JP3026247B2 - 熱圧着ジョイント装置 - Google Patents
熱圧着ジョイント装置Info
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- JP3026247B2 JP3026247B2 JP6172668A JP17266894A JP3026247B2 JP 3026247 B2 JP3026247 B2 JP 3026247B2 JP 6172668 A JP6172668 A JP 6172668A JP 17266894 A JP17266894 A JP 17266894A JP 3026247 B2 JP3026247 B2 JP 3026247B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抵抗溶接により複数の電
線を熱圧着させる熱圧着ジョイント装置に関するもので
ある。
線を熱圧着させる熱圧着ジョイント装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、電線用の熱圧着ジョイント装置
は、接合すべき電線の被覆を除去した接合部分を一対の
電極で狭圧し、この電極間に通電することで電極自体の
発熱によって接合部分が溶着される方法が取られてい
る。図10に示すように、従来の熱圧着ジョイント装置
50の上下に移動自在の加圧ヘッド51には上電極59
が装着され、固定されたベース65には下電極60が装
着されている。この加圧ヘッド51には、垂下するロッ
ド52が取付けられ、ベース65に固定された加圧シリ
ンダ53の駆動により上下移動する。このベース65に
は、回動軸55を中心に回動可能な開閉アーム54が取
付けられている。
は、接合すべき電線の被覆を除去した接合部分を一対の
電極で狭圧し、この電極間に通電することで電極自体の
発熱によって接合部分が溶着される方法が取られてい
る。図10に示すように、従来の熱圧着ジョイント装置
50の上下に移動自在の加圧ヘッド51には上電極59
が装着され、固定されたベース65には下電極60が装
着されている。この加圧ヘッド51には、垂下するロッ
ド52が取付けられ、ベース65に固定された加圧シリ
ンダ53の駆動により上下移動する。このベース65に
は、回動軸55を中心に回動可能な開閉アーム54が取
付けられている。
【0003】この開閉アーム54は、回動軸55よりも
上方に取付けられた圧縮バネ56によって常時、一方向
に付勢されている。また、この開閉アーム54の上端に
は、アーム側耐熱板63が埋め込まれ、これと対峙する
ベース65側の部分には、所定の厚みを有する下電極6
0と、ベース側耐熱板62が板厚分だけ段を形成して装
着されている。アーム側耐熱板63は、開閉アーム54
が閉じられた際に下電極60上に載置された電線64
を、ベース側耐熱板62とで幅方向に狭圧する構成とな
っている。
上方に取付けられた圧縮バネ56によって常時、一方向
に付勢されている。また、この開閉アーム54の上端に
は、アーム側耐熱板63が埋め込まれ、これと対峙する
ベース65側の部分には、所定の厚みを有する下電極6
0と、ベース側耐熱板62が板厚分だけ段を形成して装
着されている。アーム側耐熱板63は、開閉アーム54
が閉じられた際に下電極60上に載置された電線64
を、ベース側耐熱板62とで幅方向に狭圧する構成とな
っている。
【0004】先ず、フレーム66に取付けられた開閉ア
ームシリンダ57が駆動され、そのプランジャロッド5
8が開閉アーム54を押して、該開閉アーム54を回動
させると、開閉アーム54は閉じられる。これに伴い、
アーム側耐熱板63はベース側耐熱板62側に接近して
電線64を幅方向に狭圧する。次に、加圧シリンダ53
が駆動され、ロッド52の摺動で加圧ヘッド51を下方
に移動させると、装着された上電極59も降下する。よ
って、下電極60上に載置された電線64が上下方向か
ら狭圧され、電極に通電して抵抗溶接で熱圧着させるも
のである。
ームシリンダ57が駆動され、そのプランジャロッド5
8が開閉アーム54を押して、該開閉アーム54を回動
させると、開閉アーム54は閉じられる。これに伴い、
アーム側耐熱板63はベース側耐熱板62側に接近して
電線64を幅方向に狭圧する。次に、加圧シリンダ53
が駆動され、ロッド52の摺動で加圧ヘッド51を下方
に移動させると、装着された上電極59も降下する。よ
って、下電極60上に載置された電線64が上下方向か
ら狭圧され、電極に通電して抵抗溶接で熱圧着させるも
のである。
【0005】このように熱圧着ジョイントは、複数本の
電線をまとめて電極に載置した後、溶着するものである
から、品質にバラツキが発生しやすい。この品質のバラ
ツキを抑えるために、前述のように通電以前に電線をま
とめて加圧し、バルク密度を均一化する調整が施されて
いる。
電線をまとめて電極に載置した後、溶着するものである
から、品質にバラツキが発生しやすい。この品質のバラ
ツキを抑えるために、前述のように通電以前に電線をま
とめて加圧し、バルク密度を均一化する調整が施されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電線の
加圧加工によって有効なバルク密度を実現するために
は、相当強い圧縮力を課する必要があり、しかも加圧時
の寸法管理を厳密にする必要がある。ところが、これを
従来の開閉アームシリンダのみで実現するには困難が伴
っていた。
加圧加工によって有効なバルク密度を実現するために
は、相当強い圧縮力を課する必要があり、しかも加圧時
の寸法管理を厳密にする必要がある。ところが、これを
従来の開閉アームシリンダのみで実現するには困難が伴
