JP3027898U - 湿潤シート取出器 - Google Patents

湿潤シート取出器

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JP3027898U
JP3027898U JP1996000519U JP51996U JP3027898U JP 3027898 U JP3027898 U JP 3027898U JP 1996000519 U JP1996000519 U JP 1996000519U JP 51996 U JP51996 U JP 51996U JP 3027898 U JP3027898 U JP 3027898U
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英雄 高尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿潤シート取出器において、シート取出部に
おいて、それぞれ付勢手段により他方側に付勢された一
対のローラを設けるとともに付勢手段の付勢力を調整す
ることにより、適度な含液量のシートを引き出すことの
できる新規の構造を提供する。 【解決手段】 ロール収容部10aの上部に取り付けら
れた固定側ローラ16と、蓋体11の内側に取り付けら
れた可動側ローラ20とを、それぞれコイルバネ17,
27によって他方のローラの側に付勢する構造とし、可
動側ローラ20は可動板21を介して付勢力を操作ツマ
ミ25によって調整できるように構成している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は湿潤シート取出器に係り、特に、含液性シートに液体を含浸させた状 態で所定温度に加熱して供給するように構成したホットタオルサーバーとして好 適な新規の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ティシュー、ペーパータオル、布等の含液性シートを、水、薬液その他 の液体を含浸させた状態で容器内に収容し、容器の取出口から1枚ずつ引き出せ るように構成した、ウエットティシュー容器等の湿潤シート取出器が市販されて いる。これらの湿潤シート取出器は、各種の払拭作業、例えば、机や機器の表面 を清浄化したり、乳幼児や高齢者の身体を清浄化するための作業を行うために使 用されるものであり、家庭、病院、企業等において広く使用されている。
【0003】 これらの湿潤シート取出器としては、複数枚の含液性シートを容器内において 互いに係合するように折り畳んで収容し、1枚のシートが取り出されると次のシ ートの先端部が取出口から引き出されるように構成したものや、シート1枚分に 対応させてミシン目等を入れたロールを容器内に収容し、ロールの先端部分を取 出口から引き出し、ミシン目の形成された部分が外部に出た状態で取出口の取出 抵抗によりミシン目の形成された部分が引きちぎられるように構成したものがあ る。
【0004】 上記装置における取出口の構造は様々であり、容器の壁面に十字状のスリット を入れたもの、取出口の近傍において、シートに適度な引出抵抗を与えて絞りな がら引き出せるように構成した機構を配備したもの等がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような湿潤シート取出器を各種払拭作業に用いる場合、従来のような冷 たいおしぼりやアルコールを含浸したペーパー等の含液性シートの含液量を調整 することは、非常に重要である。これらのシートに含まれる液量が多すぎると液 垂れが発生して使用し難くなり、逆に、シートに含まれる液量が少なすぎると払 拭性能が低下するという問題点がある。
【0006】 また、従来においては、含液性シートに様々な厚さ、材質、寸法のものがある ため、これらの条件に応じて適宜取出口の寸法、形状等を調節して形成する必要 があり、含液性シート毎に煩雑な調整作業が要求されていた。例えば、シートに ミシン目を形成してシートを引き出すと、そのミシン目が取出口を通過した後に 、そのミシン目に沿ってシートが自然に破れるように、取出口の引き出し抵抗を 適切に設定する必要があるためである。この作業は、シートに対し適度な量の液 体を含浸させた状態で取り出すようにも調節しなければならないため、きわめて 困難な作業となる。
