JP3027056U - 月型靴芯 - Google Patents
月型靴芯Info
- Publication number
- JP3027056U JP3027056U JP1995012562U JP1256295U JP3027056U JP 3027056 U JP3027056 U JP 3027056U JP 1995012562 U JP1995012562 U JP 1995012562U JP 1256295 U JP1256295 U JP 1256295U JP 3027056 U JP3027056 U JP 3027056U
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- JP
- Japan
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- moon
- leather
- adhesive
- weight
- reinforcing core
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】補強芯に合成樹脂フィルムを使用しているた
め、月型床の型くずれを防止するだけの強度が得難く、
また、クッション性に欠ける。 【解決手段】天然若しくは合成皮革からなる月型床1
と、該月型床1の片面に貼着される補強芯2とを備え
る。該補強芯2は、皮革、レザーボード、合成繊維、不
織布、布等からなり、前記月型床1に対応する面に熱可
塑性接着剤が塗布されている。また、前記補強芯2とし
ては、76重量%の皮革と14重量%の接着剤と8重量
%の脂肪分と2重量%の塩分及び染料とからなるレザー
ボードを使用するのが好ましい。更に、前記熱可塑性接
着剤としては、エチレン酢酸ビニール系を主成分とする
固形分51±1%、PH8±1、粘度45±1CPSの
接着剤などを使用する。
め、月型床の型くずれを防止するだけの強度が得難く、
また、クッション性に欠ける。 【解決手段】天然若しくは合成皮革からなる月型床1
と、該月型床1の片面に貼着される補強芯2とを備え
る。該補強芯2は、皮革、レザーボード、合成繊維、不
織布、布等からなり、前記月型床1に対応する面に熱可
塑性接着剤が塗布されている。また、前記補強芯2とし
ては、76重量%の皮革と14重量%の接着剤と8重量
%の脂肪分と2重量%の塩分及び染料とからなるレザー
ボードを使用するのが好ましい。更に、前記熱可塑性接
着剤としては、エチレン酢酸ビニール系を主成分とする
固形分51±1%、PH8±1、粘度45±1CPSの
接着剤などを使用する。
Description
【0001】
本考案は、主として靴の踵部に使用される月型靴芯の改良に関し、更に詳しく は、月型床の型くずれを効果的に防止できると共に、所望の厚み弾性が簡単に得 られる月型靴芯に関する。
【0002】
従来、斯かる月型靴芯としては、例えば、実開昭61−196604号公報に 開示されたものが従来例として周知である。この従来例における月型靴芯は、図 5に示すように、熱軟化する樹脂含浸紙等からなる月型床1の内側中央に、合成 樹脂フィルムからなる補強芯2を貼着して所望形状に曲成している。
【0003】
しかしながら、上述した実開平61−196604号公報に開示されている月 型靴芯にあっては、前記補強芯2に合成樹脂フィルムを使用しているため、月型 床の型くずれを防止するだけの強度が得難く、また、クッション性に欠けるため 、所望の厚み弾性を得るには幾層にも重ねなければならないといった手間を有す ると共に、その分コストも高廉になっていた。
【0004】 本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、月型床の型くずれ を効果的に防止できると共に、所望の厚み弾性が簡単に得られる月型靴芯を提供 することを目的としたものである。
【0005】
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、天然若しくは合成皮革からなる月型床の片面に、皮革、レザーボー ド、合成繊維、不織布、布等からなる補強芯が貼着されている月型靴芯に存する 。
【0006】 また、前記補強芯は、76重量%の皮革と、14重量%の接着剤と、8重量% の脂肪分と、2重量%の塩分及び染料とからなるレザーボードで形成し、延いて は前記補強芯に、熱可塑性接着剤を塗布しておくのが好ましい。
【0007】 更に、前記熱可塑性接着剤には、エチレン酢酸ビニール系を主成分とする固形 分51±1%、PH8±1、粘度45±1CPSの接着剤を使用するのが良い。
【0008】 また、前記熱可塑性接着剤には、クロロプレン、スチレン、ブタジエン、ゴム 系を主成分とする固形分42±1%、PH10±1、粘度80CPSの接着剤を 使用しても良い。
【0009】 更に、前記熱可塑性接着剤には、エチレン酢酸ビニール系を主成分とする固形 分51±1%、PH8±1、粘度50CPSの接着剤を使用しても良い。
【0010】 このように構成される本考案の月型靴芯は、天然若しくは合成皮革からなる月 型床の片面に、皮革、レザーボード、合成繊維、不織布、布等からなる補強芯が 貼着してあることによって、全体としての厚み弾性が得易く、男物、女物等の如 き用途に応じて簡単に厚みを変え硬度を変えられることとなる。
【0011】 また、前記補強芯を、76重量%の皮革と、14重量%の接着剤と、8重量% の脂肪分と、2重量%の塩分及び染料とからなるレザーボードで形成したことに よって、履き口部分をソフトにでき、足入れを良くするなど、皮革の持ち味特性 を活かした靴芯が得られることとなる。
