JP3026440U - 腹 巻 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 着用、腹巻性能、信頼性とともに治療性能を
高めた腹巻の提供。 【解決手段】 背当部１の両側にそれぞれ脇部２，２及
び腹部３ａ，３ｂを一連に連設して、両腹部２に相互の
止着部を設けた腹巻において、背当部と腹部との間の両
脇部は、少なくとも内面側にパイル生地１２を張り付け
たゴム１１で形成して、メッシユ生地１５の両腹部に止
着部１６，１７を付設した腹巻で、腹巻において、背当
部は、メッシユ生地８の内面側に起毛生地７を付設した
２重層にして複数の遠赤外線セラミツク９を内臓し、止
着部１６，１７は、一方の腹部３ａの外面側にパイル生
地を設けて、他方の腹部３ｂの内面側に面フアスナー１
７を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、身体の腰部（ウエスト部）に巻き付けて姿勢の矯正やプロポーシヨ ンづくりに、さらにまた、腰痛や胃下垂等の治療用としたコルセツトや健康帯等 として好適な腹巻に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の腹巻（コルセツト、健康帯等）は、背当部の両側にそれぞれ脇部及び腹 部を一連に連設して、少なくとも背当部及び両脇部は適度の伸縮性を有する伸縮 生地で形成し、必要に応じ両腹部をメッシユ生地で形成するとともに、両腹部に 面フアスナー等の止着部に付設した構造とし、身体の腰部に巻き付けて適度に引 き締め、両腹部を面フアスナー等（止着部）で相互に止着して着用し姿勢の矯正 やプロポーシヨンづくりするコルセツトになつている。

【０００３】 また、前記の背当部を遠赤外線布等で形成して、腰痛や胃下垂等の治療に効果 的な健康帯としても汎用される構造になつている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の腹巻は、前記のように少なくとも背当部と両脇部を適度の伸縮生地で形 成しているため、背当部及び両脇部の伸縮率が均等で全体的に小さく、身体の動 きで大きく要求される脇部の伸縮性に限界がある。また、使用中にこの伸縮機能 が局部的に減少してバラツキが生じ易く、腰部の伸縮性能が不足し腹巻としての 基本的な機能（姿勢の矯正やプロポーシヨンづくり）が低下する。背当部や脇部 の伸縮生地が肌に密着したり、比較的に広幅に形成する必要があるなど、身体の 動き特に脇部の動きを拘束し不快感を与え発汗を阻害してムレたり肌が擦傷され るなどの課題がある。

【０００５】 本考案は、前記のような課題に対処するために開発されたものであり、目的と する処は、背当部及び腹部を適度の低い伸縮性とし、脇部をパイル生地張りゴム にして肌触りや保温性等とともに伸縮性、信頼性を高め、背当部をパイル生地と 起毛生地の２重層にして遠赤外線セラミツクを内臓し肌触りや保温性等及び治療 性能を高め、腹部をメッシュ生地とし発汗性を高めずり落ちを防止するなど、着 用や腹巻性能、信頼性及び治療性能を高め小幅化した腹巻を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、背当部の両側にそれぞれ脇部及び腹部を一連に連設して、両腹部に 相互の止着部を設けた腹巻において、背当部と腹部との間の両脇部は少なくとも 内面側にパイル生地を張り付けたゴムで形成し、メッシユ生地の両腹部に止着部 を付設したことにより、背当部及び腹部を適度の低い伸縮性とし、両脇部をパイ ル生地張りゴムにして身体の動きに対応した良好な伸縮性として信頼性を高め、 この内面側のパイル生地で肌触りや発汗、保温性等を高めている。

【０００７】 また、背当部は、メッシユ生地の内面側に起毛生地を付設した２重層にして複 数の遠赤外線セラミツクを内臓したことにより、メッシユ生地で遠赤外線セラミ ツクを保護し適度に低い伸縮性とし、起毛生地及び遠赤外線セラミツクで肌触り や発汗、保温性等とともに遠赤外線による治療性能を高めている。

【０００８】 さらにまた、前記の止着部は、一方の腹部の外面側にパイル生地を設けるとと もに、他方の腹部の内面側に面フアスナーを設けて構成したことにより、腰部の 大小に対応させて適度の引締力で容易に止着可能としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１に本考案の一実施例を示している。図中１は腹巻の背当部、２は背当部の 両側に連設した脇部、３ａ，３ｂは各脇部に連設した腹部、５は縦補強片、６は 縁取テープ、７は背当部の内面側の起毛生地、８は背当部の外面側のメッシユ生 地、９は背当部に内臓した複数の遠赤外線セラミツク、１１は脇部を形成したゴ ム、１２はゴムの内面に張り付けたパイル生地、１３はゴムの外面側に張り付け たパイル生地、１５は腹部を形成したメッシユ生地、１６，１７は一方の腹部の 外面側に設けたパイル生地１６と他方の腹部の端部内面側に設けた面フアスナー １７からなる止着部である。

