JP3027833U - かびと腐敗防止漬物桶 - Google Patents
かびと腐敗防止漬物桶Info
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- JP3027833U JP3027833U JP1995011237U JP1123795U JP3027833U JP 3027833 U JP3027833 U JP 3027833U JP 1995011237 U JP1995011237 U JP 1995011237U JP 1123795 U JP1123795 U JP 1123795U JP 3027833 U JP3027833 U JP 3027833U
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- pickle
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Abstract
(57)【要約】
【目 的】 この考案は、糠味噌漬けを毎日かき混ぜを
しなくても、使うときにだけかき混ぜればかびの発生や
腐敗を防げる漬物桶に関するものである。 【構 成】 蓋1と桶2の間にパッキング3を設ける、
そして逃し弁4を設ける。
しなくても、使うときにだけかき混ぜればかびの発生や
腐敗を防げる漬物桶に関するものである。 【構 成】 蓋1と桶2の間にパッキング3を設ける、
そして逃し弁4を設ける。
Description
【0001】
この考案は、糠味噌漬け桶を密閉容器構造とし、そのうえで内部の圧力を逃す 弁をもつものとしたもので糠味噌漬けの、かびの発生と腐敗を防止する漬物桶に 関するものである。
【0002】
従来の漬物桶には、桶を密閉容器構造にしたものはない。 したがって糠味噌漬け桶のなかに酸素が自由に出入りし、糠味噌の表面に酸素 が触れて雑菌が繁殖してかびが発生した。またかびの発生にとどまらず漬物を腐 らせてしまうこともあったり、漬物の味が悪くなってしまった。 このため、糠味噌漬けは、毎日のかきまぜを忘れることは許されなかった。
【0003】
美味しい糠味噌漬けを作るためには、糠床の手入れが大切である。夏は朝晩の 2回、冬でも2日に1回は糠味噌全体に空気が触れるように上下に良くかき混ぜ なければならない。空気を通すことで発酵がうまくいき、漬物の材料や糠床の成 分を旨味成分あるいは芳香をもつた化合物に変化させる。また生成された乳酸に は防腐作用があり雑菌の繁殖を防ぐ。 したがって、糠味噌臭いという言葉が使われるほどに、手が糠味噌臭くなるま で、糠床のかき混ぜを毎日の仕事としなければ家庭で糠味噌漬けを食することが できなかった。このように糠味噌臭くなるのが嫌で糠味噌漬けを作らない人が沢 山いた。 糠味噌は月日がたつほど糠床が良くなって漬物の味が出る。漬物の味がこれか らというときになぜか、かき混ぜを忘れてしまったりする。 このように、ついうっかり、かき混ぜを忘れたり、数日間家を空けたりすると かびを生えさせてしまったり漬物を腐らせてしまったりした。 だから数日間留守にするときには、なかの漬物の材料を全部だして糠床をビニ ール袋に入れて冷蔵庫にしまうとか、表面にたっぷりと塩をふり乾いた布巾をか ぶせておく、などの手間をかけなければならなかった。 本考案は、糠味噌の毎日のかき混ぜを忘れたりしても、また数日間家を空けた りするときにしなければならない糠床の手入れをしなくとも、糠味噌漬けがかび を生えたり腐敗したりすることのないように考案されたものである。
【0004】
糠味噌漬けのかびや腐敗は糠味噌表面に漬物桶の上部の酸素が触れて雑菌が繁 殖して糠味噌の表面から発生する。かき混ぜることによって表面の雑菌は糠味噌 のなかの方に入る。糠味噌のなかの方には乳酸があり、そのためなかの方では雑 菌は繁殖出来なくなる。 そのためと発酵を良くするために毎日かき混ぜる。 雑菌の繁殖を防ぐには温度を下げる方法が考えられるが、温度が下がると糠が 発酵しない。糠が発酵しないと漬物の味が出ない。 本案は、上記の理論に基づき考案されたもので、まづ漬物桶の上部の酸素が雑 菌の繁殖をさせないように外部との酸素を遮断するため漬物桶を密閉容器構造に する。これを図面について説明すれば、蓋1と桶2の間にパッキング3を設けて 密閉にする。 いま述べたように糠味噌は発酵する。発酵して発生したガスによって漬物桶の 密閉容器の内部の圧力が上昇して漬物桶を破壊する恐れがある。そのため内部の 圧力を逃すための逃し弁4を設ける。この逃し弁4は、発酵したガスが抜けると きに漬物桶の上部に残留した酸素をも同時に排出する。そのため雑菌の繁殖を防 ぐことが出来る。
【0005】
