JP3033005B2 - 溶鋼鍋精錬方法 - Google Patents
溶鋼鍋精錬方法Info
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- JP3033005B2 JP3033005B2 JP5325328A JP32532893A JP3033005B2 JP 3033005 B2 JP3033005 B2 JP 3033005B2 JP 5325328 A JP5325328 A JP 5325328A JP 32532893 A JP32532893 A JP 32532893A JP 3033005 B2 JP3033005 B2 JP 3033005B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼業における台車等
に搭載された溶鋼鍋内の溶鋼に対し、上部から浸漬管を
漬け、合金を添加することにより成分調整を行う溶鋼鍋
精錬方法に関するものである。
に搭載された溶鋼鍋内の溶鋼に対し、上部から浸漬管を
漬け、合金を添加することにより成分調整を行う溶鋼鍋
精錬方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】台車等に搭載された溶鋼鍋内溶鋼に対
し、上部から浸漬管を漬け合金を添加することにより成
分調整を行う二次精錬設備において、溶鋼湯面位置は浸
漬管の浸漬深さ、測温・サンプリング装置の測定位置を
決定する操業上重要な因子である。
し、上部から浸漬管を漬け合金を添加することにより成
分調整を行う二次精錬設備において、溶鋼湯面位置は浸
漬管の浸漬深さ、測温・サンプリング装置の測定位置を
決定する操業上重要な因子である。
【０００３】一方、溶鋼湯面は鍋の使用回数による耐火
物厚みの変動、生産予定量及び転炉からの出鋼量変化に
よって変わる。また、溶鋼面はスラグで覆われているた
め溶鋼面そのものを検出することは極めて困難である
が、従来は、湯面上部から鉄棒等を所定長さ挿入し、溶
鋼により溶けた部分を除く残存した長さ位置を溶鋼面位
置とし、この値を制御装置にオペレータが読みこませる
操業方法が行われている。
物厚みの変動、生産予定量及び転炉からの出鋼量変化に
よって変わる。また、溶鋼面はスラグで覆われているた
め溶鋼面そのものを検出することは極めて困難である
が、従来は、湯面上部から鉄棒等を所定長さ挿入し、溶
鋼により溶けた部分を除く残存した長さ位置を溶鋼面位
置とし、この値を制御装置にオペレータが読みこませる
操業方法が行われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】溶鋼上部から鉄棒を挿
入する方法は測定のためにオペレータが操業床に出なけ
ればならず、また測定のために処理を中断しなければな
らない等、要員及び処理時間上極めて不合理である。本
発明は上記の問題点を解決し、溶鋼湯面を適切に測定し
短時間で精錬処理を開始する溶鋼鍋精錬方法を提供する
ものである。
入する方法は測定のためにオペレータが操業床に出なけ
ればならず、また測定のために処理を中断しなければな
らない等、要員及び処理時間上極めて不合理である。本
発明は上記の問題点を解決し、溶鋼湯面を適切に測定し
短時間で精錬処理を開始する溶鋼鍋精錬方法を提供する
ものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、下端開放型の筒本体を溶鋼鍋の上部から降ろし鍋
内溶鋼に筒本体の浸漬部を漬け、合金を添加することに
より成分調整を行うに際して、予め鍋の使用回数、溶鋼
量、スラグ量から概略のスラグ表面位置を推定し、それ
に予め決めたオフセット量を加算して前記筒本体の浸漬
部下端の下降初期位置とし、該初期位置に前記筒本体の
浸漬部下端が下降後、初期位置から低速で筒本体の浸漬
部をスラグ内に降ろし、筒本体の浸漬部下端が溶鋼面に
到達したことを輝度変化検出式の溶鋼湯面検出器で検出
し、その信号で筒本体の下降を停止すると共にこの溶鋼
湯面位置を基準に、上昇側に予め設定された値を待機点
とし、筒本体を該待機点高さに上昇させ、予め設定した
時間・量で底吹きガスを流し、溶鋼面上のスラグを筒本
体の浸漬部の直下から外方に散らし、この後に筒本体を
溶鋼面位置から下降側に予め設定した浸漬深さ位置まで
下降させ、この深さ位置に到達停止した後に筒本体内か
らの溶鋼の精錬処理を行うことを特徴とする溶鋼鍋精錬
方法にある。
ろは、下端開放型の筒本体を溶鋼鍋の上部から降ろし鍋
内溶鋼に筒本体の浸漬部を漬け、合金を添加することに
より成分調整を行うに際して、予め鍋の使用回数、溶鋼
量、スラグ量から概略のスラグ表面位置を推定し、それ
に予め決めたオフセット量を加算して前記筒本体の浸漬
部下端の下降初期位置とし、該初期位置に前記筒本体の
