JP3031654U - 鋳型枠のクランプ装置 - Google Patents

鋳型枠のクランプ装置

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JP3031654U
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Inventor
英夫 新井
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太洋鋳機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クサビ使用のクランプ装置において、容易に
緩まない安定したクサビ係合得ると共にクサビ打ち込み
操作及び解除時の紛失を無くすること。 【解決手段】 上下の鋳型枠を連結固定及び固定解除で
きる鋳型枠のクランプ装置。 クランププレート2、前
記クランププレート2を上下の方向で挿脱可能の所定の
間隔を隔てた一対の板状体6a・6aから構成したクラ
ンプベース6、該クランプベース6の各板状体6a・6
aに前記クサビ4を貫通させるべく該クサビ4の外形寸
法に略一致したクサビ孔6b・6bを夫々穿孔した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する分野】
本考案は、鋳型枠のクランプ装置に関し、詳しくは、鋳込みに際して上下の鋳 型枠を固定するところの鋳型枠のクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋳型枠a,bは、上下に重ねた状態で相対位置を固定してやる必要があり、そ の為に、古くから上型(砂型)の上に重錘を複数個置くという方法を採っている が、鋳型が大型化したり、鋳込みの内圧力が高いものについては上下型枠をクラ ンプ装置で連結固定してやる必要がある。 従来の鋳型枠のクランプ装置としては、図12に示す如く、上下型枠a,bの 側部にフランジcを延出形成しておき、これらに上下方向からボルトdを貫通さ せ、ナットを締めて連結を行う構成を採るのが一般的であった。
【0003】 こうした構造のクランプ装置は、上下型枠にフランジcを予め形成しておく必 要があるので、型枠のコストが高くつくと共に、上下型枠の連結に際してボルト を用いる構造の為に、ボルトとナットを複数個使用することになり、これの連結 手間(時間)がかかると共にボルト・ナットを紛失し易いという問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本考案者は、多数のボルト・ナットを用いずに締めつけ作用を発揮で きる手段として、先ずクサビを用いることに思い至った。 その為に、上枠に一枚の連結プレートを溶接固定し、下枠にもの一枚の連結プ レートを溶接固定して両プレートが重なるように構成し、両プレートに貫通孔を 形成してそこにクサビを打ち込む構造を考えた。
【0005】 このクサビ方式の導入によって、上下型枠の製作に際してフランジを形成する 必要がなくなり、また、多数のボルトを必要としなくなるので、上下型枠の連結 の為の作業手間を簡略化できると共にボルトの紛失も未然に防ぐことができると いう所期の目的を達成することができたのであるが、厚みのない二枚のプレート を重ねた状態でクサビを打ち込んだ場合に、クサビ効果を発揮できるもののその 固定状態が極めて不安定であり、クサビがガタついて直ぐに緩み、外れ易いとい う問題がある。
【0006】 また、クサビを打ち込むのに、片手でクサビを持ち、片方の手でハンマーを操 作する必要があり、面倒であると共にクサビを抜いた時にクサビを紛失してしま うという問題がある。
【0007】 本考案は、上述した利点を持つクサビ使用のクランプ装置において、容易に緩 まない安定したクサビ係合得ると共にクサビ打ち込み操作及び解除時の紛失を無 くすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、上下の鋳型枠を連結固定及び固定解除 できる鋳型枠のクランプ装置であって、 クサビ効果を発揮するテーパ面4aを下側に形成したクサビ4を備え、 上枠1の下端側部1aに、その下端部2bが下枠3の上端側部3aにまで延出 する厚み(幅)のあるクランププレート2の一部を溶接固定し、 該クランププレート2の下端部2bにクサビ4を貫通させるべく該クサビ4の 外形寸法よりも大き目のクサビ孔2cを穿孔すると共に該クサビ孔2cの下面を 前記クサビ4のテーパに略一致する傾斜面に構成し、 下枠3の上端側部3aに、前記クランププレート2を上下の方向で挿脱可能の 所定の間隔を隔てた一対の板状体6a・6aから構成したクランプベース6を溶 接固定し、 該クランプベース6の各板状体6a・6aに前記クサビ4を貫通させるべく該 クサビ4の外形寸法に略一致したクサビ孔6b・6bを夫々穿孔した、 という手段を講じたのである。
