JP3032349U - チェーンゲートの支柱昇降装置 - Google Patents

チェーンゲートの支柱昇降装置

Info

Publication number
JP3032349U
JP3032349U JP1996005432U JP543296U JP3032349U JP 3032349 U JP3032349 U JP 3032349U JP 1996005432 U JP1996005432 U JP 1996005432U JP 543296 U JP543296 U JP 543296U JP 3032349 U JP3032349 U JP 3032349U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic cylinder
piston rod
pipe
peripheral surface
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996005432U
Other languages
English (en)
Inventor
延行 宮原
Original Assignee
延行機工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 延行機工株式会社 filed Critical 延行機工株式会社
Priority to JP1996005432U priority Critical patent/JP3032349U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3032349U publication Critical patent/JP3032349U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全で耐久性のある水圧式の支柱昇降装置を
提供する。 【構成】 地面等の基盤中に設置する地中パイプ2と、
該地中パイプの内部に設置される水圧シリンダ3と、水
圧シリンダの下端および上端の給排水口3b,3dと接
続する水道管4、5と、水圧シリンダのピストン6に下
端を固定され上向に突出するピストンロッド7と、ピス
トンロッドの上端に固定されると共にピストンロッドを
全長に外嵌され、ピストンロッドの下降時に上記地中パ
イプの内周面と上記水圧シリンダの外周面との間の隙間
に挿入されるロッド保護用の保護パイプ8とを備え、該
保護パイプの下端部外周に、所要角度間隔をあけて突片
を設けた円盤ディスク50を固定し、上記突片を地中パ
イプの内周面に沿って昇降させるようにし、ピストンロ
ッドおよび保護パイプからなる支柱Pを水道水を用いた
水圧シリンダで上昇および下降させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、駐車場等のチェーンゲートにおける支柱昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示すように、駐車場において、支柱Pを間隔をあけて地面より立 設し、これら支柱Pの間にチェーンCを連結したチェーンゲートが用いられてい る。自動式のチェーンゲートでは、自動車の進入時には、支柱Pを下降してチェ ーンCを下げ、自動車の通過を可能とし、駐車した後に、支柱Pを上昇させてチ ェーンCも上昇させ、自動車の進入を不可としている。
【0003】 上記支柱Pの昇降駆動手段としては、通常モータが用いられており、ボタン操 作等で、モータを作動して支柱Pを昇降させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記モータを駆動して支柱Pを昇降させる機構とすると、自動車がチェーンゲ ートを通過する時に、電気系統の故障あるいは他者が知らずに誤って操作した場 合等、支柱Pが上昇すると、支柱Pにはモータによる上昇駆動力が作用している ため、自動車側およびモータ側の両方に損傷を発生させる欠点がる。さらに、多 数の支柱Pを上昇させる時および下降させる時の両方で電力を使用するため、電 力の消費量が多く、ランニングコストが高くつく欠点がある。
【0005】 上記モータによる支柱Pの昇降に変えて、図8に示すような、水道水を利用し た支柱の昇降装置が、従来、実開昭58−185611号で提案されている。し かしながら、該装置では、水圧シリンダ20の底部に給水管21と排水管22と を連通し、ピストン23の上昇時には給水管21を開くと共に排水管22を閉じ て、シリンダ20の内部に給水してピストン23を押し上げる一方、下降時には 、給水管21を閉じると共に排水管22は開いて、シリンダ20の内部の水を、 自重により下降するピストン23、ロッド24により押し出して排出している。
