JP3025618U - 鋼製ハッチカバーの格納構造 - Google Patents

鋼製ハッチカバーの格納構造

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JP3025618U
JP3025618U JP1995011680U JP1168095U JP3025618U JP 3025618 U JP3025618 U JP 3025618U JP 1995011680 U JP1995011680 U JP 1995011680U JP 1168095 U JP1168095 U JP 1168095U JP 3025618 U JP3025618 U JP 3025618U
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steel
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JP1995011680U
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Inventor
誠之助 真木
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誠之助 真木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンツーンの左右方向に広いハッチ幅を形成
し、ハッチの左右両甲板部分に荷役作業者の通路を確保
すると共に、鋼製ハッチカバーの上部に南洋材その他の
重量物をオンデッキすることができるようにする。 【解決手段】 甲板5上に開口された1又は2以上のハ
ッチ1の前後に艤装されるウインチプラットフォーム3
の下部に鋼製ハッチカバー2の格納スペース4を設ける
と共に、該格納スペース4とハッチ開口縁部1a間にハ
ッチカバー搬送手段(移動車)8を可動自在に装置す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、非水密型のポンツーンにおいて、甲板上に開口された矩形状のハッ チを有する1又は2以上の船倉を被蓋する鋼製ハッチカバーの格納構造に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の非水密型のポンツーンは、通常鋼製ハッチカバーの上部にコンテナ、木 材その他の重量物を積載することができるようにするため、ハッチコーミングそ の他ハッチ構造体についても耐衝撃性の高い材料を用いた堅固な構造となってい る。 また、荷役作業に際してハッチを開口する場合には、鋼製ハッチカバーをハッ チの左右両側部分の甲板上に分散して積み重ねて格納する方法を用いていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の非水密型のポンツーンは、荷役作業時に鋼製ハッチカバー を格納するため、ハッチの左右甲板上に格納スペースが必要であり、そのスペー スによって減殺される面積分だけハッチの左右幅が狭くなり、船倉内の左右船側 部に甲板上方からの荷役作業に対する死角が生じると共に、積荷の種類によって は船倉上部の角隅部に積載不可能な空間が大きく形成されてしまい、また開放時 にハッチの左右部分の甲板を通路として使用することができず、荷役作業に従事 する作業者の歩行障害になるという問題を有している。
【0004】 一方、水密型のポンツーンにおいては、ハッチの左右方向の開口幅が広く形成 され、ハッチカバーの開閉作業が非水密型のポンツーンのそれと比較して簡単で 、かつ荷役作業を楽に行うことができ、かつハッチカバーもハッチ前後部甲板上 に立て掛け格納することができる構造のものもあった。しかし、水密型ポンツー ンのハッチ構造部分はその水密構造のために耐衝撃性能が低く、ハッチカバー上 における木材その他の重量物の積載が難しく、特に南洋材等の積載には全く適さ ないという問題を有している。
【0005】 本考案は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、ポンツーンの左右方向に 広いハッチ幅を形成すると共に、ハッチの左右両甲板部分に荷役作業中の作業者 の通路を確保し、かつ鋼製ハッチカバーの上部には南洋材その他の重量物をオン デッキすることができるようにした鋼製ハッチカバーの格納構造を提供すること を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る鋼製ハッチカバーの格納構造は、甲 板上に1又は2以上のハッチが開口され、このハッチがその長手方向に並べられ た複数枚の鋼製ハッチカバーで開閉自在に被蓋される非水密型のポンツーンにお いて、上記ハッチの前後に艤装されているウインチプラットフォームの下部に上 記鋼製ハッチカバーの格納スペースを設けると共に、該格納スペースとハッチ開 口縁部間にハッチカバー搬送手段を構成したことを要旨とするものである。
