JP3027872U - 香水及びその他の香料入りパンテイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】香水を含有した香水バツグを、パンテイに設
けたポケツトに収納することにより、芳香を周辺に発散
させる。 【構 成】胴部開口、弾性体、股部、脚部開口を有し、
前後都並びに脇部が生地により構成される通常のパンテ
イの前面部若しくはその他の場所に、ポケツトと収納袋
を設け、香水バツグを収容し、体温により香水を気化さ
せて芳香を周辺に放出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、芳香等を周辺に発散する香水及びその他の香料入りパン テイに関する。

【０００２】 〔従来技術〕 下着類の中でパンテイは我国古来の下着ではなく、海外からの渡来 と云われているが、現在日常生活において最も生活に密着した下着で あつて、最近の服飾の洋風化・多様化に伴つて、種々のパンテイが考 案され、実用化されている。 主なものとしては、実用性という見地より考案されたもので、肌ざ わりを主眼として肌への密着性、弾力性、通気性等を考慮した通常の パンテイの他に、装飾性を主眼とした色彩、デザイン等を重視したも の、中には奇を衒うようなパンテイも存在する。 そもそも下着である以上は、人目には付かぬものであり、装飾性よ り考察されたパンテイは、自己満足を主としたものであるが、第三者 に対する配慮として脱臭機能を施したパンテイは存在する。

【０００３】 パンテイは、その着用部位が不潔になり易い部位であるため、人体 が発する分泌物が分解して悪臭を発したりする場合があり、第三者に 対して不快感を与える場合が少くなかつた。 この解決策として、パンテイの股部分に脱臭専用樹脂を粉細パルプ に混入して形成した脱臭手段等を設けたパンテイは存在するが、第三 者に対して好感・爽快感を与えるパンテイは存在しなかつた。 本考案は、進んで第三者に好感・爽快感を与えるための香水及びそ の他の香料入りパンテイを提供するものである。

【０００４】 〔考案が解決しようとする課題〕 臭気を発したり体臭の強い人々にとつて、その発生する臭気の悩み は深刻であるが、体質的なものであるから有効な方法が存在せず、せ いぜい考えられる手段として、臭気防止用の機能を持つパンテイを用 いるか、或は強い香料を用いて体臭を消すかの手段位しかなかつた。 まして第三者に対し、芳香を以つて爽快感を与える等の手段は望む べきではなく、これらの臭気に悩む人々に対する期待に充分応えるこ とができない現状にあつた。

【０００５】 〔課題を解決するための手段〕 胴部開口、弾性体、股部、脚部開口を有し、前後部並びに脇部が生 地より構成された通常のパンテイの、その前面部にポケツトと、収納 物が収容できる収納袋を設け、香水バツグを収納袋に収納し、体温に より香水を気化させて外部に漏出させることにより、これを解決した 。 香水バツグの香水が気化して効果が薄れれば香水バツグを交換し、 又、複数の香水バツグを用意すれば、望む芳香を得ることができるよ うに構成した。

【０００６】 〔作 用〕 香水バツグは、香水の気化を防ぐため外装袋に封入して保存し、必 要が生じた場合に外装袋を破つて香水バツグを取出し、パンテイのポ ケツトの収納袋に挿入すれば、体温により香水バツグが温められて香 水が気化し、細い通気孔を通つて芳香が外部に漏出する。

【０００７】 〔実施例〕 以下図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図１は、本考案に係る香水入りパンテイを示したものであつて、パ ンテイ１は特別なものではなく、肌着として用いられる通常の生地を 裁断し縫製したもので、その上部には胴部開口５があり、その周辺は ゴム等の弾性体６で、パンテイを着用した際に肌に密着して脱落しな いように構成されている。 下方には股部４と、その両側に両脚を通すための脚部開口７があり 、パンテイ１の前後部並びに脚部開口７と胴部開口５までは脇部８で 生地で覆われている。

【０００８】 ここで通常のパンテイと大きく異る点は、図に示すように右側部に 示すポケツト２並びにその収納袋３を備えた点であつて、ポケット２ の取付位置並びにその大きさは特に限定はしないが、紅茶のテイーバ ツグが収納できる程度の大きさであることが望ましい。 この収納袋３は、後述の香水の香りを通し、且つ肌にやさしく通気 性のある生地で製作されていることが望まれる。

