JP3031528U - 被表面処理物の溜まり水排水用具 - Google Patents

被表面処理物の溜まり水排水用具

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JP3031528U
JP3031528U JP1996003911U JP391196U JP3031528U JP 3031528 U JP3031528 U JP 3031528U JP 1996003911 U JP1996003911 U JP 1996003911U JP 391196 U JP391196 U JP 391196U JP 3031528 U JP3031528 U JP 3031528U
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JP1996003911U
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Inventor
晃 井坂
Original Assignee
株式会社ケミコート
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属表面処理で処理物に溜まり水ができる箇
所の排水を、簡単にしかも自動的に行うことのできる溜
まり水の排水用具の提供。 【構成】 表面処理液が溜まる箇所にサイホン管を予め
差し込んでおき、液が溜まるとサイホン管により溜まり
水が排水される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、塗装前処理としての金属表面処理における被処理物の水切りを効 率良く行う為の被処理物の溜まり水排水用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
塗装前処理としての金属の表面処理方法としては浸漬式、スフレー式又は、そ の両方が組み合わせられ、脱脂洗浄〜水洗〜りん酸塩処理〜水洗の工程を経た後 、乾燥させて塗装するのが一般的である。
【0003】 ここで水洗工程はできるだけ汚れのない水質で洗浄するのが望ましく、その為 、複数段の水洗ゾーンを設け、新水を常に供給している。
【0004】 この理由は脱脂洗浄液や、りん酸塩処理液の成分はイオン性の成分が配合され ているので、被処理物の表面に残留したまま乾燥し、塗装すると塗膜の下部で金 属が腐食されて塗膜が剥がれ易くなってしまうからである。
【0005】 ところで、金属の表面処理で板状のワークを縦に吊るして処理する時は、薬液 や水洗水の液切れが良いが、箱物のワーク等で液が溜まり易い構造のものは、処 理を行うと薬液の持ち出しが多くなり、水洗水への持ち込みが増える結果、洗浄 水の汚染を一定のレベル以下に維持させる為に多量の新鮮水の補給が必要である 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前記した様に処理物による薬液の持ち出しは、新鮮水の補給量を多量に必要と すると共に薬液の損耗も多くなる。
【0007】 薬液の損耗は単価に消費が多くなるだけでなく、汚れた水が大量に発生するこ とによる排水処理の負担も増加する。
【0008】 更に困ることは、被処理物に溜まった水を、水切り乾燥炉で乾燥させる事がで きず、次工程の塗装ができないので、連続塗装ラインでは水切り乾燥炉に入る前 に、入手によりワークを傾けて溜まり水を吐き出させる作業が必要な事である。
【0009】
【課題を解決する為の手段】
上記した問題点を解決するには、溜まった水が次工程に移る前に、抜ける様に すれば良いというごく自然な発想で解決されるが、これまでは溜まる水は仕方が ないとの考えから、溜まった水を自動的に排水させる対策を取っていなかった。
【0010】 本考案では、溜まり水を特別な装置をわざわざ装備しなくても、簡単に液抜き できる用具を使用して行う。
【0011】 具体的な方法としては処理物を処理した後、次工程に移る前に処理物の袋部等 に溜まった液体を抜く為に、図1に示すような構造の溜まり水排水用のサイホン 管を使用する。
【0012】
【実施例】
実際の適用方法を図2により説明する。図2は、処理物2が2次ハンガー4に 吊られ、更に1次ハンガー5に吊られた状態を示している。
【0013】 ここで処理物2は、コンベア6により移送されて表面処理の各工程、脱脂→水 洗→皮膜化成→水洗を経て水切り乾燥後、塗装される。
【0014】 処理物2はスチール製の箱物で図2で示す矢印7の1側面が開放された形状を なしており、それ以外の面は鉄板で形成されている。すなわち6面体の1側面が 開放された箱形状である。
