JP3029025U - 被せ蓋式鞄 - Google Patents

被せ蓋式鞄

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JP3029025U
JP3029025U JP1996002720U JP272096U JP3029025U JP 3029025 U JP3029025 U JP 3029025U JP 1996002720 U JP1996002720 U JP 1996002720U JP 272096 U JP272096 U JP 272096U JP 3029025 U JP3029025 U JP 3029025U
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front surface
bag
head
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JP1996002720U
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Inventor
英雄 北林
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ナース鞄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部周縁の体裁が良く、さらには、収納物
が側面の上端と被せ蓋との間隙より落下しないようにな
す。 【解決手段】 上方開口を有した鞄本体と、後面の上端
辺取り付けた被せ蓋とで構成された被せ蓋式鞄におい
て、ミシン縫合可能な軟質合成樹脂材で、断面略円形の
頭部と、頭部から吊り下がる平板状の足部とを一体成形
した縁取条を用意し、鞄本体の前面と両側面との上端内
側に一連の縁取条を、その頭部を該前面と両側面との上
端上に突出させ、足部を前面と両側面との内面に重ねて
配設し、両側面の上端で上記縁取条の内側には、上方自
由端が側面の上方にまで延設する脱落防止舌片の基端部
を重ねて配設し、上記縁取条と脱落防止舌片とを鞄本体
の前面と両側面との上端に縫着してなることを特徴とし
た被せ蓋式鞄。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は被せ蓋式鞄に関するものである。なお、当業界では「冠せ蓋」の文字 を慣用的に使用しているが本願では「被せ蓋」の文字を使用する。
【0002】 従来、ランドセル、手提げ鞄(特に学生用手提げ鞄)、ショルダー鞄(ハンド バックを含む)に被せ蓋式の鞄が汎用されている。この被せ蓋式の鞄は、前面1 1と後面12と両側面13a,13bと底面14とで上方開口10aを有した鞄 本体10を形成し、この後面12の上端辺には、自由端側が開口10aの上方を 通り前面11または底面14に着脱可能に係止される被せ蓋15を延設または縫 着してなる。なお、ランドセルの場合は、図示したように後面12の上部中央に 一対の背負帯16,16の上端を固定し、この背負帯16,16の下端は後面1 2の下部または底面14に連結するようになしてある。なお、図示例は手提げも 兼ねる把手17を取り付けてある。
【0003】 また、図示例とは異なり、手提げ鞄の場合は、上記鞄本体10の被せ蓋15の 頂部外面に図示しない把手を固定してあり、ショルダー鞄の場合は上記鞄本体1 0の両側面13a,13bの上端に同じく図示しないショルダー帯の両端を連結 固定してある。
【0004】 しかし、この被せ蓋式鞄には、以下の二つの大きな欠点を有することが知られ ている。すなわち第一の欠点は、被せ蓋15を開いた際に開口部10aが露出す るが、この開口部10aはその輪郭が、前面11と両側面13a,13bとの木 端であるので、体裁が悪いということである。
【0005】 また、この種被せ蓋式鞄の第二の欠点は側面13a,13bの上端と被せ蓋1 5との間隙から収納物が脱落するおそれを有することである。ランドセル等では この間隙より脱落するような大きさの収納物を収納することはまずないので、こ の欠点は顕著ではないが、逆にこの間隙より雨水が侵入して収納物が濡れるとい う欠点が最近多数指摘されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は上記欠点を解決すべくなされたもので、開口部周縁の体裁が良 く、さらには、収納物が側面の上端と被せ蓋との間隙より落下しないようになし た被せ蓋式鞄を提供することを課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するため、本考案は、前面11と後面12と両側面13a, 