浸漬部下端が下降後、初期位置から低速で筒本体の浸漬
部をスラグ内に降ろし、筒本体の浸漬部下端が溶鋼面に
到達したことを輝度変化検出式の溶鋼湯面検出器で検出
し、その信号で筒本体の下降を停止すると共にこの溶鋼
湯面位置を基準に、上昇側に予め設定された値を待機点
とし、筒本体を該待機点高さに上昇させ、予め設定した
時間・量で底吹きガスを流し、溶鋼面上のスラグを筒本
体の浸漬部の直下から外方に散らし、この後に筒本体を
溶鋼面位置から下降側に予め設定した浸漬深さ位置まで
下降させ、この深さ位置に到達停止した後に筒本体内か
らの溶鋼の精錬処理を行うことを特徴とする溶鋼鍋精錬
方法にある。
【０００６】
【作用】本発明による溶鋼湯面測定方法によれば操作室
内で測定を行うことができ、かつ筒本体を降ろす過程で
の計測であるため処理時間に対する影響が少ない。ま
た、スラグに覆われた溶鋼面を確実に検出し、処理を行
うことができる。
内で測定を行うことができ、かつ筒本体を降ろす過程で
の計測であるため処理時間に対する影響が少ない。ま
た、スラグに覆われた溶鋼面を確実に検出し、処理を行
うことができる。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の設備構成を示す図であり、図
２は鍋使用回数と転炉からの出鋼量で推定した溶鋼湯面
を示す図である。また、図３は筒本体７の浸漬部の下端
位置の高さと溶鋼湯面計測状況を示す図である。図１に
おいて上位計算機１から電気制御装置２に鍋使用回数と
転炉からの出鋼量で推定した溶鋼湯面が伝送される。こ
れを受信すると電気制御装置２は筒本体７の昇降モータ
３を動かし、該推定湯面にオフセットを加算した値まで
下がる。目標値到達後、筒本体７は、低速で下降し、溶
鋼６の上に浮かぶスラグ８を突き抜け溶鋼面に到達す
る。これをカメラ４で監視し、溶鋼面特有の高い輝度を
検出すると検出信号を電気制御装置２に送信する。電気
制御装置２はそのときの筒本体７の下端位置の高さを溶
鋼湯面高さ位置と判断する。
２は鍋使用回数と転炉からの出鋼量で推定した溶鋼湯面
を示す図である。また、図３は筒本体７の浸漬部の下端
位置の高さと溶鋼湯面計測状況を示す図である。図１に
おいて上位計算機１から電気制御装置２に鍋使用回数と
転炉からの出鋼量で推定した溶鋼湯面が伝送される。こ
れを受信すると電気制御装置２は筒本体７の昇降モータ
３を動かし、該推定湯面にオフセットを加算した値まで
下がる。目標値到達後、筒本体７は、低速で下降し、溶
鋼６の上に浮かぶスラグ８を突き抜け溶鋼面に到達す
る。これをカメラ４で監視し、溶鋼面特有の高い輝度を
検出すると検出信号を電気制御装置２に送信する。電気
制御装置２はそのときの筒本体７の下端位置の高さを溶
鋼湯面高さ位置と判断する。
【０００８】図２は上位計算機で推定した溶鋼面と鉄棒
を挿入して実測した溶鋼面との偏差を示したもので、±
１００ｍｍ以内での推定は可能であることが分かる。オ
フセットの量はこれを見込んで２００ｍｍ以上で設定し
ている。図３において筒本体７の下端高さ１１は上位計
算機からの推定溶鋼湯面１３を１４にて受信すると１３
にオフセットを加算した値１５に向かって下降する。１
５到達後低速下降に移り実溶鋼湯面１２に達した点１６
でカメラから溶鋼湯面位置信号を検出し１６の高さを溶
鋼湯面と判断する。１６を検出した後筒本体７の下端位
置は湯面上の１７に上昇し、底吹きガスでスラグが散ら
されるのを待つ。スラグ散らしが完了すると処理点１８
に下降し処理開始となる。
を挿入して実測した溶鋼面との偏差を示したもので、±
１００ｍｍ以内での推定は可能であることが分かる。オ
フセットの量はこれを見込んで２００ｍｍ以上で設定し
ている。図３において筒本体７の下端高さ１１は上位計
算機からの推定溶鋼湯面１３を１４にて受信すると１３
にオフセットを加算した値１５に向かって下降する。１
５到達後低速下降に移り実溶鋼湯面１２に達した点１６
でカメラから溶鋼湯面位置信号を検出し１６の高さを溶
鋼湯面と判断する。１６を検出した後筒本体７の下端位
置は湯面上の１７に上昇し、底吹きガスでスラグが散ら
されるのを待つ。スラグ散らしが完了すると処理点１８
に下降し処理開始となる。
【０００９】図４は、電気制御装置２による全体制御フ
ローを図示したものである。
ローを図示したものである。
【００１０】
【発明の効果】以上のように本発明によれば台車等に搭
載された溶鋼鍋に対し、上部から筒本体の浸漬部を漬
け、合金を添加することにより成分調整を行う二次精錬
設備において、処理時間を延ばさずに確実に浮遊スラグ
下の溶鋼湯面位置を検出して筒本体７の浸漬位置決めを
迅速正確に実施し、筒本体による溶鋼の処理を最適な条
件で円滑に行うことができる。
載された溶鋼鍋に対し、上部から筒本体の浸漬部を漬
