JP3031238U - ジグソーブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】遊ぶ場所に制限されず、組み立て途中や完了し
た段階でブロックを安定させる特別な処置を施す必要が
なく、繰り返し遊ぶことのできるとともにオリジナリテ
ィに溢れたジグソーブロックを提供すること。 【解決手段】複数のブロック１で構成されるとともに、
該ブロック１には図柄や文字の一部の情報ａを表示し、
すべてのブロック１を所定通りに結合してパネル状にす
ることにより全体として統一性のある情報Ａを表示する
ように設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、前面に絵や文字等の一部の情報が表示されたブロックを結合するこ とによって全体として統一性のある情報を表示するジグソーブロックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、形状の異なる平板状のピースを嵌め合わせることによって１つの絵を 完成させるジグソーパズルが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述のジグソーパズルは、台紙の上に形の異なるピースを嵌め 合わせていくものでピースとピースとの結合が弱いため、途中で中断した場合の 管理には注意が必要で、例えば屋外や車の中で遊ぶには不向きであった。

【０００４】 また、完成したパズルを安定させるためには表面から接着剤を流し込んでピー スを台紙に固定する作業が必要で完成後の処理にも手間が必要であった。そして 、一旦接着剤で固定したピースは分離することができないため繰り返し遊ぶこと はできず、分解して保管することもできなかった。

【０００５】 本考案は、上記問題点を解消し、遊ぶ場所に制限されず、組み立て途中や完了 した段階でブロックを安定させる特別な処置を施す必要がなく、繰り返し遊ぶこ とができるとともにオリジナリティに溢れたジグソーブロックを提供することを その課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案に係るジグソーブロックは、複数のブロック で構成され、各ブロックには図柄や文字の一部の情報を表示するとともに、全て のブロックを所定通りに結合てパネル状にすることにより、全体として統一性の ある情報を表示するようにしたことを特徴とする。

【０００７】 また、上記ジグソーブロックを立方体状のブロックで構成し、上下を除く少な くとも２つの周面には図柄や文字の一部の情報を表示してもよい。

【０００８】 なお、上記ブロックをパネル状に代えて立体状に結合してもかまわない。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、図面によって本考案に係るジグソーブロックの実施の形態について説明 する。

【００１０】 図１において、符号１はブロックを示し、このブロック１はプラスチック等の 合成樹脂製で隣接する面が全て直交するように形成され下面が開放した箱状で上 面には円柱状の突起部２が膨出し、２列並設して形成されている。このブロック １は長さＬが異なっていても、その幅Ｗと高さＨとはすべて等しく形成されてい る。

【００１１】 上記ブロック１の下面には嵌合部３が形成され、この嵌合部３は図２に示すよ うに、前後両側面の内側に形成された突状縁３ａと中央長手方向に立設した２枚 の板部材３ｂとで構成され、上記突起部２を上記嵌合部３に嵌合したときにこの 突起部２を突状縁３ａと板部材３ｂとで挟んでブロックとブロックとを結合する ように設けられ、ブロックとブロックとを嵌合して結合することによりパネル１ ０（図３参照）を構築できるように設けられている。

【００１２】 そして、上記ブロック１の前面には図柄や文字の一部の情報ａが表示されたシ ール４が貼着され、この情報ａに関連した情報を表示したブロック１を捜し出し 、上下方向に積み重ねてパネル状に結合していくことにより全体として統一性の ある情報Ａを表示できるように設けられている（図３参照）。

【００１３】 なお、上記情報はシールに印刷されているが、直接ブロック１に印刷してもか まわない。

【００１４】 上記構成のジグソーブロックによれば、ブロック１の前面に表示された情報ａ に関連する情報ａを表示したブロック１を捜し出し、突起部２又は嵌合部３を捜 し出したブロックの嵌合部３又は突起部２に嵌合させながら結合してパネル１０ を形成することによって図３に示すように全体として統一性のある情報（絵）Ａ を完成させることができる。

【００１５】 上述のジグソーブロックによればブロック１は突起部２が嵌合部３に嵌合して 強い力で結合させることができ、結合させる段階でパネルが形成されていくので 台紙の上に並べる必要がなく、また、ゲーム進行中にばらばらになることはない ので屋外や移動中の自動車、電車等の中でもゲームを楽しむことができる。そし て、すべてのブロック１を結合してゲームが終了した段階でブロック１とブロッ ク１とは固く結合されパネルが形成されているので接着剤等で台紙に糊付けする 等の後処理をする必要がないし、完成したジグソーブロックはそのまま机の上な どに立てて飾ることもできる。

【００１６】 さらに、接着剤等でブロック同士を固定していないので、分解して再度ゲーム を楽しむことができる。

【００１７】 なお、図４（ａ）（ｂ）に示すように、ブロック１の後面１ｂに前面１ａの情 報ａとは異なる第２の情報ｂを表示したジグソーブロックにしてもかまわない。 そして、後面１ｂの第２の情報ｂを関連づけてブロック１を結合した時のブロッ ク１の配列は、前面１ａの情報ａを関連づけて結合した時のブロック１の配列と は変えてある。