【0015】 この処理物2は、開放された側面の下部にハゼ折り部3があり、処理物が液体 に浸漬又は、液体がスプレーされると処理物の内側の底部に水が溜まる形状とな っている。
【0016】 溜まった液体状の薬液又は水洗水は底部に溜まり、液体の抜け口がないと、溜 まったまま次工程へ運ばれることになる。
【0017】 この溜まり水を抜くために、本考案の溜まり水排水用具1の一方の先端を最も 液体の溜まりやすい箇所へ差し込み、処理物の外部に他方の先端が位置するよう に吊り下げておく。
【0018】 このように溜まり水排水用具を、予め溜まり水のできそうな場所に吊り下げて おくと、処理物が浸漬処理された場合には、液から引き上げられた状態では、溜 まり水排水用具を介してサイホン現象により溜まり水が排水される。
【0019】 液体がスプレーされる場合も同様に、溜まり水は溜まり水排水用具を介して排 水される。
【0020】 この溜まり水排水用具は、表面処理を行う前に任意の位置に引っかける状態で 吊り下げるだけで良く、表面処理が終了したら簡単に外すことができる。
【0021】 図1は溜まり水排水用具の具体的な形状をあらわしたもので、図の例では7m mの内径のステンレス管を加工して作成した物であり、管の一方の端を鋭角に切 断して、溜まった液体をできるだけ効率よく排水できるようにしてある。
【0022】 又、吸水口に近い管の途中にはおもりとしてボルト22が被せてあり、おもり が外れないようにストッパー21が溶接付けされている。ボルト22は複数個使 用するときは、ボルト同士を溶接23により固定しても良い。
【0023】 管の途中におもりとして被せたボルトのもう一つの目的は、溜まり水排水用具 が処理物のハゼ折り部に引っかかって簡単に外れない様にしてあるが、管の安定 性に問題がなければなくてもよい。
【0024】 又、ボルトをおもりとしているが、ボルトに換えてワッシャーや陶器のような もの等、おもりの代用になるものを使用しても良い。
【0025】 管の材質についても実施例ではステンレスを使用したが、材質が限定される物 ではなく目的が達成できるものであれば良く、例えばプラスチックチューブやゴ ム管アルミ製のフレキシブルチューブ、銅管、鉄管等が用いられても良い。但し 、処理液により腐食されてしまう材料は用具がダメージを受けたり、溶け出した 成分が、処理液に悪影響を与えることがあるので注意を要する。
【0026】
【作用】
金属の表面処理を行おうとする被処理物の形状により、内部に表面処理液が溜 まると、溜まり水の中に管の一端が差し込まれた排水用具の内部にも液体が充填 される。充填された排水用具の管は下端が開放されると管内でサイホン現象が起 き、溜まり水がなくなるまで排水し、空気を吸い込んで排水が止まる。
【0027】
【考案の効果】
塗装前処理で処理物の内部に溜まり水ができ、抜くことが自動的にできない場 合は、人手によって処理物を傾けるなど作業がたいへんである。又、連続スプレ ーライン等の処理方法においては、スプレー室全体がブースで覆われているため 事実上、人手による作業は出来ない。
【0028】 本考案による溜まり水排水用具を使用すれば、自動的に溜まり水が排水できる ので、余分な薬液の持ち出しがなくなり経済的な効果がある。
【0029】 又、薬液を次工程へ持ち込むことが少なくなるために、水洗工程では汚染が低 減できる。その為、水洗水の汚染度を一定のレベル以下に保つように管理する為 の新鮮水の補給量が少なくて済む。
【0030】 更に溜まった水を吐き出させるのに人手による作業が不要となり、労務費も低 減できるなど効果絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案の溜まり水排水用具の本体の例を示
す。
【図2】は、実際の適用方法を示す。
【符号の説明】 1……………溜まり水排水用具本体 2……………処理物 3……………処理物下部のハゼ折り部 4……………2次ハンガー 5……………1次ハンガー 6……………コンベア 7……………処理物の側面を示す矢印 21…………ストッパー 22…………ボルト 23…………溶接部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間部を湾曲させた中空状の管の一方の
    端を、金属表面処理する被処理物の溜まり水部に差し込
    み、管の他方の端を被処理物の液溜まり水部の位置より
    下方になる様にして吊るす、被表面処理物の溜まり水排
    水用具
JP1996003911U 1996-04-02 1996-04-02 被表面処理物の溜まり水排水用具 Expired - Lifetime JP3031528U (ja)

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