け、合金を添加することにより成分調整を行う二次精錬
設備において、処理時間を延ばさずに確実に浮遊スラグ
下の溶鋼湯面位置を検出して筒本体７の浸漬位置決めを
迅速正確に実施し、筒本体による溶鋼の処理を最適な条
件で円滑に行うことができる。
【図１】本発明の設備構成を示す図である。
【図２】鍋使用回数と転炉からの出鋼量で推定した溶鋼
湯面を示す図である。
湯面を示す図である。
【図３】筒本体高さと溶鋼湯面計測状況を示す図であ
る。
る。
【図４】本発明の制御フローを示す図である。
１ 上位計算機 ２ 電気制御装置 ３ 筒本体昇降モータ ４ カメラ ５ 信号処理装置 ６ 溶鋼 ７ 筒本体 ８ スラグ ９ 鍋台車 １０ 上位計算機での推定溶鋼湯面 １１ 筒本体の下端位置高さ １２ 実溶鋼湯面 １３ 上位計算機の推定溶鋼湯面 １４ 推定湯面受信点 １５ 推定溶鋼湯面＋オフセット（停止位置） １６ 溶鋼湯面検出点 １７ スラグ散らし待機点 １８ 処理点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C21C 7/00
Claims (1)
- 【請求項１】 下端開放型の筒本体を溶鋼鍋の上部から
降ろし鍋内溶鋼に筒本体の浸漬部を漬け、合金を添加す
ることにより成分調整を行うに際して、予め鍋の使用回
数、溶鋼量、スラグ量から概略のスラグ表面位置を推定
し、それに予め決めたオフセット量を加算して前記筒本
体の浸漬部下端の下降初期位置とし、該初期位置に前記
筒本体の浸漬部下端が下降後、初期位置から低速で筒本
体の浸漬部をスラグ内に降ろし、筒本体の浸漬部下端が
溶鋼面に到達したことを輝度変化検出式の溶鋼湯面検出
器で検出し、その信号で筒本体の下降を停止すると共に
この溶鋼湯面位置を基準に、上昇側に予め設定された値
を待機点とし、筒本体を該待機点高さに上昇させ、予め
設定した時間・量で底吹きガスを流し、溶鋼面上のスラ
グを筒本体の浸漬部の直下から外方に散らし、この後に
筒本体を溶鋼面位置から下降側に予め設定した浸漬深さ
位置まで下降させ、この深さ位置に到達停止した後に筒
本体内からの溶鋼の精錬処理を行うことを特徴とする溶
鋼鍋精錬方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5325328A JP3033005B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 溶鋼鍋精錬方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5325328A JP3033005B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 溶鋼鍋精錬方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07179925A JPH07179925A (ja) | 1995-07-18 |
| JP3033005B2 true JP3033005B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=18175589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5325328A Expired - Fee Related JP3033005B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 溶鋼鍋精錬方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3033005B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101412564B1 (ko) * | 2012-07-31 | 2014-06-26 | 현대제철 주식회사 | 장입래들의 탕면 높이 예측방법 |
| CN115232923B (zh) * | 2022-07-27 | 2023-06-02 | 辽宁科技大学 | 一种vd炉精炼钢液的方法 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP5325328A patent/JP3033005B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07179925A (ja) | 1995-07-18 |
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|---|---|---|---|
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