JP3026730U - ペット用合成樹脂製マット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マットによって拭き取った砂を容易にしかも
確実に処理できるペット用合成樹脂製マットを提供す
る。 【構成】 受面４と、この受面周囲から連続して上方に
延在する周壁５とを有するトレー２と、前記周壁内に前
記受面との間に間隙を設けて取付け・取外し自在に受容
される、複数の穿孔１３を有する簀の子３と、を具備す
るマット１において、前記周壁の少なくとも一部分に
は、周壁内部と外部とに連通し、前記受面から連続して
延在し外部に向けて上方に傾斜する傾斜面９を有する出
口８を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ペットの足に付着した砂を拭き取る合成樹脂製マットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

室内で飼っている猫の排泄のための専用トイレがあるが、このトイレ内には砂 を敷き詰めることがされる。このような猫用トイレにおいて、猫の足に付着した 砂を取るためのマットを備えるものが種々存在する。例えば、実公昭６３−５４ ６８号公報には、図９に示すような、すのこ受皿５１の一端にマット５２を配し た猫用トイレ５０が開示されている。

【０００３】 この猫用トイレ５０によれば、猫の足に付着した砂がマット５２によって拭き 取られるので、トイレの周囲を汚すことを防止できる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記猫用トイレの構成では、マットに付着した砂をすのこ受皿 内に戻す際に、場合によってはその砂が完全に戻りきらなかったり、外部に漏れ ることが考えられる。

【０００５】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、マットによって拭き取った砂を容 易にしかも確実に処理できるペット用合成樹脂製マットを提供することをその目 的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、第１の考案に係わるペット用合成樹脂製マットは 、受面と、受面周囲から連続して上方に延在しこの受面を囲繞する周壁とを有す るトレーと、前記周壁内に前記受面との間に間隙を設けて取付け・取外し自在に 受容される、複数の穿孔を有する簀の子とを具備するマットにおいて、前記周壁 の少なくとも一部分に、周壁内部と外部とに連通する、この周壁に挟まれた峡谷 状をなす排出口を形成したことを特徴とする。

【０００７】 このように、ペットの足が簀の子に乗った際に、その足に付着した砂が穿孔を 通じて受面に落ちてトレー内に蓄積される。この蓄積された砂は、排出口を通じ て処理することができる。

【０００８】 第２の考案に係わるペット用合成樹脂製マットは、上記第１の考案のトレーに おいて、排出口の下面を、受面から連続して延在し外部に向けて上方に傾斜する 傾斜面としたことを特徴とする。

【０００９】 このように、排出口の下面が傾斜していることから、このマットを平地設置し て使用する通常にあっては、砂が排出口から漏れることはない。

【００１０】 第３の考案に係わるペット用合成樹脂製マットは、上記第１または第２の考案 のいずれかのトレーにおいて、周壁を平面視略方形状に形成し、排出口を当該周 壁の隅側位置に形成したことを特徴とする。

【００１１】 このように、砂を排出する際には、排出口を下側にすれば、砂は周壁によって 案内されて排出口に向けて集流する。

【００１２】 第４の考案に係わるペット用合成樹脂製マットは、上記第１から第３の考案の いずれかのマットにおいて、簀の子の両端に、トレーに取付けた状態で周壁を跨 いで当該周壁に係合する弾性変形可能な舌片を一体的に形成したことを特徴とす る。

【００１３】 このように、トレーに簀の子を取付ける際には、トレーの上方からこの簀の子 を押し付けることで舌片が周壁に係合し、簀の子を取外す際には、舌片を外側に 広げるようにして係合状態を解除することができる。

【００１４】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態について説明する。

【００１５】 本実施形態のマット１は、図１から図６に示すように、トレー２と簀の子３と から概略構成されるものであり、それら全てが合成樹脂によって各々一体成型さ れている。

【００１６】 トレー２は、平面視略方形状に形成されており、その上面側には図示されない 砂を受けるための受面４が形成されている。この受面４の周囲には、上方に向け て折り曲げられ、次いで水平方向に折り曲げられ、そして下方に向けて袴状に折 り曲げられた形状を成す周壁５が形成されている。またトレー２の長尺方向両端 中央位置には、この部分の周壁５を裏面に向けてオフセットした段部６が形成さ れている。この段部６における周壁５の袴は、他の周壁５の袴よりも短く形成さ れており、この部分において一対の把手部７が形成されている。

【００１７】 周壁５の隅側２箇所位置（図３の上側隅部）は、このトレー２の長尺方向に延 在する周壁５と短尺方向に延在する周壁５に挟まれた谷状を成す排出口８が形成 されている。この排出口８の下面は、受面４から連続して延在しており、外部に 向けて上方に傾斜する傾斜面９が形成されている。

【００１８】 また、トレー２の裏面側には、縦横に延在するリブ１０が形成されている。そ して、受面４の裏面隅側４箇所位置には、ゴム座体１１が内嵌する筒状リブ１２ が形成されている。

