JP3026042U

JP3026042U - 水質改良活性剤

Info

Publication number: JP3026042U
Application number: JP1995014327U
Authority: JP
Inventors: 直一鈴木
Original assignee: 直一鈴木
Priority date: 1995-12-19
Filing date: 1995-12-19
Publication date: 1996-07-02
Anticipated expiration: 2001-12-19

Abstract

(57)【要約】【課題】植物栽培や畜産に大きな効果を発揮する活性化
水を容易かつ大量に生産することができる。【解決手段】水質改良活性剤１は、多数の磁鉄鉱石セラ
ミックスボール２と、多数の白色石灰石セラミックスボ
ール３と、多数の天然多孔質セラミックスボール４との
集合体から成り、網状の袋５の中に入れられている。各
磁鉄鉱石セラミックスボール２は、約６０重量％のＦｅ
₂Ｏ₃と約２５重量％のＦｅＯとを含む。各白色石灰石
セラミックスボール３は、約５５重量％のＣａＯを含
む。各天然多孔質セラミックスボール４は、約９０重量
％のＳｉＯ₂を含む。袋５の網の目５ａは、各セラミッ
クスボール２，３，４の直径より小さい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、水道水その他の水の水質を改良活性化する水質改良活性剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ミネラル水が市販され、飲料用その他に利用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のミネラル水は、天然水であるため、人工的に生産することができず、また、植物栽培などへの効果は小さかった。

【０００４】本考案は、植物栽培や畜産に大きな効果を発揮する活性化水を容易かつ大量に生産することができる水質改良活性剤を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る水質改良活性剤は、５０〜７０重量％のＦｅ₂Ｏ₃と２０〜３０重量％のＦｅＯとを含む複数の磁鉄鉱石セラミックスボールと、４０〜７０重量％のＣａＯを含む複数の白色石灰石セラミックスボールと、７０〜９５重量％のＳｉＯ₂を含む複数の多孔質セラミックスボールとの集合体から成ることを特徴とする。

【０００６】磁鉄鉱石セラミックスボールの範疇には、厳密な意味でのセラミックスのほか、Ｆｅ₂Ｏ₃とＦｅＯとを、例えばコンクリート用糊剤で造粒したものも含まれる。白色石灰石セラミックスボールの範疇には、厳密な意味でのセラミックスのほか、ＣａＯを例えばコンクリート用糊剤で造粒したものも含まれる。同様に、多孔質セラミックスボールの範疇には、厳密な意味でのセラミックスのほか、造粒したものも含まれる。各セラミックスボールは、上記の成分のほか、他の成分を含んでいてもよい。

【０００７】各セラミックスボールは約０．３〜１．０センチメートルの直径を有するが、各ボールの大きさは揃っていても、それぞれ異なっていてもよい。各セラミックスボールは、丸まった形状であれば、球体以外の形状であってもよい。各セラミックスボールの形状は、揃っていても、それぞれ異なっていてもよい。各セラミックスボールの割合は、磁鉄鉱石セラミックスボールが３０〜６０重量％、白色石灰石セラミックスボールが３０〜６０重量％、多孔質セラミックスボールが１０〜３０重量％である。

【０００８】本考案に係る水質改良活性剤は、袋や容器に入れられていることが好ましい。本考案に係る水質改良活性剤を袋に入れる場合、袋に、袋を吊るす紐が付けられていることが好ましい。この場合、改良活性化しようとする水の中に袋を吊るすのが容易となる。水質改良活性剤が入れられる袋や容器は、各セラミックスボールより小さい大きさの網の目または孔を有することが好ましい。その他、本考案に係る水質改良活性剤を濾材として濾過システムに組み入れて使用してもよい。

【０００９】水質改良活性剤は、水質を改良活性化しようとする水の中に入れて使用することができる。改良活性化しようとする水は、水道水、井戸水、その他いかなる水であってもよい。水質改良活性剤を入れた水は、改良活性化される。水は、いくつかの分子集団（クラスター）から成り立っているが、この改良活性化水はクラスターが小さくなって有害物質が除去される。改良活性化水は、溶存酸素量が水道水や井戸水などの水に比べて１．５倍位になっている。そのため、改良活性化水中では、嫌気性菌に属する有害微生物が生存できなくなっている。この結果、改良活性化水を使用することによって、植物栽培に消毒が必要でなくなる。しかも、この改良活性化水は、抗酸化力を持つため、劣化防止作用、防腐作用、防錆作用を有する。