っていた。
【0007】また、図10に示すように細径の電線を複
数本、小型の電極上に載置する作業は煩わしいものであ
り、電線64Aが外れて開閉アーム54と下電極60間
に形成された空隙61に落下してしまうという問題があ
る。この電線落下防止のため、開閉アーム54の開きを
小さく絞る構成にすると、熱圧着加工後の電線を装置か
ら取り出す際、電極等にはり付いた電線を剥がす剥離作
業が困難になるという問題がある。即ち、従来の熱圧着
ジョイント装置では上述した電線セットに関する作業の
効率化や作業性の改善が困難であった。
数本、小型の電極上に載置する作業は煩わしいものであ
り、電線64Aが外れて開閉アーム54と下電極60間
に形成された空隙61に落下してしまうという問題があ
る。この電線落下防止のため、開閉アーム54の開きを
小さく絞る構成にすると、熱圧着加工後の電線を装置か
ら取り出す際、電極等にはり付いた電線を剥がす剥離作
業が困難になるという問題がある。即ち、従来の熱圧着
ジョイント装置では上述した電線セットに関する作業の
効率化や作業性の改善が困難であった。
【0008】本発明の目的は、上記課題や欠点を解決す
るためになされたものであり、圧着部分の寸法精度の向
上と、電線セット時の作業性の向上及び熱圧着後の電線
の取り出し作業性の向上を可能とする熱圧着ジョイント
装置を提供することにある。
るためになされたものであり、圧着部分の寸法精度の向
上と、電線セット時の作業性の向上及び熱圧着後の電線
の取り出し作業性の向上を可能とする熱圧着ジョイント
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、一
対の耐熱板の各端面によって幅方向両壁面が形成され、
さらに一対の電極の各端面によって上下方向両壁面が形
成された電線加圧空間内に、被覆が除去された複数の電
線を載置して加圧整形の後、抵抗溶接で電線を熱圧着さ
せる熱圧着ジョイント装置において、一対の耐熱板が移
動可能の開閉アームに配設されたアーム側耐熱板とベー
ス側耐熱板から構成され、一対の電極が少なくとも一方
が移動可能な上電極と下電極から構成され、上電極また
は下電極の少なくとも一方の移動に伴い開閉アームが押
圧移動される構成としたことを特徴とする熱圧着ジョイ
ント装置によって達成することができる。
対の耐熱板の各端面によって幅方向両壁面が形成され、
さらに一対の電極の各端面によって上下方向両壁面が形
成された電線加圧空間内に、被覆が除去された複数の電
線を載置して加圧整形の後、抵抗溶接で電線を熱圧着さ
せる熱圧着ジョイント装置において、一対の耐熱板が移
動可能の開閉アームに配設されたアーム側耐熱板とベー
ス側耐熱板から構成され、一対の電極が少なくとも一方
が移動可能な上電極と下電極から構成され、上電極また
は下電極の少なくとも一方の移動に伴い開閉アームが押
圧移動される構成としたことを特徴とする熱圧着ジョイ
ント装置によって達成することができる。
【0010】また上記目的は、開閉アームの押圧移動
が、上電極または下電極の少なくとも一方の移動に伴い
駆動される駆動カム、または開閉アームシリンダを内蔵
するプランジャロッドの少なくとも一方によって行われ
ることで達成できる。
が、上電極または下電極の少なくとも一方の移動に伴い
駆動される駆動カム、または開閉アームシリンダを内蔵
するプランジャロッドの少なくとも一方によって行われ
ることで達成できる。
【0011】更に上記目的は、アーム側耐熱板下方から
伸出してその先端を固定された下電極側面に当接させる
前後移動自在の耐熱絶縁ガイドが、開閉アームに設けら
れていることで達成できる。
伸出してその先端を固定された下電極側面に当接させる
前後移動自在の耐熱絶縁ガイドが、開閉アームに設けら
れていることで達成できる。
【0012】
【作用】本発明に係わる熱圧着ジョイント装置において
は、一対の耐熱板が移動可能の開閉アームに配設された
アーム側耐熱板とベース側耐熱板から構成され、一対の
電極が少なくとも一方が移動可能な上電極と下電極から
構成され、上電極または下電極の少なくとも一方の移動
に伴い開閉アームが押圧移動される。
は、一対の耐熱板が移動可能の開閉アームに配設された
アーム側耐熱板とベース側耐熱板から構成され、一対の
電極が少なくとも一方が移動可能な上電極と下電極から
構成され、上電極または下電極の少なくとも一方の移動
に伴い開閉アームが押圧移動される。
【0013】これにより、被覆を除去した複数の電線が
電線加圧空間に載置された後に、上下一対の電極の少な
くとも一方が移動する。この電極移動による挟圧によっ
て、電線加圧空間内に載置された複数の電線が上下方向
に加圧され、所定の寸法に圧縮整形される。また、電極
の移動動作に伴って開閉アームが押圧され、電線加圧空
間を閉じる方向に移動する。
電線加圧空間に載置された後に、上下一対の電極の少な
くとも一方が移動する。この電極移動による挟圧によっ
て、電線加圧空間内に載置された複数の電線が上下方向
に加圧され、所定の寸法に圧縮整形される。また、電極
の移動動作に伴って開閉アームが押圧され、電線加圧空
間を閉じる方向に移動する。
【0014】よって、開閉アームに配設されたアーム側
耐熱板が、固定されたベース側耐熱板との挟圧により載
置された電線を幅方向に強く加圧するので、電線は幅方
向が所定の寸法に圧縮整形される。この結果、電線加圧
空間の上下方向及び幅方向が、一挙に所定の寸法に厳密
に規制され、抵抗溶接で熱圧着させる際の圧着部分の寸
法精度が向上する。
耐熱板が、固定されたベース側耐熱板との挟圧により載
置された電線を幅方向に強く加圧するので、電線は幅方
向が所定の寸法に圧縮整形される。この結果、電線加圧
空間の上下方向及び幅方向が、一挙に所定の寸法に厳密
