラーフィルター材料の残渣成分と記述
する。なお、残渣成分は、図1(d)に示す様に、UV
光に当てることより分解洗浄され、接触角がほぼ素ガラ
スと同等になることで確認した。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
する。
【0020】実施例1 図1に示す方法により、カラーフィルターを製造した。
まず、1のガラス基板上に、金属Crをスパッタリング
方法により、約800Åの膜厚に成膜した後、フォトリ
ソを通し必要なパターンを形成した。次に、ネガ型感光
性ポリアミドを主体とし、顔料を含有するカラーフィル
ター材料を用いて厚さ1.6μmにスピンナー方法にて
塗布した(図1(a)参照)。
まず、1のガラス基板上に、金属Crをスパッタリング
方法により、約800Åの膜厚に成膜した後、フォトリ
ソを通し必要なパターンを形成した。次に、ネガ型感光
性ポリアミドを主体とし、顔料を含有するカラーフィル
ター材料を用いて厚さ1.6μmにスピンナー方法にて
塗布した(図1(a)参照)。
【0021】次に、ホットプレートにて80℃、10分
間仮硬化した後、フォトマスクを用いてUV光を100
〜600mJ照射した(図1(b)参照)。該カラーフ
ィルター材料はUV照射によって光硬化される。この
後、現像液にて、光硬化されていない部分を取り除き、
リンス、洗浄、乾燥工程へと移動した。この様にして形
成したカラーフィルターパターンのない周辺部分のH2
Oによる接触角は約46度であった。
間仮硬化した後、フォトマスクを用いてUV光を100
〜600mJ照射した(図1(b)参照)。該カラーフ
ィルター材料はUV照射によって光硬化される。この
後、現像液にて、光硬化されていない部分を取り除き、
リンス、洗浄、乾燥工程へと移動した。この様にして形
成したカラーフィルターパターンのない周辺部分のH2
Oによる接触角は約46度であった。
【0022】その後、UVランプを用いて、該カラーフ
ィルターパターン付基板にUV光を5J/cm2 照射し
たところ、該基板のカラーフィルターパターンのない周
辺部分のH2 Oによる接触角は12度となった。次に、
該基板をホットプレートにて200℃、10分間加熱
し、ポストベークを行った。上記工程をR(赤),G
(緑),B(青)の各色毎に実施し(図1(a)〜
(d)参照)、ディスプレイ用のカラーフィルター基板
を形成した。
ィルターパターン付基板にUV光を5J/cm2 照射し
たところ、該基板のカラーフィルターパターンのない周
辺部分のH2 Oによる接触角は12度となった。次に、
該基板をホットプレートにて200℃、10分間加熱
し、ポストベークを行った。上記工程をR(赤),G
(緑),B(青)の各色毎に実施し(図1(a)〜
(d)参照)、ディスプレイ用のカラーフィルター基板
を形成した。
【0023】この基板上に、ITO膜、補助電極の金属
膜を各々スパッタで形成、フォトリソ工程によりパター
ニングした後、絶縁層を形成し、さらに配向膜を形成
し、この上をラビングし、対向基板と貼合せた。このパ
ネルに強誘電性液晶を注入し、封口後、実装部にTAB
ICを接続したことろ、実装部の密着性が非常に良好
な結果が得られた。
膜を各々スパッタで形成、フォトリソ工程によりパター
ニングした後、絶縁層を形成し、さらに配向膜を形成
し、この上をラビングし、対向基板と貼合せた。このパ
ネルに強誘電性液晶を注入し、封口後、実装部にTAB
ICを接続したことろ、実装部の密着性が非常に良好
な結果が得られた。
【0024】実施例2 図1に示す方法により、カラーフィルターを製造した。
まず、1のガラス基板上に、金属Crをスパッタリング
方法により、約800Åの膜厚に成膜した後、フォトリ
ソを通し必要なパターンを形成した。次に、ネガ型感光
性ポリアミドを主体とし、顔料を含有するカラーフィル
ター材料を用いて厚さ1.6μmにスピンナー方法にて
塗布した(図1(a)参照)。
まず、1のガラス基板上に、金属Crをスパッタリング
方法により、約800Åの膜厚に成膜した後、フォトリ
ソを通し必要なパターンを形成した。次に、ネガ型感光
性ポリアミドを主体とし、顔料を含有するカラーフィル
ター材料を用いて厚さ1.6μmにスピンナー方法にて
塗布した(図1(a)参照)。
【0025】次に、ホットプレートにて80℃、10分
間仮硬化した後、フォトマスクを用いてUV光を100
〜600mJ照射した(図1(b)参照)。該カラーフ
ィルター材料はUV照射によって光硬化される。この
後、現像液にて、光硬化されていない部分を取り除き、
リンス、洗浄、乾燥工程へと移動した。この様にして形
成したカラーフィルターパターンのない周辺部分のH2
Oによる接触角は約46度であった。
間仮硬化した後、フォトマスクを用いてUV光を100
〜600mJ照射した(図1(b)参照)。該カラーフ
ィルター材料はUV照射によって光硬化される。この
後、現像液にて、光硬化されていない部分を取り除き、
リンス、洗浄、乾燥工程へと移動した。この様にして形
成したカラーフィルターパターンのない周辺部分のH2
Oによる接触角は約46度であった。
【0026】その後、UVランプを用いて、該カラーフ
ィルターパターン付基板にUV光を15J/cm2 照射
したところ、該基板のカラーフィルターパターンのない
周辺部分のH2 Oによる接触角は4.6度となった。
ィルターパターン付基板にUV光を15J/cm2 照射
したところ、該基板のカラーフィルターパターンのない
周辺部分のH2 Oによる接触角は4.6度となった。
【0027】次に、該基板をクリーンオーブンにて25
0℃、60分間加熱し、ポストベークを行った。上記工
程をR(赤),G(緑),B(青)の各色毎に実施し
