JP3030869U - 糞取り装置 - Google Patents

糞取り装置

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JP3030869U
JP3030869U JP1996003786U JP378696U JP3030869U JP 3030869 U JP3030869 U JP 3030869U JP 1996003786 U JP1996003786 U JP 1996003786U JP 378696 U JP378696 U JP 378696U JP 3030869 U JP3030869 U JP 3030869U
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住男 片本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糞の状態によりハンドルの握り加減によっ
て、回収部材の握り加減を調節することのできる糞取り
装置を提供する。 【解決手段】 中空ロッド1の一方端に開放状態にある
回収部材3を閉鎖状態にするためのハンドル2が設けら
れている。さらに、回収部材3は、開閉端周囲に最も閉
じたときに互いに所定の隙間を形成しながら噛み合う櫛
状の舌状部3c,3dを有する弾性部材からなる第1お
よび第2回収部材3a,3bとを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、糞取り装置に関し、より特定的には、犬などの散歩時に、犬が糞 をしたとき、この糞を収集するために用いられる糞取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、犬の散歩時などにおいて、飼い主はビニール袋などを持参し、犬が糞を した場合には、この糞を棒きれなどで掴み上げて、ビニール袋内に収集するよう にしている。
【0003】 しかし、このようにして糞を収集することは、飼い主にとって非常に不快であ るとともに、非常に不潔であり、また面倒なものである。
【0004】 そこで、これらの問題を解決するために、糞取り装置として、以下に示すさま ざまな技術が開示されている。
【0005】 (1) 特開昭53−107984号公報 (2) 特開平7−274759号公報 (3) 実願平1−87648号公報 (4) 実願平2−73955号公報 (6) 実用新案登録第3012126号公報 上記各公報に開示された糞取り装置を用いることによって、飼い主は、犬の散 歩時における糞を容易に回収することが可能となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した(1)〜(6)の公報に開示された技術には、以下に 示す問題がある。
【0007】 (i) 糞が、糞取り装置の糞収容部の内部および部分的ではあるが外部にも 付着し、糞取り装置全体が汚れて悪臭を放ち、また、糞取り装置を持ち歩く場合 、糞取り装置が犬の飼い主の衣服に触れ、衣服を汚してしまう。
【0008】 (ii) 糞取り装置の収容部に収容された糞を持ち帰った場合、その糞を袋 に入替えるなどの処理をしなければならない。
【0009】 (iii) 糞で汚れた糞取り装置の洗浄をしなければならない。 さらに、上述した(1)〜(6)の公報に開示された技術によれば、糞取り装 置の通常状態においては、糞の収容部がスプリングなどの力により閉鎖された状 態を保ち、ハンドル部の操作によって、スプリングの力に抗して収容部を開放状 態にする構造が開示されている。
【0010】 したがって、糞を収容するとき、つまり収容部を開放状態から閉鎖状態にする には、スプリングの力によって行なわれるため、収容部は一瞬にして閉鎖状態に なる。
【0011】 ここで、糞は平坦な地面にあることが少なく、電柱の傍、塀の際、植え込みの 中、雑草の上、傾斜面、凹凸地などさまざまな所にある。また、糞の状態につい ても、必ずしも硬い糞とは限らず、柔らかい糞も多く、雨に濡れて形の変わった 糞も存在する。
【0012】 このような状況下において、糞取り装置の収容部を、開放状態から閉鎖状態に するために操作する者の意志で制御できない場合、非常に使い勝手の悪いものと なる。
【0013】 また、収容部の形状も、円筒を単に2分割しただけのものも多く、上述したよ うに糞のさまざまな状態に適用することは困難であるといった問題点がある。
