JP3033464B2 - 画像形成方法及びその装置 - Google Patents

画像形成方法及びその装置

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JP3033464B2 JP7089040A JP8904095A JP3033464B2 JP 3033464 B2 JP3033464 B2 JP 3033464B2 JP 7089040 A JP7089040 A JP 7089040A JP 8904095 A JP8904095 A JP 8904095A JP 3033464 B2 JP3033464 B2 JP 3033464B2
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浩隆 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転駆動される無端
状担持体を用いた白黒の複写機やプリンター、更にはタ
ンデム型のカラー複写機やカラープリンター等に適用さ
れる画像形成方法及びその装置に関し、特に、上記無端
状担持体上に形成される色ずれ検出用パターン等をサン
プリングする際に、当該無端状担持体の接続部及び接続
部前後の誤検出を防止するための画像形成方法及びその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィス等において処理されるド
キュメントは急速にカラー化が進み、これらのドキュメ
ントを扱う複写機・プリンター・ファクシミリ等の画像
形成装置も急速にカラー化されてきている。そして、現
在これらのカラー機器は、オフィス等における事務処理
の高品位化および迅速化に伴って、高画質化および高速
化される傾向にある。かかる要求に答え得るカラー機器
としては、例えば、黒(K)・イエロー(Y)・マゼン
タ(M)・サイアン(C)の各色毎に各々の画像形成ユ
ニットを持ち、各画像形成ユニットで形成された異なる
色の画像を搬送される転写材または中間転写体上に多重
転写し、カラー画像の形成を行なういわゆるタンデム型
のカラー画像形成装置が既に提案されている。
【0003】この種のタンデム型のカラー画像形成装置
としては、例えば、次に示すようなものがある。このタ
ンデム型のカラー画像形成装置は、図40に示すよう
に、黒(K)色の画像を形成する黒色画像形成ユニット
100Kと、イエロー(Y)色の画像を形成するイエロ
ー色画像形成ユニット100Yと、マゼンタ(M)色の
画像を形成するマゼンタ色画像形成ユニット100M
と、サイアン(C)色の画像を形成するシアン色画像形
成ユニット100Cの4つの画像形成ユニットを備えて
おり、これらの4つの画像形成ユニット100K、10
0Y、100M、100Cは、互いに一定の間隔をおい
て水平に配置されている。また、上記黒色、イエロー
色、マゼンタ色及びサイアン色の4つの画像形成ユニッ
ト100K、100Y、100M、100Cの下部に
は、転写用紙101を静電吸着した状態で各画像形成ユ
ニット100K、100Y、100M、100Cの転写
位置に渡って当該転写用紙101を搬送する無端状の転
写材担持体としての転写ベルト102が配置されてい
る。この転写ベルト102は、例えば、可撓性を有する
PET等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状
に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段に
よって接続することにより、無端ベルト状に構成されて
いる。従って、上記転写ベルト102には、必然的に合
成樹脂フィルムの接続部であるシーム部102aが存在
する。
【0004】上記黒色、イエロー色、マゼンタ色及びサ
イアン色の4つの画像形成ユニット100K、100
Y、100M、100Cは、すべて同様に構成されてお
り、これら4つの画像形成ユニット100K、100
Y、100M、100Cでは、上述したように、それぞ
れ黒色、イエロー色、マゼンタ色及びサイアン色のトナ
ー像が順次形成されるように構成されている。上記各色
の画像形成ユニット100K、100Y、100M、1
00Cは、感光体ドラム103を備えており、この感光
体ドラム103の表面は、一次帯電用のスコロトロン1
04によって一様に帯電された後、像形成用のレーザー
光105が画像情報に応じて走査露光されて静電潜像が
形成される。上記感光体ドラム103の表面に形成され
た静電潜像は、各画像形成ユニット100K、100
Y、100M、100Cの現像器106によってそれぞ
れ黒色、イエロー色、マゼンタ色、サイアン色の各色の
トナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの
可視トナー像は、転写前帯電器107により転写前帯電
を受けた後、転写帯電器108の帯電により転写ベルト
102上に保持された転写用紙101に順次転写され
る。上記黒色、イエロー色、マゼンタ色、サイアン色の
各色のトナー像が転写された転写用紙101は、転写ベ
ルト102から分離された後、図示しない定着装置によ
って定着処理を受け、カラー画像の形成が行われる。
【0005】なお、図中、109は感光体クリーナー、
110は感光体除電ランプ、111は用紙剥離コロトロ
ン、112は転写ベルト除電コロトロン、113は転写
ベルトクリーナー、114はクリーニング前処理コロト
ロンをそれぞれ示すものである。
【0006】ところで、このように構成されるタンデム
型のカラー画像形成装置は、複数個の個々の画像形成ユ
ニットによって一つの画像を形成する方式であるため、
ある程度の高速化が可能であるが、画像形成の高速化を
図ると、各色の画像形成ユニットで形成される画像の位
置合わせ具合、即ちカラーレジストレーションが頻繁に
悪化し、高画質を維持できないため、高画質化および高
速化を両立させることは極めて困難であった。これは、
カラー画像形成装置の機内温度の変化やカラー画像形成
装置に外力が加わることにより、各画像形成ユニット自
身の位置や大きさ、更には画像形成ユニット内の部品の
位置や大きさが微妙に変化することに起因する。このう
ち、機内温度の変化や外力は避けられないものであり、
例えば、紙詰まりの復帰、メインテナンスによる部品交
換、カラー画像形成装置の移動などの日常的な作業が、
カラー画像形成装置へ外力を加えることとなる。
【0007】そこで、例えば特開平6−253151号
公報等に開示されているように、原稿画像情報に対応し
た可視画像を形成するとともに、位置検出用マークの可
視画像をも形成する複数の画像形成部と、前記各画像形
成部にて形成された原稿画像情報に対応した可視画像又
は位置検出用マークの可視画像を転写する転写領域を順
次移動通過する移動部材と、前記転写領域における移動
部材の移動方向下流側に設けられ前記移動部材上に転写
された位置検出用マークを検知する位置検出用マーク検
知手段とを有し、前記位置検出用マーク検知手段から出
力された検出信号に基づいて転写画像ズレを補正すべく
前記各画像形成部を制御するように構成した画像形成装
置が既に提案されている。
【0008】この転写画像ズレの補正技術を図35に示
す所謂タンデム型のカラー画像形成装置に適用した場合
には、図41に示すように、黒色、イエロー色、マゼン
タ色及びサイアン色の4つの各画像形成ユニット100
K、100Y、100M、100Cにおいて、転写ベル
ト102の進行方向及び進行方向に対して直交する方向
に沿って複数の色ずれ検出用のパターン120K、12
0Y、120M、120C及び121K、121Y、1
21M、121Cを所定の間隔で、転写ベルト102の
全周にわたって形成し、これらの色ずれ検出用パターン
120K、120Y、120M、120C及び121
K、121Y、121M、121Cを、発光素子123
からの透過光を用いて多数の受光画素を直線状に配列し
たCCDセンサー等のライン型受光素子122によって
サンプリングして、各色の色ずれ検出用パターン120
K、120Y、120M、120C及び121K、12
1Y、121M、121Cの間隔を算出し、これが所定
の基準値に等しくなるように各画像形成ユニット100
K、100Y、100M、100Cの位置0画像形成タ
イミングを補正することにより、高画質化を実現すると
いうものである。なお、上記転写ベルト102上に形成
された色ずれ検出用のパターン120K、120Y、1
20M、120C及び121K、121Y、121M、
121Cは、サンプリング後に転写ベルトクリーナー1
13によって除去されるようになっている。
【0009】ところで、上記の如く構成されるカラー画
像形成装置の場合には、図40に示すように、各画像形
成ユニット100K、100Y、100M、100Cに
より所定の色ずれ検出用パターン120K、120Y、
120M、120C及び121K、121Y、121
M、121Cを、転写ベルト102の全周に渡って形成
し、これらの色ずれ検出用パターン120K、120
Y、120M、120C及び121K、121Y、12
1M、121CをCCDセンサー等からなるライン型受
光素子122によって検出し、色ずれ検出用パターン1
20K、120Y、120M、120C及び121K、
121Y、121M、121Cの各色の間隔を算出し、
これが所定の基準値に等しくなるように各画像形成ユニ
ット100K、100Y、100M、100Cの位置や
画像形成タイミングを補正することにより、高画質化を
実現するように構成したものである。
【0010】しかし、上記カラー画像形成装置の場合に
は、次のような問題点を有している。すなわち、上記色
ずれ検出用パターン120K、120Y、120M、1
20C及び121K、121Y、121M、121C
は、図40に示すように、シーム部102aを含む転写
ベルト102の全周にわたって形成され、これらの色ず
れ検出用パターン120及び121は、サンプリング後
に転写ベルトクリーナー113によって除去される。そ
の際、上記転写ベルト102のシーム部102aは、微
小な段差を有するため、当該転写ベルト102のシーム
部102a上に形成された色ずれ検出用パターン120
及び121を、転写ベルトクリーナー113によって完
全に除去することが困難であり、転写ベルト102のシ
ーム部102aに色ずれ検出用パターン120及び12
1を形成するトナーが残る。このように、転写ベルト1
02のシーム部102aに色ずれ検出用パターン120
及び121を形成するトナーが残ると、次のカラー画像
の形成時に残留トナーが転写ベルト102上に保持搬送
される転写用紙101の裏面に付着して裏面汚れが発生
するという問題点があった。
【0011】また、上記色ずれ検出用パターン120
K、120Y、120M、120C及び121K、12
1Y、121M、121Cは、シーム部102aを含む
転写ベルト102の全周にわたって形成されている。そ
の際、上記転写ベルト102のシーム部102aは、上
述したように微小な段差を有するため、当該転写ベルト
102のシーム部102a上に形成された色ずれ検出用
パターン120及び121には、濃度のばらつきや欠け
等が発生する場合がある。このように、転写ベルト10
2のシーム部102a上に形成された色ずれ検出用パタ
ーン120及び121に濃度のばらつきや欠け等がある
と、これらの色ずれ検出用パターン120及び121を
ライン型受光素子122によって検出する際に検出誤差
が生じるとう問題点があった。
【0012】そこで、本出願人は、上記転写ベルト10
2上に形成された色ずれ検出用パターン120及び12
1をライン型受光素子122によって検出する際の誤検
知を防止するため、転写ベルト102の基準位置を検出
してから色ずれ検出用のライン型受光素子122に、シ
ーム部102aの前方に位置する誤検知の虞れがある領
域が到達したとき、及び誤検知の虞れがある領域が通過
したときを、タイマー回路を用いて検出し、シーム部1
02aがライン型受光素子122を通過する前後の間
は、色ずれ検出用パターン120及び121をサンプリ
ングしないように構成したサンプリング補正方式につい
て既に提案している(特開平6−253151号公
報)。
【0013】しかし、このように、上記転写ベルト10
2上に形成された色ずれ検出用パターン120及び12
1をライン型受光素子122によって検出する際の誤検
知を防止するため、タイマー回路を用いてシーム部10
2aがライン型受光素子122を通過する前後の間は、
色ずれ検出用パターン120及び121をサンプリング
しないように構成した場合には、シーム部102aの前
後の位置をタイマー回路を用いて演算検出するととも
に、その間におけるサンプリングを禁止するという複雑
なアルゴリズム構成が必要となるという新たな問題点が
あった。
【0014】そこで、本発明者らは、上記の問題点を解
決して複雑なアルゴリズム構成を必要とすることなく、
色ずれ検出用パターンの検出誤差が生じるのを防止する
ため、特願平6−101339号(FE9400743
の出願番号)に係るカラー画像形成装置について既に提
案している。このカラー画像形成装置は、図42に示す
ように、可撓性を有するシート状部材の両端131aを
接続して無端状担持体131を形成し、回転駆動される
当該無端状担持体131上に担持される転写材又は当該
無端状担持体131上に直接色の異なる複数のトナー像
を形成することによりカラー画像の形成を行うカラー画
像形成装置において、上記回転駆動される無端状担持体
131上に複数の色ずれ検出用のパターン132を所定
の間隔で形成し、これらの色ずれ検出用パターン132
