JP3025255B1 - 画像デ―タ変換装置 - Google Patents

画像デ―タ変換装置

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JP3025255B1
JP3025255B1 JP11041002A JP4100299A JP3025255B1 JP 3025255 B1 JP3025255 B1 JP 3025255B1 JP 11041002 A JP11041002 A JP 11041002A JP 4100299 A JP4100299 A JP 4100299A JP 3025255 B1 JP3025255 B1 JP 3025255B1
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Abstract

【要約】 【課題】 魚眼レンズにより得られた全周囲の撮影デ
ータを、歪みを修正しつつ、一つの画像としてつなぎ目
なく表示できるように変換する。 【解決手段】魚眼レンズによる撮影により得られる円形
画像データの一部分の領域に対して、前記円形画像の中
心を原点とする平面直交座標系における前記領域上の点
(g(Θ)・cosψ,g(Θ)・sinψ) (Θは
0<Θ<π/2を満たすパラメータ、g(Θ)はg
(0)=0を満たし、前記Θの範囲で単調増加する関
数、ψは前記平面直交座標系の原点と前記円形画像上の
点とを結んだ線分が前記平面直交座標系における一座標
軸となす角)をRを定数とする円柱座標系上の点(R,
ψ,R/tanΘ)へ変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ変換装
置に関し、詳しくは、魚眼レンズによる撮影により得ら
れる円形の画像データを、歪みを修正しつつ広範囲に渡
る表示を行えるような平面画像データへと変換する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、店舗内の監視カメラや交通管制用
のカメラ等では、周囲の状況を監視するために、前方の
限られた視野を持つカメラをモータ等の駆動装置で旋回
させることが一般的に行われている。しかし、このよう
な視野の限られたカメラを回転させるようにすると、回
転駆動部が必要になるので装置が複雑となり、また、特
定の対象を捕らえようとする際にカメラを回転させる必
要があり、対象が動いているようなときは回転速度の制
約から対象を捕らえることができないようなことも生じ
る。また、同時に複数の方向を撮影することができず、
常に監視範囲に関して死角が生じるので、監視等の機能
としては十分とは言えない。
【0003】このような問題を解決する技術として、特
公表平6−501585号公報に、魚眼レンズにより前
方の全方位を撮影して得られる円形の画像データを、平
面画像に変換するものが提示されている。この技術を以
下に簡単に説明する。魚眼レンズにより得られる円形の
画像データは全方位の像を含むことができるが外周へ行
くほど像が歪む。この歪みは円形画像データを半球面上
に変換するとほぼ解消することができるが、半球面に変
換した画像データでは平面的なモニターに表示すること
ができない。そこで、上記技術ではさらに半球面に変換
された画像データの一部を平面に投影することで平面に
変換して表示を可能としている。このような方法を用い
ることにより、回転駆動機構が不要となって装置を簡易
化でき、表示する方向の切り替えもデータ処理時間の制
約だけとなるので格段に速く行うことができる。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかし、このように魚
眼レンズで撮影した円形画像データを直接平面画像デー
タに変換するようにしても、歪みを十分に修正したまま
半球面のすべてを一つの平面に投影することはできない
ので、得られる画像は特定の方向に関するものだけとな
る。従って、魚眼レンズにより全周囲の撮影をしている
にもかかわらず表示画面においては死角が生じることと
なる。また、死角をなくす方法として同時に複数の方向
に関して平面画像への変換を行いこれらを同時に表示す
ることが考えられるが、この場合は画像同時のつなぎ目
