JP3025817B2 - 薬剤として用いられる発光物質及び高分子発光物質 - Google Patents

薬剤として用いられる発光物質及び高分子発光物質

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、細胞の電子キャリヤーあるいは遊離基との
反応により細胞内で活性化され、遊離活性薬剤分子を放
出する治療用薬剤に関する。
関連出願 本出願は、1986年12月31日に出願され、係属中の、本
出願人による、アメリカ合衆国特許出願番号No.948,326
「薬剤として用いられる発光物質」の部分継続出願であ
る。
背景技術 薬剤は、生体内の機能性高分子成分と相互作用をする
ことにより、その効力をあらわす。この相互作用によ
り、該当する細胞成分の機能が変化し、さらには、薬剤
に対する反応として特徴的な、生化学的並びに生理学的
な一連の変化を引き起こす。受容体(レセプター)と
は、化学物質と互いに作用しあう生体成分であるが、生
体のいかなる機能性高分子成分も、薬剤に対するレセプ
ターになり得る。この事実から、いくつかのことが推測
できる。薬剤は、様々な体内作用の進む速度を変えるこ
との出来る潜在能力を有する。そして、薬剤は、特定の
レセプターとの相互作用により、新たな効力を生み出す
ものではなく、単に、進行中の作用の速度を変化させる
だけのものである。即ち、薬学的に言い替えれば、薬剤
は、細胞に新たな機能を与えるものではない。薬剤が、
作用速度を促進あるいは抑制させた結果、機能変化が起
こる。また、直接的には作用しない薬剤も、レセプター
の他の活性制御配位子と、結合部位で拮抗することによ
り、機能変化を引き起こす。薬剤と相互に作用しあうレ
セプターの基本的な特定を直接変化されることにより、
その効力をあらわす薬剤を、作動薬(アゴニスト)と呼
ぶ。また、自分自身は、本質的に薬理学的な効力を持た
ないが、所定のアゴニストの作用を抑制する(例えば、
アゴニストと結合部位で拮抗することにより)効果をも
つ化合物を、拮抗薬(アンタゴニスト)と呼ぶ。
少なくとも、数値的にいって、細胞内のタンパク質
は、最も重要な薬剤レセプターの一つである。分かりや
すい例としては、重要な代謝あるいは制御経路で作用す
る酵素(例えば、チロシンハイドロキシラーゼ、3−ハ
イドロキシ−3−メチルグルタリル−CoAレダクター
ゼ)があるが、輸送経路で作用するタンパク質(例え
ば、Ca2+−ATPアーゼ、Na+−K+−ATPアーゼ)、あるい
は、cAMPのような二次メッセンジャーと結合することに
より、他のタンパク質を活性化させるプロテインキナー
ゼも、タンパク質の薬剤レセプターの重要な一例であ
る。また、その他の細胞成分の有する特異的な結合特性
も、レセプターとして、利用することが出来る。核酸
は、特に、悪性腫瘍の進行を抑えるための化学療法を行
う場合に重要な、薬剤レセプターである。また、植物レ
クチンは、多糖類及び糖タンパク質の、特定の炭水化物
残基と、非常に特異的に反応する。制御イオンとして作
用するCa2+、あるいは、必須の酵素副因子(コファクタ
ー)として作用するFe2+のような、小さなイオンも、薬
剤レセプターとして、利用することが出来る。また、薬
剤は、レセプターの介在しない作用によっても、機能変
化を起こす。正常な生物学的な成分と構造が似ているあ
る種の薬剤は、細胞成分と結合して、その機能を変化さ
せる。これは、「疑似結合機構」と呼ばれるものであ
り、核酸と結合可能であり、癌の化学療法に効果があ
り、抗ウィルス活性を持つ、プリン及びピリミジンの構
造類似薬剤が、このような疑似結合を行う。また、病原
体の特定の成分をレセプターとして利用することもでき
る。例えば、本出願人による先日付のアメリカ合衆国特
許出願番号No.948,326に詳述されているように、バクテ
リアの電子キャリヤーは、レセプターとして作用する。
また、下記に説明されているように、ウィルスの複製酵
素も、ウィルスHIVに対して、レセプターとして作用す
る。生体外で(試験管内で)レセプター介在あるいは非
介在活性を有する多くの化合物が知られているが、これ
らは、参考文献「酵素阻害剤の手引」(マヘンドラ・ク
ーモー・ジャイン著、1982年、ニューヨーク、ウィレイ
−インターサイエンス社発行)に、詳しく述べられてい
る。しかし、この様な化合物のうち、生体内で、所望の
機能変化を起こし、あるいは、高い治療効果を有するも
のは、ごくわずかである。これは、大多数の化合物が、
遊離した形では毒性を有するため、あるいは、すぐに、
不活性になったり、排出されたりするためである。ま
た、他の理由としては、例えば、極性あるいは荷電基を
有するために、好ましくないエネルギーを持ち、細胞あ
るいは脳血液関門等の生物学的な関門を通り抜けること
が出来ず、標的となるレセプターあるいは作用部位に近
づくことが出来ない、ためである。また、更に別の理由
としては、ある生物学的な環境あるいは生物学的小器官
においては、他の環境あるいは小器官における場合と比
べて、レセプターに非選択的に近づき、且つ、作用する
結果、毒性を有する、ためである。このような場合に
は、試験管内で効力を示す化合物も、実際の治療上は無
効である。
発明の簡単な概要 本発明には、薬剤効果のある発光物質が開示されてい
る。発光薬剤は、三つあるいは四つの部分分子からな
り、各部分が、それぞれ、所定の目的を持った、機能部
である。発光薬剤の代表例は、A−B−C、D−A−B
−C、A−D−B−C、及び である。ここで、Aは、周辺環境により活性化され、エ
ネルギーを、自分自身の励起状態から、エネルギー受容
体(アクセプター)であるB機能部に運ぶ機能部であ
る。Aからエネルギーを受け取ると、Bは、励起状態に
なり、この状態から緩和する際に、BとCの共有結合が
異種解離する。その結果、薬剤部Cは、Aを活性化させ
た細胞内部に放出される。放出されたCは、局所的に、
あるいは、離れた部位にも作用する。Dは、周囲から電
子を取り入れ、あるいは周囲に電子を放出し、そして、
Aに電子を供与し、あるいはAから電子を受容し、Aを
活性化させ、その結果、三つの部分分子からなる場合と
同様に、励起したAのエネルギーをBに移送し、Cを放
出させる、電子移送機能部である。
何れの場合においても、遊離Cは、薬剤分子である。
放出された薬剤分子は、可逆的あるいは非可逆的な競争
作動機構と、自己不活性基質として知られている分子、
遷移状態類似機構、非競争作動機構、拮抗機構、等の拮
抗機構と、を含むレセプター介在機構により、あるい
は、「疑似結合機構」等のレセプター非介在機構によ
り、治療学的機能変化を起こさせる。
浸透性、様々な酸化還元酵素、電子キャリヤー、ある
いは酸素等の遊離基に対する反応性のような、発光薬剤
の化学的あるいは物理的な特性を利用して、Cが放出さ
れる周辺条件、環境を制御することが出来る。脳血液関
門あるいは細胞膜に対する発光薬剤の浸透、遊離Cに比
較して排出速度を遅くする結果となる。プラズマ蛋白に
対する発光薬剤の高い親和性、あるいは、細胞外酵素と
の反応性が、遊離Cに比較して発光薬剤の方が低いこと
等により、発光薬剤は、適当な生物学的小器官で、ある
いは、標的レセプターの存在下で、活性遊離Cを放出す
る。そして、その結果、所望の治療学的効果を得ること
が出来る。即ち、発光薬剤は、治療薬として有用であ
る。また、本発明の、発光剤は、例えば、抗高脂肪血症
剤、抗コレステロール血症剤、避妊薬、抗凝固薬、抗炎
症薬、免疫抑制剤、不整脈治療剤、抗腫瘍薬、抗高血圧
症剤、エピネフリン遮断薬、強心剤、抗欝剤、利尿剤、
抗真菌薬、抗バクテリア剤、不安寛解剤、鎮静剤、金弛
緩薬、抗けいれん剤、潰痕治療薬、喘息及び過敏症治療
薬、抗血栓薬、筋ジストロフィー治療薬、治療的流産
薬、貧血治療薬、同種異系移植片定着改善剤、プリン代
謝異常治療薬、虚血性心臓病治療薬、アヘン禁断症治療
薬、二次メッセンジャー三リン酸イノシトール活性薬、
脊髄反射遮断薬、エイズ(後天性免疫不全症候群)治療
薬を含む抗ウィルス薬等、である。
発明の詳細な説明 電子移送及び輸送物質は、いたるところに存在してお
り、生命にとって、なくてはならないものである。全て
の真核及び原核生命体にとって、金属含有ヘム、及び、
フラビンのような非金属含有分子等の、電子移送及び輸
送物質は、必要不可欠なものである。これらの電子移送
・輸送物質により、食物の化学結合中に蓄えられている
エネルギーは、生命体の大きな負のエントロピー状態を
維持するために使用可能な形に、変換される。化学的な
エネルギー変換過程には、通常、電子輸送鎖と呼ばれ
る、一連の連続した電子キャリヤー群が寄与している。
酵素の遊離基は、ミトコンドリアが酸素呼吸をする間
に、電子が電子輸送鎖の電子キャリヤーにより、最終的
な電子アクセプターに運ばれることにより、生産され
る。酸素、超酸化物、過酸化物、並びに、酸素の部分還
元物質は、細胞ゾルのヒドロキシル化あるいは酸化反応
の間に、また、酵素の酵素還元等、その他の反応の間
に、連続的に、生産される。好気性細胞のミトコンドリ
ア並びに、細胞ゾルは、超酸化物(スーパーオキシド)
を過酸化水素と酸素分子に変換させる、酸素スーパーオ
キシドジスムターゼを、高い濃度で含有している。過酸
化水素と超酸化物を含む酸素基は、細胞ゾルよりもミト
コンドリア内に多く存在する。これは、酸素の還元が、
ミトコンドリア内でより活発に行われるためである。し
かし、細胞ゾル内にもかなりの量の酸素基が存在してい
る。
発光薬剤は、所望の生物学的小器官に浸透し、標的細
胞の電子キャリヤーと酸化還元反応を行い、あるいは、
電子輸送の結果生産された遊離基と反応し、薬剤部分
を、活性化した形で、所望の小器官に放出する。発光薬
剤は、放出速度を適切に調製する、不活性化あるいは排
出に対しての抵抗性を大きくする、溶解度を大きくす
る、吸収力を高める、毒性を減少させる、Cが作用する
部位である細胞学的あるいは生物学的小器官に対する接
近性を高める、等の、動的薬理学、薬力学的な性質の変
化をおこさせることにより、遊離Cよりも大きな治療効
果を発揮することができる。
発光薬剤は、三つあるいは四つの部分分子からなり、
各部分が、それぞれ、所定の目的を持った、機能部であ
る。発光薬剤の代表例は、A−B−C、D−A−B−
C、A−D−B−C、及び である。ここで、Aは、酸化還元反応を行い、Aと標的
細胞の電子キャリヤーとの間で直接電子授受を行う、あ
るいは、(下記に詳述される)電子移送機能部Dを介し
て間接的に電子を移送する、機能部である。あるいは、
Aは、電子輸送の結果産出された酸素遊離基と反応する
機能部でもよい。このような反応のうちの一つが起こる
と、Aは励起応対になる。そして、Aは、エネルギー
を、自分自身の励起状態から、エネルギー受容体(アク
セプター)であるB機能部に運ぶ、分子内エネルギー移
送を行う。Aからエネルギーを受け取ると、Bは、励起
状態になり、この状態が緩和する際に、BとCの共有結
合が異種解離する。その結果、薬剤部Cが、周囲環境に
放出される。放出されたCは、局部的に、あるいは、離
れた部位にも作用する。Dは、周囲から電子を取り入
れ、あるいは周囲に電子を放出し、そして、Aに電子を
供与し、あるいはAから電子を受容し、Aを活性化さ
せ、その結果、三つの部分分子からなる場合と同様に、
励起したAのエネルギーをBに移送し、Cを放出させ
る、電子移送機能部である。何れの場合においても、遊
離Cは、薬剤分子である。放出された薬剤分子Cは、可
逆的あるいは非可逆的な競争作動機構と、自己不活性基
質として知られている分子、遷移状態類似機構、非競争
作動機構、拮抗機構等の拮抗機構と、を含む、レセプタ
ー介在機構により、あるいは、「疑似結合機構」等のレ
セプター非介在機構により、治療学的機能変化を起こさ
せる。
エネルギー供与機能部Aは、先に詳述したように反応
し、高いエネルギー励起状態を作り、そして、薬剤機能
部Cとエネルギーアクセプター部Bとの間の共有結合を
壊すのに充分な大きさのエネルギーを移送する。化学発
光分子は、適当なエネルギー強度を持つ高い励起状態を
作りだし、酸化還元反応を行い、あるいは、遊離基と反
応し、分子内エネルギー移動が起こる準安定励起状態を
保持することができる。それ故に、化学発光分子は、A
機能部として働く。本発明に関与する化学発光分子は、
一般的に次の三つのグループに分けられる。
1)過酸化物及び酸素遊離基とが関与する反応を行う分
子。
2)酸化反応あるいは還元反応をおこなう分子。
3)過酸化物及び酸素遊離基との反応後、酸化あるいは
還元反応を行う分子。
第1のグループの分子には、例えば、ロフィン及びそ
の誘導体、アクリジニウムエステル及びアクリダン、テ
トラフェニルピロール、フタルヒドラジド、アシロイ
ン、ビアクリジニウム塩、ビニルカルボニル、ビニルニ
トリル、テトラキス(ジメチルアミノ)エチレン、アシ
ルペロキサイド、インドール、テトラカルバゾール、及
び活性シュウ酸塩が含まれる。第2グループの分子に
は、例えば、ルテニウムキレート2,6−ジアミノピレ
ン、あるいは、ジオキセタンやジオキセタノン等の化学
的に誘起される電子交換発光(CIEEL)を行うカチオン
基及び分子が含まれる。第3グループには、ジオキセン
の誘導体が含まれる。このジオキセンの誘導体は、超酸
化物と反応してジオキセタンを形成し、CIEEL機構によ
り、化学発光を効率的に行う。
第1グループの一例である化学発光物質、ルミノール
は、水溶液にすると、390から400nmの間で、最大の化学
発光を示す。ルミノールが酸素遊離基と反応すると、化
学発光が起こる。このとき、生成物分子の大部分は、励
起状態になっている。励起状態は、10-8秒のオーダーの
平均寿命を持つ電子状態である。この値は、分子振動時
間のおよそ一万倍である。発光の際には、75Kcal/mole
のオーダーのエネルギーが放出されると共に、量子の力
学的な一重項−一重項遷移(S−S遷移)が起こる。励
起電子状態を作るための量子収率は0.5である。ルミノ
ールは、酸素基と化学発光反応を起こすので、細胞小器
官にプローブを向けさせる分子と結合して、これらの基
に対する分子プローブ(探査子)として用いられてき
た。例えば、ルミノールをカルミチンと結合させてプロ
ーブを作った場合、そのプローブは、ミトコンドリア内
に運ばれ、酸素基を作り出す電子輸送活性の強度に比例
した強さの、化学発光を行う。化学発光分子、ルシジェ
ニンも、酸素遊離基に対するプローブとして用いられ
る。
第2グループの化学発光分子は、細胞の電子キャリヤ
ーと直接酸化還元反応を行い励起状態を作り出す。ある
いは、電子移送機能部Dと酸化還元反応を行う。
D機能部も第3グループに含まれる。このグループの
化学発光分子は、酸素遊離基と反応し、励起状態を作り
出し、化学発光を行う。が、例えばD機能部で行われる
ような電子移送により、量子収率や一重項と三重項の励
起状態の相対比(S−T比)等の特性を変えることが出
来る。第1表に、代表的な化学発光分子を示す。
代表的なエネルギーアクセプター分子としては、例え
ば、電磁波と漂白剤とを用いることによりホトクロミッ
ク(光互変性)な挙動を示す分子があげられる。A機能
部が、化学発光物質である場合には、Aの化学発光スペ
クトルとBの光解離性薬剤放出スペクトルが重なるよう
に、B機能部を選ぶ。
トリアリルメタン染料は、シアン化合物と反応し、ロ
イコシアン変物と呼ばれるニトリルを形成する。このニ
トリルを、250から320nmの波長の紫外線で照射すると、
ほぼ1の量子収率でシアン化物イオンが放出される。
シアン化物イオンの光放出反応のスペクトルは、トリ
アリルメタン染料を用いる場合には、アリル基をナフチ
レン基で置換することにより、その波長を長くすること
が出来る。また、カチオン性ポリメチン染料が用いて
も、波長を長くできる。また、カチオン性ポリメチン染
料のカルボニウムイオンとシアン化物が反応し、熱的に
安定なニトリルを形成する。ニトリルが形成されると、
トリアリルメタン染料の場合と同様、着色染料が漂白さ
れる。そして、シアン化物が放出され、染料は、320か
ら415nmの吸収帯で発色する。薬剤による可逆的な漂
白、並びに、光による発色が、ホトクロミズムの特色で
ある。
カチオン性染料には、このホトクロミックな挙動がみ
られ、これには、ジアリルメタン染料、トリアリルメタ
ン染料、トリアリルメタンラクトン染料、環状エーテル
染料、カチオン性インドール、ピロニン、フタレイン、
オキサジン、チアジン、アクリジン、フェナジン、及び
アントシアニジン染料、カチオン性ポリメチン染料、ア
ゾポリメチン、ジアゾポリメチン、スチリル、シアニ
ン、ヘミシアニン、及びジアルキルアミノポリエン染料
等がある。第2表に、異性体塩型ホトクロミック染料の
構造式を示す。ホトクロミック分子は、多くの試薬と共
有結合をする。結合時に、分子を、呈色した形から無色
の形に代えるので、これらの試薬は漂白剤と呼ばれる。
漂白剤には様々なものがあるが、例えば、水酸化物、シ
アン化物、アジ化物、二硫化物、亜硫酸塩、チオシアン
酸塩、フェロシアン化物、クロム酸塩、四ホウ酸塩、酢
酸塩、亜硝酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、アルミン酸塩、
タングステン酸塩、モリブデン酸塩、メトキシド、2−
メトキシエトキシド、ケイ皮酸塩、p−メトキシケイ皮
酸塩、チオール、アミン等である。
a:シアン化物、重亜硫酸塩、及び、水酸化物イオンのみ
を考慮し、溶液中に存在する他の陰イオンは無視する。
b:調べたホトクロミック物の組成については、Macnair
の総説[255、表1A−4]に、詳しく説明されている。
c:エタノール d:ジエチルエーテル e:1,2−ジクロロエタン f:1,1−ジクロロエタン、シクロヘキサン−1,1−ジクロ
ロエタンあるいは、シクロヘキサン−1,2−ジクロロエ
タン混合物 g:ベンゼン h:ジメチルスルフォキシド、そのまま及び水溶液 i:アセトン j:酢酸 k:酢酸エチル l:臭化エチル m:2−メトキシエタノール n:クロロホルム o:KCN含有エタノール p:KOH含有エタノール q:酢酸からステアリン酸までのカルボン酸、ヒドロケイ
