JP3031437U - スプレーノズル構造 - Google Patents

スプレーノズル構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種装置などに用いられる部品や完成製品の
薄型化などのために、薄肉化、小型化されたスラブなど
の中間製品を、デスケーリング処理の際に過剰冷却して
品質劣化したりすることのないように、スラブなどに近
接させて噴射することにより噴射水量を減じることがで
きるスプレーノズル構造を提供する。 【解決手段】 ノズルチップ42に処理流体を導入する整
流板7を、その軸部7aと整流翼部7bとを中実にして形成
する。ノズルチップ42はチップホルダ41に対して、処理
流体の上流側から挿入する。整流板7を中実に形成する
ため、該整流板7を小型化でき、スプレーノズルを小型
化できるので、デスケーリング用に配設されたスプレー
ノズルの配列間隔を小さくすると共に、スラブなどに近
接させて配設することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、水その他の液体を噴射するスプレーノズルであって、特にビレッ トやスラブ、ビームブランクなどの工業用中間製品のデスケーリングなど表面を 処理するために水などを噴射するのに適したスプレーノズルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
工業用中間製品として成形されるビレットやスラブなどの表面にはスケールな どが付着しているため、圧延加工前に表面に水などを噴射してスケールを除去す るデスケーリングの処理が行われる。デスケーリングは高圧水をスプレーノズル によってスラブなどに噴射することによって行われるが、スラブの幅員全体にわ たって洗浄水を噴射するためには、スラブの走行方向とほぼ直交する方向に沿っ て適宜数のスプレーノズルを配設する必要がある。そして、これらのスプレーノ ズルの処理範囲を隣接するもの同士で適宜に重畳させてスラブ全体をデスケーリ ング処理できるようにしてある。
【0003】 ところで、近年、これらスラブなどの中間製品は、従来のものよりも薄肉化さ れたり小型化されたりするようになっている。このため、従来のスプレーノズル ではこの種の中間製品に対しては水量が多くなってしまい、過剰冷却によって品 質を損うおそれがある。そのため、噴射水量を減じて処理を行うようにしたりし ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、従来のスプレーノズルを用いて薄型化したスラブなどを処理 するためには噴射水量を減じて対処しているが、噴射水量を減じるために水圧が 低下し、噴射水がスラブに達した状態ではスケールを除去するのに十分な水圧が 得られないおそれが生じている。そのため、スプレーノズルをスラブに近接させ て噴射する必要があるが、スプレーノズルをスラブに近接させると、スラブ面に おける噴射範囲が狭くなる。他方、スプレーノズルは、噴射水をスプレーノズル に供給するための供給管に、デスケーリング処理すべき面積に応じて配設する必 要があるが、スラブに近接させると、等しい面積のデスケーリング処理を行なう に際して、スプレーノズルの必要数が多くなるとともに、隣接するスプレーノズ ルを接近させて配設しなければならない。ところが、従来のスプレーノズルは大 型であるため隣接するスプレーノズル同士を十分に接近させて配設することがで きない。このため、スプレーノズルを小型化して、隣接するスプレーノズルとの 間隔を小さくするとともに、スラブに近接させてデスケーリング処理を行うこと が要求されている。
【0005】 しかしながら、従来のスプレーノズルでは、該スプレーノズルを構成する部品 である整流板を所望の大きさまで小型化できず、スプレーノズルを小型化するに は限界があった。図10は従来のこの整流板50が整流筒51に収容された状態の中央 部横断面図であるが、従来のスプレーノズルに用いられている整流板50は板材を 曲げ成形した中空構造となっている。このため、所定の整流効果を得るためには 精密な成形が要求され、そのために該整流板50の十分な小型化を図ることができ なかった。
