JP3032931U

JP3032931U - 表示用基板

Info

Publication number: JP3032931U
Application number: JP1996004864U
Authority: JP
Inventors: 重治山口
Original assignee: 重治山口
Priority date: 1996-05-07
Filing date: 1996-05-07
Publication date: 1997-01-17
Anticipated expiration: 2002-05-07

Abstract

(57)【要約】【課題】耐久性及び表示機能を高めた表示用基板の提
供。【解決手段】蓄光材２の基材２ａには、夜光塗料によ
る蓄光層２ｂが備えられ、この蓄光層２ｂは、透明性樹
脂板３によって保護され、再帰性反射材４又は蛍光材５
によって裏打ちされている。透明性樹脂板３は、レンズ
効果を持たせることで視認性が高められるが、再帰性反
射材４は、蓄光層２ｂの透光性によって輝度効率が高め
ら、蛍光材５は、蓄光層２ｂの透光性によって複合的な
明るさが得られる。透明性樹脂板３、再帰性反射材４又
はを備えた蓄光材２からなる表示用基板１は、標識用、
照明用及び存在確認用に適用され、照明用では、間欠的
な外部光源２１からの照射及び非照射時における蓄光材
の明るさ減衰によってイルミネ−ションの効果も得るこ
とができる。存在確認用の表示用基板１では、小光源３
２を備えることも可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、蓄光材を利用した表示用基板に関し、特に、耐久性が高められ、しかも、表示機能が有効に発揮できるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の表示用基板としては、テ−プ状の基板に、蛍光塗料、夜光塗料を塗布したものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前述した表示用基板は、屋外等の使用では、風雨の影響を受けることから耐久性がなく、そのため用途が限定され、実用化に問題点があった。

【０００４】このようなことから、本考案では、表示用基板の構成を改善することにより、耐久性を高め、しかも表示機能も有効に作用するようにしたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述した点に鑑みなされたもので、板状、スリ−ブ状、半球状等からなる基材には、夜光塗料による蓄光層を形成することにより蓄光材が構成され、この蓄光層が透明性樹脂板によって保護され、或いはこの蓄光層が再帰性反射材又は蛍光材によって裏打ちされているものである。この場合、透明性樹脂板は、レンズ効果を持たせることにより、視野角を広げることができ、また蓄光板の蓄光層に透光性を持たせるとともに、この蓄光層を再帰性反射材又は蛍光材で裏打ちすることにより、輝度効率が高められ、又は複合的な明るさが得られる。

【０００６】そして、本考案の表示用基板は、建物の壁面、植木等の照明用、自動車部品、表札等の標識用及び夜間時等の存在確認用に利用できる。また、照明用の蓄光板では、外部光源からの間欠的な照射により、照射されていないときの蓄光板の明るさが漸次減衰するように変化して、イルミネ−ション形式の照明効果を持たせることもでき、存在確認用の蓄光板では、徽章用のバッチにも適用される。この場合、バッチに小光源が備えられるようにすれば、不意時でも手元の明るさを確保できる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案表示用基板における一実施例について、図を参照しながら説明する。

【０００８】図１は、表示用基板の概念的な斜視図を示したもので、（ａ）では平板状、（ｂ）ではスリ−ブ状、（ｃ）では半球状の表示用基板１に適用されている。そして、この表示用基板１は、蓄光板２を利用したものであり、この蓄光板２は、その基材２ａの両面又は片面に夜光塗料からなる蓄光層２ｂを形成することにより構成される。この蓄光層２ａは、昼間時に、太陽光又は蛍光灯の下にさらしておくと蓄光され、外部からの光がなくなっても、蓄光板２自身で光を発するものである。また、この蓄光層２ｂは、通常、夜光塗料の塗布によって形成されるが、シ−ト状の蓄光材を部分的に接着する等して形成することも可能である。

【０００９】しかして、この蓄光板２は、上面側又は外周面側の蓄光層２ｂは、例えば図１（ａ）〜（ｃ）で見られるように透明性樹脂板３によって保護されることから、屋外使用でも耐久性がある。そして、この透明性樹脂板３は、レンズ効果のある樹脂例えばフレンネルレンズを適用すれば、拡大鏡としての機能から視野角が広がる。要すれば平面全部の１８０°のどの方向からも視認することが可能となる。また、この蓄光板２は、図１（ａ）では下面側が蛍光材５によって裏打ちされ、図１（ｂ）では、内周面側の蓄光層２ｂが再帰性反射材４によって裏打ちされている。図１（ｃ）では、内周面側の蓄光層２ｂが透明性樹脂板３によって保護されている。そして、この蛍光材５は、紫青色発光、青色発光、緑色発光など適宜選択される蛍光体からなる。

【００１０】図２（ａ）（ｂ）は、再帰性反射材４又は蛍光材５による反射機能を概念的に示した説明図である。なお、前記蓄光板２の蓄光層２ｂについては、塗料の混合時に透明性のあるバインダ−を適用し、薄層にすることで透光性を持たせるとよい。これは、蓄光板２に対する入射光の反射が可能となり、再帰性反射板４の場合では輝度効率が高められ、また蛍光材５の場合では、蛍光の明るさが複合されるからである。、このようにして構成された表示用基板１は、蓄光板２の片面蓄光、両面蓄光及び用途によって、透明性樹脂板３、再帰性反射材４又は蛍光材５が適宜組合せ選択される。この構成としては、片面蓄光の場合では、蓄光層２ｂが透明性樹脂板３、再帰性反射材４及び蛍光材５によって裏打ちされるものであり、蓄光板２＋透明性樹脂板３の場合、蓄光板２＋再帰性反射材４の場合及び蓄光板２＋蛍光材５の場合の３つがある。これらの場合は、基材２ａをレンズ効果のある透明性樹脂板で構成するとよい。

