JP3031697B2 - 回線品質検出装置 - Google Patents

回線品質検出装置

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JP3031697B2
JP3031697B2 JP2311078A JP31107890A JP3031697B2 JP 3031697 B2 JP3031697 B2 JP 3031697B2 JP 2311078 A JP2311078 A JP 2311078A JP 31107890 A JP31107890 A JP 31107890A JP 3031697 B2 JP3031697 B2 JP 3031697B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、無線通信方式の分野における要素技術の
1つである回線品質検出装置、特に誤り訂正符号の技術
を利用した遅延検波復調装置に付加する回線品質検出装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、回線品質判定技術として、例えば特開昭62−24
8343号公報に示すものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の回線品質検出装置は、誤り訂正符号の技術を利
用した遅延検波復調装置への付加に対する考慮がなされ
ていない。このため、従来の回線品質検出装置は誤り訂
正符号の技術を用いた遅延検出復調装置へ付加すること
が容易でないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためにな
されたものであり、誤り訂正符号の技術を利用した遅延
検波復調装置へ付加することが容易な回線品質検出装置
を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1の発明に係る回線品質検出装置は、任意のシンボ
ル間隔時間T(>0)を有する受信信号を受信し、時間
Tを隔てた該受信信号間の位相差データに対して畳込み
符号化を行う畳込み符号器と、該畳込み符号器から出力
される畳込み符号化データの最尤復号を行うビタビ復号
器とを備え、該ビタビ復号器から出力される復号シンボ
ルを復調データとする遅延検波復調装置に、上記畳込み
符号化データと上記復号シンボルから擬似誤り率を求め
る擬似誤り率測定手段と、該擬似誤り率を推定ビット誤
り率に変換するビット誤り率推定手段とを備えたもので
ある。
また、第2の発明に係る回線品質検出装置は、任意の
シンボル間隔時間T(>0)を有する受信信号を受信
し、時間Tを隔てた該受信信号間の位相差データを用い
て受信シンボルの判定を行う判定器と、受信信号の多値
数M(Mは2以上の整数)に応じて上記位相差データの
量子化を行う量子化器と、上記位相差データと該量子化
器から出力される量子化位相差データとの減算を行う減
算器と、該減算器の減算出力に対して畳込み符号化を行
う畳込み符号器と、該畳込み符号器から出力される畳込
み符号化データの最尤復号を行うビタビ復号器と、該ビ
タビ復号器から出力される復号シンボルと上記判定器か
ら出力される受信シンボルとの加算を行う加算器とを備
え、該加算器の加算出力を復調データとする遅延検波復
調装置に、上記復号シンボルから擬似誤り率を求める擬
似誤り率測定手段と、該擬似誤り率を推定ビット誤り率
に変換するビット誤り率推定手段とを備えたものであ
る。
〔作用〕
この発明において、擬似誤り率測定手段は誤り訂正符
号の技術を利用した遅延検波復調装置の特有の内部信号
を用いて疑似誤り率の測定を行う。このため、誤り訂正
符号の技術を利用した遅延検波復調装置への付加は極め
て容易なものとなる。
〔実施例〕
以下、第1の発明の一実施例を図について説明する。
第1図は第1の発明の一実施例による回線品質検出装置
を示す構成図であり、図において、(1)は誤り訂正符
号の技術を利用した遅延検波復調装置で、Tなるシンボ
ル間隔時間を有する受信信号を受信し、時間Tを隔てた
上記受信信号間の位相差データを用いて受信信号の復調
データとしての復号シンボルを出力すると共に上記位相
データを畳込み符号化した第1の符号化シンボルを出力
する。(2)は遅延時間が後述するビタビ復号器の復号
遅延時間に等しい遅延素子で、上記第1の符号化シンボ
ルを遅延し、受信シンボルとして出力する。(3)は上
記受信シンボルと復号シンボルとを比較し、両者の値が
異なる場合に擬似誤りパルスを出力する比較器、(4)
は上記擬似誤りパルスの発生確率を測定し、擬似誤り率