【0014】 したがって、この考案は、上記問題点を解決するためになされたものであり、 糞のある位置、糞の状態によりハンドル部の握り加減によって収容部の接地感を 感じ取り、ハンドル部の握り加減によって糞を確実に収容することのできる糞取 り装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この考案に基づいた糞取り装置によれば、中空ロッドと、この中空ロッドの内 部に、中空ロッドの軸方向に摺動可能なように収容される摺動軸と、中空ロッド の一方端側に設けられ摺動軸を中空ロッドの軸方向に往復摺動させるためのハン ドル装置と、摺動軸を中空ロッドの他方端側へ向けて付勢するための付勢装置と 、中空ロッドの他方端側に開閉可能に設けられ、その開閉端周囲には最も閉じた ときに、互いに所定の隙間を形成しながら噛み合う櫛状の舌状部を複数有する弾 性部材からなる第1および第2回収部材と、摺動軸が付勢装置によって最も中空 ロッドの他方端側に寄せられたときに、第1および第2回収部材が最も開放した 状態となり、摺動軸がハンドル装置を用いて付勢装置の付勢力に抗して最も中空 ロッドの一方端側に寄せられたときに、第1および第2回収部材が最も閉鎖した 状態となるように第1および第2回収部材に同期した開閉動作を与えるリンク機 構とを備えている。
【0016】 また、さらに好ましくは、ハンドル装置は、中空ロッドの一方端側に固定され る第1把手と、この第1把手の中空ロッド側に設けられた第1回転軸を中心にし て回動可能に取付けられた第2把手とを有し、付勢装置は、一方端が摺動軸に固 定され、他方端が中空ロッドの他方端に延びる方向に固定され、常に摺動軸を中 空ロッドの他方端側へ付勢するばね部材を有し、リンク機構は、中空ロッドの他 方端から外方へ向かう第1および第2枝プレートを有する略U字形状のプレート と、互いに一方端が連結軸によって回動可能に連結され、それぞれの略中央部が 、プレートの第1および第2枝プレートに設けられた支点軸によって回動可能に 連結される第1作動ピンおよび第2作動ピンとを有し、摺動部材の一方端側は、 第2把手が第1把手に最も近接したときに、摺動部材が最も中空ロッドの一方端 側に寄せられた状態となるように第2把手に設けられた第2回転軸を中心に回動 可能に取付けられ、摺動部材の他方端側は、摺動軸が最も中空ロッドの他方端側 に寄せられたときに、第1および第2作動ピンの連結軸よりも第1および第2作 動ピンのそれぞれの他方端側の方が中空ロッド側に位置するように連結軸に回動 可能に取付けられ、第1および第2回収部材は、摺動軸の摺動動作に従う第1お よび第2作動ピンに連動し、摺動軸が最も中空パイプの他方端側に寄せられたと きに、第1および第2回収部材が最も開放した状態となり、摺動軸が最も中空パ イプの一方端側に寄せられたときに、第1および第2回収部材が最も閉じた状態 となるように第1および第2作動ピンの他方端側に係合する第1および第2ガイ ド部材を有している。
【0017】 上記構造よりなる糞取り装置によれば、通常状態においては、摺動軸がばね部 材によって常に中空ロッドの他方端側に付勢される。したがって、摺動軸の他方 端側に連結される連結軸の位置が、第1および第2作動ピンの他方端側よりも前 方に位置する結果、第1および第2回収部材は、開放状態を維持することになる 。
【0018】 次に、第2把手を第1把手側へ握ることにより、摺動軸は、中空ロッドの一方 端側へ移動する。これに従って、連結軸も中空ロッドの一方端側へ移動し、第1 および第2作動ピンの他方端側は、支点軸中心にして、前方側へ回動する。
【0019】 これによって、第1および第2作動ピンの他方端側に係合する第1および第2 ガイドが前方側へ移動し、第1および第2回収部材が閉鎖状態に移行することに なる。
【0020】 このようにして、第1および第2回収部材の開放状態から開閉状態への動作は 、第2把手の第1把手側への握り加減によって調整することが可能となる。また 、第2把手の第1把手側への力加減を緩めることによって、上述した工程と逆の 機構によって、ばね部材の付勢力によって、第1回収部材と第2回収部材とを開 放状態に戻すことができる。
【0021】 また、第1および第2回収部材は、その開閉端周囲には、第1および第2回収 端が最も閉じたときに、互いに所定の隙間を形成しながら噛み合う櫛状の舌状部 を複数有する弾性部材から構成されている。
【0022】 その結果、糞を回収する場合に、糞がある地面の状態に適応して第1回収部材 または第2回収部材が変形し、確実に糞を回収することが可能となり、また柔ら かい糞の場合には、地面の土ごと糞を回収することが可能となる。
