JP3025067U - 傘のろくろ - Google Patents

傘のろくろ

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JP3025067U JP1995013358U JP1335895U JP3025067U JP 3025067 U JP3025067 U JP 3025067U JP 1995013358 U JP1995013358 U JP 1995013358U JP 1335895 U JP1335895 U JP 1335895U JP 3025067 U JP3025067 U JP 3025067U
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正憲 緋田
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有限会社アケダ商会
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傘骨を枢支するための線材の捩り合わせ部に
より、傘地が破損したり利用者又は作業者が損傷を受け
るという問題点があった。 【解決手段】 傘の主棒の外周に配設され、円周方向の
第1の溝11およびこの第1の溝11と連なって放射線
状に配列された複数の第2の溝12を有し、複数の親骨
の一端を各第2の溝12に挿入しつつ抱き針15を第1
の溝11に挿通してその両端を捩り合わせてリング状と
することにより各親骨を抱き針15にて枢支するための
傘の上ろくろ3において、傘の円周方向の一部を軸方向
へ突出させて収納部16を一体に形成し、収納部16に
第1の溝11と連なる第3の溝16aを径方向外方への
み開口するように設け、捩り合わせ部15aを第3の溝
16a内に収納する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は傘のろくろに関し、特に傘骨を枢支するための線材の捩り合わせ部 による、傘地の破損および利用者、作業者の損傷を容易に防止するためのもので ある。
【0002】
【従来の技術】
図15は例えば実開平4−38714号公報に示された従来の傘の構成を示す 側面図、図16は図15に示した傘の上ろくろの構成を示す斜視図である。図に おいて、1は主棒で、一端側にハンドル2を備えている。3は主棒1の他端側に 取り付けられた上ろくろ、4は上ろくろ3に対し各一端が定角度間隔をおいて軸 孔4aを介して枢支連結され、各他端が放射方向に向けてのびる複数の傘骨とし ての親骨、5は主棒1の長手方向に摺動可能な中ろくろである。
【0003】 6は各一端が各親骨4の各中間部に枢支連結され、各他端が中ろくろ5に対し 定角度間隔をおいて軸孔6aを介して枢支連結された複数の傘骨としての受骨、 7は中ろくろ5の下方にスプリング8を介在して設けられた下ろくろ、9は各一 端が各受骨6に枢支連結され、各他端が下ろくろ7に対し定角度間隔をおいて軸 孔9aを介して枢支連結された複数の傘骨としての副受骨である。
【0004】 上ろくろ3の細部について図16を用いて説明する。10は主棒1に上ろくろ 3を連結させるための棒受、11は上ろくろ3の円周方向に形成された第1の溝 、12は上ろくろ3に第1の溝11と連なって放射線状に配列された複数の第2 の溝、13は第1の溝11と連なるとともに上ろくろ3の周壁から外方に向けて のびる二条の障壁14によって形成された第3の溝、15は各親骨4の軸孔4a を第2の溝12に入れ第1の溝11と整合させ、第1の溝11に挿通し、各親骨 4を枢支する線材としての抱き針で、抱き針15の両端は捩られ、リング状に成 るとともに捩り合わせ部15aが形成され、これは第3の溝13内に収納される 。