13bと底面14とで上方開口10aを有した鞄本体10を形成し、この後面1 2の上端辺には、自由端側が開口10aの上方を通り前面11または底面14に 着脱可能に係止される被せ蓋15を延設または縫着してなる被せ蓋式鞄において 、ミシン縫合可能な軟質合成樹脂材で、断面略円形の頭部101と、この頭部1 01から吊り下がる平板状の足部102とを一体成形した縁取条100を用意し 、鞄本体10の前面11と両側面13a,13bとの上端内側に一連の上記縁取 条100を、その頭部101を該前面11と両側面13a,13bとの上端上に 突出させ、その足部102を前面11と両側面13a,13bとの内面に重ねて 配設し、さらに、両側面13a,13bの上端で上記縁取条100の内側には、 上方自由端が側面13a,13bの上方にまで延設する脱落防止舌片200,2 00の基端部を重ねて配設し、上記縁取条100と脱落防止舌片200,200 とを鞄本体10の前面11と両側面13a,13bとの上端に縫着してなること を特徴とした技術的手段を講じたものである。
【0008】 それ故、本考案被せ蓋式鞄は、縁取条100の頭部101が開口10aを構成 する両側面13a,13bと前面11との上端木端の全部または一部を覆い隠す ので体裁が向上する作用を呈する。
【0009】 また、脱落防止舌片200,200を設けているので、側面13a,13bと 閉じた被せ蓋15との間隙より収納物が脱落したり、雨水が侵入するのを防ぐ作 用を呈し、また、この脱落防止舌片200,200は縁取条100の内側に重ね られるので、その上部が該縁取条100のの頭部101で鞄本体10の内側に押 されて上方自由端が内側に向かって湾曲するよう作用する。
【0010】
【考案の実施の態様】
次ぎに、本考案の実施の態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。図中、1 0が鞄本体で、この鞄本体10は、前面11と後面12と両側面13a,13b と底面14とで上方開口10aを有し容器状に構成されている。
【0011】 そして、上記鞄本体10の後面12の上端辺には、自由端側が開口10aの上 方を通り前面11または底面14に着脱可能に係止される被せ蓋15を延設また は縫着してなるのは従来の被せ蓋式鞄と同じである。
【0012】 図示例において、この被せ蓋式鞄はランドセル等の背負い式のものを示してお り、後面12の上部中央に一対の背負帯16,16の上端を固定し、この背負帯 16,16の下端は後面12の下部または底面14に連結して、手提げも兼ねる 把手17を取り付けてなるのは前記した通りである。なお、本考案は、手提げ鞄 、ショルダー鞄等の被せ蓋式鞄であってもよいのは無論である。
【0013】 そして、本考案はミシン縫合可能な軟質合成樹脂材で、断面略円形の頭部10 1と、この頭部101から吊り下がる平板状の足部102とを一体成形した縁取 条100を用意する。
【0014】 ミシン縫合可能な軟質合成樹脂材としては塩化ビニール、ポリエチレン等が使 用でき、工業用のミシンで上記足部102を縫着できるものであればよい。なお 、軟質合成樹脂には界面活性剤が多く混入しているものがあるが、これら界面活 性剤を多く含んだ合成樹脂材は鞄本体10を構成する生地との付着、染料の変色 等の悪影響があるので望ましくはない。
【0015】 そして、この縁取条100は「図3」に最も明らかに示すように、断面略円形 の頭部101と、この頭部101から吊り下がる平板状の足部102とを一体連 設した成形のものを押し出し成形法等で長尺状に成形して得る。なお、図面では 頭部101を円形としているが、この頭部101は楕円形等としてもよく、また は「図4」に示すように四分の一を欠く円形となしてこの欠部100aに鞄の生 地10bの木端の一部または前面部が嵌入適合するようになしてもよい。
【0016】 なお、「図4」中、102aは肉薄条部を示すもので、長尺状の足部102の 一部をその長手方向に肉薄条部102a,102aとなして、この部分にミシン 目を添わせて縫合するようになしてもよいものである。
【0017】 そして、鞄本体10の前面11と両側面13a,13bとの上端内側に一連の 上記縁取条100を、その頭部101を該前面11と両側面13a,13bとの 上端上に突出させ、その足部102を前面11と両側面13a,13bとの内面 に重ねて配設する。
【0018】 該軟質合成樹脂材軟質合成樹脂材で成形されてなるので折り曲げも可能で、こ の縁取条100の一端は一方の側面13aの後面12側より前面側に添わせ、次 いで前面11に添わせて折り曲げて、前面11の他側面13bで再び折り曲げて 他側13bの前面11側より後面12側にまで一連で添わせるようになしてある 。そして、その際に、該縁取条100の頭部101は該前面11と両側面13a ,13bとの上端上に突出させ、これ他の上端木端の一部を覆い隠すようになし てある。
