JP3031147U - 部品検査装置 - Google Patents

部品検査装置

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JP3031147U
JP3031147U JP1996004085U JP408596U JP3031147U JP 3031147 U JP3031147 U JP 3031147U JP 1996004085 U JP1996004085 U JP 1996004085U JP 408596 U JP408596 U JP 408596U JP 3031147 U JP3031147 U JP 3031147U
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JP1996004085U
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博文 山本
重雄 近田
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株式会社マイスター
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品検査装置に関し、少なくともワークの仕
上がり寸法を測定する領域では、ワークは常に同じ姿勢
となって同じ測定条件を維持することができるようにす
ることを目的とする。 【解決手段】 駆動プーリ4および従動プーリ5によっ
て駆動される2本の平ベルト7にワークを載せて搬送す
る構成にし、ワークの寸法を測定する位置にガイドブロ
ック6を設置してある。ガイドブロック6は、平ベルト
7の上下左右の振れを矯正するとともに平ベルト7に載
せているワークの姿勢を矯正する。ワークの仕上がり寸
法の測定は、平ベルト7の振れおよび姿勢が矯正された
ワークが投光器11から放射されたレーザー光を遮るこ
とによって生じた影の長さを受光器12が検出すること
によって行われる。これにより、ワークの仕上がり寸法
を精度良く測定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は部品検査装置に関し、特に連続的に供給されるワークの仕上がり寸法 を測定してそれぞれ良品・不良品を検査する部品検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、部品の製造において、特に仕上がり寸法の精度が要求されるような 加工部品(ワーク)に関しては、任意抽出による検査ではなく、加工されたすべ てのワークを検査することが望まれている。ワークの検査を連続的に行う場合に は、ワークをベルトコンベアなどによって搬送しながらワークの寸法を非接触式 の測定器によって測定することが行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ワークを搬送しながらその寸法を測定する場合は、ワークが常に動い ているため、測定器が有している測定精度による測定は困難であるという問題点 があった。すなわち、測定器の測定精度での測定は、測定対象のワークが決めら れた測定姿勢をしていることが前提条件であり、たとえば、ワークの搬送中にワ ークが転がったり跳ねたりして測定時点でのワークの姿勢が斜めになっていたり すると、その分、精度が悪化し、良品でも不良品として判定されてしまうことに なる。このため、ワークを搬送しながら高精度で測定するには、ワークの送りを 如何に真っ直ぐな形で正確に行うことができるかということにかかっている。
【0004】 本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、少なくともワークの仕上 がり寸法を測定する領域では、ワークは常に同じ姿勢となって同じ測定条件を維 持することができるような部品検査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案では上記課題を解決するために、連続的に供給されるワークの仕上がり 寸法を測定する部品検査装置において、外周面に2つの溝が所定の間隔を置いて 設けられ、モータによって回転駆動される駆動プーリ手段と、外周面に2つの溝 が所定の間隔を置いて設けられ、回転自在に軸支されている従動プーリ手段と、 前記駆動プーリ手段に設けられた2つの溝と前記従動プーリ手段に設けられた2 つの溝とにそれぞれ掛けられ、前記駆動プーリ手段が回転駆動されることによっ て同時に移動され、かつ供給された前記ワークを載せて搬送するようにしたルー プ状の2本の平ベルト手段と、前記駆動プーリ手段と前記従動プーリ手段との間 に掛けられた前記2本の平ベルト手段の上側の走行位置に設けられ、前記ワーク を載せて搬送する前記2本の平ベルト手段の間隔を保持するとともに上下左右の 振れ動作を防止するようにしたベルトガイド手段と、前記ベルトガイド手段に設 けられ、前記2本の平ベルト手段に載せられて搬送される前記ワークの通路を両 側から規制してワークの姿勢を矯正するとともに前記ベルトガイド手段を通過す るワークをガイドするようにしたワークガイド手段と、前記2本の平ベルト手段 によって搬送されてきた前記ワークの仕上がり寸法をワークが前記ワークガイド 手段を通過する間に測定するようにした光学式測長手段とを備えていることを特 徴とする部品検査装置が提供される。
【0006】 上記構成によれば、連続的に供給されるワークを搬送する2本の平ベルト手段 は、ベルトガイド手段にて上下左右方向の振れが規制されてワークを直進させる ようにし、さらに、ワークガイド手段でワークを真っ直ぐな方向に向ける。これ により、光学式測長手段による測定時に、ワークが搬送方向に対して曲がった状 態で測定されることはなくなり、ワークの仕上がり寸法の測定は正確に行われる ことになる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、たとえば円柱形状のワークの仕上がり寸法を検 査する装置に適用した場合を例にして説明する。
【0008】 図1は本考案の部品検査装置の全体構成を示す図である。 図1に示した部品検査装置によれば、テーブル1の上に縦板2が立設されてお り、この縦板2には、モータ3によって回転駆動される駆動プーリ4と、回転自 在に軸支された従動プーリ5と、ガイドブロック6とが設けられている。駆動プ ーリ4および従動プーリ5にはそれぞれ外周面に凹設された2つの溝を利用して 2本の平ベルト7がループ状に掛け渡されている。2本の平ベルト7は磨耗時の 毛羽立ちを防ぐため好ましくは強化用の繊維成分を含まない硬質ゴムで構成して いる。ガイドブロック6は、ワークを測定する位置において、平ベルト7の上側 の走行部分およびその上に載せられたワークをガイドするよう構成されている。 また、テーブル1の上には、縦板2の面に垂直な方向に往復移動できるようなス ライドテーブル8が設けられ、その移動量はマイクロメータ9によって調節でき るように構成されている。スライドテーブル8の上には支柱10が設けられ、そ の支柱10にはガイドブロック6を挟んで上下位置に来るように投光器11およ び受光器12が設置されている。これら投光器11および受光器12はワークの 長さを測定する光学式測長器の検出部分を構成している。
【0009】 テーブル1の後部上方位置には操作ボックス13が設置されており、その操作 ボックス13にはコントローラ14が設けられている。このコントローラ14は 投光器11および受光器12によって光学的に検出した値からワークの長さを演 算により求めたり、求めたワークの長さが所定の公差範囲内にあるかどうかを判 定する機能を有している。また、縦板2の背面には、ガイドブロック6より駆動 プーリ4の側において、圧搾空気吹出ノズル15が設置されており、その開口部 は2本の平ベルト7に載って移動してくるワークに圧縮空気が当たるように向け られている。この圧搾空気吹出ノズル15は図示しないエアーコンプレッサに連 結されており、コントローラ14での判定結果に従ってソレノイドバルブを動作 させることにより、圧搾空気を吹き出して不良品と判定されたワークを吹き飛ば すように構成されている。さらに、テーブル1の従動プーリ5の側の横にはパー ツフィーダ16が設置されている。このパーツフィーダ16におけるワークの供 給口は2本の平ベルト7の上に来るよう位置されており、供給されたワークを順 次2本の平ベルト7の間に載るように構成されている。なお、テーブル1の上に は、圧搾空気吹出ノズル15によって吹き飛ばされたワークを受け入れる不良品 受箱17があり、テーブル1の駆動プーリ4の側の横には、シュート18および このシュート18を介して案内された良品のワークを受け入れる良品受箱19が ある。なお、モータ3の回転速度はパーツフィーダ16のワークの供給速度より も多少速い速度に設定して、平ベルト7の上に連続的に供給されたワークが適当 な間隔を置いて搬送されるようにしてある。