をサンプリング手段133によってサンプリングして、
上記回転駆動される無端状担持体131上に担持される
転写材又は当該無端状担持体131上に直接形成される
色の異なる複数のトナー像のずれを制御するための色ず
れ検出用パターン132のサンプリング装置であって、
上記無端状担持体131の接続位置131aを検出する
接続位置検出手段134と、この接続位置検出手段13
4が無端状担持体131の接続位置131aを検出した
場合に、当該無端状担持体131の接続位置131a前
後の一定範囲内には色ずれ検出用パターン132を形成
しないように制御する制御手段135とを備えるように
構成したものである。
【0015】また、この特願平6−101339号に係
るカラー画像形成装置の場合には、色ずれ検出用パター
ン132のサンプリング及びこれに伴う補正サイクルの
みならず、通常の画像形成サイクルや感光体ドラム表面
の帯電電位等を制御するプロセスコントロールサイクル
においても、無端状担持体131の接続位置131a前
後の一定範囲内には、画像の形成を禁止するとともに、
感光体ドラム表面の帯電そのものをも禁止するように構
成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案に係るカラー画像形成装置の場合には、無端状担持体
131の接続位置131aを検出する接続位置検出手段
134を用いて、この無端状担持体131の接続位置1
31a前後の一定範囲内に、色ずれ検出用パターン13
2を含む画像を形成しないように構成したものである
が、画像を形成しない領域の開始ポイント及び終了ポイ
ントが固定値であったため、以下のような問題点を有し
ている。
【0017】すなわち、上記カラー画像形成装置の場合
には、無端状担持体131の接続位置131aを検出す
るため、当該無端状担持体131には、例えば、図42
に示すように、接続位置131aの上流側に接続位置検
出用のマーク136を設け、この接続位置検出用のマー
ク136を接続位置検出手段137によって検出する。
そして、このカラー画像形成装置では、接続位置検出手
段137によって接続位置検出用のマーク136を検出
してから所定時間経過した時点を開始ポイントとして、
各画像形成ユニットの感光体ドラム上に色ずれ検出用パ
ターン132等を形成するのを開始ポイントから一定時
間経過した終了ポイントまで禁止し、無端状担持体13
1の接続位置131aの前後には、色ずれ検出用パター
ン132を含む画像を形成しないように構成されてい
る。
【0018】ところが、上記カラー画像形成装置の場合
には、無端状担持体131上に色ずれ検出用パターン1
32等の画像の出力を禁止する領域の開始ポイント及び
終了ポイントが固定値であるため、各画像形成ユニット
自体の取付位置誤差、各画像形成ユニットの感光体ドラ
ムや画像書込み装置等の取付位置誤差、更には画像書込
み装置のビーム照射角度やビーム照射位置の誤差、ある
いは各画像形成ユニットを取り付けるフレームの寸法精
度等の影響により、無端状担持体131の接続位置13
1a前後に設定される画像出力禁止領域には、図43に
示すように、目標とする領域に対して黒(K)色やイエ
ロー(Y)色等の各画像形成ユニットにばらつきが生じ
る。そのため、例えばイエロー(Y)色やマゼンタ
(M)色の画像形成ユニットでは、図43に示すよう
に、画像出力禁止領域の先端又は後端が無端状担持体1
31の接続位置131aに隣接して配置される用紙の画
像形成領域と重なってしまい、用紙の先端又は後端に画
像の欠けが発生したり、シアン(C)色の画像形成ユニ
ットでは、図43に示すように、画像出力禁止領域の端
部が用紙の画像形成領域と重なるばかりか、画像出力禁
止領域の端部が無端状担持体131の接続位置131a
から外れてしまい、無端状担持体131の接続位置13
1aにトナーが載ってしまうという問題点があった。
【0019】そこで、かかる問題点を回避するため、無
端状担持体131の接続位置131aの前後に設定され
る画像出力禁止領域を、図44に示すように余裕をもっ
て広くとっているのが現状である。
【0020】しかし、上記無端状担持体131の画像出
力禁止領域を広くとると、当該無端状担持体131上に
形成される色ずれ検出用パターン132の数が少なくな
るため、色ずれ検出用パターン132のサンプル量が少
なくなり、色ずれ検出精度が劣化するという問題点が新
たに生じる。特に、カラー画像形成装置の粗調サイクル
や色ずれチェックサイクルにおいては、もともと形成さ
れるサンプルパターンの数が少ないため、画像出力禁止
領域が広くなると色ずれ検出精度が極端に劣化するとい
う問題点がある。
【0021】また、上記カラー画像形成装置では、単位
時間当たりの画像形成枚数をできるだけ多くして生産性
を上げるため、無端状担持体131上に担持される用紙
間のギャップが可能な限り短く設定されており、これに
伴って無端状担持体131の接続位置131aと用紙間
のギャップが少なくなる。そのため、各画像形成ユニッ
ト毎の画像出力禁止領域が図43に示すようにばらつく
ことで、無端状担持体131上の接続位置131a直前
の用紙後端及び接続位置131a直後の用紙先端におい
て、各色ごとに画像出力禁止領域が異なり、場合によっ
ては、ある画像形成ユニットの画像出力禁止領域が用紙
の端部に重なることがある。すると、用紙の端部には、
図45に示すように、特定の色の画像のみが形成されな
い領域が発生し、一見すると色ずれが発生しているかの
ように見えてしまい、ユーザーにとっては好ましくない
画像が生じるという問題点があった。
【0022】さらに、上記カラー画像形成装置では、転
写用紙や無端状担持体131上に画像を書き込む場合
は、無端状担持体131の接続位置131aの前後を必
ず避けて色ずれ検出用パターンや画像等を形成する必要
があるため非常に有効であるが、段階的に電位の異なる
潜像のみを感光体ドラムに形成し、その電位をドラム表
面電位計(ESVセンサ)で読み取った値をフィードバ
ックしてコントロールするといったトナー像を無端状担
持体に形成する必要の無いプロセスコントロールでも、
無端状担持体131の接続位置131aの前後における
帯電を禁止するように構成した場合には、かえって以下
のような問題点を生じる。
【0023】すなわち、上記無端状担持体131の接続
位置131aの通過を待ってプロセスコントロールを実
行すると、最悪の場合には無端状担持体131の1周分
の処理時間が増加し、画像形成動作の開始が遅れるとい
う問題点があった。
【0024】また、上記無端状担持体131の接続位置
131aの前後に相当する位置に潜像が形成されなかっ
た場合でも、無端状担持体131の接続位置131a前
後の不安定な潜像電位の検出データに基づく誤動作等を
確実に防止して、最適なプロセスコントロールを実行す
ることができるように、複雑なアルゴリズムを導入せざ
るを得ず、プロセス制御が複雑になり、コストアップ等
をもたらすという問題点もあった。
【0025】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、画像形成部の取付位置や寸法精度の誤差等が存
在する場合でも、画像出力禁止領域が無端状担持体の接
続位置からずれるのを防止することができ、画像出力禁
止領域を可能な限り狭く設定して画像形成の生産性を向
上させることができるとともに、色ずれ検出精度が劣化
したり、用紙の端部に不本意に画像出力禁止領域が形成
されて画質が劣化するのを防止可能な画像形成方法及び
その装置を提供することにある。
【0026】また、この発明の他の目的とするところ
は、プロセスコントロールに要する時間が不必要に長く
なったり、複雑なアルゴリズムが必要となることに伴う
コストアップ等を防止可能な画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載された画像形成方法は、可撓性を有するシート状部材
の両端を接続して無端状担持体を形成し、回転駆動され
る当該無端状担持体上に担持される転写材又は当該無端
状担持体上に直接トナー像を形成することにより画像の
形成を行うとともに、回転駆動される無端状担持体上に
画像位置ずれ検出用のパターンを所定の間隔で形成し、
これらの画像位置ずれ検出用パターンをサンプリングし
て、上記回転駆動される無端状担持体上に担持される転
写材又は当該無端状担持体上に直接形成されるトナー像
のずれを制御し、更に上記無端状担持体の接続位置とそ
の前後領域には画像の形成を禁止するように設定した画
像形成方法において、上記無端状担持体の接続位置とそ
の前後に設定される画像形成の禁止領域を、画像位置ず
れ検出用パターンのサンプリング結果に基づいて変更可
とするように構成されている。
【0028】また、この発明の請求項2に記載された画
像形成装置は、可撓性を有するシート状部材の両端を接
続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
に直接トナー像を形成することにより画像の形成を行う
とともに、回転駆動される無端状担持体上に画像位置ず
れ検出用のパターンを所定の間隔で形成し、これらの画
像位置ずれ検出用パターンをサンプリングして、上記回
転駆動される無端状担持体上に担持される転写材又は当
該無端状担持体上に直接形成されるトナー像のずれを制
御し、更に上記無端状担持体の接続位置とその前後領域
には画像の形成を禁止するように設定した画像形成装置
において、上記無端状担持体の接続位置を検出する接続
位置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体
の接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続
位置前後とその一定範囲内には画像の形成を禁止するよ
うに制御する制御手段と、上記制御手段によって無端状
担持体の接続位置とその前後に設定される画像形成の禁
止領域を、画像位置ずれ検出用パターンのサンプリング
結果に基づいて変更可能とする補正手段とを備えるよう
に構成されている。
【0029】さらに、この発明の請求項3に記載された
画像形成方法は、可撓性を有するシート状部材の両端を
接続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無
端状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体
上に直接色の異なる複数のトナー像を形成することによ
りカラー画像の形成を行うとともに、回転駆動される無
端状担持体上に複数の色ずれ検出用のパターンを所定の
間隔で形成し、これらの色ずれ検出用パターンをサンプ
リングして、上記回転駆動される無端状担持体上に担持
される転写材又は当該無端状担持体上に直接形成される
色の異なる複数のトナー像のずれを制御し、更に上記無
端状担持体の接続位置の前後領域には画像の形成を禁止
するように設定した画像形成方法において、上記無端状
担持体の接続位置とその前後に設定される画像形成の禁
止領域を、特定の色の色ずれ検出用パターンのサンプリ
ング結果に基づいて変更可能とするように構成されてい
る。
【0030】又さらに、この発明の請求項4に記載され
た画像形成装置は、図1に示すように、可撓性を有する
シート状部材の両端を接続して無端状担持体01を形成
し、回転駆動される当該無端状担持体01上に担持され
る転写材02又は当該無端状担持体上に直接色の異なる
複数のトナー像を形成することによりカラー画像の形成
を行うとともに、上記回転駆動される無端状担持体01
上に複数の色ずれ検出用のパターン03を所定の間隔で
形成し、これらの色ずれ検出用パターン03をサンプリ
ングして、上記回転駆動される無端状担持体01上に担
持される転写材02又は当該無端状担持体上に直接形成
される色の異なる複数のトナー像のずれを制御し、更に
上記無端状担持体01の接続位置01aとその前後領域
には画像の形成を禁止するように設定した画像形成装置
において、上記無端状担持体01の接続位置01aを検
出する接続位置検出手段04と、この接続位置検出手段
04が無端状担持体01の接続位置01aを検出した場
合に、当該無端状担持体01の接続位置01aとその前
後の一定範囲内には色ずれ検出用パターン03の形成を
禁止するように制御する制御手段05と、上記制御手段
05によって無端状担持体01の接続位置01aとその
前後に設定される画像形成の禁止領域を、特定の色の色
ずれ検出用パターンのサンプリング結果に基づいて変更
可能とする補正手段06とを備えるように構成されてい
る。
【0031】
【0032】更にまた、この発明の請求項5に記載され
た画像形成装置は、可撓性を有するシート状部材の両端
を接続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該
無端状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持
体上に直接トナー像を形成することにより画像の形成を
行うとともに、回転駆動される無端状担持体上に画像位
置ずれ検出用のパターンを所定の間隔で形成し、これら
の画像位置ずれ検出用パターンをサンプリングして、上
記回転駆動される無端状担持体上に担持される転写材又
は当該無端状担持体上に直接形成されるトナー像のずれ
を制御し、更に上記無端状担持体の接続位置とその前後
領域には画像の形成を禁止するように設定した画像形成
装置において、上記無端状担持体の接続位置を検出する
接続位置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担
