JP3027307U - スナップ式ピアスイヤリング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属アレルギーの心配がなく、且つ、金属ア
レルギー防止用のカバーの取付機構が簡単なスナップ式
ピアスイヤリングを提供する。 【解決手段】 挿通ピンをチタンまたは合成樹脂で形成
するとともに、挿通ピンの回動基端内側と係止ばねの内
側にチタンまたは合成樹脂のカバー部材を取付ける。係
止ばね側のカバー部材は、係止ばねのピン受入部と対向
する部位に、係止ばねの最小狭窄幅よりも大きい幅の切
込みガイドを有し、切り開きガイドの切開片を係止ばね
の二股基部に沿って折り曲げて前記係止ばねに一体結合
されている

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本発明は装飾体の一端に耳たぶ通孔への挿入ピンを軸着し、他端に挿入ピンの 先端側を係止する狭窄ばねを有するスナップ式ピアスイヤリングに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

この種のスナップ式ピアスイヤリングは耳たぶに触れる部位、すなわち、挿通 ピン、装飾体のピン軸着端部、及びピン係止部に金属、貴金属等が使用されてい るため、身に付けている間に耳たぶに湿疹、かゆみ、腫れなどの金属アレルギー をおこすことがある。

【０００３】 本考案の第１の目的は、金属アレルギーの心配のないスナップ式ピアスイヤリ ングを提供するにある。

【０００４】 本考案の第２の目的は、金属アレルギーの心配がなく、且つ、金属アレルギー 防止用のカバーの取付機構が簡単なスナップ式ピアスイヤリングを提供すること にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案は、装飾体のピン取付部に耳たぶ通孔へ の挿通ピンを回動自在に結合し、他端にこの挿通ピンの先端側を受け止める係止 ばねを有するピアスイヤリングにおいて、前記挿通ピンの少なくとも表面をチタ ンまたは合成樹脂で形成するとともに、前記挿通ピンの回動基端内側にチタンま たは合成樹脂のカバーワッシャを外嵌し、係止ばねの内側にチタンまたは合成樹 脂のカバー部材を取付けたことを特徴としている。

【０００６】 上記のピアスイヤリングにおいて、係止ばね側のカバー部材は、好ましくは、 係止ばねのピン受入部と対向する部位に、係止ばねの最小狭窄幅よりも大きい幅 の切込みガイドを有し、切り開きガイドの切開片を係止ばねの二股基部に沿って 折り曲げた状態に取付ける。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面に基づいて本考案の実施の形態を詳述する。 図１に示すように、スナップ式ピアスイヤリング１は、装飾体２のピン取付部 ３に挿通ピン４の基部４ａを軸着などの手段で回動自在に結合するとともに、装 飾体２の他端に挿通ピン４の先端側を受け止める係止ばね５が一体に固定されて おり、予め耳たぶ６にあけてある通孔に挿通ピン４を貫通させ、その先端側を装 飾体２の係止ばね５に係止させて身に付けるようになっている。

【０００８】 上記のようなスナップ式ピアスイヤリングにおいて、本考案は挿通ピン４をチ タンまたは合成樹脂で形成し、耳たぶ６の通孔に挿着しても金属アレルギーがお こらないようにしてある。尚、ここで、「チタンまたは合成樹脂で形成し、」と は挿通ピン４全体の材質がチタンまたは合成樹脂である場合に限らず、挿通ピン ４の表面がメッキやコーティングでチタンまたは合成樹脂の皮膜で覆うことを意 味する。

【０００９】 挿通ピン４の回動基端側にはカバーワッシャ７が嵌め込まれており、耳たぶ６ に装着したときに耳たぶ６が装飾体２の一端、すなわち、ピン取付部３及びその 近傍に直接接触しないようにしてある。

【００１０】 カバーワッシャ７は金属アレルギーをおこさないチタンまたは合成樹脂が使用 されており、図２に示すように、中央部に挿通ピン４を挿入するための通孔７ａ を形成した、好ましくは、湾曲皿状の部材に形成されている。そして、このカバ ーワッシャ７は、湾曲凸面側が耳たぶ６に対向するようにして通孔７ａを介して 挿通ピン４の基端側に嵌め込まれ、図１に示すように装飾体２のピン取付部３を 覆うようになっている。

【００１１】 他方、装飾体２の他端に形成されている係止ばね５の内側、すなわち、耳たぶ ６に対向する側には同じくチタンまたは合成樹脂材料を使用したカバー部材８が 取付けられており、このカバー部材８で係止ばね５及びその周辺を覆うことによ り、耳たぶ６が装飾体２の係止ばね５及びその近傍に直接接触しないようにして ある。