皮酸、エチル及びブチル酸フタレート r:オクタデシルニトリル、リン酸トリブチル、アニリ
ン、2−(p−tert−ブチルフェノキシ)エタノール、
テトラエチレングリコールジメチルエーテル、あるい
は、ポリエチレングリコール s:ホルムアミドからステアラミドまでのアミド、メチル
ホルムアミドあるいはメチルアセトアミド、ジメチルホ
ルムアミドあるいはアセトアミド、ジエチルホルムアミ
ドあるいはアセトアミド t:酢酸セルロースと次の5:1可塑剤混合物を3:1の割合で
混合した溶液:ポリエチレングリコール600(商品名)
−ステアリン酸ブチル、ポリエチレングリコール600−
アセトキシステアリン酸ブチル、ドワノールEP(商品
名)−ステアリン酸ブチル、あるいは、ドワノールEP−
アセトキシステアリン酸ブチル u:SO2を含む水 v:重亜硫酸塩及びパパインを含む水 w:ポリビニルアルコールとジメチルスルホキシドの5:1
混合物 x:残留溶媒を含有し、次の溶液から作られたフィルム。
酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体のエタノール−
アセトン溶液、ポリビニルアルコール水溶液、ポリビニ
ルピロリドン水溶液、あるいは、メチルビニルエーテル
−マレイン酸共重合体の水溶液 y:NH4HSO3水溶液を含むメタノールジオキサン z:ポリメチルメタクリレート、ステアリン酸、および2
−(p−tert−ブチルフェノキシ)エタノールのトルエ
ン溶液に含浸させ、その後乾燥させた紙 aa:次の膨潤剤を含むセルロースをミセル内で含浸した
もの。n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、n−ヘ
キシルアミン、2−アミノエタノール、ジメチルホルム
アミド、酢酸、ジメチルスルホキシド、メチルアセトア
ミド、ジメチルアセトアミド、あるいは、ホルムアミド bb:酢酸酪酸セルロースの20%トルエン−酢酸エチル1:1
溶液と、シアヌル酸トリアリルのジオキサン溶液と、の
薬4:3混合物から作られたフィルム cc:酢酸酪酸セルロースの25%トルエン−酢酸エチル1:1
溶液と、N,N,N′,N′−テトラキス(2−ヒドロキシプ
ロピル)エチレンジアミンのチタンエステルと、の2:1
混合物から作られたフィルム dd:純水 ee:ゼラチン水溶液あるいその他のヒドロコロイドから
作られたフィルム ff:メタノール性KCN含有ジメチルスルホキシド gg:メタノール性KCN含有2−メトキシエタノール hh:重亜硫酸塩を含む水あるいはメタノール水溶液 ii:m−ジメトキシベンゼン、アセトニトリル、酢酸ある
いはフェニルメチルカルビノールで含浸された紙 jj:エタノール−ベンゼン kk:エタノール水溶液、メタノール、メタノール水溶
液、アセトン水溶液、ベンゼン−メタノール、四塩化炭
素−メタノール、シクロヘキサン−メタノール、あるい
は、クロロホルム−メタノール ll:酢酸セルロースと、ポリエチレングリコール600(商
品名)あるいはエチレングリコールフェニルエーテルの
いずれかの可塑剤と、の3:1混合溶液から作られたフィ
ルム mm:残留溶媒を含有し、酢酸セルロースの2−メトキシ
エタノール溶液あるいは、ポリビニルアルコールのエタ
ノール水溶液の何れかから作られたフィルム nn:残留溶媒を含有し、酢酸酪酸セルロースの2−メト
キシエタノール溶液あるいは、ポリ酢酸ビニルのメタノ
ール溶液の何れかから作られたフィルム oo:アンモニア含有エタノール pp:NH4HSO3及びウレアーゼを含むメタノール水溶液 qq:NH4HSO3を含み、ジチオ酸ナトリウムを含有するある
いはしないメタノール水溶液 rr:pH1の酸水溶液 ss:KCNを含むアンモニア水溶液 tt:ヒドロコロイドを含有するあるいはしない水溶液で
含浸された紙 uu:KClを含む2−メトキシエタノール vv:NH4HSO3及びグルコースオキシダーゼを含むメタノー
ル水溶液 ww:メタノール−水9:1混合溶液 xx:NaOH水溶液 ホトクロミックポリメチン染料 α,ω−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)ポリエン 異性体塩型ホトクロミック染料 ブリリアントミリングブルーB ブリリアントブルーF&Rエクストラ ヘクトレンブルーDS−1398 ヘクトレンブルーDS−1823 セブロンブリリアントレッド4G ヘクトレンブルーDS−1398 ヘクトレンブルーDS−1823 セブロンブリリアントレッド4G ゲナクリルレッド6B ゲナクリルピンクG セブロンブリリアント−レッドB セブロンブリリアント−レッド3B 薬剤部Cの分子は、B機能部と共に漂白作用を行い、
発光薬剤の一部分として投与される結果、治療効果、治
療率を高めるものであれば、どのようなものでもよい。
例えば、フォスカーネット、ウィルス性の逆トランスク
リプターゼ阻害剤は、カルボン酸基とリン酸基の両方を
備え、ホトコロミック化合物を漂白する。4−ブロモク
ロトニル−CoA、アセトアセチル−CoAチオラーゼ阻害剤
は、チオール基で、ホトクロミック化合物を漂白する。
L−3−ヨード−αメチルチロシン、チロシンヒドロキ
シラーゼ阻害剤は、カルボン酸基で、ホトクロミック化
合物を漂白する。また、カプトプリル、抗高血圧症剤
は、硫化基とカルボン酸基の両方を備え、ホトクロミッ
ク化合物を漂白する。さらに、これらの薬剤の動的薬理
学、及び/あるいは、薬力学的特性は、治療効果あるい
は治療率を高めるように発光薬剤の形をとることによ
り、作用部位に供給される過程で変化する。
B機能部と可逆的な共有結合を形成する核親和性の基
を有していず、本来は、ホトクロミック漂白作用を行わ
ないような薬剤も、ケイ皮酸基、亜硫酸基、リン酸基、
カルボン酸基、チオール基、あるいはアミン基の様な、
よく知られた漂白作用を有する核親和性の基を持つ誘導
体の形にして、カチオン性染料等のB機能部の、漂白剤
として変換させることが出来る。第3表に、代表的な薬
物分子の構造を示す。
電子移送機能部Dの分子は、酸化還元反応を行い、電
子キャリヤーとA機能部との間で電子を移動させるもの
であればよい。ここで、Aに酸化還元反応が起こると、
Aは、励起エネルギー状態にまで活性化される。D機能
部は、ユビキノン等の天然の電子キャリヤーでもよい
し、メチレンブルー、フェナジンメト硫酸塩あるいは2,
6−ジクロロフェノールインドフェノール等の合成電子
キャリヤーでもよい。第4表に、代表的な電子移送分子
の構造を示す。
代表的な発光薬剤 代表的な発光薬剤とは、例えば、ポリメチン染料は、
フォスカーネット等の漂白剤及びルミノール等の化学発
光反応性分子と共有結合させたものである。この共役結
合分子は、酸素遊離基の存在下で、フォスカーネットを
放出する。ルミノールと酸素基の反応エネルギーは、放
熱及び非放熱機構を介して、分子内で電子エネルギー移
動する。このエネルギー移動においては、クーロン相互
作用、双極子−双極子共鳴、交換相互作用等の非放熱機
構が、より支配的である。これらの過程を経ることによ
り、発光移動のみにより生成されるものよりも、薬物放
出のための量子収率が大きくなる。例えば、共鳴移動の
量子力学的処理において、フォルスターは、二つの隔て
られた分子の遷移が起こり得るスペクトルの重なり部分
に関して、双極子−双極子相互作用のみを考慮して、実
験式を誘導した。この実験式から、励起した供与体(ド
ナー)の移動及び自発的な崩壊の両方が共に起こると考
えられる距離は、5から10nm(10-9)の間である、と予
測される。また、この式から、移動の確率は、離れてい
る距離の六乗に反比例すると考えられる。発光薬剤の供
与体(ドナー)及び受容体(アクセプター)は共有結合
でつながれており、その間の距離はオングストローム
(10-8)のオーダーなので、移動の確率は高い。一つ以
上の飽和結合により隔てられている二つの独立発色団か
らなる分子に関して、移動率が調べられている。このよ
うな場合には、大きな距離を隔ててのエネルギー移動が
見られ、この結果は、フォルスター理論から予測される
結果とよく一致する。
発光薬剤は、周知の反応により生成できるが、必要に
応じて、カップリング(結合)の前に、サブユニットの
誘導体形成を行う。
誘導体化及びカップリング反応の代表例を、以下、代
表的な発光薬剤の合成を説明する部分に挙げる。以下の
例は、本発明をこれらに限定するものではなく、単に、
様々な例により発明を説明するためのものである。
代表的な発光薬剤及びその合成過程 発光薬剤の合成には、三つあるいは四つの機能部を化
学的に結合させる過程が含まれる。三つの機能部からな
る発光薬剤の代表例は、化学発光分子等のエネルギー供
与分子、ホトクロミック分子等のエネルギー受容分子及
び薬物を含むものである。また、四つの機能部からなる
発光薬剤の代表例は、上記の三つの機能部に加えて、酸
化還元反応を行う電子移送機能部を含むものである。
酸塩化物として機能するホトクロミック染料をアルコ
ールあるいはアミノ基を持つ化学発光分子と共に凝縮し
て、エステルあるいはアミドを形成し、その後、薬物漂
白剤を加えることにより、三つの部分からなる発光薬剤
を合成してもよい。このような発光薬剤の合成過程の例
を実施例1に示す。
あるいは、実施例15に示すように、エステルまたはア
ミドを形成することにより、酸ハロゲン化物である化学
発光部、あるいは/及び、電子移送機能部をエネルギー
受容部と結合させてもよい。
あるいは、実施例2、3及び8に示すようにアシル化
反応により、電子移送機能部及びエネルギー供与部をエ
ネルギー受容部と結合させてもよい。また、実施例4、
5、6、7、9、10、12及び17に示すように求核置換反
応により結合させてもよい。実施例11に示すようにカル
ボアニオン(炭素陰イオン)化反応により結合させても
よいし、実施例14に示すようにグリニャール反応により
結合させてもよい。また、更には、実施例13に示すよう
にトシル化反応により結合させてもよいし、実施例16に
示すようにウィッティッヒ反応により結合させてもよ
い。化学発光分子とエネルギー供与分子との間も、上記
と同様の方法で結合できる。反応過程の例は、代表例な
ものをあげたにすぎず、当業者により考案されるその他
様々な反応過程で同様に合成できる。また、発光薬剤も
その代表例が示されているにすぎず、本発明の開示に従
い当業者により合成されるその他新規な発光薬剤も同様
の効果を有する。
本発明に開示される発光薬剤、及びその一部、すなわ
ち、化学発光分子、ホトクロミック分子、エネルギー移
送分子及び薬物分子に、官能基を加えることにより当業
者が生成できるような薬剤あるいはその一部も、同様の
効果を有する。官能基は、例えば、アルキル、シクロア
ルキル、アルコキシカルボニル、シアノ、カルバモイ
ル、C、O、N、Sを含む複素環、スルホ、スルファモ
イル、アルコキシスルホニル、ホスホノ、ヒドロキシ
ル、ハロゲン、アルコキシ、アルキルチオール、アシロ
キシ、アリール、アルケニル、脂肪族、アシル、カルボ
キシル、アミノ、シアノアルコキシ、ジアゾニウム、カ
ルボキシアルキルカルボキサミド、アルケニル、チオ、
シアノアルコキシカルボニル、カルバモイルアルコキシ
カルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、シアノアル
キルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルアミノ、ス
ルホアルキルアミノ、アルキルスルファモイルアルキル
アミノ、オキシド、ヒドロキシアルキル、カルボキシア
ルキルカルボニルオキシ、シアノアルキル、カルボニル
オキシ、カルボキシアルキルチオ、アリールアミノ、ヘ
テロアリールアミノ、アルコキシカルボニル、アルキル
カルボニルオキシ、カルボキシアルコキシ、シアノアル
コキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、カルバモイ
ルアルコキシ、カルバモイルアルキルカルボニルオキ
シ、スルホアルコキシ、ニトロ、アルコキシアリール、
ハロゲンアリール、アミノアリール、アルキルアミノア
リール、トリル、アルケニルアリール、アリルアリー
ル、アルケニルオキシアリール、アリルオキシアリー
ル、シアノアリール、カルバモイルアリール、カルボキ
シアリール、アルコキシカルボニルアリール、アルキル
カルボニルオキシアリール、スルホアリール、アルコキ
シスルホアリール、スルファモイルアリール、ニトロア
リール等である。
実験1 合成 MTL7−3及びMTLJ−1の合成 ステップA:塩化p−N,N−ジメチルアミノベンゾイルの
調製 還流冷却器に取り付けられた丸底フラスコに、p−ジ
メチルアミノ安息香酸4g及び塩化オキサリル8mlをいれ
た。すぐに気体が発生しはじめたので、室温で15分間自
発反応を行わせた。トルエン8mlを加え、その混合物を
熱して、1時間、穏やかに還流した。反応混合物を減圧
下で蒸留、乾燥して、青緑色の固体を得た。これを、エ
ーテルで洗浄し、時計皿上で乾燥した。
ステップB:p−ジチルアミノベンザニリドの調製 K2CO3ドライエーテル K2CO32.2gを含むドライエーテル10ml中にアニリン0.9
5gを溶かした溶液を熱して還流した。粉末状塩化p−ジ
メチルアミノベンゾイル2gを、冷却部から、還流混合物
にゆっくりと加えた。1時間半還流を続け、エーテルを
とばした後、冷水を残渣に加え、p−ジメチルアミノベ
ンザニリドをx過採取した。赤橙色粉末(収量1.51g)
が得られた。アニリド部分をIR(赤外吸収スペクトル)
で確認した。
ステップC:p−N,Nジメチル−p−N−エチル−N−2−
クロロエチルベンゾフェノンの調製 乾燥した粉末状p−ジメチルベンザニリド1.5g、N−
エチル−N−2−クロロエチルアニリン2.4g、塩化ホス
ホリン1.3mlを、25ml二首フラスコ内で混合した。反応
混合物に温度計を差し込み、CaCl2乾燥管を上部に備え
た還流冷却器に、フラスコを取り付けた。フラスコを氷
水で定期的に冷やして、温度を100℃未満に保ちなが
ら、発熱反応が起こるまで、ゆっくりと温めた。その
後、95℃で1時間反応させ、暗緑色の液体を得た。得ら
れた反応混合物を150mlビーカーに入れ、蒸留水10.4ml
に濃塩酸1.36mlを加えて、加水分解した。ビーカーに時
計皿で蓋をし、熱湯浴(ホットウォーターバス)に入れ
て、1時間半、加熱し、黄緑色の溶液を得た。10:1の割
合で、冷水を加水分解された混合物に加え、鮮やかな紫
色の溶液を得た。得られた溶液を蒸留し、蒸留生成物を
最小限の容量のエタノール中で溶かし、その2倍の容積
の冷水を加えた。その後、同容量のクロロホルム中に目
的とするケトンを抽出し、減圧下で、蒸留、乾燥させ
て、クロロホルムを除いた。鮮やかな紫色の固体生成物
が得られた。IR及びNMRで、目的とするケトンを確認し
た。
ステップD:1−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−
1−(4−N−2−クロロエチル−N−エチルアミノフ
ェニル)エチレンの調製 温度計と窒素噴霧器とを備えた50ml三首フラスコに入
れた、3モルの臭化マグネシウムのエーテル溶液1mlを
減圧下で、ほぼ蒸発、乾燥させた。灰色の湿った塊をド
ラベンゼン1.3mlに懸濁させた。フラスコを、CaCl2乾燥
管及び付加漏斗を備えた還流冷却器に取り付けた。沸騰
ベンゼン4.4mlに溶かしたステップCで得られたケトン
0.017モルを付加漏斗に入れて、30分以上かけて、温め
られたメチル臭化マグネシウム−ベンゼンスラリーに一
滴ずつ加えていった。得られた溶液を一時間還流した。
反応が完結したことは、鮮やかな紫色から青への、溶液
の色変化ではっきりと分かる。反応混合物を室温まで冷
やし、飽和塩化アンモニウム0.785mlを注意深く加え
た。さらに、溶液が二層にはっきりと別れ、下の水層中
に青色のアルコール生成物が抽出されるまで、塩化アン
モニウムを加え続けた。p−トルエンスルホン酸1.7×1
0-3gを加え、溶液を、ベンゼンを加えた水浴(ウォータ
ーバス)中で沸騰させ、水を完全に蒸発させて、ベンゼ
ン層だけ残した。反応混合物中に含有されている酸を、
炭酸水素ナトリウム0.73×10-3を加えて、取り除いた。
溶媒を減圧下でとばし、生成物を乾燥させ、水色の結晶
を得た。
ステップE:1,5−ビス(p−N−2−クロロエチル−N
−エチルアミノフェニル)−1,5−ビス−(p−N,N−ジ
メチルアニリン)−1,3−ペンタジエンの過塩素酸塩の
調製 1−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−1−
(4−N−2−クロロエチル−N−エチルアミノフェニ
ル)エチレン8.7×10-4モル、オルトギ酸エチル0.13ml
及び無水酢酸0.39mlを、あらかじめ0℃に冷やした、酢
酸0.35mlと72%過塩素酸0.035mlの溶液に加えた。得ら
れた混合物を8日間室温で放置した後、エーテル0.22ml
を加え、皿に一日室温で放置した。凝縮生成物を、酢
酸、エタノール、エーテルで洗浄した。くすんだ青緑色
の結晶を、最小限の容量の、温められたドライエタノー
ルに溶かした。溶液を遠心分離して、白い沈澱を析出さ
せた。暗青色の上澄み液を除いて、減圧下で、蒸留、乾
燥させた。青い結晶を時計皿上に載せて、暗所に保存し
た。凝縮化合物の構造を、IR及びNMRで確認した。
ステップF:1,5−ジ−(p−N−2−(N−(4−アミ
ノブチル)−N−エチルイソミノール)−N−エチルア
ミノフェニル)−1,5−ビス−(p−N,N−ジメチルアニ
リン)−1,3−ペンタジエンの調製 N−(4−アミノブチル)−N−エチルイソミノール
5mg(1.8×10-5モル)を、小さな試験管にいれたピリジ
ン0.1mlに懸濁させた。ステップEで得られたペンタジ
エン30mg(3.6×10-5モル)を、ピリジン0.5mlをDMSO0.