【0007】 また、本考案に係る鋼製ハッチカバーの格納構造は、具体的には甲板上に1又 は2以上のハッチが開口され、このハッチがその長手方向に並べられた複数枚の 鋼製ハッチカバーで開閉自在に被蓋される非水密型のポンツーンにおいて、上記 ハッチカバーの格納スペースとハッチ開口縁間に一対のレールを付設すると共に 、該レール上に移動車を可動自在に装置し、該移動車にハッチカバーを搭載して 所望の位置に移動させることにより格納スペースに格納し、又はハッチ開口部に 被蓋することができるように構成することができる。
【0008】 上記構成によれば、船倉内に対する荷役作業が従来の非水密型のポンツーンに 比較して極めて容易に行うことができるようになると共に、ハッチ開放時におけ る鋼製ハッチカバーがハッチの左右甲板上に積み重ねて格納されることにより作 業者の足場を奪うようなこともなく、またハッチ開口部を被蓋した鋼製ハッチカ バー上に南洋材その他の重量物を積載することができ、非水密型のポンツーンの 積載効率を大幅に向上させることが可能である。 また、ハッチカバーは適宜移動車に積み重ねた状態でウインチプラットフォー ムの下部位置まで移動させて格納することができるため、ハッチの開閉作業が簡 単になると共に、格納時におけるハッチカバーの格納姿勢の安定性を向上するこ とができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る鋼製ハッチカバーの格納構造の好適な実施の形態を図面に 従って説明する。 図1乃至図4において、1は甲板上に開口された1又は2以上のハッチであり 、2はこのハッチ1を被蓋するためにその長手方向に並べられた複数枚の鋼製ハ ッチカバーである。このハッチ1の前後に艤装されたウインチプラットフォーム 3の下方に上記鋼製ハッチカバー2の格納スペース4を設けると共に、ハッチ1 の左右方向側の開口部Aを広く形成する。この開口部Aは、通常鋼製ハッチカバ ー2をハッチ1の左右両側部分の甲板5上に格納する構造の開口部A’に比較し ておよそ2,500mm前後も拡げることが可能であり、このハッチ1の上方か らの荷役作業に対する船倉6内の死角部分BをB’より小さくし、かつ船倉6の 上部角隅部に形成される積載不可能な空間、即ちデッドスペースCをC’より小 さくすることができる。この格納スペース4は、船体に対する新しい艤装構造物 として構成する必要はなく、従来から船舶機材の格納又は設置スペースとして利 用されているウインチプラットフォーム3の下部格納スペースを鋼製ハッチカバ ー2の格納に適するように改造すればよいことは勿論である。 また、ハッチ1の開口部が船体自体の大きさ、即ち船倉6の大きさによって決 定されるものであるため、図5乃至図7に示すように複数個所に設定する必要が 生じるものであることも当然である。本実施例においては、一個所の格納スペー スの構造について詳説している。
【0010】 このウインチプラットフォーム3の下部と、ハッチ側部との間に一対のレール 7,7を敷設すると共に、このレール上にハッチカバー搬送手段となる移動車8 を装着する。上記レール7,7は、少なくとも移動車8がハッチ開口縁部1aか らウインチプラットホーム3下のハッチカバー格納スペース4まで移動させるこ とができる範囲内Sに付設されていれば足りるものであるが、ハッチ開口部1b の大きさやブーム9の稼動距離等を考慮した場合、ハッチ開口部1bに対する移 動車8の可動距離を大きくするため、レール7,7の敷設範囲をハッチ開口部1 bの側方まで延長させることも可能である。 また、上記移動車8は、その上面に形成した収容籠10内に複数のハッチカバ ー2,2…を順次積み重ねて収納するためのものであり、この収容籠10の容積 は、概ねハッチ開口部1bを左右方向に被蓋するハッチカバー2の長手方向(横 方向)の長さに対応する横幅と、このハッチカバー2の形成(縦方向)長さに対 応する縦幅を有し、かつ複数枚のハッチカバー2,2…を積み重ねて収容するこ とができる深さを有するように構成したものである。また、上記縦幅については 所望により2枚又は3枚のハッチカバー2を縦方向に並列させて収容することが できるように、2倍幅,3倍幅に形成することができることは勿論であり、上記 ウインチプラットホーム3のハッチ側への突出量によって適宜設計することがで きる。