【0007】 そこで本考案は上記問題点を解決するものであり、その課題は、湿潤シートの 含液量を適切に設定することができ、特に高温の液体を適切な状態で含浸した湿 潤シートを取り出すことのできる湿潤シート取出器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案が講じた手段は、含液性シートに液体を含浸 させた状態で収容するシート収容部と、該シート収容部の外側に形成されたシー ト取出部とを備えた湿潤シート取出器において、前記シート取出部には、前記シ ート収容部から引き出されたシートを挿通するシート挿通孔と、該シート挿通孔 の上方に配置され相互に対向する一対のローラと、該ローラのそれぞれを所定の 付勢力を以て他方のローラ側に付勢する付勢手段と、少なくとも一方のローラを 付勢する付勢手段の付勢力を調整する付勢力調整機構とを設けるものである。
【0009】 この手段によれば、シート収容部の外側に設けられたシート取出部に、付勢手 段によって相互に他方のローラ側に付勢された一対のローラを設けることにより 、シートをローラ間の所定の挟圧力によって絞りながら引き出すことができ、し かも少なくとも一方のローラの付勢手段の付勢力を調整する付勢力調整機構を設 けたので、ローラの挟圧力を調整することができ、所望の含液量を有するシート を取り出すことが可能になる。また、対向する一対のローラのそれぞれに付勢手 段を設けたので、引き出し方向に偏りがあっても、柔軟にローラが対応すること ができるから、シートの取り出し操作が容易になる。
【0010】 ここで、前記シート収容部の上部には前記シート取出部を覆うとともにシート 取出用開口部を備えた蓋体を開閉可能に取付け、一方の前記ローラを前記蓋体の 内側に取付け、前記他方のローラを前記シート収容部の上部に取付けることが好 ましい。この手段によれば、蓋体を開くことによって蓋体に取付けられたローラ の一方も蓋体と共に移動するので、シートの収容時や交換時において容易にシー トの先端をシート取出部に引き出し、ローラ間に挟み込むことができるとともに 、シート取出部の清掃、修理、部品交換等が容易になる。
【0011】 また、前記シート挿通孔を前記ローラの軸線方向の長さよりも小さい開口径に 形成することが好ましい。この手段によれば、シート挿通孔をローラの軸線方向 の長さよりも小さい開口径に形成することによって、シート幅を絞り込むことに よってシートを確実にローラ間に送り込むことができるとともに、シートの送り 込み状態を一定化することができるため、ローラの絞り作用の再現性を高めるこ とができる。
【0012】 さらに、前記一方のローラを前記蓋体に対して揺動自在に取付けられた可動部 材に軸支し、該可動部材の揺動運動に対して前記付勢手段が作用するように構成 し、前記他方のローラを前記一方のローラとは逆側に移動可能に軸支する軸支部 を前記シート収容部の上部に固定し、前記他方のローラに対して前記一方のロー ラの側から前記付勢手段の付勢力が作用するように構成することが望ましい。こ の手段によれば、蓋体に取付けられるローラを揺動自在の可動部材に取付け、付 勢手段を可動部材に作用させることによって、ローラの付勢方向と付勢手段の付 勢方向とを変えることができるため、コンパクトに構成することができ、蓋体内 に容易に格納可能に構成することができるとともに、他方のローラには簡単な構 造で付勢手段を設けることが可能になる。
【0013】 この場合、前記他方のローラには、前記軸支部に対して前記シート挿通孔の反 対側に位置する固定部に取付けられたバネ部材を前記付勢手段として接続するこ とが好ましい。この場合には、極めて簡単な構造でローラを付勢することができ る。
【0014】
【考案の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本考案に係る湿潤シート取出器の実施形態について 説明する。図1は湿潤シート取出器の一例であるホットタオルサーバーの全体構 成を示す縦断面図である。このホットタオルサーバーは、加熱機能及び/又は保 温機能を備えた円筒状の本体10の上部に蓋体11を開閉可能に取付け、本体1 0の内部にロール収容部10aを設けたものである。