として出力する擬似誤り率測定器、(6)は上記擬似誤
り率とビット誤り率との間に成立する固有の関数関係を
用いて上記擬似誤り率から推定ビット誤り率を求めて出
力するビット誤り率推定器である。
ここで、遅延検波復調装置(1)は第2図に示す構成
を備えるものとする。すなわち、第2図に示すように遅
延検波復調装置(1)は、遅延時間が受信信号のシンボ
ル間隔時間Tに等しい遅延素子(11)と、時間Tを隔て
た受信信号間の位相差データを出力する位相比較器(1
2)と、上記位相差データに対して畳込み符号化を行い
畳込み符号化データを構成する第1ないし第4の符号化
シンボル(13a)〜(13d)を出力する畳込み符号器(1
3)と、上述した畳込み符号化データの最尤復号を行う
ビタビ復号器(14)とを備えている。
また、畳込み符号器(13)は第3図に示す構成を備え
るものとする。すなわち、第3図に示すように畳込み符
号器(13)は、遅延時間が受信信号のシンボル間隔時間
Tに等しい遅延素子(131)〜(133)と、2πを法とす
る加算器(134)〜(136)と、θなる値を入力すると
[θπ/4)/(π/2)]なる値([α]はαを越えな
い最大の整数を、は2πを法とする加算をそれぞれ意
味する)を出力する判定器(137)〜(140)とを備えて
いる。
次に動作について説明する。
始めに、第2図を用いて遅延検波復調装置(1)の動
作を説明する。第2図において、差動4相位相シフトキ
ーイング(以下、PSKと略称する;Phase Shift Keying)
信号である受信信号は遅延時間が受信信号のシンボル間
隔時間Tに等しい遅延素子(11)によって遅延され、1
シンボル遅延された受信信号となる。次いで、1シンボ
ル遅延された受信信号と遅延されてない受信信号のそれ
ぞれの位相が位相比較器(12)により比較され、両者の
位相差が位相差データとして出力される。位相差データ
は畳込み符号器(13)に入力されて畳込み符号化が行わ
れ、畳込み符号化データを構成する第1ないし第4の符
号化シンボル(13a)〜(13d)が出力される。
ところで、上述したように、畳込み符号器(13)は第
3図に示す構成を備えている。すなわち、畳込み符号器
(13)は、第3図に示すように遅延時間がTに等しい遅
延素子(131)〜(133)、2πを法とする加算器(13
4)〜(136)、並びに判定器(137)〜(140)により構
成される拘束長4、符号化率1/4の4元組織符号の符号
器である。ここで、第2の符号化シンボル(13b)、第
3の符号化シンボル(13c)及び第4の符号化シンボル
(13d)の生成多項式を、それぞれG2(D)、G
3(D)、及びG4(D)とすると、G2(D)=1+D G3(D)=1+D+D2 G4(D)=1+D+D2+D3 である。また、第1の符号化シンボル(13a)は、誤り
訂正符号の技術を利用しない一般的な遅延検波復調装置
の復調データそのものである。
以下、再び第2図を用いて遅延検波復調装置(1)の
動作の説明を行う。
畳込み符号器(13)から出力される畳込み符号化デー
タを構成する第1の符号化シンボル(13a)ないし第4
の符号化シンボル(13d)はビタビ復号器(14)に入力
される。ビタビ復号器(14)はビタビ復号法により畳込
み符号化データの最尤復号を行う。ビタビ復号器(14)
からは最尤復号の結果である復号シンボルが出力され
る。こうして得られた復号シンボルを復調データとして
出力することにより、誤り訂正符号の技術を利用しない
一般的な遅延検波復調装置よりも良好なビット誤り率特
性を実現できる。
次に、第1図を用いて第1の発明の実施例の動作につ
いて説明する。第1図において、受信信号は遅延検波復
調装置(1)に入力され、第1の符号化シンボル(13
a)および復号シンボルが出力される。第1の符号化シ
ンボル(13a)は遅延時間がビタビ復号器(14)の復号
遅延時間に等しい遅延素子(2)により遅延され、受信
シンボルとなる。比較器(3)は上記受信シンボルと復
号シンボルとを比較し、両者の値が異なる場合に擬似誤
りパルスを出力する。擬似誤り率測定器(4)は上記擬
似誤りパルスの発生確率を測定し、擬似誤り率として出
力する。すなわち、上記比較器(3)は、第1の符号化
シンボル(13a)を遅延素子(2)によりビタビ復号に
要する時間だけ遅延したものと、ビタビ復号器(14)の
出力である復調データを比較しており、ビタビ復号器
(14)が誤りを全て訂正し、その出力には全く誤りが含
まれないと仮定した場合、遅延素子(2)の出力が誤っ
ていない場合は、比較器(3)の両入力は一致し、逆