持体の接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の
接続位置とその前後の一定範囲内には画像の形成を禁止
するように制御する制御手段と、上記画像位置ずれ検出
用パターンを検出する画像位置ずれ検出用パターン検出
手段と、上記制御手段によって無端状担持体の接続位置
とその前後に設定される画像形成の禁止領域を、上記画
像位置ずれ検出用パターン検出手段の検出結果に基づい
て変更可能とする補正手段とを備えるように構成されて
いる。
【0033】さらに、この発明の請求項6に記載された
画像形成方法は、可撓性を有するシート状部材の両端を
接続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無
端状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体
上に直接色の異なる複数のトナー像を形成することによ
りカラー画像の形成を行うとともに、回転駆動される無
端状担持体上に複数の色ずれ検出用のパターンを所定の
間隔で形成し、これらの色ずれ検出用パターンをサンプ
リングして、上記回転駆動される無端状担持体上に担持
される転写材又は当該無端状担持体上に直接形成される
色の異なる複数のトナー像のずれを制御し、更に上記無
端状担持体の接続位置の前後領域には画像の形成を禁止
するように設定した画像形成方法において、上記無端状
担持体の接続位置とその前後に設定される画像形成の禁
止領域を、全色の色ずれ検出用パターンのサンプリング
結果に基づいて変更可能とするように構成されている。
請求項7に記載の画像形成装置は、可撓性を有するシー
ト状部材の両端を接続して無端状担持体を形成し、回転
駆動される当該無端状担持体上に担持される転写材又は
当該無端状担持体上に直接色の異なる複数のトナー像を
形成することによりカラー画像の形成を行うとともに、
上記回転駆動される無端状担持体上に複数の色ずれ検出
用のパターンを所定の間隔で形成し、これらの色ずれ検
出用パターンをサンプリングして、上記回転駆動される
無端状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持
体上に直接形成される色の異なる複数のトナー像のずれ
を制御し、更に上記無端状担持体の接続位置とその前後
領域には画像の形成を禁止するように設定した画像形成
装置において、上記無端状担持体の接続位置を検出する
接続位置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担
持体の接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の
接続位置とその前後の一定範囲内には色ずれ検出用パタ
ーンの形成を禁止するように制御する制御手段と、上記
制御手段によって無端状担持体の接続位置とその前後に
設定される画像形成の禁止領域を、全色の色ずれ検出用
パターンのサンプリング結果に基づいて変更可能とする
補正手段とを備えるように構成されている。請求項8
記載の画像形成装置は、可撓性を有するシート状部材の
両端を接続して無端状担持体を形成し、回転駆動される
当該無端状担持体上に担持される転写材又は当該無端状
担持体上に直接色の異なる複数のトナー像を形成するこ
とによりカラー画像の形成を行うとともに、上記回転駆
動される無端状担持体上に複数の色ずれ検出用のパター
ンを所定の間隔で形成し、これらの色ずれ検出用パター
ンをサンプリングして、上記回転駆動される無端状担持
体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上に直接
形成される色の異なる複数のトナー像のずれを制御し、
更に上記無端状担持体の接続位置とその前後領域には画
像の形成を禁止するように設定した画像形成装置におい
て、上記無端状担持体の接続位置を検出する接続位置検
出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体の接続
位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続位置と
その前後の一定範囲内には色ずれ検出用パターンの形成
を禁止するように制御する制御手段と、上記色ずれ検出
用パターンを検出する色ずれ検出用パターン検出手段
と、上記制御手段によって無端状担持体の接続位置とそ
の前後に設定される画像形成の禁止領域を、上記色ずれ
検出用パターン検出手段による特定の色の検出結果に基
づいて変更可能とする補正手段とを備えるように構成さ
れている。
【0034】また、この発明の請求項9に記載の画像形
成装置は、可撓性を有するシート状部材の両端を接続し
て無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端状担
持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上に画
像形成部によって直接トナー像を形成することにより画
像の形成を行うとともに、回転駆動される無端状担持体
上に画像位置ずれ検出用のパターンを所定の間隔で形成
し、これらの画像位置ずれ検出用パターンをサンプリン
グして、上記回転駆動される無端状担持体上に担持され
る転写材又は当該無端状担持体上に直接形成されるトナ
ー像のずれを制御するとともに、上記画像形成部で最適
な濃度の画像を得るためのプロセスコントロールを実行
し、更に上記無端状担持体の接続位置とその前後領域に
は画像の形成を禁止するように設定した画像形成装置に
おいて、上記無端状担持体の接続位置を検出する接続位
置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体の
接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続位
置とその前後の一定範囲内には画像位置ずれ検出用パタ
ーン及び画像の形成を禁止するとともに、プロセスコン
トロール動作を許容するように制御する制御手段と、上
記制御手段によって無端状担持体の接続位置とその前後
に設定される画像形成の禁止領域を、画像位置ずれ検出
用パターンのサンプリング結果に基づいて変更可能とす
る補正手段とを備えるように構成されている。
【0035】上記可撓性を有するシート状部材の両端を
接続した無端状担持体としては、例えば、転写搬送ベル
トが用いられるが、これに限定されるものではなく、合
成樹脂製のフィルムをドラム状に巻き付けた転写ドラム
や、ベルト状の中間転写体や、ベルト状の感光体であっ
てもよいことは勿論である。また、画像形成を禁止する
方法として、書き込みを禁止する方法以外に、帯電を禁
止したり、現像を禁止したりする方式でも実現できるこ
とは、言うまでもない。
【0036】
【作用】この発明の請求項1に記載された画像形成方法
は、無端状担持体の接続位置とその前後に設定される画
像形成の禁止領域を、画像位置ずれ検出用パターンのサ
ンプリング結果に基づいて変更可能とするように構成さ
れているので、無端状担持体の接続位置にトナーが付着
することがなく、トナーの除去不良も発生することがな
いので、無端状担持体上に担持される転写材に裏面汚れ
が発生するのを防止することができるのは勿論のこと、
画像形成部の取付位置や寸法精度の誤差等が存在する場
合でも、画像形成の禁止領域を適宜変化させることによ
り、画像形成禁止領域が無端状担持体の接続位置からず
れるのを防止することができ、画像形成禁止領域を可能
な限り狭く設定して画像形成の生産性を向上させること
ができるとともに、色ずれ検出精度が劣化したり、用紙
の端部に不本意に画像出力禁止領域が形成されて画質が
劣化するのを防止可能な画像形成方法を提供することが
できる。また、この発明の請求項1に記載された画像形
成方法は、画像形成の禁止領域を、画像位置ずれ検出用
パターンのサンプリング結果に基づいて変更可能とする
ように構成されているので、複数の画像形成部が存在す
る場合でも、各画像形成部に適した状態で、画像形成部
の取付位置や寸法精度の誤差等が存在する場合でも、画
像形成の禁止領域を適宜変化させることにより、画像形
成禁止領域が無端状担持体の接続位置からずれるのを防
止することができ、画像形成禁止領域を可能な限り狭く
設定して画像形成の生産性を向上させることができると
ともに、色ずれ検出精度が劣化したり、用紙の端部に不
本意に画像出力禁止領域が形成されて画質が劣化するの
を防止可能な画像形成方法を提供することができる。
【0037】また、この発明の請求項2に記載された画
像形成装置は、無端状担持体の接続位置を検出する接続
位置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体
の接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続
位置前後の一定範囲内には画像の形成を禁止するように
制御する制御手段と、上記制御手段によって無端状担持
体の接続位置とその前後に設定される画像形成の禁止領
域を、画像位置ずれ検出用パターンのサンプリング結果
に基づいて変更可能とする補正手段とを備えるように構
成されているので、上記画像形成方法と同様の作用を有
する画像形成装置を提供することができる。
【0038】 さらに、この発明の請求項3乃至4に記
載された画像形成方法及び装置は、カラー画像形成装置
においても、上記請求項1及び2に記載された画像形成
方法及び装置と同様の作用を有する画像形成方法及び装
置を提供することができる。
【0039】
【0040】更にまた、この発明の請求項5乃至8は、
請求項第1項乃至第4項記載の画像形成方法又は画像形
成装置において、前記画像形成の禁止領域を、画像位置
ずれ検出用パターンのサンプリング結果に基づいて変更
可能とするように構成されているので、画像形成部の取
付位置や寸法精度の誤差等が存在する場合でも、画像形
成の禁止領域を適宜変化させることにより、画像形成禁
止領域が無端状担持体の接続位置からずれるのを防止す
ることができ、画像形成禁止領域を可能な限り狭く設定
して画像形成の生産性を向上させることができるととも
に、色ずれ検出精度が劣化したり、用紙の端部に不本意
に画像出力禁止領域が形成されて画質が劣化するのを防
止可能な画像形成方法又は装置を提供することができ
る。
【0041】さらに、この発明の請求項5乃至8は、
記画像形成の禁止領域を、画像位置ずれ又は色ずれ検出
用パターンのサンプリング結果に基づいて補正するよう
に構成されているので、マニュアル操作によることなく
自動的に、画像形成部の取付位置や寸法精度の誤差等が
存在する場合でも、画像形成の禁止領域を適宜変化させ
ることにより、画像形成禁止領域が無端状担持体の接続
位置からずれるのを防止することができ、画像形成禁止
領域を可能な限り狭く設定して画像形成の生産性を向上
させることができるとともに、色ずれ検出精度が劣化し
たり、用紙の端部に不本意に画像出力禁止領域が形成さ
れて画質が劣化するのを防止可能な画像形成方法又は装
置を提供することができる。
【0042】また、この発明の請求項9に記載の画像形
成装置は、無端状担持体の接続位置を検出する接続位置
検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体の接
続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続位置
前後の一定範囲内には画像位置ずれ検出用パターン及び
画像の形成を禁止するとともに、当該無端状担持体の接
続位置前後の一定範囲内でもプロセスコントロール動作
を許容するように制御する制御手段とを備えるように構
成されているので、無端状担持体上に画像位置ずれ検出
用パターンや画像を形成しないプロセスコントロール動
作を許容することによって、プロセスコントロール動作
を実行する際に無端状担持体の接続位置を検出して特殊
な制御を行う必要がないので、プロセスコントロールに
要する時間が不必要に長くなったり、複雑なアルゴリズ
ムが必要となることに伴うコストアップ等を防止可能な
画像形成装置を提供することができる。
【0043】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0044】図2はこの発明に係る画像形成装置の一実
施例としてのデジタルカラー複写機を示す全体構成図で
ある。
【0045】図2において、プラテンガラス1上に載置
された原稿2は、光源及び走査ミラー等からなる走査光
学系を介して、カラーCCDセンサー3を備えたイメー
ジスキャナーによりRGBのアナログ画像信号として読
み取られる。そして、上記カラーCCDセンサー3によ
って読み取られたRGBのアナログ画像信号は、画像処
理部4によってKYMCの画像信号に変換され、画像処
理部4の内部に設けられたメモリーに一時蓄積される。
【0046】画像処理部4からは、黒(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、サイアン(C)の各色の画像
形成ユニット21K、21Y、21M、21Cのレーザ
ービーム走査装置5K、5Y、5M、5Cに各色の画像
データが順次出力され、これらのレーザービーム走査装
置5K、5Y、5M、5Cによってそれぞれの感光体ド
ラム6K、6Y、6M、6Cに静電潜像が形成される。
上記各感光体ドラム6K、6Y、6M、6C上に形成さ
れた静電潜像は、現像器7K、7Y、7M、7Cによっ