【００１２】 この種のスナップ式ピアスイヤリングの係止ばね５は図３及び図４に示すよう に、前記挿通ピン４の受入れ案内部５ａを有する二股の板ばね５ｂ、５ｃで構成 されているとともに、二股板ばね５ｂ、５ｃの途中に挿通ピン４の径よりも小さ い幅の狭窄部５ｄを形成してあり、これにより、受入れ案内部５ａから受入れた 挿通ピン４を板ばね５ｂ、５ｃ間の狭窄部５ｄの弾発力に抗して押し込み、二股 基部５ｅの上方の収納部５ｆに係止させるようになっている。

【００１３】 前記カバー部材８は、図３及び図４のように、係止ばね５を覆うのに充分な寸 法及び形状のプレートからなり、係止ばね５のピン受入部５ａ及び狭窄部５ｄと 対向する部位に、前記係止ばね５の狭窄幅よりも大きい幅で切開きガイド８ａ、 ８ｂが形成されている。

【００１４】 カバー部材８は、好ましくは、図３、図４のように、切り開きガイド８ａ、８ ｂ間の切開片８ｃを、係止ばね５の板ばね５ｂ、５ｃ間の二股基部５ｅに沿って 折り曲げることにより、切り開きガイド８ａ、８ｂ間に二股板ばね５ｂ、５ｃの 狭窄部５ｄが望むようにして係止ばね５に一体に組み付けられている。

【００１５】 かくして、本考案のピアスイヤリング１は、耳たぶ６の通孔に貫通させた挿通 ピン４の先端側軸体をカバー部材８の切り開きガイド８ａ、８ｂ及び、係止ばね ５の二股板バネ５ｂ、５ｃ間に受入れ、板ばね５ｂ、５ｃの狭窄部５ｄを押し開 いて収納部５ｆに嵌め込まれるようになっている。

【００１お】

【効果】 本考案はピアスイヤリングの挿通ピンにチタンまたは合成樹脂を使用するとと もに、耳たぶの両側に対向する装飾体の両端にチタンまたは合成樹脂のカバーワ ッシャとカバー部材を介在させているので、耳たぶが直接金属に接触するところ がなくなる。したがって、従来問題とされてきた耳たぶの金属アレルギーのトラ ブルが解消される。

【００１７】 カバー部材は、切り開きガイドの切開片を係止ばねの二股基部に沿って折り曲 げ、かしめてあるので、溶着などの手数が不要であり、取付けがきわめて合理的 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるピアスイヤリングの全体構成図

【図２】ガバーワッシャの透視図

【図３】係止ばねとカバー部材の組み付け正面図

【図４】図３のＡ−Ａ線断面図

【符号の説明】

１…スナップ式ピアスイヤリング ２…装飾体 ３…ピン取付部 ４…基部 ５…係止ピン ５ａ…受入れ案内部 ５ｂ、５ｃ…二股板ばね ５ｄ…狭窄部 ５ｅ…二股基部 ５ｆ…収納部 ６…耳たぶ ７…カバーワッシャ ８…カバー部材 ８ａ、８ｂ…切り開きガイド ８…切開片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装飾体のピン取付部に耳たぶ通孔への挿
   通ピンを回動自在に結合し、他端にこの挿通ピンの先端
   側を受け止める係止ばねを有するスナップ式ピアスイヤ
   リングにおいて、前記挿通ピンの少なくとも表面をチタ
   ンまたは合成樹脂で形成するとともに、前記挿通ピンの
   回動基端内側にチタンまたは合成樹脂のカバーワッシャ
   を外嵌し、係止ばねの内側にチタンまたは合成樹脂のカ
   バー部材を取付けたことを特徴とするスナップ式ピアス
   イヤリング
2. 【請求項２】 装飾体のピン取付部に耳たぶ通孔への挿
   通ピンを回動自在に結合し、他端にこの挿通ピンの先端
   側を受け止める係止ばねを有するスナップ式ピアスイヤ
   リングにおいて、前記挿通ピンの少なくとも表面をチタ
   ンまたは合成樹脂で形成するとともに、前記挿通ピンの
   回動基端内側にチタンまたは合成樹脂のカバーワッシャ
   を外嵌し、係止ばねの内側にチタンまたは合成樹脂のカ
   バー部材を取付け、さらに、前記係止ばね側のカバー部
   材が、係止ばねのピン受入部と対向する部位に、係止ば
   ねの最小狭窄幅よりも大きい幅の切込みガイドを有し、
   切り開きガイドの切開片を係止ばねの二股基部に沿って
   折り曲げて前記係止ばねに一体結合されていることを特
   徴とするスナップ式ピアスイヤリング