【００１９】 次に、簀の子３は、これもまた平面視略方形状に形成されていて、この簀の子 ３の略全面に厚み方向に貫通する穿孔１３が複数形成されている。また、簀の子 ３の裏面には、裏面から下方に向けて突出し格子状に延在するリブ１４が形成さ れている。

【００２０】 簀の子３の長尺方向両端中央位置には、舌片１５が形成されている。この舌片 １５は、簀の子３面より上方に延在し、次いで水平方向に延在し、そして斜め下 方に延在し、さらに水平方向に連続して延在し、この舌片１５の遊端には、内側 に向けて突出する係合爪１６が形成されている。即ち、図７に示すように、簀の 子３を前記したトレー２に取り付けた際に、舌片１５が段部６の上方からこの段 部６を跨ぎ、係合爪１６が段部６の袴の下端に係合するようにその寸法設定がな されているわけである。

【００２１】 このように構成されたマット１は、以下のようにして使用されるものである。 まず、簀の子３をトレー２の上方より押し付ける。簀の子３の舌片１５が弾性変 形しながら、係合爪１６が段部６の下端に係合して、マット１が構成される。

【００２２】 ここで、このマット１は、例えば図示されない室内設置された猫用のトイレの 出入り口前に設置して使用される。一般的に猫用のトイレには砂が敷き詰められ ており、図示されない猫が排泄した際に、この猫の足には砂が付着することとな る。猫の通り道にマット１が設置されていることから、排泄を終えた猫がマット １を通過する際には、猫の足が簀の子３の上に乗る。この時、足に付着した砂は 、穿孔１３を通じて受面４上に落下して蓄積する。よって、足に付着した砂は拭 き取られて、室内を汚すことがない。

【００２３】 ここで、排出口８の下面が、外側に向けて上方に傾斜する傾斜面であることか ら、通常使用にあっては、この排出口８から砂が漏れることはないわけである。

【００２４】 そして、受面４に蓄積した砂を処理する際には、簀の子３の舌片１５の遊端を 上方に持ち上げるようにしてこの簀の子３をトレー２から取り外す。そして、排 出口８が下側に位置するようにして、砂をこの排出口８から排出する。この時、 排出口８が隅側に位置していることから、受面４内の砂は周壁５によって排出口 ８まで案内されて、容易に処理することができる。

【００２５】 以上のように、本実施形態のマット１は通常使用においては外部に砂が漏れる ことなく、拭き取った砂を容易に処理することができ、このマットを使用する者 にとっては大変有益である。

【００２６】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように本考案によれば、次の効果を奏することができる。

【００２７】 第１の考案によれば、ペットの足に付着した砂を拭き取ることができ、しかも 拭き取った砂を容易に処理することができるので、このマットを使用する者にと っては大変有益である。

【００２８】 第２の考案によれば、通常使用においては外部に砂が漏れないので、このこと も使用者にとって有益なことである。

【００２９】 第３の考案によれば、上記効果に加えて、さらに容易に砂を処理することがで きるので、使用者にとって有益なことである。

【００３０】 第４の考案によれば、トレーと簀の子とを簡単に取付け・取外しでき、しかも 簡単な構成で実現できるので、安価であるにもかかわらず、使用性・信頼性に優 れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のペット用合成樹脂製マットを示す斜視
図である。

【図２】図１の分解斜視図である。

【図３】図１の平面図である。

【図４】図３のＡ−Ａ断面図である。

【図５】図３のＢ−Ｂ断面図である。

【図６】図３のＣ−Ｃ断面図である。

【図７】図５の拡大部分断面図である。

【図８】図６の拡大部分断面図である。

【図９】従来の猫用トイレを示す斜視図である。

【符号の説明】

１ マット（ペット用合成樹脂製マット） ２ トレー ３ 簀の子 ４ 受面 ５ 周壁 ８ 出口 ９ 傾斜面 １３ 穿孔 １５ 舌片

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】受面と、受面周囲から連続して上方に延在
   しこの受面を囲繞する周壁とを有するトレーと、前記周
   壁内に前記受面との間に間隙を設けて取付け・取外し自
   在に受容される、複数の穿孔を有する簀の子と、を具備
   するペット用合成樹脂製マットにおいて、前記周壁の少
   なくとも一部分に、周壁内部と外部とに連通する、この
   周壁に挟まれた峡谷状をなす排出口を形成したことを特
   徴とするペット用合成樹脂製マット。
2. 【請求項２】前記排出口の下面は、前記受面から連続し
   て延在し外部に向けて上方に傾斜する傾斜面であること
   を特徴とする請求項１に記載のペット用合成樹脂製マッ
   ト。
3. 【請求項３】前記周壁は平面視略方形状をなし、前記排
   出口を当該周壁の隅側位置に形成したことを特徴とする
   請求項１または請求項２のいずれかに記載のペット用合
   成樹脂製マット。
4. 【請求項４】前記簀の子の両端には、前記トレーに取付
   けた状態で周壁を跨いで当該周壁に係合する弾性変形可
   能な舌片を一体的に形成したことを特徴とする請求項１
   から請求項３のいずれかに記載のペット用合成樹脂製マ
   ット。