て、それぞれ黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、サイアン(C)の各色のトナー像として現像さ
れる。
【0047】上記各感光体ドラム6K、6Y、6M、6
C上に形成された各色のトナー像を記録する記録用紙1
1は、給紙カセット12から供給される。この給紙カセ
ット12から供給された記録用紙11は、所定のタイミ
ングで回転駆動される給送ローラ13によって転写搬送
ベルト8上へ送出される。この転写搬送ベルト8は、駆
動ローラ9と従動ローラ10との間に一定のテンション
で無端状に掛け回されており、図示しない定速性に優れ
た専用のモーターによって回転駆動される駆動ローラ9
により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるように
なっている。
【0048】上記転写搬送ベルト8によって搬送された
記録用紙11の先端と、画像形成ユニットにて形成され
た第一の感光体ドラム6K上の画像の先端は、感光体ド
ラム6Kの最下点の転写ポイントにて一致するように、
その紙送りタイミングや画像書き込みタイミングが決め
られている。転写ポイントに達した記録用紙11は、転
写用の図示しないコロトロン等によって、感光体ドラム
6上の可視画像が転写され、更に感光体ドラム6Yの真
下の転写ポイントに達する。感光体ドラム6Yの真下の
転写に達した記録用紙11は、感光体ドラム6Kで転写
されたのと同様に感光体ドラム6Y上の可視画像が転写
される。同様に全ての転写を終えた記録用紙11は、更
に転写搬送ベルト8によって搬送され、従動ローラ10
の付近まで達すると図示しないが、記録用紙11を転写
搬送ベルト8から剥離するためのコロトロンやストリッ
パー等により、転写搬送ベルト8から剥離される。その
後、4色のトナー像が転写された記録用紙11は、定着
装置14により定着され、排出トレイ15上に排出さ
れ、カラー画像の複写が行われる。
【0049】図3は色ずれ検出用パターンのサンプリン
グ方法を適用した多重転写方式の上記デジタルカラー複
写機を示す概略図である。
【0050】図において、20は各画像形成ユニット2
1K、21Y、21M、21Cによって形成された転写
搬送ベルト8上の色ずれ検出用のパターン像22を検出
する色ずれ検出用パターン検出手段であり、このパター
ン検出手段20は、転写搬送ベルト8の画像領域におい
てその幅方向の両端に各々1組ずつ配置された光源23
と受光素子24とを備えている。上記光源23は、転写
搬送ベルト8上の色ずれ検出用のパターン像を検出する
ために必要な背景光を作り出すためのLEDからなるも
のである。また、受光素子24は、当該光源23と転写
搬送ベルト8を介して対向するように配置されたもので
あり、多数の受光画素を直線状に配列したライン型受光
素子としてのCCDからなるものである。
【0051】25K、25Y、25M、25Cは各画像
形成ユニット21K、21Y、21M、21C内のレー
ザービーム走査装置に対して画像信号を送るインターフ
ェイス基板であり、26は色ずれ補正系を制御する補正
用基板である。27はメモリー並びに画像処理関係を一
括して担当する画像処理用基板であり、28はそれらの
基板全てと、デジタルカラー複写機全体の動きを管理す
るコントロール基板である。
【0052】図4は上記色ずれ検出用のパターン検出手
段を示す断面図である。
【0053】図において、30はパターン検出手段の筺
体であり、31は前記受光素子24としてのリニアCC
Dであり、32はリニアCCD31とそれを駆動する周
辺回路を載せた基板である。この基板32は、断面L字
形状のアングル33を介して筺体30に取付けられてい
る。また、34は屈折率分布型レンズアレイで、35は
前記光源24としての照明光源36とそれを駆動する周
辺回路を載せた基板である。
【0054】また、図5は、センサ基板32と屈折率分
布型レンズアレイ34と転写搬送ベルト8上の画像位置
検出用のパターン像22の位置関係を立体的に示したも
のであり、筺体30内には、ここに示すセンサ基板32
と屈折率分布型レンズアレイ34のペアが2組配置され
ている。しかも、上記筺体30は、転写搬送ベルト8の
画像領域内に幅方向の両端にそれぞれ1つずつ配列され
ている。上記一方のセンサ基板32に取付けられたリニ
アCCD31は、手前側の色ずれ検出用パターン22の
主走査・副走査方向両方を検出するためのものであり、
他方のセンサ基板32に取付けられたリニアCCD31
は、奥側のそれらを検出するためのものである。このよ
うに、センサーを2個使うことで、コピーの中央付近の
主走査方向のずれ、コピーの中央付近の副走査方向のず
れ、主走査・副走査方向の倍率誤差、主走査方向に対す
る角度ずれ等色ずれの全ての方向での調整が可能となる
が、例えば主走査方向の調整のみを行うのであれば1個
の検出用センサーのみでも良い。そして、このように構
成される2個のセンサーを内蔵した筺体30が、図3に
示すように、転写搬送ベルト8の画像領域における幅方
向の両端部にそれぞれ1つずつ配設されている。
【0055】さらに、上記照明光源36としては、LE
Dが用いられており、1つのLEDでは必要な照明範囲
を確保できないときは、複数のLEDを使用しても良
い。例えば、一つのセンサCCD31でレーザービーム
走査装置の走査開始位置すなわち主走査方向のずれと転
写搬送方向即ち副走査方向のずれを比較的近接した位置
で検出する場合にはLED36を1つ、比較的離れた位
置で検出する場合にはLEDを2つ割り当てるものとす
る。このとき、集光型のLED36を転写搬送ベルト8
に近づけることでLEDの外形にほぼ等しい照明幅が得
られ、点灯するLEDは数個であるため、その消費電力
は非常に小さく抑えることができる。
【0056】また、この実施例では、転写搬送手段とし
て例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)からな
る透明なベルト8を用いるが、この転写搬送ベルト8
は、帯状に形成されたPETフィルムの両端を溶着等の
手段によって接続することにより、無端ベルト状に構成
されている。従って、上記転写搬送ベルト8には、必然
的に合成樹脂フィルムの接続部であるシーム部8aが存
在する。この転写搬送ベルト8の代表的な透過特性は図
6に示すように波長が長くなるに従い、その透過率は高
くなる。また、CCD31の代表的な感度特性を図7に
示すが、可視光領域においては良好な感度を有してい
る。一方、高輝度の得られるLED36の発光波長は赤
色領域(600〜700nm)であり、これらを組み合
わせることで大きなセンサ出力を得ることが可能にな
る。検出位置に転写搬送ベルト8上のパターン像22が
到達すると、パターン像22を形成するトナーは色に関
わらず不透明体であるからパターン位置での透過率は0
に近くセンサ出力は非常に小さくなる。このセンサ出力
の差が大きい程安定した検出が可能であり、本構成での
出力は、KYMCの各色に対してほぼ同等の出力が得ら
れている。
【0057】図12はこの発明に係るデジタルカラー複
写機における色ずれ検出用パターンのサンプリング装置
の制御部の一実施例を示すブロック図である。この制御
部は、図3に示す補正基板26内に設けられている。
【0058】この補正基板26では、CCD駆動クロッ
ク生成回路40で生成されるクロックにしたがってドラ
イバ41がCCDセンサ31をドライブし、画素単位で
例えば8ビット、256階調の読み取り画像データを順
次レシーバ42に取り込む。そして、主走査に関する画
像データは、バス制御系43を通して主走査用高速画像
メモリ44に格納され、副走査に関する画像データは、
副走査用画像演算回路45で平均化処理をした後、バス
制御系43を通して副走査用高速画像メモリ46に格納
される。サンプルタイミング制御回路47は、CPU4
8で設定されたサンプル開始タイミング、サンプル期間
等にしたがって副走査用画像演算回路46及び主走査用
高速画像メモリ44、副走査用高速画像メモリ49に画
像データを取り込むタイミングを制御するものである。
メインRAM50は、CPU48のワークエリアとして
用いるものであり、ROM51は、CPU48の制御プ
ログラム等を格納するものである。シリアル通信IC5
2、シリアル通信ドライバ53は、各種制御系54に対
してCPU48から設定パラメータ等の制御データを送
信するものであり、I/Oインターフェイス55は、C
PU48との間にあって、各種補正系54に対してオン
オフの信号を出力し、センサからのオンオフ信号を入力
し、システムコントローラ56との間でオンオフ信号を
授受するためのものである。シリアル通信ドライバ57
は、CPU48とシステムコントローラ56との間でデ
ータの授受を行なうものである。
【0059】CPU48は、CCD駆動クロック生成回
路40、サンプルタイミング制御回路47、バス制御系
43を制御して転写搬送ベルト8上に出力されたレジず
れ測定用パターン22の像データを取り込み像位置アド
レスを確定してレジずれ量を算出し、シリアル通信IC
52、シリアル通信ドライバ53を通して、あるいはI
/Oインタフェース55、シリアル通信57を通して各
種補正系54を制御するものである。
【0060】ところで、この実施例では、上記無端状担
持体の接続位置を検出する接続位置検出手段と、この接
続位置検出手段が無端状担持体の接続位置を検出した場
合に、当該無端状担持体の接続位置前後の一定範囲内に
は色ずれ検出用パターンの形成を禁止するように制御す
る制御手段と、上記制御手段によって無端状担持体の接
続位置の前後に設定される画像形成の禁止領域を可変と
する補正手段とを備えるように構成されている。
【0061】また、この実施例では、上記無端状担持体
の接続位置の前後においても、色ずれ検出用パターンが
存在するものとして当該色ずれ検出用パターンのサンプ
リング動作を行うと共に、上記無端状担持体の接続位置
の前後におけるサンプリングデータを異常データとして
サンプリングするのを防止するサンプリング防止手段を
設けるように構成されている。
【0062】すなわち、この実施例では、図13及び図
14に示すように、色ずれ検出用パターン22を転写搬
送ベルト8上に形成する際に、転写搬送ベルト8のシー
ム部8a及びその前後の所定幅を有する画像形成禁止領
域8bには、色ずれ検出用パターン22の形成を禁止す
るようになっているとともに、この転写搬送ベルト8の
シーム部8aの前後に設定される画像形成禁止領域8b
の位置を変更することが可能となっている。上記転写搬
送ベルト8には、図14に示すように、当該シーム部8
aよりも転写搬送ベルト8の移動方向に沿った下流側
に、シーム部8aを検出するためのシーム部検出用のマ
ーク60が設けられており、このシーム部検出用のマー
ク60は、例えば、光を反射又は透過する部材や透孔等
によって形成される。また、この転写搬送ベルト8の循
環移動経路における駆動ローラ9の上流側には、シーム
部検出用のマーク60を検出するための検出センサー6
1が配設されている。この検出センサー61からの検出
信号は、図15に示すようなパターン形成禁止手段62
に出力され、このパターン形成禁止手段62が作動して
各色の画像形成ユニット21K、21Y、21M、21
Cに色ずれ検出用パターンの画像データを出力するのを
禁止することにより、転写搬送ベルト8のシーム部8a
及びその前後の所定幅を有する画像形成禁止領域8bに
は、色ずれ検出用パターン22の形成を禁止するように
なっている。
【0063】上記パターン形成禁止手段62は、各画像
形成ユニット21K、21Y、21M、21C毎に合計
4つ設けられており、これらのパターン形成禁止手段6
2は、設定パラメータの値を除けば全て同様に構成され
ている。いま、このパターン形成禁止手段62の構成に
ついて、黒色の画像形成ユニット21K用のものを例に
説明する。
【0064】上記パターン形成禁止手段62は、図15
に示すように、検出センサー61からの検出信号とクロ
ックが入力するカウンタ63を備えており、このカウン
タ63は、検出センサー61から検出信号が入力すると
カウントを開始し、そのカウント値を第1及び第2の比
較器64、65に出力する。また、上記パターン形成禁
止手段62は、レジスタ66を備えており、このレジス
タ66には、転写搬送ベルト8のマーク60が検出セン
サー61によって検出されてから、この転写搬送ベルト
8の画像形成禁止領域8bの先端が黒色の画像形成ユニ
ット21Kの画像形成開始位置に相当する位置に到達す
るまでの時間と、当該画像形成禁止領域8bの後端が黒
色の画像形成ユニット21Kの画像形成開始位置に相当
する位置を通過するまでの時間とが、クロックのカウン
ト数に換算して記憶されている。そして、上記第1の比
較器64は、カウンタ63のカウント値とレジスタ66
に予め記憶された転写搬送ベルト8の画像形成禁止領域
8bの先端が、黒色の画像形成ユニット21Kの画像形
成開始位置に相当する位置に到達するまでの時間とを比
較し、両者が等しくなったときにパルス信号を出力する
ようになっている。一方、上記第2の比較器65は、カ
ウンタ63のカウント値とレジスタ66に予め記憶され
た転写搬送ベルト8の画像形成禁止領域8bの後端が、
黒色の画像形成ユニット21Kの画像形成開始位置に相
当する位置を通過するまでの時間とを比較し、両者が等
しくなったときにパルス信号を出力するようになってい
る。
【0065】上記第1及び第2の比較器64、65から
出力されるパルス信号は、JK−フリップフロップ回路
67に入力され、このJK−フリップフロップ回路67