に規制され、抵抗溶接で熱圧着させる際の圧着部分の寸
法精度が向上する。
【0015】また、開閉アームの押圧移動が、上電極ま
たは下電極の少なくとも一方の移動に伴い駆動される駆
動カム、または開閉アームシリンダを内蔵するプランジ
ャロッドの少なくとも一方によって行われる。これによ
り、駆動カムまたはプランジャロッドが開閉アームを下
電極方向に押圧移動させることで、電線の幅方向と上下
方向の段階的な加圧による寸法精度の向上が実現され
る。
たは下電極の少なくとも一方の移動に伴い駆動される駆
動カム、または開閉アームシリンダを内蔵するプランジ
ャロッドの少なくとも一方によって行われる。これによ
り、駆動カムまたはプランジャロッドが開閉アームを下
電極方向に押圧移動させることで、電線の幅方向と上下
方向の段階的な加圧による寸法精度の向上が実現され
る。
【0016】更に、アーム側耐熱板下方から伸出してそ
の先端を固定された下電極側面に当接させる前後移動自
在の耐熱絶縁ガイドが、開閉アームに設けられている。
これにより、開閉アームが開いた際に、該開閉アームと
下電極間に形成される空隙が遮蔽されるので、アーム開
閉量が大きくても載置された電線が空隙に落下すること
はなく、電線セット時の作業性が著しく向上する。更
に、アーム開閉量を大きくすることで、熱圧着後の電線
の取り出し作業性も顕著に向上する。
の先端を固定された下電極側面に当接させる前後移動自
在の耐熱絶縁ガイドが、開閉アームに設けられている。
これにより、開閉アームが開いた際に、該開閉アームと
下電極間に形成される空隙が遮蔽されるので、アーム開
閉量が大きくても載置された電線が空隙に落下すること
はなく、電線セット時の作業性が著しく向上する。更
に、アーム開閉量を大きくすることで、熱圧着後の電線
の取り出し作業性も顕著に向上する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の熱圧着ジョイント装置の実施
例を添付図面に基づいて詳細に説明する。先ず、本発明
の第1実施例に係る熱圧着ジョイント装置の構成を図1
に基づいて説明する。図1に示すように本実施例の熱圧
着ジョイント装置1は、上電極16を装着した上下に移
動自在の加圧ヘッド4と、フレーム2に固定され下電極
10を装着したベース3を備えている。この加圧ヘッド
4には垂下するスライドロッド5がフレーム2に挿通さ
れ、スライドロッド5下端には駆動カム9を備える駆動
板8が取付けられている。この駆動板8は、さらにベー
ス3に固定された加圧シリンダ7のロッドに装着されて
加圧シリンダ7の駆動により上下移動する。この駆動板
8の上下移動に伴って、加圧ヘッド4も同期して上下移
動する。
例を添付図面に基づいて詳細に説明する。先ず、本発明
の第1実施例に係る熱圧着ジョイント装置の構成を図1
に基づいて説明する。図1に示すように本実施例の熱圧
着ジョイント装置1は、上電極16を装着した上下に移
動自在の加圧ヘッド4と、フレーム2に固定され下電極
10を装着したベース3を備えている。この加圧ヘッド
4には垂下するスライドロッド5がフレーム2に挿通さ
れ、スライドロッド5下端には駆動カム9を備える駆動
板8が取付けられている。この駆動板8は、さらにベー
ス3に固定された加圧シリンダ7のロッドに装着されて
加圧シリンダ7の駆動により上下移動する。この駆動板
8の上下移動に伴って、加圧ヘッド4も同期して上下移
動する。
【0018】また、ベース3には回動軸11を中心に回
動可能な開閉アーム21が取付けられており、開閉アー
ム21の下端には駆動板8方向に突出させたピン22が
設けられている。このピン22は、駆動板8が下降した
際にその駆動カム9と当接して、開閉アーム21を若干
回動させる。この開閉アーム21は、回動軸11よりも
上方に取付けられた圧縮バネ12によって、常時一方向
に付勢されている。更に、開閉アーム21の上端と対峙
するベース3部分には、所定の厚みを有する下電極10
と、ベース側耐熱板13が板厚分だけ段差を有して装着
されている。また、開閉アーム21のベース側耐熱板1
3と対峙する部分には、アーム側耐熱板23が埋め込ま
れている。
動可能な開閉アーム21が取付けられており、開閉アー
ム21の下端には駆動板8方向に突出させたピン22が
設けられている。このピン22は、駆動板8が下降した
際にその駆動カム9と当接して、開閉アーム21を若干
回動させる。この開閉アーム21は、回動軸11よりも
上方に取付けられた圧縮バネ12によって、常時一方向
に付勢されている。更に、開閉アーム21の上端と対峙
するベース3部分には、所定の厚みを有する下電極10
と、ベース側耐熱板13が板厚分だけ段差を有して装着
されている。また、開閉アーム21のベース側耐熱板1
3と対峙する部分には、アーム側耐熱板23が埋め込ま
れている。
【0019】この開閉アーム21が駆動カム9とピン2
2によって回動されると、開閉アーム21は閉じられ、
アーム側耐熱板23が下電極10に当接する。これによ
って、アーム側耐熱板23と固定されたベース側耐熱板
13との間に、下電極10の厚みだけの幅を有する電線
加圧空間20が形成される。更に、後述するように加圧
ヘッド4の降下時に降下した上電極16と固定された下
電極10間の距離に相当する上下長さを有する電線加圧
空間20が形成される。
2によって回動されると、開閉アーム21は閉じられ、
アーム側耐熱板23が下電極10に当接する。これによ
って、アーム側耐熱板23と固定されたベース側耐熱板
13との間に、下電極10の厚みだけの幅を有する電線
加圧空間20が形成される。更に、後述するように加圧
ヘッド4の降下時に降下した上電極16と固定された下