【0006】 また、従来のスプレーノズルでは、ノズルチップと該ノズルチップを保持する チップホルダとをしまりばめにして該ノズルチップを噴射側からチップホルダに 挿入して結合させていたため、処理流体の圧力を高くすると疲労などによってノ ズルチップがチップホルダから飛出してしまうおそれがあった。
【0007】 さらに、従来のスプレーノズルでは、上記整流板50がストレイナー部に配設さ れていたため、整流板50がストレイナー部と共に供給管内の流れの中心部近傍に 位置するとともに、ノズル部からも離れて位置してしまい、噴射水を該整流板50 で十分に整流することができず、また整流された噴射水の流れがノズルに至る間 に再び乱れてノズルから噴射されることになる。このため、当該ノズルの噴射範 囲における噴射圧力の均一化が阻害されて、十分なデスケーリング処理を行なえ ないおそれがある。
【0008】 そこで、この考案は、近年の薄型化されたスラブなどの中間製品に対応できる ように、上記整流板の小型化を図ることによってスプレーノズルを小型化し、必 要に応じた個数のスプレーノズルを該スラブなどに近接させてデスケーリング処 理を行うことができるようにしたスプレーノズル構造を提供することを主たる目 的とし、処理流体の圧力を高くしてもノズルチップがチップホルダから飛出して しまうことがなく、さらに噴射圧力の均一化を図ることができるように、確実に 整流された噴射水をノズルに供給できるようにしたスプレーノズル構造を提供す ることも目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための技術的手段として、この考案に係るスプレーノズ ル構造は、高圧流体を供給することによってノズル部から該流体を噴射するスプ レーノズルにおいて、前記高圧流体を供給する供給管に固着するニップル部と、 上記ニップル部に挿脱自在なノズルアッセンブリと、上記ノズルアッセンブリを 上記ニップル部に挿入した状態で該ノズルアッセンブリのニップル部からの脱落 を防止する、ニップル部に着脱自在としたキャップ部とからなり、上記ノズルア ッセンブリは上記供給管の内部に突出したストレイナー部と、該ストレイナー部 と一体的で、該ストレイナー部を通過した高圧流体を整流する整流板を有する整 流部と、該整流部と着脱自在で、該整流部を通過した高圧流体を噴射するノズル チップを有するノズル部とからなり、上記整流板の軸部と整流翼部とを中実に形 成して小型化したことを特徴としている。
【0010】 上記整流板の軸部と整流翼部とを中実にして形成するから、該整流板を小型に 成形することができ、そのため該整流板を収容した整流部を小型に形成できる。 したがって、該整流部を含むノズルアッセンブリを小型にでき、スプレーノズル 全体を小型にできる。スプレーノズルを小型化できるから、必要に応じた個数の スプレーノズルをスラブなどに近接させてデスケーリング処理を行うことができ 、該スラブなどが過剰冷却されることを防止できる。
【0011】 また、高圧流体を供給することによってノズル部から該流体を噴射するスプレ ーノズルにおいて、前記高圧流体を供給する供給管に固着するニップル部と、上 記ニップル部に挿脱自在なノズルアッセンブリと、上記ノズルアッセンブリを上 記ニップル部に挿入した状態で該ノズルアッセンブリのニップル部からの脱落を 防止する、ニップル部に着脱自在としたキャップ部とからなり、上記ノズルアッ センブリは上記供給管の内部に突出したストレイナー部と、該ストレイナー部と 一体的で、該ストレイナー部を通過した高圧流体を整流する整流板を有する整流 部と、該整流部と着脱自在で、該整流部を通過した高圧流体を噴射するノズルチ ップをチップホルダに保持させたノズル部とからなり、上記ノズルチップをチッ プホルダに対して、上記ストレイナー部側から挿入してチップホルダに保持させ たことも特徴としている。
【0012】 ノズルチップをチップホルダにストレイナー側から挿入するため、ノズルチッ プとチップホルダとの接触面をテーパ状に形成するなどにより、ノズルチップに 高圧が加えられても該ノズルチップがチップホルダから脱落することがない。し たがって、デスケーリングに際して所望の圧力で処理を行うことができる。