【0005】 従来、抱き針15の捩り合わせ部15aが傘地あるいは利用者の手に引っ掛か り、傘地の破損、又は利用者に対する損傷を防止するため、捩り合わせ部15a を第3の溝13内に収納するようにし、傘地および利用者が捩り合わせ部15a に引っ掛かるのを防止している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の傘のろくろは以上のように構成されているので、傘を通常使用する際に 、捩り合わせ部15aにより利用者が損傷を受けたり、傘地を破損したりするこ とは防止されている。しかしながら、傘の製造段階においては、例えば図17に 示すように傘骨だけのものを製造する製造段階を経て、これらを数十本束ね、そ の束ねたものを積み重ねて次の製造段階へ移送し、例えば傘地を取りつける工程 に移る。よって、この図17に示すような傘骨だけの状態のものを移送する際に 、図中Aにて示す例えば親骨の先端が、図18の矢印B方向から上ろくろ3の第 3の溝13内に進入し、せっかく第3の溝13内に収納した捩り合わせ部15a が例えば図18に示すように再び第3の溝13の外に突出することとなる。
【0007】 傘の製造は大量生産にて行われているので、このように製造工程途中で突出し た捩り合わせ部15aが気づかれずそのまま次工程に移り、作業者が損傷を受け たり、又、突出したまま製品として出荷される可能性がある。
【0008】 又、上記した様な傘の製造中における捩り合わせ部15aの第3の溝13外へ の突出を防止するために、第3の溝13の長手方向の長さを十分に長くし、親骨 の先端Aが第3の溝13に進入したとしても捩り合わせ部15aまで到達しない ようにする方法が考えられる。しかし、例えば、中ろくろ5および下ろくろ7の ように互いに近接しているろくろ同士の第3の溝を、図19(a)に示すように 、中ろくろ5と下ろくろ7とのスプリング8により生じる隙間分の長さ以下に形 成すれば問題はないが、第3の溝の長手方向の長さを十分に長くしようとすれば 、図19(b)に示すように、下ろくろ7の障壁14が中ろくろ5にぶつからな いよう、下ろくろ7自体の径を図19(a)に示す場合より大きくする必要が生 じ、傘全体の外観を損なうこととなる。
【0009】 又、第3の溝の長手方向の長さが長くなることにより、例えば第3の溝内に収 納するために捩り合わせ部15aを押し込む時や、他の製造中における少しの力 や、使用中の少しの力等により、第3の溝を形成している障壁が折れてしまい、 結果として、捩り合わせ部15aが突出することとなる。 又、抱き針15の両端を作業者が捩った後、作業者が切ることにより捩り合わ せ部15aが形成されているため、捩り合わせ部15aの長さ自体にもバラツキ が生じ、第3の溝の長さを長くしたとしても、捩り合わせ部15aの長さに対し 十分に長くなるとは限らない。 又、第3の溝の長手方向の長さをいくら長くしたからといっても、上記した親 骨の先端Aの進入による捩り合わせ部15aの突出を完全に防止することは不可 能である。
【0010】 又、捩り合わせ部15aの先端に防護用キャップを被せたり、又は、防護用テ ープを巻いたりする方法も考えられるが、これらの方法では手間がかかりコスト が高くなってしまう。
【0011】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、線材の捩り 合わせ部による、傘地の破損および利用者、作業者の損傷を容易にしかも確実に 防止することができる傘のろくろを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る請求項1の傘のろくろは、傘の主棒の外周に配設され、円周方 向の第1の溝およびこの第1の溝と連なって放射線状に配列された複数の第2の 溝を有し、複数の傘骨の一端を各第2の溝に挿入しつつ線材を第1の溝に挿通し てその両端を捩り合わせてリング状とすることにより各傘骨を線材にて枢支する ための傘のろくろにおいて、ろくろの円周方向の一部を軸方向へ突出させて収納 部を一体に形成し、収納部に第1の溝と連なる第3の溝を径方向外方へのみ開口 するように設け、線材の捩り合わせ部を第3の溝内に収納したものである。
【0013】 又、この考案に係る請求項2の傘のろくろは、請求項1において、収納部の突 出箇所において、第3の溝を収納部の径方向内方へ連通させたものである。
【0014】 又、この考案に係る請求項3の傘のろくろは、請求項1または請求項2におい て、線材の捩り合わせ部が収納された第3の溝内に、接着剤を埋め込むようにし たものである。
【0015】 又、この考案に係る請求項4の傘のろくろは、請求項1ないし請求項3のいず れかにおいて、収納部の突出箇所の外壁面を曲面にて形成したものである。
【0016】
【考案の実施の形態】