【0006】 上記図8の構成とすると、下降時に、ピストン23とロッド24の自重でシリ ンダ20の内部の水を押し出すため、時間がかかり、迅速にロッド24を下降で きない問題がある。すなわち、チェーンゲートを開くのに時間がかかる欠点があ る。さらに、支柱としてピストンロッド自体を用い、ピストンロッドを外部に露 出させているため、ピストンロッドに損傷が発生しやすく、支柱の寿命が短い欠 点がある。
【0007】 本考は、上記した問題に鑑みてなされたもので、水道水を利用した水圧シリン ダで支柱の昇降を行い、かつ、従来の水圧シリンダを用いた昇降装置における問 題点を解消することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、駐車場等のチェーンゲートにおける支柱 昇降装置で、 地面等の基盤中に、垂直状に埋設される地中パイプと、 上記地中パイプの内部に軸線に沿って垂直状に設置される水圧シリンダと、 上記水圧シリンダの下端および上端の給排水口と接続する水道管と、 上記水圧シリンダの内部に摺動自在に嵌合されたピストンと、 上記ピストンに下端を固定され、水圧シリンダの上端より上向に突出するピス トンロッドと、 上記ピストンロッドの上端に固定されると共に、ピストンロッド全体に外嵌さ れ、上記地中パイプの内周面と上記水圧シリンダの外周面との間の隙間を昇降す る保護パイプとを備え、 上記保護パイプの下端部外周に、所要角度間隔をあけて突片を設けた円盤ディ スクを固定し、上記突片を地中パイプの内周面に沿って昇降させるようにし、 上記ピストンロッドおよび保護パイプからなる支柱を水道水を用いた水圧シリ ンダで上昇および下降させる構成としているチェーンゲートの支柱昇降装置を提 供している。
【0009】 上記請求項1の支柱昇降装置では、駐車場のチェーンゲートの支柱に用いた場 合には、通常はピストンロッドおよび該ピストンロッドに外嵌した保護パイプと からなる支柱は上昇した上限位置にあり、支柱の上端に連結したチェーンを自動 車の進入を阻止する高さに保持している。この上限位置では、水圧シリンダ内に 水道水を所要量供給してピストンロッドを押し上げた状態であるため、上限位置 に保持するための駆動力は必要ではない。また、何らか外力が支柱に不可された も、外力が例えば70kg/cm2以上あれば、支柱を水圧に抗して圧し下げ、 支柱に損傷を発生させない。
【0010】 一方、駐車場に自動車を進入させる場合および駐車場から自動車を出す場合、 水圧シリンダの上端の給排水口を開いて給水する一方、下端の給排水口を開いて 排水し、一体となったピストン、ピストンロッドおよび保護パイプを水圧で下降 させる。すなわち、水道水を利用した水圧シリンダの70kg/cm2程度圧力 で押し下げられる。このように、本装置の水圧シリンダは通常2kg/cm2の 水道水圧力を70kg/cm2まで上昇させる設計としている。即ち、70kg /cm2程度の圧力とすることで、自動車通過時に、仮に、支柱が上昇しても自 動車の重量で支柱を押し下げることができるようにしている。
【0011】 自動車通過後、水圧シリンダに水道水を供給すると、ピストン、ピストンロッ ドおよびロッド保護パイプからなる支柱は水道水を利用した水圧シリンダで70 kg/cm2程度の圧力で押し上げられる。ピストンが水圧シリンダの上面ヘッ ドに達すると上昇が停止し、支柱は上限位置に達し、この位置で保持される。
【0012】 また、保護パイプの下端部外周に、所要角度間隔をあけて突片を設けた円盤デ ィスクを固定しているため、保護パイプおよびピストンロッドの昇降作動をスム ーズに行うことができ、かつ、保護パイプと地中パイプとの間に空気および水が 溜まっても問題なく昇降作動できる
【0013】 上記支柱は、下降限において、支柱の上面を基盤面より僅かに低い位置となる ように設定すると共に、その上面にチェーン取付用リングを設けており、かつ、 上記水圧シリンダの上端ヘッドと地中パイプの底板との間を連結する補強用のタ イロッドを備えている。(請求項2)
【0014】 請求項2に記載の構成とすると、チェーンを支柱に簡単に取り付けることがで きる。また、長尺で垂直方向に配置する水圧シリンダをタイロッドで補強するこ とができ、しかも、該タイロッドを地中パイプ内に配置しているため、錆が発生 しにくく、耐久性を高めることができる。さらに、支柱が下降限に達すると、支 柱の上面は基盤面より僅かに低い位置となるため、通過する自動車が接触せず、 支柱に対して荷重がかからず、支柱に損傷を発生させない。