【0010】 ここで、部品検査装置の作用について説明する。駆動プーリ4は、モータ3に より、正面から見て反時計方向に回転駆動される。すると、2本の平ベルト7は 回転自在に軸支された従動プーリ5の助けを借りて、2本同時に回転移動される 。このとき、投光器11からレーザー光が2本の平ベルト7の間およびガイドブ ロック6を介し、受光器12に向けて投光されている。この状態で、パーツフィ ーダ16からワークの供給を受けると、ワークは2本の平ベルト7の間に載って 移動される。ワークがガイドブロック6を通過するときに、受光器12はワーク によって遮られたレーザー光の影を検出し、ワークの長さを測定する。測定され た値はコントローラ14に伝えられ、その測定値があらかじめ決められた公差範 囲内にあるかどうかが判定される。測定値が公差範囲内にあると判定された場合 には、ワークは良品と判定され、駆動プーリ4まで搬送された後、ここより落下 されて良品受箱19に投入される。一方、測定値が公差範囲内にないと判定され た場合には、ワークは不良品と判定され、ワークが圧搾空気吹出ノズル15の位 置まで搬送された時点で圧搾空気吹出ノズル15からの圧搾空気によって吹き飛 ばされ、不良品受箱17に入れられる。
【0011】 次に、部品検査装置を構成する各要素の具体的な構成例について説明する。 図2は駆動プーリの構成例を示す部分断面側面図である。 駆動プーリ4は、主として、固定リング21と、移動リング22と、締付リン グ23とから構成されている。固定リング21はフランジ部21aとこれと一体 に形成されたシャフト部21bとを有し、フランジ部21aの外周面には溝21 cが設けられ、シャフト部21bの回転中心部にはモータの出力軸が嵌め込まれ る穴21dが開けられている。また、モータ側のシャフト部21bには、半径方 向にねじ穴21eが開けられており、このねじ穴21eは穴21dにモータの出 力軸が嵌め込まれた際に、その出力軸を固定するための止めねじがねじ込まれる 。さらに、モータと反対側のシャフト部21bの外周面には、精密なねじ山21 fが螺刻されており、このねじ山21fには移動リング22および締付リング2 3が螺合されている。また、モータと反対側のシャフト部21bの端面には、こ のシャフト部21bより大きな直径を有するディスク24がねじ25によって固 定されている。このディスク24は移動リング22および締付リング23が固定 リング21から抜け落ちるのを防止する働きをしている。そして、モータ側のシ ャフト部21bの端面21gは、モータ3を縦板2に固定した場合に、固定リン グ21の溝21cまでの距離を設定する基準面となっている。
【0012】 移動リング22はその外周面に溝22aが設けられている。また、移動リング 22の内周面はフランジ部21a側のほぼ半分が回転軸線に平行な面を有する円 筒形状になっており、残りの半分にねじ山が螺刻されている。移動リング22の 内周面の円筒形状の部分に対応するシャフト部21bの外周面も円筒形状を有し 、溝21cと溝22aとの間隔を調整するために移動リング22を回転移動させ るときのガイドとして機能している。
【0013】 固定リング21および移動リング22の図示の位置は、移動リング22を固定 リング21のフランジ部21aに十分に寄せたときの状態を示しており、したが って、固定リング21の溝21cおよび移動リング22の溝22aの最小間隔は 、溝21cと溝22aとの間に位置する固定リング21および移動リング22の 対向する縁部のリム部の幅によって決められる。この幅は少なくとも投光器11 からのレーザー光が通過するだけの最小間隔を確保している。溝21cと溝22 aとの間隔を拡げるには、移動リング22および締付リング23を廻して緩めて いき、所定の間隔が得られたところで、締付リング23を締め付けることによっ て、移動リング22をその位置に固定する。つまり、締付リング23はロックナ ットとして機能している。
【0014】 好ましくは、移動リング22および締付リング23の外周面に目盛りを刻設し ておき、その目盛りによって移動リング22の移動量、つまり溝21cと溝22 aとに掛けられた平ベルトの間隔を調整するように構成すると良い。たとえば、 シャフト部21bのねじ山21fのピッチを1.5mmとした場合、移動リング 22を1回転したときの軸線方向の移動リング22の移動量は1.5mmとなる 。また、締付リング23に15等分した目盛りを刻設し、移動リング22を締付 リング23の1目盛り分回転させることによって、移動リング22を0.1mm だけ軸線方向に移動させることができる。