(図1(a)〜(d)参照)、さらに保護膜を形成し、
ディスプレイ用のカラーフィルター基板を形成した。
0℃、60分間加熱し、ポストベークを行った。上記工
程をR(赤),G(緑),B(青)の各色毎に実施し
(図1(a)〜(d)参照)、さらに保護膜を形成し、
ディスプレイ用のカラーフィルター基板を形成した。
【0028】この基板上に、ITO膜、補助電極の金属
膜を各々スパッタで形成、フォトリソ工程によりパター
ニングした後、絶縁層を形成し、さらに配向膜を形成
し、この上をラビングし、対向基板と貼合せた。このパ
ネルに強誘電性液晶を注入し、封口後、実装部にTAB
ICを接続したことろ、実装部の密着性が非常に良好
な結果が得られた。
膜を各々スパッタで形成、フォトリソ工程によりパター
ニングした後、絶縁層を形成し、さらに配向膜を形成
し、この上をラビングし、対向基板と貼合せた。このパ
ネルに強誘電性液晶を注入し、封口後、実装部にTAB
ICを接続したことろ、実装部の密着性が非常に良好
な結果が得られた。
【0029】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明は、カラーフ
ィルターを形成する際に、現像パタ−ニング後、本硬化
前にUV光を照射し、基板表面に残ったカラーフィルタ
ーの残渣成分を分解除去することにより、実装部の密着
性に優れたカラーフィルター付き基板を提供できる。特
に、ネガ型感光性カラーフィルター材料に対しては、本
発明の実施が必要であり、非常に優れた効果がある。
ィルターを形成する際に、現像パタ−ニング後、本硬化
前にUV光を照射し、基板表面に残ったカラーフィルタ
ーの残渣成分を分解除去することにより、実装部の密着
性に優れたカラーフィルター付き基板を提供できる。特
に、ネガ型感光性カラーフィルター材料に対しては、本
発明の実施が必要であり、非常に優れた効果がある。
【0030】また、UV光の照射を現像後、本硬化前に
行なうことにより、本硬化後にUV光を照射し残渣成分
を分解除去するよりもエネルギーが少なくて済み、しか
もまんべんなく全域に渡って残渣成分を分解除去できる
効果もある。
行なうことにより、本硬化後にUV光を照射し残渣成分
を分解除去するよりもエネルギーが少なくて済み、しか
もまんべんなく全域に渡って残渣成分を分解除去できる
効果もある。
【図1】本発明のカラーフィルターの製造方法の一例を
示す工程図である。
示す工程図である。
1 ガラス基板 2 カラーフィルター材料塗布膜 3 フォトマスク 4 UV光 5 残渣 6 UV光 7 UVランプ 8 ホットプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−298242(JP,A) 特開 昭63−155105(JP,A)
Claims (9)
- 【請求項1】 透明な感光性樹脂中に少なくとも着色材
料を分散してなる着色樹脂を基板上に塗布し、加熱して
仮硬化した後、フォトリソ工程における露光、現像を行
い、次いで再度加熱し本硬化してカラーフィルターを製
造する方法において、前記現像工程と本硬化工程の間
に、基板表面に大気中にて2〜20J/cm2の紫外線
を照射し、現像工程で基板表面に残った残渣を除去する
ことを特徴とするカラーフィルターの製造方法。 - 【請求項2】 前記基板上に着色樹脂をスピンナー方法
により塗布する請求項1記載のカラーフィルターの製造
方法。 - 【請求項3】 前記感光性樹脂がポリアミドを主体とし
た成分からなる請求項1記載のカラーフィルターの製造
方法。 - 【請求項4】 前記紫外線の照射前と照射後に前記基板
表面の表面エネルギーを測定することを特徴とする請求
項1記載のカラーフィルターの製造方法。 - 【請求項5】 一対の基板間に液晶が封入された液晶表
示素子の製造方法であって、 (A)透明な感光性樹脂中に少なくとも着色材料を分散
してなる着色樹脂を一方の基板上の表示部分及び該液晶
表示素子の駆動用ドライバICが実装される部分を含む
領域に塗布し、加熱して仮硬化した後、フォトリソにお
ける露光、現像を行い、続いて基板表面に大気中にて2
〜2OJ/cm2の紫外線を照射して現像時に基板表面
に残った残渣を除去し、更に再度加熱して本硬化を行い
カラーフィルターを形成する工程と、該カラーフィルタ
ー上にITO膜を形成及びパターニングする工程と、絶
縁膜を形成する工程と、配向膜を形成する工程と、 (B)他方の基板にITO膜を形成及びパターニングす
る工程と、絶縁膜を形成する工程と、配向膜を形成する
工程と、 (C)該一対の基板を貼り合せる工程と、該貼り合わさ
れた一対の基板間に液晶を注入し封口する工程と、該基
板に該駆動用ドライバICを実装する工程とを具備する
液晶表示素子の製造方法。 - 【請求項6】 前記基板上に着色樹脂をスピンナー方法
により塗布する請求項5記載の液晶表示素子の製造方
法。 - 【請求項7】 前記感光性樹脂がポリアミドを主体とし
た成分からなる請求項5記載の液晶表示素子の製造方
法。 - 【請求項8】 前記紫外線の照射前と照射後に前記基板
表面の表面エネルギーを測定することを特徴とする請求
項5記載の液晶表示素子の製造方法。 - 【請求項9】 前記液晶が強誘電性液晶である請求項5
記載の液晶表示素子の製造方法。
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JP6152992A JP3033632B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | カラーフィルターおよび液晶表示素子の製造方法 |
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