JP3026950U - 容 器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でしっかりと連結でき、持ち運
びに適し、小物を種類毎に必要量収納できる容器を提供
する。 【解決手段】１組の対向面の一方の面に第１の連結片(3
a)，(3b)を１組備えており、他方の面に第２の連結片(4
a)，(4b)を１組備えている。同形状の他の容器を連結す
る際には第１の連結片(3a)，(3b)が連結すべき他の容器
の第２の連結片(4a)，(4b)と係合可能である。第１の連
結片(3a)，(3b)の係合部と第２の連結片(4a)，(4b)の係
合部は互いに楔のように食い込んで係合できるように、
第１の連結片(3a)，(3b)の係合部は下方ほど厚みが大き
く、第２の連結片(4a)，(4b)の第１の係合部は上方ほど
厚みが大きく形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は釣り針等の小物を収納する容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

従来より小物を収納するために合成樹脂等からなる小型の容器が用いられてい た。複数種類の小物、例えば大きさの異なる釣り針や釣用重錘等を収納する場合 には複数の容器を用意して種類別に収納することが多い。

【０００３】 しかしこの種の容器はそれ自体小型であり、複数の容器を大きな鞄や箱に収め ると、鞄等の中で各容器が散らばって取り出しにくく、取り出しても必要な小物 を収納した容器とは限らず、再度探さなければならないこともある。したがって 、必要な小物を取り出すのに時間や手間がかかる。

【０００４】 そこで、複数種類の小物を収納するために一つの容器内を仕切り、複数の部屋 を設けた容器が用いられている。しかしこれでは容器の大きさや仕切られた部屋 数が調整できないために、収納すべき小物の種類が少ないときは使用しない不要 なスペースを生じ、反対に小物の種類が多いときは容器に分別収納できないとい う欠点がある。

【０００５】 そこで、小物を種類毎に収納でき、その収納量を変えることができ、持ち運び にも適した容器が求められている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の容器は、１組の対向面の一方の面に第１の連結片(3a)，(3b)を１組備 えており、他方の面に第２の連結片(4a)，(4b)を１組備えており、同形状の他の 容器を連結する際には第１の連結片(3a)，(3b)が連結すべき他の容器の第２の連 結片(4a)，(4b)と係合可能な容器(1)であって、第１の連結片(3a)，(3b)の係合 部と第２の連結片(4a)，(4b)の係合部は互いに楔のように食い込んで係合できる ように、第１の連結片(3a)，(3b)の係合部は下方ほど厚みが大きく、第２の連結 片(4a)，(4b)の係合部は上方ほど厚みが大きく形成されていることを特徴とする 。

【０００７】

【考案の実施の態様】

以下、本考案を好適な実施例を用いて説明する。図１は本考案の容器の斜視図 である。(1)は容器本体であり、本体開口部の一辺(1b)は蓋体(2)の一辺を兼ねて おり、この辺(1b)を軸として折り曲げることにより蓋体(2)が本体(1)の開口部に かぶさるように閉まる。蓋体(2)を閉めると、蓋体(2)の突起(2a)は本体の凹部(1 a)と嵌合するため蓋体(2)が閉まった状態が維持される。容器を開ける際には蓋 体を強く引き上げれば蓋体(2)の突起(2a)が本体の凹部(1a)から外れて蓋体(2)が 本体開口部から離れる。

【０００８】 容器の対向する側面の内の一方の側面には２つの連結片(3a)，(3b)が突出して いる。これらを第１の連結片とする。他方の側面には２つの連結片(4a)，(4b)が 突出している。これらを第２の連結片とする。 各連結片は断面がＬ字形の部分を有し、第１の連結片は共に先端部が内側を向 くように配されており、第２の連結片は共に先端部が外側を向くように配されて いる。連結時にはこの連結片の先端部が結合すべき他の容器の連結片の先端部と 係合する。

【０００９】 図２は本考案の容器の連結状態を示した図であり、図３は連結部を上方から見 た図である。 連結は任意の容器の第１の連結片(3a)，(3b)を有する辺と、連結すべき他の容 器の第２の連結片(4a)，(4b)を有する辺を嵌め合わすが、その際には、第１の連 結片(3a)，(3b)を有する辺を下側から、第２の連結片(4a)，(4b)を有する辺を上 側から（上下方向に）嵌め合わす。