【００１０】 図１に示す実施例は、背当部１の両側にそれぞれ脇部２，２及び腹部３ａ，３ ｂを一連に連設して、両腹部２に相互の止着部を設けた腹巻において、背当部１ と腹部３ａ，３ｂとの間の両脇部２，２は、少なくとも内面側にパイル生地１２ を張り付けたゴム１１で形成して、メッシユ生地１５の両腹部３ａ，３ｂに止着 部１６，１７を付設した腹巻になつている。

【００１１】 また、前記の腹巻において、前記の背当部１は、メッシユ生地８の内面側に起 毛生地７を付設した２重層にして複数の遠赤外線セラミツク９を内臓したことを 特徴とする腹巻になつている。

【００１２】 さらにまた、前記の腹巻において、前記の止着部１６，１７は、一方の腹部３ ａにおけるメッシユ生地１５の外面側にパイル生地１６を設けて、他方の腹部３ ｂにおけるメッシユ生地１５の内面側の端部に面フアスナー１７を設けて構成し たことを特徴とする腹巻になつている。

【００１３】 さらに詳述すると、背当部１は、綿製のメッシユ生地８の内面側に綿製の起毛 生地７を付設して２重層とし、従来の伸縮生地に比べ著しく伸縮率を小さくして 適度の伸縮性を有し伸縮のバラツキが殆んど生じない構造とし、内部に複数の遠 赤外線セラミツク９を適宜の手段（図示省略）で適当な間隔を置き設けて、外面 側のメッシユ生地８は背当部を補強してこの伸縮率を適度に小さく確保するとと もに、遠赤外線セラミツク９を保護して適度に放熱し、また、内面側の起毛生地 ７は肌触りや発汗の吸収、保温性等とともに遠赤外線の機能をさらに高める。遠 赤外線セラミツク９は、好ましくは遠赤外線セラミツク＋銅粉をナイロン、綿及 びゴムで所定の形状に形成した構造になつている。

【００１４】 また、脇部２，２は、適宜の伸縮性を有する板状のゴム１１と、このゴムの少 なくとも内面側あるいはまた外面側に張設した綿製のパイル生地１２とを有し、 必要に応じさらにゴム１１の外面側に綿製のパイル生地１３を張設して、主体の ゴム１１で従来例に比べ著しく伸縮率を大きくして脇部の大きい動きに対応せし め適度の伸縮性を確保し、へたりが殆んどなく伸縮性の低下やバラツキが生じる のを効果的に低減した構造にするとともに、パイル生地１２さらにまた１３で肌 触りや発汗の吸収、保温性等を高めている。

【００１５】 腹部３ａ，３ｂは、適宜の網状に織成した綿製のメッシユ生地１５からなり、 このメッシユ生地は腹部３ａ，３ｂの伸縮率を適度に小さく確保するとともに、 適度に体温を放熱して腹帯のずり落ちを防止する。また、一方の腹部３ａの外面 側に適宜の範囲にわたりパイル生地１６を付設するとともに、他方の腹部３ｂの 端部の内面側に面フアスナー１７を付設して、この腹巻を身体の腰部に巻き付け て適度に引き締め、腹部の正面又はその側部のパイル生地に面フアスナーを止着 することにより、腰部の大小サイズに対応し容易に着用可能にした止着部１６， １７の構造になつている。

【００１６】 図１に示す腹巻は、綿製の適宜のメッシユ生地８と起毛生地７からなる２重層 の背当部１の内部に複数の遠赤外線セラミツク９を内臓し、この背当部１の両側 にそれぞれパイル生地１２及び１３張りゴム１１で形成した脇部２を縦補強片５ （皮革や合成樹脂等）の縫着で補強して一体的に連設し、さらに、両脇部２の側 部にそれぞれ適宜の綿製のメツシユ生地１５からなる腹部３ａ，３ｂを縦補強片 ５（皮革や合成樹脂等）の縫着で補強して一体的に連設し、一方の腹部３ａのメ ッシユ生地１５の外面側にパイル生地１６を付設するとともに、他方の腹部３ｂ の内面側の端部に面フアスナー１７を付設して止着部１６，１７を設け、全周に 縁取テープ６を縫着した構造の腹巻になつている。また、この腹巻は、背当部１ を適度の細幅（図示の上下方向）に形成し、好ましくは下側に適度の凸湾曲部を 形成して、両脇部２の下部にそれぞれ適度の切り込みを設けて背当部１に対しま た従来例に比べ適度の細幅とし、また、両腹部３ａ，３ｂも同様な細幅に形成し て、全体的に小幅化しスリム化した構造になつている。

