JP3033079B2 - 合成樹脂製量水器ボックスのリンク蝶番 - Google Patents
合成樹脂製量水器ボックスのリンク蝶番Info
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Description
ボックスのリンク蝶番に関するものである。
よび消火栓等を囲う、いわゆる量水器ボックスは合成樹
脂で作られ、道路、庭またはガレ−ジ等において、その
蓋を地表と略一致させて埋設されている。
(有底、無底の囲体をいう)に蓋がヒンジ結合されて開
閉するようになっているが、このヒンジ結合には、通常
の蝶番構造(例えば、実公昭46−29643号公報、
実公昭62−35715号公報、実公平3−15653
号公報等参照)と、リンク蝶番といわれる蝶番にリンク
(脚)を用いた蝶番構造(例えば、実公昭49−427
55号公報、実公昭55−47980号公報、実公昭5
6−44858号公報等参照。以下、単にリンク蝶番と
いう)とが用いられている。
る。図6において、(A)は蓋を閉じた状態図、(B)
は蓋を開いた状態図を示すが、この量水器ボックス50
は無底の筐体51と蓋52とから構成され、筐体51の
上方開口部には受け段53が形成され、この受け段53
に蓋52が載置される。勿論、この量水器ボックス50
は前記の水道メ−タ等を囲っている。
次のようなリンク蝶番により開閉自在に結合している。
では通常、矩形状筐体で構成され、その開口部長辺片側
にヒンジ結合が構成されているが、このヒンジ結合側を
後側と呼んでいる。以下、同じ)には1対のブラケット
54が下向きに突設され、このブラケット54に、円弧
状脚55の基部がボルトナットで枢支されている。ま
た、この脚55の先端部にはストッパ−56が設けられ
ている。
が内方向に突設され、この棚板57には、脚案内部であ
る長孔58が形成されて、この長孔58の大きさは、前
記の脚55が案内挿通するが、ストッパ−56は挿通で
きない大きさになっている。
組立るには、長孔58の基部側に幅広孔59を形成し、
この幅広孔59にストッパ−56を入れて長孔58の先
部にずらして組立てる。
2の前側を把持して開けると、蓋52の後端が棚板57
上を支点に回転し、それに従って脚55が長孔58から
引出され、ストッパ−56が棚板57の下面に当接する
迄、開くことになる。
閉塞時にはリンク蝶番が量水器ボックス50の内側にあ
って隠れ、しかも、蓋51は転倒開きといわれるように
大きく開くことができる。
リンク蝶番では、次のような問題があった。
を大きく開くことができる反面、蓋52は急激に閉まる
と共に、蓋52の回転支点の位置を筐体51から離れた
位置にもすることができることから、蓋55を急激に開
閉させると、それだけ大きい衝撃力がリンク蝶番に作用
したり、また、蓋55にその開く方向に外力がかかった
り、蓋55を捩じるように力がかかると、リンク蝶番を
破損させるおそれがある。
5が長孔58から外れた場合、蓋52に取付けた状態の
脚55を幅広孔59に挿入困難で、したがって、ボルト
ナットの枢支部を分解する必要があって手間がかかる。
そのため、蓋の外れた量水器ボックスが散見される。
般のリンク蝶番では、蓋の頻繁な開閉操作でも脚が破損
せず、かつ、筐体から外れないよう構成することを目的
としているが、合成樹脂製量水器ボックスに構成すれ
ば、かえって、前記の、の問題を招来するものにな
っている。
る、の問題を解決しようとするものである。
とするところは、1)筐体と、これを被覆する蓋と、該
蓋を筐体に対し開閉自在に結合するリンク蝶番とからな
る合成樹脂製量水器ボックスのリンク蝶番において、前
記リンク蝶番を、蓋に設けた円弧状脚と、筐体に設けた
脚案内箱とから構成し、前記脚の基部を蓋下面後側に枢
支すると共に、その先端部にストッパ−を設け、筐体と
一体成形した前記脚案内箱に、前記脚を案内挿通するた
めに少なくとも、その上、下面に開口部を設けると共
に、前記ストッパ−が係止し、かつ、蓋にかかる無理な
力により離脱するための係止部を設け、しかも、該スト
ッパ−を脚案内箱の左右方向から挿入するために、その
側面に上方切欠開口部を設けたことを特徴とする合成樹
脂製量水器ボックスのリンク蝶番にあり、また、2)請
求項1に記載の合成樹脂製量水器ボックスのリンク蝶番
において、前記円弧状脚を、円弧半径方向の弾性をもた
せるために2枚の短冊円弧板で構成し、その基部を結合
して枢支部を形成し、その先端部の円弧内側にストッパ
−を形成したことを特徴とするリンク蝶番にある。
態例により詳細に述べる。図1は本発明の実施の形態例
の要部断面説明図(図2のA〜A矢視断面に相当)、図
2は図3および図4のB部分解斜視図、図3は一部切断
全体側面図、図4は一部切断全体正面図、図5は図3の
