JP6891954B2 - 物体検知装置、物体検知方法、及びプログラム - Google Patents

物体検知装置、物体検知方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、魚眼画像を用いて物体検知を行なう、物体検知装置、物体検知方法、及びこれらを実現するためのプログラムに関する。
近年、車両の駐車時の安全支援を目的として、車載カメラを用いた移動体検知システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。移動体検知システムは、車両の後部、車両周縁部等に取り付けられた、車載カメラからの映像に基づいて、他の車両、歩行者等の移動体を検知するシステムである。また、このような物体検知システムでは、低コストで死角の少ない視野を得るため、車載カメラとして魚眼カメラが用いられる。
具体的には、特許文献1に開示された移動体検知システムは、停車中の車両の周囲の移動体を検知するシステムである。物体検知システムは、魚眼カメラの画像から、物体が存在する領域を、移動領域ピクセルとして検出し、検出した移動領域ピクセルを半透明で色付けし、色付けした移動領域ピクセルを画面上に表示する。これにより、車両のドライバーは移動体の存在を認識することができる。
更に、移動体が車両に接近すると、それに応じて、移動体の像が拡大し、色付けされた移動領域ピクセルのピクセル数は増加する。特許文献1に開示された移動体検知システムは、このことを利用し、移動量領域ピクセルのピクセル数が閾値を超えると、ドライバーに、移動体の接近を警告する。
特許第4449618号明細書
しかしながら、車両の後部等に設置された魚眼カメラを用いて、歩行者等の移動体の検知を行なう場合は、魚眼画像上には歪が存在するため、移動体の実際の接近距離、移動体の実際の移動速度に対応して、適切に検知することは困難である。
具体的には、特許文献1に開示された移動体検知システムでは、移動体の接近の判定は、魚眼画像上の移動体の大きさに依存して行なわれ、実際の接近距離及び移動速度に正しく対応して行なわれているわけではない。特に、魚眼画像では、カメラの光軸から見て周辺部の対象は小さく映ることから、特許文献1に開示された移動体検知システムでは、移動体の接近判定における危険度は低く見積もられる可能性がある。
そのため、特許文献1に開示された移動体検知システムのように、魚眼画像上の対象物の大きさに基づいて物体の検知が行なわれるシステムでは、車両の側面から後方へと回り込もうとする歩行者等を検知することが難しいという問題も発生する。また、車両の側面から後方へと廻り込もうとする歩行者等を検知することは、車両の安全運転を支援する目的においては、特に重要であり、確実な検知が求められている。
本発明の目的は、上記問題を解消し、魚眼光学系が用いられる場合において、物体の検知精度の向上を図り得る、物体検知装置、物体検知方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における物体検知装置は、魚眼画像から物体を検知するための装置であって、
物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する、正規化画像取得部と、
前記正規化画像における前記物体の位置座標を検出する、位置検出部と、
前記正規化画像における前記物体の位置座標を用いて、前記物体と当該装置との位置関係を判定する、判定部と、
を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における物体検知方法は、魚眼画像から物体を検知するための方法であって、
(a)物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する、ステップと、
(b)前記正規化画像における前記物体の位置座標を検出する、ステップと、
(c)前記正規化画像における前記物体の位置座標を用いて、前記物体との位置関係を判定する、ステップと、
を備えていることを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって、魚眼画像から物体を検知するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する、ステップと、
(b)前記正規化画像における前記物体の位置座標を検出する、ステップと、
(c)前記正規化画像における前記物体の位置座標を用いて、前記物体との位置関係を判定する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、魚眼光学系が用いられる場合において、物体の検知精度の向上を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態における物体検知装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態における物体検知装置の構成をより具体的に示すブロック図である。 図3(a)は、本発明の実施の形態で用いられる正規化画像の一例を示す図であり、図3(b)は、本発明の実施の形態で用いられる実空間座標系の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態で用いられる撮像装置の座標系の定義を示す図である。 図5は、ZXYオイラー角表現を用いて表現される視点補償ベクトルを説明するための図である。 図6は、本発明の実施の形態において行なわれる2視点間の座標変換を説明するための図である。 図7は、本発明の実施の形態で用いられる元の視点での座標系と平行化視点座標系とを説明するための図である。 図8は、本発明の実施の形態において対象となる魚眼画像(I)の一例を模式的に示した図である。 図9は、本発明の実施の形態で定義される平行化視点座標系の一例を示す図である。 図10は、平行化視点が異なる2つの透視投影補正画像と、これら透視投影補正画像から得られる正規化パノラマ画像とを示している。 図11は、本発明の実施形態における物体検知装置の動作を示すフロー図である。 図12は、図11に示された判定処理をより具体的に示すフロー図である。 図13は、本発明の実施の形態における物体検知装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、物体検知装置、物体検知方法、及びプログラムについて、図1〜図13を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態における物体検知装置の概略構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における物体検知装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す、本実施の形態における物体検知装置100は、魚眼画像から物体を検知するための装置である。図1に示すように、物体検知装置100は、正規化画像取得部10と、位置検出部20と、判定部30とを備えている。