【0015】 上記水圧シリンダの上端ヘッドには、ピストンロッドが昇降する貫通孔を設け 、該貫通孔の内周面にスライドベアリングを取り付け、該スライドベアリングを 介してピストンロッドと摺接させている一方、上記スライドベアリングと摺接す るピストンロッドの外周面に硬質クロムメッキを施していることが好ましい。( 請求項3)
【0016】 上記のようにピストンロッドと上端ヘッドとの摺接部にスライドベアリングを 介在させると、長尺なピストンロッドを横揺れすることなく真っすぐにガイドす ることができる。また、このスライドベアリングと摺接するピストンロッドの外 周面に硬質クロムメッキを施すと、ピストンロッドの外周面に摩耗および損傷を 発生させない。
【0017】 また、水圧シリンダの給排水口と接続する水道管には流路開閉弁を設け、支柱 の上昇時には下端の給排水口より水道水を供給して、ピストンより下部のシリン ダ室内に給水して、水圧で、ピストンと、ピストンロッドおよび保護パイプから なる支柱を押し上げる一方、下降時には、上端の給排水口と連通する水道管を開 き、ピストンより上部のシリンダ室内に給水して、水圧でピストンと支柱を押し 下げる。なお、上昇時には上端の給排水口より排水する一方、下降時には下端の 給排水口より排水している。
【0018】 上記流路切替弁を駆動する電源として、太陽エネルギーを用いた太陽電池を用 いている。(請求項3)該構成とすると、流路切替弁の駆動電源として太陽エネ ルギーを利用すると、ランニングコストの低下を図れると共に、電源供給手段の 構成を簡単にすることができる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図面に示す実施形態により詳細に説明する。 図1乃至図6は本考案の実施形態を示し、前記図7と同様に駐車場のチェーン ゲートの支柱Pに用いている。
【0020】 本考案の支柱の昇降装置は、地面等の基盤Gより下方に掘削した設置穴1の内 部に垂直状に埋設される地中パイプ2と、該地中パイプ2の内部に軸線に沿って 垂直状に設置される水圧シリンダ3と、該水圧シリンダ3の下端ヘッド3aの給 排水口3bと接続する水道管4と、水圧シリンダ2の上端ヘッド3cの給排水口 3dと接続する水道管5と、水圧シリンダ3の内部に摺動自在に嵌合されたピス トン6と、ピストン6に下端を固定され、水圧シリンダの上端ヘッド3cの貫通 孔3eを通して上向きに突出するピストンロッド7と、ピストンロッド7の上端 に固定されると共にピストンロッド全体に外嵌される保護パイプ8と、水圧シリ ンダ3の上端ヘッド3cと地中パイプ2と底板2bとを連結する4本の補強ロッ ド9とを主構成部材としている。
【0021】 上記地中パイプ2は、上下両端開口の円筒パイプ2aと、該円筒パイプ2aの 下端開口を閉鎖するように固定する底板2bと、上端開口に固定して基盤Gの表 面に位置させる円環形状の上板2cとからなる。上記円筒パイプ2aの下側部に は水道管挿通用の開口2dを設けている。
【0022】 水圧シリンダ3は、上下両端開口の円筒パイプ3fと、該円筒パイプ3fの上 端開口を閉鎖するように固定する上端ヘッド3cと、下端開口を閉鎖するように 固定する下端ヘッド3aとからなる。下端ヘッド3aの底面は地中パイプ2の底 板2bと嵌合して位置決め保持される。また、上記下端ヘッド3aおよび上端ヘ ッド3cに円筒パイプ3fの内部とを連通する上記給排水口3b、3dを設けて いる。
【0023】 上記給排水口3b、3dに接続する水道管4、5は樹脂チューブからなり、水 道管4、5は地中パイプ2内を通して、地中パイプ2の開口2dを通し、開口2 dと接続した他の地中パイプ10を通して水道本管(図1で図示せず)と接続し ている。上記水道管4と5には図6に示す流路切替弁30を介設し、支柱上昇時 には下端給排水口3bに水道水を供給すると共に上端給排水口3dより排水する 一方、支柱下降時には下端給排水口3bより排水すると上端給排水口3dに給水 するようにしている。上記供給する水道水は通常の2kg/cm2の上水道水を 用いている。
【0024】 上記水圧シリンダ3内に摺動自在に嵌合するピストン6は、図3に示すように 周面に設けたシール溝6aにシールゴム13を嵌合して、シリンダ内周面との間 をシールしている。ピストン6の中心孔6bにピストンロッド7の下端を挿通し てボルト止めし、該ピストンロッド7を上端ヘッド3cに設けた貫通穴3eをシ ール状態で貫通させ、上向きに突出させている。上記水圧シリンダ3およびピス トンロッド7は金属製で、ピストン6は硬質樹脂製としている。
【0025】 水圧シリンダ3の内径および高さ、ピストン6の大きさ等は、水道水をピスト ン6より下側の室3gに供給すると、ピストン6を70kg/cm2で押し上げ る圧力を発生するように設定している。
