JP3031321U - ペット用おむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内に飼われている（特に犬、猫等の尻尾を
有する）ペットの糞尿処理や生理による室内の汚れを防
ぐため、漏れを完全に防止するとともに、動きやすくて
外れにくく、尻尾を穴に簡単に通し易くかつ着脱しやす
いペット用おむつを提供する。 【解決手段】 Ｉ字型の柔らかい吸水性材料の両方の端
縁部の横方向に伸縮テープを、縦方向の両脇に細いゴム
紐をそれぞれ内封して、縦横両方向に伸縮性をもたせ、
尻尾穴の周りに切り込みを入れて、粘着テープで切り込
みを閉じ、ペットの腰部に装着した後粘着テープで両端
を連結する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、老衰や事故による寝たきりのペット（特に犬、猫等の尻尾を有する ペット）の糞尿処理や生理による汚れを防ぐためのペット用おむつに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のペット用おむつは、一般にいうパンツと同じで、２本の後足の足先から はかせる方式であって、着脱させるのがかなり面倒な上に、しっぽを出す穴もな く、またペットの頻繁な動きによってはずれやすいという問題がある。そのため 、室内の汚れ防止に関してはあまり役に立たないのが現状である。

【０００３】 最近、上記従来のものを改良して、着脱を簡単にしたペット用おむつが公開さ れた（実開平５−８２２５９号公報）。このＴ字型のおむつは、ペットを立たせ たままの自然な恰好で着脱することができ、しっぽの出せる穴が開けてあり、従 来のパンツ方式に比べるとかなり改良されている。

【０００４】 しかしこのペット用おむつは、キルティング生地やフェルト等の柔らかな布か らなり、汚れ防止のため、おむつの内部にティッシュペーパーを折りたたんで入 れる方式であって、端縁部が伸縮性でないため漏れを防止するには必ずしも十分 でなく、かつ尻尾を穴に通すのは取り替えるたびに多少の面倒がいる等の問題が ある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記のような事情に鑑みて提案されたもので、漏れを完全に防止する とともに、動きやすくてはずれにくく、かつ尻尾を穴に簡単に通し易く工夫され た、着脱容易なペット用おむつを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 すなわち本考案によるペット用おむつは、縁が伸縮可能で、外側が薄いポリエ チレンフィルムで覆われたＩ字型の柔らかい吸水性材料からなり、一方の端の両 側にペットの腰部に巻くことができる着脱用粘着テープが取り付けられ、伸縮性 のテープで縁取りをした他方の端の内方の中央部に、周りに少なくとも一つの切 り込みを有する尻尾穴が設けられ、その他方の端の両側には前記の着脱用粘着テ ープと連結する粘着テープが取り付けられていることを特徴とする。

【０００７】 本考案によるペット用おむつに用いられる吸水性材料は、吸水性を有する紙と 不織布とからなるものが好適である。さらにその紙と不織布は下側になる端縁部 の横方向に伸縮テープが、また両脇の縦方向に細いゴム紐がそれぞれ内封されて いて、おむつ全体が縦横両方向に適度な伸縮性をもつように構成されている。し たがってペットの背中でサイズ調整ができ、よりフィットさせ易いので、汚物の 漏れが完全に防止され、尻尾穴の周りに少なくとも一つの切り込みが施されてい るため尻尾を通しやすく、着脱も簡単である。なおその切り込みの方向は尻尾穴 の周りのいずれの方向でもよい。また、切り込みの長さは特に限定しないが、通 常尻尾穴の周りに約４〜８ｃｍ程度である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案によるペット用おむつの使用方法は、ペットの腰部に廻すための長い着 脱用粘着テープが取り付けられた一方の端を腹側に当て、他方の尻尾穴の設けら れた端を背中側にまわし、切り込みを開くようにして尻尾を尻尾穴に通した後、 その切り込みを粘着テープで止め、下側に当てた長い方の粘着テープを背中に廻 してペットの腰部にフィットさせ、他の端の粘着テープに連結すればよい。

【０００９】

【実施例】

本考案によるペット用おむつの一例として紙おむつの展開図を図１に示す。 図１において１は紙と不織布とからなるＩ字型の吸水性材料で、裏面は薄いポ リエチレンフィルムで覆われ（図示せず）、上縁には伸縮テープ２が吸水性材料 １に内封されて横方向に伸縮できるようになっている。吸水性材料はまた両側の 縦方向に細いゴム紐３が内封され、縦方向にも伸縮可能であり、したがって縦方 向の両側は使用しない状態では縮んで襞（ひだ）９になっている。着脱用粘着テ ープ４は、おむつの使用状態においてペットの背中でサイズ調整して他端側の粘 着テープ５に連結する。６は尻尾穴、７は尻尾を尻尾穴６に通すための切り込み で、切り込み７は尻尾を通した後、粘着テープ８により閉じることができる。尻 尾穴６の切り込み７は典型的な一例を図示したもので、その方向はどの方向に入 れてもよい。また、吸水性材料１は、図には示してないが、人用おむつのように ゴム紐３の内側を折り返して袋状の構成にしてもよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によるペット用おむつは上記の構成であるので、室内に飼われているペ ット（特に犬、猫等の尻尾を有するペット）の老衰や事故による寝たきり状態で の糞尿処理や生理による汚れを防ぐためには最適で、従来のペット用おむつに比 べて、おむつ全体が適度な伸縮性をもち、ペットの背中でサイズ調整ができ、よ りフィットさせ易いので、汚物の漏れが完全に防止され、ペットが動きやすくて はずれにくく、尻尾穴の周りに切り込みが施されているため着脱も簡単である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるペット用紙おむつの展開図。

【符号の説明】

１．吸水性材料 ２．吸水性材料に内封された伸縮テープ ３．吸水性材料に内封された細いゴム紐 ４．５．８．粘着テープ ６．尻尾穴 ７．切り込み ９．襞（ひだ） １０．内封された伸縮テープ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縁が伸縮可能で、外側が薄いポリエチレ
   ンフィルムで覆われたＩ字型の柔らかい吸水性材料から
   なるペット用おむつの、一方の端の両側にペットの腰部
   に巻くことができる着脱用粘着テープが取り付けられ、
   伸縮性のテープで縁取りをした他方の端の内方の中央部
   に、周りに少なくとも一つの切り込みを有する尻尾穴が
   設けられ、該他方の端の両側には前記の着脱用粘着テー
   プと連結する粘着テープが取り付けられたペット用おむ
   つ。
2. 【請求項２】 吸水性材料が端縁部の横方向に伸縮テー
   プを、両脇の縦方向に細いゴム紐をそれぞれ内封した吸
   水性を有する紙と不織布とからなる請求項１記載のペッ
   ト用おむつ。