正規化画像取得部10は、物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する。位置検出部20は、正規化画像における物体の位置座標を検出する。判定部30は、正規化画像における物体の位置座標を用いて、物体と物体検知装置100との位置関係を判定する。
このように、本実施の形態では、魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を用いて、物体の検知が行なわれる。このため、本実施の形態によれば、魚眼光学系が用いられる場合において、物体の検知精度の向上を図ることができる。
続いて、図2〜図4を用いて、本実施の形態における物体検知装置100の構成をより具体的に説明する。図2は、本発明の実施の形態における物体検知装置の構成をより具体的に示すブロック図である。
図2に示すように、本実施の形態においては、物体検知装置100は、画像出力装置200及びセンサ装置300に接続されている。また、本実施の形態では、物体検知装置100は、車両に搭載されている。
画像出力装置200は、画像データを、正規化画像取得部10に向けて出力する装置である。図2の例では、画像出力装置200として、撮像装置が用いられている。撮像装置は、リアルタイムで画像を撮像する装置であり、物体の画像データを連続的に出力する。撮像装置の具体例として、例えば、NTSC(National Television Standards Committee)形式、PAL(Phase Alternating Line)形式、または各種デジタル画像を出力するカムコーダ等が挙げられる。
また、本実施の形態では、画像出力装置200は、画像データとして、魚眼画像の画像データを出力する。従って、撮像装置に用いられる光学系としては、魚眼レンズ系が挙げられる。撮像装置としては、魚眼レンズと撮像素子とを備えた魚眼カメラが挙げられる。
また、画像出力装置200は、撮像装置以外の装置、例えば、画像キャプチャ装置であっても良い。画像キャプチャ装置は、記憶媒体に保存された画像情報を読み出し、読み出した画像情報を、NTSC形式、PAL形式、又は、その他の電子制御装置が読み取ることのできる画像形式に変換して出力する。この場合、画像出力装置200は、物体検知装置100を構築するコンピュータで動作するソフトウェアプログラムとして実現することもできる。なお、物体検知装置100を構築するコンピュータについては後述する。コンピュータは、画像出力装置20から送られてくる画像情報に応じて、所定のプログラムに基づく画像処理を実行する。
正規化画像取得部10は、本実施の形態では、画像出力装置200が出力してきた魚眼画像の画像データを取得し、これに正規化処理を行なうことで、正規化画像を取得する。このため、図2に示すように、正規化画像取得部10は、魚眼画像取得部11と、視点補償ベクトル取得部12と、画像生成部13と、視点補償ベクトル生成部14とを備えている。なお、本実施の形態では、正規化画像取得部10は、予め外部で生成された正規化画像の保存データを順次取得するもので会っても良い。
魚眼画像取得部11は、対象物が写った魚眼画像を取得する。視点補償ベクトル取得部12は、視点補償ベクトル生成部14によって生成された視点補償ベクトルを取得する。視点補償ベクトルは、対象物の接地面に平行な面を基準とした、撮像装置の光軸回りのロール角及び光軸のピッチ角に基づいて、魚眼画像を、対象物を接地面に平行な方向から撮影して得られる画像に変換するための、ベクトルである。
視点補償ベクトル生成部14は、センサ装置300から、撮像装置である画像入力装置200の光軸回りのロール角及び光軸のピッチ角を取得し、取得したロール角及びピッチ角に基づいて、視点補償ベクトルを生成する。
センサ装置300は、撮像装置である画像入力装置200に取り付けられている。センサ装置300は、例えば、角度センサを備えており、撮像装置の光軸ベクトルと、被写体となっている物体の接地面に平行なベクトルと、の相対ベクトルを計測するための情報を出力する。出力される情報としては、撮像装置における、光軸回りのロール角、光軸のピッチ角、光軸のヨー角が挙げられる(後述の図6参照)。
物体の接地面(対象平面)を水平面(地面)と想定する場合には、センサ装置300は、撮像装置の光軸が水平方向に平行であり、且つ、撮像装置の傾きがゼロ(撮像素子の水平方向が水平面と平行の状態)であるときの値を初期値として、初期値との差分を出力する。
一方、対象物の接地面が水平面(地面)ではない場合は、センサ装置300は、予め測定された対象の接地面の水平面に対する角度を考慮して、上述の初期値との差分を出力する。また、センサ装置300とは別に、対象物の接地面の角度を測定するセンサ装置(角度センサ)が設置されていても良く、このとき、センサ装置300は、自身のセンサデータと、別のセンサ装置のセンサデータとの差分を出力する。
また、画像出力装置200が、上述した画像キャプチャ装置である場合には、予め角度センサの情報も作成され、角度センサの情報は、これを画像と同期して記憶する記憶デバイスから提供される。なお、この場合の角度センサの情報とは、読み出しの対象となる画像情報を出力した撮像装置における、光軸回りのロール角、光軸のピッチ角、光軸のヨー角が挙げられる。
また、本実施の形態では、センサ装置300を用いる代わりに、相対ベクトルを算出するソフトウェアが用いられていても良い。この場合は、ソフトウェアによって、例えば、画像中の基準オブジェクトの位置及び形状から、対象物の接地面に対する差分ベクトルが推定される。なお、撮像装置の光軸ベクトルと対象物の接地面との相対関係が、撮像中変化しないことが想定できる場合には、このソフトウェアの代わりに、予め測定された上記相対関係を規定するデータが用いられても良い。
画像生成部13は、先ず、視点補償ベクトルを用いて変換された魚眼画像に対して、その水平方向に沿って、対象物の接地面に平行な視点を複数設定する。続いて、画像生成部13は、設定された視点毎に、変換後の魚眼画像に対して、各視点からの視線を軸に含む座標系に基づいて、透視投影近似による歪み補正を行なう。そして、画像生成部13は、歪み補正後の魚眼画像それぞれから抽出された垂直方向の画像要素を用いて、1つの正規化画像を生成する。
このように本実施の形態では、視点補償ベクトルによる変換が行なわれるので、魚眼カメラの光軸と対象物の接地する平面との位置関係が一定条件を満たさない場合であっても、魚眼画像における歪みを正規化することができる。また、本実施の形態では、複数の座標系毎に歪み補正が行なわれ、視点を変えて補正された画像が得られる。そして、得られた補正後の各画像の垂直方向の要素を連結して最終的な正規化画像となる。このため、本実施の形態では、魚眼光学系は、設計モデルが非公開である場合であっても、歪みの除去が可能となり、魚眼光学系に影響されることがない。
位置検出部20は、本実施の形態では、正規化画像上の画素データに基づいて、正規化画像上において、物体の画像領域を検出し、検出した画像領域と路面とが交差している位置の座標を、物体の位置座標として検出する。具体的には、位置検出部20は、画像特徴に基づいて識別する一般的な統計的物体検出の方法を用いて、正規化画像の画像データから、例えば、人、車両といった物体の画像領域を検出し、検出した画像領域の最下点の位置座標を検出する。