【0015】 このホットタオルサーバーは高温の紙タオル(シート)を供給するものである が、この装置を、例えば、乳幼児の世話や高齢者の介護に際して体を拭う場合に 使用することが考えられる。この場合、湿潤シートを温めた状態とすることによ り、シートの清浄能力を高めることができるとともに、使用者が冷感を感じるこ とを防止することもできる。しかし、含液性シートを湯などの高温の液体に浸漬 するには、液体を保温する容器と、含液性シートに高温の液体を適度に供給する 機構が必要である。従来の湿潤シート取出器の取出口では、高温の液体を必要以 上に含む状態でシートが取り出される場合があり、やけどの危険がある。逆に、 液体の液体の含有量が少なすぎる可能性もあり、この場合にはシートを取り出し た際に既にシート温度が低下しすぎているという事態が発生する。
【0016】 本実施形態は、高温の液体をシートに含浸させる際の上述のような問題点を解 決し、適度な含液量を備えたシートを再現性良く取り出すことのできる装置を開 示するものである。
【0017】 ロール収容部10aには、金属製の支持台12が底面上の略中央部に配置され 、この支持台12の上に含水性紙シートからなるロール13が載置されている。 ロール13は、その軸線が略垂直になるような姿勢で支持台12によって支持さ れている。
【0018】 支持台12は棒状の枠材により平面矩形状の枠状体としたものであり、対向す る1組の辺に当たる部分に直線状枠部12a,12aが形成され、直線状枠部1 2aの両端部が屈曲され、その先が下方に伸びる下部枠部である傾斜状枠部12 bとなっている。この傾斜状枠部12bは垂直ではなく、30度の角度を以て傾 斜するように構成されている。これら4つの傾斜状枠部12bのうち、対向する それぞれ2つの傾斜状枠部12bの下端部は枠状脚部12c,12cにより相互 に連結されている。この結果、支持台12は枠材を閉曲線状に構成した構造を備 えるものとなっている。
【0019】 ロール13は含水性の紙シートであり、ロール収容部10aに水が満たされる ことによって吸水して湿潤シートとなる。本体10に加熱機能が設けられている 場合にはロール収容部10aに水を満たしてこれを加熱して湯とし、本体10に 加熱機能がない場合にはロール収容部10aに湯を満たす。ロール収容部10a に充填する液体としては、水や湯の他に用途に応じた各種の液体を用いることが でき、また、液体中に殺菌成分その他の成分を混入してもよい。さらに、ロール 収容部10aには液体を充填せず、予め液体を含浸させたロールを収容するよう にしてもよい。
【0020】 支持台12の対向する一対の直線状枠部12a,12aの間の距離はロール1 3の直径とほぼ同様か若しくは僅かに小さい程度に設定され、直線状枠部12a ,12aの長さは、ロール13の直径よりもある程度小さく形成されている。傾 斜状枠部12b,12bは直線状枠部12aの両端部から屈曲し下方へ傾斜して 伸び、その先端は枠状脚部12cに接続される。枠状脚部12cは支持台12が ロール収容部10aの底面上に設置される際の支持脚部となっている。
【0021】 ロール収容部10aの上部開口部には閉鎖板14が取付けられ、この閉鎖板1 4の中央部には取出口14aが設けられている。閉鎖板14には固定側軸支板1 5が取付けられ、固定側軸支板15に設けられた立設部の長孔15aに固定側ロ ーラ16が軸支されている。固定側ローラ16は、その軸端部がコイルバネ17 に接続され、このコイルバネ17の他端は固定側軸支板15の上に設けられたバ ネ固定部15bに接続されている。
【0022】 固定側軸支板15の平面図を図4に示す。固定側軸支板15の中央部には上記 取出口14aに対応して形成された挿通開口部15cが設けられるとともに、固 定側軸支板15を閉鎖板14と共にロール収容部10aの開口縁部に係合させ、 固定するための係合部15dが設けられている。このような構造により、固定側 ロール16はコイルバネ17によって長孔15aの中央側端部に押し付けられて おり、コイルバネ17の弾性力によってその位置が保持されているとともに、長 孔15aの周縁側に向けて移動可能に構成されている。
【0023】 一方、蓋体11の上面中央部には取出開口部11aが設けられ、この取出開口 部11aは、蓋体11に取付けられたヒンジ部19に接続された取出口カバー1 8により開閉自在に構成されている。蓋体11の内側には、上記固定側ローラ1 6に対向配置された可動側ローラ20が可動板21に軸支され、この可動板21 は、図示の状態を時計方向の揺動の限界状態として、蓋体11の内部に固定され た固定板22に対して揺動自在に取付けられている。