からは、図16に示すように、転写搬送ベルト8の画像
形成禁止領域8bの先端が、黒色の画像形成ユニット2
1Kの画像形成開始位置に相当する位置に到達した時
に、出力が1から0に変化し、転写搬送ベルト8の画像
形成禁止領域8bの後端が、黒色の画像形成ユニット2
1Kの画像形成開始位置に相当する位置を通過した時
に、出力が0から1に変化するようになっている。
【0066】このJK−フリップフロップ回路67の出
力は、一方に黒色の画像形成ユニット21Kに出力され
る画像信号が入力されたAND回路68の他方に入力さ
れ、このAND回路68によって画像信号とJK−フリ
ップフロップ回路67の出力との論理積(AND)がと
られる。したがって、上記パターン形成禁止手段62
は、JK−フリップフロップ回路67の出力が0の間、
つまり、転写搬送ベルト8のシーム部8aの前後に位置
する所定幅の画像形成禁止領域8bが、黒色の画像形成
ユニット21Kの画像形成開始位置に相当する位置に到
達してから通過するまでの間、色ずれ検出用パターンを
形成するための画像信号を黒色の画像形成ユニット21
Kに出力するのを禁止するようになっている。
【0067】黒以外のY、M、Cについても、同様の方
式で比較器に入力するレジスタの値を変えるだけで構成
することができる。
【0068】また、色ずれ補正基板26では、転写搬送
ベルト8のシーム部8aの前後に位置する所定幅の画像
形成禁止領域8bにおいても、色ずれ検出用パターン2
2が存在するものとしてサンプリング動作を行うと共
に、上記転写搬送ベルト8のシーム部8aの前後に位置
する所定幅の画像形成禁止領域8bにおけるサンプリン
グデータを異常データとしてサンプリングするのを防止
するようになっている。すなわち、上記色ずれ補正基板
26のCPU48は、サンプリングされた像プロファイ
ルから転写搬送ベルト8の画像形成禁止領域8bの通過
を認識して、このサンプリングデータを無効データとす
るように構成されている。
【0069】さらに、この実施例では、図15に示すよ
うに、上記パターン形成禁止手段62のレジスタ66に
予め設定された画像形成禁止領域を決定する設定値を、
レジずれ検出用パターン22によって検出された各画像
形成ユニット21K、21Y、21M、21Cのレジず
れ量に応じて、CPU48を用いて適宜変更することが
できるようになっている。
【0070】すなわち、上記デジタルカラー複写機の場
合には、各画像形成ユニット21K、21Y、21M、
21C自体の取付位置誤差、各画像形成ユニット21
K、21Y、21M、21Cの感光体ドラム6K、6
Y、6M、6Cやレーザービーム走査装置5K、5Y、
5M、5C等の取付位置誤差、更にはレーザービーム走
査装置5K、5Y、5M、5Cのビーム照射角度やビー
ム照射位置の誤差、あるいは各画像形成ユニット21
K、21Y、21M、21Cを取り付けるフレームの寸
法精度等の影響により、転写搬送ベルト8のシーム部8
aの位置と、各画像形成ユニット21K、21Y、21
M、21C毎に転写搬送ベルト8のシーム部8aの前後
に設定される画像形成禁止領域8bとの間に位置ずれが
生じる場合がある。
【0071】そこで、上記デジタルカラー複写機の場合
には、まず、転写搬送ベルト8のシーム部8aの位置
と、基準となる黒色の画像形成ユニット21Kの画像形
成禁止領域8bとを互いに一致させるため、デジタルカ
ラー複写機の組立時に基準となる画像形成ユニット21
Kの位置調整等が行われる。
【0072】また、このようにデジタルカラー複写機の
組立時に位置調整等を行う代わりに、デジタルカラー複
写機の組立時やメインテナンス時に、転写搬送ベルト8
のシーム部8aをリニアCCD31によって検出すると
ともに、基準となる黒色の画像形成ユニット21Kによ
って色ずれ検出用パターン22Kを形成して、この黒色
の色ずれ検出用パターン22KをリニアCCD31によ
って検出し、転写搬送ベルト8のシーム部8aに対する
基準となる黒色の画像形成ユニット21Kの画像形成位
置のずれ量を求め、この基準となる黒色の画像形成ユニ
ット21Kの画像形成位置のずれ量を、色ずれ補正基板
26の不揮発性メモリであるRAM(NVM)51に予
め格納しておき、この黒色の画像形成ユニット21Kの
画像形成位置ずれ量を後述する補正値に加えるように構
成しても良い。
【0073】そして、この実施例では、CPU48によ
ってレジずれ測定用パターン22の像データに基づいて
算出された各画像形成ユニット21K、21Y、21
M、21Cのレジずれ量を考慮して、転写搬送ベルト8
のシーム部8a及びその前後に設定される画像形成禁止
領域8bを、CPU48によって変更可能とするように
構成されている。
【0074】以上の構成において、この実施例に係るデ
ジタルカラー複写機では、次のようにして画像形成部の
取付位置や寸法精度の誤差等が存在する場合でも、画像
形成禁止領域が無端状担持体の接続位置からずれるのを
防止することができ、画像形成禁止領域を可能な限り狭
く設定して画像形成の生産性を向上させることができる
とともに、色ずれ検出精度が劣化したり、用紙の端部に
不本意に画像出力禁止領域が形成されて画質が劣化する
のを防止するようになっている。
【0075】すなわち、上記デジタルカラー複写機で
は、機内温度の変化やデジタルカラープリンターに外力
が加わることにより、各画像形成ユニット21K、21
Y、21M、21C自身の位置や大きさ、更には各画像
形成ユニット21K、21Y、21M、21C内の部品
の位置や大きさが微妙に変化することがある。このう
ち、機内温度の変化や外力は避けられないものであり、
例えば、紙詰まりの復帰、メインテナンスによる部品交
換、デジタルカラー複写機の移動などの日常的な作業
が、デジタルカラー複写機へ外力を加えることとなる。
そして、上記デジタルカラー複写機に機内温度の変化や
外力が作用すると、各色の画像形成ユニット21K、2
1Y、21M、21Cで形成される画像の位置合わせ具
合が悪化し、色ずれが発生して高画質を維持することが
困難となる。そのため、上記デジタルカラー複写機で
は、装置の電源投入時や紙詰まりの復帰動作後、その他
所定のタイミングで、通常の画像形成モード(プリント
モード)の開始前や通常の画像形成モード(プリントモ
ード)の間等に、必要に応じて色ずれ検出用パターンの
サンプリング動作およびこれに基づく補正モードが実施
される。
【0076】この色ずれ検出用パターンのサンプリング
動作およびこれに基づく補正モードでは、図3に示すよ
うに、コントロール基板28によって各部に指令が出さ
れ、各インターフェイス基板25K、25Y、25M、
25Cは、内蔵する色ずれ検出用パターン出力手段によ
り、色ずれ検出用パターン22の画像データを各々対応
する画像形成ユニット21K、21Y、21M、21C
に順次出力し始める。このとき、各インターフェイス基
板25K、25Y、25M、25Cが画像データの出力
を開始するタイミングは、通常の画像形成モード(プリ
ントモード)のタイミングと全く同じである。これによ
り、各画像形成ユニット21K、21Y、21M、21
Cは、この画像データに基づいて各々所定の色ずれ検出
用パターン22を形成し、通常の画像形成モード(プリ
ントモード)と同じタイミングで順次転写搬送ベルト8
に多重転写して、色ずれ検出用パターン22が転写搬送
ベルト8上に形成される。
【0077】この色ずれ検出用パターン22としては、
例えば、図8に示すように、転写搬送ベルト8の進行方
向と直交する方向である主走査方向ずれを検出するため
の副走査方向に沿った色ずれ検出用パターン22b
(K)、22b(Y)、22b(M)、22b(C)
と、上記転写搬送ベルト8の進行方向である副走査方向
ずれを検出するための主走査方向に沿った色ずれ検出用
パターン22a(K)、22a(Y)、22a(M)、
22a(C)とから構成され、画像形成ユニットの手前
側と奥側に1個づつ配置される色ずれ検出用のパターン
検出手段20によって読み取れるような所定位置に22
a(K)、22a(Y)、22a(M)、22a(C)
と22b(K)、22b(Y)、22b(M)、22b
(C)が1組づつ多重転写される。また、上記主走査方
向及び副走査方向の色ずれ検出用パターン22a
(K)、22a(Y)、22a(M)、22a(C)及
び22b(K)、22b(Y)、22b(M)、22b
(C)は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、サイアン(C)の各色の直線部分としての帯状
パターンが所定の間隔をおいて順次配列されている。
【0078】この他に、上記色ずれ検出用パターン22
としては、例えば、図9〜図11に示すものなどがあ
り、これらの色ずれ検出用パターン22は、副走査方向
に並行な直線部分と主走査方向に並行な直線部分が、各
色順々にパターン検出手段20の読取り領域に到達する
ように構成したことを特徴としている。これらの色ずれ
検出用パターン22は、 1)手前側と奥側の各々のパターンの主走査方向の幅が狭
いため、長尺のセンサを必要としない。 2)各色のパターンが重なっていないため、カラーセンサ
でなくても何色のパターンを読み取っているか判別でき
る。 という2つの利点を有している。なお、図8〜図11は
所定の基準色を黒(K)とした場合を示している。な
お、これらの色ずれ検出用パターン22以外にも、転写
搬送ベルト8の略進行方向及び進行方向に対して略直交
する方向に沿った色ずれ検出用のパターンをそれぞれ傾
斜させ、V字形状に形成した色ずれ検出用パターンを用
いても勿論よい。これは、センサーの取付位置によって
シームとマークの位置関係は変化するものである上、無
端ベルトの場合、何を基準に上流、下流と言うかははっ
きりしない。ここで、シームとマークの位置関係として
必要な条件は、シーム上に画像が形成される少なくとも
少し手前で、センサーがマークを検出できることが条件
である。カウンターの桁数が充分あれば、かなり手前で
検出していても誤差が僅かに増大するくらいで、大きな
影響はない。
【0079】ところで、この実施例では、上述したよう
に色ずれ検出用パターン22を転写搬送ベルト8上に形
成する際に、転写搬送ベルト8のシーム部8a及びその
前後の所定幅を有する画像形成禁止領域8bには、色ず
れ検出用パターン22の形成を禁止するとともに、この
画像形成禁止領域8bの位置を変更することが可能とな
っている。すなわち、上記転写搬送ベルト8のシーム部
8aは、図14に示すように、当該シーム部8aよりも
転写搬送ベルト8の移動方向に沿った下流側に設けたマ
ーク60を検出センサー61で検出することによって検
知される。この検出センサー61からの検出信号は、図
15に示すようなパターン形成禁止手段62に出力さ
れ、このパターン形成禁止手段62が作動し、各色の画
像形成ユニット21K、21Y、21M、21Cに色ず
れ検出用パターンの画像データを出力するのを禁止する
ことにより、転写搬送ベルト8のシーム部8a及びその
前後の所定幅を有する画像形成禁止領域8bには、色ず
れ検出用パターン22を形成しないようになっている。
【0080】次に、上記転写搬送ベルト8上に形成され
た色ずれ検出用パターン22のサンプリングが行われ
る。この色ずれ検出用パターン22のサンプリングで
は、図17に示すように、パターン書き込みが開始され
るのを待って(ステップS101)、光量補正、シェー
デイング補正を行い(ステップS102〜S103)、
副走査方向のKデータのサンプル開始・終了アドレスを
設定する(ステップS104)。
【0081】そして、Kデータのサンプル終了割り込み
が発生するまで待ち(ステップS105)、副走査方向
のサンプリングデータ(Kデータ)をメインRAM50
にブロック転送する(ステップS106)。
【0082】続けて副走査方向のYデータのサンプル開
始・終了アドレスを設定し(ステップS107)、さら
に主走査方向のK、Y、M、Cのデータのサンプル開始
・終了アドレスを設定した後(ステップS108)、副
走査方向のKデータの像位置を演算する(ステップS1
09)。
【0083】図18に示すように、主走査のサンプル終
了割り込みが発生するまで待ち(ステップS110)、
主走査方向のサンプリングデータをメインRAM50に
ブロック転送した後(ステップS111)、主走査像位
置の演算を開始する(ステップS112)。
【0084】次に、Yデータのサンプル終了割り込みが
発生するまで待ち(ステップS113)、副走査方向の
サンプリングデータ(Yデータ)をメインRAM50に
ブロック転送した後(ステップS114)、副走査方向
のMデータのサンプル開始・終了アドレスを設定し(ス
テップS115)、副走査方向のYデータの像位置を演
算する(ステップS116)。
【0085】次に、主走査像位置の演算が終了している
か否かを調べ(ステップS117)、未終了であれば主
走査像位置の演算を継続して行い(ステップS11
8)、図19に示すようにMデータのサンプル終了割り
込みが発生するまで待つ(ステップS119)。以下同
様にして図19〜図20に示すようにCデータまでの処
理を行い(ステップS120〜S131)、規定回数の
サンプリングが終了するまでステップS105に戻って
繰り返し同様の処理を行い、規定回数のサンプリングが
終了すると(ステップS132)、主走査サンプル色
(K−Y−M−C)の設定を行って(ステップS13
3)、サンプリングデータの平均演算を行う(ステップ
S134)。
【0086】副走査サンプル開始ポイント補正では、図
21に示すように、まず各色のノミナル設計サンプルア