が連続にならず、また、複数の異なる画像変換を行う必
要が生じる。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、魚眼レンズにより得られた全周囲
の撮影データを、歪みを修正しつつ、一つの画像として
つなぎ目なく表示できるように変換することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る画像データ変換装置は、魚眼レンズに
よる撮影により得られる円形画像データの一部分の領域
に対して、前記円形画像の中心を原点とする平面直交座
標系における前記領域上の点(g(Θ)・cosψ,g
(Θ)・sinψ) (Θは0<Θ<π/2 を満たす
パラメータ、g(Θ)はg(0)=0を満たし、前記Θ
の範囲で単調増加する関数、ψは前記平面直交座標系の
原点と前記円形画像上の点とを結んだ線分が前記平面直
交座標系における一座標軸となす角)をRを定数とする
円柱座標系上の点(R,ψ,R/tanΘ)へ変換す
る。なお、本発明にいう魚眼レンズには、視野角が略1
80度を有する一般的に魚眼レンズと呼ばれるもののみ
ならず、それよりも小さな視野角を有する一般的に広角
レンズと呼ばれるものも含まれる。
【0007】なお、変換は結果として上記関係を満たす
変換が行われれば足り変換の過程を問題としない。即
ち、上記式を直接用いる必要は必ずしもなく、変換元の
画素と変換先の画素の対応を示すテーブルを用いて変換
するような場合も含まれる。また、前記平面直交座標系
および円柱座標系は互いに独立であり、座標の方向は任
意に定めることができる。また、Rを定数とする円柱座
標系は円筒面となるが、ここでは、これを展開して平面
として上記のような変換を行う場合も含まれる。
【0008】このようにすると、まず、ψを固定して点
(g(Θ)・cosψ,g(Θ)・sinψ)が上記円
形画像データの一部分の領域に入る範囲でΘを小さい値
から大きい値へと増加させていくと、円形画像データに
おける中心から半径方向へ向かう線分が、Rを定数とす
る円柱座標系即ち半径Rの円筒面において上方から下方
に向かう線分として変換される。このような変換がさら
にψについて上記点が前記円形画像データの一部分の領
域に入るように最大360度の範囲で行われるので、魚
眼レンズが撮影した魚眼レンズを中心とする全周囲の画
像情報を含む円形画像データの一部が、歪みを補正され
る形でなめらかに円筒面へ変換されることとなる。円筒
面に変換された画像は円筒面を展開することにより容易
に平面画像にできるので、魚眼レンズにより得られた全
周囲の撮影データを歪みを修正しつつ一画像としてつな
ぎ目なく表示できる。
【0009】また、前記魚眼レンズをh=g(θ)(h
は像高、θは画角)の特性を有するものとすると、Θの
増加にともなう上記g(Θ)の増加量は、像高hの増加
量と同じとなる。従って、即ちΘを変化させることは画
角θを変化させることに他ならない。このようにした場
合、円形画像を歪みのない仮想的な半球面へと変換し、
さらに、中心軸がこの半球面の中心軸と一致するように
配置した前記円筒面に対して半球面の中心点から半径方
向へ向かう投射光により、変換した半球面画像を投射し
た画像が得られるようになる。従って、魚眼レンズの側
方の全周に渡る撮影領域、即ち円形画像の外周側の画像
に関しては、ほぼ歪みのない画像へ変換されることにな
る。
【0010】また、前記魚眼レンズの特性を示す関数g
(θ)をg(θ)=2f・tan(θ/2)(fは焦点
距離)とすると、円形画像データの外周側の画像のデー
タ量が多くなるので、魚眼レンズの側方の全周に渡る撮
影領域の円筒面への変換時における再現性を向上させる
ことができる。
【0011】さらに、前記前記魚眼レンズの特性を示す
関数g(θ)をg(θ)=f・θ(fは焦点距離)とす
ると、この特性は最も一般的に使用される魚眼レンズの
特性であるので、量産された安価な魚眼レンズを使用す
ることができ装置のコストダウンを図ることが可能とな
る。
【0012】上記の画像データ変換装置は、コンピュー
タに上記画像データ変換装置としての動作を実行させる
プログラムを組み込むことでも実現することができ、こ