【0024】 可動板21にはガイド軸23が取付けられ、このガイド軸23は固定板22に 形成された図5に示す開口部22bを通って固定板22よりも上方に突出し、蓋 体11の上面から導入された螺合軸24を出没自在に収容している。螺合軸24 は固定板22と一体に設けられた鉤状の軸支部22aに対して回転自在に取付け られ、軸支部22aと固定板22との間の位置においてバネ支持板26に螺合し ている。バネ支持板26は軸支部22aに対して上下方向にガイドされ、回転が 防止されつつ上下動は自在に構成されている。バネ支持板26と可動板21との 間にはコイルバネ27が圧縮状態で弾装される。
【0025】 螺合軸24の上端部は蓋体11の上面に突出した操作ツマミ25の裏面に固定 され、操作ツマミ25を回転させることにより螺合軸24が回転してバネ支持板 26を上下に移動させ、軸支部22aと可動板21との距離を増減させる。この ため、コイルバネ27の圧縮状態が変化して、可動板21の反時計方向への回動 抵抗を調整することができる。
【0026】 可動側ローラ20の軸支構造を拡大して示すものが図5であり、可動側ローラ 20を軸支する可動板21は、揺動中心21aにおいて回動自在に固定板22に 取付けられている。したがって、図中F1に示す可動板21の揺動動作によって 可動側ローラ20の回転軸20aの位置も図中F2のように揺動する。可動側ロ ーラ20の回転軸20aの揺動抵抗は、可動板21に印加されるコイルバネ27 の弾性力によって決定される。したがって、上述のように操作ツマミ25を回転 させることによって、バネ支持板26が上下に移動し、コイルバネ27の圧縮状 態を変化させると、可動側ローラ20の揺動抵抗を増減させることができる。こ の結果、湿潤シート30に対する固定側ローラ16及び可動側ローラ20による 挟圧力を増減させることができ、引き出した湿潤シート30の含液量を調整する ことが可能になる。
【0027】 この状態で取出口カバー18を開き、取出開口部11aから湿潤シート30の 先端部を引き出すと、湿潤シート30は固定側ローラ16と可動側ローラ20と によって水分が搾られ、予め操作ツマミ25によって調整される適度な湿潤状態 で取り出すことができる。湿潤シート30には所定間隔でミシン目が設けられ、 湿潤シート30が充分に引き出されてミシン目の部分が固定側ローラ16と可動 側ローラ20との間より上方に出たときに、湿潤シート30は引き出し力と固定 側ローラ16及び可動側ローラ20による挟圧力とによって引っ張られることと なるため、ミシン目に沿って切断される。
【0028】 湿潤シート30を何度も引き出していくと、ロール13の軸孔13aは次第に 大きくなり、巻回されたシートの厚さは薄くなり、その形状を自己保持すること が困難になってくる。この場合、湿潤シート30は内周側から取出開口部14a を介して引き出されるため、ロール13には内方への応力が働き、ロール13の 上部が内側へ倒れ込み、湿潤シート30の引き出しに支障が出る場合がある。し かし、本実施形態においては、湿潤シート30を引き出していくことによってロ ール13の厚さが薄くなると、図2に示すように、傾斜状枠部12bの上方にあ る下端部が落ち込み、この部分の上方に位置するロール13の上端部が外側に開 くように変形し、これに伴って、当該上端部以外の上端部分がやや内側に引き寄 せられた形状となる。したがって、ロール13の上端部が崩れ、シートの引き出 し部分が閉塞されるようにロール13の上端部が極端に内側に倒れることが防止 され、最後まで湿潤シート30をきれいに引き出すことが可能になる。
【0029】 図3に示すように、蓋体11を開放して上方へ開くと、可動側ローラ20も上 方へと移動し、取出口14aが開放される。この状態で、ロール13の内周側か ら軸孔13aを通して湿潤シート30を引き出し、取出口14aから固定側ロー ラ16よりも上に引き出し、湿潤シート30の先端を固定側ローラ16の外側へ 持っていく。そして蓋体11を閉鎖すると、湿潤シート30の先端は固定側ロー ラ16と可動側ローラ20とによって図1のように挟持された状態となる。
【0030】 上記実施形態によれば、ローラ16,20の間からシートを引き出すことによ って含水量の制御されたシートを手にすることができ、シートの含水量は、ロー ラ20の押圧力を操作ツマミ25を回転させてコイルバネ27の圧縮状態を変化 させることによって調整することができる。