【００１０】 連結時には第１の連結片の一方(3a)と第２の連結片の一方(4a)とが係合し、第 １の連結片の他方(3b)と第２の連結片の他方(4b)とが係合する。したがって、２ つの第１の連結片(3a)，(3b)が２つの第２の連結片(4a)，(4b)を両側から挟み込 むような形となる。

【００１１】 図４は連結時の連結片の拡大図であり、図５は連結部の縦断面図である。各連 結片(3a)，(3b)，(4a)，(4b)は先述の如く断面がＬ字形の部分を有しているが、 単なるＬ字形としたのでは、連結部に横（嵌め合わ方向と垂直な方向）に力が働 いても連結が外れない反面、上下方向（嵌め合わ方向）に力が加わると容易に連 結が外れてしまう。

【００１２】 そこで本実施例では連結片の先端の係合部に傾斜を設けている（係合部の縦断 面形が楔状となる）。具体的には第１の連結片(3a)，(3b)は下ほど先端部の厚み が厚くなり、反対に第２の連結片(4a)，(4b)は上ほど先端部の厚みが厚くなるよ うになっている（尚、連結の際に上記のように第１の連結片(3a)，(3b)を有する 辺が下側となるように上下方向に嵌め合わせたのは、この傾斜の存在により第１ の連結片(3a)，(3b)を有する辺が上側となるようにしたのでは第１の連結片(3a) ，(3b)の底面と第２の連結片(4a)，(4b)の上面が当たってしまって嵌合させるこ とができないからである）。

【００１３】 このようにすることにより上下に嵌め合わせた際に当接する連結片の先端の係 合部同士が互いに楔のように食い込み、両者の接触部の摩擦が増大し、連結後に 上下方向に力が少々加わっても外れにくくなる。

【００１４】 分離させる際には連結時とは逆に、図５に仮想線で示したように、連結した容 器の少なくともいずれか一方を、少し力を入れて連結時とは逆の方向に移動させ 、第１の連結片(3a)，(3b)と第２の連結片(4a)，(4b)とを引き離せばよい。

【００１５】 持ち運ぶ際には必要な容器だけを連結させて持ち出せばよい。連結しているの で、各容器が鞄の中で散らばらない。又、空の容器は取り外せばよいので、不要 なスペースは少ない。収納する小物の種類や量が増えた際には、その分だけ容器 を連結すればよい。

【００１６】 更に、好きな順に連結できるので収納する小物の収納の順番を使用しやすい順 、例えば釣り針であれば大きさの順に並べること等も容易である。

【００１７】 本実施例には店頭において展示用回転台のフック等に掛けられるように吊下用 片(5)と吊下孔(5a)を備えている。 容器に釣り針などの内容物を収納した状態で販売すれば、購入者は購入した際 の容器をそのまま収納容器として用いることができ、内容物を別の容器に詰め替 える必要がない。

【００１８】

【考案の効果】

以上述べたように本考案により小物を種類毎に収納でき、その収納量を変える ことができ、持ち運びにも適し、しっかり連結できる容器を提供することができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の容器の斜視図。

【図２】本考案の容器の連結状態を示した図。

【図３】本考案の容器の連結部分を上方から見た図。

【図４】本考案の容器の連結片の連結時の拡大図。

【図５】本考案の容器の連結部の連結時の断面図。

【符号の説明】

(1) 容器本体 (2) 蓋体 (3a)，(3b) 第１の連結片 (4a)，(4b) 第２の連結片 (5) 吊下用片 代理人 弁理士 森 義 明

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 １組の対向面の一方の面に第１の連結片
   を１組備えており、他方の面に第２の連結片を１組備え
   ており、同形状の他の容器を連結する際には第１の連結
   片が連結すべき他の容器の第２の連結片と係合可能な容
   器であって、第１の連結片の係合部と第２の連結片の係
   合部は互いに楔のように食い込んで係合できるように、
   第１の連結片の係合部は下方ほど厚みが大きく、第２の
   連結片の係合部は上方ほど厚みが大きく形成されている
   ことを特徴とする容器。