JP3026011U - 宣伝カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 宣伝カードとしての機能を損なうことのない
宣伝カードを提供する。 【構成】 宣伝カード１の一端１ａはスカート部３３の
内側に当接し、スカート部の内側には一端から第２屈曲
部１２までが受容され、第２屈曲部から第３屈曲部１３
までが収納ケース２１前面に露出し、第３屈曲部から第
４屈曲部１４までが底板部２７の下側に位置し、第４屈
曲部から他端１ｂまでが開口３２を介して引き出し２６
と底板部との間に受容され、前記第２屈曲部と第３屈曲
部との間には、文字、イラスト、写真などの視覚情報が
印刷された印刷面１５を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、宣伝カードに係わり、特に、引き出しを備える収納ケースに用いて 好適な宣伝カードに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、引き出しを備えるプラスチック製の収納ケースが広く利用されている。 図９に示すように、このような収納ケースをお店で販売する際には、文字やイラ ストや使用シーンなどを印刷した一般的にポップ(POP:point of purchase) 広告 と呼ばれている宣伝カード５１やシールを収納ケース２１の前面に貼って、店頭 での購買意欲を湧かせることがされてきた。

【０００３】 このような宣伝カード５１にあっては、前記したように収納ケース２１の前面 に、一般的にテープ５２を用いて貼着することから、その作業が繁雑であったり 、また貼る位置がずれて見栄えが悪くなったり、或いは粘着部分に埃などが付着 して汚れたりする虞があった。特に、複数の引き出し２６を跨いで貼着した場合 には、不意に引き出し２６が引き出されると、テープ５２が剥がれたり、宣伝カ ード５１が破れるなどして、購買意欲を湧かせると言った本来の目的とは逆の効 果を生み出しかねない虞があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、宣伝カードとしての機能を損なう ことのない宣伝カードを提供することをその目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案に係わる宣伝カードは、上部部材と下部部 材とを離間部材を介して離間して空間を形成し、この空間に出し入れ自在に受容 された引き出しを備える収納ケースの前面に取り付けられる紙製の宣伝カードで あって、前記上部部材の前端には、この前端から垂れ下がるスカート部が形成さ れ、スカート部と引き出しとの間には所定の間隙が形成され、さらに下部部材の 下面には、前端から所定長離間した位置に開口が形成されており、一方、宣伝カ ードは比較的厚手な紙からなり、その一端から他端に向けて所定長離間した位置 に形成された谷折りされる第１屈曲部と、この第１屈曲部から他端に向けて所定 長離間した位置に形成された山折りされる第２屈曲部と、この第２屈曲部から他 端に向けて所定長離間した位置に形成された山折りされる第３屈曲部と、この第 ３屈曲部から他端に向けて所定長離間した位置に形成された山折りされる第４屈 曲部と、を具備し、前記宣伝カードの一端は前記スカート部の内側に当接し、当 該スカート部の内側には一端から第２屈曲部までが受容され、第２屈曲部から第 ３屈曲部までが収納ケース前面に露出し、第３屈曲部から第４屈曲部までが下部 部材の下側に位置し、第４屈曲部から他端までが前記開口を介して引き出しと下 部部材との間に受容され、前記第２屈曲部と第３屈曲部との間には、文字、イラ スト、写真などの視覚情報が印刷された印刷面が形成されていることを特徴とす る。

【０００６】 この宣伝カードを取付ける手順は、まず宣伝カード他端を開口より侵入させて 引き出しと下部部材との間に第４屈曲部までを受容させる。次に、第１屈曲部を 間隙より侵入させて一端から第２屈曲部までをこの間隙内に受容させる。このよ うに、宣伝カードはテープを用いることなく収納ケースの前面に取り付けること ができる。引き出しが引き出される方向に移動しても、宣伝カードの一端がスカ ート部の内側に当接して、そして第４屈曲部から他端までが引き出しと下部部材 との間に開口を介して受容されていることから、印刷面の裏面によって引き出し の移動が規制されることとなる。また、この宣伝カードは比較的厚手の紙である ことから、簡単には破れることがない。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態について説明する。