【0031】 また、ローラ16はコイルバネ16により、ローラ20はコイルバネ27によ り、それぞれ他方のローラの側に付勢されているため、シートの引き出し方向が いずれかのローラの側に偏っていても支障なく引き出し方向に応じて柔軟にロー ラが移動するので、シートの取り出し易さを維持することができる。これは、例 えばローラ16が固定され、ローラ20のみが付勢されている場合には、ローラ 16の側から斜めにシートを引き出そうとすると、ローラ16が固定されている ために引き出し抵抗が急激に高まり、引き出し難くなるという問題点を解決する ものである。
【0032】 上述の湿潤シート30はロール13としてロール収容部10aの内部に収容さ れ、ロールの軸線が垂直になる姿勢で、ロールの内側からシートを引き出すよう にしているので、小さな空間に多量のシートを収容することができるとともに、 絡みや詰まりを生ずることなく容易にシートを引き出すことができる。ただし、 本発明に係る湿潤シート取出器においては上記のようなロールを収容したもので なくとも良く、例えば、長尺シートを交互に逆方向に折り畳んた状態としたもの や、シートにミシン目を入れるのではなく、それぞれ分離した複数枚のシートを 順次重ね合わせた状態で折り畳んたものでもよい。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば以下の効果を奏する。
【0034】 請求項1によれば、シート収容部の外側に設けられたシート取出部に、付勢手 段によって相互に他方のローラ側に付勢された一対のローラを設けることにより 、シートをローラ間の所定の挟圧力によって絞りながら引き出すことができ、し かも少なくとも一方のローラの付勢手段の付勢力を調整する付勢力調整機構を設 けたので、ローラの挟圧力を調整することができ、所望の含液量を有するシート を取り出すことが可能になる。また、対向する一対のローラのそれぞれに付勢手 段を設けたので、引き出し方向に偏りがあっても、柔軟にローラが対応すること ができるから、シートの取り出し操作が容易になる。
【0035】 請求項2によれば、蓋体を開くことによって蓋体に取付けられたローラの一方 も蓋体と共に移動するので、シートの収容時や交換時において容易にシートの先 端をシート取出部に引き出し、ローラ間に挟み込むことができるとともに、シー ト取出部の清掃、修理、部品交換等が容易になる。
【0036】 請求項3、請求項4、請求項10、請求項11によれば、シート挿通孔をロー ラの軸線方向の長さよりも小さい開口径に形成することによって、シート幅を絞 り込むことによってシートを確実にローラ間に送り込むことができるとともに、 シートの送り込み状態を一定化することができるため、ローラの絞り作用の再現 性を高めることができる。
【0037】 請求項5によれば、蓋体に取付けられるローラを揺動自在の可動部材に取付け 、付勢手段を可動部材に作用させることによって、ローラの付勢方向と付勢手段 の付勢方向とを変えることができるため、コンパクトに構成することができ、蓋 体内に容易に格納可能に構成することができるとともに、他方のローラには簡単 な構造で付勢手段を設けることが可能になる。
【0038】 請求項6によれば、極めて簡単な構造でローラを付勢することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る湿潤シート取出器の実施形態を示
す縦断面図である。
【図2】同実施形態において、ロールの残量が少なくな
った場合のシートの取り出し中の状態を示す縦断面図で
ある。
【図3】同実施形態において蓋体を開放した状態を示す
縦断面図である。
【図4】同実施形態における固定側ローラを軸支する固
定側軸支板の平面図である。
【図5】同実施形態における可動側の軸支構造を示す拡
大部分断面図である。
【符号の説明】
10 本体 10a ロール収容部(シート収容部) 11 蓋体 11a 取出開口部 12 支持台 13 ロール 14a 取出口(シート挿通孔) 15 固定側軸支板 16 固定側ローラ 17,27 コイルスプリング(付勢手段) 18 取出口カバー 20 可動側ローラ 21 可動板(可動部材) 22 固定板 23 ガイド軸 24 螺合軸 25 操作ツマミ

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含液性シートに液体を含浸させた状態で