また、位置検出部20は、正規化される前の画像の画像データ上で、物体の画像領域の検出及び位置座標の検出を行なうこともできる。この場合、位置検出部20は、検出した位置座標を、正規化画像上の座標系に変換する。更に、位置検出部20は、例えば、レーザセンサなど外部センサからの情報に基づいて、物体の検出及び位置座標の検出を行なうこともできる。この場合も、位置検出部20は、検出した位置座標を、正規化画像上の座標系に変換する。
判定部30は、図3に示すように、本実施の形態では、正規化画像における物体の位置座標を、車両までの距離rと撮像装置の光軸に対する傾斜角θとで位置座標を規定する座標系(以下、「実空間座標系」と表記する。)に変換する。図3(a)は、本発明の実施の形態で用いられる正規化画像の一例を示す図であり、図3(b)は、本発明の実施の形態で用いられる実空間座標系の一例を示す図である。
図3(a)及び(b)に示すように、正規化画像上の位置座標と実空間座標系での位置座標とは、正規化画像の定義上、下記の数1及び数2によって対応付けられる。
Figure 0006891954
Figure 0006891954
また、上記数1及び数2で用いられるパラメータの定義は、図3(a)及び(b)に示すように下記の通りとなる。
(u,v):正規化画像上の位置座標,
(θ,r):実空間座標系での位置座標,
:水平視野角,
:垂直視野角,
×H:正規化画像サイズ,
:カメラ設置高さ,
実空間座標系上の位置座標(θ,r)は、図3(b)に示すように、実空間にある路面上の位置を極座標で表現したものであり、車両のシステムの基準位置に対する物体の相対的な角度(θ)及び距離(r)をそれぞれ表している。
また、本実施の形態において、判定部による位置座標の変換処理は、演算によって都度行なわれても良いし、予め作成された、位置座標の対応関係を示すルックアップテーブル(LUT)を用いて行なわれても良い。
次いで、判定部30は、変換後の物体の位置座標の時系列変化を求める。具体的には、判定部30は、時間平均変化率として、物体の車両までの距離rの変化率(以下「距離速度」と表記する)と、物体の傾斜角θの変化率(以下「角速度」と表記する)とを算出する。また、距離速度及び角速度としては、カルマンフィルタなどによる平滑値が用いられていても良い。更に、時刻tにおける、傾斜角、距離、角速度、距離速度は下記の数3のように表される。
Figure 0006891954
次いで、判定部30は、変換後の物体の位置座標の時系列変化に基づいて、物体と車両との位置関係を判定する。具体的には、判定部30は、角速度及び距離速度に基づいて、物体が車両に廻り込むように移動している状態、物体が車両を横切った状態、及び物体が車両に接近している状態のいずれであるかを判定する。この判定の具体的な判定基準は下記の通りである。
(1)廻り込み
判定部30は、下記の数4に示すように、距離速度の絶対値|dr/dt|が、閾値δ(>0)未満、傾斜角θが0に近づくように変化し、更に、角速度dθ/dtが閾値ε(>0)を超える場合は、物体が車両に廻り込むように移動していると判定する。
Figure 0006891954
(2)横切り
判定部30は、下記の数5に示すように、距離速度の負の値(即ち、距離方向の接近速度)が、閾値δ(>0)以上、η(>δ>0)以下の範囲にあり、傾斜角θが0に近づくように変化し、角速度dθ/dtが閾値ε(>0)を超える場合は、物体は車両を横切っていると判定する。
Figure 0006891954
(3)接近
判定部30は、下記の数6に示すように、距離速度の負の値(即ち、距離方向の接近速度)が、閾値η(>0)以上である場合は、物体は車両に接近していると判定する。
Figure 0006891954
また、判定部30は、傾斜角と角速度との2つのみから、回り込み状態及び横切り状態のいずれかであることを判定することもできる。具体的には、判定部30は、角速度が下記の数7に示す場合に該当するときは、物体は、回り込み状態及び横切り状態のいずれかであると判定する。
Figure 0006891954
このように、判定部30は、物体の車両への廻りこみ及び横切りを、円周方向の移動のみで判定することができる。この場合、実空間の円周方向の移動が、正規化画像上の水平方向の移動に一対一で対応するので、通常の2変数の座標変換演算が1変数の座標変換演算で済むことになる。従って、この場合は、2変数を利用する場合に比べて、参照テーブルにおけるデータ数、及びデータアクセス数が半減されるので、判定部30における負荷が軽減される。
ここで、図4〜図10を用いて、正規化画像取得部10による魚眼画像から正規化画像を生成する処理についてより具体的に説明する。
まず、本実施の形態で用いる用語について説明する。本実施の形態では、魚眼画像の正規化(歪みの除去)において、視点は水平面に設定され、更に、この水平面の基準となる平面(対象平面:target plane)が定められる。対象平面としては、正規化を行いたい対象(Target)である縦長の対象物が接地している平面(接地面)が選択される。そして、正規化の対象が、例えば歩行者であるならば、対象平面としては、道路面、床面などが挙げられる。また、対象平面は、垂直の壁面、又は傾斜のある路面に定義されていても良く、必ずしも現実の水平面と一致していなくても良い。
また、以降では、対象平面が路面であり、正規化の対象(魚眼画像の被写体)が歩行者である場合について、説明を行うが、本発明の適用範囲は、これらの制約によって限定されることはない。
魚眼画像取得部11は、画像出力装置200から正規化画像取得部10へと出力された魚眼画像の画像データを取得する。また、魚眼画像取得部11は、画像データを取得すると、画像データに対して、必要な画像領域の切り出し処理、解像度及びサイズの調整処理、NTSC形式画像からの奇数(又は偶数)フィールドの抽出処理、画質改善処理といった、画像形式についての調整処理を実行することもできる。
視点補償ベクトル取得部12は、視点補償ベクトル生成部14から視点補償ベクトルを取得する。視点補償ベクトル生成部14は、撮像装置の光軸ベクトルと対象平面に平行なベクトルとの相対ベクトルを、視点補償ベクトルとして生成する。この相対ベクトルは、2つの座標系間の回転を表現するベクトルである。
回転の表現手法としては、一般に、Quaternion、オイラー角表現などが挙げられ、本実施の形態では、いずれの表現手法が採用されていてもよい。例として、以降では、オイラー角表現を用いて説明する。なお、オイラー角表現には回転の順序により任意性があり、ここではZXY系オイラー角表現を用いる。
図4を用いて、撮像装置の座標と回転軸とについて説明する。図4は、本発明の実施の形態で用いられる撮像装置の座標系の定義を示す図である。まず、本実施の形態において、相対ベクトルは、少なくとも、ロール(roll)角、およびピッチ(pitch)角からなる2次元の数値を含んでいる。ロール角及びピッチ角は、カメラの光軸を含む水平面(x−z平面)と対象平面とを一致させるために必要な回転角度である。