【0023】 また、第1および第2回収部材の閉鎖状態においては、互いに所定の隙間を形 成しながら噛み合う櫛状の舌状部を形成するため、たとえば、予め第1回収部材 と第2回収部材とをビニール袋の中に入れた状態において、回収しようとする糞 の中央にビニール袋を押し当てながら第1および第2回収部材を閉鎖状態にした 場合、舌状部分にビニール袋がまとわり付きながら閉鎖状態となるために、ビニ ール袋内部に確実に糞を収容することが可能となる。
【0024】 また、上記糞取り装置において、好ましくは、ハンドル装置には、第1および 第2回収部材が閉じた状態において、摺動軸の位置を保持するように第1把手と 第2把手との位置の関係を維持させるためのロック機構が設けられている。
【0025】 このロック機構を有することによって、通常第1回収部材と第2回収部材とが 開放状態であるため、糞取り装置の持ち運ぶ時においては、第1回収部材と第2 回収部材とを閉鎖状態に維持したまま糞取り装置を持ち運びすることが可能とな る。
【0026】
【考案の実施の形態】
以下、この考案に基づく糞取り装置の実施の形態について図を参照して説明す る。
【0027】 まず、図1〜図3を参照して、本実施の形態における糞取り装置100の構造 について詳細に説明する。なお、図1は、糞取り装置100の全体斜視図を示し 、図2は、糞取り装置100の開放状態における縦断面図を示し、図3は、糞取 り装置100の閉鎖状態における縦断面図を示す。
【0028】 まず、図1を参照して、糞取り装置100は、大きく大別して、中空ロッド1 と、ハンドル2と、回収部材3とに分けることができる。
【0029】 中空ロッド1は、ハンドル2と回収部材3とを繋ぐ支管であり、その長さは、 糞取り装置100全体のバランスと、糞取り装置100の使用者が腰を屈めるこ となく楽な姿勢で糞取り作業を行なうことのできる長さが好ましい。
【0030】 次に、ハンドル部2は、糞取り装置100を持ち歩きに便利なように、手の平 に軽く入る大きさと、糞取り装置100全体のバランスとを考えて、中空ロッド 1に対して持ちやすい角度に傾斜して取付けられている。
【0031】 このハンドル2は、持ち歩く際の握りともなるが、回収部材3の開放状態と閉 鎖状態とを操作する重要な部分である。
【0032】 次に、回収部材3は、半円筒型の第1回収部材3aと第2回収部材3bとを有 している。第1回収部材3aおよび第2回収部材3bの開閉端周囲には、第1回 収部材3aと第2回収部材3bとが最も閉じたときに、互いに所定の隙間を形成 しながら噛み合う櫛状の舌状部3c,3dが複数設けられている。
【0033】 また、第1回収部材3aおよび第2回収部材3bは、柔軟性と弾力性のある弾 性部材が用いられており、たとえばプラスチックなどを用いることによって、容 易に図1に示す形状を有する第1回収部材3aおよび第2回収部材3bとを実現 させることが可能である。
【0034】 次に、図2および図3を参照して、糞取り装置100の機構について説明する 。まず図2を参照して、中空ロッド1の内部には、中空ロッド1の軸方向に往復 摺動可能なように摺動軸4が収納されている。
【0035】 ハンドル2は、中空ロッド1の一方端側に固定される第1把手2aと、この第 1把手2aの中空ロッド1側に設けられた第1回転軸2cを中心にして、回動可 能に取付けられた第2把手2bとを有している。
【0036】 また、ハンドル2には、図3に示すように、第1把手2aに第2把手2bが最 も近接した状態を維持させるためのロックピン2eとロックプレート2fとが設 けられている。
【0037】 次に、摺動軸4と中空ロッド1とには、一方端が摺動軸4に固定され、他方端 が中空ロッド1の他方端端部に固定されたコイルばね6が取付けられており、こ のコイルばね6の付勢力により、摺動軸4を他方端側へ付勢する力(図中矢印B 2 方向)を発生させている。
【0038】 次に、第1回収部材3aおよび第2回収部材3bは、それぞれ中空ロッド1の 他方端側において、蝶番5a,5bを用いて、開閉可能に取付けられている。
【0039】 中空ロッド1の他方端側には、中空ロッド1の他方端側から外方へ向かう第1 枝プレート7aと第2枝プレート2bとを有する略U字形状のプレート7が取付 けられている。
【0040】 また、第1および第2枝プレート7a,7bの先端部分には、支点軸7c,7 dを中心として回動可能に第1作動ピン9a、第2作動ピン9bが取付けられて いる。第1作動ピン9aと第2作動ピン9bのそれぞれの一方端側は、連結軸4 aによって回動可能に連結されている。