【0013】 さらに、上記整流板の軸部と整流翼部とを中実に形成して小型化し、前記ノズ ル部を構成するチップホルダに、前記ストレイナー部側からノズルチップを挿入 したことも特徴としている。
【0014】 また、前記整流部を、前記ストレイナー部とノズル部とに挟まれた位置に設け たことを特徴としている。
【0015】 供給管から導入された噴射水は、ストレイナー部を通過してゴミなどが除去さ れたのち前記整流部の整流板で整流されてノズル部に供給される。整流板は供給 管内の流れの中心部から外れて位置しているから、導入された噴射水を確実に整 流することができ、噴射水は流れが乱れることなくノズル部に供給されることに なる。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この考案に係るスプレーノズ ル構造を具体的に説明する。
【0017】 図1はこの考案に係る構造を備えたスプレーノズルの分解斜視図で、このスプ レーノズルは、ニップル部1とストレイナー部2、整流部3、ノズル部4、キャ ップ部5とから構成されている。なお、ノズル部4の外周部にはガスケット6が 遊嵌される。
【0018】 ニップル部1はステンレス材などによって円筒形に形成され、一端部側には適 宜に縮径された嵌合部1aが形成され、他端部側は適宜に縮径されその表面に雄ネ ジが形成されたネジ部1bが設けられている。このニップル部1は、図2に示すよ うに、図示しない高圧ポンプの吐出口に接続された供給管10に、上記嵌合部1aを 嵌合させて溶接などによって固着される。また、図1及び図3に示すように、ネ ジ部1bの内側面の適宜位置には位置決め用の平面部1cが形成されている。なお、 この実施形態では、対向する位置の2ヵ所に該平面部1cが形成されているが、該 平面部1cは1ヵ所であっても構わない。
【0019】 前記ストレイナー部2は黄銅などによって、図1と図2、図4に示すように、 一端部に底面が形成された円筒状に形成され、この端部に底面から側面にかけて 適宜数のスリット2aが形成されている。また、他端部には外側面に雄ネジ部2bが 形成されている。前記整流部3は黄銅などによって円筒形に形成された整流筒31 と該整流筒31に収容された整流板7とによって構成されている。整流筒31の一端 部には内側面に上記雄ネジ部2bと螺合する雌ネジ部3aが形成されており、他端部 には外側面に雄ネジ部3bが形成されている。この整流筒31の内径は、ほぼ中央部 において変更され、上記雌ネジ部3aが形成された側を上記雄ネジ部3bが形成され た側よりも拡径し、該拡径された部分で整流板収容部3cが形成されている。そし て、この整流板収容部3cに、図5及び図6に示すように、上記整流板7が収容さ れている。
【0020】 上記整流板7は、図6に示すように、軸部7aと該軸部7aの側面に放射状に設け られた8枚の整流翼部7bとが一体に、且つ中実に、ステンレス材などによって形 成されて構成されている。この整流板7を上記整流板収容部3cに収容させた状態 で、整流翼部7bの先端部が整流筒31の縮径された段部に当接して位置決めされる ようにしてある。なお、該整流板7は整流筒31にしまりばめによって嵌合させる ことが好ましい。
【0021】 前記ノズル部4は、図7に示すように、ステンレス材によって円筒形に形成さ れたチップホルダ41にノズルチップ42を収容させ、該ノズルチップ42をチップ押 え43によってチップホルダ41の先端部に固定している。チップホルダ41の先端部 は、図1及び図7に示すように、底面を形成しその底面の中央部を矩形状に切取 った状態にして開放し、該矩形の長辺によってノズルチップ42を係止する鈎部41 a を対向させて形成してある。チップホルダ41の基端部側には前記整流部3の雄 ネジ部3bと螺合する雌ネジ部41b が形成されている。チップホルダ41の外周面の 適宜位置には水切り溝41d が形成され、軟銅などによって形成した前記ガスケッ ト6がこの水切り溝41d を形成したフランジ部に当接するように、チップホルダ 41に該ガスケット6が遊嵌されている。さらに、チップホルダ41の外側面には、 ニップル部1に形成された前記平面部1cと合致する平面部41e が形成されており 、ニップル部1にノズル部4を挿入する際には、これら平面部1c、41e が合致し た状態にして行うようにしてある。
