JP3025463U - 容器開口部間の接続具 - Google Patents

容器開口部間の接続具

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JP3025463U
JP3025463U JP1995013762U JP1376295U JP3025463U JP 3025463 U JP3025463 U JP 3025463U JP 1995013762 U JP1995013762 U JP 1995013762U JP 1376295 U JP1376295 U JP 1376295U JP 3025463 U JP3025463 U JP 3025463U
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博己 浦野
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Eiken Chemical Co Ltd
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Eiken Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各種試薬溶液を、乾燥粉体と溶解液とを混和
して調製する場合、構造が簡単であり、接続操作も容易
であると共に、接続後に単に倒立させるのみで、開口部
が狭い小壜等の容器内へ大壜等の容器から迅速に液体を
流入させる。 【解決手段】 被給液容器の開口部3に外嵌される接続
具主体2の一方の開口部3から、液体容器の開口部内に
密嵌挿入される給液嘴4が延設されており、給液嘴4は
隔壁5によって二分され、二分された該給液嘴4の一方
の先端に近い部分に窓14を設けるか、あるいは二分さ
れた給液嘴4の双方の先端に長さの異なる切り欠きを設
けてあり、隔壁5の接続具主体2側の端部は、開口部3
を超えて接続具主体2側へ延長されている容器開口部間
の接続具1。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は各種試薬溶液を、乾燥粉体と溶解液とを混和して調製する場合、例え ば、凍結乾燥した酵素入りの小壜の開口部を溶解液入りの大壜の開口部に接続し 、両壜を一体として転倒混和させて酵素液を調製する際などに使用される容器開 口部間の接続具に関する。
【0002】
【従来の技術】
凍結乾燥処理した粉体入りの小壜の開口部に溶解液入りの大壜の開口部を接続 する接続具で構造が簡単で操作も容易なものとしては、実開昭55−53768 号公報に示されるがごとき構造のものが知られているが、小壜の開口部が狭いた めに溶解液入りの大壜に接続して倒立させても、溶解液が容易には流入せず、接 続されている両壜をゆするとか、振動を与えるとかあるいは正立倒立を何回も繰 り返す必要があり、溶液の調製に時間がかかるのみでなく、操作中に接続が外れ る恐れもあった。
【0003】 この傾向は、試薬類の微量化が進み、専用容器の使用により試薬類の保管スペ ースがコンパクト化され、乾燥処理された酵素等を収容する容器が変形され、開 口部がより狭窄されるに従って、益々増大し、極端な場合には小壜等の容器内の 気体との置換ができず、溶解液の流入が全く阻止されるケースさえ生ずる。実開 平3−47003では長さの異なる2本の給液嘴を備えた接続具が示されている 。この接続具は有用であるが、構造が複雑で製造が容易でない上に、粘稠な液体 では流入しにくいという欠点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述の従来の接続具の現状に鑑み、本考案は、構造が簡単であり、接続操作も 容易であると共に、接続後に単に倒立させるのみで、開口部が狭い小壜等の容器 内へ大壜等の容器から迅速に液体を流入させうる容器開口部間の接続具を提供す ることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本考案は次の構成をとっている。被給液容器の開 口部に外嵌される接続具主体の一方の開口部から、液体容器の開口部内に密嵌挿 入される給液嘴が延設されており、該給液嘴内部は隔壁によって二分されている 。二分された該給液嘴は液体を流入させる際に液圧差を生じさせるために、一方 の先端に近い部分に窓を設けてある。前記隔壁の接続具主体側の端部は、前記開 口部を超えて被給液容器との接続部側へ延長されており、被給液容器と接続した 際に、隔壁の端部が該容器内に突出するようになっている。これは開口部の小さ い容器を接続した際に液体の表面張力に起因する気泡膜で開口部が閉塞されるの を防止する。接続具主体はナイロン、ポリエチレン等の弾性のある合成樹脂を射 出成型してあり、容器との接続が嵌合のみで行えるようにしてある。被給液容器 との接続部の内側は、段差を設けて大径部と小径部にしてあり、二種類の被給液 容器開口部外径に対応できる。また、給液嘴は基部から先端に向かって外径が徐 々に小さくなる緩円錐面の外径形状とされており、液体容器の開口部の内径の若 干の相違に対応できるようになっている。