のプログラムは前記コンピュータに読み取り可能な記録
媒体に記録することができる。
【0013】さらに、上記課題を解決するために、本発
明に係る撮像システムは、前記魚眼レンズと、前記魚眼
レンズより得られる像を前記画像データへ変換する変換
手段と、請求項1から4のいずれかに記載の画像データ
変換装置と、この画像データ変換装置により変換された
前記円柱座標面上の画像データを、当該円柱座標面を展
開して平面として表示する表示手段とより構成される。
【0014】このような構成により、この撮像システム
は前述のように画像データ変換装置により歪みを修正さ
れてつなぎ目無く変換された円筒面上の画像を展開して
平面として表示するので、一画面で魚眼レンズが撮影し
た周囲の様子をすべて示すことが可能となる。なお、展
開した平面には、展開した平面を適当に加工する場合も
含み、例えば、展開した平面を所定位置で切断して、各
切断部分を適宜配列して表示するような場合も含む。
【0015】また、上記課題を解決するために、本発明
に係る画像データ変換方法は、魚眼レンズによる撮影に
より得られる円形画像データの一部分の領域に対して、
前記円形画像の中心を原点とする平面直交座標系におけ
る前記領域上の点(g(Θ)・cosψ,g(Θ)・s
inψ) (Θは0<Θ<π/2 を満たすパラメー
タ、g(Θ)はg(0)=0を満たし、前記Θの範囲で
単調増加する関数、ψは前記平面直交座標系の原点と前
記円形画像上の点とを結んだ線分が前記平面直交座標系
における一座標軸となす角)をRを定数とする円柱座標
系上の点(R,ψ,R/tanΘ)へ変換するものであ
る。この画像データ変換方法もやはり、魚眼レンズが撮
影した魚眼レンズを中心とする全周囲の画像情報を含む
円形画像データの一部が、歪みを補正される形でなめら
かに円筒面へ変換されるので、魚眼レンズにより得られ
た全周囲の撮影データを歪みを修正しつつ、つなぎ目な
く表示するようにできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1に本発明の実施の形態
に係る撮像システムの構成を示すブロック図を示す。こ
の撮像システムは、カメラ部1、データ変換部2、第1
画像メモリ3、第2画像メモリ4、A/Dコンバータ
5、D/Aコンバータ6、モニター7より構成される。
【0017】カメラ部1はレンズとして魚眼レンズ11
を用いてあり、少なくともレンズの光軸方向に対して画
角90度以上での撮影が可能である。ここでは、魚眼レ
ンズとして、 h=2f・tan(θ/2) の特性を有するものを用いることとする。このような特
性のレンズを用いると画角θの増加に対する像高hの増
加量が、一般的なh=f・θのレンズに比べて大きくな
るので画角θの大きな範囲つまり魚眼レンズで得られる
円形画像の周辺部での情報量を多くすることができる。
このような特性を有する魚眼レンズ11により得られる
円形画像はCCD12により各画素のRGBごとに電気
信号に変換されてA/Dコンバータ5へと出力される。
ここではCCDとして例えば、1280×1024画素
のものを用いるものとする。
【0018】A/Dコンバータ5はCCD12から送ら
れるアナログ信号をデジタル信号へと変換して第1画像
メモリ3へと出力する。第1画像メモリ3はRAMによ
り構成され、送られた円形画像を表すデジタル信号に基
づき各画素ごとのRGB値を記録する。データ変換部2
は本発明に係る画像データ変換装置に相当し、後述のよ
うな演算を行う演算回路により構成される。データ変換
部2は第1画像メモリ3に記録された円形の画像データ
を後に詳述するような変換により円筒の画像データへと
変換して第2画像メモリ4へと出力する。
【0019】第2画像メモリ4はやはりRAMにより構
成され、出力された画像データの画素ごとのRGB値を
後述するような円筒面を展開した平面として記録する。
また、円筒面を展開した画像は横方向に長いので、後述
するような表示データが得られるように第2画像メモリ
4は画像データ記録する際に展開した画像を半分に分け
て上下に所定間隔を置いた画像となるように記録する。
D/Aコンバータ6は第2画像メモリ4に記録されたデ