25mlとし、溶かした。後者のペンタジエン溶液を、最
初、室温でよく撹しながら、そして、その後、35℃の
水浴(ウォーターバス)に断続的に浸しながら、一滴ず
つ、前者のルミノール溶液に加えた。ピリジンに難溶性
のイソルミノールは、反応が進むにつれ、溶液中に溶け
だして入った。反応混合物を撹して、35℃の水浴(ウ
ォーターバス)に断続的に浸し、反応を完結させた。こ
の反応、及び、これ以後全ての反応は、光を直接当てな
いようにしておこなった。
ステップG:発光薬剤MTL7−3(2,6−ジ−(p−N−2
−N−(4−アミノブチル)−N−エチルイソルミノー
ル)−N−エチルアミノフェニル)−2,6−ビス−(p
−N,N−ジメチルアニリン)−3,5−ヘキサジンニトリ
ル)の調製 固体KCN5mgと蒸留水1mlを、1,5−ジ−(p−N−2−
(N−(4−アミノブチル)−N−エチルイソルミノー
ル)−N−エチルアミノフェニル)−1,5−ビス−(p
−N,N−ジメチルアニリン)−1,3−ペンタジエンをピリ
ジン/DMSO溶媒に溶かした灰青色の溶液に、加えた。混
合溶液中に、硫酸を加えて、酸性にした後、発生したHC
Nガスを、減圧下で溶媒を蒸発、乾燥させ、取り除い
た。くすんだ緑色の結晶を再びDMSOに溶かし、くすんだ
緑色の液体を得た。構造を、IR及びNMRで確認した。
ステップH:発光薬剤MTLJ−1(5−ホスホノフォルメイ
ト−1,5−ジ−(p−N−2−(N−(4−アミノブチ
ル)−N−エチルイソルミノール)−N−エチルアミノ
フェニル)−1,5−ビス−(p−N,N−ジメチルアニリ
ン)−1,3−ペンタジエン)の調製 最終的にDMSO/水4:3溶媒になるように、ホスホノギ酸
二ナトリウム水溶液を、等モルの、1,5−ジ−(p−N
−2−(N−(4−アミノブチル)−N−エチルイソル
ミノール)−N−エチルアミノフェニル)−1,5−ビス
−(p−N,N−ジメチルアニリン)−1,3−ペタジエンの
DMSO溶液に加えて、MTLJ−1を調製した。反応混合物に
光が当たらないように保護し、無色の反応生成物溶液
を、遮光ガラス瓶にいれて、4℃に調節された冷蔵庫で
保存する。
トリフェニルメタン染料の合成方法を補遺Iに示す。
ポリメチン染料の合成方法を補遺IIに示す。
アゾ及びジアゾポリメチン染料の合成方法を、それぞ
れ、補遺III、IVに示す。
ポリメチン第4級アンモニウム塩の合成方法を補遺V
に示す。
中間生成物、炭酸テトラメチルオルト及び置換された
エチレンの合成方法を補遺VIに示す。
インドリンを主とした染料の合成方法を補遺VIIに示
す。
二つ以上の発色団を持つ染料の合成方法を補遺VIIIに
示す。
ロイコシアニドの合成方法を補遺IXに示す。
代表的な発光薬剤例 実施例1:式6に示す化合物を、次のように合成する。
フェノールフタレインを塩化オキサリルで処理するこ
とにより、酸塩化物を得る。さらに、得られた酸塩化物
をクロロメチルアミンと反応させて、アミドを作り、こ
れに、化合物4のようなジオキセタンを反応させて、付
加物5を生成する。ここで、化合物4は、シャップが記
述した方法で、適当な出発原料となるジオキセンから合
成される。付加物5をカプトプリルで処理することによ
り、最終生成物6を得る。
実施例2:式10に示す化合物を、次のように合成する。
化合物8のようなアクリジニウムエステルで、化合物
7をアシル化し、付加物9を得る。付加物9をプロスタ
グランジンE2で処理し、最終生成物10を得る。
実施例3:式14に示す化合物を、次のように合成する。
化合物12のようなビアクリジニウム誘導体で、化合物
11をアシル化し、付加物13を得る。付加物13を5−(p
−スルファミルフェニルアゾ)アリチル酸で処理し、最
終生成物14を得る。
実施例4:式18に示す化合物を、次のように合成する。
化合物15をカルボン酸塩16と反応させてエステル17を
得る。ここで、カルボン酸塩16は、2の誘導体6−ジク
ロロフェノールインドフェノールの様な酸化還元剤とジ
オキセンカルボン酸誘導体とを結合させることにより得
られる。エステル17をp−グリコロヒドロキサム酸塩と
反応させて、最終生成物18を得る。
実施例5:式22に示す化合物を、次のように合成する。
適当に置換されたアニリンから作られた化合物19を付
加物20と反応させて、付加物21を得る。ここで、付加物
20は、活性シュウ酸誘導体の芳香環を、輸送された電子
を受容する分子で、アルキル化することにより、形成さ
れる。付加物21をバクロフェンで処理して、最終生成物
22を得る。
実施例6:式26に示す化合物を、次のように合成する。
適当に置換されたエトキシ基から化合物23を合成し、
それを、24のようなフタルヒドラジドと反応させて、付
加物25を得る。付加物25をγ−アミノ酪酸で処理して、
最終生成物26を得る。
実施例7:式30に示す化合物を、次のように合成する。
活性シュウ酸塩をメチレンブルー誘導体でアルキル化
して形成した付加物28と、化合物27とを反応させる。
生成された付加物29をアデノシン環状3′,5′−一リ
ン酸で処理して、最終生成物30を得る。
実施例8:式34に示す化合物を、次のように合成する。
化合物31を、32のような活性シュウ酸塩でアシル化
し、付加物33を得る。付加物33を、リダビリンで処理
し、最終生成物34を得る。
実施例9:式38に示す化合物を、次のように合成する。
化合物35を、36のような活性シュウ酸塩のハロゲン化
アルキル誘導体と反応させて、付加物37を得る。付加物
37を、ホスホノ酢酸塩で処理し、最終生成物38を得る。
実施例10:式42に示す化合物を、次のように合成する。
適当なクロロメチル置換ベンゼンを用いて化合物39を
合成し、これを、40のようなジオキセン誘導体と反応さ
せて、付加物41を得る。付加物41をU−7170で処理し
て、最終生成物42を得る。
実施例11:式47に示す化合物を、次のように合成する。
化合物43を脱水し、44のようなジオキセンのインドー
ルケトン誘導体と反応させて、中間生成物45を得る。こ
れを加水分解してケトン付加物46を得る。付加物46をN
−(ホスホアセチル)−L−アスパラギン酸塩で処理し
て、最終生成物47を得る。
実施例12:式51に示す化合物を、次のように合成する。
化合物43を脱水し、44のようなジオキセンのインドー
ルケトン誘導体と反応させて、中間生成物45を得る。こ
れを加水分解してケトン付加物46を得る。付加物46をN
−(ホスホアセチル)−L−アスパラギン酸塩で処理し
て、最終生成物47を得る。
実施例12:式51に示す化合物を、次のように合成する。
適当なクロロメチルナフタレンから化合物48を合成
し、これを、49のようなフタルヒドライジドと反応させ
て、付加物50を得る。付加物50をトランス−4−アミノ
クロトン酸と反応させて、最終生成物51を得る。
実施例13:式56に示す化合物を、次のように合成する。
化合物52をp−トルエンスルホニル塩化物と反応させ
てトシラート付加物53を得る。これを、54のような、ア
ルコール基を持つ活性オキサミドと反応させて、エーテ
ル付加物55を得る。付加物55をコンパクチンと反応させ
て、最終生成物56を得る。
実施例14:式62に示す化合物を、次のように合成する。
化合物57をMgと反応させてグリニャール試薬を得る。
これを、59のような、アルデヒドあるいはケトン基を持
つジオキセンインドール誘導体と反応させて、アルコー
ル60を得る。付加物60を4−アミノ−5−ヘキセン酸61
と反応させて、最終生成物62を得る。
実施例15:式67に示す化合物を、次のように合成する。
化合物63を64のような酸ハロゲン化物と反応させて、
付加物65を得る。酸ハロゲン化物64は、塩化オキサリル
と反応させることにより、対応する酸から合成される。
出発物質となる酸は、ハロゲン化アルキル基及びカルボ
ン酸基を持つフェナジンを、アミノ基を持つインドール
誘導体と反応させることにより、合成される。アミド付
加物65を3−ブチノイル−CoA66と反応させることによ
り、最終生成物67を得る 実施例16:式71に示す化合物を、次のように合成する。
アルデヒド化合物68を、69のような、インドールジオ
キセン誘導体と結合したユビキノンを核としたホスホニ
ウムイリドと反応させて、エチレン付加物70を得る。
(イリド69は、インドールジオキセン誘導体を、ユビキ
ノン付加物でアシル化し、その後、トリフェニルホスフ
ィンと反応させることにより、形成される。)付加物70
をDL−2−ヒドラジノ−α−メチルドーパと反応させ
て、最終生成物71を得る。
実施例17:式76に示す化合物を、次のように合成する。
アルキル塩化物72をアルキルアミンロフィン誘導体73
と反応させて、付加物74を得る。付加物74を、クロモグ
リカル酸二ナトリウムと反応させて、最終生成物76を得
る。
発光薬剤の製剤及び投与 発光薬剤は、経口、筋肉注射、静脈注射の何れの方法
で投与するものでもよい。
活性物質として一つ以上の発光物質を含む薬剤は、前
記発光物質を、一つ以上の薬理学的に使用可能な付形剤
あるいは希釈剤と混合し、混合物を適当な形のガレウス
製剤の形に成形することにより、調製されるものであっ
てもよい。この付形剤あるいは希釈剤としては、例え
ば、賦活剤、乳化剤、潤滑剤、矯味矯臭剤、染料あるい
は緩衝剤等が用いられる。また、混合物を適当な形のガ
レウス製剤にする場合には、錠剤、糖衣錠、カプセル、
あるいは、非経口投与に適した溶液あるいは懸濁液の形
でもよい。付形剤あるいは希釈剤として用いられる物質
としては、トラガカント、ラクトース、タルク、寒天、
ポリグリコール、エタノール、水、等がある。非経口投
与には、懸濁液あるいは水溶液が適している。
発光薬剤を、無菌凍結乾燥粉末として、それに水ある
いはジメチルスルホキシド等の無菌溶媒を加えて、調製
してもよい。また、不溶性の発光薬剤を、デオキシコー
ル酸塩を含む無菌凍結乾燥粉末として、これをコロイド
分散させて、調製してもよい。これらの製剤は、筋肉注
射、あるいは静脈注射等の方法で投与される。
局所性の発光薬剤は、クリーム剤、ローション剤、ゲ
ル剤、及び、軟膏剤として調製されるものであってもよ
い。
また、上記のような活性物質を、付形剤あるいは希釈
剤なしに、カプセル等の適当な形で投与されるものとし
て、調製してもよい。
発光薬剤は、通常薬剤師が気を付けるところに注意し
て、容器詰めされればよい。例えば、製剤を、遮光バイ
アル(小瓶)に入れる、あるいは、必要な場合には、冷
蔵庫に保存する、等の注意を払えばよい。
発光薬剤の代表的な例 プロスタグランジンは、腎臓、心臓、血行動態等に対
して、強力な生理学的な薬効を有する。しかし、単独の
遊離した状態では、肺循環を一回する間に、その95%が
不活性化されてしまい、また、血管内に注入されてから
90秒後には、そのほとんどが除去されている。冠状動脈
及びその他の人体の血管床に対して血管拡張効果があ
る、プロスタグランジンA1、A2、B1、E2、E2、あるいは
その類似体をC機能部として含み、血管内の不活性化に
対して耐性を有する、発光薬剤は、有効半減期の長い、
虚血性心臓病治療薬として、また、抗高血圧症剤として
用いられる。強心効果のある、プロスタグランジンE、
F、A、あるいはその類似体をC機能部として含み、血
管内の不活性化に対して耐性を有する、発光薬剤は、有
効半減期の長い、強心剤として用いられる。ナトリウム
排泄増加作用及び利尿作用のある、プロスタグランジン
A、E、あるいはその類似体をC機能部として含み、血
管内の不活性化に対して耐性を有する、発光薬剤は、有
効半減期の長い、利尿剤として用いられる。胃酸の分泌
を抑制する効果のある、プロスタグランジンA、G、
E1、E2、あるいは、15(S)−15−メチルPGE2メチルエ
ステル、16,16−ジメチルPGE2、AY−22,093、FY−22,46
9、AY−22,443、15(R)−15−メチルPGE2、等の類似
体をC機能部として含み、血管内の不活性化に対して耐
性を有する、発光薬剤は、有効半減期の長い、消化性潰
瘍及び十二指腸潰瘍治療薬として用いられる。血小板凝
集を抑制する効果のある、プロスタグランジンD2、E1
あるいはその類似体をC機能部として含み、血管内の不
活性化に対して耐性を有する、発光薬剤は、有効半減期
の長い、抗血栓薬として用いられる。気管支拡張効果の
ある、プロスタグランジンE1、E2、あるいはその類似体
をC機能部として含み、血管内の不活性化に対して耐性
を有する、発光薬剤は、有効半減期の長い、喘息、アレ
ルギー症及び過敏症治療薬として用いられる。黄体分離
により中絶をおこさせる効果のある、プロスタグランジ
ンF2、あるいはその類似体をC機能部として含み、血管
内の不活性化に対して耐性を有する、発光薬剤は、有効
半減期の長い、治療的流産薬として用いられる。腎皮質
からのエリスロポイエチン放出を促すことにより赤血球
産出促進効果のある、プロスタグランジンA2、E1、E2
あるいはその類似体をC機能部として含み、血管内の不
活性化に対して耐性を有する、発光薬剤は、貧血治療薬
として用いられる。Tリンパ球を変調させ、同種異系移
植片に対するTリンパ球の拒絶作用を減少させる効果の
ある、プロスタグランジンE、あるいはその類似体をC
機能部として含み、血管内の不活性化に対して耐性を有
する、発光薬剤は、同種異系移植片定着促進剤として用
いられる。
カウレン合成において、トランス−ジェラニル−ジェ
ラニル−PPのコパリル−PPへの環化を抑制する、細胞不
透過性の2′−イソプロピル−4′−(塩化トリメチル
アンモニウム)−5′−メチルフェニルピペリジン−1
−カルボン酸塩(Amo1618)をC機能部として含む、細
胞透過性発光薬剤は、殺真菌剤として用いられる。
ヒスタミン及びキニン等の炎症性メディエイタの放出
及び形成を抑制する、細胞不透過性のアデノシン環状
3′,5′−一リン酸あるいはその類似体をC機能部とし
て含む、細胞透過性発光薬剤は、喘息、過敏症及びアナ
フィラキシー症治療薬として用いられる。
炭酸脱水酵素阻害効果のある、細胞不透過性の4′−
スルファミルフェニル−2−アゾ−7−アセトアミド−
1−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸塩(ネ
オプロントジル)、4′−スルファミル−2,4−ジアミ
ノアゾベンゼン(プロントジル)、あるいは、5−(p
−スルファミルフェニルアゾ)サリチル酸(ルタゾー
ル)をC機能部として含む、細胞透過性発光薬剤は、利
尿剤として用いられる。
S−アデノシルホモシステインあるいはシネファンジ
ンの細胞不透過性類似体をC機能部として含む、細胞透
過性発光薬剤は、静腫瘍剤として用いられる。
バクテリアあるいは真菌中に存在するクラスIIアルド
ラーゼを阻害する一方、生体中に存在するクラスIアル
ドラーゼを阻害しない、細胞不透過性のホスホグリコロ
ヒドロキサム酸塩をC機能部として含む、細胞透過性発
光薬剤は、抗バクテリア剤及び抗真菌剤として用いられ
る。
ヌクレオチド代謝において、ヌクレオチドホスホリラ
ーゼを阻害するホルマイシンB等の細胞不透過性イノシ
ン類似体をC機能部として含む、細胞透過性発光薬剤
は、痛風等のプリン代謝異常の治療薬剤、6−チオグア
ノシンあるいは6−メルカプトプリンリポヌクレオシド
等のヌクレオチドを含む他の類似体の毒性及び/あるい
は抗腫瘍作用を変える薬剤、また、プリン代謝を破壊す
る免疫抑制剤として、用いられる。
HIV逆トランスクリプターゼ酵素を阻害する、細胞不
透過性ホスホノギ酸塩(フォスカーネット)をC機能部
として含む、細胞透過性発光薬剤は、後天性免疫不全症
候群(エイズ)治療薬として用いられる。オスホノギ酸
塩をC機能部として含む細胞透過性発光薬剤、MTLJ−1
の合成、並びに、ラウシャー脾臓病巣形成ウィルスに感
染したC3HねずみをMTLJ−1で治療した結果を、それぞ
れ、実験1及び実験3に示す。
哺乳動物の中枢神経系において主要な阻害神経伝達物
質である、細胞及び脳血液関門不透過性γ−アミノ酪酸
(GABA)をC機能部として含む、あるいは、ガバクリ
ン、N−(5′−ホスホピリドキシル)−4−アミノ酪
酸、エタノールアミン−o−硫酸塩、γ−ビニルGABA、
あるいはγ−アセチレンGABA、等、GABA分解酵素、GAB
A:2−オキソグルタレートアミノトランスフェラーゼを
阻害する、細胞及び脳血液関門不透過性阻害剤、をC機
能部として含む、あるいは、GABAの放出を促す、バクロ
フェン等の細胞及び脳血管関門不透過性物質をC機能部
として含む、細胞及び脳血液関門透過性発光薬剤は、鎮
静剤、筋弛緩薬、抗けいれん剤、及び、不安寛解剤とし
て用いられる。
RNAあるいはDNAと結合し、また、HIVあるいはP−グ
リコプロテイン(糖たんぱく)遺伝子産物の転写あるい
は翻訳を阻害する、細胞不透過性オリゴヌクレオチドを
C機能部として含む、細胞透過性発光薬剤は、エイズ治
療薬、化学治療薬として、用いられる。
脳のプリン受容体と結合し、アヘン禁断症状を抑え
る、脳血液関門不透過性アデノシンをC機能部として含
む、脳血液関門透過性発光薬剤は、アヘン禁断症候群の
治療薬として、用いられる。
冠状血管拡張効果のあるアデノシンをC機能部として
含む、徐放性抹消部作用発光物質は、虚血性心臓病の治
療に持続性の効き目のある薬剤として、用いられる。
下記阻害により非代謝性前駆物質の蓄積を促さないよ
うに、コレステロール合成の律速及び不可逆段階に触媒
として作用する3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル
−CoA還元酵素を阻害する、細胞不透過性の3−ヒドロ
キシ−3−メチルグルタル酸塩、3−ヒドロキシ酪酸
塩、3−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸塩、4−ブ
ロモクロトニル−CoA、3−ブチノイル−CoA、3−ペン
チノイル−CoA、3−デシノイル−CoA、ML−236A、ML−
236B(コンパクチン)、ML−236C,メビノリン、メビノ
リン酸、あるいは、メバロン酸類似体の阻害剤を、C機
能部として含む、細胞透過性発光薬剤は、抗コレステロ
ール血症剤として、用いられる。
Tリンパ球を抑制する細胞不透過性チオイノシン酸塩
