JP3032592U - 洗浄用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両その他種々の物品を、液体洗浄剤を使用
して、容易に、かつ能率的に洗浄するために好適な洗浄
用具を提供する。 【解決手段】 液体洗浄剤注入口３を底部に有する洗浄
剤容器４、発泡体からなる塗布用パッド５、および握持
部６からなり、かつ前記握持部６は、前記洗浄剤容器４
の注入口３を片面に取り付け、前記塗布用パッド５を反
対面に取り付けた平板部７と把手８とからなり、前記注
入口３と前記塗布用パッド５とが前記握持部６の平板部
７の小孔９を介して連通してなる洗浄用具１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は車両、什器家具、建物外壁などの洗浄用具に関するものである。更に 詳しくは、本考案は、液体洗浄剤を使用して、種々の物品を、容易に、かつ能率 的に洗浄するために好適な洗浄用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車や、大型の容器や什器、建物の外壁などを洗浄剤で洗浄する場合 に、最も簡単な方法としては、洗浄剤を品物に注ぎかけて、タオルやウエスなど で摩擦し、拭き取るか、あるいは洗浄剤をタオルやウエスなどに直接染み込ませ て、それで品物の表面を拭う等の方法が行われている。

【０００３】 また、洗浄剤タンク、ポンプ、回転ブラシなどの大規模な装置を使用する洗浄 装置も種々採用されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記の洗浄剤を品物に注ぎかけて、タオルやウエスで拭き取り、あるいはタオ ルやウエスに洗浄剤を直接染み込ませて拭う方法では、洗浄場所の床面や作業者 の衣服に洗浄剤が飛散したり、あるいは作業者の手足に洗浄剤が付着して肌を痛 めるなどの不都合があり、また洗浄作業の能率もよくない。

【０００５】 一方、大規模な洗浄装置を使用する方法では、多大の設備費がかかるのみなら ず、作業の準備が煩雑で、かつ器具の取扱いに習熟した作業者が洗浄を行わなけ ればならず、実施は容易ではない。

【０００６】 本考案は、上記のような従来の事情に鑑み工夫されたものであり、従来の欠点 を解消し、小規模でありながら、容易かつ能率的に洗浄作業ができるように工夫 した洗浄用具を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案に係る洗浄用具は、液体洗浄剤を注入す るための注入口を底部に有する洗浄剤容器と、発泡体からなる塗布用パッドと、 一方の面に前記洗浄剤容器の注入口を取り付け、その反対面に前記塗布用パッド を取付けた平板部および把手からなる握持部を有し、かつ前記液体洗浄剤注入口 と前記塗布用パッドとが前記握持部の平板部の小孔を介して連通してなるもので ある。

【０００８】 なお、前記発泡体は海面、スポンジゴムなどの天然材料、あるいはポリウレタ ン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂の発泡体を使 用することもできる。なお、合成樹脂製発泡体の方が、均質のものを大量安価に 入手できるので好ましく、とりわけ、ポリウレタン製の発泡体は弾性や柔軟性、 耐久性等の点から特に好適である。

【０００９】 また、前記洗浄剤容器と握持部を結合する態様は特に限定されるものではない が、例えば、注入口の外周に雄ネジを形成し、かつ握持部の平板部の上に、前記 注入口の雄ネジと係合する雌ネジを設けることによって、取扱いに便利な洗浄用 具を製造することができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下に図示の実施例に基づいて本考案を更に詳細に説明する。 図１から図３に示すように、本考案の洗浄用具１は液体洗浄剤２を注入するた めの注入口３を底部に有する洗浄剤容器４と、発泡体からなる塗布用パッド５と 、握持部６からなる。握持部６は平板部７と把手８とからなり、平板部７の上面 には洗浄剤容器４の注入口３を取り付け、その反対面には塗布用パッド５を接着 剤等で貼付する。

【００１１】 洗浄剤注入口３と塗布用パッド５とは、平板部７に形成した小孔９を介して連 通しており、洗浄剤容器４中の洗浄剤２が、徐々に塗布用パッド５に滲み出し、 塗布用パッド５は洗浄剤２で含浸される。また、塗布用パッド５に細い縦孔１０ を設けることも可能であり、その場合には縦孔１０から洗浄剤２を振り出すこと もできる。

【００１２】 前記のように、発泡体５はポリウレタンなどの適宜の材料からなっており、図 ３および図５から判断されるように、その底面の中央部には凹窩１１を形成する 。このような形状にすることによって、凹窩１１の面が被処理物に沿って接触し 易くなり、また過剰の洗浄剤や泡が凹窩１１内に留保されるので、均一に払拭塗 布し、洗浄することができる。

【００１３】 また、前記洗浄剤容器４と握持部６の平板部７とを結合する場合、例えば図３ に示すように、注入口３の外周に雄ネジ１２を形成し、かつ平板部７の上に、前 記注入口３の雄ネジ１２と係合する雌ネジ１３を設けることによって、取扱いに 便利な洗浄用具１を製造することができる。

【００１４】 以上に説明したような構成を有する本考案の洗浄用具１を使用する場合には、 先ず、洗浄剤容器４の注入口３から適宜の液体洗浄剤２を注入し、注入口３の雄 ネジ１２を握持部６の平板部７の雌ネジ１３に螺合させる。 次に、握持部６の把手８を手に持って、洗浄用具１全体を軽く振り動かすと、 容器４内の洗浄剤２は平板部７の小孔９を通って発泡体５中に滲み出す。また、 洗浄用具１を更に強く振ることによって、発泡体５に設けた縦孔１０から洗浄剤 ２を直接被洗浄物に振りかけることもできる。

【００１５】 このようにして、洗浄剤を適量づつ振り出しながら、物品の表面を発泡体５で 摩擦することによって洗浄作業を容易に行うことができる。

【００１６】

【考案の効果】

上記のような新規な洗浄用具を使用することにより、大がかりで高価な設備を 設ける必要はなく、簡単な器具により、容易に、かつ能率よく、洗浄作業を行う ことができる。また、使用する器具の構造も簡単であるから廉価に製造すること が可能である。 従って、本考案の洗浄用具は実用上益するところが大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の洗浄用具の一実施例の斜視図である。

【図２】洗浄用具の側面図である。

【図３】洗浄用具の縦断面図である。

【図４】洗浄用具の平面図である。

【図５】洗浄用具の底面図である。

【符号の説明】

１ 洗浄用具 ２ 液体洗浄剤 ３ 注入口 ４ 洗浄剤容器 ５ 塗布用パッド ６ 握持部 ７ 平板部 ８ 把手 ９ 小孔 １０ 縦孔 １１ 凹窩 １２ 雄ネジ １３ 雌ネジ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体洗浄剤注入口を底部に有する洗浄剤
   容器、発泡体からなる塗布用パッド、および握持部から
   なり、かつ前記握持部は、前記洗浄剤容器の注入口を片
   面に取り付け、前記塗布用パッドを反対面に取り付けた
   平板部と把手とからなり、前記液体洗浄剤注入口と前記
   塗布用パッドとが前記握持部の平板部の小孔を介して連
   通してなる洗浄用具。
2. 【請求項２】 前記発泡体は合成樹脂製発泡体である実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載の洗浄用具。
3. 【請求項３】 前記洗浄剤容器の注入口の外周に雄ネジ
   を形成し、かつ握持部の平板部上に、前記注入口の雄ネ
   ジと螺合する雌ネジを設け、さらに雌ネジの内側に前記
   小孔を穿設してなる実用新案登録請求の範囲第１項また
   は第２項のいずれかに記載の洗浄用具。