【0015】 図3は従動プーリの構成例を示す部分断面側面図である。 従動プーリ5は、主として、固定シャフト31と、ラジアル軸受32によって 固定シャフト31に回転自在に周設された固定リング33と、この固定リング3 3に対して回転軸線方向に移動可能に設けられた移動リング34および締付リン グ35とから構成されている。固定シャフト31は、フランジ部31a、シャン ク部31bおよびねじ部31cと一体に形成され、縦板2に設けられた穴にシャ ンク部31bを通してねじ部31cをクランプナットで締め付けることによって 縦板2に固定される。このとき、固定シャフト部31のフランジ部31aの縦板 2に接する側の端面31dは、固定リング33の溝33cまでの距離を設定する 基準面となっている。
【0016】 固定リング33はフランジ部33aとこれと一体に形成された中空シャフト部 33bとを有し、フランジ部33aの外周面には溝33cが設けられている。中 空シャフト部33bの外周面には、ねじ山が螺刻されており、このねじ山には移 動リング34および締付リング35が駆動プーリ4の場合と同様に螺合されてい る。移動リング34はその外周面に溝34aが設けられている。
【0017】 また、固定シャフト部31の端面には、ディスク36がねじ37によって固定 されている。これにより、移動リング34および締付リング35を緩めたときの 中空シャフト部33bからの抜けを防止するだけではなく、固定シャフト部31 のフランジ部31aとディスク36とによって回転自在の中空シャフト部33b の回転軸線方向の動きを制限している。
【0018】 固定リング33の溝33cと移動リング34の溝34aとの間隔を調整するに は、駆動プーリ4の場合と同様、移動リング34および締付リング35を廻して 緩め、移動リング34を所定の間隔が得られるまで回転させる。所定の間隔が得 られたところで、締付リング35を締め付けることによって、移動リング34は その位置に固定される。図示はしないが、移動リング34および締付リング35 にも、駆動プーリ4の場合と同様、それらの外周面に目盛りが刻設されている。 これらの目盛りを参照して移動リング34を回転させることにより、溝33cと 溝34aとの間隔、つまり平ベルトの間隔を正確に調整することができる。
【0019】 図4はガイドブロックの構成例を示す斜視図であり、図5はガイドブロックの 平面図である。 まず、図4および図5に示したように、ガイドブロック6は、断面L字状のガ イド受板41と、このガイド受板41の水平部の上面に載せられたベルトガイド 固定板42、ベルトガイド移動板43およびスライドテーブル44と、ベルトガ イド固定板42の上面に載せられたスライドテーブル45およびワークガイド片 46と、ベルトガイド移動板43の上面に載せられたワークガイド片47とから 構成されている。
【0020】 ガイド受板41はその垂直部に開けられた穴41aを通じて縦板2にねじ止め される。また、ガイド受板41の水平部には投光器11から投光されたレーザー 光を受光器12まで通過させるための穴41bが形成されている。
【0021】 ベルトガイド固定板42は平ベルト7をガイドする底が平らな溝42aを有し 、ガイド受板41が縦板2に固定された状態で、溝42aが駆動プーリ4および 従動プーリ5の基準面からそれらの固定リング21,33の溝21c,33cま での距離と等しくなる位置に来るようねじ42bによってガイド受板41に固定 されている。このベルトガイド固定板42は被検査対象であるワークの種類に因 らずガイド受板41に固定されているので、ガイド受板41と一体に成形しても よい。ベルトガイド移動板43は平ベルト7をガイドする底が平らな溝43aと 、長軸が溝43aの長手方向と直角な方向に向いている長穴43bとを有し、こ れらの長穴43bを介してねじ43cによってガイド受板41に固定される。ベ ルトガイド移動板43は、平ベルト7の走行方向と直角な方向に移動可能にガイ ド受板41に固定されたスライドテーブル44と連結・ガイド板48によって結 合されている。これにより、ねじ43cを緩めた状態でベルトガイド移動板43 をスライドテーブル44の移動可能な方向にスライドさせることによって、溝4 3aを溝42aに対して平行移動させることができ、溝42aと溝43aとの間 隔、すなわち、平ベルト7の間隔を調整することが可能になる。この間隔は、駆 動プーリ4および従動プーリ5において設定された溝間隔と同じ値に調整され、 ベルトガイド移動板43はその調整された位置にねじ43cによってガイド受板 41に固定される。このベルトガイド移動板43による溝間隔の調整は、好まし くは、マイクロメータなどによって直接、溝間隔を読み取れるように構成しても よい。
