JP3032569U - 耐熱・防炎・防水・耐候性布地 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防火用衣服等の原布として有効な原布として
有効な布地を提供する。 【解決手段】 スーパー繊維製の薄い基布に難燃性シリ
コーンゴムをコーティングする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は防火用衣服、熔接やガス熔断時の火花防止布、建築工事用難燃性シー トないしテント等に使用するに適する耐熱性、防炎性、防水性、耐候性等に優れ た布地に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

防火用衣服、熔接やガス熔断時の火花防止布、建築工事用難燃性シートやテン ト等に使用する布地は、耐熱性、防炎性、防水性、耐候性、耐寒性を有し、柔軟 なこと、軽量なこと、引裂きに強いこと、縫製等の成形が可能なこと等が要求さ れる。 従来からこの種用途には多くの布地が用いられてきたが、より高性能な原布の 開発が望まれている。近年スーパー繊維と称される繊維がこの分野でも用いられ るようになってきたが、十分な物性的特性を発揮させようとすると厚さが増し剛 直化する等の難点があった。 本考案の目的は薄く、柔軟性に富んだ上、前記した種々の要求特性を高度に満 足する新規布地を提供することにある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案はスーパー繊維からなる薄い基布に難燃性シリコーンゴムをコーティン グしてなる耐熱・防炎・防水・耐候性布地に関する。 本考案で用いる基布はいわゆるスーパー繊維からなる織物等であり、スーパー 繊維としてはアラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリイミド繊維等が用いられ るが、特にアラミド繊維が好ましい。 基布は柔軟性、軽量性、成形性等を保持するに足る薄さを有することを要し、 目付が３０〜１００ｇ／ｍ² 程度、厚さが０．１〜０．３ｍｍ程度が好ましい。

【０００４】 シリコーンゴムとしては難燃性シリコーンゴムとして市販されている一液性、 二液性のシリコーンゴムを適宜用いることができる。コーティング後キュアする ことによって目的とする布地が得られる。シリコーンゴムの付着量は１００〜２ ５０ｇ／ｍ² 程度が好ましく、得られる布地の厚さは０．２〜０．５ｍｍ程度が 好ましい。 シリコーンゴムは基布の片面にコーティングするだけでもよいが含浸等により 両面にコーティングすることが好ましい。 かくして得られる本考案の布地は柔軟且つ軽量にして成形可能であり、しかも 耐熱性、耐炎性、防水性、耐候性、耐寒性、耐引裂き性等の化学的、物理的耐性 に優れているため、防火用衣服、熔接やガス熔断時の火花防止布、建築工事用難 燃性シートないしテント等を製作する原布として好適に用いることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の布地の模式断面図。

【符号の説明】

１ 基布 ２ 難燃性シリコーンゴム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スーパー繊維からなる薄い基布に難燃性
   シリコーンゴムをコーティングしてなる耐熱・防炎・防
   水・耐候性布地。