ジタル値の画像データを読み出しアナログ信号へと変換
して、画像信号としてモニター7の走査線順に送出す
る。モニター7はD/Aコンバータ6より送られる画像
信号に基づき第2画像メモリ4に記録されている画像を
表示する。
【0020】なお、本撮像システムはカメラ部1を除い
た部分は一般的なコンピュータに上記機能および下記動
作を実現させるようなプログラムを組み込むことによっ
て実現可能であり、プログラムはこのコンピュータによ
り読み取り可能なフロッピーディスクのような記録媒体
に記録が可能である。また、このプログラムはインター
ネット等の通信手段からも当該コンピュータに組み込む
ことができる。
【0021】ここで、データ変換部2の変換方法につい
て詳述する。データ変換部2は円形面上の画像データを
円筒面上へと変換する。円形面上の点と円筒上の点との
対応関係を図2および図3を用いて説明する。図2は魚
眼レンズ11により撮影される全周面を仮想的に想定し
た半球面O上の任意の点P0 と変換する面である円筒面
Cの点P2 との関係を示す図である。図2では、半球面
Oはxyz座標系において、底円(半球面の縁を構成す
る円)が原点を中心としてxy平面上に位置している。
z軸は魚眼レンズ11の光軸方向と一致する。また、円
筒面Cはz軸を中心軸とする半径Rの円筒である。即
ち、円筒面CはRを定数とするrψz円柱座標系におけ
る曲面として表すことができる。また、ここでは、円筒
面C上の点をrψz円柱座標系上の点として(R、ψ、
z)で表す。但し、ψは、xy平面に降ろした垂線とx
y平面との交点と原点とでできる線分がx軸となす角で
ある。そして、原点から半球面O上の任意の点P0を結
ぶ線分を延長した直線が円筒面Cと交わる点がP2 とな
る。なお、原点から点P0とを結ぶ線分とz軸とのなす
角が点P0に関する画角θとなる。
【0022】図3は上述の撮影される全周面を仮想的に
想定した半球面O上の任意の点P0が、魚眼レンズ11
より映される撮影面F上の点P1 の位置を示している。
図3において撮影面F上の円形領域が魚眼レンズ11を
通して光りが照射されるCCD12上の領域であり、こ
の部分が変換される画像データが表示される円形面Sを
形成する。図3では、XY座標系において原点をこの円
形面Sの中心にとっている。なお、X軸およびY軸の方
向は図2のxyz座標系のx軸およびy軸の方向と逆に
なるようにしてある。これは、カメラ部1で撮影した画
像は上下左右が反転するので、P0 も上下左右が反転し
た位置に映ることになるため、これに対応させるためで
ある。もっとも、円筒面は任意であるので、実際の変換
においては座標の取り方も自由である。そして、P1 の
位置は、原点から像高hの距離でかつ原点とP1 を結ん
だ線分とX軸とがなす角がψとなる位置となる。hは上
記式により表され、画角θにより定まる。
【0023】データ変換部2は図3に示すP1 を図2に
示すP2 へと変換するものである。以下に、具体的な計
算について説明する。まず、パラメータをθ、ψとする
場合を考える。この場合XY平面上におけるP1 の座標
は(h・cosψ,h・sinψ)であり、上記式よ
りhを消去すると(2f・tan(θ/2)・cos
ψ,2f・tan(θ/2)・sinψ)と表される。
一方、P2 の座標はRは定数であり、zは図2よりz=
R/tanθの関係があるので、(R,ψ,R/tan
θ)と表される。従って、パラメータθ、ψを動かし
て、XY平面上における円形画像上のP1 を特定でき、
これに対するrψz円柱座標系上の点、即ち円筒面C上
の点も特定できるので、上記P1 、P2 を示す式に従っ
て画像データを変換することができる。但し、θ=0の
場合はP2 のz座標が無限大となってしまうので、現実
にはθの値はある値以上のものを使用することになる。
本実施の形態ではθとしてπ/4≦θ<π/2の範囲を
使用している。
【0024】ところで、実際の変換においてはパラメー
タとして、撮影されたCCD12上の各画素位置もしく
は変換される円筒面C上の変換後の各画素位置を直接表
すものを用いる方が計算が容易である。そこで、円筒面
C上の変換後の各画素位置を直接表すパラメータとして
zとψを用いることを考える。この場合円筒面C上の点