【0011】 上記移動車8は、側方下面に複数の車輪11,11…を取り付けた構造になっ ており、これら車輪11を介してハッチ側部に敷設した上記レール7,7上を自 在に滑動してハッチカバー2の格納スペース4とハッチ開口縁部1a間を移動さ せることができるようになっている。この移動車8の駆動手段としては、本実施 例においては、一般的には荷役用のウインチ(図示していない)が用いられてお り、滑車12を介して張引した鎖13等によって連結し適宜ウインチの駆動力に よって鎖13を正逆移動させて移動車8を移動させるように構成したものである 。移動車8の駆動手段については、上記ウインチに代えてモータその他の駆動手 段を適宜用いることができることはいうまでもない。
【0012】 上記構成において、荷役作業等必要に応じてハッチ1を開放する場合、移動車 8をハッチ開口縁部1aまで引き出し、ハッチ1を被蓋しているハッチカバー2 を一枚ずつ吊上げロープ14を介してブーム9に吊り上げながら移動車8の収容 籠10内に積み重ねた後、該移動車8を格納スペース4まで移動させることによ りハッチ1の解放とハッチカバー2の格納整理を同時に行うことができる。
【0013】
【考案の効果】
本考案に係る鋼製ハッチカバーの格納構造は、以上のように構成したから、ハ ッチの左右方向側の開口幅を広く形成することを可能とし、荷役作業を容易にす ると共に、船倉内のデッドスペースを小さくすることができる。 また、ハッチを被蓋している鋼製のハッチカバーの上面にも南洋材その他の重 量物を積載して、非水密型のポンツーンの積載効率を向上させると共に、ハッチ の左右両側部分の甲板上から作業者の歩行障害物を排除することができる等、本 考案の実施により得られる効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る鋼製ハッチカバーの格納構造の好
適な実施例を示す要部側面図である。
【図2】同じく要部斜視図である。
【図3】船倉内に形成されるデッドスペースの状態を示
す説明図である。
【図4】本考案に係る鋼製ハッチカバーの格納構造の使
用状態を示す要部側面図である。
【図5】本考案に係る鋼製ハッチカバーの格納構造を複
数個所に設けた船舶の側面図である。
【図6】同じく平面図である。
【図7】同じく要部側面図である。
【符号の説明】
1 ハッチ 1a ハッチ開口縁部 1b ハッチ開口部 2 鋼製ハッチカバー 3 ウインチプラットフォーム 4 格納スペース 5 甲板 6 船倉 7 レール 8 移動車 9 ブーム 10 収容籠 11 車輪 12 滑車 13 鎖 14 ロープ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甲板上に1又は2以上のハッチが開口さ
    れ、このハッチがその長手方向に並べられた複数枚の鋼
    製ハッチカバーで開閉自在に被蓋される非水密型のポン
    ツーンにおいて、 前記ハッチの前後に艤装されているウインチプラットフ
    ォームの下部に上記鋼製ハッチカバーの格納スペースを
    設けると共に、該格納スペースとハッチ開口縁部間にハ
    ッチカバー搬送手段を構成したことを特徴とする鋼製ハ
    ッチカバーの格納構造。
  2. 【請求項2】 甲板上に1又は2以上のハッチが開口さ
    れ、このハッチがその長手方向に並べられた複数枚の鋼
    製ハッチカバーで開閉自在に被蓋される非水密型のポン
    ツーンにおいて、 前記ハッチカバーの格納スペースとハッチ開口縁間に一
    対のレールを付設すると共に、該レール上に移動車を可
    動自在に装置し、該移動車に前記ハッチカバーを搭載し
    て所望の位置に移動させることにより、適宜ハッチカバ
    ーを格納スペースに格納し、又はハッチ開口部に被蓋す
    ることができるように構成したことを特徴とする鋼製ハ
    ッチカバーの格納構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5996049B1 (ja) * 2015-07-09 2016-09-21 株式会社新来島どっく 2層甲板船のポンツーンハッチカバー格納構造
JP2017019370A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 株式会社新来島どっく 2層甲板船のポンツーンハッチカバー格納構造

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