【0041】 摺動軸4の他方端側は、この連結軸4aに回動可能に連結され、摺動軸4の一 方端側は、第2把手2bに設けられた第2回転軸に対して回動可能に軸支されて いる。
【0042】 このとき、摺動軸4は、最も中空ロッドの他方端側に寄った位置となっており 、第1および第2作動ピン9a,9bの連結軸4aよりも、第1および第2作動 ピン9a,9bのそれぞれの他方端側の方が、中空ロッド1側に位置するように 取付けられている。
【0043】 第1および第2作動ピン9a,9bの他方端側は、第1回収部材3aに設けら れた第1ガイド8a、第2回収部材3bに設けられた第2ガイド8bに係合する ように割ピン10a,10bを用いて係止するように取付けられている。
【0044】 図2に示す状態における糞取り装置においては、コイルばね6の付勢力によっ て、第2把手2b、摺動軸4、第1回収部材3aおよび第2回収部材3bには、 図中矢印A2 、B2 およびC2 に示す方向に力が働いている。
【0045】 次に、図3に示すように、第2把手2bを図中矢印A1 の方向に握ると、摺動 軸4は、コイルばね6の付勢力に抗して、図中矢印B1 方向に摺動する。これに 伴って、連結軸4aも同様に矢印B1 方向に移動し、第1作動ピン9aおよび第 2作動ピン9bは、それぞれ支点軸7c,7dを中心に図中矢印E1 、F1 方向 に回動する。
【0046】 これに従って、第1回収部材3aおよび第2回収部材3bに設けられた第1ガ イド8aおよび第2ガイド8bも同様に回動し、第1回収部材3aおよび第2回 収部材3bはそれぞれ図中矢印C1 、D1 方向に動き、第1回収部材3aおよび 第2回収部材3bにより閉鎖状態となる。
【0047】 なお、このとき図3に示すように、ハンドル2に設けられたロックピン2eを ロックプレート2fに係合させることにより、第2把手2bを常に握ることなく 、第1回収部材3aと第2回収部材3bとを常に閉鎖状態に維持させておくこと が可能となる。
【0048】 以上の構成よりなる糞取り装置100により、通常状態においては、第1回収 部材3aと第2回収部材3bとが開放状態にある場合において、ハンドル2の握 り加減によって、第1回収部材3aと第2回収部材3bとの閉鎖状態をきめ細か く調節させることが可能となる。
【0049】 なお、ハンドル2の形状として、図1〜図3に示す形状を適用したが、必ずし もこのような形状に限定されることなく、たとえば特開平7−274759号公 報に開示されるようなハンドルの形状であっても同様の作用効果を得ることがで きる。
【0050】 また、摺動軸4に付勢力を与える部材として、コイルばね6を用いたが、必ず しもコイルばねに限られることなく、摺動軸4に対して中空ロッド1の他方端側 へ向かう付勢力を与えるものであればどのようなものでもよく、たとえばゴム、 板ばね等であっても構わない。また、その設ける位置についても、必ずしも摺動 軸と中空ロッドとの間に設ける必要はなく、たとえば特開平7−274759号 公報の図7に示すように、摺動軸とハンドルとの間に設けるようにしても同様の 作用効果を得ることができる。
【0051】 さらに、第1回収部材3aおよび第2回収部材3bの開放状態および開閉状態 を実現させるためのリンク機構としても、本実施の形態に示す機構に限られるこ となく、公知のさまざまな機構を用いることによっても同様の作用効果を得るこ とができる。
【0052】 次に、上述した糞取り装置100を用いた場合の最も好ましい使用例について 以下図を参照して説明する。
【0053】 まず、図4に示すように、糞取り装置100の回収部材3をビニール袋20で 覆い、ビニール袋20の先端部分を中空ロッド1に輪ゴム21などで固定する。 次に、図5を参照して、回収部材3が開放された状態で、糞30のほぼ中央部分 に糞取り装置100を押し当てる。
【0054】 次に、図6を参照して、ハンドル2を握りしめることにより、回収部材3を閉 鎖状態にし、糞30を回収する。
【0055】 このとき、回収部材3の閉鎖状態は、ハンドル2の握り加減によって調節する ことができ、また回収部材2の開閉端周囲には、図1で説明したように、互いに 噛み合う櫛状の舌状部が形成されているために、ビニール袋20が、この舌状部 にまとい付きながら確実に糞30を回収することが可能となる。
【0056】 したがって、本糞取り装置100を用いて糞30を回収した場合においては、 あたかも作業者が直接手を用いて糞を回収するのと同様の感覚を持って糞の回収 を行なうことができる。