P2 をパラメータz、ψで表すと、(R、ψ、z)とな
る。変換される円筒面Cは展開されてモニター7に表示
されることになり、各画素は縦方向および横方向に画素
ピッチdの等間隔で並ぶことになる。図4に展開した円
筒面Cと円形面Sとの関係を表す図を示す。円筒面Cの
縦方向はパラメータzと一致するので、パラメータzに
関しては画素ピッチdずつ変化させれば円筒面Cの縦方
向の画素位置に合致する。展開した円筒面の横方向のψ
の変化量にともなう変化量はR・ψと表すことができる
ので、円筒面Cの画素ピッチdに対応するパラメータψ
の変化量をΔψとすると、Δψ=d/Rと表すことがで
きる。従って、パラメータψに関してはd/Rずつ変化
させると円筒面Cの横方向の画素位置に合致することに
なる。なお、図において円形面Sのハッチングされてい
る範囲は、π/4≦θ<π/2に対応する円形面Sの範
囲であり、円筒面Cに変換される範囲を示している。
【0025】一方、円形画像上の点P1 をパラメータ
z、ψで表すことを考える。まず、上記式を三角関数
の倍角の公式を用いて変形すると、 h=2f・tan(θ/2)=2f・{sinθ/(1+cosθ)} ’ となる。図2よりsinθ=R/(R+z1/2
、cosθ=z/(R +z1/2 であるので、
これらを’式に代入して整理すると、h=2f・R/
{(R+z1/2 +z)}となるので、結果と
してP1は、(2f・R・cosψ/{(R+z
1/2 +z)},2f・R・sinψ/{(R+z
1/2 +z)})となる。従って、上述のように
zをdずつ、ψをd/Rずつ変化させて、この式より円
筒面C上の各画素位置に変換される円形面S上の画素位
置を求めることができる。この場合、計算で得られる画
素位置と実際のCCD12が撮影した画素位置とは完全
には合致しないので、最も近い画素を抽出するようにす
る。具体的には、例えば得られたX座標値およびY座標
値をCCD12の画素ピッチds で割り、その値を例え
ば小数点以下を切り捨てることで得られる整数値を画素
の番号として抽出することができる。なお、この場合、
CCD12の各画素は、XY座標における原点を(0,
0)としてXY座標の各象限に応じてそれぞれ正負が定
まるものとする。
【0026】以上のような方法を用いてデータ変換部2
は、変換後の円筒面C上の各画素に対応する円形面S画
素位置を算出して、その画素位置における画素データを
各円筒面C上の画素データとして変換していく。この結
果図4に示すように円形面S上の画素データは円筒面C
上の各画素データとして変換されていくことになる。な
お、円形画像の各画素が円筒面のどの画素位置へ変換さ
れるかは一義的に決まるので、演算を行わずにデータ変
換部2に円形画像の画素と円筒面上の画素位置との対応
を示すテーブルを設けておき、これに基づいてデータ変
換を行うようにすることもできる。
【0027】続いて、以上のような構成を有する撮像シ
ステムの動作について説明する。なお、カメラ部1は、
室内において天井中央から下方に向けて取り付けられて
いるものとする。また、変換する円筒面のzの範囲を0
<z≦Rとする。言い換えると、θの範囲をπ/2>θ
≧π/4に設定するものとする。図5に撮像システムの
動作を表すフローチャートを示す。まず、室内の全景が
カメラ部1により魚眼レンズ11を通して円形画像とし
て映される。この円形画像はCCD12により電気信号
に変換され、さらに、A/Dコンバータ5により画素ご
とにデジタル値に変換される。そして、これらのデータ
は第1画像メモリ3に記録される(s101)。また、
パラメータψ、zの初期値としてそれぞれ0を入れてお
く(s102)。
【0028】次に、データ変換部2によりパラメータψ
i をd/Rずつi=1〜n(n=2πR/d)まで増加
させ、また、パラメータzj をdずつj=1〜m(m=
R/d)まで増加させる。そして、それぞれの値ごと
に、 Xi =[2f・R・cosψi /{(R+zj
1/2 +zj}・ds] Yj =[2f・R・sinψi /{(R+zj
1/2 +zj}・ds] が計算され、この結果に基づき第1画像メモリ3に記録
されている(Xi ,Yj)番目の画素データが抽出さ