本実施の形態では、ヨー(yaw)角としては、魚眼画像の水平視野角の範囲に含まれる任意の角度が指定される。ヨー角は、最終的に生成される画像の(水平方向の)中心視点を定めるものである。よって、元の魚眼画像の水平視野角を最大限利用するためには、ヨー角としては、現実の撮像装置(カメラ)の光軸におけるヨー角がそのまま用いられていることが好ましい。
図5を用いて、視点補償ベクトルの表現形式について説明する。図5は、ZXYオイラー角表現を用いて表現される視点補償ベクトルを説明するための図である。ロール角とピッチ角は、ZXYオイラー角表現では、図5を参照すると次のように定義される。なお、視点補償ベクトルを構成するロール角及びピッチ角を、特に「相対ロール角」及び「相対ピッチ角」と表記する。
すなわち、図5に示すように、撮像装置の座標において、x−z平面から、対象平面とロール角の一致したx’−z平面へのz軸回りの回転角度は、相対ロール角αと定義される。また、x’−z平面から、対象平面と平行なx’−z’平面へのx’軸回りの回転角度は、相対ピッチ角βと定義される。
そして、任意のヨー角γが与えられたとすると、視点補償ベクトルVは、例えば、下記の数8で表される。なお、任意のヨー角γがカメラ光軸によって規定される場合には、下記の数8において、γ=0が成立する。
Figure 0006891954
視点補償ベクトルVを用いれば、2視点間の座標変換を行うことが出来る。図6は、本発明の実施の形態において行なわれる2視点間の座標変換を説明するための図である。図6を参照すると、一般に、物理空間上のある点に対する座標変換は、座標系1から座標系2に対する外部パラメータ行列Kを用いて、下記の数9で記述できる。
Figure 0006891954
ただし、pチルダ(i)は、座標系iにおける位置座標の同次表現である。同次表現は、下記の数10によって表される。
Figure 0006891954
また、上記数2におけるKは、一般に回転行列R、および並進ベクトルtを用いて、下記の数11で記述される。
Figure 0006891954
回転行列Rは、ZXYオイラー角表現においては、定義におけるロール角α、ピッチ角β、ヨー角γを用いて、下記の数12で記述される。
Figure 0006891954
ここで、上記数8で規定された視点補償ベクトルVによって変換された視点を「平行化中心視点(central horizontalized viewpoint)」と表記し、視点が存在する座標系を「平行化中心視点座標系」と表記することとする。
また、対象平面に平行であり、且つ、平行化中心視点から任意のヨー角γだけ回転させて得られた視点の集合を「平行化視点(horizontalized viewpoints)」と表記し、それぞれの視点における座標系を「平行化視点座標系」と表記することとする。図7は、本発明の実施の形態で用いられる元の視点での座標系と平行化視点座標系とを説明するための図である。
平行化視点座標系は、任意のγ、及び視点補償ベクトルの(α)による座標変換から得られている。平行化視点座標への座標変換は、上記数11及び数12において(α,β)=(α,β)とした外部パラメータ行列Khrz(γ)を用いて、下記の数13によって記述できる。
Figure 0006891954
但し、元の視点(original viewpoint)での座標系の座標と、平行化視点座標系における座標とは、それぞれ下記の数14及び数15とする。
Figure 0006891954
Figure 0006891954
また、平行化中心視点は、元の視点との間で原点を共有するものとすれば、Khrz(γ)において並進ベクトルtは、t=(0,0,0)とおくことができる。
以上のように、視点補償ベクトルVが与えられると、元の視点での座標系から、平行化視点座標系への座標変換Khrz(γ)を定義することができる。本実施の形態では、視点補償ベクトル生成部14は、平行化変換行列(horizontal transform matrix)Khrz(γ)を生成し、これを視点補償ベクトル取得部11に与える。
画像生成部13は、本実施の形態では、生成される正規化画像の水平方向の全画素数に応じて、視点を設定する。また、画像生成部13は、視点毎に、歪み補正を行なった後に、補正後の魚眼画像を垂直方向に切り出して、各視点からの視線が入射するスライス画像を抽出する。そして、画像生成部13は、抽出したスライス画像それぞれを、予め定めた順序で、水平方向に配置して、1つの正規化画像を生成する。
具体的には、画像生成部13は、まず、魚眼画像取得部11で取得された魚眼画像に対し、視点補償ベクトルVを用いて、平行化視点の集合を設定する。次いで、画像生成部13は、水平方向の視野範囲を任意に分割し、各平行化視点の集合(平行化視点列)のそれぞれの平行化視点座標系において、透視投影近似による歪補正を実行する。そして、画像生成部13は、各視点の中心を通る垂直方向の画像要素を、平行化視点列の順序で水平方向に並べ、これらを連結することで、一枚の合成画像を生成する。以下、画像生成部13による処理について詳細に説明する。
透視投影近似による歪み補正:
ここで、透視投影近似による歪み補正について具体的に説明する。透視投影近似による歪補正(透視投影補正)は、一般にカメラモデル、及びカメラモデルにおける校正済みの内部パラメータが既知であれば、以下の方法で求めることが出来る。なお、透視投影近似による歪み補正は、既存の技術で実現できるものであるが、参考として以下で簡単に説明する。
一般のカメラ座標系における実空間上の点p=(x,y,z)と、魚眼画像上の点との関係式は以下の数16〜数18によってモデル化できる。但し、数16におけるρ’は数19によって表される。
Figure 0006891954
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また、上記数16及び数18における(u’,v’)は、affine歪のない理想的な魚眼画像の座標(中心を原点とする)を示している。数18における(u”,v”)は、実際の魚眼画像の座標(左上を原点とする)を示し、(u”,v”)は、実際の魚眼画像の中心座標を示している。更に、数18における2×2の正方向行列は、affine変換行列である。
そして、上記数17の係数を4次までに近似して得られるパラメータは、魚眼レンズの歪特性、及び魚眼レンズの光軸と撮像素子との位置関係のずれ、等から決まるカメラの内部パラメータである。なお、当該パラメータを下記の数20に示す。
Figure 0006891954
そして、上記数20に示すパラメータは、下記の参考文献に開示されているキャリブレーション手法によって予め求めることができる。
[参考文献]
Davide Scaramuzza、 Agostino Martinelli and Roland Siegwart、 “A Toolbox for Easily Calibrating Omnidirectional Cameras”、 IROS、 2006。
