JP3028186B2 - 不凍液添加剤、冷却液添加剤、及びこれらを含む不凍液、冷却液 - Google Patents
不凍液添加剤、冷却液添加剤、及びこれらを含む不凍液、冷却液Info
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- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
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- C23F11/00—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
- C23F11/08—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として内燃機関等の
不凍液に用いられる不凍液添加剤、冷却液に用いられる
冷却液添加剤、及びこれらを含む不凍液、冷却液に関す
る。詳細にはアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、
アルカリ金属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種
よりなり、冷却系統の金属の腐食を防止し、かつ硬水に
安定で、グリコール類の酸化劣化を抑制する不凍液添加
剤、冷却液添加剤、及びこれらを含む不凍液、冷却液に
関する。
不凍液に用いられる不凍液添加剤、冷却液に用いられる
冷却液添加剤、及びこれらを含む不凍液、冷却液に関す
る。詳細にはアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、
アルカリ金属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種
よりなり、冷却系統の金属の腐食を防止し、かつ硬水に
安定で、グリコール類の酸化劣化を抑制する不凍液添加
剤、冷却液添加剤、及びこれらを含む不凍液、冷却液に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷却液に用いられる冷却液添加剤
としては、特開平2−182782号公報記載の炭素数
7〜14の直鎖ジカルボン酸よりなるものがあり、冷却
系統の金属の腐食防止に優れた性能を発揮していた。
としては、特開平2−182782号公報記載の炭素数
7〜14の直鎖ジカルボン酸よりなるものがあり、冷却
系統の金属の腐食防止に優れた性能を発揮していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この添加剤
は、長期間使用することで、冷却液の主成分であるグリ
コール類の酸化劣化を促進するという不具合があった。
つまり、この炭素数7〜14の直鎖ジカルボン酸よりな
る添加剤はグリコール類を僅かずつではあるが酸化劣化
させる性質があり、その使用期間が長期にわたること
で、グリコール類は著しく酸化劣化することになる。グ
リコール類の酸化劣化は冷却液のpH値の低下を招き、
その結果、該防錆添加剤が存在するにも拘らず、冷却系
統の金属が溶出し、金属腐食を生じることになる。ま
た、この添加剤は、硬水に不安定で、硬水中に含まれる
硬水成分と反応して沈殿を生じることがあった。
は、長期間使用することで、冷却液の主成分であるグリ
コール類の酸化劣化を促進するという不具合があった。
つまり、この炭素数7〜14の直鎖ジカルボン酸よりな
る添加剤はグリコール類を僅かずつではあるが酸化劣化
させる性質があり、その使用期間が長期にわたること
で、グリコール類は著しく酸化劣化することになる。グ
リコール類の酸化劣化は冷却液のpH値の低下を招き、
その結果、該防錆添加剤が存在するにも拘らず、冷却系
統の金属が溶出し、金属腐食を生じることになる。ま
た、この添加剤は、硬水に不安定で、硬水中に含まれる
硬水成分と反応して沈殿を生じることがあった。
【0004】本発明者は、不凍液添加剤、冷却液添加剤
について研究を重ねていく過程で、アルコキシ安息香
酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属塩、アンモニウム
塩が、優れた防錆力を有していることを発見し、この知
見に基づいて本願発明を完成した。
について研究を重ねていく過程で、アルコキシ安息香
酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属塩、アンモニウム
塩が、優れた防錆力を有していることを発見し、この知
見に基づいて本願発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、アルコキシ安息香
酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属塩、アンモニウム
塩のうち少なくとも1種よりなり、冷却系統の金属の腐
食を防止し、かつ硬水に安定で、グリコール類の酸化劣
化を抑制する不凍液添加剤、冷却液添加剤、及びこれら
を含む不凍液、冷却液を提供することを目的とするもの
である。
酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属塩、アンモニウム
塩のうち少なくとも1種よりなり、冷却系統の金属の腐
食を防止し、かつ硬水に安定で、グリコール類の酸化劣
化を抑制する不凍液添加剤、冷却液添加剤、及びこれら