【0026】 上記ピストンロッド7に金属製の保護パイプ8を外嵌し、保護パイプ8の上端 閉鎖面8aをピストンロッド7の上端面7aに当接させ、中央にチェーン取付用 リンク12を取り付けて一体に固定している。該チェーン取付用リンク12には チェーンCを取り付けて、隣接する支柱と連結している。
【0027】 上記保護パイプ8の内径は、水圧シリンダ3の外径より僅かに大きく設定し、 その下端側の外周面に図4に(A)(B)に示すように、外周面に所要角度間隔 をあけて突片50aを設けた円環ディスク50を取り付けている。この突片50 は、その内周面を保護パイプ8の外周面に溶接固着する一方、外周に突出した突 片50aの外周縁50bが地中パイプ2の内周面と隙間S1をあけると共に突片 50a以外の凹んだ外周縁50cと地中パイプ内周面との間には更に大きな隙間 S2をあけるようにしている。
【0028】 上記円環ディスク50を保護パイプ8と地中パイプ2の間に介在させると、保 護パイプ8と地中パイプ2の空間Sに存在する空気を逃がしながらスムーズに昇 降させることができる。また、上記空間Sに浸水が発生して、空間Sの底部に水 Wが溜まっても、隙間S1とS2で溜まった水を円環ディスク50の上面側に逃 がすことにより、下限位置まで保護パイプ8およびピストンロッド7を下降させ ることができる。また、突片50aと地中パイプ2の内周面との隙間S1が小さ いため、保護パイプ8を地面パイプ2に沿ってガイドする機能も損なず、地中パ イプ2の内周面に沿って保護パイプ8を昇降させることができる。
【0029】 保護パイプ8は、図2に示す下降限に達すると、その上端閉鎖面8aは基盤G の表面から僅か下方に位置するように設定している。
【0030】 さらに、図5に示すように、水圧シリンダ3の上端ヘッド3cには、ピストン ロッド7と摺接する内周面にスライドベアリング55を嵌合固定すると共に、該 スライドベアリング55の上方にオイルシール56を嵌合固定している。また、 上記スライドベアリング55と摺接するピストンロッド7の外周面には硬質クロ ムメッキを施している。
【0031】 上記のように、ピストンロッド7に摺接する上端ヘッド3cにスライドベアリ ング55を取り付けると、ピストンロッド7の昇降動作時に横振れを抑制して垂 直にガイドすることができると共に、ピストンロッド7の昇降動作をスムーズに 行わせることができる。このように硬質のスライドベアリング55をピストンロ ッド7と摺接させるために、ピストンロッド7の外周面にも硬質のクロムメッキ を施している。さらに、地中パイプ2の上板2cの内周面にフェルトシール57 を取り付け、保護パイプ8の外周面に付着するゴムや埃を除去するようにしてい る。
【0032】 上記地中パイプ2内において、その底板2aと水圧シリンダ3の上端ヘッド3 cとをタイロッド9を介して連結し、水圧シリンダ3を垂直状態に支持補強して いる。該タイロッド9は周方向に90度間隔をあけて4本取り付けている。
【0033】 なお、本実施例では、地中パイプ2の高さ(長さ)を約1000mm、ピスト ンロッド7と保護パイプ8とからなる支柱Pの上昇限における基盤表面からの高 さを約850mmとし、保護パイプ8の外径を約100mm、ピストンロッドの 外径を20mm、水圧シリンダ3の内径を55mmとしている。
【0034】 水圧シリンダ3への水道水の給排の切替を行う流路切替弁30は、図6に示す ように、太陽熱及び太陽光を集熱・集光器(図示せず)等を介して電気エネルギ ーに変換して蓄積している太陽電池31を電源として用いている。該太陽電池3 1と流路切替弁30との間にスイッチ32を介設し、該スイッチ32を操作する ことにより、流路切替便30を切り替えるようにしている。
【0035】 上記構造からなる支柱の昇降装置では、図1に示す支柱Pが上限位置にある時 、水圧シリンダ3内でピストン6が上限位置にあり、ピストン6の下部側には水 道水が満たされ、支柱Pは70kg/cm2の圧力で上向きに支持されている。
【0036】 自動車の通過時に支柱Pを下降する時、水圧シリンダ3の上端給排水口3dよ り水道水をシリンダ内部のピストン6より上部に給水する一方、ピストン6より 下部の水を下端給排水口3bよりの排水する。これにより、保護パイプ8とピス トンロッド7とからなる支柱Pおよびピストン6は水圧で下降される。このとき 、円盤デイスク50によりガイドされ、かつ、保護パイプ8と地中パイプ2との 間に空気あるいは水があっても、隙間S1とS2で空気および水を逃がしながら スムーズに下降する。
【0037】 支柱Pが図2に示すよう下降限に達すると、保護パイプ8の上端閉鎖面8aは 基盤表面より僅かに落ち込む。よって、自動車の通過時に、自動車が保護パイプ 8に接触せず、保護パイプ8に損傷が発生しない。