【0022】 ノズルチップ42はタングステンカーバイドなどよって、中央部に流体を噴射す るためのノズル孔42a が形成され、外径をチップホルダ41の内径とほぼ等しい寸 法に形成してある。また、先端部にはチップホルダ41に形成された前記鈎部41a の対向した面41c に挟まれる突出部42b が形成され、この突出部42b に挟まれた 部分に溝部42c が形成され、この溝部42c のほぼ中心部に前記ノズル孔42a が開 口している。なお、ノズル孔42a の形状は円形に形成し、この開口の形状を溝部 42c に沿った方向を長軸とした楕円形に形成することが好ましい。
【0023】 前記チップ押え43はステンレス材などによって形成し、中央部に前記ノズル孔 42a に連通すると共に、反ノズル孔42a に向って徐々に拡径した円錐形のガイド 孔43a が形成されている。このチップ押え43をチップホルダ41に嵌合させた状態 でノズルチップ42がチップホルダ41の先端部に保持されるようにしてある。
【0024】 前記キャップ部5は袋状のナットの底面に開口が形成された形状にステンレス 材などによって形成されており、前記ニップル部1のネジ部1bに螺合するように してある。そして、上記開口からノズルチップ42の先端部とチップホルダ41の鈎 部41a とが適宜長さ突出するようにしてある。
【0025】 以上により構成したこの考案に係るスプレーノズル構造の実施形態について、 その作用を以下に説明する。
【0026】 供給管10に形成された孔部にこのスプレーノズルのニップル部1を挿入し、溶 接などによって固定する。このとき、ニップル部1の嵌合部1aを孔部に挿入する ことによって、該孔部とニップル部1との中心が合致するようにしておくことが 好ましい。また、スプレーノズルはデスケーリングを行うべきスラブなどの幅員 に応じた個数を設置する必要があり、それぞれのスプレーノズルが所定の範囲に 高圧流体を噴射するようにノズルチップ42の噴射方向を調整する必要がある。こ の調整には、後述するようにニップル部1にノズルチップ42を固定した状態で、 前記溝部42c が所定の方向に沿った方向となるようにして行う。
【0027】 他方、整流筒31に整流板7を挿入し、該整流筒31とストレイナー部2とを、雌 ネジ部3aと雄ネジ部2bとを螺合させて結合する。なお、この実施形態ではストレ イナー部2と整流部3とを、それぞれに形成した雄ネジ部2bと雌ネジ部3aとを螺 合させて結合する構造について説明したが、これらストレイナー部2と整流部3 とは一体的であって構わず、ネジ部によらずにしまりばめによって結合した構造 でも構わない。また、チップホルダ41にノズルチップ42とチップ押え43とを挿入 してノズル部4を完成し、このノズル部4にガスケット6を遊嵌させて、該ノズ ル部4と上記整流部3とを、雄ネジ部3bと雌ネジ部41b とを螺合させて結合させ 、ノズルアッセンブリを完成する。
【0028】 完成したノズルアッセンブリを供給管10に固定されたニップル部1の先端から 挿入し、キャップ部5をニップル部1の先端部に螺合させれば、ニップル部1の 先端面とチップホルダ41の水切り溝41d を形成するフランジ部との間にガスケッ ト6が挟持された状態となって、供給管10にスプレーノズルが取り付けられた状 態となる。しかも、ノズルアッセンブリをニップル部1に挿入する際には、ニッ プル部1の平面部1cとチップホルダ41の平面部41e とを一致させなければ挿入で きないから、平面部41e を鈎部41a に対して所定の位置に形成することによって 、ノズルアッセンブリがニップル部1に挿入された状態において、ノズルチップ 42の溝部42c の方向が一定となる。すなわち、ニップル部1を供給管10に固定す る際に、該ニップル部1にノズルアッセンブリを組み込み、ノズルチップ42の溝 部42c が所定の方向となるように調整しておけば、ノズルチップ42が摩耗して交 換する場合にも、交換後においてもノズルチップ42の溝部42c を所定の方向とす ることができる。