ここで、座標系のz軸に垂直な画像平面(z=z)を設定すると、画像平面(z=z)上で定義される画像の座標(u,v)に対して、上記数16〜数18の関係式を用いることで、対応する魚眼画像の座標(u”,v”)を求めることが出来る。従って、画像の座標(u,v)に対応する魚眼画像の座標(u”,v”)の画素値を参照して、画像座標(u,v)における画素値を魚眼画像の座標(u”,v”)の画素値に置き換えることで、透視投影近似による歪み補正後の画像(「透視投影補正画像」と表記する。)を生成することができる。
なお、魚眼画像座標の画素値は、モノクロ画像であれば1チャンネルの輝度値、カラー画像ではRGB3チャンネルの輝度値である。そして、z=zの値は投影面と焦点からの距離を表し、これが透視投影補正画像のスケールを決定するパラメータである。
透視投影近似による歪み補正の効果
視点補償ベクトルによって平行化変換行列が与えられるため、任意の平行化視点における透視投影画像平面を定義できる。その結果、画像生成部13は、平行化視点それぞれ毎に、各視点における透視投影補正画像を上記の方法を用いて生成することになる。
透視投影補正画像では、直線性が復元される一方で、周辺部に向かうにしたがって射影歪により被写体のスケール歪が大きくなることが知られている。従って、画像生成部13は、視点毎に、生成された透視投影補正画像の中心列のみを抽出し、これら中心列を水平方向に連結する。これにより、水平方向のスケール歪が抑制され、且つ、垂直方向の直線性が保たれた、連続した一枚画像が生成される。これによって、元の魚眼画像に撮像された対象平面上に存在する縦長の立体物が全て一貫したスケールを持ち、且つ、形状歪の少ない、一枚の正規化画像が合成される。
画像生成部による具体的処理
ここで、画像生成部13による処理の具体例について以下に説明する。元の魚眼画像(I)から各平行化視点座標系で生成される透視投影補正画像(I)において、その中心を通る画像列を「正規化スライス画像(I)」と表記する。また、最終的な出力画像を「正規化パノラマ画像(I)」、と表記する。本実施の形態では、正規化パノラマ画像を生成するまでの一連の機能が画像生成部13の機能である。
まず、画像生成部13において、最終的に出力される画像のサイズ(幅、高さ)=(W、H)が定義される。次に、画像生成部13は、正規化パノラマ画像の合成に用いる平行化視点列を定義する。視点のロール角及びピッチ角は、視点補償ベクトルベクトルVによって決定されているので、ここではヨー角の組Φを定義すればよい。Φは、画像の横ピクセル数と同数の系列とし、下記の数21で表される。
Figure 0006891954
Φは、元の魚眼画像の水平視野範囲で任意に設定できる。Φの上限と下限とが、正規化パノラマ画像で描画される水平視野範囲(FOV_H)を決定する。例えば、水平視野範囲がFOV_H=185°を確保するとき、平行化視点列の範囲は、下記の数22に示す範囲となる。
Figure 0006891954
一般に魚眼画像は実空間上の球体面モデルに投影された点群の一方向への写像としてモデル化される。このとき球体中心は光学中心と一致すると仮定できる。各平行化視点座標系の原点は光学中心と一致させているため、Φは、下記数23に示すように、等分解能で定義できる。但し、下記数23において、i=0,・・・,W−1である。
Figure 0006891954
また、各平行化視点座標系(数24)上の点は、平行化変換行列Khrz(γ)を用いて、元のカメラ座標系の点mチルダが「(x,y,z,1)」表されることから、下記の数25で求められる。
Figure 0006891954
Figure 0006891954
上述したように、平行化視点座標系(数24)のz軸(数26)に垂直な画像平面(数27)を設定すると、この画像平面(数27)上で定義される画像座標(数28)において、元の魚眼画像上の画素(u”,v”)への対応が求められる。魚眼画像上の画素の点が、画像座標(数28)上へ投影された画像が透視投影補正画像である。また、数27の定数は、投影面と焦点からの距離を表し、これが透視投影補正画像のスケールを決定するパラメータである。
Figure 0006891954
Figure 0006891954
Figure 0006891954
透視投影補正画像(I)の中心を通る垂直方向の画像列が、正規化スライス画像(I)である。正規化スライス画像(I)は、透視投影補正画像(I)を透視投影画像平面に投影する際に、投影画像の横サイズを1ピクセルに設定する条件で生成される、透視投影補正画像(I)の特別なバリエーションである。なお、正規化スライス画像(I)を生成するためにより大きな横サイズをもつ別の透視投影補正画像(I)を生成した上で切り出しを行う必要はない。
各平行化視点座標系(数24)において、正規化スライス画像(数29)を生成するときのスケールパラメータ(数30)は、通常、各平行化視点座標系において、同じ値で定義され、最終的な正規化パノラマ画像における縦横のアスペクト比を考慮して設定する必要がある。スケールパラメータは、直接値を定義するだけでなく、後述するようにその他のパラメータから間接的に定義することもできる。
Figure 0006891954
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本実施の形態では、各平行化視点座標系(数24)における正規化スライス画像(数29)を、左から平行化視点のヨー角Φの系列の順に並べて得られた合成画像を、正規化パノラマ画像(I)とする。正規化パノラマ画像(I)の各要素は、下記の数31で定義される。但し、数31において、かっこ内は画像座標を示している。また、i=0,1,・・・W−1、j=0,1,・・・H−1である。
Figure 0006891954
ここで、図8〜図10を用いて、魚眼画像の一例とそれに対する画像生成処理について説明する。図8は、本発明の実施の形態において対象となる魚眼画像(I)の一例を模式的に示した図である。図8の例では、魚眼画像には、地面を対象平面として、下向きの視点で撮影された人物(Person A、Person B、Person C)が写っている。
図8に示す魚眼画像に対して正規化画像取得部10による処理が実行される。これにより、図9に示すように、各平行化視点座標系(数24)において、透視投影画像平面が定義される。図9は、本発明の実施の形態において定義される平行化視点座標系の一例を示す図である。また、透視投影画像平面における座標は、上記数28によって表される。そして、この透視投影画像平面上に、正規化スライス画像(I)を含む任意の画像サイズの透視投影補正画像(I:数32)が生成される。
Figure 0006891954
図10は、平行化視点が異なる2つの透視投影補正画像と、これら透視投影補正画像から得られる正規化パノラマ画像とを示している。
具体的には、図10の左図には、平行化視点(数33)で生成される、透視投影補正画像(数34)及び正規化スライス画像(数35)が示されている。また、図10の中央図には、平行化視点(数36)で生成される、透視投影補正画像(数37)、及び正規化スライス画像(数38)が例示されている.