に、遅延素子(2)の出力が誤っている場合は、不一致
となる。よって、ビタビ復号器(14)が誤りを全て訂正
し、その出力には全く誤りが含まれないと仮定した場合
には、上記擬似誤り率測定器(4)により測定される値
は、遅延素子(2)の出力の誤り率、すなわち遅延検波
による誤り率そのものとなる。しかしながら、実際には
ビタビ復号器(14)の出力にも遅延素子(2)の出力よ
りは少ないながらも誤りが含まれており、擬似誤り率測
定器4により測定される値は、遅延検波による誤り率そ
のものとは若干異なる値となり、擬似誤り率測定器4
は、真の遅延検波の誤り率とは異なる擬似的な誤り率で
あるという意味で擬似誤り率を測定し、ビット誤り率推
定器(5)に出力する。ビット誤り率推定器(5)は擬
似誤り率とビット誤り率との間に成立する固有の関数関
係を用いて上記擬似誤り率から推定ビット誤り率を求め
て出力する。
なお、上記第1の発明の実施例においては受信信号が
差動4相PSK信号である場合を示したが、他の差動多相P
SK信号(例えば、8相PSK信号やπ/4シフト4相PSK信
号)であってもよい。
次に、第2の発明の一実施例を図について説明する。
第4図と第5図はそれぞれ第2の発明の実施例による回
線品質検出装置と誤り訂正符号の技術を利用した遅延検
波復調装置の構成を示す構成図であり、遅延検波復調装
置(100)としては、第5図に示すように、第2図と同
様な遅延素子(11)と位相比較器(12)の他に、畳込み
符号器(101)、ビタビ復号器(102)、θなる値を入力
すると[(θπ/4)/(π/2)]π/2なる値を量子化
位相差データとして出力する量子化器(103)、2πを
法とし上記量子化器(103)からの量子化位相差データ
と上記位相比較器(12)からの位相差データとの誤差デ
ータを出力する減算器(104)、θなる値を入力すると
[(θπ/4)/(π/2)]なる値を受信シンボルとし
て出力する判定器(105)、遅延時間がビタビ復号器(1
02)の復号遅延時間に等しい遅延素子(106)、及び遅
延素子(106)により遅延された受信シンボルとビタビ
復号器(102)からの復号シンボルの入力に基づいて復
調データである復調シンボルを出力する4を法とする加
算器(107)を備えている。なお、(101a)〜(101d)
は畳込み符号器(101)から出力される第1ないし第4
の符号化シンボルである。
次に動作について説明する。
始めに、第5図を用いて遅延検波復調装置(100)の
動作を説明する。第5図において、差動4相PSK信号で
あるところの受信信号は遅延時間が受信信号のシンボル
間隔時間Tに等しい遅延素子(11)によって遅延され、
1シンボル遅延された受信信号となる。次いで、1シン
ボル遅延された受信信号と遅延されていない受信信号の
それぞれの位相が位相比較器(12)により比較され、両
者の位相差が位相差データとして出力される。位相差デ
ータは量子化器(103)に入力され、量子化位相差デー
タとなる。さらに、2πを法とする減算器(104)によ
って位相差データから量子化器(103)の出力である量
子化位相差データを減算することにより誤差データを得
る。誤差データは畳込み符号器(101)に入力されて畳
込み符号化が行われ、第1ないし第4の符号化シンボル
(101a)〜(101d)が出力される。ここで、畳込み符号
器(101)は、第3図に図示した畳込み符号器(13)と
同一構成の拘束長4、符号化率1/4の4元組織符号の符
号器であるものとする。従って、第2の符号化シンボル
(101b)、第3の符号化シンボル(101c)、及び第4の
符号化シンボル(101d)の生成多項式をそれぞれG
2(D),G3(D),及びG4(D)とすると、 G2(D)=1+D G3(D)=1+D+D2 G4(D)=1+D+D2+D3 である。畳込み符号化データを構成する第1ないし第4
の符号化シンボル(101a)〜(101d)はビタビ復号器
(102)に入力され、最尤復号の結果である復号シンボ
ルが出力される。
一方、上記位相比較器(12)から出力される位相差デ
ータは判定器(105)にも入力されて受信シンボルが出
力される。この受信シンボルは誤り訂正符号の技術を利
用しない一般的な遅延検波復調装置における復調データ
そのものである。次に、遅延時間がビタビ復号器(10
2)の復号遅延時間に等しい遅延素子(106)により受信
シンボルは遅延された受信シンボルとなる。最後に、4
を法とする加算器(107)により遅延された受信シンボ
ルにビタビ復号器(102)からの復号シンボルが加算さ
れ復調シンボルを得る。得られた復調シンボルを復調デ