実施の形態1. 以下、この考案の実施の形態を図について説明する。図1ないし図3はこの考 案の実施の形態1における傘のろくろとしての上ろくろ、中ろくろ、下ろくろの それぞれの構成を示す斜視図である。この際の傘の構造は、従来の場合の図15 にて示した傘の場合と同様のものである。図において、従来の場合と同様の部分 は同一符号を付して説明を省略する。図1は上ろくろ3の構成を示す斜視図で、 16は上ろくろ3の円周方向の一部を軸方向へ突出させ一体に形成され、突出箇 所の外壁面が曲面にて形成された収納部で、第1の溝11と連なる第3の溝16 aを径方向外方のみ開口するように設け、第3の溝16aの先端は閉塞された状 態にて形成されている。そして、抱き針15の捩り合わせ部15aがこの第3の 溝16a内に収納されている。
【0017】 図2は中ろくろ5の構成を示す斜視図で、17は主棒に中ろくろ5を連結させ るための棒受、18は中ろくろ5の円周方向に形成された第1の溝、19は中ろ くろ5に第1の溝18と連なって放射線状に配列された複数の第2の溝、20は 中ろくろ5の円周方向の一部を軸方向へ突出させ一体に形成され、突出箇所の外 壁面が曲面にて形成された収納部で、第1の溝18と連なる第3の溝20aを径 方向外方のみ開口するように設け、第3の溝20aの先端は閉塞された状態にて 形成されている。21は各受骨の軸孔を第2の溝19に入れ第1の溝18と整合 させ、第1の溝18に挿通し、各受骨を枢支する線材としての抱き針で、抱き針 21の両端は捩られ、リング状に成るとともに捩り合わせ部21aが形成され、 これは第3の溝20a内に収納される。
【0018】 図3は下ろくろ7の構成を示す斜視図で、22は主棒に下ろくろ7を連結させ るための棒受、23は下ろくろ7の円周方向に形成された第1の溝、24は下ろ くろ7に第1の溝23と連なって放射線状に配列された複数の第2の溝、25は 下ろくろ7の円周方向の一部を軸方向へ突出させ一体に形成され、突出箇所の外 壁面が曲面にて形成された収納部で、第1の溝23と連なる第3の溝25aを径 方向外方のみ開口するように設け、第3の溝25aの先端は閉塞された状態にて 形成されている。26は各副受骨の軸孔を第2の溝24に入れ第1の溝23と整 合させ、第1の溝23に挿通し、各副受骨を枢支する線材としての抱き針で、抱 き針26の両端は捩られ、リング状に成るとともに捩り合わせ部26aが形成さ れ、これは第3の溝25a内に収納される。又、これら各ろくろ3、5、7は例 えばポリスチレン、ナイロン系樹脂、ポリカーボネートなどの原料からつくられ ている。
【0019】 図4ないし図6は上ろくろ3、中ろくろ5、下ろくろ7の各収納部16、20 、25の詳細を説明するための正面図、断面図および上面一部断面図である。こ こでは抱き針21を例えばステンレス製で径が0.5mmのものを用いた場合の 中ろくろ5を例に説明する。図4に示すように、第3の溝20aの幅t1は3m m、収納部20の幅T1は5mmである。図5に示すように第3の溝20aの深 さt2は3mm、収納部20の深さT2は5mm、収納部20の突出箇所の長さT 3 は5mm、それに伴う第3の溝20aの突出箇所の長さt3は4mm、収納部2 0は主棒より長さT41mm離れるように形成されている。図6は中ろくろ5の 上面図で収納部20のみ断面で示す。
【0020】 上記のように構成された実施の形態1の傘の上ろくろ3、中ろくろ5、下ろく ろ7は各抱き針15、21、26の各捩り合わせ部15a、21a、26aをそ れぞれの収納部16、20、25の各第3の溝16a、20a、25a内にそれ ぞれ収納したので、各捩り合わせ部15a、21a、26aと各第3の溝16a 、20a、25a内とにはほとんど隙間がなく、又、各第3の溝16a、20a 、25aは径方向外方のみ開口し、各第3の溝16a、20a、25aの先端は 閉塞された状態にて形成されているので、製造段階の図17に示すような状態の 際の親骨4の先端Aが各第3の溝16a、20a、25a内に進入することがな くなり、一旦各第3の溝16a、20a、25aに収納された各捩り合わせ部1 5a、21a、26aが、各第3の溝16a、20a、25aの外に突出するこ とはない。又、他の段階においても、故意に各捩り合わせ部15a、21a、2 6aを各第3の溝16a、20a、25a内から引っぱり出さない限り、各捩り 合わせ部15a、21a、26aが各第3の溝16a、20a、25a内から突 出することは有り得ない。