れ、円筒面における(i,j)番目の画素の画素データ
として第2画像メモリ4へと記録される(s103〜s
108)。なお、第2画像メモリ4では、図6に示すよ
うな画像がモニター7に映し出されるように、円筒面上
の画素(i,j)のi=1〜n/2、j=1〜mの部分
と、i=(n/2)+1〜n、j=1〜mの部分とは2
分され、後者は前者の下方に所定間隔を置いたところへ
位置するように配置された画像となるように記録され
る。なお、図6に示されている角度を示すテキストデー
タは予め第2画像メモリ4に記録されている。
【0029】第2画像メモリ4に記録された画像データ
はD/Aコンバータ6によって画像信号としてモニター
7へ出力され(s109)、モニター7により表示され
る(s110)。上述のように画像データは2分されて
上下に配置されるように形成されているるので、図6に
示す画面が表示されることになる。このように本実施の
形態に係る撮像システムでは魚眼レンズで撮影した周囲
360度の映像をすべてつなぎ目無く表示することがで
き、レンズ周囲の状況を死角無く完全に監視することが
できる。
【0030】ところで、上記実施の形態では、上記式
で表される特性を持つ魚眼レンズを用いたが、魚眼レン
ズの特性は式で表されるものでなくてもよい。つま
り、魚眼レンズの特性をh=g(θ)として一般化する
とP2は上記のままで、P1 は(g(θ)・cosψ,
g(θ)・sinψ)と表すことができるので、パラメ
ータをθ、ψとする場合は、これを用いれば足りる。さ
らに、上記のようにパラメータをz、ψとする場合は、
図2よりθ=Tan−1 (R/z)と表すことができ
るので、P2は上記のままでP1 は(G(Tan−1
(R/z))・cosψ,G(Tan−1 (R/
z))・sinψ)と表すことができるので、上記と同
様にz、ψの値を変えながら対応するP2、P1 の画素
位置を求めることが可能である。
【0031】例えば、魚眼レンズとして一般的によく用
いられるh=f・θの特性をもつものを使用する場合
は、パラメータをθ,ψとすると、P1 は(f・θ・c
osψ,f・θ・sinψ)となり、パラメータをz,
ψとすると、P1 は(f・G(Tan−1 (R/z)
・cosψ,f・G(Tan−1 (R/z)・sin
ψ)として上記と同様な変換を行えば足りる。なお、T
an−1 (R/z)は公知の回帰計算により求めるこ
とができる。
【0032】さらに、上記実施の形態において魚眼レン
ズ11としてh=f・θの特性をもつ魚眼レンズに置き
換え、他の構成部分はそのままのものを用いることも可
能である。これは、上記式の特性をもつ魚眼レンズで
得られる円形画像とh=f・θの特性をもつ魚眼レンズ
円形画像とでは、半径方向の像の伸縮率が異なるが画素
同士の隣接関係は変わらないので、得られる画像はz方
向に多少の伸縮の違いがでるだけで監視用の画像として
の役割を果たすことはできるからである。
【0033】このことをさらに一般化すると、0<Θ<
π/2の範囲で単調増加関数となるg(Θ)を用いて、
P1 を(g(Θ)・cosψ,g(Θ)・sinψ)と
すれば、種々の魚眼レンズに対して、z方向に伸縮率が
異なるだけの画像が表示されることになる。そして、関
数g(Θ)として、使用する魚眼レンズの特性に応じて
最もz方向の歪みが少なくなるようなものを用いること
で、より監視用の画像として見やすいものを得ることも
可能となる。
【0034】それから、上記実施の形態における撮像シ
ステムは魚眼レンズ11が撮影した周囲360度すべて
の画像を変換して表示するようにしたが、例えば、カメ
ラ部1を天井の壁際に設置したような場合は壁方向を除
いた180度部分を変換して表示すれば足り、カメラ部
1をコーナー部分に設置したような場合はコーナーを挟
む壁方向を除いた90度部分を変換して表示すれば足り
る。このように、状況に応じて、変換する範囲は任意に
決めることができる。
【0035】また、上記実施の形態における撮像システ
ムでは、0≦θ<π/4の範囲は表示されてないが、こ
の範囲はもとの円形画像における歪みが少ないので、モ
ニター7に円形画像のまま変換せずに上記円筒面Cの画