【0022】 スライドテーブル45は溝42aの長手方向と直角な方向に移動可能にベルト ガイド固定板42に固定されており、連結板49によってワークガイド片46に 結合されている。ワークガイド片46は長軸がスライドテーブル45の移動方向 に一致した長穴46aを有し、これらの長穴46aを介してねじ46bによりベ ルトガイド固定板42に固定される。これにより、ねじ46bを緩めた状態でワ ークガイド片46をスライドテーブル45の移動可能な方向にスライドさせるこ とができる。また、ワークガイド片46のワークを直接ガイドする端面46cに 関して、レーザー光を通過させるための穴41bを有する測定領域についてはベ ルトガイド固定板42の溝42aと平行な面で形成されているが、図5によって より明確に分かるように、ワークの進入方向を矢印50で示した方向(図面の右 から左へ向かう方向)であるとすると、端面46のワークが進入する上流側領域 46dにはテーパが形成されている。一方、ベルトガイド移動板43に載せられ たワークガイド片47は長軸が溝43aの長手方向と直角な方向に向いた長穴4 7aを有し、これらの長穴47aを介してねじ47bによりベルトガイド移動板 43に固定される。また、ワークガイド片47は切欠部47cを有し、この切欠 部47cは上流側および下流側の端面が溝43aの長手方向と直角な方向に一致 した平行平面を有する連結・ガイド板48とスライド可能に嵌合されている。こ れにより、ねじ47bを緩めた状態でワークガイド片47を連結・ガイド板48 に沿ってスライドさせることができ、ワークガイド片46とともに、ワークの寸 法に合わせてワークが通過する通路の間隔を調整することができる。ワークガイ ド片47は、さらに、ワークガイド片46と同様に、その端面の上流側領域47 dにテーパが形成されており、姿勢が正しくない状態で平ベルト7に載って来た ワークに対しても、その進入口にて引っ掛かることなく受け入れることができる ようにしている。
【0023】 図6は図5のa−a断面図である。 図6の断面図によれば、穴41bを有するガイド受板41の上にベルトガイド 固定板42およびベルトガイド移動板43があり、さらにその上にワークガイド 片46、47が位置されている。ベルトガイド固定板42およびベルトガイド移 動板43の溝42a,43aにはそれぞれ平ベルト7が遊嵌されており、これら 2本の平ベルト7に円柱形状のワーク51が載せられている。
【0024】 ガイド受板41に設けられている穴41bは、図示のように段差を設けるかま たはテーパが付けられて、上面側よりも下面側が拡開されており、穴41bに塵 などが堆積しにくいようにしている。ベルトガイド固定板42およびベルトガイ ド移動板43は、それらの溝42a,43aの深さを平ベルト7の厚さよりも深 くし、対向する端面の高さを平ベルト7の厚さよりも低くしてある。平ベルト7 の間隔はワーク51の直径に応じて適宜調節される。ワークガイド片46、47 の間隔は、直径(太さ)がたとえば5mmのワーク51の場合、そのワーク51 の直径よりもたとえば0.1mm程度広くなるように調整される。
【0025】 さて、パーツフィーダ16から供給されたワーク51が2本の平ベルト7に載 ってガイドブロック6まで搬送されて来ると、まず、平ベルト7については、ベ ルトガイド固定板42およびベルトガイド移動板43の底が平らな溝42a,4 3aを通ることによって平ベルト7の横方向の蛇行および上下方向のふらつきは 強制的に矯正され、これによって、ワーク51はふらつきのない状態で測定範囲 である穴41bの上を通過することになる。また、円柱形状のワーク51が2本 の平ベルト7の上に正しい姿勢で載らなかった場合、つまり、ワーク51の長手 方向中心線と溝42a,43aの長手方向とが平行になっていない曲がった状態 でワーク51が平ベルト7に載っている場合、ワーク51は、まず、ワークガイ ド片46、47の上流側領域46d,47dにおけるテーパ部によって曲がった 状態で受け入れられ、テーパ部に続く平行平面の端面によって両側が規制された 通路を通過することによって真っ直ぐな姿勢に矯正されて、測定範囲である穴4 1bの上を通過する。これによって、ワーク51は常に正しい姿勢でその長さが 測定されることになり、被測定対象の測定条件をほぼ同一にすることができる。 したがって、ワーク51は、光学式測長器の測定精度にほぼ等しい精度で測定す ることが可能になる。