をC機能部として含む、細胞透過性発光物質は、免疫抑
制剤として、用いられる。
筋小胞体細網組織によるエネルギー駆動カルシウムの
取り込みを強力に阻害する物質であり、また、同時に、
Na+−K+ATPアーゼの細胞内阻害剤である、細胞不透過性
スラミンをC機能部として含む、細胞透過性発光物質
は、前記二つの阻害作用により、細胞内カルシウム濃度
を増加させるとともに、強心効果を高める、強心剤とし
て、用いられる。
2,3−ジクロロ−α−メチルベンシルアミン、2,3−ジ
クロロベンジルアミン、2,3−ジクロロベンザミジン、
あるいは、3,4−ジクロロフェニルアセトアミジン等の
細胞不透過性ノルエピネフリン−N−メチルトランスフ
ェラーゼ阻害剤をC機能部として含む、細胞透過性発光
薬剤は、所定のエピネフリン作用遮断剤として、用いら
れる。
肝臓内での脂肪酸及びコレステロールの合成を抑制す
る、細胞不透過性アデノシン環状3′,5′−一リン酸あ
るいはcAMP類似体をC機能部として含む、細胞透過性発
光薬剤は、抗高脂肪血症剤として、用いられる。
エピネフリン及びノルエピネフリンが合成される間、
ジヒドロキシフェニルアラニン脱炭酸酵素を阻害する、
細胞不透過性阻害剤をC機能部として含む、細胞透過性
発光薬剤は、抗高血圧症剤として、用いられる。上記細
胞不透過性阻害剤としては、シテクトリジェニン、ジェ
ニステイン、3′,4′,5,7−テトラヒドロキシ−8−メ
チルイソフラボン、オルボール、8−ヒドロキシジェニ
ステイン、3′,5,7−トリヒドロキシ−4′,6−ジメチ
ルイソフラボン、3′,5,7−トリヒドロキシ−4′,8−
ジメトキシイソフラボン、D,L−β−(5−ヒドロキシ
−3−インドリル)−α−ヒドラジノプロピオン酸、D,
L−α−ヒドラジノ−α−メチルドーパ、D,L−β−(3
−インドリル)−α−ヒドラジノプロピオン酸等があ
る。また、N−メチル−3,4−ドーパ、α−アセトアミ
ド−3,4−ジメトキシケイ皮酸塩、D,L−α−メチル−3,
4−ドーパ、α−メチル−β−(3−ヒドロキシ−4−
メトキシフェニル)アラニン、α−メチル−3,4−ジメ
トキシフェニルアラニン、d−カテチン、等のフェニル
アラニン誘導体でもよい。また、D,L−β−(3−イン
ドリル)−α−メチル−α−ヒドラジノプロピオン酸、
(R)−3[3,4−ジヒドロキシフェリル]−1−フル
オロプロピルアミン、(S)−α−フルオロメチルドー
パ、(S)−α−フルオロメチルチロシン、5−(3,4
−ジヒドロキシシナモイル)サリチル酸、3−ヒドロキ
シケイ皮酸、カフェー酸、3−メルカプトケイ皮酸、α
−メチル−3−ヒドロキシケイ皮酸、α−エチル−3−
ヒドロキシケイ皮酸、3−ヒドロキシ−w−ニトロスチ
レン、3,4−ジヒドロキシヒドロケイ皮酸、3−ヒドロ
キシベンザルアセトン、3−ヒドロキシカローン、3−
ヒドロキシベンザルフラニルケトン、3−ヒドロキシベ
ンザルチオフェニルケトン、3′,4′−ジヒドロキシフ
ラボン、8−o−グルコースフラボン、フラボン、3−
ヒドロキシフェニルピルビン酸、3,4−ジヒドロキシフ
ェニルピルビン酸、フェニルチオピルビン酸、4−ヒド
ロキシフェニルピルビン酸、ジチオサリチル酸、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−7−スル
ホ−2−ナフトエ酸、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフト
エ酸、4−クロロケイ皮酸、2−クロロケイ皮酸、2,4
−ジクロロケイ皮酸、3−ニトロケイ皮酸、3,5−ジブ
ロモ−2−ヒドロキシケイ皮酸、2,4,6−トリヨード−
3−ヒドロキシケイ皮酸、2−ヒドロキシ−4′−シア
ノカローン、4−(4−ヒドロキシシナモイル)ベンジ
ルニトリル、2−(4−ヒドロキシシナモイル)−1,4
−ジヒドロキシベンゼン、クエルセチン−6′−スルホ
ン酸、5−(2−ヒドロキシ−3,5−ジブロモシナモイ
ル)サリチル酸、あるいは、5−(3−ヒドロキシシナ
モイル)サリチル酸でもよい。
トシルリシンクロロメチルケトン、N−α−トシル−
L−アルギニンクロロメチルケトン、あるいは、エチル
p−グアニジノ安息香酸塩等、精子のアクロソーム中に
存在するタンパク質分解酵素であるアクロシンを阻害す
る、精子不透過性阻害剤をC機能部として含む、精子透
過性発光薬剤は、避妊薬として、用いられる。
強心効果のある、細胞不透過性のアデノシン環状
3′,5′−一リン酸(cAMP)、N6、O2−ジブチリルアデ
ノシン環状、3′,5′−一リン酸、あるいはその類似体
をC機能部として含む、細胞透過性発光薬剤は、強心剤
として、用いられる。
6,6′−ジチオビス−(9−β−D−リボフラノシル
プリン)等の細胞不透過性アデノシンキナーゼ酵素阻害
剤をC機能部として含む、細胞透過性発光薬剤は、化学
治療薬及び免疫抑制剤として、用いられる。
フェニルヒドラジン、フェニルエチリデンヒドラジ
ン、イソプロピルヒドラジンあるいは、イプロニアジド
等、モノアミンオキシダーゼを阻害する、ミトコンドリ
ア及び脳血液関門不透過性阻害剤をC機能部として含
む、ミトコンドリア及び脳血液関門透過性発光薬剤は、
抗欝剤として、用いられる。
カテコール−o−メチルトランスフェラーゼを阻害す
る、細胞及び脳血液関門不透過性阻害剤をC機能部とし
て含む、細胞及び脳血液関門透過性発光薬剤は、脳のモ
ノアミンレベルを上昇させる抗欝剤として、また、パー
キンソン症候群の治療のために投与されるL−ドーパ代
謝遮断剤として、用いられる。上記阻害剤としては、例
えば、3,5−ジヨード−4−ヒドロキシ安息香酸、S−
3′−デオキシアデノシン−L−ホモシステイン、ピロ
ガロール、R04−4602、没食子酸、3,5−ジヒドロキシ−
4−メチル安息香酸、1,3−ジヒドロキシ−2−メトキ
シベンゼン、1−ヒドロキシ−2,3−ジメトキシベンゼ
ン、2−ヒドロキシ−1,3−ジメトキシベンゼン、1,3−
ジヒドロキシ−4−メトキシベンゼン、カテコール、3,
4−ジヒドロキシ安息香酸、カフェ−酸、5,6−ジヒドロ
キシインドール、ノルアドナミン、ドパセタミド、H22/
54、クエンセチル、ノルジヒドロズアイアレイ酸、U−
0521、アルテレノン、メチルスピナザリン、MK486、ド
ーパ、パパベロリン、イソプレナリン、7,8−ジヒドロ
キシクロロプロマジン、3−ヒドロキシ−4−ピリド
ン、テトラヒドロイソキノリンピリドキサル5′−リン
酸塩、ヨード酢酸、3−メルカプトチラミン、デヒドロ
ジカフェー酸ジラクトン、メチルスピナゾリン、3′,
5,7−トリヒドロキシ−4′,6−ジメトキシイソフラボ
ン、3′,5,7−トリヒドロキシ−4′,8−ジメトキシイ
ソフラボン、6,7−ジヒドロメチルスピナザリン、S−
アデノシルホモシステイン、S−ツベルシディニルホモ
イステイン、3′,8−ジヒドロキシ−4′,6,7−トリメ
トキシイソフラボン、7−o−メチルスピナクロムB、
6−(3−ヒドロキシブチル)−7−o−メチルスピナ
クロムB、3,5−ジョードサリチル酸、ピリドキサル−
5′−リン酸塩等が用いられる。
アデノシンの代謝を遮断するアデノシンデアミナーゼ
を阻害する、細胞不透過性阻害剤をC機能部として含
む、細胞透過性発光薬剤は、血管拡張剤、免疫抑制剤、
化学治療強化剤、及び、虚血後の心臓回復力を増大させ
る薬剤(虚血性心臓病治療薬)として、用いられる。上
記阻害剤としては、例えば、コホルマイシン、アラビノ
シル−6−チオプリン、6−メチルチオイノシン、6−
チオイノシン、6−チオグアノシン、N1−メチルアデノ
シン、N6−メチルアデノンシン、2−フルオロデオキシ
アデノシン、2−フルオロアデノシン、イノシン、2′
−デオキシイノシン、デオキシコホルマイシン、1,6−
ジヒドロ−6−ヒドロキシメチルプリンリボヌクレオシ
ド、エリスロ−9−(2−ヒドロキシ−3−ノニル)ア
デニン、9−β−D−アラビノフラノシル−6−ヒドロ
キシルアミノプリン等が用いられる。上記第一の効果を
持つ薬剤(血管拡張剤)として用いられる場合には、血
管拡張作用のあるアデノシンを蓄積させる。上記第二の
効果を持つ薬剤(免疫抑制剤)として用いられる場合に
は、プリン代謝を阻害する。上記第三の効果を持つ薬剤
(化学治療強化剤)として用いられる場合には、プリン
類似体化学治療剤の分解を抑制する。また、上記第四の
効果を持つ薬剤(虚血性心臓病治療薬)として用いられ
る場合には、虚血がおこっている間に、アデノシン三リ
ン酸分解生成物が、プリンヌクレオチド及びオキシプリ
ンの形で失われないように、抑制する。この後者の機能
により虚血後の心臓回復力を増大させる効果のある発光
薬剤としては、他に、アデニレートキナーゼ、5′−ヌ
クレオチダーゼ、及び、アデノシントランスロカーゼを
それぞれ阻害する阻害剤、例えば、p1,p5−ジアデノシ
ン五リン酸、α,β−メチレンアデノシン二リン酸、及
び、ニトロベンジル−6−チオイノシンを、C機能部と
して含むものがある。
γ−アミノ酪酸取り込みを阻害する、脳血液関門不透
過性阻害剤をC機能部として含む、脳血液関門透過性発
光物質は、GABAの阻害作用を促進させ、筋弛緩剤、抗け
いれん剤、鎮静剤、及び、不安寛解剤として、用いられ
る。上記阻害剤としては、例えば、D,L−2,4−ジアミノ
酪酸、D,L−β−ヒドロキシGABA、(−)−ニペコチン
酸、トランス−4−アミノクロトン酸、シス−3−アミ
ノシクロペンタン−1−カルボン酸、トランス−3−ア
ミノシクロペンタン−1−カルボン酸、β−グアニジノ
プロピオン酸、ホモヒポタウリン、4−アミノペンタン
酸、ホモタウリン、β−アラニン、イミダゾール酢酸、
6−アミノヘキサン酸、D,L−カルニチン、D,L−2,6−
ジアミノピメリン酸、D,L−2−フルオロGABA、グアニ
ジノ酢酸、2−ヒドラジノプロピオン酸、タウリン、D,
L−オルニチン、スルファニルアミン等が用いられる。
収縮、分泌及び代謝等の広い範囲の細胞活動を促進す
る、主要な二次メッセンジャーである、細胞不透過性イ
ソシトール1,4,5−三リン酸を、C機能部として含む、
細胞透過性発光薬剤は、例えば、神経伝達物質の分泌を
促し、精神傷害治療薬として機能させることができる。
あるいは、インシュリンの分泌を促し、血糖低下薬とし
て機能させることができる。
平滑筋を弛緩させる、細胞不透過性グアノシン5′環
状一リン酸、あるいは、8−ブロモグアノシン5′環状
一リン酸を、C機能部として含む、細胞透過性発光薬剤
は、抗高血圧症剤及び気管支拡張薬として、用いられ
る。
ヒドラジノ酢酸等、脊髄の阻害性シナプス伝達物質で
ある、グリシンの取り込みを阻害する、細胞及び脳血管
関門不透過性阻害剤をC機能部として含む、細胞及び脳
血液関門透過性発光薬剤は、脊髄反射抑制剤として、用
いられる。
N−(2−アミノエチル)−5−イソキノリンスルホ
アミド等、プロテインキナーゼC、cANP−依存プロテイ
ンキナーゼ、あるいは、cGMP−依存プロテインキナーゼ
を阻害する、細胞不透過性イソキノリンスルホアミド阻
害剤をC機能部として含む、細胞透過性発光薬剤は、外
部の生理学的刺激のメディエイタにより制御される、分
泌、収縮及び代謝作用を遮断する薬剤として、用いられ
る。
HSV−1、HVS−2,肝炎、及びインフルエンザウィルス
に対して活性な、細胞不透過性リバビリンを、単純疱疹
ウィルスを誘発するポリメラーゼに特異的な阻害剤であ
り、HSV−1及びHSV−2に対して活性な、細胞不透過性
ホスホノ酢酸を、HSVに対して活性な、細胞不透過性ア
デニンアラビノシド(ara−A)、シトシンアラビノシ
ド(ara−C)、アラ−A5′−一リン酸(ara−AMP)ま
たはヒポキサンチンアラビノシド(ara−Hx)を、ある
いは、種痘疹及びHSVに対して活性な、細胞不透過性フ
ァジシンを、また、あるいは、4−フルオロイミダゾー
ル、4−フルオロイミダゾール−5−カルボン酸、4−
フルオロイミダゾール−5カルボキサミド、5−フルオ
ロ−1−β−D−リボフラノシルイミダゾール−4−カ
ルボキサミド、5−アミノ−1−β−D−リボフラノシ
ルイミダゾール−4−カルボキサミド、ポリ(I)・ポ
リ(C)、シネファンジン、ヨードデオキシウリジン、
9−(2−ヒドロキシエトキシメチル)グアニン、グリ
オトキシン、ジスタマイシンA、ネトロプシン、コンゴ
シジン、コルジセピン、1−β−D−アラビノフラノシ
ルチミン、5,6−ジヒドロキシ−5−アザチミジン、ピ
ラゾフリン、トヨカマイシン、ツニカマイシンのいずれ
か一つの細胞不透過性物質を、C機能部として含む、細
胞透過性発光薬剤は、抗ウィルス薬として、用いられ
る。
ポリオキシンD、ニコマイシンZ、あるいは、ニコマ
イシンX等、真菌のキチン合成酵素を阻害する、細胞不
透過性阻害剤をC機能部として含む、あるいは、エゾマ
イシンA1、A2、B1、B2、C1、C2、D1あるいはD2、プラテ
ノシジン、セプタシジン、シネファンジン、A9145A、A9
145C、スロストマイシン等の細胞不透過性抗真菌物質を
C機能部として含む、細胞透過性発光物質は、抗真菌薬
として、用いられる。
メタゾールアミド、あるいは、2−ベンゾイルイミノ
−3−メチル−Δ−1,3,4−チアジアゾリン−5−ス
ルホアミドのベンゾイル基を3,4,5−トリメトキシ、2,
4,6−トリメトキシ、2,4,5−トリメトキシ、4−クロ
ロ、4−ブロモ、4−ヨード、あるいは、水素で置換し
たもの等、中枢神経系炭酸脱水酵素を阻害する、脳血液
関門不透過性阻害剤をC機能部として含む、脳血液関門
透過性発光薬剤は、抗けいれん剤として、用いられる。
ノルエピネフリン及びエピネフリンが合成される間、
ドパミン−β−ヒドロキシラーゼを阻害する、細胞及び
脳血液関門不透過性阻害剤を、C機能部として含む、細
胞及び脳血液関門透過性発光薬剤は、抗高血圧症剤とし
て、用いられる。前記阻害剤としては、例えば、フスカ
ル酸、5−(3′,4′−ジブロモブチル)ピコリン酸、
5−(3′−ブロモブチル)ピコリン酸、5−(3′,
4′−ジクロロブチル)ピコリン酸、YP−279、ベンジル
オキシアミン、p−ヒドロキシベンジルオキシアミン、
U−21,179、U−7231、U−6324、U−0228、U−522
7、U−10,631、U−10,157、U−1238、U−19,963、
U−19,461、U−6628、U−20,757、U−19,440、U−
15,957、U−7130、U−14,624、U−22,996、U−15,0
30、U−19,571、U−18,305、U−17,086、U−7726、
ジメチルジチオカルバミン酸塩、ジエチルジチオカルバ
ミン酸塩、エチルジチオカルバミン酸塩、、2−メルカ
プトエチルグアニジン、チオフェノール、2−メルカプ
トエチルアミン、3−メルカプトプロピルグアニジン、
3−メルカプトプロピル−N−メチルグアニジン、2−
メルカプトエタノール、2−メルカプトエチル−N−メ
チルグアニジン、2−メルカプトエチル−N,N′−ジメ
チルグアニジン、4,4,6−トリメチル−3,4−ジヒドロピ
リミジン−2−チオール、N−フェニル−N′−3−
(4H−1,2,4−トリゾリル)チオ尿素、メチルスピナザ
リン、6,7−ジメチルスピナザリン、7−o−メチルス
ピノクロムB、6−(3−ヒドロキシブチル)−7−o
−メチルスピナクロムB、アクアヤマイシン、クロチオ
マイシン、フレノクリシン、N−n−ブチル−N′−3
−(4H−1,2,4−トリゾリル)チオ尿素、プロピルチオ
ウラシル、ミモシン、ミモシナミン、ミモシン酸等が用
いられる。
ヒスタミンが合成される間、ヒスチジンの脱炭酸を阻
害する、細胞不透過性阻害剤をC機能部として含む、細
胞透過性発光薬剤は、アレルギー、過敏症、胃潰痕、及
び炎症の治療薬として、用いられる。前記阻害剤として
は、例えば、2−ヒドロキシ−5−カルボメトキシベン
ジルオキシアミン、4−トルエン−スルホン酸ヒドラジ
ン、3−ヒドロキシベンジルオキシアミン、ヒドロキシ
ルアミン、アミノオキシ酢酸、4−ブロモ−3−ヒドロ
キシベンジルオキシアミン(MSD−1055)、ロダニンの
第3位をp−クロロフェンエチル、p−クロロベンジ
ル、p−メチルチオベンジル、p−メチルベンジル、p
−フルオロベンジル、アミノ、3,4−ジクロロベンジ
ル、p−ブロモベンジル、p−メトキシベンジル、p−
ブロモアニリノ、p−ヨードアニリノ、p−クロロアニ
リノ、p−トルイジノ、アニリノ、2,5−ジクロロアニ
リノ、ジメチルアミノあるいはp−メトキシフェニルで
置換したもの、2−メルカプトベンズイミダゾール−1,
3−ジメチロール、4−ブロモ−3−ヒドロキシ安息香
酸、4−ブロモ−3−ヒドロキシベンジルアルコール、
4−ブロモ−3−ヒドロキシ馬尿酸、(R,S)−α−フ
ルオロメチルヒスチジン、(S)−α−フルオロメチル
エステル、L−ヒスチジンエチルエステル、L−ヒスチ
ジンアミド、D,L−3−アミノ−4−(4−イミダゾリ
ル)2−ブタノン、2−ブロモ−3−ヒドロキシベンジ
ルオキシアミン、5−ブロモ−3−ヒドロキシベンジル
オキシアミン、4,6−ジブロモ−3−ヒドロキシベンジ
ルオキシアミン、アミノオキシプロピオン酸、ベンジル
オキシアミン、4−ブロモ−3−ベンゼンスルホニルオ
キシベンジルオキシアミン、3′,5,7−トリヒドロキシ
−4′,6−ジメトキシイソフラボン、レカノル酸、N−
(2,4−ジヒドロキシベンゾイル)−4−アミノサリチ
ル酸、3′,5,7−トリヒドロキシ−4′,8−ジメオキシ
イソフラボン等が用いられる。
発光薬剤は、また、参考文献として挙げられている下
記のもののなかに示されているような薬剤分子を、C機
能部として含んでもよい。これらの薬剤分子の薬物動態
学、及び/あるいは、薬力学は、発光物質により作用部
位へ供給される過程において変化し、治療効果あるいは
治療率を増大させる。Physicians Desk Reference
(内科医の机上版参考書)、Edwrd R.Barnhart(エド
ワードRバーンハルト)著、1987年、第41版、ニュージ
ャージー州、Medical Economics(メディカルエコノミ
クス)株式会社;USAN and the Dictionary of Dru
g Names(USAN及び薬名辞典)、Mary C.Griffiths