像と合わせて表示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る撮像システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図2】魚眼レンズにより撮影された全周面を仮想的に
想定した半球面上の点と変換する円筒面上の点との関係
を示す図である。
【図3】魚眼レンズにより撮影された全周面を仮想的に
想定した半球面上の点に対応する撮影面上の点を示す図
である。
【図4】展開した円筒面を示す図である。
【図5】撮像システムの動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】モニターによる表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ部 2 データ変換部 3 第1画像メモリ 4 第2画像メモリ 5 A/Dコンバータ 6 D/Aコンバータ 7 モニター 11 魚眼レンズ 12 CCD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩田 史典 岡山県岡山市野田3−20−8 株式会社 アドバネット内 (56)参考文献 特開 平8−79622(JP,A) 特表 平6−501585(JP,A) 特表 平7−504285(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 3/00 H04N 5/225

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚眼レンズによる撮影により得られる円形
    画像データの一部分の領域に対して、 前記円形画像の中心を原点とする平面直交座標系におけ
    る前記領域上の点(g(Θ)・cosψ,g(Θ)・s
    inψ) (Θは0<Θ<π/2 を満たすパラメー
    タ、g(Θ)はg(0)=0を満たし、前記Θの範囲で
    単調増加する関数、ψは前記平面直交座標系の原点と前
    記円形画像上の点とを結んだ線分が前記平面直交座標系
    における一座標軸となす角)をRを定数とする円柱座標
    系上の点(R,ψ,R/tanΘ)へ変換する画像デー
    タ変換装置。
  2. 【請求項2】前記魚眼レンズがh=g(θ)(hは像
    高、θは画角)の特性を有するものである請求項1に記
    載の画像データ変換装置。
  3. 【請求項3】前記関数g(θ)がg(θ)=2f・ta
    n(θ/2)(fは焦点距離)である請求項2に記載の
    画像データ変換装置。
  4. 【請求項4】前記関数g(θ)がg(θ)=f・θ(f
    は焦点距離)である請求項2に記載の画像データ変換装
    置。
  5. 【請求項5】コンピュータに請求項1から4のいずれか
    に記載の画像データ変換装置としての動作を実行させる
    プログラムを記録した前記コンピュータに読み取り可能
    な記録媒体。
  6. 【請求項6】前記魚眼レンズと、 前記魚眼レンズより得られる像を前記画像データへ変換
    する変換手段と、 請求項1から4のいずれかに記載の画像データ変換装置
    と、 この画像データ変換装置により変換された前記円柱座標
    面上の画像データを平面に展開して表示する表示手段と
    より構成される撮像システム。
  7. 【請求項7】魚眼レンズによる撮影により得られる円形
    画像データの一部分の領域に対して、 前記円形画像の中心を原点とする平面直交座標系におけ
    る前記領域上の点(g(Θ)・cosψ,g(Θ)・s
    inψ) (Θは0<Θ<π/2 を満たすパラメー
    タ、g(Θ)はg(0)=0を満たし、前記Θの範囲で
    単調増加する関数、ψは前記平面直交座標系の原点と前
    記円形画像上の点とを結んだ線分が前記平面直交座標系
    における一座標軸となす角)をRを定数とする円柱座標
    系上の点(R,ψ,R/tanΘ)へ変換する画像デー
    タ変換方法。
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