【０００８】 先ず本考案の宣伝カードが取り付けられる収納ケースを説明する。収納ケース ２１は、図６から図８に示すように、３段に重ねた３つのモジュール２２，２３ ，２４から構成されている。この各モジュール２２，２３，２４は、ケース本体 ２５と、このケース本体２５に出し入れ可能に装着された引き出し２６とから構 成されている。ケース本体２５は、底面部分を形成する底板部２７と、この底板 部２７の両側に位置する側壁部２８と、底板部２７の背面に位置する背面壁部２ ９とから構成されている。３段に重ねたモジュールのうち上の２段のモジュール ２２，２３は同じ高さに、最下段のモジュール２４は他の２段よりも高く設定さ れている。

【０００９】 最上段モジュール２２の上側には、側壁部２８及び背面壁部２９に接合して上 側を施蓋する天板部３０が取り付けられている。この天板部３０は、全体を平板 状に形成され、その周縁部に下方に垂れ下がるスカート部３１が形成されている 。

【００１０】 底板部２７には、その中央部に略全域を覆う程の大きな開口３２が設けられて いる。引き出し２６は、この開口の両側縁部に当接して出し入れ可能に支持され ている。そして、底板部２７の周縁部には、下方に垂れ下がるスカート部３３が 形成されている。

【００１１】 引き出し２６は、全体形状を四角形の皿状に形成されている。この引き出し２ ６の正面側には取っ手３６が取り付けられている。そして、各引き出し２６の前 面上部と各スカート部３１，３３との間には、間隙３７が形成されている。

【００１２】 次に、本実施形態に係わる宣伝カード１は、図２に示すように、全体を長方形 状をなし、比較的厚手の紙から形成されている。この宣伝カード１には、一端１ ａ（図１の上側）から他端１ｂに向けて所定長離間した位置で谷折りされる第１ 屈曲部１１と、この第１屈曲部１１から他端１ｂに向けて所定長離間した位置で 山折りされる第２屈曲部１２と、この第２屈曲部１２から他端１ｂに向けて所定 長離間した位置で山折りされる第３屈曲部１３と、そして第３屈曲部１３から他 端１ｂに向けて所定長離間した位置で山折りされる第４屈曲部１４が形成されて いる。

【００１３】 そして、第２屈曲部１２から第３屈曲部１３までの紙面上には、文字やイラス トや写真といった視覚情報が印刷された印刷面１５が形成されている。

【００１４】 以上のように構成された宣伝カード１は、前記した収納ケース２１に以下のよ うに取り付けられる。

【００１５】 先ず、図３に示すように、宣伝カード１の第４屈曲部１４を山折りし、次いで 最下段のモジュール２４の開口３２からカード他端１ｂを侵入させて、引き出し ２６と底板部２７との間に他端１ｂから第４屈曲部１４までを受容させる。次に 、図４に示すように、第３屈曲部１３及び第２屈曲部１２を山折りし、さらに第 １屈曲部１１を谷折りする。そして、谷折りされた第１屈曲部１１を、２段目の モジュール２３の引き出し２６と最上段のモジュール２２のスカート部３３との 間の間隙３７に侵入させて、図５に示すように、第２屈曲部１２からカード一端 １ａまでを当該スカート部３３内に受容する。

【００１６】 このように、収納ケース２１に取り付けられた宣伝カード１は、カード一端１ ａがスカート部３３の内側に当接し、そして第４屈曲部１４からカード他端１ｂ までが引き出し２６と底板部２７との間に受容されていることから（カード他端 １ｂが引き出し２６下面に当接している）、宣伝カード１は収納ケース２１にし っかりと取り付けられることとなる。

【００１７】 上記したように、宣伝カード１を取り付ける作業は、従来のテープ貼りの作業 に比べれば、はるかに容易で手間のかからないものであることから、延いては収 納ケース２１の製品コストの低減化にも貢献することができる。そして、宣伝カ ード１を、収納ケース２１の前面に曲がることなく正確に取り付けることができ るので、見栄えが大変よいことがいえる。さらに、粘着部分が存在しないことか ら、埃などが付着することがない。