【0019】 さらに、両側面13a,13bの上端で上記縁取条100の内側には、上方自 由端が側面13a,13bの上方にまで延設する脱落防止舌片200,200の 基端部を重ねて配設し、上記縁取条100と脱落防止舌片200,200とを鞄 本体10の前面11と両側面13a,13bとの上端に縫着してなる。
【0020】 上記脱落防止舌片200,200は、鞄本体10と同じ生地材等の可曲材が使 用でき、側面13a,13bと被せ蓋15との間に通常生じる間隙(被せ蓋15 を閉じた場合)より高さを大きくしてある。
【0021】 なお、上記脱落防止舌片200,200は、縁取条100の内側に重ねて配設 されるため、その上部が該縁取条100の頭部で鞄本体10の内側に押され、「 図2」に示すように上端自由端側が鞄本体10の内側に湾曲することになり、被 せ蓋15を閉じる際、この脱落防止舌片200,200は必ずその上端自由端を 鞄本体10の内側に押し込み、被せ蓋15の外側に向かって折れ曲がることがな いようになしてある。
【0022】 なお、上記脱落防止舌片200,200のさらに内側に裏打生地17を配設し て共に縫着しておいてもよい。
【0023】
【考案の効果】
本考案は上記のごときであるので、縁取条100の頭部101が開口10aを 構成する両側面13a,13bと前面11との上端木端の全部または一部を覆い 隠すので体裁が良い被せ蓋式鞄を提供できるものである。
【0024】 なお、上記縁取条100は強靭な性状を有し、側面13a,13bと前面11 との縫合部の補強がなされ、また、これらの上端木端面が擦り減るのを防いだ耐 久性の高い被せ蓋式鞄を提供できるものである。
【0025】 また、本考案は脱落防止舌片200,200を設けているので、側面13a, 13bと閉じた被せ蓋15との間隙より収納物が脱落したり、雨水が侵入するの を防ぐ被せ蓋式鞄を提供できるものである。
【0026】 また、上記脱落防止舌片200,200は縁取条100の内側に重ねられるの で、その上部が該縁取条100のの頭部101で鞄本体10の内側に押されて上 方自由端が内側に向かって湾曲し、被せ蓋15を閉じると該脱落防止舌片200 ,200は必ず被せ蓋15の下方に押え込まれて体裁よく使用できる被せ蓋式鞄 を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案被せ蓋式鞄の一実施例を示す一部切欠斜
視図である。
【図2】A−A線断面図である。
【図3】本考案に使用される縁取条の斜視図である。
【図4】別の実施態様での縁取条の縦断面図である。
【符号の説明】
10 鞄本体 10a 開口 11 前面( 12 後面 13a 側面 13b 側面 14 底面 15 被せ蓋 100 縁取条 101 頭部 102 足部 200 脱落防止舌片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面(11)と後面(12)と両側面
    (13a,13b)と底面(14)とで上方開口(10
    a)を有した鞄本体(10)を形成し、この後面(1
    2)の上端辺には、自由端側が開口(10a)の上方を
    通り前面(11)または底面(14)に着脱可能に係止
    される被せ蓋(15)を延設または縫着してなる被せ蓋
    式鞄において、 ミシン縫合可能な軟質合成樹脂材で、断面略円形の頭部
    (101)と、この頭部(101)から吊り下がる平板
    状の足部(102)とを一体成形した縁取条(100)
    を用意し、 鞄本体(10)の前面(11)と両側面(13a,13
    b)との上端内側に一連の上記縁取条(100)を、そ
    の頭部(101)を該前面(11)と両側面(13a,
    13b)との上端上に突出させ、その足部(102)を
    前面(11)と両側面(13a,13b)との内面に重
    ねて配設し、 さらに、両側面(13a,13b)の上端で上記縁取条
    (100)の内側には、上方自由端が側面(13a,1
    3b)の上方にまで延設する脱落防止舌片(200,2
    00)の基端部を重ねて配設し、上記縁取条(100)
    と脱落防止舌片(200,200)とを鞄本体(10)
    の前面(11)と両側面(13a,13b)との上端に
    縫着してなることを特徴とした被せ蓋式鞄。
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