電極10間の距離に相当する上下長さを有する電線加圧
空間20が形成される。
【0020】このような構成の熱圧着ジョイント装置で
は、電線加圧空間20の上下方向が、下方に移動する上
電極16と固定された下電極10との挟圧によって形成
される。これと同時に、電線加圧空間20の幅方向が、
可動の開閉アーム21に装着されたアーム側耐熱板23
と、固定されたベース側耐熱板13との挟圧によって形
成される。即ち、電線加圧空間20の上下方向と幅方向
が、一挙に形成されるとともに、カム駆動による強力な
加圧によって電線に寸法精度のよい圧縮整形がなされる
ものである。
は、電線加圧空間20の上下方向が、下方に移動する上
電極16と固定された下電極10との挟圧によって形成
される。これと同時に、電線加圧空間20の幅方向が、
可動の開閉アーム21に装着されたアーム側耐熱板23
と、固定されたベース側耐熱板13との挟圧によって形
成される。即ち、電線加圧空間20の上下方向と幅方向
が、一挙に形成されるとともに、カム駆動による強力な
加圧によって電線に寸法精度のよい圧縮整形がなされる
ものである。
【0021】次に、本発明の熱圧着ジョイント装置の第
1実施例を図2及び図3に基づいてその動作を詳細に説
明する。図2は図1における熱圧着ジョイント装置の電
線載置時の動作説明図、図3は図1における熱圧着ジョ
イント装置の加圧通電熱圧着時の動作説明図である。。
図2に示すように加圧ヘッド4は上方位置にあり、上電
極16も上方にある。よって、スライドロッド5も上方
に昇り、スライドロッド5下端に装着された駆動板8も
上方に移動しているので、開閉アーム21の下端のピン
22は駆動板8の駆動カム9から離れた位置に当接して
いる。
1実施例を図2及び図3に基づいてその動作を詳細に説
明する。図2は図1における熱圧着ジョイント装置の電
線載置時の動作説明図、図3は図1における熱圧着ジョ
イント装置の加圧通電熱圧着時の動作説明図である。。
図2に示すように加圧ヘッド4は上方位置にあり、上電
極16も上方にある。よって、スライドロッド5も上方
に昇り、スライドロッド5下端に装着された駆動板8も
上方に移動しているので、開閉アーム21の下端のピン
22は駆動板8の駆動カム9から離れた位置に当接して
いる。
【0022】ここで圧縮バネ12が作用して、開閉アー
ム21を回動軸11を中心に回動させる。この結果、電
線加圧空間20は大きく開放され、電線30の載置作業
が容易に行えることになる。即ち、開閉アーム21の初
期開き量は大きく、電線セット時の作業性が向上する。
ム21を回動軸11を中心に回動させる。この結果、電
線加圧空間20は大きく開放され、電線30の載置作業
が容易に行えることになる。即ち、開閉アーム21の初
期開き量は大きく、電線セット時の作業性が向上する。
【0023】このような電線の載置後、加圧ヘッド4を
降下させると、上電極16は下方に移動し、固定された
下電極10との挟圧によって電線30が電線加圧空間2
0の所定位置の上下方向から加圧される。これと同時に
スライドロッド5も下方に降り、スライドロッド5下端
に装着された駆動板8が下方に移動するので、駆動板8
の駆動カム9が開閉アーム21の下端のピン22を強く
押圧する。
降下させると、上電極16は下方に移動し、固定された
下電極10との挟圧によって電線30が電線加圧空間2
0の所定位置の上下方向から加圧される。これと同時に
スライドロッド5も下方に降り、スライドロッド5下端
に装着された駆動板8が下方に移動するので、駆動板8
の駆動カム9が開閉アーム21の下端のピン22を強く
押圧する。
【0024】この結果、開閉アーム21先端のアーム側
耐熱板23が閉じる方向に開閉アーム21が回動し、固
定されたベース側耐熱板13との挟圧によって載置され
た複数本の電線30が強く加圧され、電線は寸法精度よ
く圧縮整形される。よって、電線加圧空間20の上下方
向と幅方向が所定の寸法に精度よく形成される。このよ
うに本実施例の構成では、熱圧着部分を強く加圧するこ
とができるので、抵抗溶接で熱圧着させる際の圧着部分
の寸法精度を向上させることができるものである。
耐熱板23が閉じる方向に開閉アーム21が回動し、固
定されたベース側耐熱板13との挟圧によって載置され
た複数本の電線30が強く加圧され、電線は寸法精度よ
く圧縮整形される。よって、電線加圧空間20の上下方
向と幅方向が所定の寸法に精度よく形成される。このよ
うに本実施例の構成では、熱圧着部分を強く加圧するこ
とができるので、抵抗溶接で熱圧着させる際の圧着部分
の寸法精度を向上させることができるものである。
【0025】次に、通電熱圧着完了の後、加圧ヘッド4
は上昇して、スライドロッド5下端に装着された駆動板
8も上昇する。これによって駆動板8の駆動カム9も開
閉アーム21下端のピン22から離れる。この結果、圧
縮バネ12の作用によって開閉アーム21は回動軸11
を中心に比較的大きく回動し、電線加圧空間20が開放
される。
は上昇して、スライドロッド5下端に装着された駆動板
8も上昇する。これによって駆動板8の駆動カム9も開
閉アーム21下端のピン22から離れる。この結果、圧
縮バネ12の作用によって開閉アーム21は回動軸11
を中心に比較的大きく回動し、電線加圧空間20が開放
される。
【0026】なお、本実施例で示した熱圧着ジョイント
装置は、上電極を降下可能に構成し、下電極を固定の構
成としているが、これに限定されることはなく、例えば
下電極を上昇可能に構成し、上電極を固定の構成として
も良い。この場合、下電極の上昇に伴って駆動カムが開
閉アームを押圧するように構成する。また、上電極を降
下可能に構成し、下電極を上昇可能に構成することもで
きる。この場合、少なくとも上下いずれかの電極の移動