【0038】 自動車通過後、水圧シリンダ3の下端給排水口3bよりピストン6の下部のシ リンダ内部に水道水を供給する一方、上端給排水口3dよりピストン6の上部の 水を排水し、ピストンロッド7と保護パイプ8とからなる支柱Pをピストン6と 連動して上昇させ、図1に示す上昇限まで突出させる。このピストン6およびピ ストンロッド7を介して保護パイプ8が上昇作動する時、および前記した下降作 動する時、スライドベアリング55により支持されて横揺れすることなく真っす ぐに昇降することができる。
【0039】 自動車通過時に、故障あるいは誤操作で、支柱Pが上昇した場合、支柱Pの上 昇圧力は70kg/cm2であるため、自動車の重量により支柱Pを圧力に抗し て下降させることができ、自動車および支柱のいずれにも損傷の発生を防止でき る。
【0040】 なお、本考案の支柱の昇降装置は、駐車場のチェーンゲートの支柱以外にも、 他のチェーンゲートの支柱として利用できる。さらに、チェーンを取り付けずに 、支柱単体として用いる事もできる。
【0041】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案に係わる支柱昇降装置によれば、支柱 の上昇時および下降時に両方で、2kg/cm2の水道水を水圧シリンダで70 kg/cm2まで圧力を増加させて昇降させるため、チェーンゲートの昇降を迅 速に行うことができる。また、自動車通過時に誤って上昇した時あるいは外部部 材が衝突した場合など、支柱の上面に70kg/cm2より大きな外力が負荷さ れると、支柱は下降して損傷の発生を防止できる。また、下降時、支柱上面は基 盤表面より落ち込んでいるため、自動車通過時に自動車のタイヤと接触させない 。よって、支柱の耐久性を高めることができる。さらにまた、小径で長尺な水圧 シリンダは地中パイプの内部で、該地中パイプとタイロッドを介して連結してい るため、水圧シリンダの支持強度が高く、水圧シリンダを安定して立設すること ができる。
【0042】 かつ、保護パイプと地中パイプとの間に隙間をあけた円環ディスクを介在させ た場合、保護パイプと地中パイプとの間に水が溜まっても保護パイプおよびピス トンロッドを下限位置までスムーズに下降させることができる。
【0043】 さらにまた、ピストンロッドと水圧シリンダの上端ヘッドとの摺接部にスライ ドベアリングを介在させると、作動圧が負荷される長尺なピストンロッドを横振 れさせることなく確実に真っすぐに昇降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施形態の装置において、支柱が上
昇位置にある時の断面図である。
【図2】 上記支柱が下降位置にある時の断面図であ
る。
【図3】 上記実施形態の水圧シリンダに用いるピスト
ンの断面図である。
【図4】 (A)は要部水平断面図、(B)は垂直断面
図である。
【図5】 他の要部垂直断面図である。
【図6】 上記実施形態の水圧シリンダへの水道水の流
路切替弁の駆動経路を示す概略図である。
【図7】 チェーンゲートの概略正面図である。
【図8】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 地中パイプ 3 水圧シリンダ 3b、3d 給排水口 4、5 水道管 6 ピストン 7 ピストンロッド 8 保護パイプ 9 タイロッド 12 チェーン取付用リンク 30流路切替弁 50 円環ディスク 55 スライドベアリング 56 フエルトシール P 支柱 C チェーン G 基盤 S1、S2 隙間

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車場等のチェーンゲートにおける支柱
    昇降装置で、 地面等の基盤中に、垂直状に埋設される地中パイプと、 上記地中パイプの内部に軸線に沿って垂直状に設置され
    る水圧シリンダと、 上記水圧シリンダの下端および上端の給排水口と接続す
    る水道管と、 上記水圧シリンダの内部に摺動自在に嵌合されたピスト
    ンと、 上記ピストンに下端を固定され、水圧シリンダの上端よ
    り上向に突出するピストンロッドと、 上記ピストンロッドの上端に固定されると共に、ピスト
    ンロッド全体に外嵌され、上記地中パイプの内周面と上
    記水圧シリンダの外周面との間の隙間を昇降する保護パ
    イプとを備え、 上記保護パイプの下端部外周に、所要角度間隔をあけて
    突片を設けた円盤ディスクを固定し、上記突片を地中パ
    イプの内周面に沿って昇降させるようにし、 上記ピストンロッドおよび保護パイプからなる支柱を水
    道水を用いた水圧シリンダで上昇および下降させる構成