Figure 0006891954
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また、図10の右図には、定義された平行視点列(数39)における全ての正規化スライス画像によって生成された正規化パノラマ画像(I)の一例が示されている。図10に示したように、正規化スライス画像(上記数35)及び(上記数38)を含むすべての正規化スライス画像を要素として、正規化パノラマ画像(I)が合成される。
Figure 0006891954
スケールパラメータの間接的決定処理:
また、画像生成部13は、視点毎の透視投影近似による歪み補正において、平行化視点座標系における投影平面の原点に対する距離を、生成される正規化パノラマ画像における、サイズ、水平方向における視野角の範囲、及びアスペクト比に基づいて決定する。
つまり、透視投影補正画像及び正規化スライス画像を生成する際の画像スケールは、上述したように各座標における投影面の距離|z|によって決まる。しかし、実用上はこれを直接指定するよりも、正規化パノラマ画像の視野範囲及び画像サイズなどの拘束条件を満たすように間接的に決定した方が便利な場合がある。
ここでは、画像のサイズ、水平方向における視野角の範囲、画像のアスペクト比を指定してスケールを求める方法を示す。ここで、正規化パノラマ画像のサイズ(幅、高さ)を、(W,H)とし、正規化パノラマ画像に投影する水平方向の視野角の大きさをA、垂直方向の視野角の大きさをAとする。また、正規化パノラマ画像における縦/横の(角度/ピクセル)比を下記の数40とする。ただし、下記の数40において、Aの上限値を180度とする(数41)。
Figure 0006891954
Figure 0006891954
また、スケール|z|は、次のステップ(a)及び(b)によって決定される。
ステップ(a):
(W,H,A,μ)を拘束条件として、下記の数42及び数43を用いて、(|z|,A)を決定する。
Figure 0006891954
Figure 0006891954
ステップ(b):
以下の数44が成立するときに、下記の数45〜数47を用いた再計算により、(A,A,|z|)を下記の数48で置き換える。
Figure 0006891954
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Figure 0006891954
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LUT処理による高速化:
本実施の形態では、視点補償ベクトル取得部12は、視点補償ベクトルとして、対象物を接地面に平行な方向から撮影して得られる画像上の座標と、魚眼画像上の座標と、の対応付けを記述したテーブルを取得することができる。
具体的には、本実施の形態では、予め定められた固定の視点補償ベクトルが用いられる場合は、視点補償ベクトル生成部14は、正規化パノラマ画像上の座標(u,v)から対応する元の魚眼画像上の座標(u”,v”)への対応付けを記述した参照テーブルを予め生成する。この場合、入力画像系列に対する実際の正規化パノラマ画像の生成処理は、参照テーブルを参照しながら、正規化パノラマ画像を生成する、テーブル参照(LUT: Look-Up-Table)処理に置き換えられる。
例えば、オフラインで参照テーブルを生成し、オンラインの画像入力系列に対して、順次正規化パノラマ画像を生成する処理をLUT処理で実行することにより、魚眼画像から正規化パノラマ画像の生成を高速に処理することが出来る。この態様では、処理クロックの低いプロセッサ上への実装を必要とする用途に好適な画像処理システムを構築できる。
具体的な参照テーブルの生成方法としては、概略下記のような方法が考えられる。まず、元の魚眼画像のサイズ(Win,Hin)の幅と高さを持つ、2チャンネルの行列(インデックスマップと呼ぶ)を用意する。そして、1つ目のチャンネルの行列であるXインデックスマップ(Xind)の各列には、対応する(u”)の座標値を与え、2つめのチャンネルの行列であるYインデックスマップ(Yind)の各行には対応する(v”)の座標値を与える。
すなわち、インデックスマップを、下記の数49及び数50で定義する。但し、数51が条件となる。
Figure 0006891954
Figure 0006891954
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そして、画像生成部13が、(Xind)及び(Yind)それぞれを入力として、正規化パノラマ画像の生成を実行すると、視点補償ベクトル生成部14は、それぞれの正規化パノラマ画像から、LUTマップ(XLUT)及び(YLUT)を生成する。LUTマップにおいては、(XLUT)及び(YLUT)の各座標(u,v)には、それぞれ対応する元の魚眼画像座標(u”)及び(v”)の値が格納されている。よって、(u,v)の各座標と魚眼画像上の座標(u”,v”)との一対一の対応関係が得られることになる。
また、このようにして作成されたLUTマップは、例えば、1対1の対応関係(数52)を一行ずつ列挙したテキストファイル形式等によって、参照テーブルファイルとして保存することができる。
Figure 0006891954
LUT処理では、画像生成部13は、まず、予め生成された参照テーブルファイルを読み込む。そして、画像生成部13は、参照テーブルに記述された正規化パノラマ画像上の座標(u,v)と、取得された元の魚眼画像における座標(u”,v”)とを対応付ける情報に従って、逐次、正規化パノラマ画像座標に対応する魚眼画像上の画素値を参照し、正規化パノラマ画像を生成する。
[装置動作]
次に、本実施の形態における物体検知装置100の動作について図11を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態における物体検知装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1〜図10を参酌する。また、本実施の形態では、物体検知装置100を動作させることによって、物体検知方法が実施される。よって、本実施の形態における物体検知方法の説明は、以下の物体検知装置100の動作説明に代える。
図11に示すように、まず、正規化画像取得部10において、魚眼画像取得部11が、画像出力装置20から魚眼画像を取得する(ステップS1)。次に、視点補償ベクトル取得部12は、視点補償ベクトルを取得する(ステップS2)。
次に、画像生成部13は、ステップS1で取得された魚眼画像と、ステップS2で取得された視点補償ベクトルとを用いて、正規化画像を生成する(ステップS3)。
次に、位置検出部20は、ステップS3で生成された正規化画像において、物体の位置座標を検出する(ステップS4)。
その後、判定部30は、ステップS4で検出された、正規化画像における物体の位置座標を用いて、物体と車両(物体検知装置100)との位置関係を判定する(ステップS5)。また、ステップS5の実行後、物体検知装置100は、判定結果を車両の制御装置等に出力する。
ここで、図12を用いて、上述のステップS5での処理を具体的に説明する。図12は、図11に示された判定処理をより具体的に示すフロー図である。
図12に示すように、最初に、判定部30は、ステップS4で検出された正規化画像上の物体の位置座標(u,v)を、ルックアップテーブルを用いて、実空間座標系での位置座標(θ,r)に変換する(ステップS51)。
次に、判定部30は、過去の変換処理で得られている位置座標(θ,r)に、ステップ51で得られた最新の位置座標(θ,r)を加えて、距離速度dr/dt及び角速度dθ/dtを算出する(ステップS52)。
次に、判定部30は、ステップ52の算出結果と、上記の数4〜数6それぞれに規定されている条件とを対比して、ステップA52の算出結果がいずれの条件に該当するかどうかを判定することによって、物体と車両との関係を判定する(ステップS53)。
上述したように、判定部30は、ステップS52の算出結果が数4に該当する場合は、物体が車両に廻り込むように移動していると判定し、ステップS52の算出結果が数5に該当する場合は、物体は車両を横切っていると判定する。また、判定部30は、ステップS52の算出結果が数6に該当する場合は、物体は車両に接近していると判定する。
以上、ステップS1〜S5(S51〜S53)の実行により、魚眼画像から正規化画像が生成され、生成された正規化画像に基づいて、物体の状態が判定される。また、ステップS1〜S5は、車両の起動が停止するまで繰り返し実行され、車両の起動中は常に物体の状態が判定される。
[実施の形態における効果]
以上のように、本実施の形態では、魚眼カメラと接地平面との位置関係が補償され、その上で、魚眼画像中の歩行者の画像の形状歪が補正され、歩行者の画像は、通常のカメラ画像と同様に見えるように正規化される。また、正規化によって得られた画像は、全水平視野の範囲での平行化視点それぞれ毎に得られた透視投影補正画像の正規化スライス画像を連結して得られている。このため、本実施の形態によれば、歪み補正の精度が撮像装置の光学系から影響を受けることもない。また、魚眼カメラの光軸と対象物の接地平面との位置関係が一定条件を満たさない場合であっても、魚眼画像における歪みが精度良く除去される。
