JP3026776U - 育苗用筒 - Google Patents

育苗用筒

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JP3026776U
JP3026776U JP1995009847U JP984795U JP3026776U JP 3026776 U JP3026776 U JP 3026776U JP 1995009847 U JP1995009847 U JP 1995009847U JP 984795 U JP984795 U JP 984795U JP 3026776 U JP3026776 U JP 3026776U
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JP
Japan
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tube
seedling
seedling raising
root zone
seedlings
Prior art date
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Application number
JP1995009847U
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English (en)
Inventor
正支 渡辺
波弘 戸田
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Nissen Chemitec Corp
Original Assignee
Nissen Chemitec Corp
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】果物や野菜の子苗を育成するための育苗筒で、
定植後の活着がよいこと。 【構成】先端部に向けて先細りのテーパーを形成した筒
状体で、筒状体の下端は全部開口とするかまたは一部開
口である合成樹脂製の育苗用筒の内部に、根域制限資材
を施した育苗用筒。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は果物や野菜の子苗を育成するための育苗用筒である。
【0002】
【従来の技術】
イチゴ等の果物,茄子等の野菜の子苗を育成するために、従来から種々の育苗 用容器が用いられている。 植木鉢型の樹脂容器や樹脂製深型のブラグトレーの連結ポットや育苗用筒(例 えば、意匠公報767332,実開平5−60251,実開平5−80245) など数多く知られている。 特に実開平5−60251に記載されている育苗用筒は、頂部にフランジを有 し、かつ、テーパーを形成した筒状体の側壁に、長手方向に複数本の細幅の開口 を穿設した育苗用筒で、筒状体の内壁に沿って伸びてきた根の一部が、この細幅 開口から筒外に出て、それ以上の成長を防止し、新たな根の成長を促すよう考案 されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、最近、各地で普及しているイチゴ子苗を育苗する新栽培法では 、上述の実開平5−60251に記載された育苗用筒を用いると次のような問題 点がある。 すなわち、上述の新栽培法は育苗用筒を土中に挿入するため、育苗用の細幅 の開口や筒状体の下端よりイチゴ子苗の根が土中に伸びてしまうため、本圃に定 植する際に毛根を切る必要がある。毛根を切るため、必然的に活着が悪く、イ チゴ子苗が枯れる場合もある。断根により、初期生育も悪くなり、イチゴの収 穫も遅れる結果になる。特に、夜冷育苗する場合には、毛根を切るため、イチ ゴ苗に与えるストレスが大きくなり、灌水の頻度を増す必要があるなど改良すべ き点が多い。
【0004】 本考案の目的は、上述の問題点を改良し、定植後の活着がよい子苗を得る育苗 用容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の育苗用筒は従来公知の育苗用筒の内部に、根域制限資材(例えば、亜 酸化銅,硫酸銅,キレート銅など)を施すことにより、該育苗用筒から土中へ伸 びるイチゴの毛根の伸長を防止する。 なお、根域制限資材の形状は、塗布型,ペレット状,シート状,ネット状が好 ましいが特に制限されない。
【0006】
【作用】
本考案の育苗用筒の場合、該筒内で土中の水分によって根域制限資材から2価 の銅イオンが発生し、イチゴ子苗の毛根が筒外へ伸長するのを防ぐ作用がある。
【0007】
【実施例】
【実施例1】 図1に示したイチゴ育苗用筒1の内壁に、亜酸化銅が20%含有する油性タイ プの塗料を調整し、約500μの厚さに塗布した。十分乾燥させた後、図3に示 した新栽培法でイチゴ子苗を育成した。 すなわち、亜酸化銅で処理した本考案の育苗用筒1を用い、親床に直接一本ず つ土中へ差し込み、親株3からランナー4を育苗用筒1の床土に差して発根させ る。あるいは親株3からランナー4を近くの土中に差し、その後発根した根を育 苗用筒1の床土に移し変えて発根を続けさせてもよい。
【0008】 発根した根は、育苗用筒1の内壁に沿って下方に伸びるが、長期間栽培しても 下方に伸びてきた根は、筒状体の下端から親床へ、根の伸長が認められなかった 。
【0009】
【実施例2】 ポリエチレン一酢酸ビニル共集合体(VA=40%,MI=60%)へ粉末の 硫酸銅を5%混合し、通常の造粒機で約3mm¢のペレットに成形した。 イチゴ育苗用筒1の下端へ、該ペレットを0.5g入れ、実施例1と同様な方 法でイチゴ子苗を育成した。 長期間栽培しても、下方に伸びた根は、筒状体の下端から親床へ、根の伸長が 認められなかった。
【0010】 以上の実施例は筒状体が円形の例を示したが、土中に直接差し込むことができ る形状であれば、筒の断面形状は特に制限されるものではない。
【0011】
【考案の効果】
以上述べたように、根域制限資材を施したイチゴ育苗用筒を用いると以下の効 果を奏する。 根の伸長を完全に防止することができる。 老化苗の防止が可能。 定植後の活着がよい。 定植時の作業が効率よい。 初期成育がすぐれ、収穫も早くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本考案の実施例1に係る育苗用筒の正面図を
示す。
【図2】は本考案の実施例1に係る育苗用筒の参考斜視
図を示す。
【図3】図1の育苗筒を用いて、イチゴ子苗の育成中の
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 育苗用筒 2 保持枠 3 イチゴの親株 4 イチゴのランナー 5 イチゴの子苗 11 筒状体 12 逆円錐台形 13 根域制限資材
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に向けて先細りのテーパーを形成
    した筒状体で、該筒状体の下端は全部開口とするかまた
    は一部開口である合成樹脂製の育苗用筒の内部に、根域
    制限資材を施した育苗用筒。
  2. 【請求項2】 根域制限資材が水分と接触すると、2価
    の銅イオンを発生する銅化合物である請求項1の育苗用
    筒。
  3. 【請求項3】 根域制限資材が亜酸化銅または硫酸銅で
    ある請求項1の育苗用筒。
  4. 【請求項4】 根域制限資材が塗布型である請求項1お
    よび請求項2の育苗用筒。
  5. 【請求項5】 根域制限資材がペレット状である請求項
    1および請求項2の育苗用筒。
JP1995009847U 1995-08-16 1995-08-16 育苗用筒 Expired - Lifetime JP3026776U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05168350A (ja) * 1991-12-17 1993-07-02 Kanebo Ltd 園芸用マット
JPH06113678A (ja) * 1992-10-05 1994-04-26 Nagase & Co Ltd 根域制限容器
JPH0634437B2 (ja) * 1987-01-30 1994-05-02 沖電気工業株式会社 基板接続構造

Patent Citations (3)

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