【００１８】 上述のジグソーブロックによれば、ブロック１の前面１ａと後面１ｂとにそれ ぞれ異なる情報ａ、ｂが表示されているので情報が２倍になりゲームの難易度が 高くなるとともに、前面１ａの情報ａに基づいて組み立てるジグソーブロックの ブロックの配列と、後面１ｂの第２の情報ｂに基づいて組み立てるジグソーブロ ックのブロックの配列とが異なるので１つのジグソーブロックで２種類のゲーム を楽しむことができる。

【００１９】 さらに、図５に示すようにブロック１を全て立方体状に形成し、上面と下面と を除く全ての周面に絵や文字等の情報ａ、ｂ、ｃ、ｄを表示してもかまわない。 このように形成されたブロックは１つのブロックに４つの情報が表示されている ので、情報が４倍になりゲームの難易度を更に高めることができる。

【００２０】 なお、上述のジグソーブロックでは、ブロックを結合してパネルを形成してい たが、このジグソーブロックはパネルに限定されるものではなく、例えば図６に 示すように家や乗り物等の立体２０を組み立てるようにしてもかまわない。この ことにより、ブロックの色や形だけではなくブロックに表示された情報に基づい てブロックを結合しなければならず、ゲームの難易度を高めることができるとと もに、完成した立体が形だけではなく情報も表示するので組み立てる楽しみを倍 加することができる。

【００２１】 また、ブロックにあらかじめ情報が表示せず、任意のパターンで結合したブロ ックに情報の表示されたシートを貼着してもかまわない。例えば、図７に示すよ うにブロック１を任意のパターンで結合して何も表示されていないパネル１５を 形成し、該パネル１５の一方の面に両面に接着層２２を形成した両面接着シート ２３を貼着し（図８（ａ）参照）、この両面接着シート２３に絵や写真等の情報 Ａが表示されたシート２４を重合して貼着した後、図８（ｂ）に示すようにカッ ターナイフ等の刃物１６でブロック１とブロック１との接合面にそってシート２ ４を切断し、シート２４を切断した後にパネル１５をブロック１に分解し、ジグ ソーブロックを形成することができる。

【００２２】 このことにより、気にいった絵や写真を表示したブロックを作ることができる とともに、ブロックの連結の好みのパターンにすることができるのでオリジナリ ティにあふれたブロックを作ることができ、子供の描いた絵を記念にブロックに したり自分の描いた絵や写真をブロックにしてプレゼントに供することができる 。

【００２３】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、ブロックとブロックとの結合力が強いので台紙の上 に並べて置く必要がなくゲーム進行中にばらばらになることはないので、屋外や 移動中の車や電車等の移動体の中でもゲームを楽しむことができる。また、ゲー ムが完了した段階でブロックとブロックとは固く結合されているので接着剤等で あらためて台紙に糊付けする等の後処理をする必要がないし、分解して再度ゲー ムを楽しむことができ、機能的なジグソーブロックを提供することができる。

【００２４】 請求項２の考案によれば、ブロックに表示された情報が増えるのでゲームの難 易度を高くすることができるとともに、１つのジグソーブロックで複数種類のゲ ームを楽しむことができる。

【００２５】 請求項３の考案によれば、ブロックの色や形だけではなくブロックに表示され た情報に基づいてブロックを結合しなければならず、ゲームの難易度を高めるこ とができるとともに、完成した立体が形だけではなく情報も表示するので組み立 てる楽しみを倍加することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るジグソーブロックを構成するブロ
ックの斜視図

【図２】上記ブロックの底面側斜視図

【図３】上記ブロックを結合し全体として統一性のある
情報を表示した状態を示す斜視図

【図４】（ａ）（ｂ）はブロックの他の例を示す正面側
斜視図及び背面側斜視図

【図５】ジグソーブロックのさらに他の例の構成を示す
斜視図

【図６】ジグソーブロックの別の例を示す斜視図

【図７】ジグソーブロックのさらに別の例を示す斜視図

【図８】（ａ）（ｂ）は上記さらに別の例のブロックと
シートとの関係を示す説明図

【符号の説明】

１ ブロック ２ 突起部 ３ 嵌合部 ａ 情報 Ａ 情報

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【手続補正書】

【提出日】平成８年６月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上複数のブロックで構成され、各ブロッ
   クには図柄や文字の一部の情報を表示するとともに、 全てのブロックを所定通りに結合してパネル状にするこ
   とにより、全体として統一性のある情報を表示するよう
   にしたことを特徴とするジグソーブロック。
2. 【請求項２】 前記ジグソーブロックを立方体状のブロ
   ックで構成し、上下を除く少なくとも２つの周面には図
   柄や文字の一部の情報を表示したことを特徴とする請求
   項１記載のジグソーブロック。
3. 【請求項３】 前記ブロックをパネル状に代えて立体状
   に結合したことを特徴とする請求項１記載のジグソーブ
   ロック。