JP3032174B2

JP3032174B2 - 仕切用衝立

Info

Publication number: JP3032174B2
Application number: JP9141552A
Authority: JP
Inventors: 三郎小田部
Original assignee: 三郎小田部
Priority date: 1997-05-30
Filing date: 1997-05-30
Publication date: 2000-04-10
Anticipated expiration: 2017-05-30
Also published as: JPH10327949A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、箱、机のファイル用
抽斗、棚、本棚に品物を並べ整列させるために使われる
物で、特に本やファイルを立てかけて整理する際に利用
され、あるいは、壁や置物を利用して本発明を用い例え
ばブックエンドとして用いることもできる仕切用衝立に
関する物である。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の整理用機材としてはＬ字
形のブックエンドや重石になるような置物を本の片側か
両側において整列させていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブック
エンドや重石は嵩張ることから整理空間に無駄が出来、
沢山の収納が出来ないという問題があった。また、並ん
でいる本や品物から一二冊や一二個抜き出していると、
抜き出した空間に本や品物が倒れたり滑ったりして表紙
が柔らかい物では、本が倒れたり、反り返った癖が出来
たり、崩れたりしてしまうと言う問題があった。特に机
の中の抽斗では、空間が動くということから本などを整
理状態に置いておくことが非常に難しかった。

【０００４】そこで、この発明は、衝立が嵩張らず収納
を多くし、本や品物をを取り出して開いた空間が直ぐ埋
まり本や品物が倒れたり、崩れたり、反り返りなど起こ
らない仕切用衝立を提供することを目的にしている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項１の発明は、少なくとも一本の案内手段を備
えた扁平な基台と、前記案内手段に案内され、前記基台
の上面側を移動しうる駒と、該駒を前記案内手段の案内
方向の一方に向かって移動付勢し、どの位置でも同一挟
着力を付与する定トルクゼンマイと、前記案内方向に直
面するように前記駒に取り付けられ、前記定トルクゼン
マイによって付勢方向前方に置かれた物を押し付ける仕
切板とからなることを特徴とする仕切用衝立としてい
る。

【０００６】

【０００７】請求項２の発明は、請求項１において、前
記案内手段は、前記駒の両側に設けられた溝と、該溝に
嵌合し前記駒を摺動案内する対向縁部を備えた上板部と
を有することを特徴とする仕切用衝立としている。

【０００８】

【０００９】請求項３の発明は、請求項１において、前
記基台には、前記基台の移動阻止手段が設けられている
ことを特徴とする仕切用衝立としている。

【００１０】

【００１１】

【作用】扁平な基台を棚や机の抽斗の底に設置し、駒に
取り付けられた仕切版を定トルクゼンマイの付勢力に抗
して移動させ、縦壁部との間に空いた基台の上部空間に
本や品物を整列して納め、押さえていた仕切板から手を
離すと、定トルクゼンマイで隙が出来ていても仕切板は
本などを付勢力で押しつけ本が倒れたり、品物が崩れた
りしないようにする。付勢力が弱かったり、納める物が
重かったりするときは、手の力を借りて行う。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、この発明を実施の形態を示
す図面に基づいて説明する。

【００１３】図１から図３はこの発明の実施の形態の一
例である。

【００１４】この発明の仕切用衝立は、大きく基台１
０、駒２０、移動付勢手段３０及び仕切板４０から構成
されている。基台１０は、所定空間内に置かれ、本や品
物を置く物で、扁平で、上面が平らなことが望まれる。
この例では、二枚の上板１１と一枚の下板１２とが隙間
部材１３，１４によって離間して設けられている。

【００１５】具体的には、大きな矩形の下板１２の両側
に隙間部材１４を並べ、この隙間部材１４の前後で、こ
れら隙間部材１４を連結するように隙間部材１３を並
べ、この上から矩形の上板１１を中央に間隔がが出来る
ように固着されている。また二枚の上板１１の対向する
側の縁部１５は、隙間部材１４が内側に入り込んだ位置
に取り付けられて少なくとも一本、ここでは二本の案内
手段として形成されている。

【００１６】この案内手段である縁部１５に案内される
被案内部としてほぼ直方体状の駒２０の両側面にそれぞ
れ溝２１が形成されている。従って、駒２０は案内手段
である縁部１５に案内されて基台１０の上面側を移動で
きる。また駒２０の下側には案内方向と下側との三方が
解放された穴２２が形成され、穴２２は、巻き取られた
定トルクゼンマイ３０が入る大きさで、その穴２２には
案内方向に直交する方向に水平軸２３が設けられてい
る。

