JP3030339U - 幅調節可能な衣服 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、所定の布地を着脱する事で、胸や
腹部分の幅を簡単に調節できる衣服の提供を目的とす
る。 【解決手段】 衣服１の左右前見頃間に、取り外し可能
な布地２を備えて構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、妊婦等が着るのに好適な、幅調節可能な衣服に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、妊婦等は、胸や腹の部分を圧迫しないようにするため、腹部分にゆとり 持たせたマタニティードレスを着用する事が多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、出産後は通常の体形に戻るため、腹部分にゆとりを持たせたマ タニティードレスは不用となり、通常体形の衣服を着る。

【０００４】 この様な事情から、女性は、妊娠・出産の過程において、通常体形の衣服とマ タニティードレスの２種類を用意しなければならず、非常に面倒であった。

【０００５】 また、一時的な出産のためだけにマタニティードレスを用意するのも、不経済 である。

【０００６】 一方、男性においても、体重が著しく増減したときに、自分の体形に合った衣 服をその都度用意するのは非常に面倒である。

【０００７】 そこで、本考案は、従来存した叙上の問題点に鑑み、所定の布地を着脱する事 で、胸や腹部分の幅を簡単に調節できる衣服の提供を課題として案出されたもの である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案は、左右の前見頃間に、取り外し可能な布地を備えた事によ り、上述した課題を解決した。

【０００９】 また、取り外し可能な布地を、縦長の方形状とした事により、同じく、上述し た課題を解決した。

【００１０】 更に、布地の裏面に２本の縦長状止め具を配し、開放状態にある左右の前見頃 に設けた両止め具と布地裏面の止め具とを着脱自在とした事により、同じく、上 述した課題を解決した。

【００１１】 加えて、２本の縦長状止め具を、末広がり状に布地の裏面に配した事により、 同じく、上述した課題を解決した。

【００１２】 また、布地の中央縦方向において、布地自体を左右に分離し、また、結合でき る係着部を設けた事により、同じく、上述した課題を解決した。

【００１３】 〔考案の詳細な説明〕

【００１４】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。

【００１５】 本考案に係る衣服１は、図１に示すように、取り外し可能な布地２を備えてい る。

【００１６】 衣服１自体は、図２に示すように、左右の前見頃３・４を有し、その打合せ部 分において、チャック５・６等の止め具７を有している。

【００１７】 尚、図に示す衣服１は、所謂コートであるが、これに限定される事はなく、ジ ャンパーヤやブラウス等の左右の前見頃３・４を有する全ての衣服１を含むもの とする。

【００１８】 また、図に示す衣服１の止め具７はチャック５・６であるが、これに限定され る事はなく、ボタン・ホック等の衣服１として予想される全ての止め具７を含む ものとする。

【００１９】 取り外し可能な布地２は、図３及び図４に示すように、縦長の方形状に形成さ れている。布地２の表面上方には、図３に示すように、２個のボタン８が取り付 けられ、このボタン８の左右上方に２個のボタン孔９が設けられている。

【００２０】 布地２の裏面には、図４に示すように、２本の縦長状止め具１０・１１を配し ている。

【００２１】 尚、図に示す布地２の止め具１０・１１はチャックであるが、これに限定され る事はなく、前記前見頃３・４の止め具７と同様、衣服１として予想される全て の止め具１０・１１を含むものとする。

【００２２】 また、２本の止め具１０・１１は、図４に示すように、布地２の上方から下方 にかけて、その間隔が徐々に広がった末広がり状に配されている。

【００２３】 更に、図５に示すように、布地２の中央縦方向において、布地２自体を左右に 分離し、また、結合できる係着部１２を設けてもよい。

【００２４】 尚、図に示す布地２の係着部１２はチャックであるが、これに限定される事は なく、前記前見頃３・４の止め具７と同様、衣服１として予想される全ての係着

【００２５】 以下に、本考案の使用方法を説明する。

【００２６】 まず、図２に示すように、衣服１のチャック５・６を外して左右の前見頃３・ ４間に空間を作る。この状態で、図１に示すように、衣服１の前見頃３・４に布 地２を宛がい、布地２裏面のチャックと衣服１のチャック（５と１１、６と１０ ）を結合させる。この時、図６に示すように、布地２のボタン孔９をボタン８に 掛けてもよい。