【００１７】 実施例の腹巻は、腰部の背側に背当部１の内面の起毛生地７を当て、両側の脇 部２，２及び腹部３ａ，３ｂを腰部に巻き付けて適度に引き締め、腹部３ｂの内 面側の端部に設けた面フアスナー１７を腹部３ａの外面側に付設したパイル生地 １６に止着して身体の腰部に容易に着用される。この背当部１は、綿製のメッシ ユ生地８の内面側に綿製の起毛生地７を付設した２重層になつており、メッシユ 生地８で補強され遠赤外線セラミツク９を保護して適度に小さい伸縮で型崩れが 殆んどない構造になつているとともに、この起毛生地７は、背面の肌に柔らかく 接触して肌に対し格別な滑りもなく、背面側の発汗を良く吸収しかつ優れた保温 機能を発揮する。また、遠赤外線セラミツク９が発生する治療等に有効な波長の 遠赤外線を背側に効率良く取り入れて治療効果を高め、外面側のメッシユ生地８ は適度に放熱する。

【００１８】 また脇部２，２は、ゴム１１の内面側や外面側にパイル生地１２、１３を貼り 付けた構造になつており、腰部の脇部における大きな動きに対応した伸縮機能が 確保されて、長期使用してもへたりが殆んどなく伸縮機能の低下やバラツキが生 じないで、身体の動きを格別に拘束しないで着用性能、信頼性を高める。

【００１９】 腹部３ａ，３ｂは、メツシユ生地１５で形成して伸縮率を適度に小さく確保す るととに、腹部を格別に痛めず発汗を効果的に発散して腹帯のずり落ちを防止す る。また、腹部に付設した面フアスナー１７をパイル生地１６に止着して、身体 の腰部の大小サイズに対応せしめて容易に着用されるなど、総合的に着用性能と ともに肌触りや発汗の吸収、保温性等さらに遠赤外線による治療機能を効果的に 高め、図示のように比較的に細幅に形成してスリム化、小型化されている。

【００２０】 本発明において、ゴムの材質、起毛生地やパイル生地、メッシユ生地、止着部 等の構造については、図示例に限らず多様な構造にすることができる。

【００２１】

【考案の効果】

本考案は、前述のようにメッシユ生地と起毛生地の２重層とし遠赤外線セラミ ツクを内臓した背当部は、遠赤外線セラミツクを保護し伸縮が適度に小さく型崩 れのない補強構造となり、この起毛生地は背面の肌に柔らかく接触し保温して発 汗を良好とし、遠赤外線セラミツクによる治療等の効果を高め、メッシユ生地で 適度に放熱されるなど、優れた保温、治療機能等を発揮する。脇部は、パイル生 地貼りのゴム構造なつているため、脇部における大きな動きに対応した伸縮機能 が確保され、長く使用しても格別なへたりがなく伸縮機能の低下やバラツキが生 じないなど、身体の動きを格別に拘束しないで着用性能、信頼性を高める。腹部 は、メッシユ生地で形成して伸縮率を適度に小さく確保するととに、腹部を格別 に痛めず発汗を効果的に発散しずり落ちが防止される。さらに、パイル生地と面 フアスナーからなる止着部は、身体の腰部の大小サイズに対応させて容易に着用 されるなど、総合的に着用性能とともに肌触りや発汗の吸収、保温性等かつ遠赤 外線による治療機能等を効果的に向上している。また、細幅に形成可能となり小 幅化、スリム化されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す外面側図（Ａ）と内面
側図（Ｂ）と背当部のＸ−Ｘ拡大断面図（Ｃ）及び脇部
のＹ−Ｙ拡大断面図（Ｄ）である。

【符号の説明】

１ 背当部 ２ 脇部 ３ａ，３ｂ 腹部 ７，１５ メッシユ地 ９ 遠赤外線セラミツク １１ ゴム １２ パイル生地（脇部） １６ パイル生地（止着部） １７ 面フアスナー（止着部）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 背当部の両側にそれぞれ脇部及び腹部を
   一連に連設して、両腹部に相互の止着部を設けた腹巻に
   おいて、背当部と腹部との間の両脇部は少なくとも内面
   側にパイル生地を張り付けたゴムで形成し、メッシユ生
   地の両腹部に止着部を付設したことを特徴とする腹巻。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の腹巻において、前記の
   背当部は、メッシユ生地の内面側に起毛生地を付設した
   ２重層にして複数の遠赤外線セラミツクを内臓したこと
   を特徴とするコルセツト。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２にに記載の腹巻に
   おいて、前記の止着部は、一方の腹部におけるメッシユ
   生地の外面側にパイル生地を設けて、他方の腹部におけ
   る内面側の端部に面フアスナーを設けて構成したことを
   特徴とする腹巻。