本考案の作用を述べると、漬物桶の密閉によって外部からの酸素は漬物桶には 入らない。 また逃し弁によって発酵したガスを排出し、漬物桶の内部の圧力の上昇を減じ て漬物桶の破壊を防止することが出来る。逃し弁は、このとき漬物桶の上部に残 留した酸素をも同時に排出する。 このような作用によって、毎日かき混せなくとも表面の雑菌の繁殖を防止し、 糠漬けの表面のかびの発生や漬物の腐敗を防ぐことが出来る。
【0006】
蓋1にパッキング3を設ける。パッキング3は桶の側につけても良く、また接 着材などで張り付けても良い。 そして、逃し弁4を設ける。逃し弁は図3のようにボール5をばね6で押す方 法や図4のように蓋1からビニール管7をひき、端部を水8のなかに入れる方法 もある。また、図5のように弁棒9をばね10で押す方法や、図6、図7のよう に板ばね11にする方法。そして図8のように弁棒12をばね13で引き込む方 法等がある。
【0007】
本考案の効果の具体例として、1月に糠床を新しくつくり、従来の方法と本考 案の図4の逃し弁実施例で水を使う方法とを比較実施してみた。そして、どちら もときどきかき混ぜを忘れた。従来の方法のものでは6月には虫が湧いて捨てる ことになったが、本考案のものは何ら問題なく美味しく漬物が食べられた。さら に本考案のものは6月から8月半ばまで一度も食べることがなく放置し、食べた が、やはり問題なく美味しく食べられた。その後3日に1回くらいの頻度で食べ 、食べない日はかき混ぜをしなかったが、この間も美味しく食べられた。9月上 旬に、本考案の糠床を一部別の器に取り出し、放置したところ別の器に取り出し たものは3日ほどで目に見えて腐敗が始まり5日目には小さな虫が湧いた。一方 、本考案のものは依然として何ら問題がなく美味しく食べられた。 従って、糠味噌漬けは毎日かき混ぜなければ、かびが生えたり漬物を腐らせて しまったりしたが、本考案は、数日間かきまぜを忘れてしまったりしても、かび させてしまったり漬物を腐らせてしまったりすることがない。つまり使わないと きにはかき混ぜる必要がなく、いつでもおいしい糠味噌漬けを食することができ る。
【図1】本考案の断面図
【図2】本考案の上面図
【図3】本考案の逃し弁断面拡大図
【図4】逃し弁実施例で水を使う方法の断面図
【図5】逃し弁実施例で弁棒を使う方法の断面図
【図6】逃し弁実施例で板ばねを使う方法の上面図
【図7】逃し弁実施例で板ばねを使う方法の断面図
【図8】逃し弁実施例で弁棒をばねで引き込む方法の断
面図
面図
1は蓋 2は桶 3はパッキング 4は逃し弁 5はボール 6はばね 7はビニール管 8は水 9は弁棒 10はばね 11は板ばね 12は弁棒 13はばね
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (1)
- 【請求項1】(ィ) 蓋と桶の間にパッキングを設け
る。 (ロ) 蓋に内圧の逃し弁を設ける。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995011237U JP3027833U (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | かびと腐敗防止漬物桶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995011237U JP3027833U (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | かびと腐敗防止漬物桶 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3027833U true JP3027833U (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=43162927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995011237U Expired - Lifetime JP3027833U (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | かびと腐敗防止漬物桶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027833U (ja) |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP1995011237U patent/JP3027833U/ja not_active Expired - Lifetime
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