(メアリC.グイフィス)編、The United States Pha
rmacopedial Convention(アメリカ合衆国薬理学会
議)、1986年;The Pharmacological Basis of Ther
apeutics(治療の薬学的根拠)、A.G.Gilman(ギルマ
ン)、L.Goodman(グッドマン)、A.Gilman(ギルマ
ン)編、1985年、第7版、ニューヨーク州、ニューヨー
ク市、MacMillan Publishing Co.,(マクミラン出版
株式会社)。以下の例は、薬剤分子を限定するものでは
なく、単なる例に過ぎない。
脳血液関門に対する透過性の低い、カプトプリル等の
中枢に作用する転換酵素阻害剤をC機能部として含む、
脳血液関門に対する透過性の高い発光薬剤は、元々の転
換酵素阻害剤よりも、効力の増大した、抗高血圧症剤と
して、中枢神経系に作用する。
バクテリアの細胞ゾル(サイトソル)中で遊離基及び
電子キャリヤーと反応し、ペニシリン、セファロスポリ
ン、あるいは、セファマイシン等、バクテリア壁合成阻
害剤であるC部を放出し、また、遊離のC部よりも大き
な透過性あるいはB−ラクタマーゼ耐性を有する、A部
を備えた発光薬剤は、遊離のC部よりも優れ、広い抗菌
スペクトルを有する抗バクテリア剤である。
スルファニルアミド、スルファジアジン、スルファメ
トキサゾール、スルフイソキサゾール、スルファセタミ
ド等のスルホンアミド(p−アミノ安息香酸の類似体)
のようなテトラヒドロ葉酸塩のバクテリア合成を阻害す
る薬剤をC部として、ピリメタミン、シクログアニル、
トリメトプリン、イソアミノプテリン、9−オキソ葉
酸、イソ葉酸等、ジヒドロ葉酸塩還元酵素を阻害する阻
害剤を、C部として含む発光薬剤は、遊離のC部よりも
薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部より
も効果的な抗バクテリア剤である。
ナリジクス酸あるいはオキソリン酸などの殺バクテリ
ア剤をC機能部として含む発光薬剤は、遊離のC部より
も薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部よ
りも効果的な抗バクテリア剤である。
バンコマイシン、アミノ配糖体、エリスロマイシン、
テトラサイクリンあるいはクロラムフェニコール等、バ
クテリアタンパク合成阻害剤をC機能部として含む発光
薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態学的及び薬力学的に
好ましく、遊離のC部よりも効果的な抗バクテリア剤で
ある。
ビタラビン等のウィルス性DNAポリメラーゼをC機能
部として含む発光薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態学
的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部よりも効果的な
抗ウィルス剤である。
イソニアジドあるいはアミノサリチル酸など抗結核薬
あるいは殺結核菌剤をC機能部として含む発光薬剤は、
遊離のC部よりも薬物動態学的及び薬力学的に好まし
く、遊離のC部よりも効果的な結核治療薬である。
オキサムニクイン、ピペラジン、メトロニダゾール、
ジエチルカルバマジン、パロモマイシン、ニクロスアミ
ド、ビチオノール、メトリフォネート、ヒカントン、ジ
クロロフェンあるいはニクロスアミド等の殺虫剤をC機
能部として含む発光薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態
学的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部よりも効果的
な殺虫剤である。
ジメチジンあるいはラニチジン等のH2−遮断薬をC機
能部として含む発光薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態
学的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部よりも効果的
な抗腫瘍剤である。
ソタロール、グアシチジン、ピンドロール、プロネタ
ロール、KO592、プラクトロール、オキシプレノロール
あるいはプロネタロール等、ノルエピネフリンの放出を
阻害する薬剤をC機能部として含む発光薬剤は、遊離の
C部よりも薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊離
のC部よりも効果的な不整脈治療剤、抗高血圧症剤及び
抗精神病剤である。
アロプリノール、チオイノシンサンエン、5,7−ジヒ
ドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの第3位を水
素、ニトロ、ブロモ、クロロ、フェニル、3−ピリジ
ル、p−ブロモフェニル、p−クロロフェニル、p−ア
セチルアニリノ、p−トルリル、m−トルリル、ナフチ
ルあるいは3,4−メチレンジオキシフェニルで置換した
もの、8−(m−ブロモアセトアミドベンジルチオ)ヒ
ポキサンチン、グアニンの第9位をフェニル、4−クロ
ロフェニル、3−クロロフェニル、3,4−ジクロロフェ
ニル、4−メトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニ
ル、4−ジメチルアミノフェニル、4−アミノフェニ
ル、3−アミノフェニル、3−トリフリオロメチルフェ
ニル、4−,ベンズアミド、4−カルボキシフェニル、
4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、3−メチル
フェニル、β−ナフチル、あるいは4−エトキシフェニ
ルで置換したもの、4,6ジヒドロキシピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン、4−トリフルオロメチルイミダゾール
の第2位をフェニル、p−クロロフェニル、p−メトキ
シフェニル、p−アセチルアニリノ、p−ニトロフェニ
ル、p−ジメチルアミノフェニル、p−シアノフェニ
ル、p−フルオロフェニル、p−カルボキシフェニル、
m−クロロフェニル、3,4ジクロロフェニル、4−ピリ
ジル、3−ピリジル、2−キノリル、6−キノリル、4
−キノリル、7−キノリル2−ピラジニルあるいは1−
(2−ピリジル−4−トリフルオロメチル−5−ブロモ
イミダゾリルで置換したもの、5−(4−ピリジル)−
1,2,4−チリアゾールの第5位を4−ピリジル、3−ピ
リジル、2−ピリジル、フェニル、p−クロロフェニ
ル、m−クロロフェニル、p−スルホンアミドフェニ
ル、3,5−ジクロロフェニル、6−キノリル、2−フリ
ル、4−ピリダジニル、2−チエニル、2−チエニル、
2−ピリミジニル、4−ピリミジニルあるいは4−ピラ
ジニルで置換したもの、ジフニザル、4(あるいは5)
−(2−アミノエチルチオ−アゾ)イミダゾール−5
(あるいは4)−カルボキサミド、4(アルイハ5)−
ジアゾイミダゾール−5(あるいは4)−カルボキサミ
ド、あるいはS−[5(あるいは4)−カルバモイル−
4(あるいは5)−イミダゾリルアゾ]システイン等の
キサンチンオキシダーゼ阻害剤をC機能部として含む発
光薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態学的及び薬力学的
に好ましく、遊離のC部よりも効果的な痛風及び尿酸過
剰血症の治療薬である。
ビス−チオセミカルバゾン、3,5−ジイソプロピルサ
リチルヒドキサム酸、4−ヒドロキシベンゾイルヒドロ
キサム酸、3−メチルサリチルヒドロキサム酸、あるい
は2−ヒドロキシ−3,4,5−トリメトキシベンゾイルヒ
ト酸などのDNA合成を阻害する阻害剤、ピリミジン合成
において、アスパラギン酸カルバミル転移酵素を阻害す
るN−(ホスホノアセチル)−L−アスパラギン酸塩、
プリン合成においてホスホリボシル−ホルミル−グリシ
ンアミジン合成酵素を阻害するアザセリンあるいは6−
ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン等、ヌクレオチ
ド合成を阻害する阻害剤、メトトレキサート、2,4−ジ
アミノ−5−ベンキシル−6−(4−フェニルブチル)
ピリミジン、2,4−ジアミノ−5−フェニル−6−(4
−フェニルブチル)ピリミジン、2,4−ジアミノ−5−
フェニル−6−(3−アニリノプロピル)ピリミジン、
2−アミノ−4−ヒドロキシ−5−フェニル−6−(3
−p−アミノベンゾイルグルタミン酸プロピル)ピリミ
ジン、ん−[p−[[(2,4−ジアミノ−6−キナゾリ
ニル)メチル]メチルアミノ]ベンゾイル]−L−グル
タミン酸、N−[p−[(2,4−ジアミノ)−5−メチ
ルキナゾリニル)メチルアミノ]ベンゾイル]−L−ア
スパラギン酸メチルアミノ、N−[p−[[(2−アミ
ノ−4−ヒドロキシ−6−キナゾリニル)メチル]メチ
アミノ]ベンゾイル]−L−グルタミン酸、2,4−ジア
ミノキナゾリン:CCNSC105952、CCNSC112846、CCNSC1213
46、CCNSC122761、CCNSC122870、CCNSC529859、CCNSC52
9860、あるいはCCNSC529861、8−アザGMP、7−デアザ
−8−アザGMP、2′−dGMP、β−D−アラビノシルGM
P、ペントピラニンA−G、β−リボフラノシル−1,3−
オキサジン−2,4−ジオン、ピラゾフリン、6−(p−
クロロアセチルアニリノメチル)−5−(p−クロロフ
ェニル)−2,4−ジアミノピニジン、6−(P−クロロ
フェニル)−2,4−ジアミノピニジン、6−(p−クロ
ロアセチルビニルアニリノメチル)−5−(p−クロロ
フェニル)−2,4−ジアミノピリジン、6−(p−クロ
ロアセチルエチルアニリノメチル)−5−(p−クロロ
フェニル)−2,4−ジアミノピリジン、6−(p−クロ
ロフェニルブチルアニリノメチル)−5−(p−クロロ
フェニル)−2,4−ジミノピリジン、p−(2,6−ジアミ
ノ−1,2−ジヒドロ−2,2−ジメチル−S−トリアジン−
1−イル)フェニルプロピオニルスルファニルフライド
あるいはアクリルアミド、N−エチルスホンアミド、N
−エチルカルボキサミド、オキシアセトアミド、あるい
はオキシチロキシのプロピオンアミド架橋の変形、など
の葉酸塩阻害剤、キシロシルアデニン、6−アザウリジ
ン、5−アミノウリジン、5−アザオロチン酸などの、
プリンあるいはピリミジン合成を阻害する阻害剤、ハダ
シジン、6−メルカプトプリン、アザチロプリン、ニト
ロ−づMP、サイコフラニン、デコイニン、5−フルオロ
ウラシル、5−フルオロデオキシウリジン、シャドウマ
イシン等、ヌクレオチド内転換を阻害する薬剤、シトシ
ン、アラビシド、アラビノシルアデニン等、ヌクレオチ
ド利用を阻害する薬剤、8−アザグアニン、ツベルシジ
ン、トヨカマイシン、サンジハマイシン、ホルマイシ
ン、7−デアザイノシン、8−アザイノシン、7−チア
−7,9−ジデアザイノシン等、ポリヌクレオチドに入り
込む薬剤、Glyo−IあるいはGlyo−II等、グリオキサラ
ーゼ阻害剤を、C機能部として含む発光薬剤は、遊離の
C部よりも薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊離
のC部よりも効果的な抗腫瘍剤である。
サリチル酸、ピロガロール、5,8,11,14−エイコサテ
トラエン酸、α−ナフトール、グアイアコール、プロピ
ル没食子酸塩、ノルジヒドログイアレト酸、N−0164、
ベンジダミン、9,11−アザプロスタ−5,13−ジエノイン
酸、2−イソプロピル−3−ニコチニルインドール等、
血小板凝集効果を持つプロスタグランジンA2の合成を阻
害する阻害剤をC機能部として含む発光薬剤は、遊離の
C部よりも薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊離
のC部よりも効果的な抗血栓薬である。
インドメタシン、スリンダク、トルメチン、メフェナ
ム酸、イブプロフェン、ナプロキセン、フェノプロフェ
ン、フルリビプロフェン、ケトプロフェン、メクロフェ
ナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸、ベンジドアミ
ン、オキシフェンブタゾン、アスピリン、アセトアミノ
フェン、サリチルアミド、o−カルボキシジフェニルア
ミン、トレクチン、ジクロフェナック、2,7−ジヒドロ
キシナフタレン、5−(4−クロロベンゾイル)−1−
メチルピロール−2−酢酸、5−(4−メチルベンゾイ
ル)−1,4−ジメチルピロール−2−酢酸、5−(4−
クロロベンゾイル)−1,4−ジメチルピロール−2−酢
酸、5−(4−フルオロベンゾイル)−1,4−ジメチル
ピロール−2−酢酸、5−(4−クロロベンゾイル)−
1,4−ジメチルピロール−2−(2−プロピオン酸)、
5,6−デヒドロアラキドネート、11,12−デヒドロアラキ
ドネート、あるいは、5,8,11,14−エイコサテトラエン
酸塩等、プロスタグランジン合成を阻害する薬剤、ある
いは、BW755C、FPL55712、あるいは、U−60,257等、リ
ポキシゲナーゼを阻害する、あるいは、ロイコトリエン
の作用を阻害する薬剤を、C機能部として含む発光薬剤
は、遊離のC部よりも薬物動態学的及び薬力学的に好ま
しく、遊離のC部よりも効果的な非ステロイド系抗炎症
剤である。
プロカインアミドあるいはキニジン等の不整脈治療剤
を、C機能部として含む発光薬剤は、遊離のC部よりも
薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部より
も効果的な不整脈治療剤である。
ワルファリンナトリウム、ジクマロール、4−ヒドロ
キシクマリン、フェンプロクモン、あるいは、アセノク
マロール等、ビタミンK依存凝塊因子の肝合成を阻害す
る薬剤を、C機能部として含む発光薬剤は、遊離のC部
よりも薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊離のC
部よりも効果的な抗凝固剤である。
ヒドララジン、ミノキシジル、あるいは、イソキスプ
リン等、血管の平滑筋を直接弛緩させる薬剤を、C機能
部として含む発光薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態学
的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部よりも効果的な
抗高血圧症剤である。
ジゴトキシジェニン、ジゴキシジェニン、シマロー
ル、ペリプロジェニン、ストロファンチジオール、ウワ
バイングリコシド、カルデノリド、塩基性エステル、IC
I−63,632、ICI−63,605、ICI−62,655、ICI−62,838、
ICI−69,654、ICI−58,622、ICI−61,374、ICI−57,26
7、ICI−61,424、ICI−61,411、ICI−65,199、ICI−70,
898、ICI−70,899、ICI−70,900、ICI−70,901、ICI−6
2,966、ICI−65,210、ICI−63,116、ICI−62,936、ICI
−65,551、ICI−63,978、ICI−62,276、ICI−63,056、I
CI−67,135、ICI−67,167、ICI−67,134、ICI−67,87
5、ICI−67,880、ICI−61,558等のNa+−K+ATPアーゼ阻
害剤を、C機能部として含む発光薬剤は、遊離のC部よ
りも薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部
よりも効果的な強心剤である。
プレニルアミン、ベラパミル、フェンジリン、ガロパ
ミル、シナリジン、チアパミル、ジルチアゼム、ベンサ
イクラム、ニフェジピン等のカルシウム通路遮断剤、あ
るいは、8−(N,N−ジエチルアミノ)−オクチル−3,
4,5−トリメトキシ安息香酸(TMB−8)等、細胞のカル
シウム貯蔵部とのカルシウム結合を安定化させ、それに
より、収縮刺激によるカルシウムの放出を阻害する薬剤
を、C機能部として含む発光薬剤は、遊離のC部よりも
薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部より
も効果的な血管拡張剤である。
トラニルシプロミン、フェニルエチルアミン、トラン
ス−ケイ皮酸フェネルジン、イソカルボキサジド等のモ
ノアミンオキシダーゼ阻害剤を、C機能部として含む発
光薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態学的及び薬力学的
に好ましく、遊離のC部よりも効果的な抗欝剤である。
クロルアゼペート等のベンソジアゼピン化合物をC機
能部として含む発光薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態
学的及び薬力学的に好ましく、遊離のC部よりも効果的
なトラキライザー(精神安定薬)である。
バルプロン酸等の抗てんかん発作薬を、C機能部とし
て含む発光薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態学的及び
薬力学的に好ましく、遊離のC部よりも効果的な抗てん
かん薬である。
20−α−ヒドロキシコレステロール、22−ケトコレス
テロール、22−α−ヒドロキシコレステロール、25−ヒ
ドロキシコレステロール、22−β−ヒドロキシコレステ
ロール、7−α−ヒドロキシコレステロール、7−β−
ヒドロキシコレステロール、7−ケトコレステロール、
クリプトジェニン等、HMG−CoAレダクターゼの合成を抑
制する薬剤、ロレルコ等の、HMG−CoAレダクターゼを阻
害する薬剤、5−メチルピラゾール−3−カルボン酸
(U−19425)、ニコチン酸、ウリジン、イソシン、3,5
−ジメチルイソキアゾール(U−21221)、3,5−ジメチ
ルピラゾール、プロスタグランジンE2、エリトアデニ
ン、エリトアデニンイソアミルエステル等、脂肪分解を
阻害する薬剤、アスコフラノン、(−)−ヒドロキシク
エン酸塩、テトロリル−CoA等、脂肪生成を阻害する薬