を含む不凍液、冷却液を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、
するため、請求項1記載の発明は、
【0007】一般式
【化5】 (式中Rは炭素数1〜5のアルキル基である)で表され
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなるこ
とを特徴とする不凍液添加剤をその要旨とした。
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなるこ
とを特徴とする不凍液添加剤をその要旨とした。
【0008】請求項2記載の発明は、一般式
【化6】 (式中Rは炭素数1〜5のアルキル基である)で表され
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなるこ
とを特徴とする冷却液添加剤をその要旨とした。
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなるこ
とを特徴とする冷却液添加剤をその要旨とした。
【0009】請求項3記載の発明は、一般式
【化7】 (式中Rは炭素数1〜5のアルキル基である)で表され
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる不
凍液添加剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んで
いる不凍液をその要旨とした。
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる不
凍液添加剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んで
いる不凍液をその要旨とした。
【0010】請求項4記載の発明は、一般式
【化8】 (式中Rは炭素数1〜5のアルキル基である)で表され
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる冷
却液添加剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んで
いる冷却液をその要旨とした。
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる冷
却液添加剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んで
いる冷却液をその要旨とした。
【0011】以下、本発明の不凍液添加剤、冷却液添加
剤、及びこれらを含む不凍液、冷却液をさらに詳しく説
明する。本発明の不凍液添加剤または冷却液添加剤は、
剤、及びこれらを含む不凍液、冷却液をさらに詳しく説
明する。本発明の不凍液添加剤または冷却液添加剤は、
【0012】一般式
【化9】
【0013】(式中Rは炭素数1〜5のアルキル基であ
る)で表されるアルコキシ安息香酸、又はそのアミン
塩、アルカリ金属塩、アンモニウム塩のうちのいずれか
1種、又はこれらの混合物よりなり、鉄又はアルミニウ
ムを成分とする金属の腐食を防止する機能を有し、かつ
硬水中におかれた場合でも硬水成分と反応して沈澱を生
じることがなく、さらにはグリコール類の酸化劣化を抑
制する機能を有している。
る)で表されるアルコキシ安息香酸、又はそのアミン
塩、アルカリ金属塩、アンモニウム塩のうちのいずれか
1種、又はこれらの混合物よりなり、鉄又はアルミニウ
ムを成分とする金属の腐食を防止する機能を有し、かつ
硬水中におかれた場合でも硬水成分と反応して沈澱を生
じることがなく、さらにはグリコール類の酸化劣化を抑
制する機能を有している。
【0014】この不凍液または冷却液における不凍液添
加剤または冷却液添加剤の含有量としては0.05〜
8.0重量%の範囲が好ましい。不凍液添加剤または冷
却液添加剤の含有量が0.05重量%よりも少ない場
合、上述の機能が十分に発揮されず、8.0重量%を上
回る含有量とした場合、上回った分だけの機能の向上が
見られず、不経済となる。
加剤または冷却液添加剤の含有量としては0.05〜
8.0重量%の範囲が好ましい。不凍液添加剤または冷
却液添加剤の含有量が0.05重量%よりも少ない場
合、上述の機能が十分に発揮されず、8.0重量%を上
回る含有量とした場合、上回った分だけの機能の向上が
見られず、不経済となる。
【0015】また、この不凍液添加剤または冷却液添加
剤を不凍液または冷却液に添加する場合には、当該アル
コキシ安息香酸又はその塩が、鉄又はアルミニウムを成
分とする金属の腐食防止機能を有するものの、黄銅、銅
などの銅を成分とする金属には腐食防止機能を有しない
ことから、銅系の防錆添加剤であるトリルトリアゾー
ル、ベンゾトリアゾール、4−フェニル−1、2、3−
トリアゾールなどのトリアゾール類を併用するのが望ま
しい。この場合、トリアゾール類の含有量としては0.
05〜1.0重量%が好ましい。
剤を不凍液または冷却液に添加する場合には、当該アル
コキシ安息香酸又はその塩が、鉄又はアルミニウムを成
分とする金属の腐食防止機能を有するものの、黄銅、銅
などの銅を成分とする金属には腐食防止機能を有しない
ことから、銅系の防錆添加剤であるトリルトリアゾー
ル、ベンゾトリアゾール、4−フェニル−1、2、3−
トリアゾールなどのトリアゾール類を併用するのが望ま
しい。この場合、トリアゾール類の含有量としては0.