【0029】 すなわち、図8に示すように、ノズルチップ42から噴射される流体11は、溝部 42c の方向に徐々に広がり、その噴射角度がαとなりスラブ12の走行方向または 走行方向に対して適宜な角度に傾いた方向に沿った方向を軸方向としたほぼ三角 柱形となって、スラブ12の表面に矩形状に衝突する。また、スプレーノズルの処 理範囲は、隣接するスプレーノズルで適宜に重畳するようにしてある。
【0030】 また、ノズルチップ42をチップホルダ41に対して整流部3との結合側から挿入 し、該ノズルチップ42の先端部が鈎部41a に形成されるようにしてあるから、流 体の圧力をうけてノズルチップ42がチップホルダ41から飛出してしまうことがな い。
【0031】 本考案による構造では、整流板7をその軸部7aと整流軸部7bとを中実にして構 成したため、該整流板7を小型化することができ、該整流板7を収容させた整流 筒31の外径を小さくすることができる。このため、整流筒31及びストレイナー部 2の外径をほぼ18.5mmとし、ニップル部1の外径をほぼ32mmとすることができた 。また、ニップル部1の全長は最短のものでほぼ39mmとすることができた。なお 、従来の板材をまげ成形したものでは、整流筒51の外径がほぼ21mm、ニップル部 の外径がほぼ48.5mm、ニップル部の全長が最短のものでほぼ73mmであった。
【0032】 図9は本考案に係る構造を備えたスプレーノズルと従来の構造のスプレーノズ ルで、等しい範囲をデスケーリング処理する場合の噴射条件の比較を示す概略図 である。水圧がp=2000N/cm2 の処理流体を用いて、処理面に対する衝撃圧力 をt=0.59N/mm2 、ノズルの噴射角度をα=30゜としてデスケーリングを行う 場合には、従来型のスプレーノズルでは、処理面との距離がh0=200mmの位置に 間隔を 102mmにして5個のスプレーノズルを配設するのに対して、本考案に係る 構造を備えたスプレーノズルでは、処理面との距離をh1=110mmとした位置に間 隔を56.5mmにして9個のスプレーノズルを配設する。このときのデスケーリング に要する水量を測定すると、従来型のものでは1つのスプレーノズル当り101.82 l/min で総水量では、101.82×5=509.1l/minを要する。他方、本考案に係 る構造を備えたスプレーノズルでは、1つのスプレーノズル当り39.6l/min で 総水量では、39.6×9=356.4l/minとなる。すなわち、等しい処理範囲で、処 理面に対して等しい圧力を作用させる場合では、従来のものより本考案に係る構 造を有するスプレーノズルの方が水量が少なくてよい。このため、スラブなどの 中間製品を過剰冷却することがなく、また高圧流体を供給するための高圧ポンプ の動力を小さくすることができ、エネルギー効率を向上させることができる。し かも、前述したようにこの実施形態に係る構造では、キャップ部5から突出して いるチップホルダ41の鈎部41a とノズルチップ42の先端部とは僅かな部分である から、スラブから剥離したスケールの跳ね返りがあっても、ノズルチップ41に衝 突することが抑制され、ノズルチップ41の損傷が防止される。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案に係るスプレーノズル構造によれば、整流板の 大きさを小さくすることができ、このため整流部を小型化し、これに伴われてノ ズルアッセンブリが小型化され、スプレーノズル本体を小型化することができる 。そして、スプレーノズルの小型化により、スラブなどの中間製品に対して該ス プレーノズルを近接させてデスケーリング処理を行うことができ、このためスラ ブなどを過剰冷却してしまうことを防止できる。
【0034】 さらに、スラブなどに近接して配設できるため、デスケーリング処理に必要な 衝撃圧力を得るのに水量が少なくてよく、高圧ポンプの動力を低減できて、エネ ルギー効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る構造を備えたスプレーノズルの