【００１８】 そして、宣伝カード１が比較的厚手の紙（本実施形態では、コートボール310g を採用）からなることから、丈夫であり、多少のことでは破れることなどないわ けである。

【００１９】 尚、本考案における上部部材、下部部材、そして離間部材は、本実施形態にお いて天井部３０を上部部材とした場合には天井部３０の下方に位置するモジュー ル２２の底板部２７が下部部材に、側壁部２８が離間部材に対応し、モジュール ２２の底板部２７を上部部材とした場合には、モジュール２２の下方に位置する モジュール２３の底板部２７が下部部材に、側壁部２８が離間部材に対応し、モ ジュール２３の底板部２７を上部部材とした場合には、モジュール２３の下方に 位置するモジュール２４の底板部２７が下部部材となり、各モジュール２２，２ ３，２４の各側壁部２８が離間部材にそれぞれ対応する。

【００２０】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように本考案によれば、次の効果を奏することができる。

【００２１】 宣伝カードを取り付ける作業は、従来のテープ貼りの作業に比べれば、はるか に容易で手間のかからないものであることから、延いては収納ケースの製品コス トの低減化にも貢献することができる。そして、宣伝カードを、収納ケースの前 面に曲がることなく正確に取り付けることができるので、見栄えが大変よいこと がいえる。さらに、粘着部分が存在しないことから、埃などが付着することがな い。そして、宣伝カード１が比較的厚手の紙からなることから、丈夫であり、多 少のことでは破れることなどないわけである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の宣伝カードを収納ケースに取り付けた
状態を示す正面図である。

【図２】宣伝カードの正面図である。

【図３】宣伝カードを収納ケースに取り付ける過程を説
明するための部分縦断面図である。

【図４】宣伝カードを収納ケースに取り付ける過程を説
明するための部分縦断面図である。

【図５】図１の部分縦断面図である。

【図６】収納ケースの正面図である。

【図７】図６の左側面図である。

【図８】図６の縦断面図である。

【図９】従来の宣伝カードを収納ケースに取り付けた状
態を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 宣伝カード １ａ 一端 １ｂ 他端 １１ 第１屈曲部 １２ 第２屈曲部 １３ 第３屈曲部 １４ 第４屈曲部 １５ 印刷面 ２１ 収納ケース ２６ 引き出し ２７ 底板部（上部部材）（下部部材） ２８ 側壁部（離間部材） ３０ 天井部（上部部材） ３１，３３ スカート部 ３２ 開口 ３７ 間隙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上部部材と下部部材とを離間部材を介して
   離間して空間を形成し、この空間に出し入れ自在に受容
   された引き出しを備える収納ケースの前面に取り付けら
   れる紙製の宣伝カードであって、 前記上部部材の前端には、この前端から垂れ下がるスカ
   ート部が形成され、スカート部と引き出しとの間には所
   定の間隙が形成され、さらに下部部材の下面には、前端
   から所定長離間した位置に開口が形成されており、 一方、宣伝カードは比較的厚手な紙からなり、その一端
   から他端に向けて所定長離間した位置に形成された谷折
   りされる第１屈曲部と、この第１屈曲部から他端に向け
   て所定長離間した位置に形成された山折りされる第２屈
   曲部と、この第２屈曲部から他端に向けて所定長離間し
   た位置に形成された山折りされる第３屈曲部と、この第
   ３屈曲部から他端に向けて所定長離間した位置に形成さ
   れた山折りされる第４屈曲部と、を具備し、 前記宣伝カードの一端は前記スカート部の内側に当接
   し、当該スカート部の内側には一端から第２屈曲部まで
   が受容され、第２屈曲部から第３屈曲部までが収納ケー
   ス前面に露出し、第３屈曲部から第４屈曲部までが下部
   部材の下側に位置し、第４屈曲部から他端までが前記開
   口を介して引き出しと下部部材との間に受容され、 前記第２屈曲部と第３屈曲部との間には、文字、イラス
   ト、写真などの視覚情報が印刷された印刷面が形成され
   ていることを特徴とする宣伝カード。