JP3031275U - 液体容器 - Google Patents

液体容器

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JP3031275U
JP3031275U JP1996005105U JP510596U JP3031275U JP 3031275 U JP3031275 U JP 3031275U JP 1996005105 U JP1996005105 U JP 1996005105U JP 510596 U JP510596 U JP 510596U JP 3031275 U JP3031275 U JP 3031275U
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liquid
container
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JP1996005105U
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Inventor
光造 三國
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日新ケミコン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液体容器上部の通気口を開けずに下部の液体取
り出し用バルブを開いたときに生じる容器内の負圧を、
電気的な手段を用いず音で報せる。 【解決手段】液体容器上部の通気口を塞いでいる栓体1
2に弁21を備えて、液体容器内が負圧のとき開くよう
にする。弁21の外側には、内部に呼子24を配置した
通気管23を取り付ける。通気管23を通って液体容器
内に流入する空気の流れが呼子24を鳴らして音を出
す。この音により、通気口を塞いでいる栓体12を取り
外していないことを作業者に報らせる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、それ自体で形状を保持する剛性を有し、下部に液体取り出し用のバ ルブを設けた液体容器に関するものである。この液体容器は、それ自体で形状を 保持する剛性を有するものの、容器内が少し負圧になったときには容器壁面が変 形するような比較的剛性が小さい容器に適した構造を有する。例えば、容器本体 をポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂等のプラスチック材料やステンレ ス薄鋼板などで構成する場合である。
【0002】
【従来の技術】
液体の運送や貯蔵に用いる容器は、下部に液体取り出し用のバルブを備えてい る。液体容器は、内容物である液体に侵されない材料で構成しなければならない が、特に耐蝕性を必要とする場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素 樹脂等のプラスチック材料やステンレス薄鋼板など耐蝕性の材料で構成する。こ れら耐蝕性の材料で構成した液体容器は一般に剛性が小さいので、下部の液体取 り出し用のバルブを開いて液体を排出するに際し、液体容器上部に設けた通気口 を開けないままにしておくと、容器内が負圧になって容器壁面が内側に変形して 窪む。さらにそのまま液体の排出を続けると、極端な場合には、内側に変形した 容器壁面が破壊される心配がある。このように容器から液体を排出するに際して 容器内が負圧になることは、それ自体で形状を保持する剛性を有するものの、比 較的剛性が小さいために変形しやすい液体容器のみならず、剛性が十分あり変形 しにくい液体容器の場合にも好ましいことではない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、液体容器上部の通気口を開けずに下部の液 体取り出し用バルブを開けた場合に、容器内が負圧になっていることを、電気的 な手段を用いることなく音で報せるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本考案に係る液体容器は、容器の内部が負圧にな ったときに空気が容器内に流入するようにする。この空気の流入通路に空気を共 鳴させて音を出す笛や空気の流れでリードを振動させて音を出すハーモニカのよ うな呼子を配置し、負圧の容器内に空気が流入するときに、この空気の流れで呼 子を鳴らす。作業者は、この呼子の音を聞いて通気口が開いていないことに気付 き、必要に応じて、一旦、液体取り出し用のバルブを閉じ、通気口を開けてから 液体取り出し用のバルブを開き、液の排出作業を再開する。あるいは、液の排出 作業を続けながら通気口を開けて容器内を常圧に戻し、円滑な液の排出作業を行 なう。 この通気口が開いていないことを報せる音は、空気の流れで発生させるもので あり、音の発生に電気的な手段を全く用いないので、容器内の液体が可燃性の場 合にも安全であると共に、構造も簡単である。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案は、図4に示すようなそれ自体で形状を保持する剛性を有した液体容器 1に適用することができる。