JP3817614B2 - 位相雑音耐性の高い受信装置用の最適検波器 - Google Patents
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Description
Φkは上記PLLのトラッキングエラーによる位相誤差、
Φikは、上記のPLL入力信号における位相であり、
Φokは、上記のPLL出力信号における位相であり、
Nkは雑音電圧信号成分である。雑音電圧信号Nkは平均0V、分散σn 2のAWGN伝送路である。また、これをN0を導入してN0/2=σn 2とする。
(N0は雑音電力スペクトラム密度)
前記の、PLLの出力Rkは、ビタビ復号器などに入力され復号に使用される。
1)まず、受信サンプル値の列Rk(k=1、2、3、・・・K)に関して、送信信号列Sk(k=1、2、3、・・・K)と位相誤差Φkとの尤度を、位相推定誤差Φkの確率密度関数であるティコノフ分布pφ(Φk)を用いて平均化処理することで、位相誤差Φkに依存しない最適尤度関数を解析的に導出する。
2)その最適尤度関数に基づいて、位相雑音耐性の高い受信装置用の最適検波器を実現する事である。これを実現するために、従来にないブランチメトリック算出方法を提案し、さらに、この算出方法を用いた最適検波器の実現法を提示する。
σΦは、PLLの同期のずれの分散であり、同時に位相ノイズの標準偏差である。
数4を用いて数3を整理すると、
Skは、送信信号列(Sk)に対応した複素数であり、
σnは、AWGN伝送路の雑音電圧信号の分散であり、
σφは、PLL出力の位相雑音Φkの分散であり、
Rk *は、受信信号列(Rk)に対応した共役複素数であり、
Reは実数部を表し、Imは虚数部であり、
I0(x)は0次の第1種修正ベッセル関数を表す。
1)複素共役演算部1においてその複素共役をとる。
2)この複素共役には、送信候補シンボルSkに対応する複素数を乗じる演算部2で乗じた後、
3)この値から、実数部分をとる演算部3においてその実数部分をとり、
4)虚数部分をとる演算部4において虚数部分をとる。
5)上記の実数部分には、通信路雑音分散推定器15の出力の2乗との位相誤差分散推定器14の出力の逆数の2乗との積を加える。
6)このように処理された実数部分の5)の結果、あるいは、先の虚数部分4の結果は、それぞれ2乗演算部6あるいは7によりそれぞれの値の2乗をとる。
7)次に、和をとる演算部8で、このそれぞれの値の2乗の和をとり、
8)平方根をとる演算部9で、その平方根をとる。
9)この平方根の値には、通信路雑音分散推定器15の出力の2乗の逆数を加え、
10)ベッセル関数の対数値をとる演算部11でベッセル関数の対数値をとり、その値を出力する。この値は、ブランチメトリックの値そのものではないが、後に説明するように、ブランチメトリックとして用いて復号を行うことが出来るので、ここでは、この値もブランチメトリックとしている。
1)絶対値をとる演算部17でその絶対値をとり
2)2乗をとる演算部18で上記の1)の結果を2乗し、
3)積をとる演算部で、上記の2)の結果と位相誤差分散測定器23からの位相誤差分散σΦ 2との積をとり、
4)擬似位相誤差分散推定値σΦ 2として出力するものである。
1)複素共役をとる演算部1で、受信した信号を信号空間ダイアグラムで表現した信号Rkの複素共役をとり、
2)送信候補シンボルに対応する複素数を乗じる演算部2で、送信候補シンボルSkとの積をとる、
3)実数部分をとる演算部3で、上記の積の実部をとる。
4)送信候補シンボルについては、絶対値をとる演算部17と2乗をとる演算部18で、絶対値とその2乗を演算し、
5)積をとる演算部19で、上記の4)の結果と位相誤差分散推定器23からのσΦ 2との積をとり、
6)上記の5)の結果と通信路雑音分散推定器24からのσn 2との和をとり、
7)逆数をとる演算部21で、上記の6)の結果の逆数をとって、
8)和をとる演算部22で、上記の7)の結果と上記の3)の結果との和をとってその値を出力する。
この値は、ブランチメトリックの値そのものではないが、上記の場合と同様に、ブランチメトリックとして用いて復号を行うことが出来るので、ここでは、この値もブランチメトリックとしている。その後、トレリス線図に沿って、このブランチメトリックからその累積値であるパスメトリックを算出し、パスメトリックが最も小さくなるように送信信号を推定する。なお、数18は従来のAWGN通信路のガウス雑音の分散項に位相誤差の分散項を加えた構成をしているため、最適検波器や準最適検波器に比べて、少ない計算量で実現できる。
2 送信候補シンボルに対応する複素数を乗じる演算部
3 実数部分をとる演算部
4 虚数部分をとる演算部
5 和をとる演算部