【0006】 給液嘴に設けた窓が給液嘴基部に近すぎて液体容器と接続した際に窓が大気中 に開口することがあってはならない。また給液嘴の長さは、接続した際に液体容 器の首の部分の内壁が給液嘴に設けた窓をふさがない長さを持ち、かつ被給液容 器から溶液を液体容器に戻す際に給液嘴の窓の部分が溶液内に没することのない 長さでなければならない。
【0007】 窓の代わりに給液嘴の先端に切り欠きを設けてもよく、二分された給液嘴の開 口部の大きさが異なるような形であれば、片方のみに、あるいは双方に長さの異 なる切り欠きを設けてもよい。
【0008】 被給液容器との接続部の内側は前記のような段差を設けず、接続する被給液容 器開口部外径を一種類として構成を簡素化することも可能であるし、接続部内側 にネジを形成し、被給液容器口部外周に設けたネジと螺着する構造を持たせるこ とも可能である。
【0009】 被給液容器との接続部は外嵌、内嵌どちらでもよいが、被給液容器の内容物が 粉末あるいは凍結乾燥品であり、溶解後の溶液を液体容器に損失なく回収するこ とを考慮すると外嵌する形状が望ましい。同様に液体容器との接続部も外嵌、内 嵌どちらでもよいが、外嵌する形状では接続部の内側に給液嘴を設けることにな り、形状が複雑になる。
【0010】 接続具主体はナイロン、ポリエチレン等の弾性のある合成樹脂で構成するのが 望ましいが、嵌合部に液密に接続できる素材を用いるのであれば、他の部分にポ リスチレン、ポリカーボネート等の硬質の素材を用いることも可能である。また 、容器との接続をネジによる螺着にするのであれば、接続具主体を構成する材料 は各種の合成樹脂を用いることが可能である。
【0011】
【作用】
本考案によると、接続具主体を被給液容器の開口部に外嵌させ、給液嘴を液体 容器の開口部内へ挿入して密嵌させ、液体容器を上にして倒立させると、液体容 器内における給液嘴の窓の有無、あるいは先端の切り欠きの大小により、双方の 給液嘴開口部から液面までの高さの差に応じて生じる僅かな液圧の差により、二 分された給液嘴の窓のある側、あるいは先端部の切り欠きの大きい側から被給液 容器内の気体が液体容器内へ排出され、被給液容器内へ迅速に液体が流入、充満 する。
【0012】 この状態から両容器を正立させ、二分された給液嘴の窓のある側、あるいは先 端部の切り欠きの大きい側の開口が液体容器内の気体域に位置する姿勢に保つと 、被給液容器内の液体は二分された給液嘴の他方の開口から液体容器内へ戻り、 被給液容器内は直ちに空の状態となる。
【0013】 前述の被給液容器内における気体と液体との置換は、給液嘴の二分する隔壁の 接続具主体側の端部が、該主体の一方の開口部を超えて該主体側へ延長されてい るので、該開口部全域が液体の粘着力に起因する気泡膜で閉塞されるのを防止し 、隔壁で二分された給液嘴の開口からの排気が円滑に行われる。
【0014】 また接続具主体はナイロン、ポリエチレン等の弾性を有する素材で構成されて いるため、被給液容器と液体容器とに対する取り付け操作は、単なる嵌着で足り 、操作が著しく簡単となる。
【0015】
【実施例】
図1〜3は、ポリエチレンを射出成型し製造した接続具Aを、図4〜6は同B を示している。図7は接続具Bの使用状態を示している。被給液容器の開口部に 液密に外嵌される接続具主体2の一方の開口部3から、液体容器の開口部内へ密 嵌挿入される給液嘴4が延設されている。給液嘴4は隔壁5で二分され給液嘴4 aと給液嘴4bをなしており、給液嘴4aの先端に近い部分に、接続具Aでは窓 14、接続具Bでは給液嘴bよりも大きな切り欠き15を設けてある。前記隔壁 5の接続具主体2側の端部6は前記開口部3を超えて被給液容器との接続部側へ 延長されている。
【0016】 図1、2および4、5において、接続具主体2の内周壁は、開口端7に近い部 分から順に、大径部8、小径部9よりなり、被給液容器の開口部の外径が大径の 場合は前記内周壁の大径部8で、小径の場合は小径部9で嵌着できるように構成 されている。
【0017】 また給液嘴4は基部10から先端の開口11に向かうに従って、外径が徐々に 小径となる緩円錐面の外径形状とされており、液体容器の開口部の内径の若干の 相違に対応できるように構成されている。
【0018】 なお図中12は接続具主体2の開口端7に形成された外向きフランジ、13は 嵌脱用のすべり止めである。
【0019】 本考案に係る接続具1は、以上説明した構成であるから、被給液容器の開口部 と液体容器の開口部とに嵌着したのち、液体容器を上にして倒立させると、給液 嘴4aと給液嘴4bにおける窓14の有無(接続具A)、あるいは切り欠き15 と16との間の寸法差(接続具B)により双方の給液嘴開口部から液面までの高 さの差に応じて生じる僅かな液圧の差により、液体は給液嘴4aを通って被給液 容器内へ流入し、同時に該容器内の気体は給液嘴4bを通って液体容器内へ排気 され、液体は円滑かつ迅速に給液容器内へ充満される。
【0020】 その後、両容器を正立させると、給液嘴4は液体容器内の上方の気体域に開口 することとなり、給液嘴4aを通して被給液容器内へ気体が流入すると同時に、 該容器内の液体は給液嘴4bから液体容器内へ円滑かつ迅速に流入し終わる。