ドレスを設定して(ステップS141)、サンプル終了
まで待ち(ステップS142)、各色の像位置を演算す
る(ステップS143)。K、Y、M、Cについてサン
プルが完了するまで繰り返し同様の処理を行う(ステッ
プS144)。
【0087】次に、前回のKサンプル範囲の中心に対す
るKの像位置アドレスのずれ量Δを演算する(ステップ
S145)。なお、前回のサンプルが汚れ等で像位置ア
ドレスを確定できなかった場合には前々回、さらに前々
回も確定できなかった場合には前々々回の補正値を使用
する。
【0088】(設計値−ずれ量Δ)からKのベルト進行
方向に垂直なパターン(副走査方向の色ずれ検出用パタ
ーン)の次回のサンプル開始・終了アドレスを演算し、
設定する(ステップS146〜S147)。そして、K
サンプル終了を待つ(ステップS148)。
【0089】次に、図22に示すようにKの像位置を演
算する(ステップS149)。そして、各色(Y、M、
C)のサンプル開始・終了アドレスを設定し(ステップ
S150)、サンプル完了を待つ(ステップS15
1)。K−Y、Y−M、M−Cは一定値とする。そのこ
とで、重心アドレスの平均値を算出する場合に、補正が
必要なくなり、演算工数が減る。次に、各色(Y、M、
C)の像位置を演算する(ステップS152)。
【0090】Y、M、Cのサンプル完了までステップS
150からの処理を繰り返し(ステップS153)、さ
らに規定回数のサンプル終了までステップS145から
の処理を繰り返し行う(ステップS154)。
【0091】サンプル後のKに対する各色のアドレス誤
差の補正では、図23に示すように、各色のパターンサ
ンプル(ステップS161)、像位置アドレスの演算
(ステップS162)、像位置アドレス平均値の算出
(ステップS163)を順次行い、Y、M、Cの像位置
アドレス平均値補正(その1) (像位置アドレス平均値)−(K−Y、Y−M、M−C
見開き間隔を固定することで生じる誤差の補正値(設定
固定値)) を行う(ステップS164)。
【0092】さらに、Y、M、Cの像位置アドレス平均
値補正(その2) (像位置アドレス平均値)−(ROS書き込み/CCD
読み出し周波数の不整合で生じる誤差の補正値(設定固
定値)) を行う(ステップS165)。
【0093】そして、Kに対するY、M、Cの像位置ア
ドレス誤差を演算する(ステップS166)。つまり、
Y−K、M−K、C−Kで相対値を管理する。しかる後
補正値を算出する(ステップS167)。
【0094】また、この実施例では、図15に示すよう
に、パターン形成禁止手段62のレジスタ66の値をC
PU48によって適宜変更することにより、各画像形成
ユニット21K、21Y、21M、21Cの画像形成禁
止領域8bを変更することが可能となっている。
【0095】CPU48は、CCD駆動クロック生成回
路40、サンプルタイミング制御回路47、バス制御系
43を制御して転写搬送ベルト8上に出力された複数の
レジずれ測定用パターン22の像データを取り込み、複
数のレジずれ測定用パターン22の像位置アドレスを確
定して、基準となる黒色のレジずれ測定用パターン22
Kに対するイエロー、マゼンタ、シアンの各色のレジず
れ測定用パターン22Y、22M、22Cのレジずれ量
を算出し、シリアル通信IC52、シリアル通信ドライ
バ53を通して、あるいはI/Oインタフェース55、
シリアル通信57を通して各種補正系54を制御すると
ともに、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のレジずれ
測定用パターン22Y、22M、22Cのレジずれ量に
基づいて、イエロー、マゼンタ、シアンのパターン形成
禁止手段62のレジスタ66の値を適宜変更するように
なっている。
【0096】いま、図35に示すように、色ずれ補正サ
イクルを実行したか否かが判別され(ステップS17
1)、色ずれ補正サイクルを実行した場合には、各画像
形成ユニット21K、21Y、21M、21Cに色ずれ
補正データを転送する(ステップS172)。次に、レ
ーザービーム走査装置5K、5Y、5M、5Cにパター
ン形成禁止手段62を介して画像形成禁止領域8bの補
正データを転送し(ステップS173)、各画像形成ユ
ニット21K、21Y、21M、21Cの画像形成禁止
領域8bを変更する。
【0097】例えば、基準となる黒色のレジずれ測定用
パターン22Kに対するイエロー色のレジずれ測定用パ
ターン22Yの副走査方向におけるレジずれ量が、+1
0ラインに相当する値であるとすると、パターン形成禁
止手段62によってイエロー色の画像形成禁止領域8b
を固定した状態で形成した場合には、イエロー色の画像
形成禁止領域8bにも+10ラインの位置ずれが生じ
る。そのため、CPU48は、イエロー色のレジずれ測
定用パターン22Yに基づいて測定された副走査方向に
おけるレジずれ量に応じて、パターン形成禁止手段62
のレジスタ66の設定値を−10ラインに相当する値だ
け補正する。CPU48は、このような補正をイエロー
以外のマゼンタ及びサイアンのパターン形成禁止手段6
2のレジスタ66に対しても行なう。
【0098】その結果、上記デジタルカラー複写機で
は、各画像形成ユニット21K、21Y、21M、21
Cの取付位置や寸法精度の誤差等が存在する場合でも、
図36に示すように、画像形成禁止領域8bが転写搬送
ベルト8のシーム部8aからずれるのを温度変化による
誤差程度に抑制することができ、画像形成禁止領域8b
を可能な限り狭く設定して画像形成の生産性を向上させ
ることができるとともに、色ずれ検出精度が劣化した
り、記録用紙11の端部に不本意に画像出力禁止領域8
bが形成されて画質が劣化するのを防止することができ
る。
【0099】なお、上記デジタルカラー複写機におい
て、転写搬送ベルト8のシーム部8aの位置と、基準と
なる黒色の画像形成ユニット21Kの画像形成禁止領域
8bとの調整を、デジタルカラー複写機の組立時に行わ
ずに、転写搬送ベルト8のシーム部8aと黒色の色ずれ
検出用パターン22KをリニアCCD31によって検出
し、転写搬送ベルト8のシーム部8aの位置と、基準と
なる黒色の画像形成ユニット21Kの画像形成位置との
ずれ量Aを、色ずれ補正基板26の不揮発性メモリであ
るROM51に予め格納しておくように構成した場合に
は、パターン形成禁止手段62のレジスタ66の設定値
を補正する際に、黒色の画像形成ユニット21Kの画像
形成位置のずれ量Aを合わせて加算するように構成すれ
ば良い。
【0100】また、この実施例では、転写搬送ベルト8
のシーム部8aの前後に位置する所定幅を有する画像形
成禁止領域8bにおいても、色ずれ検出用パターン22
が存在するものとして当該色ずれ検出用パターン22の
サンプリング動作を行うと共に、上記転写搬送ベルト8
のシーム部8aの前後に位置する所定幅を有する画像形
成禁止領域8bの前後におけるサンプリングデータを異
常データとしてサンプリングするのを防止するようにな
っている。
【0101】すなわち、上記色ずれ検出用パターン22
のサンプリングデータは、正規のパターンであれば、図
24に示すようなプロファイルを有している。また、色
ずれ検出用パターン22が形成されていない転写搬送ベ
ルト8のサンプリングデータは、図25に示すように、
一定のレベルを維持し変化しないプロファイルを有して
いる。さらに、転写搬送ベルト8の色ずれ検出用パター
ン22が形成されていないシーム部8aを含む画像形成
禁止領域8bのサンプリングデータは、図26に示すよ
うに、像幅が異常に大きくなったり、サンプル像の平均
値が大きくなったり、しきい値を複数回横切る複雑なプ
ロファイルを有している。
【0102】このように、上記転写搬送ベルト8には、
シーム部8aを含む画像形成禁止領域8bが存在し、こ
のシーム部8a及び近辺の画像形成禁止領域8bのサン
プリングデータは、図25、26のようになり、図24
に示す正規のデータと異なる。
【0103】そのため、像データの処理では、CPU4
8において転写搬送ベルト8の画像形成禁止領域8bで
サンプリングされたデータが入っている画像メモリの内
容を捨てて演算を行い、最後に演算結果を平均化する時
に画像形成禁止領域8bでサンプリグされたデータから
の演算結果を使用しないことによって、画像形成禁止領
域8bに基づく誤検知或いは誤差の増大を防止するよう
になっている。
【0104】上記転写搬送ベルト8の画像形成禁止領域
8bをサンプリングしたデータの認識は、例えば図27
に示すような像の乱れ、図28に示すような像平均値規
格値以上のデータ、図29に示すような像幅最小規格値
以下のデータ、図30に示すような像幅最大規格値以上
のデータを検出することによって行なうことができる。
【0105】上記のようにすることにより、転写搬送ベ
ルト8のシーム部8a及びシーム部周辺の画像形成禁止
領域8bをサンプリングしたデータを誤って正規のデー
タとして認識してしまうことがなくなる。その結果、色
ずれ補正系に対して常に誤差の少ない補正量を与えてや
ることができ、きわめて色ずれの少ない画質を提供する
ことができる。
【0106】さらに、この実施例の像位置アドレスの読
み取り方式について説明する。図31はレジずれ測定用
パターンの読み取り像プロファイルの例を示す図、図3
2〜34はノイズのある像プロファイルの例を示す図で
ある。
【0107】レジずれ測定用パターンを読み込んだとき
の理想的な像プロファイルは、一般に図31に示すよう
になる。既に述べたように重心法を使ってこのパターン
イメージの中心を求め、この操作を繰り返して平均を求
めることによって正確な像位置アドレスを決定すること
ができるが、汚れ等で読み込んだパターンイメージが図
32に示すように太くなると、その中心を求めても正確
な像位置アドレスとはならなくなってしまう。
【0108】そこで、本発明では、像レベルや像幅から
汚れ等の像パターンを検出している。例えば図32の
(a)に示すようにしきい値を設定し、このしきい値以
下を像幅であるとし、その幅に対して図32の(b)に
示すように像幅最大規格値を持たせることにより、これ
を越えるものは汚れ等によって正確な像位置アドレスを
求めることができないと判断する。
【0109】同様に、キズやトナー欠け等の場合には、
図33に示すように読み込んだパターンイメージが細く
なるので、像幅が(b)の像幅最小規格値以下のものと
して検出することができる。光源自身の光量劣化や転写
ベルトの透過率劣化等の場合には、図34に示すように
像レベル最大規格値を越えてしまうものとして検出する
ことができる。さらに、しきい値以下を像幅とし、図2
6及び図28に示すように、転写搬送ベルト8のシーム
8aを含む画像形成禁止領域8bを検出した際に、複数
の像幅情報が得られた場合には、像幅を像幅最大規格
値、像幅最小規格値と比較し、複数のデータがパスした
ときは、採用しないようにしている。
【0110】上記のように読み込んだパターンイメージ
自身が理想像とかけ離れている場合には、正確な像位置
アドレスを決定するためのデータとして使用しないの
で、正確な像位置アドレスを決定することができる。ま
た、読み込んだパターンイメージの理想像だけ分離し、
像位置アドレスを決定するためのデータとして使用する
ので、外乱がある場合にも、正確な像位置アドレスの決
定によりレジ誤差を精度よく検出でき、色ずれの補正を
精度よく行いカラー画像の質を向上させることができ
る。
【0111】実施例2図37はこの発明の請求項8に記
載の画像形成装置の一実施例を示すものであり、前記実
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例は、無端状担持体の接続位置を検出する接続
位置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体
の接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続
位置前後の一定範囲内には画像位置ずれ検出用パターン
及び画像の形成を禁止するとともに、当該無端状担持体
の接続位置前後の一定範囲内でもプロセスコントロール
動作を許容するように制御する制御手段とを備えるよう
に構成されている。
【0112】図37において、61は転写搬送ベルト8
のシーム部検出用のマーク60を検出する検出センサ
ー、62はパターン形成禁止手段、70はデジタルカラ
ー複写機が画像形成動作中であるかレジストレーション
コントロール動作中であるか、プロセスコントロール動
作中であるか否かを判別する状態検出手段をそれぞれ示
すものである。
【0113】さらに説明すると、上記状態検出手段70
は、図38に示すように、CPU48からの画像形成動
作中であるかレジストレーションコントロール動作中で
あるか、プロセスコントロール動作中であるか否かの信
号が入力され、この状態検出手段70からは、画像形成
動作中及びレジストレーションコントロール動作中に
は、図39(b)に示すように、Lレベルとなる信号が
出力されるのに対し、プロセスコントロール動作中に
は、図39(c)に示すように、Hレベルとなる信号が
出力されるようになっている。また、上記パターン形成
禁止手段62からは、図39(a)に示すように、転写
搬送ベルト8のシーム部8aの前後の画像形成禁止領域
8bに対応して、Lレベルとなる信号が出力されるよう
になっている。
【0114】したがって、この実施例では、画像形成動
作中及びレジストレーションコントロール動作中は、状
態検出手段70からは、図39(b)に示すように、L
レベルとなる信号がNAND回路71に入力されるとと
もに、パターン形成禁止手段62からは、図39(a)