【0009】 本考案に於いて、上記クサビ4の基端部4aにスライドピン7を設け、該スラ イドピン7の先端に係合するガイド溝8aを形成するスライドガイド8を前記ク サビ4の挿脱方向に延長して構成すると共に前記クランプベース6と下枠3とに 渡って溶接固定し、且つ、ガイド溝8aの終端には、ハンマーによる前記スライ ドピン7の係合解除後退時に、その先端7bが前記クランプベース6の一方の板 状体6aのクサビ孔6bに残った状態で停止させるストッパー8bが設けられて いる、のが好ましい。
【0010】 更に、本考案に於いて、上記一対の板状体6a・6aを補強連結部材6cで連 結してある、のが好ましい。 尚、本考案に言うクランププレート2とは、板状体である必要性はなく、棒状 体であっても良いのであり、要するにそのクサビ孔2cの下面をクサビ4の傾斜 面に当接して十分な支持作用を発揮できるだけの厚みがあれば良いのである。
【0011】
【考案の実施の態様】
本考案によれば、上枠1のクランププレート2と下枠のクランプベース6と、 両者に係合するクサビ4とによって、従来のボルト連結に代わる鋳型枠の連結を 行うことができるのであるが、特に、クランププレート2を厚みのある構成とす ると共にそのクサビ孔2cの下面をクサビ4の傾斜面に構成し、同時に前記クラ ンプベース6を所定の間隔を隔てた一対の板状体6a・6aから構成したことに よって、図9、図10及び図11に示す如く、このクサビ4の係合を、その一対 の板状体6a・6aのクサビ孔6b・6と、クランププレート2のクサビ孔2c の3点支持により、且つ、線当接ではなく面当接によって安定保持させることが でき、容易に緩まないようにすることが出来るのである。
【0012】 これによって、ハンマーによるクサビ4の打ち込み、抜き打ち操作のみで容易 に上下枠1・5の連結と連結解除を行うことができるのであり、従来のように上 下枠にボルト連結のためのフランジ形成を必要とせず、また、多数のボルト・ナ ットの連結操作も不要である。
【0013】 また、スライドピン7及びストッパー8b付きのスライドガイド8を付加する 場合には、前記クサビ4の打ち込み操作に際してクサビ4の進行方向をガイド溝 8aに沿わせて規制することができ、ハンマーの打ち込み作業をスムースに行い 得ると共にクサビ4の抜き打ちに際しては、図1及び図3に示すように、クサビ 4をストッパー8bで止めると共にその先端7bを一方の板状体6aのクサビ孔 6bに残し、以て、クサビ4を常時下枠5に保持させておくことが出来、クサビ 4を紛失する恐れがない。
【0014】 更に、本考案に於いて、上記一対の板状体6a・6aを補強連結部材6cで連 結してある場合には、この一対の板状体6a・6aを比較的薄い板材で構成して も十分な強度を持たせることが出来る。
【0015】
【実施例】
以下、本考案にかかる鋳型枠のクランプ装置の好適実施例について、図面を参 照して詳述する。 図1は、クランプ装置の正面図で、図2はその側面図、そして図3はその平面 図であり、この上下の鋳型枠1,3を連結固定及び固定解除できる鋳型枠のクラ ンプ装置は、先ず、クサビ効果を発揮するテーパ面4aを下側に形成したクサビ 4を備えている。 このクサビ4は、具体的には、7図及び8図に示す如き形状 に構成されている。
【0016】 上枠1の下端側部1aには、その下端部2bが下枠3の上端側部3aにまで延 出する厚み(正面視で幅)のあるクランププレート2の一部を溶接固定している が、このクランププレート2の構造は、図4(正面視)に示す如く、外側上端が テーパカットされ、下端が僅かにテーパ(面取り)に形成されている。そして、 前記クランププレート2の下端部2bにクサビ4を貫通させるべく該クサビ4の 外形寸法よりも大き目のクサビ孔2cを穿孔すると共に該クサビ孔2cの下面を 前記クサビ4のテーパに略一致する傾斜面に構成してある。
【0017】 図5及び図6にも示すように、下枠3の上端側部3aに、前記クランププレー ト2を上下の方向で挿脱可能の所定の間隔を隔てた一対の板状体6a・6aから 構成したクランプベース6を溶接固定してある。 この一対の板状体6a・6a は、その下端部側において、前記クランププレート2の下端が衝突しない状態で 、補強連結部材6cで連結されている。 そして、前記クランプベース6の各板状体6a・6aに前記クサビ4を貫通さ せるべく該クサビ4の外形寸法に略一致したクサビ孔6b・6bを夫々穿孔し、 てある。
【0018】 更に、図1乃至図3に示すように、上記クサビ4の基端部4aにスライドピン 7を設け、該スライドピン7の先端に係合するガイド溝8aを形成するスライド ガイド8を前記クサビ4の挿脱方向に延長して構成すると共に前記クランプベー ス6と下枠3とに渡って溶接固定してある。 また、ガイド溝8aの終端には、 ハンマーによる前記スライドピン7の係合解除後退時に、その先端7bが前記ク ランプベース6の一方の板状体6aのクサビ孔6bに残った状態で停止させるス トッパー8bが設けられている(図1及び図3の仮想線を参照)。