【0021】 よって、各捩り合わせ部15a、21a、26aにて、利用者が損傷を受けた り、又、傘地が破損することがないのはもちろんのこと、作業者が傘製造中にお いても損傷することがなく、安全に作業を行うことができる。 又、各収納部16、20、25の突出箇所の外壁面を曲面にて形成しているた め、各収納部16、20、25の突出箇所により利用者又は作業者が損傷を受け たり、傘地が破損することはない。
【0022】 又、あらかじめ上ろくろ3、中ろくろ5、下ろくろ7にそれぞれ各収納部16 、20、25が一体に形成されているので、各第3の溝16a、20a、25a 内に各捩り合わせ部15a、21a、26aを収納する作業を容易に行うことが でき、傘を低コストにて製造することができる。 又、各収納部16、20、25の各第3の溝16a、20a、25aの長手方 向の長さに応じて、各捩り合わせ部15a、21a、26aの長さも決定される ので、従来までばらついていた各捩り合わせ部15a、21a、26aの長さも 必然的に一定に形成することができる。
【0023】 実施の形態2. 上記実施の形態1では従来の場合にて説明した図15に示したスプリング式の 長傘に用いられる傘のろくろについて説明したが、これに限られることはない。 以下、様々な様式の傘におけるろくろについて説明する。
【0024】 実施の形態2では手開き式の長傘の場合について説明する。この傘の場合には 上ろくろ3と下ろくろ7とが必要となる。図7は上ろくろ3の構成を示す斜視図 、図8は下ろくろ7の構成を示す斜視図である。上ろくろ3および下ろくろ7と も上記実施の形態1の上ろくろ3および下ろくろ7と同様の構成にて形成される 。但し、下ろくろ7では受骨の軸孔を第2の溝24に入れ第1の溝23と整合さ せ、第1の溝23に抱き針26を挿通し、これにて各受骨を枢支し、抱き針26 の両端を捩り合わせリング状にするとともに捩り合わせ部26aが形成されてい る。
【0025】 上記のように構成された実施の形態2の傘の上ろくろ3、下ろくろ7は各抱き 針15、26の各捩り合わせ部15a、26aをそれぞれの収納部16、25の 各第3の溝16a、25a内にそれぞれ収納しているので、上記実施の形態1と 同様の効果を奏することができる。
【0026】 実施の形態3. 実施の形態3では折畳式のホック式の傘の場合について説明する。この傘の場 合は上ろくろ3と下ろくろ7とが必要となる。図9は上ろくろ3の構成を示す斜 視図、図10は下ろくろ7の構成を示す斜視図である。上ろくろ3および下ろく ろ7とも上記実施の形態2の上ろくろ3および下ろくろ7と同様の構成にて形成 される。但し、上ろくろ3の上部にはねじ部27、又、下ろくろ7の上部には主 棒に下ろくろ7を連結させるための棒受28が形成されている。
【0027】 上記のように構成された実施の形態3の上ろくろ3、下ろくろ7は各抱き針1 5、26の各捩り合わせ部15a、26aをそれぞれの収納部16、25の各第 3の溝16a、25a内にそれぞれ収納しているので、上記各実施の形態と同様 の効果を奏することができる。
【0028】 実施の形態4. 実施の形態4では折畳式のスプリング式の傘の場合について説明する。この傘 の場合は上ろくろ3、中ろくろ5および下ろくろ7が必要となる。図11は上ろ くろ3の構成を示す斜視図、図12は中ろくろ5の構成を示す斜視図、図13は 下ろくろ7の構成を示す斜視図である。上ろくろ3は上記実施の形態3の上ろく ろと、又、下ろくろ7は上記実施の形態1の下ろくろと同様の構成にて形成され る。
【0029】 中ろくろ5は上記実施の形態1とほぼ同様であるが、上記実施の形態1の場合 とは反対方向の円周方向の一部を軸方向に突出させ一体に形成され、突出箇所が 曲面にて形成された収納部29を備えており、収納部29に第1の溝18と連な る第3の溝29aを径方向外方のみ開口するように設け、第3の溝29aの先端 は閉塞された状態にて形成されている。そして、抱き針21の捩り合わせ部21 aがこの第3の溝29a内に収納されている。これは折畳式のスプリング式の傘 では上ろくろ3と中ろくろ5とが近接するように形成されているので、上ろくろ 3の収納部16と中ろくろ5の収納部29とがぶつかり合わないようにするため である。