平面図であって、図6で示す従来例の同一分には同一用
語を用いている。
ボックス1は、水道メ−タのみならず、止水栓等にも使
用できるものであって、その形状は大略角錐台状に形成
され、その寸法は、例えば矩形底面540mm×360
mm、矩形上面410mm×290mm、高さ400m
mになっており、その材質は筐体2がABS樹脂、蓋3
がFRP補強樹脂になっている。なお、浅皿状底板は図
示しないが、筐体2に取付けてもよい。
1の本体たる筐体2は、肉厚約5mmの射出成形品であ
って、その上端開口縁を内方に折曲形成することによ
り、水平上面部4を、続いて漏斗状傾斜部5を形成して
いる。また、筐体2の下端開口縁には、下方から切欠か
れた水道管導入孔6を形成している。
するよう複数(2つ)の段部7,7…を形成して、これ
らの段部7,7の間は垂直壁にしている。筐体2の前後
の各側面は下方に若干拡大させており、その各側面には
複数(2つ)の外向き水平リブ8,8…を略等間に連続
した状態で突設している。そして、これらの段部7や外
向き水平リブ8の高さをもつ複数(4つおよび2つ)の
外向き垂直リブ9,9…を突設している。
複数の内方傾斜凹部10,10…を形成して砂落しに構
成しており、また、筐体2の下縁全周には外向きフラン
ジ11を形成している。
部、段部7、外向き水平リブ8、外向き垂直リブ9およ
び外向きフランジ11等によって、筐体2は補強されて
路面荷重に耐えるようにしている。
mの成形品であって、その上面には滑り止め模様12や
用途名13等が刻設されており、前側には指入れ孔14
が設けられている。蓋3の下面外周には、前記筐体2の
水平上面部4に当接する当接部と、この当接部に続いて
内側に突条部15が周設されている。したがって、蓋開
閉時にはずれないように密閉できる。
ようなリンク蝶番16により開閉自在に結合されてい
る。但し、一般的には量水器ボックスの蓋は、略垂直状
に開かれるものである。
に図1(A)は蓋3を閉じた状態図、(B)は蓋3を開
いた状態図であるが、蓋3の後側下面には、1対(図4
では1組のみ図示)のフォ−ク状ブラケット17が突設
され、このブラケット17にボルトナット18を介して
円弧状脚19の基部が枢支されている。この脚19の先
端部の円弧内側にはストッパ−20が一体的に突設して
いる。
の脚19がそれぞれ挿通する1対(図4では1組のみ図
示)の脚案内箱21が筐体2と一体成形されている。但
し、この1対の脚案内箱21は後記のように左右対称で
なく、上方切欠開口部28等は左右方向同一側にそれぞ
れ設けられている。
に略垂直状に開くと、脚19は脚案内箱21に案内され
て引出され、脚19のストッパ−20が脚案内箱21の
係止部22と係止する迄蓋3は開かれる。
無理な力、例えば衝撃力や、脚付蓋を捩じるような力
や、開いた状態の蓋3にこの蓋3を更に開く方向に作用
する力等がリンク蝶番16に作用すると、脚19は脚案
内箱21から直ちに外れるようにしてリンク蝶番16の
損傷を防ぐと共に、脚19が外れても、再び容易に組付
けられるように構成している。これについて、以下詳説
する。
3,23によって下向きU字状に射出成形されている。
その基部には枢支孔24が、中間部には連結部25が、
先端部の円弧内側にはストッパ−20が、それぞれ設け
られている。
対のABS製板23,23で形成された間隙を主として
円弧半径方向に変形可能とし、強い弾性をもたせてい
る。
前記のような無理な力が作用すると、ストッパ−20は
円弧半径方向に逃げて係止部22に係止せず、脚19や
係止部22の損傷を防ぐ。
PE,PP,ナイロン(商標名),PC等の熱可塑性合
成樹脂でもよい。
れ、この脚案内箱21には、上下および後面は脚19が
挿通するよう開口され、特に、上面の開口部の前後縁に
は案内突条30と係止部22とが対向して突設され、脚
19の挿通を円滑にしている。
22との間隔を脚19の厚さと略同一にしている。特
に、後縁の案内突条たる係止部22は、図1(B)に示
すようにストッパ−20を係止するようにしている。
案内箱21の左右側面26,27の間隔を脚19の巾と
略同一にしている。この外側の左右側面26には上方切
欠開口部28を設け、この上方切欠開口部28は脚案内
箱21の上面の開口部に連続して開口され、また、この
上方切欠開口部28の下部はリンク蝶番16の脚19の
ストッパ−20が挿通できる巾に若干大きく開口されて
いる。したがって、図2の2点鎖線で示すように脚19
のストッパ−20を左右方向から挿入できる。
外端より下方に向けて側面係止部31を設け、この側面
係止部31と案内突条30との間隔(内寸)をリンク蝶
番16の厚さと略同一にし、したがって、蓋3を開ける
とリンク蝶番16のストッパ−20が係止部22の内側
に当たると共に、リンク蝶番16の脚19の先端側部は