剤、レンチシン等のコレステロール低下剤、ロピド等、
トリグリセリドを減少させる薬剤、2−メチル−2−
[p−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル)フェ
ノキシ]プロピオン酸塩、(SU13437)、2−(p−ク
ロロフェノキシ)−2−メチルプロピオン酸塩、キヌレ
ン酸塩、キサンツレン酸塩、キヌレニン、3−ヒドロキ
シアントラニル酸塩、2−メチル−2−[p−(pクロ
ロフェニル)フェノキシ]プロピオン酸塩等、脂肪生成
において、アセチル−CoAカルボキシラーゼの阻害をす
る阻害剤、オロチン酸等、肝臓でのβ−リポたんぱく産
生を阻害する阻害剤を、C機能部として含む発光薬剤
は、遊離のC部よりも薬物動態学的及び薬力学的に好ま
しく、遊離のC部よりも効果的な脂肪低下剤である。
WS−1228A、WS−1228B等の血管拡張剤、及び、アミコ
マイシンA等の抗炎症剤をC機能部として含む発光薬剤
は、それぞれ、遊離のC部よりも薬物動態学的及び薬力
学的に好ましく、遊離のC部よりも効果的な血管拡張剤
及び抗炎症剤である。
ロイペプチン等のたんぱく分解酵素阻害剤、及び、ペ
プスタチン、ペプスタノン、ヒドロキシペプスタチン等
のペプシン阻害剤をC機能部として含む発光薬剤は、そ
れぞれ、遊離のC部よりも薬物動態学的及び薬力学的に
好ましく、遊離のC部よりも効果的な筋ジストロフィー
治療薬及び消化性潰痕治療薬である。
ベスタチン、アマスタチン、ホルフェニシン、エベラ
クトン等、細胞の表面酵素を阻害する阻害剤をC機能部
として含む発光薬剤は、遊離のC部よりも薬物動態学的
及び薬力学的に好ましく、遊離のC部よりも効果的な免
疫調節剤である。
テオフィリン酢酸、テオフィリン、ジフィリン、クロ
モグリカル酸二ナトリウム、6−n−ブチル−2,8−ジ
カルボキシ−4,10−ジオキソ−1,4,7,10−テトラヒドロ
−1,7−フェナントロリン、2−クロロアデノシン、ジ
ピリダモール、EG626、AY−17,605、AY−17,611、AY−2
2,252、AY−22,241、シス−ヒノキレシノール、オキシ
−シス−ヒノキレシノール、テトラヒドロ−シス−ヒノ
キレシノール、トランス−ヒノキレシノール、デヒドロ
ジカフェー酸、2,6,4′−トリヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン、p−ヒドロキシフェニルクロトン
酸、パパベリン、3−(5−テトラゾリル)−チオキサ
ントン−10,10−ジオキサイド、3−カルボキシチオキ
サントン−10,10−ジオキサイド、W−7、HA−558、MY
−5445、OPC−3689、OPC−13135、OPC−13013、レチク
ロール、PDE−I、PDE−II等のホスホジエステラーゼ阻
害剤をC機能部として含む発光薬剤は、遊離のC部より
も、透過性に優れている等、薬物動態学的及び薬力学的
に好ましく、遊離のC部よりも効果的な心臓刺激剤、利
尿剤、血管拡張剤、血小板凝固阻害剤、喘息及びアレル
ギー反応治療薬である。また、ICI74,917をC機能部と
して含む発光薬剤も、遊離のC部よりも効果的な喘息及
びアレルギー反応治療薬である。
アザドーパミン、イソプロピルアザドーパミン、ジメ
チルアザドーパミン、n−プロピル没食子酸塩等のトリ
フェノール化合物、3,4−ジヒドロキシ安息香酸等のジ
フェノール安息香酸誘導体、3,4−ジヒドロキシベンズ
アルデヒド、アルテレノン、アドレナロン等のフェニル
カルボニル誘導体、H22/54、3−ヨード−L−チロシ
ン、D,L−α−メチル−p−チロシン、L−3−ヨード
−α−メチルチロシン、3−ブロモ−α−メチルチロシ
ン、ゲンチシン酸、3−クロロ−α−メチルチロシン、
フェニルアラニン誘導体、3,5−ジヨード−L−チロシ
ン、3,5−ジブロモ−L−チロシン、3−ブロモ−α−
メチル−L−チロシン、3−フルオロ−α−メチル−L
−チロシン、カテコール類似体、3,4−ジヒドロキシフ
ェニルエチルアセトアミド、3,4−ジヒドロキシフェニ
ルイソプロピルアセトアミド、3,4−ジヒドロキシフェ
ニルブチルアセトアミド、3,4−ジヒドロキシフェニル
イソブチルアセトアミド、D,L−α−メチル−フェニル
アラニン、D,L−3−ヨードフェニルアラニン、D,L−4
−ヨードフェニルアラニン、D,L−α−メチル−3−ヨ
ードフェニルアラニン、D,L−α−メチル−3−ブロモ
フェニルアラニン、D,L−α−メチル−3−クロロフェ
ニルアラニン、D,L−α−メチル−3−フルオロフェニ
ルアラニン、ミモシン、ミモシナミン、ミモシン酸、7
−o−メチルスピノクロムB、6−(3−ヒドロキシブ
チル)−7−o−メチルスピノクロムB、アクアヤマイ
シン、クロチオマイシン、フレノリシン、フスカル酸、
ペンチルピコリン酸、ドプスタチン、メチルスピナザリ
ン、6,7−ジヒドロキシメチルスピナザリン、3−エチ
ル−α−メチルチロシン、3−メチル−α−メチルチロ
シン、3−イソプロピル−α−メチルチロシン、3−ア
リル−α−メチルチロシン、3−[4−ヒドロキシ−3
−(2−メチルアリル)フェニル]−2−メチルアラニ
ン、3−[3−(2,3−エポキシプロピル)−4−ヒド
ロキシフェニル]−2−メチルアラニン、3−イソブチ
ル−α−メチルチロシン、3−メチルビニル−α−メチ
ルチロシン、5−メチル−6,7−ジンフェニルテトラヒ
ドロプテリン、3−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
5−ベンゾフラニル]−2−メチルアラニン、α−メチ
ルドーパ、エチル−3−アミノ−4H−ピロロ[3,4c]イ
ソキサゾールカルボン酸等、ノルエピネフリンの生合成
における律速反応を促進する酵素である、チロシンヒド
ロキシラーゼを阻害する阻害剤を、C機能部として含む
発光薬剤は、遊離のC部よりも、細胞及び脳血液関門透
過性に優れている、あるいは、組織のハロゲン分解酵素
及びアミノ転移酵素による不活性化に対する耐性に優れ
ている、等、薬物動態学的及び薬力学的に好ましく、遊
離のC部よりも効果的な抗高血圧症剤である。
さらに、本発明は、薬剤及び酵素、ホルモン等のたん
ぱくのような生物学的に活性な物質の細胞外への放出を
制御する発光薬剤を、高分子発光薬剤として、開示す
る。インシュリン、エリスロポイエチン、インターロイ
ケン2、インターフェロン、成長ホルモン、心房ナトリ
ウム排泄増加因子、組織プラスミノーゲン活性剤、抗炎
症剤、抗高血圧症剤、強心剤、避妊薬等の薬剤あるいは
たんぱくをC機構部として含む、発光薬剤は、酵素が固
定されている高分子材料と結合し、高分子発光薬剤を形
成する。酵素分子は、周辺細胞外環境の分子と、濃度に
比例した速度で、反応し、過酸化物あるいは遊離基を産
出する。この過酸化物あるいは遊離基は、A機能部分子
と反応し、高い電気エネルギー状態にAを励起させ、そ
の結果として、酵素の基質周辺濃度に比例して、C分子
を放出させる。
例えば、周囲のグルコース濃度に比例して、インシュ
リンを放出する高分子発光薬剤は、グルコースオキシダ
ーゼ酵素が固定化されている生体適合性高分子と共有結
合している、インシュリンのC機能部を備える発光薬剤
分子を含む。固定化された酵素は、グルコースト、周辺
のグルコース濃度に比例した速度で反応し、過酸化物を
産出する。この過酸化物が、高分子と結合している発光
薬剤分子のA機能部分子と反応し、インシュリンを放出
させる。インシュリンの放出は、グルコース濃度に比例
しておこるので、この高分子発光薬剤は、非常に効果的
な糖尿病治療薬となる。
別の実施例を説明する。心臓の虚血により、キサンチ
ン等のプリンの分解生成物の生成及び放出が起こる。キ
サンチンオキシダーゼ(酸化酵素)は、キサンチンを酸
化し、酸素を直接還元して過酸化水素にする。さらに、
組織プラスミノーゲン活性剤(PTA)は、冠状動脈のフ
ィブリン凝塊を分解させ、再び灌流させるので、心筋梗
塞の治療に有用な薬剤である。閉塞がおこってからTPA
が投与されるまでの間の時間遅延を減少させることによ
り、心臓の回復を早めることが出来る。以上のことか
ら、高分子発光分子は、キサンチンオキシダーゼが固定
化されている生体適合性高分子と共有結合している、TP
AのC機能部を備える発光薬剤分子を含み、心臓虚血に
より生じた生成物の濃度に比例して、TPAを放出させる
薬剤である。即ち、この高分子発光薬剤は、非常に効果
的な、心筋梗塞治療薬である。
更に、別の実施例を説明する。還元反応により、高い
電気エネルギー状態に励起されるA機能部を含む発光薬
剤分子を、酵素が固定化されている伝導性高分子に結合
させる。固定化された酵素が、周辺環境の分子を酸化
し、伝導性高分子に電子を移送する。そして、この伝導
性高分子が、さらに、直接的に、あるいは、D機能分子
が備えられている場合にはこれを介して間接的に、A機
能分子を還元し、D分子を放出させる。
また、後者の実施例では、酵素を伝導性高分子に固定
化しているが、その代わりに、電気触媒高分子を用いて
もよい。この電気触媒高分子は、周辺環境の分子により
直接還元され、電子を発光薬剤分子に移送し、C分子を
放出させる。例えば、ポリビニルフェロセン及びポリ−
[N−(9,10−アントラキノン)エチレニミン]は、伝
導性高分子であり、電気触媒的にグルコースを酸化す
る。以上のことから、糖尿病治療薬として用いられる、
高分子発光薬剤は、グルコースオキシターゼ等の酵素が
固定化され、また、発光薬剤が結合している、ポリビニ
ルフェロセン等の伝導性高分子を含む。この高分子と結
合している発光薬剤のA機能分子が、還元反応により、
高い電気エネルギー状態に励起される。まず、グルコー
スオキシダーゼが電子をグルコースから受容し、それを
高分子に移送することにより、高分子が還元される。あ
るいは、電気触媒高分子を用い、グルコースで直接還元
してもよい。還元された高分子が、さらに、直接的に、
あるいは、D機能分子が備えられている場合にはこれを
介して間接的に、A機能分子を還元し、周辺グルコース
濃度に比例して、インシュリン分子を放出させる。
さらに、高分子発光薬剤の高分子に、所望の標的部位
で分子に結合する、モノクローナル抗体分子を結合させ
ることにより、解剖学的あるいは生物学的小器官あるい
は器官等の細胞外標的部に、上記高分子発光薬剤を特異
的に作用させるようにしてもよい。
薬剤として使用するかわりに、発光物質を、除草剤、
殺真菌剤、殺ダニ剤、抗線虫野、薫蒸剤、成長調節剤、
忌避剤、落葉剤、殺鼠剤、殺貝剤、殺藻剤、乾燥剤、殺
ぜん剤、殺バクテリア剤等の殺虫剤として用いてもよ
い。このような発光物質は、以上説明してきた発光薬剤
の場合と同様、本発明の範囲内で、それぞれ、エネルギ
ー供与体、エネルギー受容体、並びに電子移送機能部で
ある、A機能部、B機能部、及びD機能部(オプショ
ン)を殺虫作用のあるC部と結合させることにより、得
られる。C部は、参照文献として与えられている、Chem
ical Week Pesticides Register(ケミカルウィーク
殺虫剤登録簿)、Robert P.Ovellette(ロバートP.オ
ヴェレット)及びJohn A.King(ジョンA.キング)著、
1977年、MacGraw−Hill Book Company(マクロウヒル
出版社)に示されているものでもよいし、これらの薬の
類似体でもよい。発光分子の形にすることにより、遊離
のC部よりも、細胞に対する透過性が高くなる等、好ま
しい特性を得ることが出来る。すなわち、発光分子の形
にすることにより、標的レセプターにこれらの薬が効果
的に供給され、殺虫効果を増大させることが出来る。
実験2 放出反応 下記のように、イソルミノール基を過酸化水素と反応
させることにより、遊離シアン化物としてニトリル基が
放出されるかどうかを、MTL7−3に関して、試験した。
1.2×10-5モルの1,5−ジ−(p−N−2−(N−(4
−アミノブチル)−N−エチルイソルミノール)−N−
エチルアミノフェニル)−1,5−ビス−(p,N,N−ジメチ
ルアニリン)−1,3−ペンタジエンを、4:4:1のDMSO/ピ
リジン/H2O溶媒中で、過剰のシアン化物と反応させた。
溶液を酸化して、pH1に調製し、気体が発生しなくなる
まで、減圧下で蒸留した。生成物を、それぞれが約1ミ
リリットルの容量をもつように、六等分した。1モルの
水酸化ナトリウム0.1mlを、各々の部分に加えた。ま
た、3%の過酸化水素0.05mlを、六等分したうちの三つ
の部分に加えた。5分間放置した後、ガンター及びブリ
ンの方法に従い、シアン化物を定量した。
この方法は、まず、検体(各々の部分)に酸を加え、
これを加熱して、シアン化水素酸を留去する。このシア
ン化水素酸を、比色定量剤を加えた塩基性溶液内に捕獲
し、発色させる。そして、この色を標準曲線と比較す
る。結果を下記に示す。
試験1 検体 放出されたシアン化物(μg) ブランク 0 MTL7−3 22.2 MTL7−3/H2O2 26.4 試験2 検体 放出されたシアン化物(μg) ブランク 0 MTL7−3 21.5 MTL7−3/H2O2 27.0 試験3 検体 放出されたシアン化物(μg) ブランク 0 MTL7−3 15.0 MTL7−3/H2O2 30.5 下記のように条件を変えて、放出反応試験を行った。
4.5×10-6モルの1,5−ジ−(p−N−2−(N−(4
−アミノブチル)−N−エチルイソルミノール)−N−
エチルアミノフェニル)−1,5−ビス−(p,N,N−ジメチ
ルアニリン)−1,3−ペンタジエンを、1:1のDMSO/H2O溶
媒中で、過剰のシアン化物と反応させた。溶液を酸化し
て、pH1に調製し、90分間、減圧下で蒸留した。水を加
えて、溶液の体積を4ミリリットルにした。そして、さ
らに1MNaOHを加えて塩基性にした後、二等分した。3%
の過酸化水素0.05mlを、二等分したうちの一つの部分に
加えた。二等分した両方の溶液を5分間放置した後、上
述した方法で、シアン化物を定量した。結果を下記に示
す。
試験4 検体 放出されたシアン化物(μg) ブランク 0 MTL7−3 73.4 MTL7−3/H2O2 109.1 これらの結果から、発光物質が過酸化水素と反応する
と、シアン化物が放出されることが分かる。対照実験で
は、放出されたシアン化物の量が少ないが、これは、発
色物質が高温で熱変色をおこすためである。すなわち、
シアン化物の定量をおこなう間、検体を加熱していたた
めである。
実験3 ラウシャー脾臓病巣形成ウィルスに感染したC3Hねずみ
に対する、発色薬剤MTLJ−1の治療効果 次の方法に従い、RSFFVウィルス(ラウシャー脾臓病
巣形成ウィルス)に感染したC3Hねずみに対して、MTLJ
−1の効果を測定した。このRSFFVは、レトロウィルス
であり、下記の方法で、上記のねずみに感染させること
により、HIV感染を調べる手がかりとなる。
生後二カ月のC3Hねずみ四匹からなる群を三つ作り、
その内二つを試験群とし、一つを対照群とした。この三
つの群IからIIIに、第1日目に、RSFFVを感染用量与え
た。第一群(I)は対照群であり、治療薬の投与はなさ
れなかった。第二群には10μM総体重濃度のフォスカー
ネット薬を、第三群には同量の試験薬MTLJ−1を、それ
ぞれ、第5日目から第9日目まで、毎日、投与した。ね
ずみを第14日目に殺し、脾臓を取り出し、重量を測定し
た。その結果を下記の表に示す。
次に同じ試験を第2対照群(I A)を加えて行った。I
A群のねずみには、RSFFV感染をおこさせず、どの様な
治療薬も投与しなかった。I群及びI A群として、それ
ぞれ、四匹のねずみを用い、II群及びIII群として、そ
れぞれ五匹のねずみを用いた。結果を下記の表に示す。
MTLJ−1を投与したねずみ群に、重量損失が見られな
かったことから、この試験薬が無毒であり、また、脾腫
が見られなかったことから、非常に有効な薬剤である、
と言うことが出来る。
ここでは特に説明しないが、生化学的に活性を物質
を、機能的な薬物として、本発明の発光薬剤に用いても
よい。本発明で参照したあるいは名前を挙げた参考文献
は、「参考文献」として、後述のリストに載せてある。
本発明は、発明の要旨の範囲内で、様々に変化させた態
様で実施できることはもちろんであり、特許請求の範囲
以外の何ものによっても限定されるもとはない。
補遺I トリフェニルメタン類 トリフェニルメタン系色素は古くから知られ利用され
てきた。従って多くの一般的な合成方が考案され発表さ
れている。合成した15のトリフェニルメタン系色素に対
しては次の4つの合成法がほとんど例外なく用いられて
きている。
方法A ミヒラーケトン法 P−アミノベンゾフェノン又はジ−(P−アミノ)ベ
ンゾフェノンとアニリンやナフチルアミノのような芳香
族アミンの等モル混合物に充分な量のトルエン−塩化ホ
スホリル(オキシ塩化リン)を加えて50℃で溶解する。
温度を80℃に上げおよそ45分または全体が粘稠になるま
で撹拌する。冷却後用いた塩化ホスホリン1mlあたり10m
lの水を加え沸騰するまで加熱する。溶液が冷えた後6
規定の水酸化ナトリウム溶液で処理してpHを8もしくは
それ以上にする。水蒸気蒸留によってトルエンあるいは
未反応の揮発性アミンの残存分を除去する。冷却後水相
をすてる。有機相を熱いメタノール−酢酸(1:1)に溶
解する。必要とする色素型の陰イオンのナトリウム塩を
加える。冷却後エーテルをゆっくり加えながら色素の結
晶化を促すために撹拌する。本法は既知の公表されてい
る方法とわずかに異なるが、次の型の色素の実験室レベ
ルでの合成にはいくつかの利点を持っていることがわか
った: ここでどのフェニル基もナフチル基に置き換えることが
できる。
方法B ミヒラーハイドロール パート1. トリフェニルメタン系化合物はジフェニル置換二級ア
ルコールと芳香環の縮合によって合成することができ
る。その二級アルコールは次のような一般式を持ちミヒ
ラーハイドロールと呼ばれるタイプのものである。
これは対応するケトンをアルコールを溶媒として制御
しながらナトリウムアマルガムによって還元することに
よって合成される。ハイドロールはアルコール水混合物
から分離・乾燥し真空デシゲーター中に保存する。その
ハイドロールを次のような一般式の希望する置換ベンゼ
ンと縮合する。