【0026】 最後に、光学式測長器の検出部分である投光器11および受光器12による長 さ測定の原理について説明する。 図7はワーク長さ測定の原理構成を示す説明図である。
【0027】 投光器11はたとえば赤色のレーザー光を放射する可視光半導体レーザー素子 11aと、この可視光半導体レーザー素子11aによって放射されたレーザー光 を平行な光束11cに変換する投光レンズ11bとを備えている。この平行な光 束11cはワーク51の搬送方向にたとえば35mmの長さを有する平行なレー ザー光である。受光器12は投光器11からの平行な光束11cを受けるCCD (Charge Coupled Device)ラインセンサ12aを備えて いる。このCCDラインセンサ12aはたとえば長さ35mm、幅7ミクロンの 範囲で光束11cを受けることができるものである。これらの投光器11および 受光器12は、投光器11によって放射されたレーザー光の平行な光束11cが 2本の平ベルト7の間の隙間を通過するような位置に配置されている。したがっ て、2本の平ベルト7に載って搬送されてくるワーク51は必ず光束11cを横 切ることになる。
【0028】 光束11cの中に被測定物が置かれていない場合には、CCDラインセンサ1 2aは、35mmの長さで光束11cを検出する。図示のように、光束11cの 中にワーク51が置かれると、光束11cの一部はワーク51によって遮られる 。このため、受光器12には、ワーク51の長さに比例した影が生じ、CCDラ インセンサ12aはその影の長さをワーク51の長さとして検出する。
【0029】 このようにしてワーク51の長さが測定されるが、その測定精度を上げるため に、ワーク51が光束11cの中を通過する間に、ワーク51の長さの測定を複 数回行い、それらの平均値を求めるようにすると良い。この測定回数は、光束1 1cの長さ、ワーク51の搬送速度、ワーク51の搬送方向の長さ、CCDライ ンセンサ12aの測定時間などを考慮して決められる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように本考案では、2本の平ベルト手段にワークを載せて搬送す るようにし、ワークの寸法を測定する領域では、ベルトガイド手段が平ベルト手 段の上下左右の振れを矯正し、ワークガイド手段が平ベルト手段に載せているワ ークの姿勢を矯正し、その状態のワークに対して光学式測長手段によりワークの 仕上がり寸法を測定するように構成した。このため、ワークの仕上がり寸法の測 定精度に影響を与える平ベルト手段の振れおよびワークの正しくない姿勢が、実 際の測定時には強制的に矯正されるため、ワークの仕上がり寸法は、ほとんど光 学式測長手段そのものの測定精度で測定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の部品検査装置の全体構成を示す図であ
る。
【図2】駆動プーリの構成例を示す部分断面側面図であ
る。
【図3】従動プーリの構成例を示す部分断面側面図であ
る。
【図4】ガイドブロックの構成例を示す斜視図である。
【図5】ガイドブロックの平面図である。
【図6】図5のa−a断面図である。
【図7】ワーク長さ測定の原理構成を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 テーブル 2 縦板 3 モータ 4 駆動プーリ 5 従動プーリ 6 ガイドブロック 7 平ベルト 8 スライドテーブル 9 マイクロメータ 10 支柱 11 投光器 12 受光器 13 操作ボックス 14 コントローラ 15 圧搾空気吹出ノズル 16 パーツフィーダ 17 不良品受箱 18 シュート 19 良品受箱

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に供給されるワークの仕上がり寸
    法を測定する部品検査装置において、 外周面に2つの溝が所定の間隔を置いて設けられ、モー
    タによって回転駆動される駆動プーリ手段と、 外周面に2つの溝が所定の間隔を置いて設けられ、回転
    自在に軸支されている従動プーリ手段と、 前記駆動プーリ手段に設けられた2つの溝と前記従動プ
    ーリ手段に設けられた2つの溝とにそれぞれ掛けられ、
    前記駆動プーリ手段が回転駆動されることによって同時
    に移動され、かつ供給された前記ワークを載せて搬送す