【0019】 図9、図10及び図11は、それぞれクサビ4の打ち込み開始時、及び打ち込 み完了時の工程の状態を示す縦断正面図と横断面図である。
【0020】
【考案の効果】
本考案によれば、鋳型上下枠の連結固定し際して、ボルトに代わるクサビ作用 による簡単な連結が行い得ることにより、鋳型上下枠に対するボルトのためのフ ランジ形成を必要とすることなく、溶接によって容易に付設することができてコ ストダウンを図りながら多数のボルト・ナットを締めつけ操作する手間を要する ことなく連結解除を行い得るのであるが、特に、本考案によれば、前記クサビ連 結が強力且つ安定したものにすることができるという顕著な効果を奏するに至っ たのである。
【0021】 そして、スライドピン及びストッパー付きのスライドガイドを付加する場合に は、ハンマーの打ち込み作業をスムースに行い得ると共にクサビの抜き打ちに際 しては、クサビをストッパーで止めると共にその先端を一方の板状体のクサビ孔 に残し、以て、クサビを常時下枠に保持させておくことが出来て、クサビを紛失 する恐れがなく、従来にボルト・ナットを多数紛失していた如き問題も解決され るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の鋳型枠のクランプ装置の全体の正面図
である。
【図2】本考案の鋳型枠のクランプ装置の全体の側面図
である。
【図3】本考案の鋳型枠のクランプ装置の全体の平面図
である。
【図4】本考案の鋳型枠のクランプ装置の要部の正面図
である。
【図5】本考案の鋳型枠のクランプ装置の要部の平面図
である。
【図6】本考案の鋳型枠のクランプ装置の要部の正面図
である。
【図7】本考案の鋳型枠のクランプ装置のクサビの正面
図である。
【図8】本考案の鋳型枠のクランプ装置のクサビの平面
図である。
【図9】本考案の鋳型枠のクランプ装置の要部の一作用
状態を示す縦断正面図である。
【図10】本考案の鋳型枠のクランプ装置の要部の一作
用状態を示す縦断正面図である。
【図11】本考案の鋳型枠のクランプ装置の要部の一作
用状態を示す横断面図である。
【図12】従来技術を示す鋳型枠のクランプ装置の全体
の側面図である。
【符号の説明】
1 上枠 1a 下端側部 2 クランププレート 2b 下端部 2c クサビ孔 3 下枠 3a 上端側部 4 クサビ 4a テーパ面 6 クランプベース 6a 板状体 6b クサビ孔 6c 補強部材 7 スライドピン 7b 先端 8 スライドガイド

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下の鋳型枠を連結固定及び固定解除でき
    る鋳型枠のクランプ装置であって、 クサビ効果を発揮するテーパ面4aを下側に形成したク
    サビ4を備え、 上枠1の下端側部1aに、その下端部2bが下枠3の上
    端側部3aにまで延出する厚み(幅)のあるクランププ
    レート2の一部を溶接固定し、 該クランププレート2の下端部2bにクサビ4を貫通さ
    せるべく該クサビ4の外形寸法よりも大き目のクサビ孔
    2cを穿孔すると共に該クサビ孔2cの下面を前記クサ
    ビ4のテーパに略一致する傾斜面に構成し、 下枠3の上端側部3aに、前記クランププレート2を上
    下の方向で挿脱可能の所定の間隔を隔てた一対の板状体
    6a・6aから構成したクランプベース6を溶接固定
    し、 該クランプベース6の各板状体6a・6aに前記クサビ
    4を貫通させるべく該クサビ4の外形寸法に略一致した
    クサビ孔6b・6bを夫々穿孔した、鋳型枠のクランプ
    装置。
  2. 【請求項2】上記クサビ4の基端部4aにスライドピン
    7を設け、該スライドピン7の先端に係合するガイド溝
    8aを形成するスライドガイド8を前記クサビ4の挿脱
    方向に延長して構成すると共に前記クランプベース6と
    下枠3とに渡って溶接固定し、且つ、ガイド溝8aの終
    端には、ハンマーによる前記スライドピン7の係合解除
    後退時に、その先端7bが前記クランプベース6の一方
    の板状体6aのクサビ孔6bに残った状態で停止させる
    ストッパー8bが設けられている、請求項1の鋳型枠の
    クランプ装置。
  3. 【請求項3】上記一対の板状体6a・6aを補強連結部
    材6cで連結してある、請求項1又は請求項2の鋳型枠
    のクランプ装置。
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