JP3028485U

JP3028485U - 消防用具収納箱

Info

Publication number: JP3028485U
Application number: JP1996002539U
Authority: JP
Inventors: 昌弘岩本
Original assignee: 株式会社岩本商会
Priority date: 1996-02-27
Filing date: 1996-02-27
Publication date: 1996-09-03
Anticipated expiration: 2002-02-27

Abstract

(57)【要約】［課題］火災発生と同時に隣人の協力により迅速に消
火活動を図る事が出来るように消火上必要な用具を収納
している収納箱を提供する。［解決手段］開閉自在に形成した耐熱性収納部１と蓋
２より成る収納箱においた、前記収納部１には仕切棚５
とホース支持装置、蓋２の内面には複数のフック１２
ａ、１２ｂとボックス１４を適切な位置に取り付け、収
納部１の空間部を有効に利用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、都市及び地方の密集地帯に空間地を設け、この空間地に夫夫設けた消火器と土中に埋設した貯水槽に近接して出火の際に迅速に消火活動を行うことが出来るように消防用具等を収納した消防用具収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の消防組織は、都市では数箇所に消防自動車とともに署員を待機させ、火災発生の通報によって現地に出動していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、一定場所に複数台の消防ポンプと人員とを配置し、火災発生の通報によって一挙に出動を行い、火災の大小により消防署より出動態勢をとるように連絡しているが、交通渋滞或いは気象の変化によって消防署員の到着迄に類焼及び延焼につながり、被害を益々増大させるという問題点があった。また、阪神大震災による火災がその事実を示している。

【０００４】そこで本考案は、上述の問題点に鑑み、都市の区画に当たり、各所に空間地帯又は緑地帯を設け、この地帯の土中内に貯水槽を埋設し、上面にマンホールを設けて貯水槽とポンプ間に給水管を連結した消火器を設け、該消火器を収納したマンホールに近接して出火と同時に隣人の協力により迅速に消火活動を図ることができるように消火上必要な用具を収納している消防用具収納箱を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成する為に、貯水槽と消火器の設置場所の近接に設けられた開閉自在の本考案の消防用具収納箱は、収納部と蓋とより成りこの収納部内には仕切棚とホース支持装置と放水管等の置き場所を有し、蓋の内面には消防用小物用具を収納することが出来るように構成しているものである。

【０００６】そして、上記収納箱全体の内面には耐熱性部材例えばカーボン被膜を塗布するか、或いは収納箱全体を耐熱性部材にて形成することが好ましい。

【０００７】また、収納部内の左右に所定間隔をおいて設けた支持杆に吊杆を突設すると共にその上方に仕切棚を架設する。

【０００８】吊杆はホース支持装置の機能を有している。

【０００９】また、蓋の内面には少なくとも２段に複数のフックを配列して消防用小物用具類を引っかけて吊り下げ、蓋内面の下方にはボックスを設けて例えばランプ、医薬品等を収納が出来るようにしている。

【００１０】本考案消防用具収納箱の収納部及び蓋内に仕切棚、吊杆、フック及びボックス等を適切な箇所に設けたので、ホース及び消火活動に必要な用具を容易に且つ迅速に取り出しすることが出来るという作用がある。

【００１１】そして、火災発生に際し、収納箱の蓋を開いて上述のように消防用具を取り出して消火活動が出来得るように身支度をすることができる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。

【００１３】内面又は全体を耐熱性部材をもって構成した消防用具収納箱は、収納部１と蓋２とより形成され、収納部１内には所定間隔をおいて内面に固定した支持杆３ａ、３ｂを垂設し、該支持杆３ａ、３ｂには複数の吊杆４ａ、４ｂ、４ｃを前方に向かって突設し、上方には仕切棚５を架設し、該仕切棚５上には図５で示されるように例えばヘルメット６を載置し、吊杆４ａ、４ｂ、４ｃには巻き取ったホース７ａ、７ｂ、７ｃの中心部を挿入して吊り下げて収納する。吊り下げたホース７ｃの下側の空間部にはホースブリッジ８を載置し、また、隅角部には放水管９、金テコ１０等を収納して収納部１の空間部を有効に利用している。

【００１４】蓋２の周縁は防水パッキン１１を取り付け、その内面には上下２段に支持杆１３ａ、１３ｂを平行に設け、この支持杆１３ａ、１３ｂに複数のフック１２ａ、１２ｂを取り付け、各フック１２ａ、１２ｂには図５で示されるように消防用小物用具例えば手袋、防護タレ、タオル等を引っかけ、また下側には開閉する事が出来るボックス１４を設けて例えばランプ、医薬品等を収納する。

【００１５】また、消防用具収納箱は上述のように都市又は地方の家屋密集地帯の空間地に埋設して倒れないように支柱１５に植立し、設置場所の地形に応じて支柱１５を伸縮式にすることが好ましい。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１７】本考案消防用具収納箱を消火器設置場所に近接して設置することにより常時密閉しているので風化作用を受けることなく耐久性を有し、内部に消防用具を収納しているため消防用具に損傷を与えることがない。

【００１８】本考案消防用具収納箱の収納部及び蓋内に仕切棚、吊杆、フック及びボックス等を適切な箇所に設け、空間部を有効に利用出来るように構成しているので、消火活動の準備態勢を完備することが出来、消火活動の迅速化を図ることが出来るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】消防用具収納箱の開蓋状態を示す説明図であ
る。

【図２】消防用具収納箱の正面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線拡大断面図である。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】消防用具収納箱を設置し、使用状態を示す開蓋
状態の説明図である。

【符号の説明】

１収納部２蓋３ａ、３ｂ支持杆４ａ、４ｂ、４ｃ吊杆５仕切棚１２ａ、１２ｂフック１４ボックス

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】開閉自在に形成した耐熱性収納部１と蓋
２より成る収納箱において、前記収納部１には仕切棚５
とホース支持装置と放水管９等の置き場所とを設け、前
記蓋２の内面には消防用小物用具を吊り下げるようにし
た複数のフック１２ａ、１２ｂとボックス１４とを設け
た消防用具収納箱。
【請求項２】収納部１の内面に所定間隔をおいて支持
杆３ａ、３ｂを取り付けている請求項１記載の消防用具
収納箱。
【請求項３】支持杆３ａ、３ｂに複数の吊杆４ａ、４
ｂ、４ｃを突設している請求項１又は２記載の消防用具
収納箱。
【請求項４】収納箱を地面より若干遠ざけて植立する
ように構成した消防用具収納箱。