JP3033328U

JP3033328U - 釣り用具の衣服への取付構造

Info

Publication number: JP3033328U
Application number: JP1996007371U
Authority: JP
Inventors: 繁克藤井
Original assignee: Gamakatsu Co Ltd
Current assignee: Gamakatsu Co Ltd
Priority date: 1996-07-08
Filing date: 1996-07-08
Publication date: 1997-01-21
Anticipated expiration: 2002-07-08

Abstract

(57)【要約】【目的】ピンオンリールが外部に現れず、ピ
ンオンリールの糸だけが外部に現れるようにしてピンオ
ンリールの使い勝手のよさを損なわず且つピンオンリー
ルが胸元でブラブラしないようにする事である。【解決手段】ポケット(2)の底部に通孔(3)が形成
されている釣り用衣服(1)と、ポケット(2)内に収納され
たケーシング(4)と、前記ケーシング(4)から引き出さ
れ、常時巻取方向に引張付勢され、前記ポケット(2)の
通孔(3)からポケット(2)外に引き出されている糸(5)
と、前記糸(5)の先端に装着された釣り用具(6)とで構成
されている事を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は釣り用具の衣服への安定的な取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

釣りには釣竿や釣糸、釣り針、浮き、重り、餌籠などの必需品だけでなくナイフやラインカッタ、プライヤ他など各種の釣り用具が必要である。これらは釣りの最中に必要となるものであり且つ頻繁に使用するものであるからできるだけ使い勝手がよいように準備しておく必要がある。

【０００３】そこで、例えば釣り用ベストのように前身頃に多数のポケットを設け、ポケット内に各種釣り用具を整理して収納するようにしていた。しかしながら、このようにした場合でも、必要となった度毎に渓流中で或いは岩の上で小脇に釣竿を抱え、ポケットのチャックを明け、濡れた指をポケット内に挿入して必要な用具を取り出し、使い終わるとまたポケット内に収納してチャックを閉じなければならず釣り中の作業としては非常に繁雑であった。

【０００４】そこで、ピンオンリールと呼ばれる道具、即ちケーシングから糸が引き出されており、この糸が常時巻取方向に引張付勢されている道具を衣服にピン止めし、ケーシングから引き出された糸の先端に釣り用具を装着して使用していた。この場合は釣り用具が衣服の表面に留めつけられているので、すぐ掴む事ができ、そして掴んで引けば糸がケーシングから抵抗なく引き出されるので、その釣り用具の使用には何らの差し支えがなく、使い終わって手を離せば糸が巻き取られて自然に元の位置に納まる事になり使い勝手がよかった。

【０００５】ところが、ピンオンリール自体は衣服の表面にピン留めされて使用されるのでブラブラし、釣り竿を操作したり魚の取り込みをしたりするような場合にピンオンリールとこれに装着されている釣り用具が胸元でブラブラし、釣糸に絡まったりすることがあり、ピンオンリールの使用法に問題があった。

【考案が解決しようとする課題】

ピンオンリールが外部に現れず、ピンオンリールの糸だけが外部に現れるようにしてピンオンリールの使い勝手のよさを損なわず且つピンオンリールが胸元でブラブラしないようにする事が本考案の解決課題である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

『請求項１』は前記課題の具体的解決手段で「ポケット(2)の底部に通孔(3)が形成されている釣り用衣服(1)と、ポケット(2)内に収納されたケーシング(4)と、前記ケーシング(4)から引き出され、常時巻取方向に引張付勢され、前記ポケット(2)の通孔(3)からポケット(2)外に引き出されている糸(5)と、前記糸(5)の先端に装着された釣り用具(6)とで構成されている」事を特徴とする。

【０００７】これによればピンオンリール(A)はポケット(2)内に収納されているので、胸元でブラブラせず、糸(5)だけがポケット(2)の通孔(3)から引き出されて釣り用具( 6)を吊り下げる事になる。従って釣り用具(6)の使用は従来同様で非常に使い勝手がよい。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図示実施例に従って詳述する。釣り用衣服(1)は、本実施例の場合、釣り用ベスト（勿論これに限られず、ポケット(2)を有するもので、着用可能なもの、例えば釣り用上着とか釣り用ズボンなど）で、前身頃に複数（本実施例では４箇所であるが勿論これ以上であったもよいし、これ以下であってもよい。）のポケット(2)が設けられており、開口部にチャック(7)が逢着されている。ポケット(2)の底部には通孔(3)が穿設されている。通孔(3)の大きさに限定はなく、釣り用具(6)が通過できる程度の大きさであってもよいし、逆に通過不能な大きさであってもよい。ここでは通過できる大きさのものとして述べる。

【０００９】ピンオンリール(A)は、ケーシング(4)と、前記ケーシング(4)から引き出され、常時巻取方向に引張付勢されている糸(5)とで構成されており、ケーシング(4) 中には糸(5)の巻取用のコマ（図示せず）とコマに回転力を付与するバネ（図示せず）とが収納されている。糸(5)の先端には取付金具が装着されており、ケーシング(4)の背面には安全ピン(8)が装着されている。

【００１０】ピンオンリール(A)に装着して使用される釣り用具(6)は、比較的軽量且つ小型のもので、例えばラインカッタのようなものが吊り下げられる。

【００１１】しかして釣り用具(6)を糸(5)の先端に装着したピンオンリール(A)をポケット( 2)内に収納し、安全ピン(8)でポケット(2)内に固定する。続いて釣り用具(6)をポケット(2)の通孔(3)から引き出してポケット(2)の外に吊り下げる。『通孔(3) が小さい場合には、糸(5)を通孔(3)から引き出し、その先端に釣り用具(6)を装着する事になる。』このようにすれば、ポケット(2)の外に出ているのは釣り用具(6)だけであり、体を激しく動かしてもさほど釣り用具(6)が胸元でブラブラせず安全である。そして釣り用具(6)が必要となれば、釣り用具(6)を握って引けば、釣り用具(6)に取り付けられた糸(5)がケーシング(4)から必要長だけ抵抗なく引き出され、釣り用具(6)の使い勝手を損なわない。

【００１２】使い終わって手を離すとピンオンリール(A)の巻き取り作用で糸(5)が自動的に巻き取られ、釣り用具(6)をポケット(2)側に引き寄せ、前記ポケット(2)の通孔( 3)の下にぶら下げる事になる。従って、ピンオンリール(A)の本来の使い勝手のよさを損なわない事になる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、ポケットの底に設けた通孔からピンオンリールの糸を引き出して使用するのであるから、ピンオンリールの従来の使い勝手は損なわれず、しかもピンオンリールそのものはポケット内に収納されているので、体をどのように激しく動かしてもピンオンリール自体が胸元でブラブラせずピンオンリールが釣り作業の邪魔になるような事がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図

【図２】本考案の拡大斜視図

【符号の説明】

(1)…釣り用衣服 (2)…ポケット (3)…通孔 (4)…ケーシング (5)…糸 (6)…釣り用具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ポケットの底部に通孔が形成され
ている釣り用衣服と、ポケット内に収納されたケーシン
グと、前記ケーシングから引き出され、常時巻取方向に
引張付勢され、前記ポケットの通孔からポケット外に引
き出されている糸と、前記糸の先端に装着された釣り用
具とで構成されている事を特徴とする釣り用具の衣服へ
の取付構造。