JP3032638B2 - 防火ドア - Google Patents

防火ドア

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JP3032638B2
JP3032638B2 JP4067773A JP6777392A JP3032638B2 JP 3032638 B2 JP3032638 B2 JP 3032638B2 JP 4067773 A JP4067773 A JP 4067773A JP 6777392 A JP6777392 A JP 6777392A JP 3032638 B2 JP3032638 B2 JP 3032638B2
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fire
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fire door
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一郎 伊原
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木質系の防火ドアに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、防火ドアとしては金属系のものが
使用されているが、重量が重く、また、冷たくて硬い感
じが強くて美観や柔らかさ、あるいは暖かみという点で
木質ドアに比べて劣っていた。そこで、木質系の防火ド
ア9として、図4に示すような構造のものが知られてい
る。図4に示すものは、難燃処理処理された木材で形成
した内枠1内に耐火性断熱材2を充填すると共に表裏面
に耐火性無機質板3を積層して芯材4を形成し、芯材4
の外周面部に難燃処理された木材で形成した外枠6を設
け、外枠の表裏面にそれぞれ難燃処理された合板7を積
層して構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4に示す
ような構成の防火ドア9はドア枠との間の隙間から火炎
や煙が貫通する恐れがあった。本発明は上記の従来例の
問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とする
ところは、火災時に防火ドアとドア枠との間の隙間を埋
めて火炎や煙が貫通するのを防止することができる防火
ドアを提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した従来例の問題点
を解決して本発明の目的を達成するため、本発明の防火
ドアは、難燃処理された木材で形成した内枠1内に耐火
性断熱材2を充填すると共に表裏面に耐火性無機質板3
を積層して芯材4を形成し、芯材4の外周面部に加熱に
より発泡する発泡材5を介して難燃処理された木材で形
成した外枠6を設け、外枠6の表裏面にそれぞれ難燃処
理された合板7を積層して成ることを特徴とするもので
ある。
【0005】ここで、下端面部に保護材8を設ける構成
としてもよい。
【0006】
【作用】しかして、上記のような構成の本発明によれ
ば、芯材4の外周面部に加熱により発泡する発泡材5を
介して難燃処理された木材で形成した外枠6を設ける構
成とすることで、火災時に、発泡材5が加熱されること
で発泡して防火ドア9の外枠6とドア枠との間の隙間を
埋めて煙を遮断できるようになったものであり、また、
強力な発泡力により防火ドア9の変形を抑え、ドア枠と
防火ドア9との間の隙間からの火炎貫通を防止できるよ
うになっている。
【0007】また、下端面部に保護材8を設けたものに
おいては、木製の防火ドア9を開いた状態で一時的にく
さび状のストッパで止めるような場合において、防火ド
アの表面材がめくれるのを防止することができるように
なった。
【0008】
【実施例】以下本発明を添付図面に基づいて詳述する。
図1、図2には本発明の一実施例が示してある。内枠1
は難燃処理された木材で形成ししてあり、内部に耐火性
断熱材2が充填してあると共に表裏面に耐火性無機質板
3を積層して芯材4が構成してある。ここで、木材を難
燃処理した内枠1は、例えば、不溶性不燃性無機質物を
含む木材により形成してある。そして、この不溶性不燃
性無機質物を含む木材とは、混合することにより不溶性
不燃性無機質物を生じさせるカチオン含有処理液とアニ
オン含有処理液のうち一方を原料木材に含浸させた後に
他方を含浸させて、前記原料木材の内部に不溶性不燃性
無機質物を定着させることにより得るものである。ま
た、内枠1内に充填する耐火性断熱材2としては、ロッ
クウール板などである。また、耐火性無機質板3として
は珪酸カルシウム板などが用いられる。
【0009】上記のような構成の芯材4の外周部に難燃
処理された木材で形成した外枠6で囲むのであるが、こ
の場合、芯材4の内枠1の外周面と外枠6の内周面との
間に加熱により発泡する発泡材5を介在するものであ
る。そして、このように芯材4の外周を囲んだ外枠6の
表裏面にそれぞれ難燃処理された合板7を積層するもの
である。ここで、難燃処理された木材で形成した外枠6
は内枠1と同様の難燃処理をした木材で形成してある。
また、難燃処理された合板7も内枠1と同様の難燃処理
された木材を合板化したものであり、消防法施工規則第
4条の3に規定に合格する防炎性を有するものである。
【0010】しかして、火災が発生すると、火災時に、
発泡材5が加熱されることで発泡して防火ドア9の外枠
6とドア枠との間の隙間を埋めて煙を遮断するものであ
り、また、強力な発泡力により防火ドア9の変形を抑
え、ドア枠と防火ドア9との間の隙間からの火炎貫通を
防止するものである。ところで、上記のような木質系の
防火ドア9の表裏両面及び周端面には表面材として表面
単板などが積層されるものである。また、防火区画に使
用される防火ドア9はドアクローザなどの金具により通
常閉の状態を保つことが義務付けられており、ドアスト
ッパ等を取付けることができないものである。しかし、
ホテルの客室等のようにルームキーパが毎朝のメンテナ
ンスのため頻繁に出入りする場合、一時、防火ドア9の
下部にくさび状のストッパで止めるケースが多く、ドア
の表面材がめくれるおそれがあるが、このような対策と
して、本発明においては、防火ドア9の下端面部に保護
材8を取付けてある。保護材8の材質及び寸法は特に限
定されないが、防火性、腐食性の観点よりステンレスや
アルミニューム等が適している。図3(a)乃至(c)
には保護材8の各例の取付け例が示してある。なお、図
3(a)のものは保護材8の外部から見える部分を薄く
できて目立ちにくくなり、正面からの外観が良好とな
る。
【0011】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、難燃
処理された木材で形成した内枠内に耐火性断熱材を充填
すると共に表裏面に耐火性無機質板を積層した芯材を形
成し、芯材の外周面部に加熱により発泡する発泡材を介
して難燃処理された木材で形成した外枠を設け、外枠の
表裏面にそれぞれ難燃処理された合板を積層してあるの
で、木質系の防火ドアとして外観がよいのは勿論のこ
と、火災時に、発泡材が加熱されることで発泡して防火
ドアの外枠とドア枠との間の隙間を埋めて煙を遮断でき
るようになったものであり、また、強力な発泡力により
防火ドアの変形を抑え、ドア枠と防火ドアとの間の隙間
からの火炎貫通を防止できて、防火性能を確実にするも
のである。
【0012】また、下端面部に保護材を設けたものにお
いては、木製の防火ドアを開いた状態で一時的にくさび
状のストッパで止めるような場合において、ドアの表面
材がめくれるのを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面図である。
【図2】同上の難燃処理された合板を取着する前の状態
の正面図である。
【図3】(a)(b)(c)はそれぞれ防火ドアの下端
面部に保護材を取付けた各例を示す斜視図である。
【図4】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 内枠 2 耐火性断熱材 3 耐火性無機質板 4 芯材 5 発泡材 6 外枠 7 合板 8 保護材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃処理された木材で形成した内枠内に
    耐火性断熱材を充填すると共に表裏面に耐火性無機質板
    を積層して芯材を形成し、芯材の外周面部に加熱により
    発泡する発泡材を介して難燃処理された木材で形成した
    外枠を設け、外枠の表裏面にそれぞれ難燃処理された合
    板を積層して成ることを特徴とする防火ドア。
  2. 【請求項2】 下端面部に保護材を設けて成ることを特
    徴とする請求項1記載の防火ドア。
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