【０００９】 このポケツト２の中に、香水を含有させた図２（Ａ）（Ｂ）に示す テイーバツグのような香水バツグ１０を収納する。 香水バツグ１０は、その中に含水性の高い不織布等の材料が複数枚 積層され、この不織布状の香水含浸材１１に所望の香水を含浸させ、 その外周を複数の通気孔１２を有するポリエチレン等の不透性フイル ムの袋よりなる香水バツグ１０の中に収納する。 この香水バツグ１０のポリエチレン等のフイルム袋の周辺は、高周 波ウエルタ等で密閉されており、香りは通気孔１２を通つてのみ外周 に放出される。

【００１０】 この複数の通気孔１２は、気化した香水がこの細孔を通つて袋の外 部に漏出し、本人並びに周辺の第三者に対し、芳香と爽快感を提供す るものであつて、細孔の径は０．１ｍｍ程度、その数は１パツク当り 数個程度が望ましく、余り多いと香水の気化・消滅が早まり、芳香持 続の効果が減少する。 通常香水バツグ１０を使用しない時は、香水が気化しないように更 に別の密閉した外装袋１３の中に入れて別途保存し、必要が生じた際 に外装袋１３を破いて香水バツグ１０を取り出し、前記パンテイのポ ケツト２に挿入すれば、香水バツグ１０は人間の体温で加温され、香 水が気化して芳香が放出されて、本人並びに周辺の第三者に芳香と爽 快感が提供できる。

【００１１】 不織布状の香水含浸材１１に含浸させる香水の種類は、特に限定す るものではないが、第三者に爽快感を与え、且つ己の好む香水であれ ば良く、例えば複数種類の香水を含浸した、香水バツグ１０を用意す れば、時と場合に応じて香水の芳香を楽しむこともできる。 この香水バツグ１０は、時間の経過に伴つて香水の効果が減少する ものであるから、香水バツグ１０を多数保持し、芳香の効果が薄れた 時は、香水バツグ１０を取替えるようにすれば、何時までも香水の効 果が持続する。

【００１２】 〔考案の効果〕 人は様々であつて第三者に対し不快感を与える臭気を発する人、或 は臭気まで致らなくとも体臭の強い人等で第三者に不快感を与える人 等があるが、本考案の香水及びその他の香料入りパンテイを用いれば 、この臭気或は強い体臭を消却して香水をもつて爽快感を与えること ができるので、これらの臭気或は体臭の強い人々にとつて、大いなる 福音となる。 又、香水を用いる場合、通常は噴霧器のようなもので衣服にスプレ イする場合があるが、この方法では香水が直接衣服に付着するのであ るから、場合によつては汚れ、しみ等衣服に汚点を生ぜしめる原因と なるが、本考案の方法を用いれば、蒸発した香りを用いるのであるか ら汚点を生ぜしめる原因とはならず、高価な衣服を着用した場合でも 何ら気にする必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図 １】本考案実施例に係る香水及びその他の香料入
りパンテイの正面図である。

【図 ２】本考案実施例に係る香水バツグの平面図並び
にＡ−Ａ′断面図である。

【符号の説明】

１：パンテイ ２：ポケツト ３：収納袋 ４：股 部 ５：胴部開口 ６：弾性体 ７：脚部開口 ８：脇 部 １０：香水バツグ １１：香水含浸材 １２：通気孔 １３：外装袋

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】胴部開口、弾性体、股部、脚部開口を有
   し、前後部並びに脇部が生地により構成されている通常
   のパンテイにおいて、その前面部若しくはその他の適宜
   場所にポケツトと物品を収納できる収納袋を設け、収納
   袋に香水入りバツグを収容できるように構成したことを
   特徴とする香水及びその他の香料入りパンテイ。
2. 【請求項２】香水入りバツグは複数の香りを有する香水
   としたことを特徴とする請求項１記載の香水及びその他
   の香料入りパンテイ。
3. 【請求項３】香水及びその他の香料が気化して効果が薄
   れた時に、新しい香水及びその他の香料バツグと差換え
   使用できるように構成したことを特徴とする請求項１記
   載の香水及びその他の香料入りパンテイ。