そして、この正規化画像上では、魚眼画像の全水平視野角においてカメラの光学中心から等距離の物体は、等倍の正規化された物体として、1枚の画像上に投影される。よって、本実施の形態では、実際の距離と対応した画像をユーザへ提示することも可能となる。
また、正規化画像上の水平方向と垂直方向は、水平面上に定義されたカメラの光学中心を中心とする極座標において、円周方向および半径方向に対応する。このため、本実施の形態では、このことを利用し、物体が車両の側面から移動方向(カメラの光軸方向)側へと廻り込むように移動した場合、物体が車両を横切った場合に、これらの移動を検知することが可能となる。
[プログラム]
本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図11に示すステップS1〜S5を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における物体検知装置100と物体検知方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、正規化画像取得部10、位置検出部20、及び判定部30として機能し、処理を行なう。また、コンピュータとしては、パーソナルコンピュータといった汎用のコンピュータだけでなく、自動車、家電、作業用機器等に搭載されるコンピュータも挙げられる。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、正規化画像取得部10、位置検出部20、及び判定部30のいずれかとして機能しても良い。
[物理構成]
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、物体検知装置100を実現するコンピュータについて図13を用いて説明する。図13は、本発明の実施の形態における物体検知装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図13に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
また、本実施の形態における物体検知装置100は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、物体検知装置100は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
ここで、本明細書中に使われている主な記号を以下にまとめる。
集合のある要素に対するインデックス:i,j,・・・
カメラ座標系における回転角度(roll、pitch、yaw):α,β,γ
回転行列:R
並進ベクトル:t
一般的な座標変換におけるカメラ外部パラメータ行列:K
任意のヨー角γに対する平行化変換行列:Khrz(γ)
元のカメラ座標系の点:mチルダ=(x,y,z,1)
元の魚眼画像:I
元の魚眼画像の座標:(u”,v”)
正規化パノラマ画像:I
正規化パノラマ画像の出力サイズ(幅、高さ):(W,H)
平行化視点におけるヨー角の系列:Φ={φ}
ある平行化視点φに対する平行化視点座標系:(数53)
ある平行化視点φに対する透視投影画像平面座標:(数54)
ある平行化視点φに対する透視投影補正画像:(数55)
ある平行化視点に対する正規化スライス画像:(数56)
スケールパラメータ:(数57)
Figure 0006891954
Figure 0006891954
Figure 0006891954
Figure 0006891954
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上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記15)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
魚眼画像から物体を検知するための装置であって、
物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する、正規化画像取得部と、
前記正規化画像における前記物体の位置座標を検出する、位置検出部と、
前記正規化画像における前記物体の位置座標を用いて、前記物体と当該装置との位置関係を判定する、判定部と、
を備えていることを特徴とする物体検知装置。
(付記2)
前記正規化画像取得部が、
前記魚眼画像を取得する、魚眼画像取得部と、
前記物体の接地面に平行な面を基準とした、撮像装置の光軸回りのロール角及び光軸のピッチ角に基づいて、前記魚眼画像を、前記物体を前記接地面に平行な方向から撮影して得られる画像に変換するための、視点補償ベクトルを取得する、視点補償ベクトル取得部と、
前記視点補償ベクトルを用いて変換された前記魚眼画像に対して、その水平方向に沿って、前記接地面に平行な視点を複数設定し、
設定された前記視点毎に、変換後の前記魚眼画像に対して、当該視点からの視線を軸に含む座標系に基づいて、透視投影近似による歪み補正を行ない、
補正後の前記魚眼画像それぞれから抽出された垂直方向の画像要素を用いて、1つの前記正規化画像を生成する、画像生成部と、
を備えている、
付記1に記載の物体検知装置。
(付記3)
当該物体検知装置が車両に搭載されており、
前記判定部は、前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、変換後の前記物体の位置座標の時系列変化に基づいて、前記物体と前記車両との位置関係を判定する、
付記1または2に記載の物体検知装置。
(付記4)
前記判定部は、変換後の前記物体の位置座標から、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率を求め、
求めた、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率に基づいて、前記物体が前記車両に廻り込むように移動している状態、前記物体が前記車両を横切った状態、及び前記物体が前記車両に接近している状態のいずれであるかを判定する、
付記3に記載の物体検知装置。
(付記5)
前記判定部が、予め作成された参照テーブルを用いて、前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と前記撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、
前記参照テーブルは、前記正規化画像上の垂直方向及び水平方向の座標毎に、当該座標と、それに対応する前記距離及び前記傾斜角を関連付けて登録している、
付記3または4に記載の物体検知装置。
(付記6)
魚眼画像から物体を検知するための方法であって、
(a)物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する、ステップと、
(b)前記正規化画像における前記物体の位置座標を検出する、ステップと、
(c)前記正規化画像における前記物体の位置座標を用いて、前記物体との位置関係を判定する、ステップと、
を備えていることを特徴とする物体検知方法。
(付記7)
前記(a)のステップが、
(a1)前記魚眼画像を取得する、ステップと、
(a2)前記物体の接地面に平行な面を基準とした、撮像装置の光軸回りのロール角及び光軸のピッチ角に基づいて、前記魚眼画像を、前記対象物を前記接地面に平行な方向から撮影して得られる画像に変換するための、視点補償ベクトルを取得する、ステップと、
(a3)前記視点補償ベクトルを用いて変換された前記魚眼画像に対して、その水平方向に沿って、前記接地面に平行な視点を複数設定し、
設定された前記視点毎に、変換後の前記魚眼画像に対して、当該視点からの視線を軸に含む座標系に基づいて、透視投影近似による歪み補正を行ない、
補正後の前記魚眼画像それぞれから抽出された垂直方向の画像要素を用いて、1つの前記正規化画像を生成する、ステップと、
を含む、
付記6に記載の物体検知方法。
(付記8)
当該物体検知方法が車両において実行され、
前記(c)のステップにおいて、前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と前記撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、変換後の前記物体の位置座標の時系列変化に基づいて、前記物体と前記車両との位置関係を判定する、
付記6または7に記載の物体検知方法。
(付記9)
前記(c)のステップにおいて、変換後の前記物体の位置座標から、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率を求め、
求めた、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率に基づいて、前記物体が前記車両に廻り込むように移動している状態、前記物体が前記車両を横切った状態、及び前記物体が前記車両に接近している状態のいずれであるかを判定する、