【0030】 上記のように構成された実施の形態4の上ろくろ3、中ろくろ5、下ろくろ7 は各抱き針15、21、26の各捩り合わせ部15a、21a、26aをそれぞ れの収納部16、29、25の各第3の溝16a、29a、25a内にそれぞれ 収納しているので、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0031】 実施の形態5. 上記各実施の形態では各収納部は、第3の溝を径方向外方へのみ開口させる例 を示したが、これに限られることはなく、中ろくろ5を例に示すと図14の断面 図に示すように、収納部20の突出箇所においての第3の溝20aを収納部20 の径方向内方へ連通させてもよい。
【0032】 上記のように構成された実施の形態5の傘のろくろは、抱き針の捩り合わせ部 を上記各実施の形態と同様に収納部20の第3の溝20a内に収納する。この際 、第3の溝20aは内方へ連通しているものの捩り合わせ部の長さは第3の溝2 0aの長さより長くなることはないので、開口部30から径方向内方側に突出す ることはなく、又、第3の溝20aの先端は閉塞された状態のままであるので、 上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんである。
【0033】 又、中ろくろ5の形成方法は複数の注形型に原料を流し込み、これら各注形型 にて形成された各部品をつなぎ合わせることにより行われている。よって、上記 他の各実施の形態のように第3の溝20aの径方向内方が閉塞されていると、こ の閉塞箇所を形成するための注形型を従来までとは別に新たに1つ形成し、この 閉塞箇所と他の突出箇所とをつなぎ合わせることにより形成することとなる。し かしながら、上記実施の形態5のように第3の溝20aの径方向内方が連通され ていると、この箇所を形成する必要がないため、新たな注形型を必要とせず、従 来までと同様の個数の注形型にて同様に形成することができる。よって、上記実 施の形態5の中ろくろ5の収納部20の製造方法は上記他の実施の形態の場合よ り容易に行うことができる。
【0034】 実施の形態6. 上記各実施の形態では収納部の第3の溝内に抱き針の捩り合わせ部を収納する 例を示したが、さらに捩り合わせ部が収納された第3の溝内に接着剤を埋め込む ようにすれば、捩り合わせ部が第3の溝内から突出することがより確実に防止さ れ、上記各実施の形態より一層効果的である。
【0035】 以下、第3の溝内に接着剤を埋め込む方法について説明する。第3の溝内に埋 め込む接着剤としては、例えば酢酸ビニール系接着剤で、特性として溶解温度8 5℃±5、粘度15250cps(約160℃)、金属を腐食する添加物が無い ものを使用する。この接着剤の埋め込む方法としては、先端部に加熱機構のつい た銃式の塗布具に、スティック状の上記接着剤を挿入し、塗布具のノズル部から 加熱された接着剤を押し出し、第3の溝内に埋め込む。そして、この塗布された 接着剤は約10秒ほどで硬化しはじめ約60秒ほどで完全に硬化し、第3の溝を 完全に封止する。このように、接着剤を埋め込む工程は短時間で済み、且つ、作 業も簡単である。また、この塗布工程は、従来の場合の図15にて示した傘骨の 組立段階で行うようにするので、傘地など他の箇所に接着剤が付着することはな い。
【0036】
【考案の効果】
以上のように、この考案の請求項1によれば、ろくろの円周方向の一部を軸方 向へ突出させて収納部を一体に形成し、収納部に第1の溝と連なる第3の溝を径 方向外方へのみ開口するように設け、線材の捩り合わせ部を第3の溝内に収納し たので、捩り合わせ部が収納部の第3の溝内から突出することがなくなり、利用 者又は作業者が安全に且つ、傘地が破損することのない傘のろくろを提供するこ とが可能である。
【0037】 又、この考案の請求項2によれば、請求項1において、収納部の突出箇所にお いて、第3の溝を収納部の径方向内方へ連通させたので、収納部を傘のろくろと 一体に形成するための製造方法を容易にすることができる。
【0038】 又、この考案の請求項3によれば、請求項1または請求項2において、線材の 捩り合わせ部が収納された第3の溝内に、接着剤を埋め込むようにしたので、捩 り合わせ部が収納部の第3の溝から突出することが確実になくなり、利用者又は 作業者がより一層安全に、且つ、傘地が破損することのない傘のろくろを提供す ることが可能である。