【0012】 更に、前記補強芯には事前に熱可塑性接着剤が塗布されていることにより、貼 り合わせの時の熱プレス(ホットプレス)で確実に月型床に接着される他、作業 時間の短縮とロス率を低減し得ることとなる。
【0013】 また、前記熱可塑性接着剤に、エチレン酢酸ビニール系を主成分とする固形分 51±1%、PH8±1、粘度45±1CPSの接着剤を使用すれば、殊に革と 革の接着力に優れることとなり、また、被着体への適性軟化点が単一ポリマーの ため安定することとなる。
【0014】 更に、前記熱可塑性接着剤に、クロロプレン、スチレン、ブタジエン、ゴム系 を主成分とする固形分42±1%、PH10±1、粘度80CPSの接着剤を使 用すれば、難接着素材、例えば、ゴム系のポリマーで接着面がコートされている 素材又は多孔質な素材等に適することとなり、就中、合成皮革などに対する接着 強度に優れている。
【0015】 また、前記熱可塑性接着剤に、エチレン酢酸ビニール系を主成分とする固形分 51±1%、PH8±1、粘度50CPSの接着剤を使用すれば、接着適性軟化 点が低く高温圧着加工の不向きな素材に適することとなり、また、被着体への濡 れ性に優れ接着剤の歩留まりが良好となる。
【0016】
次に本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Aは、本考案に 係る月型靴芯であり、この月型靴芯Aは、図1に示すように、所定形状の月型床 1と、該月型床1の片面に貼着された補強芯2とから構成されている。
【0017】 前記月型床1の素材は、天然皮革と合成品とに大別されるが、主として天然皮 革を使用する。天然皮革としては、タンニン鞣しものが使用され、ぎん付きのぬ め革を用いた一枚物と、床革を何枚か貼り合わせたものがあり、何れを使用して も良い。
【0018】 また、補強芯2は、皮革、レザーボード、合成繊維、不織布、布等からなり、 前記月型床1に対応する面に熱可塑性接着剤(図示せず)が塗布されている。
【0019】 因に、この補強芯2に、76重量%の皮革と14重量%の接着剤と8重量%の 脂肪分と2重量%の塩分及び染料とからなるレザーボードを使用すれば、履き口 部分をソフトにできるなど、皮革の持ち味特性を活かすことができる。
【0020】 更に、前記接着剤としては、被接着体の素材如何(種類)によって種々な接着 剤が使用されるものであるが、例えば、エチレン酢酸ビニール系を主成分とす る固形分51±1%、PH8±1、粘度45±1CPSの接着剤、クロロプレ ン、スチレン、ブタジエン、ゴム系を主成分とする固形分42±1%、PH10 ±1、粘度80CPSの接着剤、エチレン酢酸ビニール系を主成分とする固形 分51±1%、PH8±1、粘度50CPSの接着剤を使用するのが好ましい。
【0021】 尚、上掲した接着剤を使用すれば、殊に革と革の接着力に優れ、また、被着 体への適性軟化点が単一ポリマーのため安定すると共に、ポリマーのTgが低い ため、雰囲気温度による接着力のバラツキが少ないなどの利点を有する。
【0022】 更に、接着剤は、難接着素材、例えば、ゴム系のポリマーで接着面がコート されている素材、又は多孔質な素材等に適するものであり、就中、合成皮革など に対する接着強度に優れている。因に、素材に対する濡れ性が低いため、水に滴 着できる。
【0023】 また、接着剤は、接着適性軟化点が低く高温圧着加工の不向きな素材に適す るものであり、また、被着体への濡れ性に優れ接着剤の歩留まりが良好となる。
【0024】 このように構成される本考案の月型靴芯Aは、事前に所定形状にカット(裁断 )され、かつ、全周をスカイブしてなる補強芯2を前記月型床1の内壁面に位置 決めして載せ、上からホットプレス等で押圧して貼着した後、その補強芯2の全 周縁部を薄くすべくバンドナイフ等で切削、研磨し、然る後、図4に示すように 、所定形状にプレス成形して顧客の要望に応えるものである。
【0025】 また、次行程で、酢酸ビニールエマルジョン等の如き水性の熱可塑性接着剤を 塗布しておくことにより、顧客が接着剤を使用することなくて済むため、製靴作 業の合理化が図れるものである。
【0026】 殊に、補強芯2には、事前に熱可塑性接着剤が塗布されているため、上述した ように貼り合わせ作業の時に、ホットプレスで月型床1へ簡単に接着できるため 、組立作業の能率化が図れると共に、前記補強芯2に、従来の合成樹脂フィルム に比して厚み弾性の得易い皮革、レザーボード、合成繊維、不織布、布等を用い ているため、月型床1に貼るだけで簡単に同月型床1の型くずれを防止できると 共に、男物、女物等の如き用途に応じて簡単に厚み、硬度を変えることができる のである。
【0027】 しかも、前記補強芯2に、皮革76%、接着剤14%、脂肪分8%、塩分及び 染料2%からなるレザーボードを使用することで、より履き口部分をソフトにで き、足入れが良くなるなど、皮革の持ち味特性を活かした靴芯が得られる。
【0028】 尚、本考案の月型靴芯Aは本実施例に限定されることなく、本考案の目的の範 囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するもの である。例えば、前記熱可塑性接着剤としては、如何なる接着剤をも使用できる ものであり、本実施例に限定されるものではない。
【0029】
本考案は上述のように構成され、天然若しくは合成皮革からなる月型床の片面 に、皮革、レザーボード、合成繊維、不織布、布等からなる補強芯が貼着してあ ることによって、全体としての厚み弾性が得易くなるため、月型床の型くずれを 防止できると共に、男物、女物等の如き用途に応じて簡単に厚み、硬度が変えら れるといった優れた効果を奏するものである。