    収容するシート収容部と、該シート収容部の外側に形成
    されたシート取出部とを備えた湿潤シート取出器におい
    て、 前記シート取出部には、前記シート収容部から引き出さ
    れたシートを挿通するシート挿通孔と、該シート挿通孔
    の上方に配置され相互に対向する一対のローラと、該ロ
    ーラのそれぞれを所定の付勢力で他方のローラ側に付勢
    する付勢手段と、少なくとも一方のローラを付勢する付
    勢手段の付勢力を調整する付勢力調整機構とを設けたこ
    とを特徴とする湿潤シート取出器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記シート収容部の
    上部には前記シート取出部を覆うとともにシート取出用
    開口部を備えた蓋体を開閉可能に取付け、一方の前記ロ
    ーラを前記蓋体の内側に取付け、他方の前記ローラを前
    記シート収容部の上部に取付けたことを特徴とする湿潤
    シート取出器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記シート挿通孔を
    前記ローラの軸線方向の長さよりも小さい開口径に形成
    したことを特徴とする湿潤シート取出器。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記シート挿通孔を
    前記ローラの軸線方向の長さよりも小さい開口径に形成
    したことを特徴とする湿潤シート取出器。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記一方のローラを
    前記蓋体に対して揺動自在に取付けられた可動部材に軸
    支し、該可動部材の揺動運動に対して前記付勢手段が作
    用するように構成し、前記他方のローラを前記一方のロ
    ーラとは逆側に移動可能に軸支する軸支部を前記シート
    収容部の上部に固定し、前記他方のローラに対して前記
    一方のローラの側から前記付勢手段の付勢力が作用する
    ように構成したことを特徴とする湿潤シート取出器。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記他方のローラに
    は、前記軸支部に対して前記シート挿通孔の反対側に位
    置する固定部に取付けられたバネ部材を前記付勢手段と
    して接続したことを特徴とする湿潤シート取出器。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記シート収容部を
    加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする湿潤シート
    取出器。
  8. 【請求項8】 請求項5において、前記シート収容部の
    保温構造を設けたことを特徴とする湿潤シート取出器。
  9. 【請求項9】 請求項5において、前記シート収容部に
    は軸線を略垂直にした姿勢で前記ロールを収容し、前記
    ロールの内周側から前記湿潤シートを取り出すように構
    成したことを特徴とする湿潤シート取出器。
  10. 【請求項10】 請求項6において、前記シート挿通孔
    を前記ローラの軸線方向の長さよりも小さい開口径に形
    成し、前記シート収容部を加熱する加熱手段及び前記ロ
    ール収容部の保温構造を設けたことを特徴とする湿潤シ
    ート取出器。
  11. 【請求項11】 請求項9において、前記シート挿通孔
    を前記ローラの軸線方向の長さよりも小さい開口径に形
    成し、前記シート収容部を加熱する加熱手段及び前記ロ
    ール収容部の保温構造を設けたことを特徴とする湿潤シ
    ート取出器。
JP1996000519U 1996-02-13 1996-02-13 湿潤シート取出器 Expired - Lifetime JP3027898U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200465517Y1 (ko) * 2011-06-15 2013-02-22 주식회사 씨앤씨 물티슈 보관용기

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