に伴って駆動カムが開閉アームを押圧するよう構成すれ
ば良い。
装置は、上電極を降下可能に構成し、下電極を固定の構
成としているが、これに限定されることはなく、例えば
下電極を上昇可能に構成し、上電極を固定の構成として
も良い。この場合、下電極の上昇に伴って駆動カムが開
閉アームを押圧するように構成する。また、上電極を降
下可能に構成し、下電極を上昇可能に構成することもで
きる。この場合、少なくとも上下いずれかの電極の移動
に伴って駆動カムが開閉アームを押圧するよう構成すれ
ば良い。
【0027】更に、アーム側耐熱板23は、図1のよう
に開閉アーム21の表面と平坦になる構成でも良く、或
いは図2のようにアーム側耐熱板23表面が開閉アーム
21の表面から突出する構成であっても良い。
に開閉アーム21の表面と平坦になる構成でも良く、或
いは図2のようにアーム側耐熱板23表面が開閉アーム
21の表面から突出する構成であっても良い。
【0028】次に、本発明に係る熱圧着ジョイント装置
の第2実施例の構成を説明する(図1参照)。本発明の
第2実施例に係る熱圧着ジョイント装置は、押し出し自
在なプランジャロッド15を備えた開閉アームシリンダ
14をフレーム2に設ける。開閉アームシリンダ14の
駆動によって、プランジャロッド15が開閉アーム21
を一方向に押すよう動作する。
の第2実施例の構成を説明する(図1参照)。本発明の
第2実施例に係る熱圧着ジョイント装置は、押し出し自
在なプランジャロッド15を備えた開閉アームシリンダ
14をフレーム2に設ける。開閉アームシリンダ14の
駆動によって、プランジャロッド15が開閉アーム21
を一方向に押すよう動作する。
【0029】次に、図4及び図5に基づいて第2実施例
の動作を説明する。図4は図1の熱圧着ジョイント装置
の電線載置後における開閉アームシリンダの動作説明
図、図5は加圧熱圧着完了時における状態を示す。先
ず、前以て開閉アーム21が開かれ、電線30が下電極
10上に載置される。図4に示すように開閉アームシリ
ンダ14が駆動されると、その内蔵するプランジャロッ
ド15が押し出されて、開閉アーム21を圧縮バネ12
に抗して下電極10方向に押圧し移動させる。これによ
って開閉アーム21先端に装着されたアーム側耐熱板2
3が、ベース側耐熱板13とで下電極10上に載置され
た電線を狭圧する。
の動作を説明する。図4は図1の熱圧着ジョイント装置
の電線載置後における開閉アームシリンダの動作説明
図、図5は加圧熱圧着完了時における状態を示す。先
ず、前以て開閉アーム21が開かれ、電線30が下電極
10上に載置される。図4に示すように開閉アームシリ
ンダ14が駆動されると、その内蔵するプランジャロッ
ド15が押し出されて、開閉アーム21を圧縮バネ12
に抗して下電極10方向に押圧し移動させる。これによ
って開閉アーム21先端に装着されたアーム側耐熱板2
3が、ベース側耐熱板13とで下電極10上に載置され
た電線を狭圧する。
【0030】この結果、電線30は幅方向に粗く整形さ
れるが、まだ上下方向には狭圧されておらず、図のよう
に上下方向寸法は未確定である。ここで加圧ヘッド4を
図中矢印のように下に移動させると、上電極16が降下
して電線30を上下方向に圧縮する。これと同時に、駆
動板8の駆動カム9がピン22を押し、この強い押圧力
で開閉アーム21先端のアーム側耐熱板23が電線を狭
圧して、電線30を幅方向に寸法精度よく整形する。こ
のように本実施例の構成は、加圧操作を段階分けして実
行することで、圧着部分の寸法精度向上をはかるもので
ある。
れるが、まだ上下方向には狭圧されておらず、図のよう
に上下方向寸法は未確定である。ここで加圧ヘッド4を
図中矢印のように下に移動させると、上電極16が降下
して電線30を上下方向に圧縮する。これと同時に、駆
動板8の駆動カム9がピン22を押し、この強い押圧力
で開閉アーム21先端のアーム側耐熱板23が電線を狭
圧して、電線30を幅方向に寸法精度よく整形する。こ
のように本実施例の構成は、加圧操作を段階分けして実
行することで、圧着部分の寸法精度向上をはかるもので
ある。
【0031】先ず、加圧ヘッド4を上昇させて上電極1
6を離すと同時に、駆動カム9をピン22から離して、
カムによる強い押圧を緩和させる。この段階で、開閉ア
ームシリンダ14はプランジャロッド15を押し出し続
け、開閉アーム21を押し続けている。ここで図6に示
すように、開閉アームシリンダ14の駆動を停止してプ
ランジャロッド15を引き込めると、開閉アーム21は
圧縮バネ12の付勢で開き、熱圧着済電線30Aが取り
出される。このように減圧操作を段階分けして実行する
ことで、電極等の機械的衝撃による破損を防止し、更に
は熱圧着済電線30Aが電極や耐熱絶縁ガイド等に付着
した際の離型を容易にするものである。
6を離すと同時に、駆動カム9をピン22から離して、
カムによる強い押圧を緩和させる。この段階で、開閉ア
ームシリンダ14はプランジャロッド15を押し出し続
け、開閉アーム21を押し続けている。ここで図6に示
すように、開閉アームシリンダ14の駆動を停止してプ
ランジャロッド15を引き込めると、開閉アーム21は
圧縮バネ12の付勢で開き、熱圧着済電線30Aが取り
出される。このように減圧操作を段階分けして実行する
ことで、電極等の機械的衝撃による破損を防止し、更に
は熱圧着済電線30Aが電極や耐熱絶縁ガイド等に付着
した際の離型を容易にするものである。
【0032】次に、本発明に係る熱圧着ジョイント装置
の第3実施例の構成を説明する(図1参照)。本実施例
に係る熱圧着ジョイント装置は、開閉アーム21に押出
バネ25によって付勢され、前記開閉アーム21に装着
されたアーム側耐熱板23下方から伸展してその先端を