概略の分解斜視図である。
【図2】この考案に係る構造を備えたスプレーノズルの
設置状態を、一部を接断して示す図である。
【図3】ニップル部を、一部を接断して示す側面図であ
る。
【図4】ストレイナー部と整流部とを結合させた状態
を、一部を接断して示す側面図である。
【図5】図4におけるA部を拡大して示した断面図であ
る。
【図6】図5における中央部水平断面図である。
【図7】ノズル部を、一部を接断して示す側面図であ
る。
【図8】この考案に係るスプレーノズルによってスラブ
のデスケーリング処理を行う状態を示す図である。
【図9】この考案に係る構造を有するスプレーノズル
と、従来型のスプレーノズルとの比較を説明する図であ
る。
【図10】従来のスプレーノズルに用いられている整流
板を示す水平方向断面図で、整流筒に収容されている状
態を示している。
【符号の説明】
1 ニップル部 1c 平面部 2 ストレイナー部 2a スリット 3 整流部 31 整流筒 4 ノズル部 41 チップホルダ 41a 鈎部 41e 平面部 42 ノズルチップ 42a ノズル孔 42b 突出部 42c 溝部 43 チップ押え 5 キャップ部 6 ガスケット 7 整流板 7a 軸部 7b 整流軸部 10 供給管

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧流体を供給することによってノズル
    部から該流体を噴射するスプレーノズルにおいて、 前記高圧流体を供給する供給管に固着するニップル部
    と、 上記ニップル部に挿脱自在なノズルアッセンブリと、 上記ノズルアッセンブリを上記ニップル部に挿入した状
    態で該ノズルアッセンブリのニップル部からの脱落を防
    止する、ニップル部に着脱自在としたキャップ部とから
    なり、 上記ノズルアッセンブリは上記供給管の内部に突出した
    ストレイナー部と、該ストレイナー部と一体的で、該ス
    トレイナー部を通過した高圧流体を整流する整流板を有
    する整流部と、該整流部と着脱自在で、該整流部を通過
    した高圧流体を噴射するノズルチップを有するノズル部
    とからなり、 上記整流板の軸部と整流翼部とを中実に形成して小型化
    したことを特徴とするスプレーノズル構造。
  2. 【請求項2】 高圧流体を供給することによってノズル
    部から該流体を噴射するスプレーノズルにおいて、 前記高圧流体を供給する供給管に固着するニップル部
    と、 上記ニップル部に挿脱自在なノズルアッセンブリと、 上記ノズルアッセンブリを上記ニップル部に挿入した状
    態で該ノズルアッセンブリのニップル部からの脱落を防
    止する、ニップル部に着脱自在としたキャップ部とから
    なり、 上記ノズルアッセンブリは上記供給管の内部に突出した
    ストレイナー部と、該ストレイナー部と一体的で、該ス
    トレイナー部を通過した高圧流体を整流する整流板を有
    する整流部と、該整流部と着脱自在で、該整流部を通過
    した高圧流体を噴射するノズルチップをチップホルダに
    保持させたノズル部とからなり、 上記ノズルチップをチップホルダに対して、上記ストレ
    イナー部側から挿入してチップホルダに保持させたこと
    を特徴とするスプレーノズル構造。
  3. 【請求項3】 前記ノズル部を構成するチップホルダ
    に、前記ストレイナー部側からノズルチップを挿入した
    ことを特徴とする請求項1に記載のスプレーノズル構
    造。
  4. 【請求項4】 前記整流部を、前記ストレイナー部とノ
    ズル部とに挟まれた位置に設けたことを特徴とする請求
    項1ないし請求項3に記載のスプレーノズル構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113042444A (zh) * 2021-04-07 2021-06-29 重庆大学 一种锻件高压水除鳞装置的喷淋组件

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