【００１７】この駒２０には、駒２０を案内手段の案内
方向の一方に向かって常時移動付勢する移動付勢手段３
０が取り付けられている。移動付勢手段３０は、例えば
図に示されているどの位置でも定トルクを発生する定ト
ルクゼンマイが用いられている。巻き取られた定トルク
ゼンマイの中心側の一端は、駒２０の水平軸２３に固着
され、外側の一端は、隙間部材１３自身あるいはその近
くの下板１２に固定されている。勿論移動付勢手段３０
は、これに限られるものではなく、単なるゼンマイ、コ
イルスプリング等であってもよい。

【００１８】駒２０の案内方向面には、仕切板４０が固
定されている。仕切板４０は、本や品物を反らせたり、
崩れたりさせない限り、大きさや厚さも特に限定するも
のではない。さらに、鋼板、樹脂プレート等の材質や、
透明不透明についても特に限定されるものではない。

【００１９】また、基台１０は、棚の長さ、抽斗の長さ
などに応じて、案内方向に上面が延伸自在にされて、本
や品物を置く面積を確保し得るようにされている。さら
に、上面はそのままで、基台１０が動かないようにする
移動阻止手段１６が設けられている。移動阻止手段１６
は、基台１０の下に図示しないゴムパッドを設けたり、
案内方向に伸縮し、縦壁面に届くようにする図示しない
アームを設けて基台１０を固定し、駒２０を動かしても
基台１０が動かないようにすることが出来る。

【００２０】なお、図示しないが、案内手段を、離間し
た２本の溝とし、この溝にそれぞれ移動付勢手段３０で
ある定トルクゼンマイを配設し、駒２０や仕切板４０の
安定的スムースな動きを保証することが出来る。

【００２１】次に使用方法について説明する。

【００２２】仕切用衝立を図３に示す棚に使用すると
き、棚の上に仕切用衝立を置く。下面にゴムパッドのよ
うなものが取り付けられていればそのままで、無いとき
には縦壁面に届くアームのような移動阻止手段１６で基
台位置を固定する。

【００２３】駒２０を案内方向に移動付勢手段３０の付
勢力に抗して移動し、縦壁との間で基台１０の上部空間
を作り、この空間に本を並べる。本を取り出したりし
て、本や仕切板４０の間で隙が出来たときには、移動付
勢手段３０の付勢力で駒２０が引き戻され、仕切板４０
が本を押しつけて整列させる。これによって、本を互い
にくっつけ合うように押しつけきちんと立たすことが出
来る。何冊か立っている本のうち一二冊の本を取り出し
て出来る空間も挟着力により直ぐに本が互いに押し付け
られて本が倒れたり、斜めに立つことがなく反り返るよ
うな癖がつくこともない。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明
は、既存の棚や机の中に仕切用衝立を置くことによって
少ない本や品物でもきちんと整列、整理させ、ファイル
が反ったり、品物が崩れたりすることがない仕切用衝立
を提供することが出来る。特に、従来のブックエンドの
ように水平面側の脚の上には本や物が置けなかったとい
うことはなく、縦壁からすぐに本をたてたり、品物を置
いたりすることが出来るようになった。

【００２５】また、定トルクゼンマイを使うことにより
引き出して離間させるどの位置においても挟着付勢力は
同じなので操作性がよい。

【００２６】請求項２の発明は、請求項１の効果に加え
て、一対の縁部が簡単に作れるので、安価で確実な案内
手段を備えた仕切用衝立を提供することが出来る。

【００２７】

【００２８】請求項３の発明は、請求項１の効果に加え
て、駒を動かす際や、整列させた際にも基台が動くこと
がないので、簡単に操作でき、本が崩れたりということ
がない。

【００２９】

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の仕切用衝立の一形態を示す一部破断
した斜視図である。

【図２】図１に示す仕切用衝立の駒部近傍の要部断面図
である。

【図３】図１に示す仕切用衝立を棚に適用した使用状態
図である。

【符号の説明】

１０…基台１１…上板１２…下板１３，１４…隙間部材１６…移動阻止手段２０…駒２１…溝２２…穴２３…水平軸３０…移動付勢手段４０…仕切板

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも一本の案内手段を備えた扁平
な基台と、前記案内手段に案内され、前記基台の上面側を移動しう
る駒と、該駒を前記案内手段の案内方向の一方に向かって移動付
勢し、どの位置でも同一挟着力を付与する定トルクゼン
マイと、前記案内方向に直面するように前記駒に取り付けられ、
前記定トルクゼンマイによって付勢方向前方に置かれた
物を押し付ける仕切板とからなることを特徴とする仕切
用衝立。
【請求項２】請求項１において、前記案内手段は、前
記駒の両側に設けられた溝と、該溝に嵌合し前記駒を摺
動案内する対向縁部を備えた上板部とを有することを特
徴とする仕切用衝立。
【請求項３】請求項１において、前記基台には、前記
基台の移動阻止手段が設けられていることを特徴とする
仕切用衝立。