【００１１】また、両面蓄光の場合では、透明性樹脂板３＋蓄光板２＋透明性樹脂板３の場合、透明性樹脂板３＋蓄光板２＋再帰性反射材４の場合及び透明性樹脂板３＋蓄光板２＋蛍光材５の場合の３つがある。

【００１２】また、表示用基板１は、例えば図３（ａ）（ｂ）で示されるような標識板１０に、ボルト、接着剤等の適宜手段により取付けられることにより、標識用の表示用基板として利用できる。この場合、図３（ａ）は、両側からの透明性樹脂板３によって、両面からの視認が可能となるように配慮したものである。また、図３（ｂ）は、片面からの視認が可能となるもので、透明性樹脂板３及び反射板４が適用されている。なお、これらの表示用基板１は、自動車部品、表札、ゴミ箱などの標識用にも利用できるものである。

【００１３】また、前記表示用基板１は、イルミネ−ション形式の照明効果を持たせることもできるものである。これは、図４で見られるような蓄光材の輝度減衰の特性及び図５（ａ）（ｂ）で示されるように間欠的照射の外部光源２１を利用したものである。

【００１４】すなわち、図５（ａ）では、植木２２のイルミネ−ションに適用したもので、植木２２には、表示用基板１が取付けられ、植木鉢２３の中には、例えば紫外線光源からなる間欠的な照射を可能とした外部光源２１が設置されている。そして、外部光源２１の照射がないときには、前記表示用基板１の明るさは、図４で見られるように時間び経過により減衰変化する。次いで、外部光源２１の照射により蓄光され、非照射によって減衰変化が順次繰り返される。また、図５（ｂ）では、建屋２４のイルミネ−ションに適用したもので、壁面２５には、前記表示用基板１及び前記外部光源２１が備えられている。

【００１５】これに対し、図６では、夜間時等の存在確認用の表示用基板１として、徽章用のバッチ３０に利用したものである。そして、このバッチ３０は、ハッチングで示される部分に蓄光板２及び透明板３が位置するようになっている。そして、図示の場合では、バッチ３０のリング本体３１には、適宜の手段によって構成される小光源３２を備えるようにしたものが例示されている。この小光源３２は、必要不可欠なものではないが、蓄光板２の蛍光に加えて、不意時の手元の明るさを確保できるようにしたものである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように、蓄光材利用の表示用基板１は、蓄光板２の蓄光層２ａを保護するような構成に改善したことから、耐久性が高まるという利点を有する。

【００１７】また、レンズ効果のある樹脂板３、再帰性反射材４又は蛍光材５の適用により表示用の機能が有効に発揮できるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の表示用基板における一実施例を示す概
念的な説明図で、（ａ）は平板状の表示用基板の斜視
図、（ｂ）はスリ−ブ状の表示用基板の斜視図、（ｃ）
は半球状の表示用基板の斜視図である。

【図２】反射板を適用した表示用基板を示す図で、
（ａ）は再帰性反射材を適用した説明図、（ｂ）は蛍光
材を適用した説明図である。

【図３】本考案の表示用基板を標識板に取付けた説明図
で、（ａ）は両面を利用した側面図、（ｂ）は片面を利
用した側面図である。

【図４】蓄光材の輝度変化を示す特性図である。

【図５】本考案の表示用基板を照明用に適用した説明図
で、（ａ）は植木に適用したイルミネ−ション形式の概
念的な正面図、（ｂ）は建屋に適用したイルミネ−ショ
ン形式の概念的な正面図である。

【図６】本考案の表示用基板を存在確認用として、徽章
用のバッチに適用した概念的な平面図である。

【符号の説明】

１表示用基板２蓄光板３透明性樹脂板４再帰性反射材５蛍光材１０標識板２１外部光源２２植木２４建屋３０バッチ３２小光源

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【手続補正書】

【提出日】平成８年７月３０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項３

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項４

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】平板状、スリ−ブ状、半球状等からなる
蓄光板２を利用した表示用基板において、前記蓄光板２は、その基材２ａに夜光塗料からなる蓄光
層２ｂが設けられることにより構成され、しかもこの蓄
光層２ｂが透明性樹脂板３によって保護され、或いはこ
の蓄光層２ｂが再帰性反射材４又は蛍光材５によって裏
打ちされていることを特徴とする表示用基板。
【請求項２】請求項１に記載された透明性樹脂板３に
は、レンズ効果を持たせ、視野角を広げている請求項１
記載の表示用基板。
【請求項３】請求項１に記載された蓄光板２の蓄光層
２ｂには、透光性を持たせ、前記再帰性反射材４又は蛍
光材５が裏打ちされるようになっている請求項１及び請
求項２記載の表示用基板。
【請求項４】請求項１に記載された蓄光板２は、建物
２４の壁面、植木２２等の照明用、自動車部品、表札等
の標識用及び夜間時等の存在確認用に適用されている請
求項１〜請求項３記載の表示用基板。
【請求項５】請求項４に記載された照明用の蓄光板２
は、外部光源２１から間欠的な照射が付与され、これに
よって、照射されていないときの蓄光板２の明るさが漸
次減衰するように変化して、イルミネ−ション形式の照
明効果をもつようにした請求項４記載の照明用の表示用
基板。
【請求項６】請求項４に記載された存在確認用の蓄光
板２は、徽章用のバッチに適用され、しかも小光源３１
が備えられている請求項４記載の視認用の表示用基板。