に示すように、転写搬送ベルト8の画像形成禁止領域8
bに対応してLレベルとなる信号がNAND回路71に
入力される。そのため、画像形成動作中及びレジストレ
ーションコントロール動作中には、NAND回路71か
らは、図39(d)に示すように、転写搬送ベルト8の
画像形成禁止領域8bに対応してLレベルとなる信号が
出力されるため、AND回路68からは、図39(f)
に示すように、画像信号が出力されない。
【0115】これに対して、プロセスコントロール動作
中は、状態検出手段70からは、図39(c)に示すよ
うに、Hレベルとなる信号がNAND回路71に入力さ
れるとともに、パターン形成禁止手段62からは、図3
9(a)に示すように、転写搬送ベルト8の画像形成禁
止領域8bに対応してLレベルとなる信号がNAND回
路71に入力される。そのため、プロセスコントロール
動作中には、NAND回路71からは、図39(e)に
示すように、転写搬送ベルト8の画像形成禁止領域8b
に対応してHレベルとなる信号が出力されるため、AN
D回路68からは、図39(g)に示すように、画像信
号が出力される。
【0116】このように、転写搬送ベルト8の画像形成
禁止領域8bにおいても、プロセスコントロール動作を
許容することによって、プロセスコントロール動作を実
行する際に転写搬送ベルト8のシーム部8bを検出して
特殊な制御を行う必要がないので、プロセスコントロー
ルに要する時間が不必要に長くなったり、複雑なアルゴ
リズムが必要となることに伴うコストアップ等を防止可
能な画像形成装置を提供することができる。
【0117】その他の構成及び作用は、前記実施例と同
様であるので、その説明を省略する。
【0118】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用からな
るもので、この発明の請求項1に記載された画像形成方
法は、無端状担持体の接続位置とその前後に設定される
画像形成の禁止領域を、画像位置ずれ検出用パターンの
サンプリング結果に基づいて変更可能とするように構成
されているので、無端状担持体の接続位置にトナーが付
着することがなく、トナーの除去不良も発生することが
ないので、無端状担持体上に担持される転写材に裏面汚
れが発生するのを防止することができるのは勿論のこ
と、画像形成部の取付位置や寸法精度の誤差等が存在す
る場合でも、画像形成の禁止領域を適宜変化させること
により、画像形成禁止領域が無端状担持体の接続位置か
らずれるのを防止することができ、画像形成禁止領域を
可能な限り狭く設定して画像形成の生産性を向上させる
ことができるとともに、色ずれ検出精度が劣化したり、
用紙の端部に不本意に画像出力禁止領域が形成されて画
質が劣化するのを防止可能な画像形成方法を提供するこ
とができる。また、この発明の請求項1に記載された画
像形成方法は、画像形成の禁止領域を、画像位置ずれ検
出用パターンのサンプリング結果に基づいて変更可能と
するように構成されているので、複数の画像形成部が存
在する場合でも、各画像形成部に適した状態で、画像形
成部の取付位置や寸法精度の誤差等が存在する場合で
も、画像形成の禁止領域を適宜変化させることにより、
画像形成禁止領域が無端状担持体の接続位置からずれる
のを防止することができ、画像形成禁止領域を可能な限
り狭く設定して画像形成の生産性を向上させることがで
きるとともに、色ずれ検出精度が劣化したり、用紙の端
部に不本意に画像出力禁止領域が形成されて画質が劣化
するのを防止可能な画像形成方法を提供することができ
る。
【0119】また、この発明の請求項2に記載された画
像形成装置は、無端状担持体の接続位置を検出する接続
位置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体
の接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続
位置前後の一定範囲内には画像の形成を禁止するように
制御する制御手段と、上記制御手段によって無端状担持
体の接続位置とその前後に設定される画像形成の禁止領
域を、画像位置ずれ検出用パターンのサンプリング結果
に基づいて変更可能とする補正手段とを備えるように構
成されているので、上記画像形成方法と同様の作用を有
する画像形成装置を提供することができる。
【0120】さらに、この発明の請求項3乃至4に記載
された画像形成方法及び装置は、カラー画像形成装置に
おいても、上記請求項1及び2に記載された画像形成方
法及び装置と同様の作用を有する画像形成方法及び装置
を提供することができる。
【0121】
【0122】更にまた、この発明の請求項5乃至8は、
請求項第1項乃至第4項記載の画像形成方法又は画像形
成装置において、前記画像形成の禁止領域を、画像位置
ずれ検出用パターンのサンプリング結果に基づいて変更
可能とするように構成されているので、画像形成部の取
付位置や寸法精度の誤差等が存在する場合でも、画像形
成の禁止領域を適宜変化させることにより、画像形成禁
止領域が無端状担持体の接続位置からずれるのを防止す
ることができ、画像形成禁止領域を可能な限り狭く設定
して画像形成の生産性を向上させることができるととも
に、色ずれ検出精度が劣化したり、用紙の端部に不本意
に画像出力禁止領域が形成されて画質が劣化するのを防
止可能な画像形成方法又は装置を提供することができ
る。
【0123】さらに、この発明の請求項5乃至8は、
記画像形成の禁止領域を、画像位置ずれ又は色ずれ検出
用パターンのサンプリング結果に基づいて補正するよう
に構成されているので、マニュアル操作によることなく
自動的に、画像形成部の取付位置や寸法精度の誤差等が
存在する場合でも、画像形成の禁止領域を適宜変化させ
ることにより、画像形成禁止領域が無端状担持体の接続
位置からずれるのを防止することができ、画像形成禁止
領域を可能な限り狭く設定して画像形成の生産性を向上
させることができるとともに、色ずれ検出精度が劣化し
たり、用紙の端部に不本意に画像出力禁止領域が形成さ
れて画質が劣化するのを防止可能な画像形成方法又は装
置を提供することができる。
【0124】また、この発明の請求項9に記載の画像形
成装置は、無端状担持体の接続位置を検出する接続位置
検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体の接
続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続位置
前後の一定範囲内には画像位置ずれ検出用パターン及び
画像の形成を禁止するとともに、当該無端状担持体の接
続位置前後の一定範囲内でもプロセスコントロール動作
を許容するように制御する制御手段とを備えるように構
成されているので、無端状担持体上に画像位置ずれ検出
用パターンや画像を形成しないプロセスコントロール動
作を許容することによって、プロセスコントロール動作
を実行する際に無端状担持体の接続位置を検出して特殊
な制御を行う必要がないので、プロセスコントロールに
要する時間が不必要に長くなったり、複雑なアルゴリズ
ムが必要となることに伴うコストアップ等を防止可能な
画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係るカラー画像形成装置を
示す概念図である。
【図2】 図2はこの発明に係るデジタルカラー複写装
置の一実施例を示す構成図である。
【図3】 図3は同要部斜視構成図である。
【図4】 図4はセンサーを示す構成図である。
【図5】 図5は同センサーを示す斜視図である。
【図6】 図6は透過率と波長との関係を示すグラフで
ある。
【図7】 図7はセンサーの相対出力と入射光波長との
関係を示すグラフである。
【図8】 図8はレジずれ測定用のパターンを示す説明
図である。
【図9】 図9はレジずれ測定用のパターンを示す説明
図である。
【図10】 図10はレジずれ測定用のパターンを示す
説明図である。
【図11】 図11はレジずれ測定用のパターンを示す
説明図である。
【図12】 図12はこの発明に係る色ずれ検出用パタ
ーンのサンプリング装置を適用したデジタルカラー複写
機の制御回路を示すブロック図である。
【図13】 図13はシーム部の検出手段を示す構成図
である。
【図14】 図14はシーム部の検出手段を示す構成図
である。
【図15】 図15はサンプリング禁止手段を示すブロ
ック図である。
【図16】 図16は上記サンプリング禁止手段のJK
−フリップフロップ回路の出力信号を示す図である。
【図17】 図17はこの発明に係る色ずれ検出用パタ
ーンのサンプリング装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図18】 図18はこの発明に係る色ずれ検出用パタ
ーンのサンプリング装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図19】 図19はこの発明に係る色ずれ検出用パタ
ーンのサンプリング装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図20】 図20はこの発明に係る色ずれ検出用パタ
ーンのサンプリング装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図21】 図21はこの発明に係る色ずれ検出用パタ
ーンのサンプリング装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図22】 図22はこの発明に係る色ずれ検出用パタ
ーンのサンプリング装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図23】 図23はこの発明に係る色ずれ検出用パタ
ーンのサンプリング装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図24】 図24は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図25】 図25は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図26】 図26は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図27】 図27は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図28】 図28は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図29】 図29は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図30】 図30は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図31】 図31は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図32】 図32は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図33】 図33は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図34】 図34は色ずれ検出用パターンのサンプリ
ングデータを示すグラフである。
【図35】 図35は色ずれ補正サイクルの動作を示す
フローチャートである。
【図36】 図36はシーム部の前後に形成される各色
の画像形成禁止領域を示す模式図である。
【図37】 図37はシーム部前後の画像形成禁止領域
を形成する回路を示すブロック図である。
【図38】 図38はシーム部前後の画像形成禁止領域
を形成する回路を示すブロック図である。
【図39】 図39(a)〜(g)は図38に示す回路
の信号をそれぞれ示すタイミングチャートである。
【図40】 図40は従来の色ずれ検出用パターンのサ
ンプリング装置を適用したデジタルカラー複写装置を示
す構成図である。
【図41】 図41は色ずれ検出用のパターンを示す説
明図である。
【図42】 図42は従来の提案に係る色ずれ検出用パ
ターンのサンプリング装置を適用したデジタルカラー複
写装置を示す構成図である。
【図43】 図43はシーム部の前後に形成される各色
の画像形成禁止領域を示す模式図である。
【図44】 図44はシーム部の前後に形成される非画
像形成領域を示す模式図である。
【図45】 図45は用紙上の画像形成位置のズレを示
す模式図である。
【符号の説明】
01 無端状担持体、01a 接続部、02 転写材、
03 画像形成位置ずれ検出用パターン、04 接続位
置検出手段、05 画像形成部制御手段、06サンプリ
ング手段/色ずれ補正手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/40 H04N 1/40 A (56)参考文献 特開 昭63−280277(JP,A) 特開 昭63−279279(JP,A) 特開 平5−2347(JP,A) 特開 平6−35261(JP,A) 特開 平6−35290(JP,A) 特開 平6−95474(JP,A) 特開 平7−49621(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/14 B41J 2/44 B41J 2/525 G03G 15/01 H04N 1/40

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するシート状部材の両端を接