05〜1.0重量%が好ましい。
【0016】また、不凍液または冷却液には、上記成分
の他に、消泡剤、着色剤、pH調製剤を加えたり、従来
より知られた防錆添加剤であるモリブデン酸、タングス
テン酸、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、ケイ酸塩、メルカ
プトベンゾチアゾール又はそのアルカリ塩、硼酸塩、リ
ン酸塩、安息香酸塩及びアミン塩を併用したりすること
もできる。尚、この場合、モリブデン酸、タングステン
酸、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、ケイ酸塩、メルカプト
ベンゾチアゾール又はそのアルカリ塩といった防錆添加
剤の不凍液または冷却液における含有量としては0.0
5〜1.0重量%、硼酸塩及びリン酸塩の含有量として
は0.05〜2.0重量%、安息香酸塩及びアミン塩の
含有量としては0.5〜5.0重量%が望ましい。
の他に、消泡剤、着色剤、pH調製剤を加えたり、従来
より知られた防錆添加剤であるモリブデン酸、タングス
テン酸、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、ケイ酸塩、メルカ
プトベンゾチアゾール又はそのアルカリ塩、硼酸塩、リ
ン酸塩、安息香酸塩及びアミン塩を併用したりすること
もできる。尚、この場合、モリブデン酸、タングステン
酸、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、ケイ酸塩、メルカプト
ベンゾチアゾール又はそのアルカリ塩といった防錆添加
剤の不凍液または冷却液における含有量としては0.0
5〜1.0重量%、硼酸塩及びリン酸塩の含有量として
は0.05〜2.0重量%、安息香酸塩及びアミン塩の
含有量としては0.5〜5.0重量%が望ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の不凍液添加剤、冷却液添加
剤、不凍液及び冷却液を実施例に従って説明するが、下
記実施例は本発明の代表的なものを示したに過ぎず、本
発明がこれに限定されるものではない。
剤、不凍液及び冷却液を実施例に従って説明するが、下
記実施例は本発明の代表的なものを示したに過ぎず、本
発明がこれに限定されるものではない。
【0018】本発明の冷却液添加剤を0.05〜8.0
重量%の範囲で含む冷却液を実施例1〜5、従来の冷却
液添加剤(セバシン酸及びドデカン二酸)を含む冷却液
を比較例1及び2、本発明の冷却液添加剤を含むが、そ
の含有量が0.05〜8.0重量%の範囲外の冷却液を
比較例3及び4、冷却液添加剤を含まない冷却液を比較
例5とし、これら実施例1〜5並びに比較例1〜5の各
成分を表1に示した。
重量%の範囲で含む冷却液を実施例1〜5、従来の冷却
液添加剤(セバシン酸及びドデカン二酸)を含む冷却液
を比較例1及び2、本発明の冷却液添加剤を含むが、そ
の含有量が0.05〜8.0重量%の範囲外の冷却液を
比較例3及び4、冷却液添加剤を含まない冷却液を比較
例5とし、これら実施例1〜5並びに比較例1〜5の各
成分を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示した実施例1〜5並びに比較例1
〜5の冷却液について金属腐食試験、実施例1〜5並び
に比較例1及び2の冷却液について、酸化劣化処理試験
及び硬水安定度試験を行った。その結果を表2、表3並
びに表4に示した。
〜5の冷却液について金属腐食試験、実施例1〜5並び
に比較例1及び2の冷却液について、酸化劣化処理試験
及び硬水安定度試験を行った。その結果を表2、表3並
びに表4に示した。
【0021】金属腐食試験は、JIS K 2234−
1987 2種の規定に基づいて行なった。即ち、実施
例1〜5並びに比較例1〜5の各冷却液を調合水で30
%に希釈し、この希釈冷却液750mlをトールビーカ
ーに採った後、所定寸法の金属試験片を前記希釈冷却液
中に浸漬し、乾燥空気を100ml/分の流量で吹き込
みながら88℃で336時間加熱劣化処理を行なった。
そして、加熱劣化処理前後の金属試験片の質量を測定
し、その変化量を試験片の全表面積で除した値を腐食量
として算出した。なお、金属試験片の材質はアルミニウ
ム鋳物、鋳鉄、鋼、黄銅、はんだ及び銅である。
1987 2種の規定に基づいて行なった。即ち、実施
例1〜5並びに比較例1〜5の各冷却液を調合水で30
%に希釈し、この希釈冷却液750mlをトールビーカ
ーに採った後、所定寸法の金属試験片を前記希釈冷却液
中に浸漬し、乾燥空気を100ml/分の流量で吹き込
みながら88℃で336時間加熱劣化処理を行なった。
そして、加熱劣化処理前後の金属試験片の質量を測定
し、その変化量を試験片の全表面積で除した値を腐食量
として算出した。なお、金属試験片の材質はアルミニウ
ム鋳物、鋳鉄、鋼、黄銅、はんだ及び銅である。