【0021】 このため、本考案に係る接続具1によれば、接続された2容器を単に倒立させ 、また正立させるのみで、振動等を与える必要なしに液体を被給液容器に充満さ せ、また液体容器に流入させることを円滑かつ迅速に行いうる。
【0022】 上述の作用の間、隔壁5の端部6が被給液容器との接続部側へ、該主体の一方 の開口部3を超えて延長されていることにより、給液嘴4aと給液嘴4bの開口 部3側の開口が液体の表面張力に起因する気泡膜で閉塞されるのを防止する。
【0023】 表1は、本考案に係る接続具と実開昭55−53768号公報に示される接続 具とを用い、容量35ccのガラス製で、開口部内径8mmの小壜に、容量50 ccのポリエチレン容器から水を流入させ、また小壜からポリエチレン容器へ復 帰流入させる操作を各2組について実施した際の所要時間を示している。
【0024】
【表1】 ただし、接続後、角度180度反転させた直後からガラス製小壜が満杯となり 、また空となるまでの時間。
【0025】 ×印は全く水の流下が生じないもの、△印は約 1/3程度の量の水の流下が生じ たのみのものを示す。このように本考案では従来品に比較して確実かつ迅速に液 体の移動を行うことができた。
【0026】
【効果】
本考案は、以上説明した構成、作用のものであって、被給液容器と液体容器と の開口部を単なる嵌着によって接続したのち、両容器を倒立させ、また正立させ るのみで、振動等を与える必要なしに、二分された給液嘴の窓の有無、あるいは 先端の切り欠きの大小の相違と、隔壁の端部が、接続具主体の給液嘴の形成され ている開口端を超えて被給液容器との接続部側へ延長されていることの協働によ り、被給液容器への液体容器からの液体の流入、充満ならびに被給液容器から液 体容器への液体の流入、復帰が円滑、迅速に行いうる効果を奏する。
【0027】 また構造が簡単であり、取り扱いが容易で廉価に供給できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例Aの一部を破断することなく表した縦断
側面図
【図2】図1中I−I線断面図
【図3】図1に示すものの底面図
【図4】実施例Bの一部を破断することなく表した縦断
側面図
【図5】図4中II−II線断面図
【図6】図4に示すものの底面図である。
【図7】接続具Bの使用状態を示す縦断側面図
【符号の説明】
1:接続具、2:接続具主体、3:開口部、4:給液
嘴、5:隔壁、6:隔壁端部、7:開口端、8:大径
部、9:小径部、10:基部、11:開口、12:フラ
ンジ、13:すべり止め、14:窓、15:切り欠き
(大)、16:切り欠き(小)、17:被給液容器
(大)、18:被給液容器(小)、19:液体容器。

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被給液容器の開口部に外嵌される接続具
    主体の一方の開口部から、液体容器の開口部内に密嵌挿
    入される給液嘴が延設されており、該給液嘴は隔壁によ
    って二分され、二分された該給液嘴の一方の先端に近い
    部分に窓を設けるか、あるいは二分された該給液嘴の双
    方の先端に長さの異なる切り欠きを設けてあり、前記隔
    壁の接続具主体側の端部は、前記開口部を超えて被給液
    容器との接続部側へ延長されている容器開口部間の接続
    具。
  2. 【請求項2】 接続具の被給液容器への接続部内側にネ
    ジを形成し、被給液容器口部外周に設けたネジと螺着す
    る構造を持つ、請求項1に記載の容器開口部間の接続
    具。
  3. 【請求項3】 被給液容器の開口部に外嵌される接続具
    主体の一方の開口部から、液体容器の開口部内に密嵌挿
    入される給液嘴が延設されており、該給液嘴は隔壁によ
    って二分され、二分された該給液嘴の一方の先端に近い
    部分に窓を設けてあり、前記隔壁の接続具主体側の端部
    は、前記開口部を超えて被給液容器との接続部側へ延長
    されている容器開口部間の接続具。
  4. 【請求項4】 接続具の被給液容器への接続部内側にネ
    ジを形成し、被給液容器口部外周に設けたネジと螺着す
    る構造を持つ、請求項3に記載の容器開口部間の接続
    具。
  5. 【請求項5】 被給液容器の開口部に外嵌される接続具
    主体の一方の開口部から、液体容器の開口部内に密嵌挿
    入される給液嘴が延設されており、該給液嘴は隔壁によ
    って二分され、二分された該給液嘴の双方の先端に長さ
    の異なる切り欠きを設けてあり、前記隔壁の接続具主体
    側の端部は、前記開口部を超えて被給液容器との接続部
    側へ延長されている容器開口部間の接続具。
  6. 【請求項6】 接続具の被給液容器への接続部内側にネ
    ジを形成し、被給液容器口部外周に設けたネジと螺着す
    る構造を持つ、請求項5に記載の容器開口部間の接続
    具。
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