ータとして出力することにより、第1の発明の実施例装
置における遅延検波復調装置(1)と同等の良好なビッ
ト誤り率特性を実現できる。
次に、第4図を用いて第2の発明の実施例の動作につ
いて説明する。第4図において、受信信号は遅延検波復
調装置(100)に入力され、復号シンボルと復調データ
としての復調シンボルが出力される。擬似誤り率測定器
(4)は復号シンボルが“0"以外の値をとる確率を測定
し擬似誤り率として出力する。ビット誤り率推定器
(5)は上記擬似誤り率とビット誤り率との間に成立す
る固有の関数関係を用いて上記擬似誤り率から推定ビッ
ト誤り率を求めて出力する。
なお、上記第2の発明の実施例においては受信信号が
差動4相PSK信号である場合を示したが、他の差動多相P
SK信号(例えば、8相PSK信号やπ/4シフト4相PSK信
号)であってもよい。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明によれば、誤り訂正符号の技術
を利用した遅延検波復調装置の内部信号を用いて擬似誤
り率を求めるようにしたので、誤り訂正符号の技術を利
用した遅延検波復調装置へ付加することが容易な回線品
質検出装置を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の一実施例による回線品質検出装置
の構成を示す構成図、第2図は第1図に記載された遅延
検波復調装置(1)の一実施例を示す構成図、第3図は
第2図に記載された畳込み符号器(13)の一実施例を示
す構成図、第4図は第2の発明の一実施例による回線品
質検出装置の構成を示す構成図、第5図は第4図に記載
された遅延検波復調装置(100)の一実施例を示す構成
図である。 図において、(1),(100)は遅延検波復調装置、
(2)は遅延時間がビタビ復号器(14)の復号遅延時間
に等しい遅延素子、(3)は比較器、(4)は擬似誤り
率測定器、(5)はビット誤り率推定器、(11)は遅延
時間が受信時間のシンボル間隔時間Tに等しい遅延素
子、(12)は位相比較器、(13),(101)は畳込み符
号器、(14),(102)はビタビ復号器、(103)は量子
化器、(104)は2πを法とする減算器、(105)は判定
器、(106)は遅延時間がビタビ復号器(102)の復号遅
延時間に等しい遅延素子、(107)は4を法とする加算
器である。 なお、図中、同一符号は同一、または相当部分を示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/22 H04L 27/00 H04L 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意のシンボル間隔時間T(>0)を有す
    る受信信号を受信し、時間Tを隔てた該受信信号間の位
    相差データに対して畳込み符号化を行う畳込み符号器
    と、該畳込み符号器から出力される畳込み符号化データ
    の最尤復号を行うビタビ復号器とを備え、該ビタビ復号
    器から出力される復号シンボルを復調データとする遅延
    検波復調装置に、上記畳込み符号化データと上記復号シ
    ンボルから擬似誤り率を求める擬似誤り率測定手段と、
    該擬似誤り率を推定ビット誤り率に変換するビット誤り
    率推定手段とを備えたことを特徴とする回線品質検出装
    置。
  2. 【請求項2】任意のシンボル間隔時間T(>0)を有す
    る受信信号を受信し、時間Tを隔てた該受信信号間の位
    相差データを用いて受信シンボルの判定を行う判定器
    と、受信信号の多値数M(Mは2以上の整数)に応じて
    上記位相差データの量子化を行う量子化器と、上記位相
    差データと該量子化器から出力される量子化位相差デー
    タとの減算を行う減算器と、該減算器の減算出力に対し
    て畳込み符号化を行う畳込み符号器と、該畳込み符号器
    から出力される畳込み符号化データの最尤復号を行うビ
    タビ復号器と、該ビタビ復号器から出力される復号シン
    ボルと上記判定器から出力される受信シンボルとの加算
    を行う加算器とを備え、該加算器の加算出力を復調デー
    タとする遅延検波復調装置に、上記復号シンボルから擬
    似誤り率を求める擬似誤り率測定手段と、該擬似誤り率
    を推定ビット誤り率に変換するビット誤り率推定手段と
    を備えたことを特徴とする回線品質検出装置。
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