【0022】酸化劣化処理試験は、JIS K 223
4 不凍液 7.4金属腐食性に示す試験装置を用い、
1リットルのトールビーカーに実施例1〜5並びに比較
例1及び2の各冷却液を500mlずつ採った後、銅板
を800cm2 浸漬し、乾燥空気を100ml/分の流
量で吹き込みながら、120℃で400時間加熱劣化処
理を行なった。また、この試験におけるpH値は、実施
例1〜5並びに比較例1及び2の各冷却液を水で30%
に希釈した水溶液の測定値であり、各冷却液を希釈後1
00℃で5時間加熱し、冷却後に測定した。更に、冷却
液のグリコール類が酸化されたときに発生する劣化生成
物量はイオンクロマトグラフィーにより蟻酸として定量
した。
4 不凍液 7.4金属腐食性に示す試験装置を用い、
1リットルのトールビーカーに実施例1〜5並びに比較
例1及び2の各冷却液を500mlずつ採った後、銅板
を800cm2 浸漬し、乾燥空気を100ml/分の流
量で吹き込みながら、120℃で400時間加熱劣化処
理を行なった。また、この試験におけるpH値は、実施
例1〜5並びに比較例1及び2の各冷却液を水で30%
に希釈した水溶液の測定値であり、各冷却液を希釈後1
00℃で5時間加熱し、冷却後に測定した。更に、冷却
液のグリコール類が酸化されたときに発生する劣化生成
物量はイオンクロマトグラフィーにより蟻酸として定量
した。
【0023】硬水安定度試験は、以下の方法を採用し
た。この試験に供する実施例1〜5並びに比較例1及び
2の各冷却液を、イオン交換水にCa2+が400ppm
となるようにCaCl2を添加した硬水(CaCO3とし
て全硬度1000ppm)により50vol%に希釈
し、そして、この希釈液を室温で暗所に24時間放置
し、沈澱量vol%を測定した。
た。この試験に供する実施例1〜5並びに比較例1及び
2の各冷却液を、イオン交換水にCa2+が400ppm
となるようにCaCl2を添加した硬水(CaCO3とし
て全硬度1000ppm)により50vol%に希釈
し、そして、この希釈液を室温で暗所に24時間放置
し、沈澱量vol%を測定した。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の不凍液添加剤にあって
は、アルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ
金属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる
ので、冷却系統の金属について優れた腐食防止効果を有
する。
は、アルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ
金属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる
ので、冷却系統の金属について優れた腐食防止効果を有
する。
【0028】またこの不凍液添加剤は、硬水に安定であ
り、硬水中に含まれる硬水成分と反応して沈澱を生じる
ことがなく、沈澱物による腐食防止機能の低下、沈澱物
の堆積による冷却系統の循環路等の閉塞といったトラブ
ルが生じることがない。
り、硬水中に含まれる硬水成分と反応して沈澱を生じる
ことがなく、沈澱物による腐食防止機能の低下、沈澱物
の堆積による冷却系統の循環路等の閉塞といったトラブ
ルが生じることがない。
【0029】さらにこの不凍液添加剤は、グリコール類
の酸化劣化を抑制するので、不凍液のpH値の低下、p
H値の低下に伴う金属の溶出、金属腐食の発生という事
態を引き起こし難い。
の酸化劣化を抑制するので、不凍液のpH値の低下、p
H値の低下に伴う金属の溶出、金属腐食の発生という事
態を引き起こし難い。
【0030】請求項2記載の冷却液添加剤にあっては、
アルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属
塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなるの
で、冷却系統の金属について優れた腐食防止効果を有す
る。
アルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属
塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなるの
で、冷却系統の金属について優れた腐食防止効果を有す
る。
【0031】またこの冷却液添加剤は、硬水に安定であ
り、硬水中に含まれる硬水成分と反応して沈澱を生じる
ことがなく、沈澱物による腐食防止機能の低下、沈澱物
の堆積による冷却系統の循環路等の閉塞といったトラブ
ルが生じることがない。
り、硬水中に含まれる硬水成分と反応して沈澱を生じる
ことがなく、沈澱物による腐食防止機能の低下、沈澱物
の堆積による冷却系統の循環路等の閉塞といったトラブ
ルが生じることがない。