【0030】 また、前記補強芯が、76重量%の皮革と、14重量%の接着剤と、8重量% の脂肪分と、2重量%の塩分及び染料とからなるレザーボードで形成されたこと によって、履き口部分をソフトにでき、足入れを良くするなど、皮革の持ち味特 性を活かした靴芯が得られるといった効果を奏するものである。
【0031】 更に、前記補強芯には事前に熱可塑性接着剤が塗布されていることにより、貼 り合わせの時の熱プレスで月型床に接着され、本体と補強芯が剥離しずらくなる と共に、作業時間の短縮とロス率を低減できるため、大量生産に適し価格も低廉 なものとして需要者に供給できるなど、本考案を実施することはその実益的価値 が甚だ大である。
【0032】 また、前記熱可塑性接着剤に、エチレン酢酸ビニール系を主成分とする固形分 51±1%、PH8±1、粘度45±1CPSの接着剤を使用すれば、殊に革と 革の接着力に優れると共に、被着体への適性軟化点が単一ポリマーのため安定す るといった効果を奏する。
【0033】 更に、前記熱可塑性接着剤に、クロロプレン、スチレン、ブタジエン、ゴム系 を主成分とする固形分42±1%、PH10±1、粘度80CPSの接着剤を使 用すれば、難接着素材、例えば、ゴム系のポリマーで接着面がコートされている 素材又は多孔質な素材等に適し、就中、合成皮革などに対する接着強度に優れる といった効果を奏するものである。
【0034】 また、前記熱可塑性接着剤に、エチレン酢酸ビニール系を主成分とする固形分 51±1%、PH8±1、粘度50CPSの接着剤を使用すれば、接着適性軟化 点が低く高温圧着加工の不向きな素材に適し、また、被着体への濡れ性に優れる ため、接着剤の歩留まりも良好となるなどの効果を奏する。
【0035】
【図1】本考案に係る月型靴芯を示す正面図である。
【図2】同月型靴芯の平面図である。
【図3】図3(a)は本実施例で使用する月型床の正面
図、図3(b)は本実施例で使用する補強芯の正面図で
ある。
図、図3(b)は本実施例で使用する補強芯の正面図で
ある。
【図4】プレス成形された同月型靴芯の斜視図である。
【図5】従来の月型靴芯を示す説明図である。
1 月型床 2 補強芯
Claims (6)
- 【請求項1】天然若しくは合成皮革からなる月型床の片
面に、皮革、レザーボード、合成繊維、不織布、布等か
らなる補強芯を貼着してなることを特徴とする月型靴
芯。 - 【請求項2】前記補強芯は、76重量%の皮革と、14
重量%の接着剤と、8重量%の脂肪分と、2重量%の塩
分及び染料とからなるレザーボードであることを特徴と
する請求項1に記載の月型靴芯。 - 【請求項3】前記補強芯には、熱可塑性接着剤が塗布さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の月型靴芯。 - 【請求項4】前記熱可塑性接着剤は、エチレン酢酸ビニ
ール系を主成分とする固形分51±1%、PH8±1、
粘度45±1CPSの接着剤からなることを特徴とする
請求項3に記載の月型靴芯。 - 【請求項5】前記熱可塑性接着剤は、クロロプレン、ス
チレン、ブタジエン、ゴム系を主成分とする固形分42
±1%、PH10±1、粘度80CPSの接着剤からな
ることを特徴とする請求項3に記載の月型靴芯。 - 【請求項6】前記熱可塑性接着剤は、エチレン酢酸ビニ
ール系を主成分とする固形分51±1%、PH8±1、
粘度50CPSの接着剤からなることを特徴とする請求
項3に記載の月型靴芯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012562U JP3027056U (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 月型靴芯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012562U JP3027056U (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 月型靴芯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3027056U true JP3027056U (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=43162187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995012562U Expired - Lifetime JP3027056U (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 月型靴芯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027056U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011234901A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Kaminuma:Kk | 月形芯及びこれを用いた靴の製造方法 |
-
1995
- 1995-11-28 JP JP1995012562U patent/JP3027056U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011234901A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Kaminuma:Kk | 月形芯及びこれを用いた靴の製造方法 |
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