JP3029615U - インクジエツト印刷紙カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性が高く、長期間の保存に耐え、日光や
湿気、水分、雨等にも強いインクジエツト印刷紙のカバ
ーを提供する。 【解決手段】 ポリエステル薄フイルム１０の裏面に、
紫外線吸収剤層２０を薄く全面コーテイングし、その裏
面に熱可塑性合成樹脂層３０を薄く全面コーテイングし
てなるシート１を２つ折りして、前記シート１の裏面と
前記シート１の裏面との間に、インクジエツト印刷紙５
０を密封することができるようにしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、インクジエツト印刷紙のカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

インクジエツト印刷機で印刷した印刷紙は、安価に、鮮明な多色カラーが得ら れる反面、日光によって容易に褪色し、また、用紙も黄変色するほか、雨、湿気 、水分に弱く色崩れするので、長期間の保存ができない、屋外の掲示板や広告板 に使用できないなどの欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、透明性が高く、長期間の保存に耐え、日光や湿気、水分、雨等にも 強いインクジエツト印刷紙のカバーを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案インクジエツト印刷紙カバーは、上記課題に従い、図示するように、ポ リエステル薄フイルム１０の裏面に、紫外線吸収剤層２０を薄く全面コーテイン グし、その裏面に熱可塑性合成樹脂層３０を薄く全面コーテイングしてなるシー ト１を２つ折りして、前記シート１の裏面と前記シート１の裏面との間に、イン クジエツト印刷紙５０を密封することができるようにしたものである。また、本 考案インクジエツト印刷紙カバーは、上記課題に従い、図示するように、ポリエ ステル薄フイルム１０Ｂの裏面に、紫外線吸収剤層２０Ｂを薄く全面コーテイン グし、その裏面に粘着剤層４０Ｂを薄く全面コーテイングしてなるシートを２つ 折りして、前記シート１Ｂの裏面と前記シート１Ｂの裏面との間に、インクジエ ツト印刷紙５０Ｂを密封することができるようにしたものである。

【０００５】 本考案において、紫外線吸収剤層は、ヒドロキシベンゾフエノン類、ベンゾト リアゾール類などの公知の紫外線吸収剤を、ロールコーテイング方式等によって コーテイングするもので、該層は、無色で耐熱性が高く安定性のあるものが望ま しい。また、熱可塑性合成樹脂層は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の低温で 熱接合性のあるポリオレフイン樹脂等が好ましく、ロールコーテイング方式等に よってコーテイングされる。更に、粘着剤層は、アクリル樹脂系粘着剤などの公 知の粘着剤がコーテイングされる。

【０００６】

【考案の実施の形態１】 本考案の実施の形態１が図１に示されている。

【０００７】 本例のカバーは、厚み１２μ〜１２５μのポリエステル薄フイルム１０の裏面 に、波長約３００ｍμ〜約３８０ｍμの紫外線を吸収する紫外線吸収剤層２０を 厚み３μ〜５μに薄くコーテイングし、その裏面にポリオレフイン樹脂層３０を 厚み２０μ〜６０μに薄くコーテイングしたシート１を、２つ折りしたものであ る。従って、２つ折りしたシート１の各裏面の間にインク５１で印刷されたイン クジエツト印刷紙５０を挾んで、熱ロールの間を通過させると、２つ折りされた シート１の各縁部同士は熱融着されて、インクジエツト印刷紙５０は密封される ことになる。

【０００８】

【考案の実施の形態２】 本考案の実施の形態２が図２に示されている。

【０００９】 本例のカバーは、厚み１２μ〜１２５μのポリエステル薄フイルム１０Ｂの裏 面に、波長約３００ｍμ〜約３８０ｍμの紫外線を吸収する紫外線吸収剤層２０ Ｂを厚み３μ〜５μに薄くコーテイングし、その裏面にアクリル樹脂系粘着剤を 厚み１０μ〜２５μに薄くコーテイングしたシート１Ｂを、２つ折りしたもので ある。従って、２つ折りしたシート１Ｂの各裏面の間にインク５１Ｂで印刷され たインクジエツト印刷紙５０Ｂを挾んで、粘着させると、２つ折りされたシート １Ｂの各縁部同士は粘着されて、インクジエツト印刷紙５０Ｂは密封されること になる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、シートの最も外側のポリエステル薄フイルムは、紫外線吸収 剤を練り込んだフイルムではなく、フイルムの裏面に紫外線吸収剤をコーテイン グして日光から受ける紫外線を吸収する方式としているので、ポリエステルフイ ルムを薄くして透明性を維持できると共に、安価に紫外線カツトができるカバー シートをつくることができる。また、シートは２つ折りするだけでカバーを形成 できるので、シートを量産できると共にカバーを安価につくれる利点がある。更 に、カバーに密封されたインクジエツト印刷紙は、透明性を維持しながら、防湿 、防水及び有害な紫外線範囲をカツトできるので、インクジエツト印刷紙の長期 保存や屋外における掲示板、広告板等に広く利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】カバーにインクジエツト印刷紙を挾んだ状態の
本考案の実施の形態を示す部分拡大断面図である。

【図２】カバーにインクジエツト印刷紙を挾んだ状態の
本考案の別の実施の形態を示す部分拡大断面図である。

【符合の説明】

１０，１０Ｂ ポリエステルフイルム ２０，２０Ｂ 紫外線吸収剤層 ３０ 熱可塑性合成樹脂層 ４０Ｂ 粘着剤層 ５０，５０Ｂ インクジエツト印刷紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポリエステル薄フイルムの裏面に、紫外
   線吸収剤層を薄く全面コーテイングし、その裏面に熱可
   塑性合成樹脂層を薄く全面コーテイングしてなるシート
   を２つ折りして、前記シートの裏面と前記シートの裏面
   との間に、インクジエツト印刷紙を密封することができ
   るようにしたことを特徴とするインクジエツト印刷紙カ
   バー。
2. 【請求項２】 ポリエステル薄フイルムの裏面に、紫外
   線吸収剤層を薄く全面コーテイングし、その裏面に粘着
   剤層を薄く全面コーテイングしてなるシートを２つ折り
   して、前記シートの裏面と前記シートの裏面との間に、
   インクジエツト印刷紙を密封することができるようにし
   たことを特徴とするインクジエツト印刷紙カバー。