下電極10側面に当接させ、前後に移動自在の耐熱絶縁
ガイド24が設けられている。また、被覆が除去された
複数の電線が載置されて圧縮整形される電線加圧空間2
0の上下方向両壁面を下方に移動する上電極16と、固
定された下電極10とで構成されている。
の第3実施例の構成を説明する(図1参照)。本実施例
に係る熱圧着ジョイント装置は、開閉アーム21に押出
バネ25によって付勢され、前記開閉アーム21に装着
されたアーム側耐熱板23下方から伸展してその先端を
下電極10側面に当接させ、前後に移動自在の耐熱絶縁
ガイド24が設けられている。また、被覆が除去された
複数の電線が載置されて圧縮整形される電線加圧空間2
0の上下方向両壁面を下方に移動する上電極16と、固
定された下電極10とで構成されている。
【0033】更に、電線加圧空間20の幅方向両壁面
を、可動の開閉アーム21に装着されたアーム側耐熱板
23と、固定されたベース側耐熱板13とで構成されて
いる。よって、開閉アーム21が開く際、開閉アーム2
1に嵌め込まれ、押出バネ25によって付勢された移動
自在の耐熱絶縁ガイド24が、開閉アーム21に装着さ
れたアーム側耐熱板23下方から下電極10の側面まで
伸展して、その先端を下電極10側面に当接させる。こ
のように本実施例の構成は、押出バネ25により前後に
スライド可能な耐熱絶縁ガイド24を設けることで、芯
線の電線加圧空間20からの落下を防止するものであ
る。
を、可動の開閉アーム21に装着されたアーム側耐熱板
23と、固定されたベース側耐熱板13とで構成されて
いる。よって、開閉アーム21が開く際、開閉アーム2
1に嵌め込まれ、押出バネ25によって付勢された移動
自在の耐熱絶縁ガイド24が、開閉アーム21に装着さ
れたアーム側耐熱板23下方から下電極10の側面まで
伸展して、その先端を下電極10側面に当接させる。こ
のように本実施例の構成は、押出バネ25により前後に
スライド可能な耐熱絶縁ガイド24を設けることで、芯
線の電線加圧空間20からの落下を防止するものであ
る。
【0034】次に、通電熱圧着完了の後、加圧ヘッド4
は上昇して、スライドロッド5下端に装着された駆動板
8も上昇する。これによって駆動板8の駆動カム9も開
閉アーム21下端のピン22から離れる。この結果、圧
縮バネ12の作用によって開閉アーム21は回動軸11
を中心に一方向に比較的大きく回動し、電線加圧空間2
0が開放される。
は上昇して、スライドロッド5下端に装着された駆動板
8も上昇する。これによって駆動板8の駆動カム9も開
閉アーム21下端のピン22から離れる。この結果、圧
縮バネ12の作用によって開閉アーム21は回動軸11
を中心に一方向に比較的大きく回動し、電線加圧空間2
0が開放される。
【0035】上記過程において、開閉アーム21が下電
極10から離れるにつれて、押出バネ25に常時付勢さ
れている伸縮自在の耐熱絶縁ガイド24が押し出され
て、その先端が下電極10の側面に当接する状態を維持
する。この結果、下電極10と開閉アーム21間に徐々
に拡がる空隙が耐熱絶縁ガイド24によって遮蔽される
ので、熱圧着加工済電線が空隙に落下することはない。
よって、電線を容易に取り出すことができ、熱圧着後の
電線の取り出し作業性が向上する。
極10から離れるにつれて、押出バネ25に常時付勢さ
れている伸縮自在の耐熱絶縁ガイド24が押し出され
て、その先端が下電極10の側面に当接する状態を維持
する。この結果、下電極10と開閉アーム21間に徐々
に拡がる空隙が耐熱絶縁ガイド24によって遮蔽される
ので、熱圧着加工済電線が空隙に落下することはない。
よって、電線を容易に取り出すことができ、熱圧着後の
電線の取り出し作業性が向上する。
【0036】次に、本実施例に係る耐熱絶縁ガイド24
の動作を図7及び図8に基づいて説明する。図7は図1
の熱圧着ジョイント装置における開閉アーム開放時の耐
熱絶縁ガイド24の動作説明図、図8は図1の熱圧着ジ
ョイント装置における開閉アーム閉時の耐熱絶縁ガイド
24の動作説明図である。先ず、開閉アーム21が開放
状態にあるとき、下電極10と開閉アーム21間には空
隙31が形成される。また、同時に開閉アーム21内に
嵌め込まれた押出バネ25が、同じく開閉アーム21内
に嵌め込まれた前後方向に移動自在な耐熱絶縁ガイド2
4を下電極10方向に押し出し付勢している。これによ
って耐熱絶縁ガイド24は押し出され、その先端が下電
極10の側面に当接する。この結果、空隙31は耐熱絶
縁ガイド24によって遮蔽されることになり、載置され
た細い電線30が空隙31に落下するのを防ぐことがで
きる。
の動作を図7及び図8に基づいて説明する。図7は図1
の熱圧着ジョイント装置における開閉アーム開放時の耐
熱絶縁ガイド24の動作説明図、図8は図1の熱圧着ジ
ョイント装置における開閉アーム閉時の耐熱絶縁ガイド
24の動作説明図である。先ず、開閉アーム21が開放
状態にあるとき、下電極10と開閉アーム21間には空
隙31が形成される。また、同時に開閉アーム21内に
嵌め込まれた押出バネ25が、同じく開閉アーム21内
に嵌め込まれた前後方向に移動自在な耐熱絶縁ガイド2
4を下電極10方向に押し出し付勢している。これによ
って耐熱絶縁ガイド24は押し出され、その先端が下電
極10の側面に当接する。この結果、空隙31は耐熱絶
縁ガイド24によって遮蔽されることになり、載置され
た細い電線30が空隙31に落下するのを防ぐことがで
きる。
【0037】更に、開閉アーム21が閉じられ、電線3
0の加圧が開始されると、開閉アーム21は下電極10
に接近して空隙31が縮小されるが、この間も押出バネ
25は引き続き耐熱絶縁ガイド24を下電極10方向に
