JP3055532U - 洗剤自動補給式の洗剤液収容部兼用柄付き 洗浄道具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、食器、台所用品、バスタブ、便器等
日常家庭での洗浄使用を目的として、洗剤液収容部兼用
の柄を装着し、且つ簡単な仕組みで洗浄部へ洗剤液を自
動供給可能な洗浄道具として安価で提供できるものとす
る。 【解決手段】洗剤液収容部を兼ねる内空円筒状の柄の先
端を偏平状としてその底面に微小孔を開ける。その底面
をナイロン不織布、またはスポンジからなる洗浄部に装
着する。使用時に、ナイロン不織布、またはスポンジの
圧縮、復元による吸引力を利用して洗剤液を漏出させ、
洗浄部へ供給する仕組みとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は柄付き洗浄道具において、洗剤液収容部である柄から洗浄部へ、洗浄 部のナイロン不織布、またはスポンジの圧縮復元時の吸引力を利用して洗剤液を 漏出、供給しながら使用する給液構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常の洗浄用具は、被洗浄物、または用具に洗剤液をあらかじめ塗布して使用 する。また、洗剤容器付き清掃用具として出願されたものはあるが（実開昭６２ −９２７２３号、および実願平８−２４０５）、これらは洗剤容器部と洗浄部と の間に弁を装置して洗剤液を漏出させるかなり大掛かりな構造のものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

洗剤液容器と洗浄用具とが別である場合には、その都度、あらかじめ洗剤液を 塗布せねばならず手間である。また洗剤液を多量に消費しがちである。さらには 、柄付きでない食器洗浄用スポンジなどは洗剤が直接手に付くため、手荒れの原 因となる。 また、従来の技術による弁などを装置した洗剤容器付き清掃用具は高価格は免れ 得ず、日常家庭での使用を考える場合には、より簡単な構造仕様にして低廉価で 製造可能にすることが必要である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は台所用品、食器類、便器、バスタブなど日常家庭での洗浄に使用され ることを目的に、柄の内空部を洗剤液収容部とし、洗浄部に装着、一体化させる ことにより利便性を得るとともに、両部分の接続と洗剤液の漏出供給の仕組みを 単純化し、製造価格の低廉化を図る。

【０００５】

【考案の実施の形態】 本考案の実施は以下の形態にて行う。 （１）柄を内空円筒状にして、その内空部を洗剤液収容部とする。 （２）柄の洗浄部との接触面に一個の微小孔を開ける。通常の状態では洗剤液の 界面張力により液が充填された状態においても漏出することはない。 （３）洗浄部のナイロン不織布、またはスポンジを使用に際して被洗浄物に当て 、押圧することにより圧縮変形させ、直後復元する際の吸引力により洗剤液を微 小孔から漏出させ，洗浄部に供給する。

【０００６】

【実施例】

以下添付図面に従って実施例を説明する。 図１は先端にナイロン不織布を装着した洗浄道具本体の側面図。図２に示すよう に中空円筒状の柄２の先端部３の底面を偏平状とし、先端部底面のナイロン不織 布との接触部分に一個の微小孔４を開ける。柄の上端は洗剤液の注入口であり、 キャップ５で着脱自在、且つ液密に嵌合されている。先端部底面には、図３に示 す数カ所穴を開けたプラスチック板６を装着する。これによりナイロン不織布か らの洗剤液吸引に対応するとともに、ナイロン不織布が非使用時に先端部底面の 微小孔に直接接触しないようにして、非使用時の無用の液漏れを回避する。

【０００７】 ナイロン不織布７は図４に示すごとく長方形の形状とし、２ヶ所に刳り抜き穴 ８を設け、柄の先端部をその刳り抜き穴に通し、先端部をくるみ込むように装着 する。

【０００８】 図５に洗浄部にスポンジを使用する食器、台所用品向き洗浄道具を示す。 柄の部分は殆ど同形であるが、図６に示すように、スポンジ９の背面に横枠付き プラスチック板６を貼り付け、柄の先端部底面をはめ込む形で装着する。プラス チック板に数カ所の穴を開け前項説明と同様の効果を得るとともに、スポンジ洗 浄部を取替え可能とする。

【０００９】

【考案の効果】 高齢化とともに洗剤を付けて洗うことを面倒に感じる傾向は否めず、水だけでの すすぎ洗いになりがちで洗い上がりが汚く不潔になり易い。 また、洗剤液が直接手にかかることが手荒れの原因となる。 洗剤容器を兼ねた柄付き洗浄道具はこれらの問題を解消するものであるとともに 、さらには洗剤液の消費量が少なくて済むため環境汚染防止にも役立ち、価格低 廉化のみならず、まさに一石三鳥の効果がのぞめる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る洗剤自動補給式の洗剤液収容部兼
用柄付き洗浄道具の洗浄部がナイロン不織布によるもの
の側面図である。

【図２】洗剤液収容部兼用の柄の（１）は側面図、
（２）は底面平面図である。

【図３】柄の先端部底面にはめ込む横枠付きプラスチッ
ク板である。

【図４】柄の先端部に装着するナイロン不織布の平面図
である。

【図５】洗浄部にスポンジを装着するものの側面図であ
る。

【図６】横枠付きプラスチック板を背面に貼付けたスポ
ンジの（１）は平面図、（２）は側面図である。

【符号の説明】

１ 洗浄道具本体 ２ 洗剤液収容部兼用の柄部 ３ 先端偏平部 ４ 洗剤液漏出のための微小孔 ５ キャップ ６ 先端部底面に装着する横枠付きプラスチック板 ６（ａ）横枠 ６（ｂ）ナイロン不織布またはスポンジからの吸引に対
応する穴 ７ ナイロン不織布 ８ ナイロン不織布の刳り抜き穴 ９ スポンジ

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ａ４７Ｌ 25/00 Ａ４７Ｌ 25/00 Ｄ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ナイロン不織布、またはスポンジからなる
   洗浄部に、その内空部を洗剤液収容部とする柄を装着し
   て、その洗浄部に圧縮変形を加えることにより、収容部
   内の洗剤液を柄の先端部底面の微小孔を通して洗浄部に
   漏出させ、供給しながら使用することができる構造の家
   庭用洗浄道具。