【0057】 その後、図7を参照して、ビニール袋20の端部を留めていた輪ゴム21を外 し、ビニール袋20を裏返して下部の方に下降させる。このとき、ハンドル2に 設けられたロック機構を用いて回収部材2を閉鎖状態に維持しておくと作業を行 ないやすい。
【0058】 その後、回収部材2を開放状態にすることによって、糞30はビニール袋20 に収容された状態で取出すことが可能となる。
【0059】 このように、本実施の形態における糞取り装置100を用いて糞の回収におけ る最も好ましい使用例においては、糞30をビニール袋20に入れた状態で収容 することができるため、糞取り装置100は直接糞に触れることがなく、糞取り 装置100が糞によって汚れることがないため、洗浄をする必要がない。また、 図6に示すように、糞30が収容された状態で持ち歩いても、衣服を汚す心配が ない。
【0060】 また、持ち帰った糞は、糞30の回収時に、既にビニール袋20内に収容され ているため、その処理に手間がかからず、衣服や手を汚す心配もない。
【0061】 なお、図4〜図7に示す使用状態は本実施の形態における糞取り装置100の 最も好ましい使用状態を説明する図であって、たとえば、ビニール袋20を用い ず直接糞を収容するようにしても、糞を収容するという作業に関しては、作業者 のハンドルの握り加減によって確実に収容することができる。
【0062】 また、糞は、平坦な場所にあることは少なく、ほとんど凹凸地面や、電柱の傍 、塀の際、植え込みの中、雑草の上、傾斜面などにあることが多いが、本糞取り 装置100を用いた場合においては、回収部材2が、変形可能な弾性部材で形成 されており、またその開閉端周囲には、所定の隙間を形成しながら噛み合う櫛状 の舌状部が設けられているために、図8に示すように、地面の状態に応じて、回 収部材2が変形することができるため、あらゆる状況下において、糞30を確実 に収容することが可能となる。
【0063】 また、本糞取り装置100は、通常状態において、回収部材2が開放状態であ るために、たとえば図9に示すように、糞の回収作業を容易にするために、遠く にある糞30を作業者の近くに寄せる場合においても、容易にその作業を行なう ことが可能となる。
【0064】 以上、この考案に基づいた糞取り装置においては、図4〜図7に示すように、 ビニール袋との組合せによって、最もその効果を発揮した状態で、糞の回収作業 を行なうことが可能となる。
【0065】 また、ハンドルを握るという簡単な作業によって、作業者の手加減が回収部材 に反映された形で、確実に糞を掴み取り、回収することが可能となる。また、手 、衣服、糞取り装置を汚すことなく糞を採集することが可能となる。
【0066】 さらに、本糞取り装置においては、平坦な場所にある糞の回収のみではなく、 さまざまな地面に対応した糞の回収を行なうことが可能となる。
【0067】 なお、本実施の形態においては、この糞取り装置について糞を回収する場合に ついて説明したが、糞に限らずたとえば河川などに捨てられた空き缶、空き瓶の 回収、汚物の回収などにも同様の作用効果を発揮することが可能である。
【0068】 また、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでは ないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなく、実用新案 登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範 囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に基づいた糞取り装置の全体斜視図で
ある。
【図2】この考案に基づいた糞取り装置の開放状態にお
ける縦断面図である。
【図3】この考案に基づいた糞取り装置の閉鎖状態にお
ける縦断面図である。
【図4】最も好ましい使用状態を示す第1模式図であ
る。
【図5】最も好ましい使用状態を示す第2模式図であ
る。
【図6】最も好ましい使用状態を示す第3模式図であ
る。
【図7】最も好ましい使用状態を示す第4模式図であ
る。
【図8】他の使用状態を示す第1の図である。
【図9】他の使用状態を示す第2の図である。
【符号の説明】