【００２７】 また、布地２の中央縦方向に係着部１１を設けてある時は、図７に示すように 、必要に応じて係着部１１を分離し、衣服１の前見頃３・４を布地２と共に開放 状態とする。

【００２８】

【考案の効果】

上述の如く構成した本考案は、左右の前見頃３・４間に、取り外し可能な布地 ２を備えた事から、布地２を着脱する事で、胸や腹部分の幅を簡単に調節できる

【００２９】 また、布地２が縦長の方形状であるため、布地２を衣服１に取り付けたとき、 衣服１全体のデザインもおしゃれなものとなる。

【００３０】 更に、布地２の裏面に２本の縦長状止め具１０・１１を配し、開放状態にある 左右の前見頃３・４に設けた両止め具７（５・６）と布地２裏面の止め具１０・ １１とを着脱自在としてあるため、布地２の取り付け、取り外しが極めて容易で ある。

【００３１】 加えて、２本の縦長状止め具１０・１１が、末広がり状に布地２の裏面に配さ れているため、衣服１の上方は両前見頃３・４の間隔が狭く、下方に行くに従い 両前見頃３・４の間隔が広くなるという状態で衣服１に布地２を装着できる。

【００３２】 また、布地２の中央縦方向において、布地２自体を左右に分離し、また、結合 できる係着部１２を設けたため、必要に応じて係着部１１を分離する事で、衣服 １の前見頃３・４を布地２と共に開放できる。

【００３３】 この様に、本考案によれば、衣服１における胸・腹部分等の間隔を容易に調節 できる。

【００３４】 その結果、女性等は、妊娠・出産の過程においても一つの衣服１で用が足りる 事となり、経済的である。

【００３５】 また、男性においても、体重が増減したときに、衣服１の胸・腹部分等の間隔 を容易に調節できるため、その都度、自らの体形に合う衣服１を用意する必要が なくなる。

【００３６】 この他、本考案は、左右の前見頃３・４間に、取り外し可能な布地２を備える という極めて簡単な構成であるため、大量生産に好ましく、製品を安価に提供で きる等、種々の実用上優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】衣服の前見頃に布地を取り付けた状態を示す斜
視図である。

【図２】衣服の前見頃を開いた状態を示す斜視図であ
る。

【図３】衣服の前見頃に取り付ける布地の平面図であ
る。

【図４】２本の止め具を末広がり状に配した布地の平面
図である。

【図５】２本の止め具の間に係着部を設けた布地の平面
図である。

【図６】衣服の前見頃に布地を取り付け、布地の上部を
折り返した状態を示す斜視図である。

【図７】衣服の前見頃に布地を取り付け、布地の係着部
を分離して衣服の前見頃を開いた状態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 衣服 ２ 布地 ３ 前見頃 ４ 前見頃 ５ チャック ６ チャック ７ 止め具 ８ ボタン ９ ボタン孔 １０ 止め具 １１ 止め具 １２ 係着部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右の前見頃間に、取り外し可能な布地
   を備えた事を特徴とする幅調節可能な衣服。
2. 【請求項２】 取り外し可能な布地が、縦長の方形状で
   ある請求項１記載の幅調節可能な衣服。
3. 【請求項３】 布地の裏面に２本の縦長状止め具を配
   し、開放状態にある左右の前見頃に設けた両止め具と布
   地裏面の止め具とを着脱自在とした請求項１又は請求項
   ２記載の幅調節可能な衣服。
4. 【請求項４】 ２本の縦長状止め具が、末広がり状に布
   地の裏面に配された請求項１又は請求項２又は請求項３
   記載の幅調節可能な衣服。
5. 【請求項５】 布地の中央縦方向において、布地自体を
   左右に分離し、また、結合できる係着部を設けた請求項
   １又は請求項２又は請求項３又は請求項４記載の幅調節
   可能な衣服。