6、7 値の2乗をとる演算部
8 和をとる演算部
9 平方根をとる演算部
10 和をとる演算部
11 ベッセル関数の対数値をとる演算部
12 積をとる演算部
13 逆数をとる演算部
14 位相誤差分散推定器
15 通信路雑音分散推定器
16 逆数をとる演算部
17 絶対値をとる演算部
18 2乗をとる演算部
19 積をとる演算部
20 和をとる演算部
21 逆数をとる演算部
22 和をとる演算部
23 位相誤差分散推定器
24 通信路雑音分散推定器
101 符号化部
102 変調部
103 復調部
104 同期部
105 復号化部
105−1 ブランチメトリック計算部
105−2 復号アルゴリズム適用部
Claims (4)
- ベースバンド信号をもったディジタル変調信号からディジタル信号を復調するためのPLL回路をもちいたパイロット同期方式の検波器であって、
1)信号空間ダイアグラム上の点として表現された受信信号について、
2)上記の1)の受信信号の複素共役をとる演算部と、
3)上記の2)の結果に、送信候補シンボルに対応する複素数を乗じる演算部と、
4)上記の3)の結果の実数部分をとる演算部と、
5)上記の3)の結果の虚数部分をとる演算部と、
6)上記の実数部分には、通信路雑音分散推定器の出力の2乗との位相誤差分散推定器14の出力の逆数の2乗との積を、加える演算部と、
7)上記の6)の結果と、上記の5)の結果の、それぞれの値の2乗をとるそれぞれの演算部と、
8)上記の7)の結果のそれぞれの値の2乗の和をとる演算部と、
9)上記の8)の結果の平方根をとる演算部と、
10)上記の9)の結果の平方根の値に、通信路雑音分散推定器からの出力の2乗の逆数を加える演算部と、
11)上記の10)の結果のベッセル関数の対数値をとって、出力する演算部を備え、前記の出力をブランチメトリックと見なして、その値を用いてパスメトリックを算出し、パスメトリックが最も小さくなるように送信信号を推定することを特徴とする位相雑音耐性の高い受信装置用の最適検波器。 - ベースバンド信号をもったディジタル変調信号からディジタル信号を復調するためのPLL回路をもちいたパイロット同期方式の検波器であって、
1)信号空間ダイアグラム上の点として表現された受信信号について、
2)上記の1)の受信信号の複素共役をとる演算部と、
3)上記の2)の結果に、送信候補シンボルに対応する複素数を乗じる演算部と、
4)上記の3)の結果の実数部分をとる演算部と、
5)上記の3)の結果の虚数部分をとる演算部と、
6)上記の実数部分には、通信路雑音分散推定器の出力の2乗との位相誤差分散推定器14の出力の逆数の2乗との積を、加える演算部と、
7)上記の6)の結果と、上記の5)の結果の、それぞれの値の2乗をとるそれぞれの演算部と、
8)上記の7)の結果のそれぞれの値の2乗の和をとる演算部と、
9)上記の8)の結果の平方根をとる演算部と、
10)上記の9)の結果の平方根の値に、通信路雑音分散推定器からの出力の2乗の逆数を出力する演算部を備え、前記の出力をブランチメトリックとみなして、その値を用いてパスメトリックを算出し、パスメトリックが最も小さくなるように送信信号を推定することを特徴とする位相雑音耐性の高い受信装置用の最適検波器。 - ベースバンド信号をもったディジタル変調信号からディジタル信号を復調するためのPLL回路をもちいたパイロット同期方式の検波器であって、
1)受信した信号を信号空間ダイアグラムで表現した信号の複素共役をとる演算部と、
2)送信候補シンボルとの積をとる演算部と、
3)上記の積の実部をとる演算部と
4)送信候補シンボルについては、絶対値とその2乗をとるそれぞれの演算部と、
5)上記の4)の結果と位相誤差分散推定器からの位相誤差分散値の2乗との積をとる演算部と、
6)上記の5)の結果と通信路雑音分散推定器からの通信路雑音分散値の2乗との和をとる演算部と、
7)上記の6)の結果の逆数をとる演算部と、
8)上記の7)の結果と上記の3)の結果との和をとった値を出力する演算部とを備え、
前記の出力をブランチメトリックとみなして、トレリス線図に沿って、上記のブランチメトリックを見なしてパスメトリックを算出し、パスメトリックが最も小さくなるように送信信号を推定することを特徴とする位相雑音耐性の高い受信装置用の最適検波器。 - 送信候補シンボルについて、
1)その絶対値をとり
2)上記の1)の結果を2乗し、
3)上記の2)の結果と位相誤差分散測定器からの位相誤差分散の2乗との積をとることによりえられた位相誤差分散推定値を用いることを特徴とする、請求項3に記載の位相雑音耐性の高い受信装置用の最適検波器。
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