押し出し続ける。この押出バネ25の押圧力にも拘わら
ず、開閉アーム21を閉じる力は強力であるので、耐熱
絶縁ガイド24は徐々に押し戻される。しかし、この過
程で耐熱絶縁ガイド24先端は、空隙31を遮蔽し続け
る構成となっている。
0の加圧が開始されると、開閉アーム21は下電極10
に接近して空隙31が縮小されるが、この間も押出バネ
25は引き続き耐熱絶縁ガイド24を下電極10方向に
押し出し続ける。この押出バネ25の押圧力にも拘わら
ず、開閉アーム21を閉じる力は強力であるので、耐熱
絶縁ガイド24は徐々に押し戻される。しかし、この過
程で耐熱絶縁ガイド24先端は、空隙31を遮蔽し続け
る構成となっている。
【0038】上記構成から明らかなように本実施例に係
る熱圧着ジョイント装置では、開閉アームが開いた際に
開閉アームと下電極間に形成される空隙が遮蔽されるの
で、アーム開閉量が大きくても載置された芯線の空隙へ
の落下が防止され、電線セット時の作業性が著しく向上
する。更には、アーム開閉量を大きくすることで、熱圧
着後の電線の取り出し作業性も顕著に向上する。以上説
明したように本発明の熱圧着ジョイント装置では、電線
のセット時における落下が防げるとともに、熱圧着完了
後の電線取り出し時においても作業性が改善されるもの
である。
る熱圧着ジョイント装置では、開閉アームが開いた際に
開閉アームと下電極間に形成される空隙が遮蔽されるの
で、アーム開閉量が大きくても載置された芯線の空隙へ
の落下が防止され、電線セット時の作業性が著しく向上
する。更には、アーム開閉量を大きくすることで、熱圧
着後の電線の取り出し作業性も顕著に向上する。以上説
明したように本発明の熱圧着ジョイント装置では、電線
のセット時における落下が防げるとともに、熱圧着完了
後の電線取り出し時においても作業性が改善されるもの
である。
【0039】図9に示すように、本発明に係る熱圧着ジ
ョイント装置に用いる上電極16及び下電極10の構成
例の斜視図である。従来、銅線の熱圧着用電極として
は、タングステン系の金属から成る電極チップと、クロ
ム/銅系の金属から成る電極基体から構成されている。
電極基体の上端面に電下端面が銀ろう等で接合されてい
た。しかしながら、このような従来の構成では、機械的
強度に優れず電極チップの剥離等の故障が発生するた
め、本発明に用いる電極は例えば同図に示したような、
支持部10C,16C付きの電極基体10B,16Bを
用いる。一方、電極チップ10A,16Aは直方体状に
構成し、電極基体10B,16Bと支持部10C,16
Cの形成するL字部分に銀ろう等で接合される。この構
成によって、機械的強度を大幅に改善することができ
る。
ョイント装置に用いる上電極16及び下電極10の構成
例の斜視図である。従来、銅線の熱圧着用電極として
は、タングステン系の金属から成る電極チップと、クロ
ム/銅系の金属から成る電極基体から構成されている。
電極基体の上端面に電下端面が銀ろう等で接合されてい
た。しかしながら、このような従来の構成では、機械的
強度に優れず電極チップの剥離等の故障が発生するた
め、本発明に用いる電極は例えば同図に示したような、
支持部10C,16C付きの電極基体10B,16Bを
用いる。一方、電極チップ10A,16Aは直方体状に
構成し、電極基体10B,16Bと支持部10C,16
Cの形成するL字部分に銀ろう等で接合される。この構
成によって、機械的強度を大幅に改善することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る熱圧着
ジョイント装置は、一対の耐熱板が移動可能の開閉アー
ムに配設されたアーム側耐熱板とベース側耐熱板から構
成され、一対の電極が少なくとも一方が移動可能な上電
極と下電極から構成され、上電極または下電極の少なく
とも一方の移動に伴い開閉アームが押圧移動される。こ
れにより、電線の載置後に加圧ヘッドが降下して駆動板
を下方に移動させ、この駆動板に設けられた駆動カムが
開閉アームを押圧して、開閉アーム先端のアーム側耐熱
板が載置された複数本の電線を加圧する。よって、電線
加圧空間が所定の寸法に規制され、圧着部分の寸法精度
を向上させることが可能になる。また、これに加えて開
閉アームシリンダが送り出すプランジャロッドにより開
閉アームを下電極方向に押圧することで、電線の加圧作
用をさらに改善することが可能になる。
ジョイント装置は、一対の耐熱板が移動可能の開閉アー
ムに配設されたアーム側耐熱板とベース側耐熱板から構
成され、一対の電極が少なくとも一方が移動可能な上電
極と下電極から構成され、上電極または下電極の少なく
とも一方の移動に伴い開閉アームが押圧移動される。こ
れにより、電線の載置後に加圧ヘッドが降下して駆動板
を下方に移動させ、この駆動板に設けられた駆動カムが
開閉アームを押圧して、開閉アーム先端のアーム側耐熱
板が載置された複数本の電線を加圧する。よって、電線
加圧空間が所定の寸法に規制され、圧着部分の寸法精度
を向上させることが可能になる。また、これに加えて開
閉アームシリンダが送り出すプランジャロッドにより開
閉アームを下電極方向に押圧することで、電線の加圧作
用をさらに改善することが可能になる。
【0041】更に、開閉アームが開く際、開閉アームに
嵌め込まれ、押出バネによって付勢された前後に移動自
在の耐熱絶縁ガイドが、開閉アームに装着されたアーム
側耐熱板下方から下電極の側面まで伸展して、その先端
を下電極側面に当接させる。これによって、開閉アーム
が開いた際に開閉アームと下電極間に形成される空隙が
遮蔽されるので、アーム開閉量が大きくても載置された
電線の空隙への落下が確実に防止できる。よって、電線
セット時の作業性を著しく向上させることができるとと