    としているチェーンゲートの支柱昇降装置。
  2. 【請求項2】 上記支柱は、下降限において、支柱の上
    面を基盤面より僅かに低い位置となるように設定すると
    共に、その上面にチェーン取付用リングを設けており、
    かつ、上記水圧シリンダの上端ヘッドと地中パイプの底
    板との間を連結する補強用のタイロッドを備えている請
    求項1に記載のチェーンゲートの支柱昇降装置。
  3. 【請求項3】 上記水圧シリンダの上端ヘッドには、ピ
    ストンロッドが昇降する貫通孔を設け、該貫通孔の内周
    面にスライドベアリングを取り付け、該スライドベアリ
    ングを介してピストンロッドと摺接させている一方、上
    記スライドベアリングと摺接するピストンロッドの外周
    面に硬質クロムメッキを施している請求項1または2に
    記載のチェーンゲートの支柱昇降装置。
  4. 【請求項4】 上記水圧シリンダの給排水口と接続する
    水道管に介設する流路切替弁を駆動する電源として、太
    陽エネルギーを用いた太陽電池を用いていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のチ
    ェーンゲートの支柱昇降装置。
JP1996005432U 1996-06-12 1996-06-12 チェーンゲートの支柱昇降装置 Expired - Lifetime JP3032349U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996005432U JP3032349U (ja) 1996-06-12 1996-06-12 チェーンゲートの支柱昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996005432U JP3032349U (ja) 1996-06-12 1996-06-12 チェーンゲートの支柱昇降装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3032349U true JP3032349U (ja) 1996-12-17

Family

ID=43167269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996005432U Expired - Lifetime JP3032349U (ja) 1996-06-12 1996-06-12 チェーンゲートの支柱昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3032349U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101577977B1 (ko) 유지보수가 용이한 토목구조물용 유압식 승하강 수문장치
US4457401A (en) Above-the-floor hydraulic lift
CN204753438U (zh) 电动升降柱式道闸
JP5936580B2 (ja) ピット式立体駐車場の浸水防止装置
CN115534724A (zh) 一种地埋式充电基站
JP3032349U (ja) チェーンゲートの支柱昇降装置
CN108674234B (zh) 一种电动汽车无线充电系统
JPH0913334A (ja) チェーンゲートの支柱昇降装置
JPH09328727A (ja) チェーンゲートの支柱昇降装置
CN212582718U (zh) 一种地基工程的升降式地基构造结构
CN214047096U (zh) 一种警犬训练用独木桥
CN214363088U (zh) 一种防水性好的升降路桩
CN210944709U (zh) 一种升降系统自动锁紧装置
CN219264997U (zh) 一种炉体压力安全装置及电炉系统
CN110040670B (zh) 一种用于管道井盖开启的便携式液压装置
KR970005624Y1 (ko) 매립식 차량정비용 리프트
CN217974247U (zh) 一种水利工程闸口装置
CN216784546U (zh) 一种地埋式垃圾箱升降平台
CN212801312U (zh) 一种液压升降路障
CN221072738U (zh) 一种安全型防护井盖
KR102243331B1 (ko) 사각맨홀 원터치 안전장치 맨홀뚜껑
CN219430836U (zh) 一种再生混凝土井圈
KR102280957B1 (ko) 교체가 용이한 수문인양용 밀폐형 실린더
CN215594852U (zh) 一种用于超高层建筑施工的内顶外爬式模架施工平台
CN217267321U (zh) 用于水利闸门螺杆启闭机的遮雨防护结构