    るようにしたループ状の2本の平ベルト手段と、 前記駆動プーリ手段と前記従動プーリ手段との間に掛け
    られた前記2本の平ベルト手段の上側の走行位置に設け
    られ、前記ワークを載せて搬送する前記2本の平ベルト
    手段の間隔を保持するとともに上下左右の振れ動作を防
    止するようにしたベルトガイド手段と、 前記ベルトガイド手段に設けられ、前記2本の平ベルト
    手段に載せられて搬送される前記ワークの通路を両側か
    ら規制してワークの姿勢を矯正するとともに前記ベルト
    ガイド手段を通過するワークをガイドするようにしたワ
    ークガイド手段と、 前記2本の平ベルト手段によって搬送されてきた前記ワ
    ークの仕上がり寸法をワークが前記ワークガイド手段を
    通過する間に測定するようにした光学式測長手段と、 を備えていることを特徴とする部品検査装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動プーリ手段および従動プーリ手
    段は、外周面に1つの溝を有する固定リングと、外周面
    に1つの溝を有し前記固定リングに対して回転軸線方向
    に移動可能に装着されて前記2つの溝の間隔を調整可能
    にした移動リングとを有することを特徴とする請求項1
    記載の部品検査装置。
  3. 【請求項3】 前記移動リングは、前記固定リングに一
    体に形成されたシャフトに螺合され、回転位置によって
    固定リングとの間隔を調整するとともに固定リングと反
    対の側の前記シャフトに螺合された締めつけリングによ
    って調整位置を固定するように構成したことを特徴とす
    る請求項2記載の部品検査装置。
  4. 【請求項4】 前記ベルトガイド手段は、前記平ベルト
    手段の1本をガイドする底が平らな溝を有するベルトガ
    イド固定板と、前記ベルトガイド固定板の溝と平行であ
    って前記平ベルト手段の残りの1本をガイドする底が平
    らな溝を有し、前記平ベルト手段の搬送方向に対して直
    角方向に移動可能に装着されて前記平ベルト手段の残り
    の1本をガイドする溝と前記ベルトガイド固定板に設け
    られた溝との間隔を調整可能にしたベルトガイド移動板
    とを有することを特徴とする請求項1記載の部品検査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ワークガイド手段は、前記ベルトガ
    イド手段のベルトガイド固定板とベルトガイド移動板と
    にそれぞれ前記平ベルト手段の搬送方向に対して直角方
    向に移動可能に装着され、前記ワークが進入する上流側
    の対向する端面にはテーパが付けられ、かつ前記光学式
    測長手段による測定が行われる下流側の対向する端面は
    平行平面とした2つのワークガイド片を有することを特
    徴とする請求項4記載の部品検査装置。
  6. 【請求項6】 前記2本の平ベルト手段は、硬質ゴムか
    らなることを特徴とする請求項1記載の部品検査装置。
  7. 【請求項7】 前記光学式測長手段は、前記2本の平ベ
    ルト手段の間を通過する平行な光束が前記ワークによっ
    て遮られることにより生じた影の大きさを測ることによ
    り前記ワークの長さを測定するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の部品検査装置。
  8. 【請求項8】 前記光学式測長手段による測定結果から
    前記ワークの寸法が所定の範囲内にあるかどうかを判定
    する良品・不良品判定手段と、前記ワークの仕上がり寸
    法が所定の公差範囲内にないと判定された場合に当該ワ
    ークを抜き取る不良品抜き取り手段とをさらに備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の部品検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012525310A (ja) * 2009-04-27 2012-10-22 ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー 精密構成要素の公差を迅速に検証するための装置

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