    続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
    状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
    に直接トナー像を形成することにより画像の形成を行う
    とともに、回転駆動される無端状担持体上に画像位置ず
    れ検出用のパターンを所定の間隔で形成し、これらの画
    像位置ずれ検出用パターンをサンプリングして、上記回
    転駆動される無端状担持体上に担持される転写材又は当
    該無端状担持体上に直接形成されるトナー像のずれを制
    御し、更に上記無端状担持体の接続位置とその前後領域
    には画像の形成を禁止するように設定した画像形成方法
    において、上記無端状担持体の接続位置とその前後に設
    定される画像形成の禁止領域を、画像位置ずれ検出用パ
    ターンのサンプリング結果に基づいて変更可能としたこ
    とを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 可撓性を有するシート状部材の両端を接
    続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
    状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
    に直接トナー像を形成することにより画像の形成を行う
    とともに、回転駆動される無端状担持体上に画像位置ず
    れ検出用のパターンを所定の間隔で形成し、これらの画
    像位置ずれ検出用パターンをサンプリングして、上記回
    転駆動される無端状担持体上に担持される転写材又は当
    該無端状担持体上に直接形成されるトナー像のずれを制
    御し、更に上記無端状担持体の接続位置とその前後領域
    には画像の形成を禁止するように設定した画像形成装置
    において、上記無端状担持体の接続位置を検出する接続
    位置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体
    の接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続
    位置とその前後の一定範囲内には画像の形成を禁止する
    ように制御する制御手段と、上記制御手段によって無端
    状担持体の接続位置とその前後に設定される画像形成の
    禁止領域を、画像位置ずれ検出用パターンのサンプリン
    グ結果に基づいて変更可能とする補正手段とを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 可撓性を有するシート状部材の両端を接
    続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
    状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
    に直接色の異なる複数のトナー像を形成することにより
    カラー画像の形成を行うとともに、回転駆動される無端
    状担持体上に複数の色ずれ検出用のパターンを所定の間
    隔で形成し、これらの色ずれ検出用パターンをサンプリ
    ングして、上記回転駆動される無端状担持体上に担持さ
    れる転写材又は当該無端状担持体上に直接形成される色
    の異なる複数のトナー像のずれを制御し、更に上記無端
    状担持体の接続位置の前後領域には画像の形成を禁止す
    るように設定した画像形成方法において、上記無端状担
    持体の接続位置とその前後に設定される画像形成の禁止
    領域を、特定の色の色ずれ検出用パターンのサンプリン
    グ結果に基づいて変更可能としたことを特徴とする画像
    形成方法。
  4. 【請求項4】 可撓性を有するシート状部材の両端を接
    続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
    状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
    に直接色の異なる複数のトナー像を形成することにより
    カラー画像の形成を行うとともに、上記回転駆動される
    無端状担持体上に複数の色ずれ検出用のパターンを所定
    の間隔で形成し、これらの色ずれ検出用パターンをサン
    プリングして、上記回転駆動される無端状担持体上に担
    持される転写材又は当該無端状担持体上に直接形成され
    る色の異なる複数のトナー像のずれを制御し、更に上記
    無端状担持体の接続位置とその前後領域には画像の形成
    を禁止するように設定した画像形成装置において、上記
    無端状担持体の接続位置を検出する接続位置検出手段
    と、この接続位置検出手段が無端状担持体の接続位置を
    検出した場合に、当該無端状担持体の接続位置とその前
    後の一定範囲内には色ずれ検出用パターンの形成を禁止
    するように制御する制御手段と、上記制御手段によって
    無端状担持体の接続位置とその前後に設定される画像形
    成の禁止領域を、特定の色の色ずれ検出用パターンのサ
    ンプリング結果に基づいて変更可能とする補正手段とを
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 可撓性を有するシート状部材の両端を接
    続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
    状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
    に直接トナー像を形成することにより画像の形成を行う
    とともに、回転駆動される無端状担持体上に画像位置ず
    れ検出用のパターンを所定の間隔で形成し、これらの画
    像位置ずれ検出用パターンをサンプリングして、上記回
    転駆動される無端状担持体上に担持される転写材又は当
    該無端状担持体上に直接形成されるトナー像のずれを制
    御し、更に上記無端状担持体の接続位置とその前後領域
    には画像の形成を禁止するように設定した画像形成装置
    において、上記無端状担持体の接続位置を検出する接続
    位置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持体
    の接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接続
    位置とその前後の一定範囲内には画像の形成を禁止する
    ように制御する制御手段と、上記画像位置ずれ検出用パ
    ターンを検出する画像位置ずれ検出用パターン検出手段
    と、上記制御手段によって無端状担持体の接続位置とそ
    の前後に設定される画像形成の禁止領域を、上記画像位
    置ずれ検出用パターン検出手段の検出結果に基づいて変
    更可能とする補正手段とを備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 可撓性を有するシート状部材の両端を接
    続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
    状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
    に直接色の異なる複数のトナー像を形成することにより
    カラー画像の形成を行うとともに、回転駆動される無端
    状担持体上に複数の色ずれ検出用のパターンを所定の間
    隔で形成し、これらの色ずれ検出用パターンをサンプリ
    ングして、上記回転駆動される無端状担持体上に担持さ
    れる転写材又は当該無端状担持体上に直接形成される色
    の異なる複数のトナー像のずれを制御し、更に上記無端
    状担持体の接続位置の前後領域には画像の形成を禁止す
    るように設定した画像形成方法において、上記無端状担
    持体の接続位置とその前後に設定される画像形成の禁止
    領域を、全色の色ずれ検出用パターンのサンプリング結
    果に基づいて変更可能としたことを特徴とする画像形成
    方法。
  7. 【請求項7】 可撓性を有するシート状部材の両端を接
    続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
    状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
    に直接色の異なる複数のトナー像を形成することにより
    カラー画像の形成を行うとともに、上記回転駆動される
    無端状担持体上に複数の色ずれ検出用のパターンを所定
    の間隔で形成し、これらの色ずれ検出用パターンをサン
    プリングして、上記回転駆動される無端状担持体上に担
    持される転写材又は当該無端状担持体上に直接形成され
    る色の異なる複数のトナー像のずれを制御し、更に上記
    無端状担持体の接続位置とその前後領域には画像の形成
    を禁止するように設定した画像形成装置において、上記
    無端状担持体の接続位置を検出する接続位置検出手段
    と、この接続位置検出手段が無端状担持体の接続位置を
    検出した場合に、当該無端状担持体の接続位置とその前
    後の一定範囲内には色ずれ検出用パターンの形成を禁止
    するように制御する制御手段と、上記制御手段によって
    無端状担持体の接続位置とその前後に設定される画像形
    成の禁止領域を、全色の色ずれ検出用パターンのサンプ
    リング結果に基づいて変更可能とする補正手段とを備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 可撓性を有するシート状部材の両端を接
    続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
    状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
    に直接色の異なる複数のトナー像を形成することにより
    カラー画像の形成を行うとともに、上記回転駆動される
    無端状担持体上に複数の色ずれ検出用のパターンを所定
    の間隔で形成し、これらの色ずれ検出用パターンをサン
    プリングして、上記回転駆動される無端状担持体上に担
    持される転写材又は当該無端状担持体上に直接形成され
    る色の異なる複数のトナー像のずれを制御し、更に上記
    無端状担持体の接続位置とその前後領域には画像の形成
    を禁止するように設定した画像形成装置において、上記
    無端状担持体の接続位置を検出する接続位置検出手段
    と、この接続位置検出手段が無端状担持体の接続位置を
    検出した場合に、当該無端状担持体の接続位置とその前
    後の一定範囲内には色ずれ検出用パターンの形成を禁止
    するように制御する制御手段と、上記色ずれ検出用パタ
    ーンを検出する色ずれ検出用パターン検出手段と、上記
    制御手段によって無端状担持体の接続位置とその前後に
    設定される画像形成の禁止領域を、上記色ずれ検出用パ
    ターン検出手段による特定の色の検出結果に基づいて変
    更可能とする補正手段とを備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 可撓性を有するシート状部材の両端を接
    続して無端状担持体を形成し、回転駆動される当該無端
    状担持体上に担持される転写材又は当該無端状担持体上
    に画像形成部によって直接トナー像を形成することによ
    り画像の形成を行うとともに、回転駆動される無端状担
    持体上に画像位置ずれ検出用のパターンを所定の間隔で
    形成し、これらの画像位置ずれ検出用パターンをサンプ
    リングして、上記回転駆動される無端状担持体上に担持
    される転写材又は当該無端状担持体上に直接形成される
    トナー像のずれを制御するとともに、上記画像形成部で
    最適な濃度の画像を得るためのプロセスコントロールを
    実行し、更に上記無端状担持体の接続位置とその前後領
    域には画像の形成を禁止するように設定した画像形成装
    置において、上記無端状担持体の接続位置を検出する接
    続位置検出手段と、この接続位置検出手段が無端状担持
    体の接続位置を検出した場合に、当該無端状担持体の接
    続位置とその前後の一定範囲内には画像位置ずれ検出用
    パターン及び画像の形成を禁止するとともに、プロセス
    コントロール動作を許容するように制御する制御手段
    、上記制御手段によって無端状担持体の接続位置とそ
    の前後に設定される画像形成の禁止領域を、画像位置ず
    れ検出用パターンのサンプリング結果に基づいて変更可
    能とする補正手段とを備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
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