反応は濃硫酸中60℃以下で数時間行なう。反応混合物
を水で希釈し酸を中和して縮合生成物を沈澱析出させ
る。生成物は次のような一般式で表される。
パート2 縮合生成物は次に酸性水溶液中で過酸化鉛によって酸
化され次式で表される化合物となる。
過剰の過酸化鉛は炭酸ナトリウムによって中和され
る。鉛は硫酸ナトリウムによって沈澱させられ濾別され
る。酸はpH7になるまで中和され塩析によって塩化物ま
たは塩化亜鉛との複塩として単離される。本法はフェニ
ル基の一つがアミノ基以外の置換基を有するトリフェニ
ルメタン系色素の合成に有用であることがわかった。
補遺II 方法C アニリン−ベンズアルデヒド法 二当量のアニリンと−当量のベンズアルデヒドを塩化
亜鉛を触媒として加熱・還流し希望する色素のロイコ型
を合成する。ロイコ色素を秤り取り化学量論量の二酸化
鉛と塩酸を加える。30分撹拌後濾過する。硫酸ナトリウ
ムを加えて可溶性の鉛塩を沈澱させ濾別して濾液を中和
する。中性塩を加えて色素を塩析する。(塩析に用いる
塩は必要とする色素の陰イオンの型に依る。) 方法D ハロゲン化アルキル法 次の型の色素 はアルカリ性メタノール中でヨウ化アルキルと反応させ
ると、アミノ基の水素がヨウ化アルキルのアルキル基と
置換して次の型の色素を与える: 合成した15のトリフェニルメタン色素の中で、6種はホ
トクロミズムを示し、先に3,2,6,1に表で示した。他の
9種の色素ではホトクロミズムは未だ開発されていな
い。
ポリメチン類 ポリメチン類は一般に共役炭素鎖まわりの対称性によ
って分類できる。(文献13,18,19)もしポリメチン類を
次の一般式によって示すならば さらに種々のR基の種によって色素を分類することがで
きる。この一群では少なくとも二つのR基が正電荷を受
け入れることによって炭素鎖の共役を延長できることが
必要である。
上記の化合物等がそのグループである。
R1とR4が一群の必要条件を満たし、R2又はR3又はその
両方が水素である場合には、以下のページに示す4種の
一般合成法の内のIおよびIIで合成できる。R4が水素で
ありR1R2およびR3が水素以外であって少なくともその内
の二つが一群の必要条件を満たす場合には、色素をI又
はIVの方法で合成できる。Rがいずれも水素でない場合
には、色素をII又はIIIの方法で合成できる;方法の選
択はnの値と必要とする対称性によっている。nが1よ
り大きい場合には方法III用いることはできない。方法I
IIは完全に対称性のない場合から完全に対称な場合まで
いかなる対称にも使えるという利点があるが、nの値は
1に限られる。
方法I P−アミノフェニルアルケンとP−アミノフェ
ニルアルケンアルデヒドの反応 次のP−アミノフェニルアルケン (ここでRaは水素、アリール、アルキルあるいはアリー
ルアミン)と次のP−アミノフェニルアルケンアルデヒ
(ここでn=0,1)を酢酸あるいは酢酸無水物のような
酸触媒および必要とする色素型の酸を含む非水溶媒中で
反応させる。反応混合物は室温で5日間放置される。こ
れを水の中に注ぎ込み中和して色素を沈澱させる。沈澱
を濾別・乾燥し無水アルコールで再結晶する。この方法
によって以下に示す一般式の色素を合成できる。
方法II P−アミノフェニルアルケンとオルトエステル
の反応 方法II a (5あるいはそれ以上のメチン炭素原子を有する化合
物) 次のスラスのP−アミノフェニルアルケンの二当量と (ここでRoは水素、アリール、アリキルまたはアリルミ
ン) 次のクラスのオルトエステル一当量を (ここでm=0,1,2または3)酢酸無水物のような酸触
媒と必要とするカルボニウム化合物を生成するための酸
を含む非水溶媒中で反応させる。反応混合物は室温で数
時間放置する。エーテルを加えて色素を沈澱させる。沈
澱を濾別しエーテルかあるいはエーテルと極性溶媒の混
合物で洗浄する。沈澱は真空乾燥する。本法では以下に
示すような一般式の化合物を合成できる。
(ここでn=0,1,2,3あるいは4) 方法II b 方法II aのオルトエステルの替わりにオルト炭酸エト
ラメチルを用い、P−アミノフェニルアルケンを三当量
に増やすと、次のような一般式を持つ新しい型の化合物
が生成する。
次の化合物についてのコールマン窒素分析装置を用い
て窒素の定量をおこなうと8.58%(理論的8.61)である
ことがわかった。
方法III ケトンと1−(P−マミノフェニル)−1−
(R)アルケンの反応 次の一般式のケントを 次の一般式の置換アルケンを還流する ここでRは水素以外の置換基であり塩化オスホリル(オ
キシ塩化リン)を溶媒触媒として用いる。還流の後、反
応混合物を冷却して水中に注ぎ希望する色素の陰イオン
型を得れるような酸の塩で処理する。水溶液を固定の酢
酸ナトリウムで中和し色素を沈澱させる。本法では次の
ような一般式の色素が合成できる。
ここでRaとRbは同一でも異なっていてもよい 方法IV ケトンとP−アミノフェニルアルケンの反応 次の一般式のケトンを 次の一式の置換アルケンと5時間還流する。
この際塩化ホスホリル(オキシ塩化リン)を触媒溶媒
として用いる。5時間の還流の後、反応混合物を冷却し
水の中に注ぎ込み希望する色素の陰イオンを生ずる酸の
塩で処理する。混合物の水溶液を固体の酢酸ナトリウム
で中和し色素を沈澱させる。
本法では次の一般式の色素を合成できる ここでRaとRbは同一でも異なっていてもよい。
有機合成の手順 方法NO.1:ポリメチン色素類 例:PP2109色素の調製 段階A:P−フルオロベンズアニリドの調製 55.3gの炭酸カリウムを含む無水エーテル250mlにアニ
リン23.7g(0.255モル)を溶かした溶液を還流温度で加
熱した還流混合物に50g(0.32モル)の塩化P−フルオ
ロベンゾイルを1時間かけて添加した反応混合物を4時
間還流してエーテルを蒸留除去した残土に冷水を加えて
P−フルオロベンズアニリドを濾過によって採集した。
収量:64g 融点 196℃ 白い結晶性粉末 段階B:P−N,N−ジ−n−プロピルアミン−P−フルオロ
ベンゾフェノンの調製 64g(0.3モル)の乾燥・粉砕したP−フルオロベンズ
アニリド、100g(0.6モル)のN.N−ジ−n−プロピルア
ニリン、および55mlの塩化ホスホリル(オキシ塩化リ
ン)を500mlの三ツ口フラスコ中で混合した。フラスコ
にはストッパー、温度計および上方にはCaCl2乾燥管の
ついたコンデンサーをとりつけた。反応混合物をおだや
かに加熱すると、温度が100〜112℃に達した時点で発熱
反応に起こり温度は160℃まで上昇した。発熱反応が認
められたら直ちにフラスコを氷水中で旋回することによ
って冷却した。温度が100〜105℃に下がるまで冷却を続
けた。この温度で3時間保持した。反応混合物は3ビ
ーカー中で58ml濃塩酸と445mlの水を加えることによっ
て加水分解した。反応混合物は8〜12時間放置して加水
分解を完了させた。さらに4100mlの水を加えて生成した
ケトンを沈澱させた。濾別して冷水で洗浄後再度スラリ
ーにして濾過した。
収量45g 明るい緑色の砂状結晶 融点 85〜87℃ 段階C:1−(4−N,N−ジ−n−プロピルアミノフェニ
ル)−1−(4−フルオロフェニル)エチレンの調製 温度計と窒素噴霧器を取り付けた500mlの三ツ口フラ
スコ中減圧下で、3mol/臭化メチルマグネシウムのエ
ーテル溶液60mlを蒸発・乾固した。灰色の湿った残土を
75mlの無水ベンゼンに懸濁させた。
フラスコにCaCl2乾燥管付きコンデンサーと滴下ロー
トを取り付けて還流できるようにした。250mlの沸騰ベ
ンゼンに溶解したケトン0.1モルを滴下ロートに入れ、3
0分かけて暖めた臭化メチルマグネシウムのベンゼンス
ラリーに滴下した。生じた赤い溶液を3時間還流した。
反応の停止時間は当初の赤色があせて、淡い黄色になる
ことでわかった。反応混合物を室温まで冷却し、飽和塩
化アンモニウム溶液45mlと注意深く反応させた。この混
合物を濾過し、3液と0.1gのP−トルエンスルホン酸と
沸騰させて水の放出を完結させた。0.5gの炭酸水素ナト
リウムを加えることによって、反応混合化合物中に含ま
れる酸を除いた。減圧蒸留によって体積を半分に減らし
た。残った溶液に500mlの無水エタノールを加え、冷却
するとエチレン化合物が沈澱した。濾別して50mlの冷エ
タノールで洗浄し、結晶を真空乾燥器で乾燥した。
収量:理論値の86% 融点 101〜102℃ 段階D:1.5−ジ−(P−フルオロフェニル)−1.5ビス
(P−N,N−ジ−n−プロピルアニリノ)−1.3−ペンタ
ジェン過塩素酸塩の調整 23.6g(0.08モル)の1−(4−N,N−ジーループロピ
ルアミノフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)エ
チレン,12mlのオルトギ酸エチル及び50mlの酢酸無水物
を50mlの酢酸無水物に4mlの72%過塩素酸を溶解したも
のを氷で冷やした溶液と反応させた。生々する暗赤色の
溶液を1時間85℃の水浴中で加熱し、その後でさらに12
mlのオルトギ酸エチルを加えた。混合物を18時間室温で
放置して縮合生成物を沈澱させた。沈澱を集めて酢酸エ
タノール及びエーテルで洗浄した。収量過塩素酸基準で
68%、黄金かかった茶色の結晶で277℃で分解しながら
融ける。
方法 NO.2:ポリメチン系色素 例:色素PP2110の調整 段階A:3−アミノ−4−メトキシ−4′−N,N−ジ−メチ
ルアミノベンゾフェノンの調整 50g(0.2モル)の3−アミノ−4−メトキシベンズア
ニリド、70g(0.58モル)のN,N−ジメチルアニリン及び
36gの塩化ホスホリル(オキシ塩化リン)を水浴上90〜9
5℃で4〜6時間加熱した。250mlの水に23mlの濃塩酸を
加えた溶液中に生成物を注意深く注ぎ込んだ。当初の赤
みがかった色が消えてアニリンが完全に加水分解するの
がわかるまで、その溶液を80℃に保温した。1の水を
加えてケトンを沈澱させ、濾別し、冷水で洗浄した後、
2:1の水−アルコールで再結晶した。
収量:38g 淡黄色結晶 融点:82℃ 段階B:1−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−1−
(3−アミノ−4−メトキシフェニル)エチレンの調整 臭化メチルマグネシウムの3モル/エーテル溶液50
mlを減圧下で蒸発乾固させた。反応フラスコに乾燥窒素
を満たし灰色の浅さを75mlの無水ベンゼンに懸濁させ
た。スラリーを暖め、250mlの沸騰ベンゼンに溶解した2
6.6g(0.1モル)のケトン化合物を15分間にわたって加
えた。淡黄色が無色になるまで(45分)その溶液を還流
した。混合物を冷却後50mlの飽和塩化アンモニウム溶液
と反応させた。強い光の当たらないところで折りたたみ
濾紙を用い、減圧せずにその透明な溶液を濾過した。濾
液を0.1gのP−トルエンスルホン酸と共に沸騰させ水の
蒸発を完結させた。冷却後、0.2gの乾燥した炭酸水素ナ
トリウムを加えて中和し、減圧下で溶媒を蒸発させて、
1/4まで体積を減らした。これを250mlの無水エタノール
で希釈し、12時間放置してエチレン化合物を沈澱させ
た。
収量: 理論値の34%、黄色の吸湿性薄片 融点 118℃ 段階C:1,5−ジ−(3−アミノ−4−メトキシフェノキ
シ)−1,5−ビス−(P−N,N−ジメチルアニリン)−1,
3−ペンタジエン過塩素酸塩への縮合反応 4mlの72%過塩素酸と40mlの酢酸を含む溶液をあらか
じめ0℃に冷却しておき、26.9g(0.1モル)の1−(4
−N,N−ジメチルアミノフェニル)−1−(3−アミノ
−4−メトキシフェニルノエチレン、15mlのオルトギ酸
エチルおよび45mlの酢酸無水物の混合物と反応させた。
混合物を室温で5日間放置した後、25mlのエーテルを加
えてさらに室温で一日放置した。生成した沈澱を濾過し
て酢酸・エタノール・エーテルで洗浄し真空デシケータ
ー中で乾燥した。
砂状結晶、暗褐色 融点 209〜210℃ 注;反応は室温で行なわなければならない。高温で縮合
反応を行なうと黒色の不溶性重合生生物を生じる。
補遺III アゾポリメチン類 次の一般式の色素は P−アミノフェニルアルケンアルデヒドまたはケトンを
アウラミン型色素の塩酸塩と縮合することによって調製
される。一つの例としては: 1,1,5−トリス−4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル
−2−アゾペンテンカルボニウム酸塩酸は非常にわずか
な黄色のホトクロミズムを示した。
補遺IV ジアゾポリメチン類 次のような一般式構造を持つと思われる新しいタイプ
の色素は 次のようなアウラミン型の構造を有する化合物を 亜硝酸でニトロ化することによって調整される。
次にこれをP−アミノフェニルニアルケンと反応させ
ることによってA型の構造に導く。構造の確認は不充分
であるが、上述の一連の発応によってフォトクロミズム
を示す物質が生成することは重要である。
上述の一連の反応でBのかわりに二級アミンを用いる
ことによって炭素鎖中で2および3位と同様に1および
2位に−N−N−基の位置を変えることができる。1お
よび2位に窒素原子がある場合には、分子の一つの共鳴
構造で1位の窒素が四級アンモニウムになる。
これらの型それぞれについて色素を一つずつ調製し
た。両者ともホトクロミズムを示すことがわかった。そ
れは 1,1,5,5−テトラキス−[4−(N,N−ジメチルアミノ)
フェニル]−2,3−ジアゾペンテンカルボニウム(コー
ドPP2031) 1,1−ビス[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル−3,
4−ビス−(フェニル)]−3,4−ジアゾブテンカルボニ
ウム(コードPP2030) 補遺V 四級アンモニウム塩ポリメチン類 次の型の三種の色素が 調製され、オトクロミズムに関して試験された。
N−(P−ジメチルアミノシナミリジン)−N,N−ジ
フェニルアンモニウムはホトクロミズムを示すことがわ
かったが紫外光で急速に分解した。
N−(P−ジメチルアミノシナミリジン)−N,N−ジ
エタノールアンモニウム。色素はBrookerの方法に従っ
て温かい無水アルコール中でジメチルアミノシナミック
アルデヒドを二級アミンの塩酸塩と縮合することによっ
て調製した。
補遺VI 中間体 色素中間体のほとんどのものは市販されているが、本
報に必要な特殊な化合物は市場で手に入らなかった。そ
のような中間体を13種合成することが必要であった。
これらの中間体の合成は大半は色素および色素中間体
に関する著作物中に示されている。
ここではオルト炭酸テトラメチルおよびそのエチレン
体の合成について報告する。
オルト炭酸テトラメチルの合成 500gの無水メタノールを還流させておき、大きなかた
まりの金属ナトリウム80gを加える(メタノールの損失
を防ぐためにアルコール溶液は還流コンデンサーを用い
て氷で冷却しなければならない。)すべてのナトリウム
が溶解してしまう前に200mlのメタノールで希釈した100
gのクロロピクリンをゆっくり添加する。溶液を一時間
還流する。残土がほとんど乾固するまでメタノールを蒸
留除去する。これを600mlの水に溶かし、その水溶液を2
00mlのエーテルで3回抽出する。エーテル相をあわせて
塩化カルシウムで乾燥する。エーテルを乾燥した溶液か
ら分別蒸留で除き、メタノールに溶かした少量のナトリ
ウムメトキシドを加えて未反応のフロロピフリンと反応
させる。これを一晩放置する。この溶液を分別蒸留して
110から115℃の間の留分を集める。
コンデンサーと滴下ロートを取り付けた丸底フラスコ
にエチルエーテルに溶かした臭化メチルマグネシウムを
加える。エーテルを蒸留除去し無水ベンゼンに溶かす。
ケトンを無水ベンゼンに溶かしてこのグリニヤール試薬
に加熱しながら滴下する。滴下終了後混合物をさらに3
時間還流する。冷却後マグネシウムを溶解するために塩
化アンモニウムの飽和水溶水を非常に注意して加える。
グリニヤール銀体は塩酸によって分解される。分解が完
了した後に溶液を室温まで冷やす。溶液がフェノールフ
タレインに対してアルカリ性であることを確かめた後、
ベンゼン溶液をデカンテーションによって取り除く。固
体を50mlのエーテルで2回洗浄し、洗液をベンゼン溶液
とあわせる。エーテルベンゼン溶液を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥する。
エーテルとベンゼンを蒸留除去すると残土が残る。こ
の残土を2〜5mmHgで真空蒸留する。
補遺VII 方法NO.3:インドリン塩基色素 例:色素PP1210の調製 段階A:P−[N−(2−クロロエチル)−N−エチル]
アミノベンズアルデヒドの合成 重量で82.5部のN−(2−ヒドロキシエチル)−N−
エチルアリニンを90部の塩化ホスホリル(オキシ塩化リ
ン)に50℃で滴下した。その溶液を90℃で6時間加熱し
た。0℃まで冷却した後、150部のN−メチルホルムア
ニリド170部の塩化ホスホリルおよび120部のベンゼンの
混合物をこの溶液に加えた。この混合物を30〜35℃で数
時間加熱した。水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、
アルデヒド生成物のベンゼン溶液を分離した。ベンゼン
を蒸留した後P−N−クロロエチル−N−エチルアミノ
ベンズアルデヒドが淡黄色のオイル状に残り、放置する
と固化した。エタノールから再結晶することができた。
再結晶したアルデヒドは白い薄片状でその融点は283℃
であった。
段階B 色素PP2120の合成 2,3,3−トリメチル−2−[P−(N−2−クロロエチ
ル)アミノ−β−スチリル]インドール塩化物 (重量部12.5部の)P−(N−クロロエチル−N−エ
チル)アミノベンズアルデヒドを60部の氷酢酸に溶解し
た8.5部1,3,3−トリメチル−2−メチレン−イニドリン
とともに100℃で6時間還流した。混合物を水に注ぎ込
み縮合生成物を塩化ナトリウムで塩析した。粗色素が暗
ブロンズ色樹脂状の液体として得られ、これは放置によ
って固化して光沢を有するブロンズ色の粒子に粉砕する
ことができた。純粋な色素は温水で再結晶して得られ
た。
融点167〜168℃ 補遺VIII 方法NO.4:一つ以上の発色団を有する色素 例:色素PP2131の調製 段階A:フェネトールアゾベンズアルデヒドスルホン酸の