この液体容器1は、ポリエチレン、ポリプロピレン 、フッ素樹脂等のプラスチック材料やステンレス薄鋼板などの材料で構成されて いる。これらの材料からなる液体容器1は、剛性は低いものの耐蝕性に優れてお り、化学薬品を収容するのに適したものである。液体容器1を外部衝撃から保護 するために、容器全体が鉄鋼材料の補強枠2に収められる。これによって、液体 容器1を落下させたようなときにも破損を免れる。 液体容器1は、その下部に液体取り出し用のバルブ11を備え、上部に通気口 を塞ぐ栓体12と液充填口を塞ぐ蓋体13を備えている。従って、液体容器1へ の液の収容は、蓋体13を開けて液充填口から行なう。そして、液の排出は、液 体取り出し用のバルブ11を開いて行なう。液体取り出し用のバルブ11を開い て液を排出するときは、通常、栓体12を外して通気口を開ける。容器内の液体 の減少に伴って容器内に外気を流入させ、容器内が負圧にならないようにするた めである。
【0006】 液体取り出し用のバルブ11を開いて液を排出するに際して、栓体12の取り 外しを忘れたときに警報を発するために、栓体12に図1に示すような構成を付 加する。 すなわち、栓体12に弁21を設け、液体容器の通気口が栓体12で塞がれて いるとき、液体容器1の内部と外部とが弁21を開くことにより通じる構成とす る。弁21は、液体容器1内が負圧になったときのみ開くように、内側から弁座 22に弾発的に押し付けられている。弁21の外側には通気管23を取り付けて ある。栓体12を外さず通気口を塞いだままで液体取り出し用のバルブ11を開 き液の排出作業を行なうと、液体容器1内が負圧になって弁21が開く。そうす ると、外気が通気管23を通って液体容器1内に流入する。通気管23内には呼 子24を配置してあり、通気管23を通って液体容器1内に流入する空気の流れ が呼子24を吹く作用をしてこれを鳴らす。 呼子24を鳴らすためには、これを通る空気の流れがある程度速くなければな らないが、液体容器内に想定される負圧の程度に応じて、呼子24を通る空気の 速さが十分に大きくなるように適宜の呼子を選択する。また、容器の内部が負圧 になったときに容器内に流入する空気量は、液体取り出し用のバルブを開いてい る限りは容器内の負圧を解消するには至らない量になるように調整する。こうす ることによって、栓体12を取り外さない限り呼子24は鳴り続け、容器内の負 圧の程度が大きくなるほど呼子24の音は大きく或いは高くなる。 このように液体容器1内が負圧になったときのみ開く弁を備えておけば、保管 中や輸送中に液体が通気口から漏出することがないので好ましい。
【0007】 尚、弁が開いたとき大量の空気を液体容器内に流入させて負圧を解消すること も考えられる。しかし、この場合、負圧を解消すると弁が閉じ、弁が閉じると再 び液体容器内が負圧になって弁が開く。このように弁の開閉を繰り返すことにな ると、液の排出に脈動を生じ、特に濃度の高い液体の場合には都合が悪い。
【0008】 上記の弁21を設けない別の実施の形態では、液体容器1内外の圧力に差がな いときには空気の流通がなく液体容器1内が負圧になったときに空気が流入する 程度の小さな孔を栓体12に形成しておく。そして、上記の例と同じように通気 管を取り付け、通気管内には呼子を配置して、空気が通気管23を通って液体容 器1内に流入するときに呼子を吹く作用をさせる。液体容器1内が負圧になった ときに空気が流入する程度の小さな孔であるから、液体の排出を継続している限 りは、前記流入する空気の量だけでは液体容器1内の負圧を解消するには至らな い。 液体容器内の負圧を解消できるほどの大きな孔を常時あけておくことは、液体 の漏出や異物の混入の心配があるので避けなければならない。
【0009】 上記のように、通気口が栓体で塞がれたままであることならびに容器内が負圧 であることを呼子の音で報せる液体容器は、容器内が少し負圧になると容器壁面 が内側に変形しやすいポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂等のプラスチ ック材料やステンレス薄鋼板などの剛性の低い材料で容器本体を構成したときに 、容器の変形や破壊を防止する上で特に有用である。しかし、剛性を有する液体 容器においても、液体の排出作業を円滑に進める上で、容器内が負圧にならない ようにすることは好ましいことであるので、液体容器を構成する材料は、前記の 材料に限ることなく、適宜の材料を選択することができる。
【0010】 上記の実施の形態では、液体容器1内が負圧になったときの空気流入箇所を栓 体21に設定したが、容器本体上部に空気流入箇所を直接設定してもよい。
【0011】
【実施例】