1 中空ロッド 2 ハンドル 2a 第1把手 2b 第2把手 2c 第1回転軸 2d 第2回転軸 2e ロックピン 2f ロックプレート 3 回収部材 3a 第1回収部材 3b 第2回収部材 4 摺動軸 4a 連結軸 5a,5b 蝶番 6 コイルばね 7a 第1支点軸 7b 第2支点軸 8a 第1ガイド 8b 第2ガイド 9a 第1作動ピン 9b 第2作動ピン 10a,10b 割ピン 20 ビニール袋 21 輪ゴム 30 糞 100 糞取り装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空ロッドと、 前記中空ロッドの内部に、前記中空ロッドの軸方向に摺
    動可能なように収容される摺動軸と、 前記中空ロッドの一方端側に設けられ、前記摺動軸を前
    記中空ロッドの軸方向に往復摺動させるためのハンドル
    装置と、 前記摺動軸を前記中空ロッドの他方端側へ向けて付勢す
    るための付勢装置と、 前記中空ロッドの他方端側に開閉可能に設けられ、その
    開閉端周囲には最も閉じたときに、互いに所定の隙間を
    形成しながら噛み合う櫛状の舌状部を複数有する弾性部
    材からなる第1および第2回収部材と、 前記摺動軸が前記付勢装置によって最も中空ロッドの他
    方端側に寄せられたときに、前記第1および第2回収部
    材が最も開放した状態となり、前記摺動軸が前記ハンド
    ル装置を用いて前記付勢装置の付勢力に抗して最も中空
    ロッドの一方端側に寄せられたときに、前記第1および
    第2回収部材が最も閉鎖した状態となるように前記第1
    および第2回収部材に同期した開閉動作を与えるリンク
    機構と、を備えた糞取り装置。
  2. 【請求項2】 前記ハンドル装置は、 前記中空ロッドの前記一方端側に固定される第1把手
    と、 前記第1把手の前記中空ロッド側に設けられた第1回転
    軸を中心にして回動可能に取付けられた第2把手と、を
    有し、 前記付勢装置は、 一方端が前記摺動軸に固定され、他方端が前記中空ロッ
    ドの他方端に延びる方向に固定され常に前記摺動軸を前
    記中空ロッドの他方端側へ付勢するばね部材を有し、 前記リンク機構は、 前記中空ロッドの前記他方端から外方へ向かう第1およ
    び第2枝プレートを有する略U字形状のプレートと、 互いに一方端が連結軸によって回動可能に連結され、そ
    れぞれの略中央部が、前記プレートの前記第1および第
    2枝プレートに設けられた支点軸によって回動可能に連
    結される第1作動ピンおよび第2作動ピンと、を有し、 前記摺動部材の一方端側は、前記第2把手が前記第1把
    手に最も近接したときに、前記摺動部材が最も前記中空
    ロッドの一方端側に寄せられた状態となるように、前記
    第2把手に設けられた第2回転軸を中心に回動可能に取
    付けられ、 前記摺動部材の他方端側は、前記摺動軸が最も中空パイ
    プの他方端側に寄せられたときに、前記第1および第2
    作動ピンを前記連結軸よりも前記第1および第2作動ピ
    ンのそれぞれの他方端側の方が前記中空ロッド側に位置
    するように、前記連結軸に回動可能に取付けられ、 前記第1および第2回収部材は、 前記摺動軸の摺動動作に従う前記第1および第2作動ピ
    ンに連動し、前記摺動軸が最も中空ロッドの他方端側に
    寄せられたときに、前記第1および第2回収部材が最も
    開放した状態となり、前記摺動軸が最も中空パイプの一
    方端側に寄せられたときに、前記第1および第2回収部
    材が最も閉じた状態となるように前記第1および第2作
    動ピンの他方端側に係合する第1および第2ガイド部材
    を有する、請求項1に記載の糞取り装置。
  3. 【請求項3】 前記ハンドル装置は、 前記第1および第2回収部材が閉じた状態において、前
    記摺動軸の位置を保持するように、前記第1把手と前記
    第2把手との位置の関係を維持させるためのロック機構
    をさらに有する、請求項2に記載の糞取り装置。
JP1996003786U 1996-05-07 1996-05-07 糞取り装置 Expired - Lifetime JP3030869U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH026453B2 (ja) * 1981-03-26 1990-02-09 Santoru Erekutoroniku Oruroje Sa

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