付記8に記載の物体検知方法。
(付記10)
前記(c)のステップにおいて、予め作成された参照テーブルを用いて、前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と前記撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、
前記参照テーブルは、前記正規化画像上の垂直方向及び水平方向の座標毎に、当該座標と、それに対応する前記距離及び前記傾斜角を関連付けて登録している、
付記8または9に記載の物体検知方法。
(付記11)
コンピュータによって、魚眼画像から物体を検知するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する、ステップと、
(b)前記正規化画像における前記物体の位置座標を検出する、ステップと、
(c)前記正規化画像における前記物体の位置座標を用いて、前記物体との位置関係を判定する、ステップと、
を実行させる、プログラム。
(付記12)
前記(a)のステップが、
(a1)前記魚眼画像を取得する、ステップと、
(a2)前記物体の接地面に平行な面を基準とした、撮像装置の光軸回りのロール角及び光軸のピッチ角に基づいて、前記魚眼画像を、前記対象物を前記接地面に平行な方向から撮影して得られる画像に変換するための、視点補償ベクトルを取得する、ステップと、
(a3)前記視点補償ベクトルを用いて変換された前記魚眼画像に対して、その水平方向に沿って、前記接地面に平行な視点を複数設定し、
設定された前記視点毎に、変換後の前記魚眼画像に対して、当該視点からの視線を軸に含む座標系に基づいて、透視投影近似による歪み補正を行ない、
補正後の前記魚眼画像それぞれから抽出された垂直方向の画像要素を用いて、1つの前記正規化画像を生成する、ステップと、
を含む、
付記11に記載のプログラム
(付記13)
前記コンピュータが車両に搭載されており、
前記(c)のステップにおいて、前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と前記撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、変換後の前記物体の位置座標の時系列変化に基づいて、前記物体と前記車両との位置関係を判定する、
付記11または12に記載のプログラム
(付記14)
前記(c)のステップにおいて、変換後の前記物体の位置座標から、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率を求め、
求めた、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率に基づいて、前記物体が前記車両に廻り込むように移動している状態、前記物体が前記車両を横切った状態、及び前記物体が前記車両に接近している状態のいずれであるかを判定する、
付記13に記載のプログラム
(付記15)
前記(c)のステップにおいて、予め作成された参照テーブルを用いて、前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と前記撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、
前記参照テーブルは、前記正規化画像上の垂直方向及び水平方向の座標毎に、当該座標と、それに対応する前記距離及び前記傾斜角を関連付けて登録している、
付記13または14に記載のプログラム
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように本発明によれば、魚眼光学系が用いられる場合において、物体の検知精度の向上を図ることができる。本発明は、魚眼カメラを用いて物体の検知が行なわれる分野、例えば、車載用物体検知システムに有用である。
10 正規化画像取得部
11 魚眼画像取得部
12 視点補償ベクトル取得部
13 画像生成部
14 視点補償ベクトル生成部
20 位置検出部
30 判定部
100 物体検知装置
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
200 画像出力装置
300 センサ装置

Claims (5)

  1. 車両に搭載された、魚眼画像から物体を検知するための装置であって、
    物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する、正規化画像取得部と、
    前記正規化画像における前記物体の位置座標を検出する、位置検出部と、
    前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、
    変換後の前記物体の位置座標から、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率を求め、
    求めた、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率に基づいて、前記物体が前記車両に廻り込むように移動している状態、前記物体が前記車両を横切った状態、及び前記物体が前記車両に接近している状態のいずれであるかを判定する、判定部と、
    を備えていることを特徴とする物体検知装置。
  2. 前記正規化画像取得部が、
    前記魚眼画像を取得する、魚眼画像取得部と、
    前記物体の接地面に平行な面を基準とした、撮像装置の光軸回りのロール角及び光軸のピッチ角に基づいて、前記魚眼画像を、前記物体を前記接地面に平行な方向から撮影して得られる画像に変換するための、視点補償ベクトルを取得する、視点補償ベクトル取得部と、
    前記視点補償ベクトルを用いて変換された前記魚眼画像に対して、その水平方向に沿って、前記接地面に平行な視点を複数設定し、
    設定された前記視点毎に、変換後の前記魚眼画像に対して、当該視点からの視線を軸に含む座標系に基づいて、透視投影近似による歪み補正を行ない、
    補正後の前記魚眼画像それぞれから抽出された垂直方向の画像要素を用いて、1つの前記正規化画像を生成する、画像生成部と、
    を備えている、
    請求項1に記載の物体検知装置。
  3. 前記判定部が、予め作成された参照テーブルを用いて、前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と前記撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、
    前記参照テーブルは、前記正規化画像上の垂直方向及び水平方向の座標毎に、当該座標と、それに対応する前記距離及び前記傾斜角を関連付けて登録している、
    請求項またはに記載の物体検知装置。
  4. 車両に搭載されたコンピュータによって、魚眼画像から物体を検知するための方法であって、
    前記コンピュータが、
    (a)物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する、ステップと、
    (b)前記正規化画像における前記物体の位置座標を検出する、ステップと、
    (c)前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、
    変換後の前記物体の位置座標から、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率を求め、
    求めた、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率に基づいて、前記物体が前記車両に廻り込むように移動している状態、前記物体が前記車両を横切った状態、及び前記物体が前記車両に接近している状態のいずれであるかを判定する、ステップと、
    実行する、物体検知方法。
  5. 車両に搭載されたコンピュータによって、魚眼画像から物体を検知するためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    (a)物体が写った魚眼画像を正規化して得られた正規化画像を取得する、ステップと、
    (b)前記正規化画像における前記物体の位置座標を検出する、ステップと、
    (c) 前記正規化画像における前記物体の位置座標を、前記車両までの距離と撮像装置の光軸に対する傾斜角とで位置座標を規定する座標系に変換し、
    変換後の前記物体の位置座標から、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率を求め、
    求めた、前記物体の前記車両までの距離の変化率及び前記物体の前記傾斜角の変化率に基づいて、前記物体が前記車両に廻り込むように移動している状態、前記物体が前記車両を横切った状態、及び前記物体が前記車両に接近している状態のいずれであるかを判定する、ステップと、
    を実行させる、プログラム。
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