液体容器上部の通気口を塞いだ栓体12に弁21を設けた構成を図1により詳 細に説明する。 弁21は球状であり弁座22を設けた筒体25に収容されている。そして、弁 21は、バネ26によって支持され、バネ26とは反対側に位置する弁座22に 押しつけれらている。このような筒体25の一方端(弁21をバネ26で支持し た側)を栓体12に螺着する。従って、弁21は、通常閉じているが液体容器内 部が負圧になったときのみ開く。一方、筒体25の他方端には、呼子24を内蔵 した通気管23を螺着する。通気管23内部は呼子24の配置により前後に仕切 られることになる。 液体容器内部が所定値以上の負圧になるとバネ26の押しつけに抗して弁21 が開き、外気が通気管23を通って液体容器内部に流入する。この空気の流れが 、通気管23内に配置した呼子24を鳴らす。容器内の液体を排出している作業 者は、呼子24の音で栓体12が通気口から取り外されていないことを知り、栓 体12を取り外す。 液体容器内部が負圧にならない限りは弁21は閉じているので、液体の貯蔵中 や輸送中に容器内の液体が漏出することはない。また、通気管23の先端をL字 型に曲げ下向きにしておくと、液滴や異物が通気管23から液体容器内へ入らな いので好ましい。通気管23と筒体25の間にストレーナ27を介在させておく のもよい。
【0012】 回転成形により製造した容量1000リットルのポリプロピレン製の液体容器 の通気口を上記の栓体で塞ぐ場合、液体容器内が外気より30mmHg程度負圧にな ったとき弁が開くように弁の作動圧を調整する。外気より30mmHg程度負圧にな ると呼子が鳴り始め、60mmHg程度負圧になると呼子24の音は大きく或いは高 くなる。前記液体容器は、30mmHg程度負圧になると容器壁面の変形が始まり、 60mmHg程度負圧になると容器壁面が正規の形状から7cm程度窪む。
【0013】 呼子24には、図2に示すように、中央に小孔を設けた2枚の薄板からなる笛 を採用することができる。これを通気管23内に配置して通気管23を前後に仕 切る。小孔を通る空気が2枚の薄板の間で共鳴して音を出す。 また、呼子24には、図3に示すように、ハーモニカを採用することができる 。通気管23を通る空気がハーモニカの中を通過するようにし、リードを振動さ せて音を出す。
【0014】
【考案の効果】 上述のように、本考案に係る液体容器は、容器からの液体の排出作業に際し、 通気口が開いていないことを、液体容器に流入する空気の流れで発生する音によ り報らせるものである。電気的な手段を用いることなく音を発生させるので、容 器内の液体が可燃性の場合にも安全な警報手段となる。 液体容器内が負圧になったとき弁が開くことにより、液体容器内へ空気が流入 するようにすれば、保管中や輸送中に液体が漏出することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る液体容器において、液体容器上部
の通気口を塞ぐ栓体の一実施例を示す要部断面図であ
る。
【図2】図1における通気管内に配置した呼子の一例を
示す要部断面図である。
【図3】図1における通気管内に配置した呼子の他の例
を示す要部断面図である。
【図4】本考案を適用する液体容器の一例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1は液体容器 2は補強枠 11は液体取り出し用のバルブ 12は栓体 13は蓋
体 21は弁 22は弁座 23は通気管 24は呼子 2
5は筒体 26はバネ 27はストレーナ

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部に液体取り出し用のバルブを備えると
    共に上部に通気口と当該通気口を塞ぐ栓体を備え、それ
    自体で形状を保持する剛性を有した液体容器であって、 容器の内部が負圧になったときに容器内に流入する空気
    の流れで音を出す呼子を前記空気の流入通路に配置した
    ことを特徴とする液体容器。
  2. 【請求項2】容器の内部が負圧になったときに容器内に
    流入する空気量が、液体取り出し用のバルブを開いてい
    る限りは容器内の負圧を解消するには至らない量に調整
    されている請求項1記載の液体容器。
  3. 【請求項3】液体容器内が負圧になったとき開く弁によ
    り、液体容器の内部と外部とが通じるようにし、弁の外
    側には通気管を取り付けて空気の流入通路となし、通気
    管内に呼子を配置した請求項1又は2記載の液体容器。
  4. 【請求項4】弁が、通気口を塞ぐ栓体に設けられている
    請求項3記載の液体容器。
  5. 【請求項5】弁が、液体容器上部に直接設けられている
    請求項3記載の液体容器。
  6. 【請求項6】通気管の先端をL字型に曲げ下向きにした
    請求項3〜5のいずれかに記載の液体容器。
  7. 【請求項7】容器本体が、ポリエチレン、ポリプロピレ
    ン、フッ素樹脂、ステンレス薄鋼板から選択した材料で
    構成された請求項1〜6のいずれかに記載の液体容器。
JP1996005105U 1996-05-15 1996-05-15 液体容器 Expired - Lifetime JP3031275U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3372946B2 (ja) 1999-07-14 2003-02-04 吉矢 小薗 通気装置

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