もに、熱圧着後の電線の取り出し作業性も顕著に改善で
きる。
嵌め込まれ、押出バネによって付勢された前後に移動自
在の耐熱絶縁ガイドが、開閉アームに装着されたアーム
側耐熱板下方から下電極の側面まで伸展して、その先端
を下電極側面に当接させる。これによって、開閉アーム
が開いた際に開閉アームと下電極間に形成される空隙が
遮蔽されるので、アーム開閉量が大きくても載置された
電線の空隙への落下が確実に防止できる。よって、電線
セット時の作業性を著しく向上させることができるとと
もに、熱圧着後の電線の取り出し作業性も顕著に改善で
きる。
【図1】本発明に係る熱圧着ジョイント装置の構成例の
一部切欠側面図である。
一部切欠側面図である。
【図2】本発明の第1実施例の熱圧着ジョイント装置に
おける電線載置時の動作説明図である。
おける電線載置時の動作説明図である。
【図3】図2における熱圧着ジョイント装置の加圧通電
圧着作業時における動作説明図である。
圧着作業時における動作説明図である。
【図4】本発明の第2実施例の熱圧着ジョイント装置に
おける電線載置後の開閉アームシリンダの動作説明図で
ある。
おける電線載置後の開閉アームシリンダの動作説明図で
ある。
【図5】図4における熱圧着ジョイント装置の加圧通電
圧着作業後における開閉アームシリンダの動作説明図で
ある。
圧着作業後における開閉アームシリンダの動作説明図で
ある。
【図6】図4における熱圧着ジョイント装置の熱圧着済
電線取出し時の動作説明図である。
電線取出し時の動作説明図である。
【図7】本発明の第3実施例の熱圧着ジョイント装置に
おける開閉アームの開放動作説明図である。
おける開閉アームの開放動作説明図である。
【図8】図7における熱圧着ジョイント装置における開
閉アームの閉時動作説明図である。
閉アームの閉時動作説明図である。
【図9】本発明に係る熱圧着ジョイント装置に用いる電
極の構成例の斜視図である。
極の構成例の斜視図である。
【図10】従来の熱圧着ジョイント装置の動作説明図で
ある。
ある。
1 熱圧着ジョイント装置 3 ベース 4 加圧ヘッド 5 スライドロッド 7 加圧シリンダ 8 駆動板 9 駆動カム 10 下電極 11 回動軸 12 圧縮バネ 13 ベース側耐熱板 14 開閉アームシリンダ 15 プランジャロッド 16 上電極 20 電線加圧空間 21 開閉アーム 22 ピン 23 アーム側耐熱板 24 耐熱絶縁ガイド 25 押出バネ
Claims (3)
- 【請求項1】 一対の耐熱板の各端面によって幅方向両
壁面が形成され、さらに一対の電極の各端面によって上
下方向両壁面が形成された電線加圧空間内に、被覆が除
去された複数の電線を載置して加圧整形の後、抵抗溶接
で電線を熱圧着させる熱圧着ジョイント装置において、 前記一対の耐熱板が移動可能の開閉アームに配設された
アーム側耐熱板とベース側耐熱板から構成され、前記一
対の電極が少なくとも一方が移動可能な上電極と下電極
から構成され、前記上電極または下電極の少なくとも一
方の移動に伴い前記開閉アームが押圧移動される構成と
したことを特徴とする熱圧着ジョイント装置。 - 【請求項2】 前記開閉アームの押圧移動が、前記上電
極または下電極の少なくとも一方の移動に伴い駆動され
る駆動カム、または開閉アームシリンダを内蔵するプラ
ンジャロッドの少なくとも一方によって行われることを
特徴とする請求項1記載の熱圧着ジョイント装置。 - 【請求項3】 前記アーム側耐熱板下方から伸出してそ
の先端を固定された前記下電極側面に当接させる前後移
動自在の耐熱絶縁ガイドが、前記開閉アームに設けられ
ていることを特徴とする請求項1または2記載の熱圧着
ジョイント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6172668A JP3026247B2 (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | 熱圧着ジョイント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6172668A JP3026247B2 (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | 熱圧着ジョイント装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0837078A JPH0837078A (ja) | 1996-02-06 |
JP3026247B2 true JP3026247B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=15946162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6172668A Expired - Lifetime JP3026247B2 (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | 熱圧着ジョイント装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3026247B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-25 JP JP6172668A patent/JP3026247B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0837078A (ja) | 1996-02-06 |
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