【0032】さらにこの冷却液添加剤は、グリコール類
の酸化劣化を抑制するので、冷却液のpH値の低下、p
H値の低下に伴う金属の溶出、金属腐食の発生という事
態を引き起こし難い。
の酸化劣化を抑制するので、冷却液のpH値の低下、p
H値の低下に伴う金属の溶出、金属腐食の発生という事
態を引き起こし難い。
【0033】請求項3記載の不凍液にあっては、アルコ
キシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる不凍液添加
剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んでいるの
で、冷却系統の金属について優れた腐食防止効果を有す
る。
キシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる不凍液添加
剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んでいるの
で、冷却系統の金属について優れた腐食防止効果を有す
る。
【0034】またこの不凍液は、これに含まれる不凍液
添加剤が硬水に安定であり、硬水中に含まれる硬水成分
と反応して沈澱を生じることがないので、沈澱物による
腐食防止機能の低下、沈澱物の堆積による冷却系統の循
環路等の閉塞といったトラブルが生じることがない。
添加剤が硬水に安定であり、硬水中に含まれる硬水成分
と反応して沈澱を生じることがないので、沈澱物による
腐食防止機能の低下、沈澱物の堆積による冷却系統の循
環路等の閉塞といったトラブルが生じることがない。
【0035】さらにこの不凍液は、不凍液添加剤がグリ
コール類の酸化劣化を抑制するので、pH値の低下、p
H値の低下に伴う金属の溶出、金属腐食の発生という事
態を引き起こし難い。
コール類の酸化劣化を抑制するので、pH値の低下、p
H値の低下に伴う金属の溶出、金属腐食の発生という事
態を引き起こし難い。
【0036】請求項4記載の冷却液にあっては、アルコ
キシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる冷却液添加
剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んでいるの
で、冷却系統の金属について優れた腐食防止効果を有す
る。
キシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる冷却液添加
剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んでいるの
で、冷却系統の金属について優れた腐食防止効果を有す
る。
【0037】またこの冷却液は、これに含まれる冷却添
加剤が硬水に安定であり、硬水中に含まれる硬水成分と
反応して沈澱を生じることがないので、沈澱物による腐
食防止機能の低下、沈澱物の堆積による冷却系統の循環
路等の閉塞といったトラブルが生じることがない。
加剤が硬水に安定であり、硬水中に含まれる硬水成分と
反応して沈澱を生じることがないので、沈澱物による腐
食防止機能の低下、沈澱物の堆積による冷却系統の循環
路等の閉塞といったトラブルが生じることがない。
【0038】さらにこの冷却液は、冷却液添加剤がグリ
コール類の酸化劣化を抑制するので、pH値の低下、p
H値の低下に伴う金属の溶出、金属腐食の発生という事
態を引き起こし難い。
コール類の酸化劣化を抑制するので、pH値の低下、p
H値の低下に伴う金属の溶出、金属腐食の発生という事
態を引き起こし難い。
Claims (4)
- 【請求項1】一般式 【化1】 (式中Rは炭素数1〜5のアルキル基である)で表され
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなるこ
とを特徴とする不凍液添加剤。 - 【請求項2】一般式 【化2】 (式中Rは炭素数1〜5のアルキル基である)で表され
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなるこ
とを特徴とする冷却液添加剤。 - 【請求項3】一般式 【化3】 (式中Rは炭素数1〜5のアルキル基である)で表され
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる不
凍液添加剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んで
いる不凍液。 - 【請求項4】一般式 【化4】 (式中Rは炭素数1〜5のアルキル基である)で表され
るアルコキシ安息香酸、又はそのアミン塩、アルカリ金
属塩、アンモニウム塩のうち少なくとも1種よりなる冷
却液添加剤を0.05〜8.0重量%の含有量で含んで
いる冷却液。
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