【0039】 又、この考案の請求項4によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかにおい て、収納部の突出箇所の外壁面を曲面にて形成したので、収納部の突出箇所にて 、利用者および作業者が損傷を受けることなく、又、傘地が破損を生じることの ない傘のろくろを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の実施の形態1における上ろくろの
構成を示す斜視図である。
【図2】 この考案の実施の形態1における中ろくろの
構成を示す斜視図である。
【図3】 この考案の実施の形態1における下ろくろの
構成を示す斜視図である。
【図4】 図2に示した中ろくろの構成を示す正面図で
ある。
【図5】 図2に示した中ろくろの構成を示す断面図で
ある。
【図6】 図2に示した中ろくろの構成を示す上面一部
断面図である。
【図7】 この考案の実施の形態2における上ろくろの
構成を示す斜視図である。
【図8】 この考案の実施の形態2における下ろくろの
構成を示す斜視図である。
【図9】 この考案の実施の形態3における上ろくろの
構成を示す斜視図である。
【図10】 この考案の実施の形態3における下ろくろ
の構成を示す斜視図である。
【図11】 この考案の実施の形態4における上ろくろ
の構成を示す斜視図である。
【図12】 この考案の実施の形態4における中ろくろ
の構成を示す斜視図である。
【図13】 この考案の実施の形態4における下ろくろ
の構成を示す斜視図である。
【図14】 この考案の実施の形態5における中ろくろ
の構成を示す上面一部断面図である。
【図15】 一般的な傘の構成を示す図である。
【図16】 従来の上ろくろの構成を示す斜視図であ
る。
【図17】 図14に示した傘の傘骨を組み立てた図で
ある。
【図18】 図15に示した上ろくろ、第3の溝13よ
り捩り合わせ部15aが突出した状態を示す図である。
【図19】 従来の中ろくろおよび下ろくろに長大な第
3の溝をそれぞれ形成する際の問題点を説明する図であ
る。
【符号の説明】
3 上ろくろ、5 中ろくろ、7 下ろくろ、11,1
8,23 第1の溝、12,19,24 第2の溝、1
5,21,26 抱き針、15a,21a,26a 捩
り合わせ部、16,20,25 収納部、16a,20
a,25a 第3の溝。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傘の主棒の外周に配設され、円周方向の
    第1の溝およびこの第1の溝と連なって放射線状に配列
    された複数の第2の溝を有し、複数の傘骨の一端を上記
    各第2の溝に挿入しつつ線材を上記第1の溝に挿通して
    その両端を捩り合わせてリング状とすることにより上記
    各傘骨を上記線材にて枢支するための傘のろくろにおい
    て、上記ろくろの円周方向の一部を軸方向へ突出させて
    収納部を一体に形成し、上記収納部に上記第1の溝と連
    なる第3の溝を径方向外方へのみ開口するように設け、
    上記線材の捩り合わせ部を上記第3の溝内に収納したこ
    とを特徴とする傘のろくろ。
  2. 【請求項2】 収納部の突出箇所において、第3の溝を
    上記収納部の径方向内方へ連通させたことを特徴とする
    請求項1記載の傘のろくろ。
  3. 【請求項3】 線材の捩り合わせ部が収納された第3の
    溝内に、接着剤を埋め込むようにしたことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の傘のろくろ。
  4. 【請求項4】 収納部の突出箇所の外壁面を曲面にて形
    成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の傘のろくろ。
JP1995013358U 1995-11-21 1995-11-21 傘のろくろ Expired - Lifetime JP3025067U (ja)

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