【００１０】育苗、野菜、果実などの植物栽培の場合、植物や土壌に改良活性化水を施すと、以下の（１）〜（９）の作用を発揮する。（１）化学肥料の使用で崩れた土壌のバランスを正常に戻す。（２）酸素の放出を続けるため、地中の硬化水素を消し、同時に作物の根の呼吸量を普通の作物の２．５倍に上げる。このため、同化作用も３倍以上増加する。（３）化学肥料で土壌に大量沈澱した酸基、塩基を中性化させる。（４）果実や野菜の糖度を２〜３．５度、高める。（５）鮮度の長持ちを抜群に良くし、今までの作物とは比較にならない生命力を発揮させる。（６）作物の関節が短くなり、倒伏しない丈夫な体型を作る。（７）発芽率が良くなり、成長を促進する。（８）根くされ、立ち枯れのない植物にする。（９）バクテリア、微生物などを排除して無菌状態を作り出す。また、容器などに水垢などが付きにくくなる。

【００１１】養豚、肉牛、乳牛、養鶏などの畜産の場合、家畜に改良活性化水を飲ませると、以下の（１）〜（３）の作用を発揮する。（１）畜産につきものの悪臭公害を解決する。悪臭の源は家畜の糞尿のアンモニア成分が主体であるが、このアンモニア濃度を下げて悪臭の元を断つ。（２）家畜の血液浄化作用を促進する。（ａ）養豚、肉牛の場合、家畜の肉質および肉の色が良くなり、成長を促進する。（ｂ）乳牛の場合、乳量が増加する。夏バテなどを防ぐ。（ｃ）養鶏の場合、卵殻が固くなり、卵が割れにくくなる。卵の味が良くなり、自然な卵の香りがする。産卵率が向上する。（３）抗生物質などを使用しなくても、病気発生率、死亡率が激減する。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づき本考案の実施の形態を説明する。図１は、本考案の実施の形態の水質改良活性剤を袋詰めした状態を示す。図１に示すように、水質改良活性剤１は、多数の磁鉄鉱石セラミックスボール２と、多数の白色石灰石セラミックスボール３と、多数の天然多孔質セラミックスボール４との集合体から成り、網状の袋５の中に入れられている。各磁鉄鉱石セラミックスボール２は、約６０重量％のＦｅ₂Ｏ₃と約２５重量％のＦｅＯと約１５重量％のその他の無機物とをコンクリート用糊剤で固めて構成されている。磁鉄鉱石セラミックスボール２は、黒色である。各白色石灰石セラミックスボール３は、約５５重量％のＣａＯと約４５重量％のその他の無機物とをコンクリート用糊剤で固めて構成されている。各天然多孔質セラミックスボール４は、約９０重量％のＳｉＯ₂と約１０重量％のその他の無機物とから成る天然の物質である。天然多孔質セラミックスボール４は、肌色である。

【００１３】各セラミックスボール２，３，４は、ボール状で、約０．７センチメートル前後の直径を有している。各セラミックスボール２，３，４の割合は、磁鉄鉱石セラミックスボール２が４０重量％、白色石灰石セラミックスボール３が４０重量％、天然多孔質セラミックスボール４が２０重量％である。袋５には、水質改良活性剤１が５ｋｇ入れられている。袋５の網の目５ａは、各セラミックスボール２，３，４の直径より小さく、各セラミックスボール２，３，４が網の目５ａからこぼれ落ちないようになっている。

【００１４】水質改良活性剤１を使用する場合、まず、水質改良活性剤１を袋詰めのまま軽く水洗いする。次に、水２００リットルを攪拌してその中に袋詰めの水質改良活性剤１を入れる。水質改良活性剤１を入れた水は、攪拌機などで攪拌しておくことが好ましい。水は、約５時間で、水質が改良活性化された水となる。この水は、植物栽培用として、畜産用として、または飲料用として用いることができる。使用条件によって異なるが、水質改良活性剤１は、約１０年位、使用することができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係る水質改良活性剤によれば、植物栽培や畜産に大きな効果を発揮する活性化水を容易かつ大量に生産することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態の水質改良活性剤を袋詰め
した状態を示す一部切欠斜視図である。

【符号の説明】

１水質改良活性剤２磁鉄鉱石セラミックスボール３白色石灰石セラミックスボール４天然多孔質セラミックスボール５袋

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】５０〜７０重量％のＦｅ₂Ｏ₃と２０〜３
０重量％のＦｅＯとを含む複数の磁鉄鉱石セラミックス
ボールと、４０〜７０重量％のＣａＯを含む複数の白色
石灰石セラミックスボールと、７０〜９５重量％のＳｉ
Ｏ₂を含む複数の多孔質セラミックスボールとの集合体
から成ることを特徴とする水質改良活性剤。