内側の左右側面27と、この側面係止部31とで左右方
向の動きが規制され蓋3が筐体2から外れないようにな
っている。
には、このストッパ−20の挿入を容易にするため、後
面と底面とからなるストッパ−用案内溝29を形成して
いる。
脂弾性により変形して外れると、蓋3に枢支された状態
の脚19は樹脂弾性により元の状態になるが、この脚9
の先端部を、ストッパ−20側から砂落し用内方傾斜凹
部10へ入れてストッパ−用案内溝29に当接させ、リ
ンク蝶番16を図4で左に移動させて脚案内箱21内に
脚19を挿入する。勿論、1対の脚19を同時に挿入す
る。したがって、外れた脚19の組付けは容易にでき
る。
方のストッパ−用案内溝(29)や上方切欠開口部(2
8)は、不図示であるが、当該脚案内箱(21)の内側
(図4中右側)に設けられているので、他方の脚(1
9)は、これらから挿入する。
16では、脚19を挿入するため脚案内箱21の外側の
左右側面26に上方切欠開口部28を設けたが、内側の
左右側面27に設けてもよい。そのとき、他方の脚案内
箱(21)は同様に変更する。
円弧内側のみならず、円弧外側に設けてもよく、この場
合、係止部22は上方開口部の前縁に設ける。
けなくてもよい。勿論、筐体2の形状およびその寸法は
適宜設計変更できるものである。
るいは蓋を開いた状態で無理な力がリンク蝶番に作用す
ると、脚のストッパ−が係止部から外れ、リンク蝶番を
損傷しないばかりか、脚のストッパ−が脚案内箱から外
れても、脚案内箱の左右側面に上方切欠開口部を設けて
いるので、蓋に枢支された状態の脚のストッパ−を容易
に組付けることができる。
らず、リンク結合強度を向上させた3組以上あっても、
これらの脚は左右方向に移動さえすれば同時に各脚案内
箱に対し着脱できることから、蓋と筐体とが簡単に着脱
できるので、配管工事の際、蓋を外して工事ができ、ひ
いては工事の邪魔にならないし、工事終了後は速やかに
蓋を取付けることができる。
るので、アンダ−カットもなく筐体との一体成形に好都
合になる。
せると共に、蓋の外れたままの量水器ボックスをなくす
ることができる。
ることができ、ひいては、より無理な力を吸収して損傷
を防ぐことができる。
る。
蝶番、19…脚、20…ストッパ−、21…脚案内箱、
22…係止部、23…ABS製板、28…上方切欠開口
部
Claims (2)
- 【請求項1】 筐体と、これを被覆する蓋と、該蓋を筐
体に対し開閉自在に結合するリンク蝶番とからなる合成
樹脂製量水器ボックスのリンク蝶番において、 前記リンク蝶番を、蓋に設けた円弧状脚と、筐体に設け
た脚案内箱とから構成し、前記脚の基部を蓋下面後側に
枢支すると共に、その先端部にストッパ−を設け、筐体
と一体成形した前記脚案内箱に、前記脚を案内挿通する
ために少なくとも、その上、下面に開口部を設けると共
に、前記ストッパ−が係止し、かつ、蓋にかかる無理な
力により離脱するための係止部を設け、しかも、該スト
ッパ−を脚案内箱の左右方向から挿入するために、その
側面に上方切欠開口部を設けたことを特徴とする合成樹
脂製量水器ボックスのリンク蝶番。 - 【請求項2】 請求項1に記載の合成樹脂製量水器ボッ
クスのリンク蝶番において、前記円弧状脚を、円弧半径
方向の弾性をもたせるために2枚の短冊円弧板で構成
し、その基部を結合して枢支部を形成し、その先端部の
円弧内側にストッパ−を形成したことを特徴とするリン
ク蝶番。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8215137A JP3033079B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 合成樹脂製量水器ボックスのリンク蝶番 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8215137A JP3033079B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 合成樹脂製量水器ボックスのリンク蝶番 |
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Family Applications (1)
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JP8215137A Expired - Fee Related JP3033079B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 合成樹脂製量水器ボックスのリンク蝶番 |
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