合成 純粋な化合物92gに対応する100gのクリリフェニンG
の濃縮物を沸騰している水6に溶解した。その後塩化
ナトリウム飽和溶液を加えることによって氷溶液を0〜
5℃に冷却した。
激しく撹拌しながら淡いピンク色が残るで3%の過マ
ンガン酸カリウム溶液をゆっくり加えた。(必要な過マ
ンガン酸塩の量は29gであった。)反応中に生成した沈
澱を沈ませて上澄みをサイホンによって集めた。沈澱を
1の水で2〜3回、煮沸し、二酸化マンガンを濾別
し、塩化カリウムを加えて沈澱を完結させることによっ
て生成物を単離した。上澄みを塩化カリウムで塩析する
ことによってさらに少量のアルデヒドが単離された。オ
レンジ色の微小な針状の生成物が水から沈澱した。
段階B:色素PP2131の合成 1,1−ビス−(P−N,N−ジメチルアミノ)フェニル−3
−[2−スルホナト−4−(P−エトキシフェルアゾ)
フェニルプロペン (重量で1.86部の)フェネトールアゾベンズアルデヒ
ドスルホ酸を1.33部の1,1−ビス−(4−N,N−ジメチル
アミノ)フェニルエチレンと25部の氷酢酸中100℃で6
時間還流した。縮合生成物を水中に注ぎ込み塩析した。
色素は粘稠な暗緑色の液体として得られ、放置すると粉
砕できるような固体となった。融点78〜92℃いろいろな
溶媒を用いて色素の再結晶を試みたが失敗であった。
補遺IX 例1−キシレンブルーVSシアニド 150mlの水に市販のキシレンブルーVS、Colour Index
NO.672の25gを溶かしたものに、95%青酸ナトリウム
の4.5gを加え、圧力容器中で1時間加熱する。容器が爆
発したとき青酸ナトリウム溶液でぬれたガラスによって
傷害を受けないように適切な予防措置をとらなければな
らない。溶液を冷却してから25℃で1日放置し次の式の
キシレンブルーVSシアニドニナトリウム塩の沈澱から濾
別する。
ニナトリウム塩は水に易溶で無色の溶液を与えるが25
37Aの波長の光にさらされることによってゆっくり青色
になる。アルコールに溶かしたマラカイトグリーンシア
ニドのような典型的な塩基性色素のシアニドの溶液に比
して色の変化ははるかに遅いのでより強い照射光の感光
測定に有用である。
キシレンブルーVSシアニドの遊離酸型は次の構造式を
有するが ニナトリウム塩11gを100mlの水に溶かし11.2mlの濃塩酸
を加えることによって調製できる。混合物を室温で2時
間放置した後、無色の沈澱をフィルターで集め水で洗い
空気乾燥する。水には難溶である。遊離酸型の希薄な無
色の水溶液は紫外光の照射によって、ニナトリウム塩の
溶液とマラカイトグリーンシアニドのアルコール溶液の
中間の速さで青くなる。
次式の構造のキシレンブルーVSシアニドのバリウム塩
遊離酸の1%水溶液を0.1規定の水酸化バリウム溶液でp
H3.4まで中和することによって調製できる。その溶液を
室温まで冷却し3日間放置して無色の結晶性バリウム塩
を濾別する。バリウム塩は遊離酸よりも水にとけにくい
が、紫外光の照射に対してナトリウム塩の溶液と同様に
ふるまう感光性溶液を作るに充分なだけは溶ける。
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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31/661 A61K 31/66 601 31/662 603 31/7076 31/70 620 45/00 45/00 47/48 47/48 Z C07D 209/14 C07D 209/14 213/42 213/42 221/08 221/08 237/32 237/32 405/04 405/04 405/12 405/12 409/12 409/12 493/04 106 493/04 106A C07F 9/40 C07F 9/40 D 9/6509 9/6509 A 9/655 9/655 9/6561 9/6561 Z C07H 19/207 C07H 19/207 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/00 A61K 31/00

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学式A−B−Cで表される化学物質で、 Aが、細胞内周辺環境により活性化され、エネルギー
    を、自分自身の励起状態から、B機能部に運ぶ、エネル
    ギー付与機能部であり、かつ、熱、核、化学振動及び化
    学電子エネルギー供与機能部のうちから選択された分子
    であり、化学発光分子であるとともに、ロフィン及びそ
    の誘導体、ルミノール、アクリジニウムエステル、アク
    リダン、テトラフェニルピロール、アミノフタルヒドラ
    ジドの如きフタルヒドラジド、アシロイン、ビアシリジ
    ニウム塩、ビニルカルボニル、ビニルニトリル、アシル
    ペロオキサイド、インドール、テトラカルバゾール、ジ
    フェニルシュウ酸塩の如き活性シュウ酸塩、2,6−ジア
    ミノピレ、イミダゾール誘導体、スルホニルオキサイ
    ド、テトラキス(ジメチルアミノ)エチレンの如きテト
    ラキス(ジアルキルアミノ)エチレン、2,5,7,8−テト
    ラオキサビシクロ−[4,2,0]オクタン、ルシジェニ
    ン、ジフェニルペロオキサイド、ジオキセタンやジオキ
    セタノンの如き化学的に励起される電子交換発光を行う
    カチオン基及び分子、トリス−2,2′−ビピリジンジク
    ロロルテニウム(II)の如きルテニウムキレート、ジオ
    キセン誘導体、ジフェニルジカルボキシル酸ペロオキサ
    イドの中から選択された分子からなり、 Bが、Aからエネルギーを受け取り、励起状態に達す
    る、エネルギー受容機能部であり、かつ、発色団であっ
    て、ジアリルメタン染料及びトリアリルメタン染料、ト
    リアリルメタンラクトン染料及び環状エーテル染料、カ
    チオン性インドール、ピロニン、フタレイン、オキサジ
    ン、チアジン、アクリジン、フェナジン、及びアントシ
    アニジン染料、及びカチオン性ポリメチン染料及びアゾ
    ポリメチン及びジアゾポリメチン、スチリル、シアニ
    ン、ヘミシアニン、及びジアルキルアミノポリエン染料
    の如きカチオン性染料から選択された分子であって、な
    おかつ、前記各染料が、4−ブロモクロトニル−CoA、
    L−3−ヨード−αメチルチロシン、カプトプリル、プ
    ロスグランジンA,G,E1,E2,D2、2,3−ジクロロ−α、マ
    ラカイトグリーン、ヘルベチアグリーン、ベーシックブ
    ルー1、ベーシックグリーン1、アシッドブルー1、ア
    シッドブルー3、フードグリーン3、アシッドグリーン
    6、アシッドブルー7、アシッドグリーン3、アシッド
    ブルー9、アシッドグリーン5、アシッドグリーン9、
    アシッドブルー147、ベーシックレッド9、ベーシック
    バイオレット14、ベーシックフクシン、ベーシックバイ
    オレット2、ホフマンバイオレット、ベーシックバイオ
    レット1、ベーシックバイオレット13、ベーシックバイ
    オレット3、アイオダイングリーン、ベーシックブルー
    8、アシッドブルー13、アシッドブルー75、メチルグリ
    ーン、エチルグリーン、ベーシックバイオレット4、ア
    シッドバイオレット49、アシッドブルー15、アシッドバ
    イオレット17、アシッドバイオレット19、レッドバイオ
    レット5R、アシッドブルー22、ソルベントブルー3、ア
    シッドブルー93、オーリン、モルダントブルー3、アシ
    ッドグリーン16、ベーシックブルー15、アシッドグリー
    ン50、ベーシックグリーン3、ブリリアントブルーF&
    Rエクストラ、ブリリアントグリーンスルホン酸塩、ヘ
    キサキス(ヒドロキシエチル)パラローザニリン、ニュ
    ーグリーン、フェノールフタレイン、マラカイトグリー
    ンエチオダイド、ヒドロキシルアルキル化パラローザニ
    リン、ヒドロキシアルキル化ニューフクシン、ニューイ
    エロー、デーブナーバイオレット、ニューレッド、ビス
    (ヒドロキシエチル)デーブナーバイオレット、テトラ
    キス(ヒドロキシエチル)デーブナーバイオレット、ト
    リクロロクリスタルバイオレット、スローレッドの中か
    ら選択されたものであり、 Cが、Bと共有結合する薬剤部であり、かつ、治療学的
    機能変化を引き起こし、酵素、タンパク質、核酸及びイ
    オン等の機能性高分子化合物である受容体と結合する分
    子、あるいは、細胞内に取り入れられる分子であるとと
    もに、4−ブロモクロトニル−CoA、L−3−アイオド
    −α−メチルチロシン、カプトプリル、プロスタグラン
    ジンA,G,E1,E2,D2、2,3−ジクロロ−α−メチルベンジ
    ルアミン、3′−デオキシ−S−アデノシン−L−ホモ
    システイン、シネファンジン、3,5−ジアイオド−4−
    ヒドロキシ安息香酸、6,6′−ジチオビス(9−B−D
    −リボフラノシルプリン)、γ−アミノ酪酸、ガバクリ
    ン、N−(5′−ホスホピリドキシル)−4−アミノ酪
    酸、4−アミノ−5−ヘキセン酸、バクロフェン、アデ
    ノシン、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタル酸塩、コ
    ンパクチン、3−ブチノール−CoA、3−ペンチノール
    −CoA、3−デシノール−CoA、スラミン、L−3−アイ
    オドチロシン、L−3−アイオド−α−メチルチロシ
    ン、二ナトリウムクロモグリケート、アデノシン3′,
    5′−環状一リン酸塩、D,L−B−(5−ヒドロキシ−3
    −インドリル)−α−ヒドラジノプロピオン酸、D,L−
    α−ヒドラジノ−α−メチルドーパ、α−メチルドー
    パ、5−(3,4−ジヒドロキシシナモイル)サリチル
    酸、N−(ホスホナセチル)−L−アスパラギン酸塩,P
    −グリコロヒドロキサム酸塩、コホルマイシン、ホルマ
    イシンB、チオイノシン酸塩、ホスホノギ酸塩、ホスホ
    ノ酢酸塩、リダビリン、ソタロール、シメチジン、フス
    カル酸、2−メルカプトエチルアミン、ミモシン、イプ
    ロニアジド、トランス−4−アミノクロトン酸、ニコチ
    ン酸、キヌレン酸、レシチシン、オロト酸、ポリオキシ
    ンD、セファロスポリン、ペニシリンの中から選択され
    たものであり、 Bの励起状態が緩和することにより、Cとの共有結合が
    異種解離し、細胞内部にCが放出されること、 を特徴とする化学物質。
  2. 【請求項2】上記化学物質が、さらに、Aと共有結合す
    るエネルギー移送機能部Dを備え、化学式D−A−B−
    Cで表されるものであって、 Dが、酸化還元対を備える分子であり、かつ、メチレン
    ブルー、ユビキノン、2,6−ジクロロフェノールインド
    フェノール、フェナジンメト硫酸鉛、フェリシアン化物
    から選択された分子であること、 を特徴とする請求項1に記載の化学物質。
  3. 【請求項3】上記化学物質が、さらに、A及びBと共有
    結合するエネルギー移送機能部Dを備え、化学式A−D
    −B−Cで表されるものであって、 Dが、酸化還元対を備える分子であり、かつ、メチレン
    ブルー、ユビキノン、2,6−ジクロロフェノールインド
    フェノール、フェナジンメト硫酸鉛、フェリシアン化物
    から選択された分子であること、 を特徴とする請求項1に記載の化学物質。
  4. 【請求項4】上記化学物質が、さらに、Bと共有結合す
    るエネルギー移送機能部Dを備え、化学式 で表されるものであって、 Dが、酸化還元対を備える分子であり、かつ、メチレン
    ブルー、ユビキノン、2,6−ジクロロフェノールインド
    フェノール、フェナジンメト硫酸鉛、フェリシアン化物
    から選択された分子であること、 を特徴とする請求項1に記載の化学物質。
  5. 【請求項5】上記高エネルギー機能部の励起状態が、化
    学物質が投与された生体の電子キャリヤーから放出され
    た電子を含むこと、 を特徴とする請求項1に記載の化学物質。
  6. 【請求項6】上記薬剤が、上記化学物質の混成分子の、
    所望の細胞あるいは生化学的小器官に対する透過性に応
    じて、また、前記混成分子の分解あるいは除去に対する
    耐性に応じて、所望の部位に供給されること、 を特徴とする請求項2に記載の化学物質。
  7. 【請求項7】適量の請求項1の化学物質と、受容可能な
    形の薬剤キャリヤーと、を備える薬剤組成物であり、 感染症、自己免疫疾患、癌、高脂質血症、高コレステロ
    ール血症、でんかん、移植拒絶反応、血栓塞栓症、喘
    息、アレルギー、過敏反応症、ヌクレオチド代謝異常、
    貧血、心不全、高血圧、欝病、潰瘍、乳腫、虚血性心臓
    病、アヘン禁断症状、筋ジストロフィー、避妊、凝固性
    亢進、不整脈、関節炎、治療的中絶、痛風、尿酸過剰血
    症の少なくとも一つを治療するために用いられること、 を特徴とする薬剤組成物。
  8. 【請求項8】上記薬剤組成物が、治療学的機能変化を引
    き起こすように選択された、適量の請求項1の化学物質
    を備えること、 を特徴とする請求項7に記載の薬剤組成物。
  9. 【請求項9】上記薬剤組成物であるキャリヤーが、トラ
    ガカント、タルク、寒天、ポリグリコール、エタノー
    ル、及び、水の少なくとも一つを含むこと、 を特徴とする請求項7に記載の薬剤組成物。
  10. 【請求項10】上記薬剤組成物が、錠剤、液状、ゲル、
    クリーム、軟膏あるいはローションの形に成形されるこ
    と、 を特徴とする請求項7に記載の薬剤組成物。
  11. 【請求項11】治療学的機能変化を引き起こさせる請求
    項7記載の薬剤組成物で、 他の分子と可逆的に結合する、薬物分子を備える、混成
    分子と、 上記可逆的な結合を壊し、上記薬物分子を放出させて、
    治療学的機能変化を引き起こさせる、手段と、 を備えることを特徴とする薬剤組成物。
  12. 【請求項12】エネルギー移送体の作用により、上記可
    逆的な結合から上記薬物分子が放出され、 上記可逆的な結合を逆に進ませる、即ち、結合を壊す上
    記手段が、上記エネルギー移送体であること、 を特徴とする請求項11に記載の薬剤組成物。
  13. 【請求項13】上記混成分子がホトクロミックな分子を
    含み、 上記可逆的な結合を逆に進ませる上記手段が、化学発光
    化合物を含むこと、 を特徴とする請求項11に記載の薬剤組成物。
  14. 【請求項14】上記混成分子が、発光物質を含み、 前記発光物質が、所望の生物学的あるいは細胞小器官内
    に、特異的に浸透し、不活性化あるいは除去に対して耐
    性があること、 を特徴とする請求項13に記載の薬剤組成物。
  15. 【請求項15】化学発光物質で、 局所的な代謝活性からエネルギーを取り出し、量子力学
    的エネルギー移送を行う、エネルギー源と、 上記量子力学的な移送エネルギーを受容するエネルギー
    受容体と、 上記エネルギー受容体と可逆的に結合する薬剤と、を備
    え、 細胞代謝により過酸化物あるいは酸素遊離基の代謝産生
    が起こり、その結果として上記エネルギー移送が行わ
    れ、 上記エネルギー受容体から放出された薬剤が、作用部位
    に結合し、 上記薬剤と上記部位の結合により、治療学的機能変化を
    引き起こす、 ことを特徴とする請求項1に記載の化学物質からなる化
    学発光物質。
  16. 【請求項16】上記化学発光物質で、更に、 可逆的及び非可逆的な競争作動機構の少なくともどちら
    か一つと、 自己不活化基質、遷移状態疑似機構、非競争作動機構及
    び拮抗機構の少なくとも一つを備える拮抗機構とを含
    む、 治療学的機能変化を引き起こさせる、レセプター介在機
    構、及び、 疑似結合機構等のレセプター非介在機構、を備えるこ
    と、 を特徴とする請求項15に記載の化学発光物質。
  17. 【請求項17】上記エネルギー受容体が、周囲の細胞外
    環境中の特定な分子に反応し、 上記の特定な分子に反応して放出された上記薬剤が、上
    記特定な分子を調節すること、 を特徴とする請求項15に記載の化学発光物質。
  18. 【請求項18】上記特定の分子がグリコースであり、 上記放出される薬剤がインシュリンであること、 を特徴とする請求項16に記載の化学発光物質。
  19. 【請求項19】上記特定の分子がプリンの分解生成物で
    あり、 上記放出される薬剤が組織プラスミノーゲン賦活剤(TP
    A)であること、 を特徴とする請求項16に記載の化学発光物質。
  20. 【請求項20】上記化学物質で、更に、 高分子及び固定化酵素分子を含むこと、 を特徴とする請求項1に記載の化学発光物質。
  21. 【請求項21】上記高分子が、伝導性であること、 を特徴とする請求項20に記載の化学発光物質。
  22. 【請求項22】上記高分子が、生体適合性を有するこ
    と、 を特徴とする請求項20に記載の化学発光物質。
  23. 【請求項23】上記酵素が、グリコースオキシターゼ、
    あるいは、キサンチンオキシターゼの少なくとも一つを
    含むこと、 を特徴とする請求項20に記載の化学発光物質。
  24. 【請求項24】上記化学発光物質で、更に、 モノクロナール抗体分子を含むこと、 を特徴とする請求項17に記載の化学発光物質。
  25. 【請求項25】上記化学物質で、更に、 電気触媒高分子を含むこと、 を特徴とする請求項1に記載の化学物質。
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